SPI対策はいつから始める?勉強時間の目安と対策方法も解説!

 2023年3月22日

就活への準備を進める中で、迷っていること、わからないことなどはありますか?

キャリアプランナー 廣瀬

就活生 Aさん

SPI対策には意外と時間がかかるって聞いたんですけど、具体的にはいつから始めるべきですか?早ければ早いに越したことはないんだろうけど、他にも対策しきゃいけないことがいっぱいあるし、SPI対策をいつから始めるべきか迷っています。

企業によってはSPIのボーダーラインが高いところもあるので、SPI対策は重要です。でも確かに他の対策との兼ね合いも考えると、いつからSPI対策に取り組むか迷いますよね。

それを考えるためにはまず、SPIそのものと対策法について理解を深める必要があります。このコラムではSPIの試験内容や受験方法、効果的なSPIの対策法、勉強時間の目安などを解説しますので、SPI対策をいつから始めるべきなのか一緒に考えていきましょう。

キャリアプランナー 廣瀬

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SPI(適性検査)の試験内容と受験方法

SPI(適性検査)の試験内容と受験方法

SPIとは、就活で使われる適性検査の問題形式の一つです。ここでは適性検査の概要について、問われる項目と受験方法を解説します。

能力検査と性格検査が課される

SPIでは、能力検査と性格検査の2つが課されます。能力検査は、働くうえで必要な基本的な知的能力を測るものです。言語分野と非言語分野に分かれ、言語分野では言葉の意味や文章の意味を理解し、要点を押さえる能力など、いわゆる国語に近い問題が問われます。非言語分野は、論理的思考力や数学的な問題への対応など、数学・算数に近い問題です。さらに、企業によっては、英語や構造的把握力に関する問題を出すところも結構あります。能力検査では、単純に得点が高いか否かよりは、企業が求める力をどれだけ有しているかが重視される場合が多いです。

一方、性格検査は応募者の考え方や向いている職種・組織の特徴などを明らかにするものであり、考え方や行動を問う複数の質問が課され、自身に近いものを選択していきます。直感的な回答が求められ、30分の制限時間で、300問近い質問が出題されるのが特徴です。

SPIには4つの受験方法がある

SPIには、大きく分けて4つの受験方法があります。

  • テストセンター:指定された日程や会場の中から自由に選択して会場で受験する方法
  • Webテスト:インターネット環境がある場所ならパソコンを使ってどこでも受けられる方法
  • ペーパーテスト:企業が指定する会場で受験する方法
  • インハウスCBT:企業が指定する会場や企業オフィスなどで、企業のパソコンで受験する方法

企業によって指定される受験方式は異なるので、必ず案内をチェックしてください。また、テストセンターやペーパーテスト、インハウスCBTの場合は、複数の日時・会場候補の中から都合のよいものを選択して受験します。応募者が多い人気企業では、希望の枠が埋まってしまう場合もあるので、案内が来たら早めに予約してください。

SPI対策が必要な理由

SPI対策が必要な理由

SPI対策のスケジュールを立てるためには、まずはSPI対策がなぜ必要かを知るところから始めましょう。ここでは、SPI対策が必要な理由を2つ解説します。

多くの企業が採用していてボーダーラインも高い

適性検査には多くの種類がありますが、SPIはその中でも多くの企業が採用している頻出の形式です。また、書類選考に受かっても、SPIに合格しないと面接に進めない場合も多くあります。そのため、内定獲得のためにはSPI対策が不可欠です。

ボーダーラインは企業によって異なりますが、一般的には大手企業で7割以上、中小企業は6〜7割程度と言われています。SPIでは基本的な問題が問われますが、ボーダーラインは決して低くはありません。また、人気企業であればそれだけハードルも上がり、高い得点率が必要です。そのため、内定獲得の第一歩としてSPI対策は不可欠といえます。

問題数が多く制限時間が厳しい

SPIでは、中学や高校で学習する基本的な難易度の問題が出題されます。決して難易度が高いわけではありませんが、問題数が多く制限時間が厳しいのが特徴です。そのため、制限時間内に解けるよう対策する必要があります。

また、難易度が高くないとはいえ、長い間使っていない知識を忘れている場合もあります。国語の問題や計算問題など、本番前の演習を通して解く感覚や必要な知識を思い出すようにしましょう。

SPI対策に必要な勉強時間の目安

SPI対策に必要な勉強時間の目安

SPIの対策をいつから始めるべきか計画を立てる前に、SPI対策に必要な勉強時間の目安を知っておかなければなりません。もちろん、勉強量が多いに越したことはないですが、就活ではSPI対策以外にもESの作成や面接練習など、やるべき対策が山ほどあります。そのため計画的に、効率よく勉強を進める必要があるのです。

なお、性格検査には勉強が必要ないため、ここでは能力検査のための勉強時間の目安を説明します。

SPI対策には最低限30〜40時間の勉強が必要

SPI対策には、最低でも30〜40時間の勉強が必要とされています。まずはSPIの問題傾向を把握し、必要な知識をインプットしたあとに実践練習で制限時間内に解く練習が必要です。問題傾向の把握は特に重要で、どのような問題が出るか知っておかないと本番で焦ってしまいます。また、頻出事項を把握して重点的に対策すれば、効率的な勉強が可能です。

傾向を把握したあとは、必要な知識をインプットし、実践練習を積みます。特に、パソコンで受験する場合は、パソコンの操作に慣れる必要があるため準備が必要です。これらを合計し、最低30〜40時間は必要と考えましょう。

60時間あれば入念に対策できる

時間にある程度余裕があり、入念に対策したい場合は、60時間を目安に勉強するとよいです。特に、大手の有名企業を受ける場合は、受験者が多いためSPIのボーダーラインが高い傾向があります。そのため、大手企業の面接に進むためには入念な対策が必要です。また、難関企業の中には英語や構造的把握力に関する問題など、独自の問題を出題する企業もあります。そういった企業を受ける際は、基本のSPI対策に加えて、別途対策が必要です。

SPI対策はいつから始めるべき?

SPI対策はいつから始めるべき?

ここでは、SPIに必要な目安の勉強時間をもとに、SPI対策をいつから始めるべきかについて解説します。

就活開始前には終わるように対策を始める

SPI対策は、就活が本格化する前に終わらせられるよう考えて始めるべきです。就活にはSPI対策以外にも、ESの作成や面接練習など、対策すべきことがたくさんあります。就活が本格的になる前にSPI対策を終わらせられれば、余裕を持って選考に臨めるのです。多くの企業では、大学4年の3月以降にSPIを実施しています。ただし外資やベンチャー企業の中には、大学3年の夏から筆記試験を実施するところも多いです。受けたい企業の選考スケジュールを把握し、就活開始前には終わらせられるよう対策を始めましょう。

最低でも受験日の1ヶ月前、基本的には2ヶ月前から始める

SPI対策には、最低30時間、入念に対策するなら60時間ほどが必要です。1日1時間くらい対策に時間をかけるとすると、最低でも受験日の1ヶ月前には始める必要があります。余裕を持って取り組みたいなら、受験日の2ヶ月前から始めてください。

勉強計画を立てるために、受験日を早めに確定させることも大切です。WEBテスト形式なら比較的柔軟に受験できますが、テストセンターや企業指定の会場で受験する場合は、受験会場の空きを考える必要があります。そのため、締め切りを把握するだけでなく、早めに受験予約して受験日を確定させ、そこから逆算して対策開始時期を考えるようにしましょう。

SPIのおすすめ対策法

SPIのおすすめ対策法

SPI対策は重要ですが、やみくもに勉強すれば得点が伸びるというものでもありません。効果的な勉強方法を知り、効率よく対策しましょう。ここでは、SPIのおすすめ対策方法を紹介します。

SPIの問題集1冊を完璧に仕上げる

SPI対策には、書店で手に入るSPIの問題集や参考書といった対策本の活用が有効です。特に、問題集を使えば効率的に対策できます。SPIは問題数が多いうえ制限時間が厳しいため、知識のインプットだけでなく問題を繰り返し解いて、解き方や制限時間に慣れる必要があります。そのため、問題集を使って本番と同じ形式で実践演習をすることが大切です。問題集を何冊も買うのではなく、自分に合った1冊を完璧になるまで繰り返し解くようにしましょう。

頻出分野や共通分野から優先的に対策する

SPIでは、毎回同じような問題が出題される場合も多いです。そのため、頻出問題から勉強を始めれば、効率的に対策できます。出題傾向の高いものから始め、余裕があれば細かい分野を学習すると、問われやすい事項を確実に押さえた対策が可能です。

また、SPIは試験方式によって出題範囲が異なりますが、共通して出題される部分もあります。受験するまでどの方式かわからない企業もあるため、まずは共通部分から優先的に学習し、そのあとに各方式に合わせた対策を行いましょう。

隙間時間を利用して少しずつ対策する

本番で通用する学習をするためには、短期間に焦って詰め込むのではなく、毎日少しずつ継続して勉強する必要があります。大学の勉強や面接対策などと両立するためには、隙間時間の活用が鍵です。移動時間やちょっとした空き時間など、隙間時間を見つけてコツコツ対策を進めてください。

性格検査は正直に回答する

能力検査には対策が必要ですが、性格検査は特に対策せず、ありのままを素直に回答してください。能力があるから活躍できるとは限らず、仕事を上手くこなすためには、企業や職種との性格的な相性も重要になります。その性格的な相性をはかるために行われるのが性格検査です。嘘をついて回答すると、性格検査を実施する意味がなくなってしまい、入社後にミスマッチが起こるリスクが高くなります。

また、性格検査は嘘が見破られやすい出題方式になっている点にも注意が必要です。性格検査では、同じような内容を間をあけて何問も質問し、回答の一貫性をチェックできるようになっています。短時間で多くの質問に答えないといけないため、前の問題に戻って矛盾がないか確認しながら解くのはほぼ不可能です。一貫性は、「信用度」の項目で数値化されている場合が多く、信用度が低い回答は「嘘をついている」「真面目に回答していない」と思われ、マイナスの評価につながってしまいます。そのため、性格検査では嘘をつかず、正直に回答するようにしましょう。

転職時のSPI対策のポイント

転職時のSPI対策のポイント

転職時の選考でも、面接前にSPIを課す企業が多いです。転職時のSPIは、新卒時と内容や受験方式に差があるわけではありません。

新卒採用では一度に多くの就活生が応募するため、SPIは面接に進む学生を選定する足切りの目的で行われます。一方、転職時のSPIは、短時間で応募者の人となりや能力を判断するために用いられる場合が多いです。転職時のSPIだからといってハードルが下がるわけではなく、新卒採用のSPIと同様にしっかり対策する必要があります。

SPI対策は早めに始めて就活開始前に終わらせよう

今回は、SPIの出題内容や勉強時間の目安、おすすめの勉強法などをもとに、SPI対策をいつから始めるべきかについて解説しました。多くの企業が採用しているSPIは、入念な対策が必要です。また、面接対策やES作成など、就活ではやるべき事項がたくさんあります。最低でも1ヶ月、基本的には2ヶ月前からスタートさせて、就活開始前には対策を終わらせられるようにしましょう。

もしもSPI対策で分からないこと、迷うことが出てきたら、就活エージェントなどの就活のプロに相談するのがオススメです。キャリchでも、プロのキャリアプランナーがマンツーマンで就活の相談に乗る「就活相談サポート」を開催しています。相談内容は、就活に関することなら何でもOK!完全無料のイベントですので、気軽に活用してください。

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この記事の監修者

監修者:廣瀬舞

廣瀬 舞

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。

就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。

また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している

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