食品メーカーへの就職は難しい?難易度ランキングや対策法を紹介

 2024年10月29日

就活がいよいよスタートしましたが、志望業界は絞れてきましたか?

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Bさん

食品メーカーを志望しようと思ってます!でも食品メーカーって人気なんですよね?難易度が高そうで食品メーカーに絞るのが不安です。

確かに食品メーカーには人気の企業がたくさんあります。どんな点が具体的に不安ですか?

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Bさん

高学歴な人しか採用されないのかな?と思って不安です。私はそこまで高学歴ではないので。

学歴のみを重視していない食品メーカーももちろんありますよ!食品メーカーの就職しやすさや対策について、詳しく見ていきましょう。

キャリアアドバイザー 平崎

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食品メーカーは就職が難しい人気の業界

食品メーカーへの就職は企業によっては難しい

食品メーカーは、数ある業界の中でも人気の業界の1つです。志望企業によっては就職難易度が非常に高いといえます。

株式会社学情が発表した『2025年卒学生対象「就職人気企業ランキング」』によると、5位にアサヒ飲料、10位に味の素が入っており、知名度の高い人気食品メーカーへの就職はとくに難しいでしょう。

食品メーカーへの就職が難しい主な理由は、以下の3つです。

それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

企業の知名度が高く、倍率が高い

食品メーカーは、BtoC業界で誰もが知る企業が多いです。企業の知名度が高く、多くの就活生が目指しやすい業界と言えるでしょう。

食品業界は就活を始めたばかりでいろいろな業界を見ていない人でも思いつきやすい業界のため、志望する人の数は多くなります。

たとえば就職上位ランキング常連のサントリーグループ、味の素、アサヒ飲料などは、誰もが聞いたことのある企業でしょう。

就職先を考えた際に、聞いたことのある企業を目指したいと考えている人や、社名を話したときに自慢できる企業がよいと考える人は多いです。

安定している企業が多い

食品メーカーは食べ物を扱っている業界で誰にとっても身近な存在のため、取引や売り上げが安定している傾向にあります。

今後も業界が急激に衰退したり、仕事がなくなったりする可能性は低いため、安定性を求める人にも人気のある業界です。

さらに、海外進出で販路を拡大したり、高齢化に合わせた機能性食品を提供したりすることによって、今後も安定した業績を挙げる企業が多いと考えられます。

安定感のある食品メーカーの中でも、より安定性の高い企業を探したい、成長性の高い企業を探したいといった希望のある人は、キャリチャンの無料支援サービス「就活相談サポート」に参加してください。あなたの希望をじっくり聞いて、ピッタリの企業を紹介します。

業界が身近なため、応募しやすい

食品メーカーは生活に密接している商品を取り扱っていることから、食に携わる仕事がしたいという思いで志望する人がたくさんいます。

食品は自分の人生に必ず関わっている上に、エピソードも話しやすいので、他の業界よりもエントリーシートが書きやすいという人もいるでしょう。

そのため、食品メーカーを志望する人は、志望動機で他の就活生と差別化する必要があるのです。志望動機の作成に苦手意識がある人は、下記の資料も活用してみてください。

食品メーカーへの就職に必要なスキル

食品メーカーへの就職に必要なスキル

食品メーカー全体で必要なスキルは、職種ごとに異なります。職種別に必要なスキルについて見てみましょう。

  • 営業職:コミュニケーション力・英語力
  • 研究開発職:食品化学やバイオテクノロジーなどの知識・薬剤師や栄養士資格
  • 品質管理・品質保証:食品化学やバイオテクノロジーなどの知識・薬剤師や栄養士資格
  • 企画・マーケティング:市場調査やデータ分析などの知識

もちろん上記以外にも、企業ごとに求めているスキルはたくさんあります。企業説明会やインターンシップなどで、志望企業が求めているスキルを確認するようにしましょう。

食品メーカーへの就職対策

食品メーカーへの就職対策

食品メーカーへの就職を考えている人は、以下の5つの対策を行いましょう。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

企業の求めるスキルや資格を把握する

食品メーカーへの就職を考えている場合は、企業の求めるスキルや資格を把握しましょう。

企業によっては求めるスキルが異なり、学歴だけでなくマーケティングスキルや英語力などを重要視することもあります。

企業ごとに求めるスキルは異なるため、求めるスキルを正しく理解し、自分が内定を獲得できる可能性があるかを考えることも大切です。

求めるスキルがわからない人や何を準備すればよいかわからない人は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」でプロのキャリアアドバイザーに相談してください。あなたの持っているスキルを活かせる食品メーカーの求人を紹介します。

業界の展望や企業の将来について勉強する

食品メーカーを志望する場合は、業界の展望や志望企業の将来性についてしっかり勉強しましょう。

食品メーカーはどこも人気企業のため、他の就活生と自分を差別化しなければ内定は獲得できません。そのためには、自己PRや志望動機を充実させる必要があります。

自己PRや志望動機を充実させるためには、企業についてだけでなく、業界全体の展望や将来性について勉強することが大切です。

業界全体の将来像やトレンドを理解し、志望企業がどのような立ち位置にあるかを理解することで、今後その企業がどのような人材を求めているかが見えてくる可能性があります。

インターンシップへの参加

食品メーカーへの入社を志望している人は、インターンシップに参加しましょう。インターンシップは企業の仕事内容や雰囲気を掴むだけでなく、結果を出せば一般選考よりも有利に選考を進められる可能性があります。

また、選考だけを受けるよりもインターンシップに参加しておいた方が、熱意も伝えられるはずです。

インターンシップに参加するメリットをもっと知りたい人は、以下のコラムをお読みください。

英語力をあげる

就活までにまだ少し時間がある人は、英語力を上げられるように努力しましょう。日本の人口は減少傾向にあるため、食品業界に限ったことではありません。

日本のみでビジネスを行うと業績が伸び悩む可能性があります。そのため、海外進出を課題にしている食品メーカーが多いのです。

今後食品業界は、世界を相手に仕事ができる人材を採用する動きが強くなることが予想されます。高い英語力を身につけている人は、就活で有利になる可能性があるでしょう。

英語力をアピールできるのは、TOEICや英検などの客観的に英語力を表せるテストです。就活が本格化する前に英語を勉強し、アピールできる英語力を身につけましょう。

エントリーシートのクオリティを上げる

エントリーシートのクオリティを上げることも、食品メーカーへの就職対策です。食品メーカーは志望者が多くいるため、エントリーシートでかなりの人数を落とす可能性があります。

そのため、生き残るためのエントリーシートを作成することが非常に重要なのです。

とくに自己PRや志望動機がよく書かれているエントリーシートは、企業が会ってみたいと思いやすいポイントです。他の人と差別化しやすく、熱意も伝えられます。

キャリチャンでは、履歴書やエントリーシートの書き方を就活のプロから学べる無料イベント「履歴書・ES書き方WEBセミナー」を開催しています。エントリーシートのクオリティに自信がない人は、ぜひ参加してみてください。

食品メーカーの就職難易度一覧

食品メーカーの就職難易度一覧

食品メーカーの就職難易度を、偏差値に当てはめて紹介します。ここでは、掲示板の2chの情報をもとにランキングを作成している「就職偏差値ランキング委員会」のデータを参照し、就職偏差値を見ていきましょう。

【就職偏差値70】
70:味の素、キリンビール、JT

【就職偏差値65〜69】
69:アサヒビール、日清製粉G本社
68:サントリー、サッポロビール
67:日本コカコーラ、明治製菓
66:日清食品、カゴメ、キッコーマン、ヤクルト、ハウス食品
65:ネスレジャパン、明治乳業、森永製菓

【就職偏差値60〜64】
64:味の素ゼネラルフーズ、森永乳業
63:ミツカン、宝ホールディングス
62:ニチレイ、日清オイリオ、江崎グリコ
61:カルピス、日清製粉(本社別格)、日本水産、日本製粉
60:キューピー、理研ビタミン、不二製油、サントリーフーズ、オイルミルズ

【就職偏差値55〜59】
59:キリンビバレッジ、東洋水産、ロッテ、日本ハム、明星食品、塩水港精糖
58:メグミルク、和光堂、六甲バター、ヤマザキナビスコ
57:昭和産業、マルハ、エスフーズ、ヱスビー食品
56:永谷園、アサヒ飲料、メルシャン、ブルドックソース、雪印、伊藤ハム
55:極洋、ニチロ、丸美屋食品工業、三立製菓、山崎製パン

【就職偏差値50〜54】
54:中村屋、明治屋、三星食品、雪印種苗
53:オハヨー乳業、加ト吉
52:UCC、キーコーヒー、はごろもフーズ、プリマハム
51:タカナシ乳業、不二家、井村屋製菓、ポッカ
50:亀田製菓、ダイドードリンコ、なとり、あじかん、ローマイヤ

【就職偏差値45〜49】
49:ブルボン、タカラブネ、ケンコーマヨネーズ、米久、神戸屋、ミホウジャパン
48:丸大食品、丸善食品工業、フジパン
47:いなば食品、キューサイ、ダイショー、石井食品、シノブフーズ
46:フジッコ、ロックフィールド
45:伊藤園、日本食研

(参照:就職偏差値ランキング委員会『食品業界ランキング』)

食品メーカーの職種

食品メーカーの職種

食品メーカーには、主に以下の職種があります。

もちろん企業によって職種は異なりますが、主な仕事をまずは押さえておきましょう。

マーケティング

マーケティング職は、市場調査などを行い、開発すべき商品や企画を考える仕事です。

営業職や商品開発職と協力し、自社の商品を売り出しやすいキャンペーンやプロモーションを考えます。マーケティングは会社の業績に大きく関わる、重要な仕事です。

マーケティング職には、市場調査やデータ分析などのマーケティング知識が求められます。新卒採用は行っておらず、営業職などから将来的に配属になる可能性もあります。

営業

営業職は、自社の商品を卸売会社や小売店に販売する仕事です。流通・小売業界への営業と、外食産業への営業、卸売業者への営業に分かれます。

仕入れ担当者にルート営業を行ったり、自社製品のキャンペーンをしてもらえるように交渉を行ったりなど、販路を広げるために働きかけることが重要です。

企業によっては海外への営業を行うケースもあり、現地の代理店などと交渉する可能性もあります。英語力があると、営業としても有利に働く可能性があるでしょう。

商品開発

食費メーカーの商品開発は、消費者が求める新製品の製造研究や、安全で高品質な食品を製造するために製造プロセスの選定をする仕事です。

また、消費者の声を聞いて既存の商品を改善することも大切な仕事の1つといえます。

商品開発は、基礎研究、応用研究、商品化研究の分野に分かれており、理系出身者が就くことが多い仕事です。

文系出身者が目指したい場合は、営業職やマーケティング職で経験を積んでから商品開発に移ることを考えてもよいでしょう。

理系学部出身の人が自分の知識を活かせる就職先を探したい場合は「理系就活サポート」への参加がオススメです。研究が忙しくて就活に時間が割けない人や教授に就職先について相談しにくいなどのお悩みを抱えている人は、ぜひ参加してみてください。

生産管理

生産管理は、生産計画の立案や実行を行う仕事です。生産において各種工程の検査や人材の管理など幅広い仕事をこなす必要があるため、視野が広い人やトラブルにも冷静に対処できる人が向いています。

海外に事業所がある場合は、海外の生産企業や工場などとやり取りをしたり、完成した商品を納品するまでの物流計画に携わります。

生産管理は仕事の幅が広いので、責任感を持って仕事をこなすことが求められるでしょう。

食品メーカーへの就職に迷ったら相談するべき相手

食品メーカーへの就職に迷ったら相談するべき相手

食品メーカーは、就職難易度が高いと言われる業界です。「それでも食品メーカーに入りたい」「入りやすい食品メーカーを見つけたい」という人は、以下の3通りの相手に相談するとよいでしょう。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

キャリアセンター

食品メーカーに就職するか悩んでいる人は、キャリアセンターで相談してみましょう。大学のキャリアセンターでは、大学宛に届いている求人票の紹介をしてもらえます。

大学に求人を送ってきている企業は、その大学の学生を採用したいと思っているため、学歴フィルターで採用を見送られる可能性は低いです。

企業によってはOB・OG訪問先を紹介してもらえる可能性もあるため、キャリアセンターで相談するとよいでしょう。

また、キャリアセンターでは履歴書やエントリーシートの添削や、模擬面接などを行っています。就職に悩んだことがあれば、相談してみるのがオススメです。

OB・OG訪問

志望企業への就職のポイントが知りたい人や、社風を詳しく知りたいという人は、OB・OG訪問するのもオススメです。

OB・OG訪問とは、志望業界や志望企業で働いている先輩を訪問し、実際の仕事内容や社風を聞くことです。

先輩から志望企業の雰囲気や、どんな人材が多いのかも教えてもらえる可能性があるので、自分に合った企業か判断しやすいです。

情報が聞ければ、就活対策もしやすくなるでしょう。自分に合った企業を探すためにも、ぜひOB・OG訪問を行ってみてください。

就活エージェント

入社しやすい食品メーカーを探すなら、就活エージェントがオススメです。就活エージェントでは、一人一人の希望を聞いてその人に合った企業を紹介しています。

また、自分では見つけにくい隠れ優良企業も紹介してもらえるので、狙い目の食品メーカーを探すのにも役立つのです。

就活エージェントはエントリーシートや面接のアドバイスも行っているので、選考にも自信を持って臨めるようになるでしょう。

「自分に合った食品メーカーが知りたい」「就職倍率が低い優良食品メーカーを知りたい」という人は、ぜひ相談してみてください。

食品メーカーへの就職は難しい!しっかりと対策しよう

食品メーカーは大手企業や人気企業が多く、多くの学生が志望するため、就職難易度は上がりやすいです。

食品メーカーへの就職を考えている人は、志望企業が求めるスキルや資格を身につけたり、自己PRや志望動機を作り込んだりと、しっかり対策を行うことが求められます。

入りやすい食品メーカーを知りたい場合は、キャリアセンターや就活エージェントに相談すると見つかる可能性があります。隠れ優良企業もたくさんあるので、ぜひ探してみてください。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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