ガクチカで学んだことに何を書く?50の例とES・面接でのコツ
2024年4月26日
ESの記入が進んでいないみたいですが、何か悩んでますか?
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
ガクチカで悩んでます。ガクチカには、そこから学んだこと書く必要があるって聞いたんですけど、学んだことって言われてもなぁ……。どんなことを、どれくらい書いたらいいかわからないんです。
なるほど。確かにガクチカには学んだことを記載する必要がありますが、学んだことの大きさは関係ありません。重要なのは、そこから学んだことをどう活かしているかです。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
学んだことをどう活かすか、ですか。それって、どうやって採用側に伝えればいいんですか?
まずは何に力を入れたのか述べ、そこで何を学んだか、学んだことを入社後にどう活かせるかまで書くと採用担当者からの印象がよくなります。この記事ではガクチカの詳しい書き方と例文を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
キャリアプランナー 平崎
目次
ガクチカには「学んだこと」を書こう
エントリーシート(ES)に記載するガクチカには、学生時代に力を入れたことから、自分が「学んだこと」を書きましょう。
ガクチカは「学生時代に力を入れたこと」の略称で、ESや面接で定番の質問です。特別な経験がなくても、その経験を通して学んだことを知るために聞かれます。
企業がガクチカを聞く理由は主に以下の3点です。
- 目標達成するためにどのようなプロセスを歩んできたか
- 物事への意欲はあるか
- 自社の求める人物像にマッチしているか
企業側はガクチカを聞いておくことで、就活生がどのような人物なのか、入社後どのように活躍できるのかをイメージしやすくなります。
ガクチカと自己PRの違いとは
面接でよく聞かれる質問として、ガクチカと自己PRの2つがあげられますが、何が違うのか分かりにくいですよね。ガクチカと自己PRの2つの違いは以下の3点です。
- アピールするポイント
- 文章の構成
- 文章の内容
この違いが分かれば「どれも似たような話になってしまう」というES・面接の悩みを解決できます。
ガクチカと自己PRの違いをはっきり説明できない人は、参考にしてみてください。
ガクチカと自己PRのアピールポイントの違い
ガクチカと自己PRのアピールポイントの違いは、ガクチカが過去に経験したことで発揮された人柄を話すのに対して、自己PRは身につけたスキルを話すという点です。
ガクチカは、仕事には直接関係しませんが、物事に対してどのように取り組めるか、何を大事にしているかといった人柄をアピールします。なぜなら、採用担当者は自社の求める人物像にマッチする人柄なのかを知りたいからです。
それに対して自己PRは、自分が持っているスキルや経験を通じて、自分がどのように仕事に貢献できるかをアピールします。採用する企業にとって、自分が入社するとどのような利益をもたらすのかを説明しましょう。
ガクチカと自己PRの文章構成の違い
ガクチカと自己PRの文章構成の違いは、以下のとおりです。
〈ガクチカ〉
- 私のガクチカは○○だ
- アルバイトで新人教育を任されたので、わかりやすく教えられるように工夫した
- その過程で、一方的に話すだけではなく、1つずつ確認しながら相手のペースに合わせて教えることが重要だと感じた
- 相手の立場に立ってわかりやすく説明する能力を身につけた
ガクチカは、最初に結論を話してから、順を追って具体例を話しましょう。ガクチカの場合、目立った成果のみで過程が薄いと説得力も半減してしまうので、成果よりも過程に注目して、詳しく話すことが大切です。
〈自己PR〉
- 簿記の資格を持っており、基礎知識は身についているので、すぐに実務にとりかかれる
- 〇〇部の部長として人前で話す機会が多く、相手にわかりやすく説明する能力が身についているため、営業職として活躍できる
自己PRは、自分が持っている長所やスキルを簡潔にまとめて伝えることが求められます。結論を最初に話してから、どのように役立てるのかを説明するとわかりやすいでしょう。
ガクチカと自己PRの内容の違い
ガクチカと自己PRの内容の違いは、ガクチカは学生時代に限定した過去の話なのに対して、自己PRは今までの人生の中で身につけたスキルや資格を今後の仕事でどう活かすかという未来について話すことです。
ガクチカは学生生活や趣味、アルバイトなど仕事と直接結びつかなくてもいいので、大学時代に限った経験談が求められます。自己PRはこれまでの人生の中で身に付けた仕事に関係するスキルを話すだけでなく、これから自分がどれくらい会社に貢献できるのかを話すのです。
ガクチカと自己PRは似ているようで異なるので、同じ内容にしないよう注意しましょう。
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採用担当者が「ガクチカの学んだこと」から知りたいこと
採用担当者が就活生のガクチカから知りたいことは以下の3つです。
- 学んだこと
- 価値観・信念
- 成長
ガクチカを考える際は、上記の3つを意識しましょう。相手の意図を理解し、それに応える内容を提供してこそ、採用担当者に響くガクチカになります。
1つずつ解説するので、選考を突破するためにも参考にしてみてください。
1.ガクチカでの経験から何を学んだか
採用担当者は、ガクチカの経験から何を学んだのかを知りたいと考えています。ガクチカには部長経験や留学経験のような魅力ある経験が必要だと思われがちですが、採用担当者が知りたいのは経験の優劣でも輝かしい功績でもなく、「その過程で学んだことは何か」です。
ですからガクチカでは、学生生活やインターンシップでの経験を通じてどのようなスキルや知識を身につけたか、どんな課題に直面してどのように解決したかなど、具体的な事例を伝えることが求められます。
変にエピソードを盛らずに、ありのままの経験を伝えましょう。成長・成功・失敗経験の3つのどれかを意識して構成を組むと分かりやすくなります。
2.ガクチカに現れる価値観や信念
採用担当者は、ガクチカの内容から就活生の価値観や信念を知ろうと考えています。そのため、ガクチカでは自分なりのこだわりを話し、ほかの就活生と差別化すると好印象です。
例えば以下のように、自分がなぜそのような行動をとるのか理由をつけ加えるとよいでしょう。
- 継続をモットーにしているので、中途半端にやめたことはない
- 自分の内向的な性格を治すために接客業に挑戦した
- コミュニケーションを最も大切にしているので、必ず相手の目を見て話している
学生の価値観が自社にマッチしていれば、採用の可能性が高くなります。あらかじめ企業のホームページなどから企業理念や社風を確認しておき、求められる人物像を把握しておくとよいです。
3.ガクチカを通してどのように成長したか
ガクチカでは、学生時代に力を入れた活動を通して、自分がどのように成長したのかを明確にしましょう。どんな経験を通して、自分の何がどう変化したかを具体的に話すと説得力が増します。
例えば、「人前で話すことが苦手だったけど接客業で人と話す経験を積んだ結果、自信を持って話せるようになり、むしろ得意分野になった」といった経験です。
採用担当者はそうしたガクチカの内容から、就活生が目標に対して本気で取り組めるのかどうかや、打たれ強い精神力を持っているかどうかも確認しています。学生時代に本気で取り組んだ経験があれば、入社後も同様に仕事に力を入れてくれるだろうと考えるためです。
ですからガクチカでは、成長の結果だけではなく、そこに至るプロセスも説明しなければなりません。プロセスを説明することで、自分が目標に向かってどのように努力する人間なのかを伝えることができます。
ガクチカでよく書かれる「学んだこと」とは
ガクチカでよく書かれる「学んだこと」は以下のようなものがあげられます。
- チームワーク
- 時間管理
- コミュニケーション
- 問題解決能力
- 多様性を認める許容性
- 自己管理
- プロジェクト管理
ガクチカでオリジナリティを出すには、成果だけではなく経験が重要です。例文も交えて1つずつ紹介するので、何を書けばいいのか分からない人は参考にしてみてください。
1.チームワークの重要性
ガクチカでチームワークをアピールするなら、まわりのメンバーをどのように活かしてきたかを話しましょう。組織で自らが果たした役割などを具体的に話すと伝わりやすいです。
〈例文〉
私が学生時代に力を入れたのは、吹奏楽サークルの活動です。
所属していた吹奏楽サークルでは、全体の目標を決める際に意見が分かれたことがあります。しかし何度も話し合いを繰り返し、全員が納得する目標を掲げたところ、大会では優秀な成績を収めることができました。チームワークを活かして全員が同じ目標に取り組んだことで、最高の結果を出せたのだと考えています。
私はサークル活動を通して、チームワークの重要性を学びました。チームワークは社会に出てからも重要だと考えているので、入社後はサークル活動で培った能力を活かして、よい成果を出せるように取り組みたいです。
チームワークは業務にかかわらず必要なスキルなので、汎用性の高いアピールポイントになります。チームが円滑に回るように、自分がどのような仕事をしていたかなどを話すと、入社後の姿をイメージしてもらいやすいので効果的です。
2.時間管理の大切さ
時間管理は社会人にとって必須のスキルですが、意外とできる人は少ないです。約束の期限だけではなく、長期的な目標に意欲を持って取り組めるかどうかもチェックされています。
時間管理は取引先との信頼にもかかわるので、しっかり管理ができるのか重視している企業も多いです。
〈例文〉
私が学生時代に力を入れたのは、資格の取得です。
私は資格取得に向けて時間管理を徹底し、毎日スケジュールを組んで可視化しました。限られた時間を有効に使い、一つずつ課題をこなしていくようにしたことで、目標としていた○○資格を取得できたと思っています。
この経験で学んだことは、時間管理の大切さです。時間管理をすることで勉強も効率化でき、自分に何が足りないのかを理解できました。入社後も時間管理を徹底し、目標を達成できるように努力していきたいです。
時間管理をした結果、どんな変化があったのかを話しましょう。効率化と合わせて話すと、分かりやすくなり説得力が増します。
3.コミュニケーションの重要性
コミュニケーションは仕事を円滑に進めるために必須で、全業種で必要なスキルといっても過言ではありません。
コミュニケーションを重視すると相手の意見を知ることができ、議論が活発になるので、組織全体がよりよい方向に向かいます。また、円滑な協力関係を築き、業務を効率化するためにもコミュニケーションは重要なので、対人能力の高い学生を求めている企業が多いです。
〈例文〉
私が学生時代に力を入れたのは、○○ゼミの活動です。
私はゼミ長を務めており、メンバーの意見をまとめる仕事を担当しているのですが、ゼミが始まった頃はメンバーのディスカッションも控えめで、新しい意見が出にくい雰囲気でした。それをどうにか改善しようとゼミ以外でも交流を増やし、メンバーとの関係を深めたところ、だんだんディスカッションも活発に交わされるようになってきたのです。
私はこの経験を通して、コミュニケーションをとることの重要性を痛感しました。入社後も職場のメンバーと緊密にコミュニケーションをとり、会社に貢献できるように努力します。
コミュニケーションの重要性を知ったという結果だけではなく、コミュニケーションを図ることで何が改善したのかまで話すと入社後の姿をイメージしやすくなります。
4.問題解決能力の向上
問題解決能力とは、問題を発見する力や実際に解決できる力のことです。問題を論理的に考え、目標を達成するための課題を適切に設定できる能力は仕事の上でも重宝されます。
もちろん、ただ目標のために課題を設定できるだけでなく、実際に解決できる力があれば入社後も活躍できる可能性が高いため、より評価が高まるでしょう。
〈例文〉
私が学生時代に力を入れたのは、○○のアルバイトです。
私のアルバイト先は飲食店で、新しい方が入ってもすぐに辞めてしまう傾向があります。アルバイトリーダーを任されていたので、どうにか改善できないかと考え、一人一人に話を聞いてみることにしました。
その結果「忙しいときに何をしたらいいのか分からない」「聞きづらい雰囲気がある」という原因を発見したので、私は問題点を改善するためにメンターを設置し、新人が不安にならないような環境を作りました。それからしばらく経つと、新人が退職する割合は3割まで減少したので、そのまま改善しながら継続しています。
私はこの経験を通して、問題解決能力を向上させられたと思っています。入社後もそれを活かし、問題を1つ1つ解決していくことで、貴社の成長に貢献していきたいです。
ガクチカで問題解決能力をアピールする際は、時系列で順を追って話すと採用担当者の印象に残りやすくなります。
5.多様性を認めることの大切さ
社会では多様性を認めることが重要です。企業にはさまざまな考えの人がいますが、全員がよりよい結果を求めて働いています。
企業は考えの違う人を排除するのではなく、受け入れて強みを活かせる人材を求めているので、多様性を認められることはガクチカで学んだことのアピールにぴったりです。
〈例文〉
私が学生時代に力を入れたのは、国際交流です。私は国際交流を通して、多様性を認めることの大切さを学びました。
日本では当たり前の文化が、海外では普通ではないことも多々あります。最初は文化の違いに戸惑いましたが、無理矢理どちらかに合わせるのではなく、お互いが違いを認め合うことで学んだことがたくさんありました。
たとえば多様性を認めることで、新しい視点を得たり考え方の柔軟さを身に着けることができたと考えています。入社後も国の違いだけではなく、周りの多様性を認め合い成長していきたいです。
ガクチカでは、多様性を認めたことで何が改善されたのか話しましょう。
6.自己管理の重要性
自己管理には自分の感情やモチベーションを管理することが含まれます。規則を守れる人は多いですが、自分を管理できる人は多くありません。
自分の感情を管理できないと社員同士のコミュニケーションが上手くいかなかったり、やる気に波ができたりしてしまいます。自己管理は意外とできない人が多いので、ガクチカで学んだことを適切にアピールすればしっかりとした強みになります。
〈例文〉
私が学生生活に力を入れたことは、自己管理を徹底することです。期末の試験に向けて努力できるように、毎回自己管理を徹底しています。規則正しい生活を送ることで、感情の変化を最小限にし、目標に向かって努力できるようにこころがけました。
その結果、毎回の試験では好成績を納められ、自己管理も身についたのです。入社後も自己管理を徹底し目標に向かって努力できるように、モチベーションを保っていこうと考えています。
7.プロジェクト管理の重要性
社会人は各自でプロジェクト管理をすることが重要です。スケジュール調整やタスク管理など、誰に言われなくても期限に間に合うように動かなければなりません。
ガクチカでプロジェクト管理をアピールする場合は、具体的に何をしたのかを話すことが求められます。
〈例文〉
私が学生時代に力を入れたことは、プロジェクトを管理することです。長期インターンシップでプロジェクト管理の重要性を学びました。最終目標であるチーム同士の発表に向けて、スケジュール調整や課題を明確にすることで満足のいく発表ができたと考えています。
発表に向けて小さな課題を解決し、チーム内で協力して目標達成を目指しました。結果から考えられることは、スケジュール調整の重要さと課題を設定すると目標までの道のりが可視化されやすいということです。入社後も、目標に向かって進めるようにプロジェクト管理を徹底していきます。
ガクチカに「学んだこと」を書く際のコツ
ガクチカで学んだことを書く際には以下のようなコツがあります。
- 結論から書く
- 仕事での活かし方を書く
- オリジナルのもので具体的に書く
採用担当者は膨大なガクチカを読みますが、何が言いたいのか分からなければ途中で読むのを辞めてしまう場合もあります。
せっかく書いたのに、読みづらいという理由で読まれなかったら悲しいですよね。分かりやすく印象に残るガクチカの書き方を紹介するので、参考にしてみてください。
結論から書く
ESにガクチカを書く際は、結論から先に記載することが大切です。
採用担当者は膨大なガクチカを読みますが、何が言いたいのか分からなければ途中で読むのを辞めてしまう場合もあります。
最初に結論があることで、今から何の話をするのかがわかるため内容の理解度もアップします。
PREP法を意識して文章を作ると読みやすくなるのでオススメです。PREP法とは、以下の英単語の頭文字を取った文章を作成するためのテクニックです。
- Point(結論)
- Reason(理由・根拠)
- ExamPle(具体例)
- Point(結論)
冒頭に結論を説明し、その結論になった理由を具体例をあげて紹介します。最後にもう一度結論を説明することで、何の話だったのか理解しやすくなります。
学んだことを仕事でどう活かせるかまで書く
ガクチカでは学生生活のことだけではなく、実際の仕事ではどう活かせるのかまで書くようにしましょう。
学生生活の話だけで終わってしまうと、その企業に入社したいという熱意を伝えられず、アピールとして弱いです。そのせいで「結局何がしたいのか分からない」と感じる採用担当者もいます。
ガクチカで学んだことの仕事での活かし方について書いている学生は少ないので、書いておけば他の就活生と差別化でき、強い印象を残せるはずです。
また、具体的に仕事でどう活かせるのかを書いておくことで、採用するメリットも分かりやすくなります。できれば数字を使うなど、誰にでも分かりやすい指標を入れるとよいです
ガクチカの書き方についてもっと詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてみてください。
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オリジナルかつ具体的なものを書く
ガクチカではオリジナリティのある内容を書きましょう。「学んだこと」自体は人と被る可能性もありますが、そこは気にする必要ありません。
オリジナリティを出したいのは、ガクチカから学びを得るまでの過程です。採用担当者は、その学びに至った過程を知りたいので、自身の経験をもとにあなただけのガクチカを書くことが重要になります。
できるだけ具体的なエピソードを交え、文章を読むだけでイメージできるように書くとよいです。そうすることで学びの裏付けとなり、説得力が増します。
インターネットを参考にすると抽象的なものになりがちです。文章の流れを参考にするのはよいですが、内容は自分の経験に変える必要があります。
もしもオリジナルのガクチカ作りに悩んだら、キャリchの「就活相談サポート」がオススメです。就活に関することなら何でも相談できる無料イベントなので、気軽に活用してください。
ガクチカに学んだことをうまく入れ込む5ステップ
ガクチカに学んだことを書くコツは紹介しましたが、「どのように作ればいいのか分からない…」と悩んでいませんか。以下の手順で作ると上手く作れるようになります。
- ESに書くガクチカを決める
- ガクチカから学んだことを整理する
- 結論から書く
- 学んだことを仕事で活用する方法を書く
- 文章をチェックする
1つずつ解説するので、いざガクチカを書こうと思ったけど手が止まってしまった人は参考にしてみてください。
1.ESに書くガクチカを決定
まずはESに書くガクチカを決定しましょう。質問に対する結論になる部分ですので、テーマがゆれると何が言いたいのか伝わりにくい文章になってしまいます。
そこで学んだことや経験したことを踏まえ、応募する企業に合ったガクチカを選ぶのがオススメです。
まずは、部活動やアルバイト、ゼミ活動から以下の経験を考えてみてください。
- 一番時間を使った経験
- 思い入れ強く取り組んだ経験
- 苦労して取り組んだ経験
- 役職を務めた経験
- 他の人にはない珍しい経験
- 功績を上げた経験
この中に1つでも当てはまる経験があれば、ピックアップして書いてみましょう。できるだけ具体的に書いた方が採用担当者の印象に残りやすいので、今までのなかで特に時間を使った経験を書くとよいです。
2.ガクチカから学んだことを整理する
テーマとするガクチカが決定したら、そこから何を学んだのかを書き出していきます。失敗したこと、上手くいったこと、成長できたことを整理してみると自分の強みが見えてくるはずです。
以下の6点に注目して整理してみてください。
何に力を入れたのか | どんな目標や課題があったのか |
目標や課題に向けて何をしたのか | どんな結果になったのか |
そこから何を学んだのか・ どんな強みがあるといえといえるか |
入社後どう活かせるか |
具体的なエピソードを書くことで、文章化するときにはかどります。抽象的なガクチカは印象も薄く、採用担当者の興味を引くことも出来ません。自分の考えを伝えるためにも、この段階で具体的に整理しておきましょう。
3.結論から書く
ガクチカを書く際は、必ず結論から書いてください。PREP法を意識して、以下の流れで書くと頭に入りやすいです。
- P(結論)
- R(理由)
- E(具体例)
- P(結論)
Pの結論は学生時代に力を入れたことを一言で書きましょう。Rの理由では、なぜそれに力を入れたのか、自分の考えを明確にします。Eの具体例では、力を入れたことの具体例を書いて、もう一度Pの結論で締めてください。
ただし、最初の結論と全く同じ言葉を単純に繰り返すだけでは芸がありません。そこで、ガクチカが何かを繰り返す代わりに、カクチカから何を学んだかを最後の結論として述べるわけです。
4.学んだことを仕事で活用する方法を書く
ガクチカを書くときは、そこで学んだことを仕事で活用する方法を書きましょう。ガクチカが仕事で活かせなければ、採用担当者も入社後の姿をイメージしづらいです。ガクチカで学んだことを入社後どう活かせるか、どんな点を活かして仕事をするのかを書くことで、入社後の活躍をイメージさせることができます。
文章構成のE(具体例)で具体的な体験を述べた後に仕事で活用する方法を書いてください。たとえば、コミュニケーションの重要さを学んだなら、入社後はそれを活かしてチームに貢献するという風に書いてみましょう。
5.文章をチェックする
一通りガクチカを書き終わったら、文章をチェックしましょう。まずは誤字脱字の確認です。誤字脱字があるだけで読んでもらえない可能性も高いです。
また、誤字脱字は見直せば防げるミスですので、よくない印象を与えてしまいます。次は表現と文法を確認してください。小説ではないので、叙情的な表現や体言止めは不要です。伝えたいことがあるとどうしても一文が長くなりがちですので、伝えたいことは一文に1つまでにすることが大切です。
ガクチカの表現と文法をチェックするには、就活のプロに添削してもらうのがオススメです。キャリchでも、ESの添削を含め就活のことなら何でも相談できる「就活相談サポート」を開催していますので、ぜひ活用してください。
ガクチカを面接で聞かれたときの答え方とは
面接でガクチカを聞かれたときのポイントは以下の5つです。
- 質問を理解する
- 具体例を挙げる
- 職場に与える影響を説明する
- 継続して努力する意思を示す
- 達成したい夢や目標を伝える
文章とは違い、面接はコミュニケーションですので臨機応変に対応しましょう。しかし、何回練習してもつまってしまう人もいると思います。
そんな人のために詳しく解説するので、面接に苦手意識がある人は参考にしてみてください。
1.質問を理解する
まずは、面接官の質問の意図を理解しましょう。面接官がガクチカについて聞くのは、学生の成長意欲や向上心、乗り越えた経験を知るためです。
結論にいたるまでの過程を知りたいと考えているので、具体的な経験を交えながら話すと好印象を与えられます。
面接では相手の意図が分からず、的外れな回答をしてしまうこともあります。そのような事態にならないためにも、落ち着いて面接官の質問を理解するようにしてください。
たいていは「学生時代に力を入れたこと」といったワードが出るので、ガクチカならこの内容を話すという風に決めておくとよいです。
2.具体的な例を挙げる
ガクチカを面接で聞かれたときは、相手が理解しやすいように、具体例を挙げて説明しましょう。
ただし、エピソードが多いと限られた時間の中で詳しく話すことができません。エピソードは1つか2つにしぼって、できるだけ掘り下げて話すことが重要です。
エピソードはガクチカを裏づけるものなので、話の7割くらい時間をかけると信憑性もアップします。
面接官はガクチカのエピソードは口頭か文章でしか知らないので、話だけで想像できるようにすると印象に残りやすいです。具体例は量より質を意識すると好印象が得られます。
3.ガクチカから学んだことが自分や職場に与える影響を説明する
具体例を説明したら、ガクチカから学んだことが企業に与える影響を話しましょう。ガクチカを話しただけでは、面接官も採用後の姿をイメージしにくく、印象も薄くなってしまいます。
例えば、ガクチカでコミュニケーション能力を学んだのなら、学びを活かして職場でも円滑な関係を築けると述べることが大切です。
面接官は円滑なコミュニケーションを取れれば、業務も効率的にこなすことができるだろうと考えます。ガクチカから学んだことで自分が企業にどのようなメリットをもたらすかを話すと面接官の評価も高くなるはずです。
4.今後も継続する意思を示す
ガクチカは学生時代のものですが、学んだことをただ紹介するだけではいけません。ガクチカから学んだことを、今後も継続していくという意思を見せることが重要です。
自己成長や向上心を持ち続けることが企業の発展につながることを伝えると、自分を採用するメリットとして話せます。
成長意欲がある人はポジティブですので、好印象を与えられます。今後も継続して何かしらに力を入れていくことを伝えてください。
就職後は面接官も一緒に働く社員ですので、採用後も貢献し、企業の力になれるということを話すと、入社したあとの活躍をイメージしてもらいやすくなります。
5.それによって達成したい目標や夢を伝える
最後に、ガクチカから学んだことを活かして達成したい夢や目標を話しましょう。夢や目標を話すとキャリアプランがちゃんとあることを示せて、まじめな印象を与えられます。
なぜその活動に力を入れたかという理由にもなるので、面接官も就活生の話を理解しやすくなります。
例えば、自分がプログラミングスキルの向上に取り組んでいる理由が、IT業界でのキャリアアップを実現するためだというように具体的に示すとよいです。
夢や目標を伝えることで、ほかの就活生との差別化も図れます。ガクチカの最後には学んだことを活かした目標や夢を伝えて、話に一貫性を持たせてください。面接官の印象に残るガクチカになるはずです。
ガクチカで「学んだこと」の一覧(50個)とよくある7つのエピソード
ガクチカで「学んだこと」として使える強みを50個紹介します。どちらもエピソードと合わせて話すことで説得力が増します。
課題解決能力 | リーダーシップ |
プレゼンテーションスキル | コミュニケーション能力 |
チームワーク | データ分析 |
企画力 | ウェブデザイン |
プログラミング | ブランディング |
プロジェクトマネジメント | 自己マネジメント |
イノベーション | クリエイティブ思考 |
マーケティング | ビジネス戦略 |
財務管理 | 経営理論 |
社会貢献 | 人材管理 |
製品開発 | ライティング |
翻訳 | 国際ビジネス |
リサーチ | ブログ運営 |
ソーシャルメディア運用 | コーチング |
マインドフルネス | パブリックリレーションズ |
エージェンシー業務 | セールス |
パーソナルブランディング | 経営戦略 |
セキュリティー | クラウドコンピューティング |
オンライン教育 | 情報管理 |
マルチタスク | 読書術 |
マネタイズ | リモートワーク |
インターンシップ | ベンチャー |
プレスリリース | イベント運営 |
コンサルティング | アジャイル開発 |
なかなかガクチカが見つからないという人も、この中なら当てはまるものがあるのではないでしょうか。よくあるエピソードを7つ紹介するので、自分の経験と照らし合わせて参考にしてみてください。
1.チームワーク
チームワークについて取り上げている例文を紹介します。
〈例文〉
大学のサークル活動で、私たちチームは大きな大会に出場することになりました。一人ひとりが得意な分野を活かし、連携して準備を進めました。
その結果、大会で優勝することができました。この経験から、チームワークの重要性を学びました。
自分だけで完璧に仕事をすることはできても、チームで協力することで、よりよい成果を生み出せることを知りました。
サークルや部活動に取り組んだ経験のある人は、エピソードとして取り入れやすいのでオススメです。
2.失敗したことから得たもの
失敗から得たものについて取り上げている例文を紹介します。
〈例文〉
大学のプログラミング授業で、自分でプログラムを作る課題がありました。最初はうまくいかないことが多かったのですが、それでも諦めずに試行錯誤しました。
失敗を繰り返しながらも、最終的に自分なりのプログラムを作り上げることができました。この経験から、失敗から学ぶことの大切さを学びました。
失敗を恐れずに、チャレンジし続けることで、自分を成長させることができることを知りました。
ガクチカでは成功体験が重視されがちですが、失敗体験も大きな学びです。どのように乗り越えたか、どんな結果を得たのかを伝えましょう。
3.課題解決能力
課題解決能力について取り上げている例文を紹介します。
〈例文〉
大学の研究室で、研究を進めるなかで課題が発生しました。その課題を解決するために、情報収集を行い、アイデアを出し合い、最終的に課題をクリアすることができました。
この経験から、課題解決能力の重要性を学びました。自分で問題を見つけ解決するための方法を考えることが、仕事においても大切であることを知りました。
課題解決能力は社会に出てからも必須のスキルですので、ガクチカとしてはオススメです。ゼミ活動や研究に力を入れた人に適しています。
4.自分を信じる力
自分を信じる力について取り上げている例文を紹介します。
〈例文〉
大学のサークル活動で、自分が担当する役割に自信を持てずに悩んでいました。しかし、まわりの仲間からのサポートやアドバイスを受け、最終的には自分自身を信じて役割を遂行することができました。
この経験から、自分を信じる力の大切さを学びました。自分の能力を信じ、自信を持って行動することが、仕事での成功につながることを知りました。
自分を信じる力は、誰もが持っているようで意外と持っている人が少ないので、印象的なガクチカにできます。チームワークと似ていますが、まわりの人からの励ましで、以前より自信を持てるようになったという人にオススメです。
5.積極的な発言の重要さ
積極的な発言の重要さについて取り上げている例文を紹介します。
〈例文〉
私は大学時代、国際交流プログラムに参加したことで、外国人とのグループワークに取り組む機会を得ました。
初めは言葉の壁がありましたが、意見交換をするなかでお互いの文化や考え方を理解し合うことができ、最終的にはよい成果を出すことができました。
この経験から、積極的な発言の重要性を学びました。
積極的な発言は、自分の意見を出すことで組織をよい方向に変える力があります。積極的に発言することで、どのような結果になったのかというプロセスを合わせて話しましょう。
6.改善する力
改善する力について取り上げている例文を紹介します。
〈例文〉
大学の講義でのプレゼンテーションで、資料の誤りに気づき、パニックに陥ってしまったことがあります。
その後、同じ失敗をしないようにするために、資料作成には細心の注意を払い、確認を欠かさないようにしました。この経験から、ミスを反省し改善することの重要性を学びました。
改善する力は課題に気づける力と同義です。人はだれしもミスするものですが、その後の行動で印象が変わります。
ミスに気づいて改善していく力は社会でも求められる大きなスキルです。
7.コミュニーケーション能力
コミュニケーション能力について取り上げている例文を紹介します。
〈例文〉
大学時代に飲食店でアルバイトした経験があります。お客様と接するなかで、お客様に合わせたコミュニケーションをとることが大切であることを学びました。
また、チーム内でのコミュニケーションも重要であることを実感し、仲間との円滑なコミュニケーションを心がけるようになりました。
コミュニケーション能力は、ガクチカで取り上げやすい学びです。そのため、ほかの学生と似たようなものになってしまうこともあります。自分だけの体験を具体的に話すことで差別化しましょう。
キャリchではこのほかにも、業界別のガクチカ資料を用意しています。下記のページからダウンロードできますので、ぜひ活用してください。
おわりに
ガクチカで学んだことは結果ではなく、その過程が重視されています。ガクチカと自己PRが一緒だと、アピールポイントが少ないと思われてしまいますので、自分なりの体験を具体的に話し、仕事でどう活かせるのかを明確にしましょう。
また、自分の経験を振り返ってまとめておくことをオススメします。なぜなら、焦らず結論から話すことを意識し、オリジナル性を含めて具体的な話ができれば、面接官の印象がよくなるからです。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。