就職してから後悔しない業界研究の方法と主要8業界を徹底解説

 2024年1月31日

志望する業界はそろそろ決まりましたか?

キャリアアドバイザー 廣瀬

就活生 Aさん

食品メーカーに興味があるんですけど、商社もいいし、金融業界もいいし、悩んでるんですよね。

どの業界も魅力的ですよね。業界研究はちゃんとしてますか?

キャリアアドバイザー 廣瀬

就活生 Aさん

やり方がわからなくてやってないです。必要だとはわかっているんですけど。

なるほど。自分に合った企業を探すには、業界研究が必要です。このコラムでは、業界の特徴や業界研究のやり方を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

キャリアアドバイザー 廣瀬

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後悔しない就職のために、業界について学ぼう

後悔しない就職のために、業界について学ぼう

入社後に後悔しない就活をするためには、業界選びも大切です。しかし「自分に合った業界がわからない」「業界ごとの特徴がつかめない」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

コラムの初めに、そもそも業界とは何なのか、どうして業界について学ぶ必要があるのかを解説します。

そもそも業界とは

そもそも業界とは、企業を産業や商業で分類したものです。主にどのような商品やサービスを提供しているかで分けられます。

それぞれの業界は、さらに「モノ」「お金」「形のないもの」におおよそ分けることが可能です。モノを扱う業界はメーカー・小売・商社、お金は金融、形のないものはIT・マスコミ・サービスに分けられます。

近年は業界の垣根を越えて提供されるサービスも増えてきているので、はっきりとした区分が付きづらいこともあるでしょう。やりたいことがある人も、最初から業界を絞りすぎない方がよいです。

簡単に業界研究を行いたい人は、下記の資料も活用してください。業界別に仕事内容や動向を紹介しています。

業種との違い

業種とは、業界で取り扱っている商品やサービスを、より細かく分けたものです。業界は8つほどに分類されますが、業種は20種類ほどに分類されます。具体的な分け方としては、総務省が定める「日本標準産業分類」や証券業界で使用される「業種別分類項目」が有名です。

ただし、就活では業界と業種の違いを意識しすぎる必要はありません。業界と業種は、どの程度細かく分けるかによって変わります。そのため、総務省と証券コード協議会によっても分け方が若干異なるのです。

就活では、業種とは業界をさらに細かく分けたものであると理解していれば問題ないでしょう。

就活において業界研究は大切

就活を進めるにあたり、業界研究は非常に大切です。業界研究を行うと、自分に合う業界が見つかったり、エントリーシートの作成が楽になったりといったメリットがあります。

また、業界研究をせずにもともと憧れていた業界だからという理由で入社をした場合、適性がなく、入社後に苦労するかもしれません。

たとえばウェディング業界に憧れて入社をした場合、憧れのウェディングプランナーになれたとしても、営業の仕事が向いていなかったり、目標を達成できずに辛い思いをしたりと、入社後に後悔する可能性もあります。

業界研究を行っていれば、実際にどのような仕事をするのか、どんな人に適性があるのかを理解できるため、自分がその業界に向いているのかをある程度判断できます。自分に向いている企業を探すためにも、まずは業界研究に力を入れてみてください。

これから就活準備を始める人、業界研究をおこなう人には、キャリチャンの就活支援サービス「25卒就活サポート」がオススメです。就活の進め方に関するアドバイスやインターンシップ先の紹介もしているので、興味を持てる企業が見つかります。

就活のスタートをスムーズにするためにも、ぜひ参加してみましょう。

就職先として考えられる8つの業界

就職先として考えられる8つの業界

就職先の候補となる業界は、主に下記の8つに分けられます。

業界によって取り扱う商品やサービスが違ったり、収益を得る方法が異なったりするため、各業界を比べ、自分に合った業界を見つけることが大切です。ここでは、各業界の概要や働き方について紹介します。

メーカー

メーカーは、商品の開発や製造を行う業界です。メーカーと呼ばれる企業は、食品、化学、自動車など、作っている製品や材料によってさらに細かく分類できます。たとえば、自動車を使う「自動車メーカー」、食べ物を扱う「食品メーカー」などです。

メーカーは、より売れる商品を作るために商品開発を行ったり、製造ラインの構築や改造を行ったり、商品を改良したりすることが主なミッションです。

消費者にモノを届けるBtoCメーカーの方が知名度が高いため就活生から人気ですが、日本のBtoBメーカーには世界シェアの大半を占める優良企業がたくさんあります。BtoCにこだわりすぎず、いろいろな企業を見ていくようにしましょう。

【主な職種】

  • 商品開発職:市場に求められる商品を作り出す
  • 生産管理職:商品を安全に供給できるように製造ラインを整える
  • 営業職:商品を売り込み、販売する

商品開発職は、マーケティング力や企画力、扱う商品に関する知識が必要となる仕事です。生産管理職は機械の操作に関する知識や、スケジュール管理力が必要になります。営業職ではプレゼンテーション力やコミュニケーション能力が必要になるでしょう。

モノづくりへの関心が高い人はぜひ業界研究してみてください。

商社

商社は、売りたい相手と買いたい相手を結びつけ、モノを動かすことによって収益を得る仕事です。幅広い商品を取り扱う総合商社と、機械・食品など特定のジャンルを扱う専門業者に2つに分かれます。

商社の主な収益は、輸入・輸出によるものです。一方で、企業への投資やノウハウ・人材などのサポートを行う事業投資に力を入れる企業も増えています。

【主な職種】

  • 企画職:今後の事業計画や、投資先企業を考える
  • 営業職:仕入れ先と取引先への売り込み
  • 事務職:書類作成や取引先とのやり取りを通して、営業をサポートする

商社の営業は国内外問わず出張が多い仕事のため、アクティブに仕事をしたい人に向いています。

また、商社では海外の企業とのやり取りが多いため、語学力が求められます。総合職はそのほかにもコミュニケーション能力や交渉力など幅広い知識が必要です。

専門商社で働く人には、取り扱う商品への高い専門知識が求められます。たとえば機械系の専門商社の場合、機械工学部でその機械を取り扱った経験がある人などは、選考で有利に働く可能性があるでしょう。

商社は人気の業界のため、倍率が高い傾向にあります。なぜ商社を希望するのか、自分のどのような強みを活かせるのかをしっかり伝えなければ、内定を獲得するのは難しいです。

世界を股にかけて仕事したい人や、世の中のモノを組み合わせて新しい価値を生み出すことにやりがいを感じる人は、商社を検討してみてください。

金融

金融業界は、お金を預かったり貸したりと、お金を運用することで収益を生み出す仕事です。金融業界をさらに細かく分けると、銀行・証券・クレジットカード・生命保険など、いろいろな業界があります。

業界の種類によってビジネスモデルが異なるため、気になる業界があれば詳しく調べてみましょう。銀行と保険業界は国内市場が飽和していることから、今後は海外へ力を入れることが考えられます。

また、金融と情報技術をかけ合わせたFintechの市場も伸びており、メルカリ・LINEなどの新しい企業が大きく業績を伸ばしていることから、業界が過渡期に差しかかっているといえるでしょう。

【主な職種】

  • 営業職:個人や企業に向けてサービスや販売の売り込みを行う
  • 事務職:窓口対応やバックオフィス業務を行う
  • 専門職:融資・資産運用やトレーダー、ファイナンシャルアドバイザーなど

専門職に関しては、資格取得が必要な場合があります。今後はお金に関する知識はもちろん、ビジネスレベルの英語力も求められる可能性があるでしょう。金融業界では在職中に資格の取得を促す企業も多いので、転職する際にも役立ちます。

金融業界に憧れている人や自分に向いているかわからない人は、下記のコラムもチェックしてみてください。

小売り

小売り業界は、仕入れた商品を販売することが仕事です。百貨店やスーパーマーケットは小売店と呼ばれ、メーカーから商品を仕入れて消費者に販売することで収益を得ています。

専門店は家電やアパレルなど、特定の商品を販売することが特徴です。近年は、プライベートブランドに力を入れる企業も増えています。プライベートブランドは商品を仕入れるよりも原価がかからず販売できるため、利益率が大きくなるためです。

【主な職種】

  • バイヤー:モノを選定して仕入れる
  • 販売職:商品の陳列や販売をする
  • 販売支援職:商品が売れやすくなるような企画を考えたり、販促方法を考えたりする

コミュニケーション能力やトレンドに敏感な人は、小売り業界での仕事が向いています。消費者と直接接する機会も多いので、相手の気持ちを考えて接することができる人も小売り業界に向いているでしょう。

サービス

サービス業界は、形のないモノを個人や企業に提供する仕事です。旅行・鉄道・コンサルティング・教育など、いろいろな業界があります。モノを販売して利益を得るのではなく、サービスに対して対価をもらう仕事のため、相手に高い満足度を与えることが大切です。

たとえば教育業界であれば、個人に勉強を教え、志望校に合格させることが求められます。志望校に合格する実績が高ければ、世間からの評価も上がり、売り上げを伸ばしていくことができるでしょう。

サービス業界は新型コロナウイルスにより、大きな打撃を受けました。とくに旅行やホテルなどの業界は、売り上げを大きく下げた企業も少なくありません。インバウンド需要が再度高まった昨今は、徐々に復活傾向にあります。

一方で、介護業界などは少子高齢化と労働人口の減少により、人手不足が課題となっています。

【主な職種】

  • 企画職:どのようなサービスを提供するのか考える
  • 販売職:消費者にサービスを提供する
  • 営業職:企業向けにサービスを案内する

サービス業界の販売職は消費者と直接関わるため、コミュニケーション能力や、職種によっては語学力も必要になるでしょう。

サービス業界はシフト制で長期休みが取れないなどのイメージがありますが、人手不足を解消するために、制度の整っている企業も増えています。個別の企業ごとに異なるので、希望条件に合う企業を探してみてください。

マスコミ

マスコミ業界は、消費者に情報を届ける仕事です。放送、新聞、広告、出版業界などがあります。クライアントから支払われる広告収入で収益を得ているところが、他の業界とは異なる点です。

マスコミ業界の中でもテレビ業界は、インターネットやSNSの普及によって若者のテレビ離れが進んでいるせいで、売り上げが減少傾向です。そのため多くの企業がテレビ番組をネット配信したり、ネットオリジナル番組を作成したりと新しい施策を講じています。

【主な職種】

  • 営業職:広告枠をクライアントに提案する
  • クリエイティブ職:テレビや雑誌などを実際に制作する

マスコミ業界の営業職とクリエイティブ職はどちらも人気の仕事ですが、採用人数が少ないため、倍率が高くなります。トレンドに敏感な人、プレゼンテーション力が高い人などが求められるでしょう。

旬な情報を届けるために動く必要があるので、マスコミ業界の人は昼夜問わず働く可能性があります。若手のうちは休みが取れずハードに働く可能性もあるので、働く際には覚悟が必要です。

IT

IT業界は、インターネット技術を通して世の中の課題を解決していく仕事です。ソフトウェア、ハードウェア、インターネットなど複数の業界に分かれます。

IT企業は、市場のトレンドに合わせて求められるシステムやサービスを作るのが主な仕事です。ビジネスツールやオンラインゲームなど、仕事は多岐にわたります。日本国内のデジタル化は大きく変革していくため、今後ますます盛り上がりが期待できる業界です。

しかし一方で、深刻な人手不足が問題視されています。まだまだITに関する高い知識を持ったエンジニアが足りないのが日本の現状です。IT知識を持った人材は、今後取り合いになることが予想されます。

【主な職種】

  • エンジニア職:ITサービスを作る
  • 営業職:自社のサービスを提案する

IT業界のエンジニア職としては、主にシステムエンジニアやプログラマーなどが当てはまります。リモートでも仕事がしやすい職種ですが、締切前はハードな働き方をすることもあるでしょう。

IT業界の営業職は、顧客の課題や目標に合わせてサービスを提案することが求められるため、営業職であっても一定のIT知識が求められます。

文系の人でもIT業界を目指すことは可能です。ただしIT業界といっても取り扱うサービスは多種多様なため、自分が興味を持てるものがあるか探してみてください。

官公庁・公社・団体

官公庁・公社・団体は、公共サービスや公共事業をおこなう仕事です。官公庁は国の役所を表す言葉で、市役所や区役所、国会などを指します。公社や団体は公的な仕事をする法人や団体を表す言葉で、病院や学校などが代表例です。

官公庁・公社・団体は収益を得ることが目的ではありません。サービスは無料で提供され、誰もが受けられます。基本的に税金で運営されることも特徴です。

【官公庁の主な職種】

  • 行政事務:事務作業や活動管理、政策や事業を評価する
  • 研究官:公営の研究所や試験所で各分野の研究・試験・検査などを行う

【公社や団体の主な職種】

  • 営業職:公社や団体で生産したものを販売する
  • 事務職:バックオフィス業務を行う

官公庁・公社・団体は税金で運営されている事業のため、法令遵守の意識が極めて高く、意思決定も慎重に行われます。安定性のある仕事ですが、自分で裁量を持ち、スピード感のある仕事をしたい人は、民間企業への就職の方が向いているかもしれません。

適切な就職先を選ぶために業界研究でチェックしたいポイント

適切な就職先を選ぶために業界研究でチェックしたいポイント

業界研究を行う際に押さえておきたいポイントは以下の5つです。

業界についてむやみやたらに調べると、情報が多すぎてしまい、どこまで調べればよいかわからなくなってしまいます。時間をかけすぎず的確に業界研究をするためには、ポイントを絞って調べることが大切です。

ビジネスモデル

業界研究では、その業界のビジネスモデルについて理解しましょう。ビジネスモデルとは、企業が利益を生み出すための仕組みのことです。ビジネスモデルを学ぶことで、その業界がどのような商品を扱っているか、どんな企業との関わりがあるのかがわかるようになります。

ビジネスモデルを知ることは、企業とのミスマッチを減らすことにもつながります。企業の特徴やビジネスモデルを理解せずに入社すると、入社後に思っていた仕事内容や業界のイメージとかけ離れていることにショックを受けて、働くモチベーションをなくしてしまうこともあり得るのです。

まずは、今後もお金を生み出せるような安定したビジネスモデルなのか、社会問題を解決するためのビジネスモデルなのかなどを調べてみましょう。マーケットの規模やその推移、代表的な企業なども調べておくとよいです。

業界の動向

業界の動向を押さえるのも、大切なポイントです。動向とは、その業界が置かれている状況や、今後どのような課題が起こりうる可能性があるのかといった業界の動きのことです。

動向を押さえれば、業界に適した人や、その業界が今後も伸びていけるのかを把握できます。業界の課題は社会問題と関係していることも多いので、日々ニュースや新聞で情報収集することも大切です。

業界の動向を知るためには、就職四季報や企業のホームページ、業界が公開している情報を調べてみるとよいです。就活生向けの情報だけでなく、投資家向けの情報を見ると、業界の動きや課題、企業の取り組みがわかります。

企業の説明会でも、業界のトレンドや今後の課題を教えてもらえる可能性があるので、ぜひ参加してみましょう。

職種と仕事内容

職種と仕事内容もきちんと調べておきましょう。就職した後に自分の仕事に直結することなので、自分に大きく関わります。

就職した際にどのような仕事があるのかは、志望職種を決める際に役立つでしょう。文系、理系、必要資格など、応募条件が決まっている職種もあるため、自分が応募できる職種であるかも調べておいてください。

また、働き方も重要です。業界によって在宅ワークが可能か、フレックスタイム制が取られているかなどの特徴がある場合もあります。

たとえば小売業界で販売の仕事をするためには、シフト制になり、店舗への出勤が必要です。一方でIT業界であれば自宅でも働けるため、リモートで業務ができる企業もたくさんあります。

働く時間や働く場所は自分の人生に関わるため、後悔しないためにもよくチェックしてください。

給与

業界の給与平均についても調べておきましょう。給与は企業によってももちろん異なりますが、業界の平均給与を調べることで、自分が理想としている生活が送れるかを判断できます。

給与に関しては、初任給、平均給与のほかに、キャリアを重ねることでどの程度給与が伸びていくのか調べることも大切です。業界によっては給与が伸びにくいこともあるので、この業界に入ったらどんな人生が歩めるのか、長期的な視点で確認しておきましょう。

得られる知識やスキル

その業界に属することで、どのような知識やスキルが得られるか確認しましょう。業界によって身に付くスキルは異なるからです。その業界で得られるスキルがすでにある程度備わっていれば、就活でも就職後も有利に働くでしょう。

たとえばメーカーであればマーケティング力、商社であれば語学力など、求められるスキルは異なります。また職種によっても異なるので、自分がどの業界のどの職種に向いているのかまで考えてみるとよいです。

終身雇用が当たり前でなくなった今、スキルや知識を身につけずに社会人経験を重ねてしまうと、転職も難しくなります。社会人になっても常に学び続ける姿勢が必要です。どんな知識を得て、どのようなキャリアを描きたいのかまで考えておきましょう。

「業界研究したけど自分に合う企業がわからない」「自分に向いている企業を紹介して欲しい」と悩んでいる人は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」に参加してみてください。就活のプロがあなたにぴったりの企業を紹介します。

就職後に後悔しない!業界研究のやり方

就職後に後悔しない!業界研究のやり方

業界の基本知識を押さえたら、自分でさらに業界について深掘りしてみましょう。業界研究は、志望企業を決める前に必要な作業です。就職後に後悔しないためにも、以下の6つの方法を試してみてください。

業界研究のやり方について、詳しく紹介します。

就活情報サイトを見る

業界研究する際は、就活情報サイトをチェックしてみましょう。就活情報サイトのなかには、業界の特徴や動向を簡単に説明しているものがあります。

就活情報サイトによっては平均年齢や平均勤続年数などの基本データも紹介されており、簡単な業界研究であれば、就活情報サイトで完結するでしょう。まずは複数の業界を簡単に見比べたい人は、就活情報サイトからチェックするのがオススメです。

ニュースや書籍をチェックする

業界研究をする際は、ニュースや書籍をチェックしましょう。新聞やテレビ、ネットのニュースでは、手軽に最新の業界動向を確認できます。就活生向けには、『業界地図』や『就職四季報』などがオススメです。就活生向けにわかりやすく情報が網羅されています。

ただし、ニュースや書籍をチェックするだけでは、就活に活かせません。志望業界の動向に関わるニュースが出ている場合は、どのように感じたかをメモしたりするとよいでしょう。面接では、最近興味を持ったニュースを聞かれることがあります。気になるニュースを押さえ、すぐに話せるように準備しておいてください。

業界研究イベントに参加する

業界研究を行う際は、業界研究イベントに参加しましょう。業界研究イベントとは、大学主催や企業主催で、複数の業界の特徴やトレンドを学べるイベントです。通っている大学内で行われる場合や、合同説明会の中の催し物としてセミナーを開催している場合などがあるため、気軽に参加できます。

さまざまな業界の話が聞けるので、一度に効率よく業界の比較が可能です。イベントによってはその業界で働く社員の話を聞くこともできます。就職後のキャリアを描くためにも役立つイベントのため、ぜひ参加してみましょう。

インターンシップに参加する

気になる業界のインターンシップに参加すると、ビジネスモデルや動向などがわかりやすくなります。実際に業務を体験できるため、就職後のイメージも湧きやすくなるでしょう。

インターンシップは、大学3年生の夏頃から開催する企業が多いです。出遅れると募集が終了してしまい、インターンシップに参加できないこともあります。早めにチェックしましょう。

OB・OG訪問する

実際にその業界で働く人の話を聞くためには、OB・OG訪問がオススメです。合同企業説明会よりも、詳しい仕事内容を聞くことができます。

業界研究をしたときにはわからなかったネガティブな面なども聞かせてもらえる可能性があるので、ある程度志望業界を絞り込み、さらに深掘りしたいと考えている人はぜひ行ってみましょう。

OB・OG訪問する相手が見つからない人は、卒業生を紹介してもらえる場合があるので、大学のキャリアセンターに相談してみてください。

就活エージェントに相談する

業界研究が思うように進まない、誰かに詳しく説明してほしいという人には、就活エージェントの利用をオススメします。業界を知り尽くした就活のプロが教えてくれるので、理解が深まりやすいはずです。

就活エージェントはその業界の優良企業も知っているので、志望企業を探している人もぜひ活用するとよいでしょう。

「業界研究が面倒くさい」「就活の手間をなくしたい」という場合は、キャリチャンの就活支援サービス「スピード内定サポート」がオススメです。エントリーシート不要、面接1回など、負担が少ない就活ができます。

選考から内定までをできるだけスムーズに進めたい人は、ぜひ参加してみてください。

就職したい業界の絞り方で気を付けるポイント

就職したい業界の絞り方で気を付けるポイント

志望業界を決めるために気を付けたいポイントは、以下の3つです。

下記で詳しくみていきましょう。

最初から志望業界を絞りすぎない

最初から志望業界を絞りすぎるのはやめましょう。まずは興味のある複数の業界を見て、比較してみることが大切です。

最初から業界を絞り過ぎてしまうと、その業界の知識は深まりますが、就職の選択肢を狭めることになります。一つの業界しか見ていかなかった場合、途中で自分に合わないと気がついてから違う業界について学ぶのは大変です。

まったく見ていなかった他の業界の方が自分に適していることもあるので、最初は複数の業界を見ておいた方がよいでしょう。

無理に業界を決めなくてもよい

業界が絞り切れない人は、無理に1つに絞らなくても大丈夫です。志望業界を決めることは大事ですが、実際に働く際は職種が重要になります。まずはどんな仕事がしたいかを考えて、その職種からある程度まで業界を絞るという方法でもよいでしょう。

業界研究はエントリーする企業を探すときのきっかけになるものです。興味のある業界を数個に絞り込めば、行きたい企業も見つかるでしょう。業界研究は大事な作業ですが、時間をかけてどうしても絞らなければならないものではありません。

できるだけ早い時期に業界研究を始める

業界研究は、できるだけ早く始めるようにしましょう。業界研究は、志望企業を探す際の手助けになるものです。

インターンシップは大学3年生の夏ごろに始まるため、その前にある程度興味のある業界について学んでおく必要があります。遅くとも選考が始まる大学3年生の3月ごろまでには、一通り終わらせておきましょう。

業界研究をした後に行うべきである企業研究も、1つ1つ調べるには時間がかかります。できるだけ早い時期に業界研究を終わらせ、企業研究や面接対策に時間をかけられるように準備してみてください。

就職してから後悔しないためにも、業界研究は丁寧に行おう

就職先として考えられる業界は、大きく8つに分けられます。

業界研究を行う際は、ビジネスモデルや給与、得られるスキルなど、色々な角度から分析することが大切です。就活生向けの書籍を読み込んだりOB・OG訪問をして実際に働く人の声を聞いたりするなど、様々な方法があります。

業界研究を行うことで自分に合う業界や仕事がわかるようになるので、できるだけ早く始めるようにしてください。遅くても、選考が始まる大学3年生の3月までには終えるようにしましょう。

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この記事の監修者

監修者:廣瀬舞

廣瀬 舞

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。

就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。

また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している

~就活生へのメッセージ~

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