【完全版】夏でもジャケット必須?就活における夏のスーツ事情をご紹介!

 2023年3月8日

あれ?今日はネクタイをつけてませんね。これから面接の予定ですよね?

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

暑くて、ネクタイをつけると汗が止まらないんです。ネクタイをつけなくてもよいかなと思ってつけませんでした!

たしかにクールビズを採用している企業が増えてきましたね。しかし残念ながら、就活生にクールビズは適用されないんです。

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

そうなんですね!あやうく、ネクタイをつけないで面接に行くところでした。岡田さん、夏場の就活のスーツマナーがとても心配です。

夏場における就活生のスーツマナーは「半袖を着ない」「ネクタイはつける」などたくさんあります。今回のコラムで詳しく解説するので、マナーを守って就活に挑みましょう。

キャリアプランナー 岡田

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就活における夏のスーツ事情

就活における夏のスーツ事情

冒頭に述べたように、ゴールデンウィーク辺りですら「暑い」と感じているリクルートスーツを夏に着用したら、確実に汗だくです。「汗に気を取られて面接に集中できない」「のぼせて倒れそう」と心配にもなりますよね。しかし近年は夏になると、就活生ほど上から下まできちんとスーツを着用している会社員をあまり見かけません。ノージャケットにノーネクタイ、半袖シャツといった”クールビズ”スタイルの会社員はざらに見かけますし、中にはスーツどころかポロシャツ姿のカジュアルな人もいるほどです。

「できれば暑さ対策として自分もクールビズしたいけど、どこまでがOKなんだろう?」
「むしろ夏場にクールビズの風潮を無視し、暑苦しいリクルートスーツを続けるのが正解なのか?」

そんな疑問を感じ、夏場の服装に迷っている就活生も多いでしょう。そこでコラムの初めにまずは、就活における夏のスーツ事情について解説します。そもそもクールビズとは何か、それは就活生にもアリなのか、どんな場合なら許されるのかなど基本的なルールを説明しますので、しっかり頭に入れておいてください。

就活中のスーツマナーは意外に多いものです。自分自身がよいと思っても、まわりにとってはマイナスイメージを持たれる可能性も。キャリchでは、スーツマナーについても丁寧に個別で指導します。「就活相談会」にて、就活の悩みをなんでも相談できるのでぜひ参加してください。

就活生にはクールビズが適応されない

暑さ対策としてクールビズスタイルにしたいと考える就活生もいると思いますが、残念ながら就活生にはクールビズが適用されません。基本的にはこれまで通り、夏場もリクルートスーツの上下と長袖シャツに、男性の場合はネクタイも着用するのが正解です。その理由はクールビズが、企業ごとに独自の社内ルールで夏の間だけ例外的に認められている”軽装”で、社会人の正装としてどの企業にも通用する服装ではないことにあります。

そもそもクールビズとは、地球温暖化対策の一環として環境省が主導するキャンペーンで、5月1日~9月30日まで社内での服装を軽装にすることによって室温を適正化し、過度な冷房の使用を控えるよう促すものです。このキャンペーンでは、「上着を脱いでネクタイを外すと体感温度が2℃下がる」という実験結果に基づき、摂氏28度程度の室温に対応できる服装をするよう呼びかけています。

簡単に言うと、クールビズはあくまで「夏の暑い時期はいつものスーツスタイルより軽装にすることで冷房を控え目にしよう」という、非常に大雑把な”節電のお願い”なのです。クールビズを実施してもしなくても強制力がないのはもちろん、クールビズとして許される軽装の範囲についても明確な規定はなく、各社の判断に任されています。以下にクールビズの例として環境省における夏の服装の可否を掲載しておきますが、実際に企業がどこからどこまでを許容範囲とするかは、企業ごとにバラバラです。

【環境省におけるクールビズの服装の可否】

クールビズ

  • 〇…可
  • (〇)…可だが徹底されていない
  • △…TPOに応じた節度ある着用に限り可
  • ×…原則不可

引用:環境省

一般企業では「ノーネクタイのみOK」とする企業もあれば、「ノージャケットはOKだけど半袖シャツはNG」という企業もありますし、「襟があればポロシャツやアロハシャツでもOK」という企業もあるなど、”クールビズ”の規定は企業ごと大幅に異なります。つまり、その企業が認めるクールビズの範囲を知らないのに、「このくらいはOKだろう」と勝手な判断で軽装をすると、相手企業の基準に合わず失礼になってしまう場合があるわけです。そのため、たとえ自社内ではポロシャツが許可されている会社の社員でも、商談などのフォーマルな用件で他社を訪問する際には、長袖シャツ&上下スーツ&ネクタイという「正装」に着替えて出向くのがマナーとなっています。

就活というのは企業に自分を審査してもらう極めてフォーマルな場ですから、軽装であるクールビズではなく、長袖シャツ&上下スーツ&ネクタイという「正装」をしていくのが適切です。夏の暑さがしんどいのは分かりますが、企業から許可されてもいないのに勝手な判断でクールビズをして行くと、「身なりすら整えられない非常識な人物」と思われてしまいます。説明会や面接の場で一人だけ悪目立ちし、内定が遠退く恐れがあるので注意してください。

ここまで読んで、スーツの着こなしかただけでなく企業に非常識だと思われないか不安な就活生もいるはず。キャリchではクールビスについてはもちろん、就活の悩みを個別で聞く体制が整っています。「就活相談会」でお聞きするので、ぜひ参加してください。

企業から指示があれば従ってOK

就活生は夏でも長袖シャツ&上下スーツ&ネクタイが基本ですが、企業側からクールビズやノーネクタイを指定された場合には、その指示の内容に従うべきです。夏場の就活ではときどき、説明会や面接の案内状に「クールビズでお越しください」「ノーネクタイでお越しください」などと記載されている場合があります。企業からの明確な指示があるにもかかわらず、それを無視して通常のリクルートスタイルで行ってしまうと、それはそれであまり印象が良くないです。「固定概念にとらわれている」「言われたことも守れない」「うちの案内状をちゃんと読んでいないのか?」などと思われ、評価が下がる恐れがあります。

ですから夏場の就活で企業からクールビズやノーネクタイと指示された場合には、素直にその通り従いましょう。ただし前述のように、”クールビズ”と認められる服装の範囲は企業ごとにかなり違いがあるため、注意が必要です。自分は指示通りにしたつもりでも、その服装が企業の認識する”クールビズ”とズレていれば相手に不快感を与え、悪印象となってしまいます。

たとえばクールビズとしてポロシャツを認めている企業も珍しくはないですが、かといって「クールビズ=ノーネクタイ」と考えている企業の面接に就活生がポロシャツで来たら、非常識な人間だと思われてしまうわけです。それに、いくら「クールビズでお越しください」と言われたからと言っても、就活の場では守るべきマナーがあります。企業の中にはクールビズとしてかなりカジュアルな服装を認めている企業もありますが、それはあくまで社外の人間と接触しない内勤の際だけに限った”夏のローカルルール”です。

社内ではTシャツやチノパンなどのかなり踏み込んだ軽装を認めている企業も、その服装が対外的に通用する常識的な服装、マナーをわきまえた服装だとは考えていません。たとえ夏場は社内でポロシャツなどが認められている企業でも、就活生がポロシャツで採用試験に来ることを良しとするかどうかは、また別の話になります。そういったカジュアルな服装は、採用試験というあらたまった場にふさわしくないマナー違反だと考える企業も多いですから、就活の場では避けた方がよいです。

先ほど述べたように、クールビズは「上着を脱いでネクタイを外すと体感温度が2℃下がる」という実験結果に基づいて行われています。そのため就活の場では一般的に、「クールビズ=ノージャケット+ノーネクタイ」と認識している企業が多いです。社内ルールと同様、就活生に認められるクールビズの範囲も企業ごとに異なりますが、最も広く普及している慣習に従えば、おおむね間違いないでしょう。

企業から「クールビズでお越しください」と指示されたら、これまで通りのスーツ姿からジャケットとネクタイのみを外し、ノージャケット+ノーネクタイで行くのが無難です。とはいえ中には「クールビズ=ノーネクタイのみ」あるいは「クールビズ=ノージャケットのみ」としている企業もないわけではありません。相手企業の指示している”就活生に認められるクールビズ”の定義が分からない以上、念のためカバンの中には必ずジャケットとネクタイを入れて持って行ってください。そうすれば会場に着いてから、周りがみんなネクタイをしているならネクタイをする、ジャケットを着ているならその場でジャケットを羽織るといった臨機応変な対応ができます。

就活における夏の正しいスーツの着用方法

就活における夏の正しいスーツの着用方法

ここまで述べてきたように、基本的には夏になってもこれまで通り、就活では長袖シャツ+上下スーツ+ネクタイです。「クールビズでお越しください」と指示された場合にはそれに従うものの、単にジャケットとネクタイがないだけで、大幅に薄着になるわけではありません。しかし夏はTシャツ一枚で歩いていたって暑いのですから、そんなスーツ姿で行動すれば、汗だくになるのは間違いないですよね。夏の暑さという重大なファクターを無視し、本当にこれまでと同じ感覚で全く同じ身支度をしたのでは、大量の汗で見栄えの悪い状態になる場合があります。

つまり夏の就活では、見た目はこれまで通りのスーツ姿なのだけれども、その着用方法は夏の暑さに合わせ、汗をかく前提に立ったものにしなければならないのです。そこでここからは、夏の就活における正しいスーツの着用方法について男女別に解説します。夏の暑さと汗がスーツ姿にどんな影響を与えるか、どんな困った事態が起こるか想像しながら参照してください。

【男性編】夏の就活スーツマナー

くり返し述べているように、暑い夏でも男性の就活生は「長袖シャツ+上下スーツ+ネクタイ」が基本です。企業側から特別に指示されない限りは、その基本形を崩してはいけません。そこで注意しなければならないのが、スーツの中に着る長袖シャツです。夏の就活はすこぶる暑いので、クールビズを指定されていない企業へ出向く際、どうせジャケットで隠れるのだから中は半袖シャツでもいいだろうと安易に考える就活生もいます。

しかしその判断は大きな間違いです。たとえスーツのジャケットを羽織っていても、腕を曲げればその袖口には必ずシャツの袖がチラ見えします。そこにあるはずのシャツの袖が見えなければ、ジャケットの上からでも中が半袖であることは一目瞭然です。許可されてもいないのに勝手にクールビズしてきた協調性のない人物だと思われないよう、どんなに暑くても必ず長袖のシャツを着用してください。また夏の就活では、できるだけ薄い色目のシャツを着用することも大切です。

夏の就活では事前にクールビズを指定されていなくても、いざ会場に着いたら「暑いから上着を脱いでいいですよ」などと、その場で指示される場合があります。春の就活では青やグレーのシャツを着用していた就活生もいると思いますが、それだとジャケットを脱ぐよう指示された際に、汗ジミが目立ってしまうわけです。暑い夏に汗をかくのは人間として自然なことですが、あまりにも汗ジミが目立っていると、相手に与える印象に気を遣わないマナー意識の低い人だと思われてしまいます。

どうしても汗をかいてしまう夏場の就活では、最も汗ジミが目立たず、イメージ的にも清潔そうに見える白いシャツがオススメです。その際はシャツの中の身体が透けて見えないよう、必ず下にランニングシャツやアンダーTシャツなどを着用します。それらのインナーも目立たないよう基本的に無地で、白・黒・肌色などベーシックな色目のものが良いです。就活生の中には、これまで重ね着の習慣がなかったため一枚多く着ることに抵抗を感じる男性もいると思いますが、男女が共に働く社会では必須のマナーですから、必ず着用するようにしましょう。

そうしたシャツのマナーに加え、夏の就活では靴下の長さや髪形にも気を遣うべきです。暑さ対策として短い靴下を履きたくなるところですが、椅子に座ってズボンの裾が上がったとき肌やすね毛が見えるのはマナー違反になるので、夏場でも長めの靴下を着用します。靴下の長さは変えられなくても、代わりに夏は厚みを薄くしたり、蒸れにくい素材に変えたりといった工夫は可能です。

また夏場はたくさん汗をかいて、髪型が崩れやすくなります。汗をかいてもだらしなく見えないようこまめに散髪し、短めの長さを維持するとともに、整髪料を使ってしっかり整えてください。加えて男性の場合、女性に比べて暑がり・汗っかきな人が多く、スーツに汗の臭いが付きやすいです。夏場はこれまでよりこまめにスーツを洗濯/クリーニングし、汗拭きシートや消臭スプレーを使うなどして、体とスーツの臭い対策にもきちんと気を遣いましょう。

【女性編】夏の就活スーツマナー

女性の就活生の場合はネクタイこそありませんが、基本的には男性と同じで、夏でも「長袖シャツ+上下スーツ」が必須です。社会人になると女性の場合、夏場は手首や足首の見える丈のジャケット・パンツが認められている企業も多いですが、就活生にはそのルールは適用されません。暑い夏場でも、しっかりと手首・足首が隠れるフルレングスのジャケットとパンツを着用します。もちろんレディーススーツには、パンツスタイルだけでなくスカートもありますが、その場合でもストッキングを着用することをオススメします。

汗をかいた脚にピッタリと張り付くストッキングは不快だと思いますが、就活で素足をさらすのはマナー違反になります。スカートスタイルならつま先から太もも以上の長さ、パンツスタイルならひざ丈くらいのストッキングを履き、椅子に座っても素足が見えないようにしましょう。スーツの中に着るシャツは男性の場合と同様、汗ジミが目立ちにくくて、清潔なイメージを与える白の長袖シャツが良いです。「暑いからジャケットを脱いでいいですよ」と言われても困らないよう、中には必ずキャミソールなどのインナーを着用しておきます。女性のインナーは男性に比べて種類が豊富ですが、就活ではインナーが目立たないよう派手な色柄を避け、無地の白・黒・ベージュといった 無難な色目を選んでください。

また社会人になると女性の場合、夏はつま先の開いたオープントゥのパンプスやかかとがストラップになったサンダルが認められている企業もありますが、就活ではNGです。たとえスーツに合うエレガントなデザインであっても、足の甲以外の素足が見える靴は全てカジュアルとみなされます。暑い夏でも基本的にはこれまでの就活と同様、つま先やかかとがきちんと覆われたパンプスを着用するべきです。それに加えて夏の就活では、化粧崩れにも気を配る必要があります。

夏は汗で化粧が崩れやすくなるので、こまめに化粧直しをするとともに、特に崩れが目立ちやすいファンデーションやマスカラ、アイライナーなどは汗に強いタイプのものにしましょう。女性の場合は普段から汗の臭いや日焼け、肌荒れなどを気にして、香りの強い消臭スプレーや柔軟剤、整髪料、化粧品、香水等を使う人もいると思いますが、就活ではこれもNGです。

香りは人によって好みが分かれるため余計な悪印象を与えてしまう恐れがありますし、それらの香りと汗の臭いが混ざると、反って悪臭になる場合もあります。汗の臭いを気にするのは大切なマナーではあるものの、だからといって強い香りを後付けするのは逆効果です。汗の臭い対策はできるだけ無香料のものを使い、余計な香りを加えないようにしてください。

暑い夏を乗り越えるための秘訣とオススメ対策グッズ

暑い夏を乗り越えるための秘訣とオススメ対策グッズ

前述のように夏の就活は暑いものですから、その前提に立ってスーツの着用方法も工夫する必要があります。とはいえ、そうした工夫で見栄えを整えたとしても、夏の暑さ自体が就活の敵ですよね。ただ暑いというだけで大幅に疲労が増しますし、熱中症などの恐れもあります。会場にたどり着いたときには夏の暑さで頭がクラクラ、身体もグッタリという状態では、とうてい就活がうまくいくようには思えません。説明会や面接できちんと集中し、本来の実力を発揮するためにも、できるだけ体力を温存した状態で現地入りしたいものです。

そこでここからは、暑い夏の就活を乗り越えるための秘訣とオススメの対策グッズについて紹介します。「暑さなんかに負けない」という意気込みは大事ですが、ただただ我慢すればいいというものではないです。暑さに対処する方法を学んで、賢く夏の就活を乗り切りましょう!

移動時はジャケットを脱ぐ

暑い夏の就活では基本的に、説明会や面接が行われる会場の最寄り駅に到着するまでジャケットを脱いでおきます。男性の場合は、ネクタイも緩めたり外したりしておいて構いません。夏の就活でも、企業側から特別指示がない限り「長袖シャツ+上下スーツ+ネクタイ」は必須ですが、何もその全てを家を出る瞬間から長い移動の最中ずっと身に付けている必要はないです。Tシャツ一枚ですら暑い夏の日中に無理して移動時までジャケットを着ていたら、衣服内の温度が上がって余計に大量の汗をかき、現地に着いた頃には身体もクタクタ、スーツもクタクタのヨレヨレになっています。

シャツやスーツには汗の臭いがしみ込んでしまい、朝整えた髪型はすっかり崩れ、化粧もはげ落ちているに違いないです。そんな状態では、何だか不潔でくたびれた就活生に見え、印象が悪くなってしまいます。ですから暑い夏の就活では、可能な限りジャケットやネクタイを外した状態で移動するべきです。とはいえ会場の最寄り駅から先は、どこで志望企業の社員に目撃されるか分かりません。最寄り駅やその周辺なら鏡のあるトイレがあるはずですから、そこで移動中にかいた汗と臭いをケアして、ジャケットとネクタイを身に付け、髪型や化粧も再度整えると良いです。

また移動中身に付けていないスーツのジャケットは、カバンの中にはしまわず、二つ折りにして腕にかけておきます。ネクタイは直前までカバンにしまったままで問題ありませんが、ジャケットを無造作にカバンに突っ込むと、シワになる恐れがあるためです。それに寒がりな人の場合は、効きすぎた電車の冷房で冷えてしまうこともあります。

移動中はこまめにジャケットを脱ぎ着したり、弱冷房車を利用したりなど、自発的に温度調整するように心がけましょう。ただし、腕まくりをするとシャツの袖がシワになりますので、暑くても袖をまくらないよう気を付けてください。それでもシャツがシワくちゃになりがちな場合は、シワになりにくい化繊系のシャツを購入するという手もあります。

夏用のスーツを着用する

夏就活の暑さを軽減するには、夏用のリクルートスーツを着用するのが効果的です。学生服に夏服があるのと同様、実はスーツにも夏服があります。夏用のスーツは生地が薄手になっていたり、冷感素材や蒸れにくい素材が使われていたりして、通常のスーツよりかなり涼しいです。裏地がついていない製品を選べば、通気性が良くなってさらに涼しくなります。大抵の就活生は春の就活に合わせ、厚手のウールで裏地もしっかり付いた3シーズンスーツ(春・秋・冬用)を購入していますから、それを夏用に変えるだけで涼しさが全然違うわけです。

しかも夏用のスーツには自宅で洗濯できる製品も多く、こまめに洗濯すればこれまでよりスーツを清潔に保て、汗の臭い対策にもなります。新たにスーツを購入するのはお金がかかり、負担に感じる就活生もいると思いますが、それで夏の就活がぐっと快適になって、実力を発揮しやすくなるなら買う価値は十分あるはずです。以下に夏用スーツでよく使われる素材をまとめておきますので、購入の際の参考にしてください。

  • コットン(綿)
    吸湿性、保湿性、通気性に優れる。色落ちや縮みの可能性はあるが、丈夫で、度重なる洗濯やハードユースに耐える。

  • リネン(麻)
    吸湿性は綿の約4~5倍。吸湿性、発散性に優れた蒸れにくい生地。繊維はやや固いが生地に凹凸があり、汗ばんだ肌に張り付きにくい。

  • モヘア
    アンゴラ山羊から刈り取られる毛。強い張りとコシ、独特の光沢感がある。自宅での洗濯は難しいものが多いので、洗濯表示をよく確認すること。

  • サマーウール
    羊毛を細くよった夏向きのウール生地。シワになりにくく、通気性と爽快感に優れる。繊維の弱さや洗濯による縮みの心配はあるが、天然の抗菌防臭作用があるため、汗の臭いがつきにくい。

  • 化学繊維
    ポリエステルやナイロンを加工し、吸湿速乾性を高めた生地がある。UVカット、熱線カットなど、最新科学を利用したハイテクスーツも存在する。ただし、そうした加工化学繊維は一般的に高価。未加工の安価な化学繊維は吸湿性が悪く、蒸れやすいので要注意。

生地の特性や選択が可能かどうかは、見た目では判断がつかないことも多いです。面倒でも販売員に説明を求め、予算との兼ね合いを考えながら購入することをオススメします。

こまめに休憩をし、カフェなどで涼む

暑い夏の就活を乗り切るには、こまめに休憩を取りながら体を休め、カフェなどを使って上手に涼むことも大切です。夏の暑さは汗をかいて見栄えを悪くするだけでなく、身体を疲労させ、体力を奪ってしまいます。暑さでクタクタになり、もうろうとした状態では頭が働かず、説明会の内容も記憶に残りませんし、面接でもまともな回答ができるとは思えません。あまり無理をすると場合によっては、熱中症をおこして会場までたどり着けないこともあり得ます。

そんな風にならないためには、意識的に自分の体調を気遣い、こまめに体を休めることが大事です。その際はできれば冷房の効いたカフェなど、座って休める涼しい屋内施設を利用してください。これまでは学校と面接の間や面接と面接の間といった空き時間を、公園など屋外で過ごしていたかもしれませんが、夏の就活でそれをやると日差しと暑さで逆効果です。カフェを利用すると多少のお金はかかるものの、冷房の効いた屋内に腰を下ろすだけでも、日差しと暑さで消耗した体をずいぶん休められます。

そこで冷たい飲み物でも飲めば、屋外でほてった体温を一気に下げられ、同時に水分補給もできて、熱中症対策にいっそう効果的です。そうすれば気分的にもリフレッシュできて、その後の説明会や面接へ向けた心の準備も整えられます。しかも場所によっては、フリーWi-Fiが使えるカフェも結構あるので一石二鳥です。

説明会や面接に遅刻しないためにも早めに会場の最寄り駅まで行っておいて、涼しいカフェで体調を整えつつ、就活の調べ物をしたりESの見直しをしたりといった最終調整ができます。ただし、冷房の効きすぎた場所に長時間留まり続けると逆に体調を崩すこともあるので、バランスを見ながら涼むようにしましょう。

夏を乗り切るオススメグッズの活用

暑い夏の就活を乗り切るには、市販の暑さ対策グッズや汗対策グッズも上手に利用すると良いです。夏の暑い日にスーツを着ていればどうしても疲れやすく、汗もかきますから、そうしたリスクを少しでも軽減する工夫が必要になります。身近なドラッグストアやネットで簡単に購入できる商品の中にも、体温を下げたり汗を吸収したり臭いを押さえたりといった対策ができるものがありますから、上手に活用しましょう。

  • ハンディファン
    電池式や充電式で、持ち運びできる小型の扇風機。ほてった部分に直接風を送り、汗が蒸発する際に奪う気化熱の作用によって、体表面の温度を下げてくれる。

  • 冷却スプレー
    スポーツ選手や屋外作業員などが好んで使う冷却スプレーも、夏就活の暑さ対策として効果的。服の上から吹きかけると、ひんやりする。

  • 吸湿速乾性のタオル・ハンカチ
    吸湿速乾性のタオルやハンカチはどんどん出てくる顔や首筋の汗を素早く吸収し、すぐに乾いてくれるため、くり返し長時間使用できる。接触冷感素材なら濡れると気化熱で冷たくなるので、冷却効果がありなお良い。

  • 汗拭きシート
    汗ジミと汗の臭い対策に。汗と臭いをふき取るだけでなく、アルコールやメントールの効果でひんやりするものもある。ただし肌に直接使用するもので、刺激が強いものもあるので、敏感肌の人は要注意。

  • 汗ジミ防止スプレー
    簡易的な撥水剤。あらかじめ衣服にスプレーしておくと、汗をはじいてしみ込みにくくなる。ただし撥水剤はたいてい独特なシンナー臭がある。注意書きをよく読み、換気の良い場所で使用するとともに、撥水剤が完全に乾いてから着用すること。

  • クールタイプの肌着
    接触冷感素材(ひんやりする)や吸湿速乾素材(素早く乾いて蒸れにくい)の下着・肌着を着用する。水分や熱を保持しやすいゴムやワイヤー、バッドなどが少なく、通気性の良いメッシュ構造のものが涼しい。

  • 日傘
    自分の周りに日陰を作る。日差しが遮られると、体感温度は2~3℃下がる。徒歩による移動が長い場合には有効。ただし、たたんでカバンに入るサイズのものを選び、会場到着前にはしまうこと。

  • 凍らせた保冷剤
    冷たいものを肌に当てて、直接的に温度を下げる。カバンにしまうときは水滴で他のものを濡らさないよう、タオルを巻いたりビニール袋に入れたりなどの注意が必要。

できるだけ体を冷やし、汗ジミと汗の臭いをケアするアイテムを用意するのが基本です。この他、汗ジミ対策としては特に汗をかきやすい部分には衣服に汗取りパッドを貼ったり、暑さでのぼせた時のために冷えピタなどの冷却ジェルシートを携帯しておいたりといった手もあります。また、大量の汗をかけば必然的に髪型や化粧も崩れてしまうでしょうから、出先でそれらを手直しできるアイテムも携帯しておいてください。

水分補給も忘れずに!

暑い夏の就活を無事に乗り切るには、こまめに水分補給を行うことも大切です。暑い夏には大量の汗をかき、体内の水分とミネラルが失われていきます。それが熱中症や頭痛、意識の低下、こむら返りといった様々な体調不良の原因となるのです。せっかく暑い中頑張って家を出てきたのに、途中で熱中症になったり体がつったりし、説明会や面接に出られなかったら本も子もありません。そこまでひどい体調不良ではなくても、頭痛や意識の低下で頭が働かなかったら、説明会や面接も上手くいくはずがないです。

コロナ対策としてマスクの着用は不可欠ですが、それでなくても就活生はスーツ姿で暑いですから、マスクをしていると余計に顔周りがのぼせやすく、喉も乾きやすくなります。貴重な就活チャンスを無駄にせず、万全の体調で臨むためにも、移動の際はミネラルウォーターやスポーツドリンクなどを携帯し、こまめに水分とミネラルを補給する必要があるのです。ペットボトル飲料やビニールパックのドリンクゼリーなどなら、自宅で凍らせておけば冷たいまま飲むことができ、体を冷やす保冷材代わりにもなります。

ただし水分は凍ると膨張し、容器を破裂させる恐れがあるので、冷凍庫に入れる前に必ずある程度中身を減らし、圧力を下げてから凍らせてください。言うまでもありませんが、ガス体は温度によって体積が変化しやすく、破裂の危険性が高いので、炭酸飲料を凍らせるのは絶対NGです。

また飲料やドリンクゼリーを凍らせた場合、保冷材より水滴がたくさん発生し、そのままだとカバンの中を濡らしてしまいます。凍らせた飲み物を持ち歩く際は、タオルを巻きつけたうえでビニール袋で覆うか、防水のカバーをつけるといった工夫が必要です。その他、ミネラルの補給には塩分を含んだ飴や塩ようかんなどの携帯食も効果があります。移動中は水分とミネラルをこまめに補給し、暑い夏の就活で体調不良を起こさないよう自己管理しましょう。

おわりに

暑い夏の就活でも、基本的にはこれまで通り「長袖シャツ+上下スーツ+ネクタイ」が必須です。企業側から特別に指示された場合はそれに従いますが、就活生に許されるクールビズの範囲は企業ごとに異なるため、注意する必要があります。「クールビズでお越しください」と言われたら、これまで通りのスーツ姿にノージャケット+ノーネクタイと考え、念のためジャケットとネクタイを携帯していくべきです。

いずれにせよ夏にスーツ姿でいれば暑いに決まっていますから、暑い前提、汗をかく前提での着用方法を考えてください。汗ジミが目立たないシャツを選び、汗の臭いにも気を付けるほか、髪型や化粧崩れにも気を配ることが大切です。

また暑い夏は体調を崩しやすいですから、涼しい夏用のスーツを新調したり、移動中はジャケットを脱いでおいたり、こまめに休憩と水分補給をしたり、市販の対策グッズを活用したりといった自己管理も必要になります。暑さのせいで夏の就活がうまくいかないなんてことにならないよう、見栄えの面でも体調面でもきちんと対策し、万全の状態で会場へ向かいましょう。

とはいえ、見た目の印象の良し悪しというのは他人が判断することですから、自己判断で済ませるのではなく、第三者から客観的な意見をしてもらうことが大事です。それにいくら対策を頑張っても、その人の体質によっては効果が薄く、「暑さで就活に集中できない」「汗で見栄えが悪くなる」と悩んでいる人もいますよね。そんな夏の就活に自信のない就活生には、就活エージェントの利用がオススメです。就活エージェントは、企業と学生をマッチングさせる就活のプロですから、企業に好かれる学生像を知り尽くしています。あなたの印象を向上させるための的確なアドバイスをくれるだけでなく、希望すれば夏の盛りに直接的な面接を受けずに済む企業や、汗っかきの就活生にも理解のある企業を紹介してくれるはずです。

キャリchでも、就活のことなら何でも相談できる無料の就活イベント「就活相談会」を開催していますので、ぜひ活用してください。クールビズや夏のスーツに関する悩みはもちろん、就活生一人一人の要望に応えるきめ細やかな企業紹介と就活サポートを行っています。相談はプロのキャリアプランナーと1対1で行うので、「こんなこと人に聞かれたら恥ずかしい」などと人目を心配する必要はありません。体質も事情も一人一人違うのですから、あなたにピッタリ合った就活サポートをしてくれるプロを「あなたのためだけの味方」につけ、二人三脚で夏の就活を成功させましょう!

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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