面接でジャケットのボタンは外す?就活生なら知っておきたいスーツマナー

 2023年3月16日

社会人はスーツが一般的ですよね。入社してからは制服支給のところもありますが、まずはリクルートスーツを面接では必ず着ますよね。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

スーツって普段、着慣れないからいざ着ると緊張します。ジャケットのボタンは閉めるのがいいとわかっていても、落ち着かないし、すぐ外したいです。

そうですね。気持ちは分かりますが、スーツの着方によって見た目の印象が左右されるのを理解しておきましょう。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

ボタンのついたスーツの正しい着方がわからないので教えてください。

面接ではそうした細かいところもチェックされているので、今回はジャケットのボタンのマナーについて学んでいきましょう!

キャリアプランナー 平崎

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就活におけるスーツのボタンマナー

就活におけるスーツのボタンマナー

スーツ毎に異なるボタンの数や男女のスーツによる違いなどがあるように、それぞれにおけるボタンマナーも異なってきます。では具体的にボタンを留める留めない、留める数、着こなし方とはどのようなものなのでしょうか。

ここではそんな男女別ボタンマナーと「座っているとき」のボタンマナーについて解説していきます。正しい着こなしをするためにも、しっかりとチェックしていきましょう。

【メンズスーツ】ボタンマナー

メンズスーツは2ボタンのタイプのものと3つボタンのタイプのものと2タイプあります。

  • 2つボタン→一番上のみ留める
  • 3つボタン→真ん中のみ留める、もしくは一番上と真ん中を留める

2つボタンの場合は上のみ、3つボタンの場合は真ん中のみ、もしくは一番上と真ん中を留めることからお分かりいただけるように、スーツのボタンはすべて留めないのが基本となります。

一番下のボタンを留めない主な理由は、「スーツにシワができないようにするため」です。他にも理由はあるとされていますが、一般的にはこのような理由からボタンはすべて留めないことがマナーとして認識されていますので覚えておきましょう。

【レディーススーツ】ボタンマナー

レディーススーツの場合、2つボタンもしくは1つボタンの2つのタイプがあります。

  • 2つボタン、1つボタン→共にすべてのボタンを留める

レディーススーツはどのタイプも全てボタンを留めるのが基本となります。レディーススーツはウエストラインが絞られているデザインとなりますので、ボタンを全て留めることでスタイリッシュな印象を与えることができます。

座っている時のボタンマナー

一般的なスーツのボタンマナーとして、座る際にはボタンを外し、立ち上がる際には事前にボタンを留めるのが良いとされていますが、就活生は無理にボタンを外さなくてもOKとされています。

理由は2つあり、1つ目は就活生はスーツに慣れていないため、立ち上がる際スマートにボタンをつけることが難しいためです。ボタンをつけるのに手こずってしまうと不格好な印象を与えてしまうため、初めからボタンを外さない方がスマートです。

2つ目は、良い印象を抱かない面接官が中にはいるかもしれないからです。座る際にボタンを外すのは一般的なマナーとされているものの、ボタンを外す行為に対して「だらしない」と思ったり、「就活のくせに」と思う面接官が中にはいるのです。

ごく稀なケースではありますが、万が一のことを考え、清楚なイメージを保つためにも着席時は無理にボタンを外さない方が良いでしょう。

就職活動のスーツの正しい着方を知っていますか?ジャケットのボタンをはずすときや留めるとき、身だしなみをキチン整えておくのは、仕事の成果にもつながるので企業はちゃんと見ています。「【新卒・既卒】就活のプロに相談しよう!就活相談サポート」では社会人のマナーなど相手によい印象を与える秘訣を教えます。少し心がけるだけでまわりよりも目を惹く存在になれますよ!

スーツのボタンを外す由来

スーツのボタンを外す由来

メンズスーツにおいてボタンを全て留めないのは一般的に「シワができないように」という意味がありますが、実は理由は他にもあるとされています。基本的にはシワ問題さえ把握していればいいですが、知識として覚えておくと良いでしょう。

そしてその理由については下記のとおりです。

上記にまとめたとおり、ボタンを外す理由はバラバラではありますが、共通した理由などもしっかりあります。それぞれの理由を確認してみましょう。

一番下のボタンは「飾りボタン」

ボタンはもともと装飾品として楽しんでいた中世ヨーロッパの歴史があるそうです。そんな装飾品のボタン(飾りボタン)は現在まで残り、今のスーツの形として定着しました。

そのため、本来、ボタンは飾りであることから「留める」という概念はないとされており、そのまま一下のボタンは留めないという「アンボタンルール(正式なスーツスタイルルール)」があるのです。

ボタンの位置が昔より下に下がった

昔のスーツは現在のスーツと違い、フロントボタンの位置が全体的に高く、一番下のボタンを止めても窮屈にならなかったそうです。つまり、もともとは1920年ごろまでスーツのボタンは閉じて着用するのが普通だったそうです。

しかし、だんだんとフロントボタンの位置が下がり、座っているときや動いているときに支障が出るようになり、一番下のボタンを外すことでボタンマナーとして定着したそうです。

肥満からスーツが苦しくなってボタンを外した

イギリス王のエドワード7世が食べ過ぎからお腹が出てしまい、スーツを着ると苦しいので一番下のボタンを外しました。すると、周りの人もみんな敬意を表すために一番下のボタンを外すようになり、そして現在まで定着したそうです。

エドワード7世が在位していたのは1901~1910年とされているため、上記の「1920年ごろまでスーツのボタンは閉じて着用するのが普通」から考えるとつじつまが合うかもしれません。

馬に乗りやすいようなデザイン

スーツのジャケットは騎手の制服でもあったことから、馬に乗った時のことを考えたデザインとなっています。つまり、馬に乗った時にジャケットが美しく見え、かつ動きやすさを重視するために、一番下のボタンを外すようになったとされています。

先ほどの肥満から動きやすさを重視したという理由と似ており、堅苦しい印象のあるスーツでも動きやすさを重視することから、ボタンを外すマナーが定着したのでしょう。

スーツにシワができないように

スーツにシワができないよう、またスーツのラインが崩れるのを防ぐために一番下のボタンを外します。現代ではこれが一番主流な理由とされているそうです。

そのため、マナーだけでなくスーツの痛みに繋げないためにも、ボタンを外すようにしましょう。下記にスーツや男女別のマナーを紹介しています。一緒にチェックしてみましょう。

ボタン以外のスーツマナー

ボタン以外のスーツマナー

就活においてスーツにおけるマナーはボタンだけではありません。就活生ならスーツにおけるマナーはすべて把握しておかないと見た目の印象が悪くなり、内定が遠のいてしまう恐れがありますので、しっかりとマナーを把握しましょう。

ここではそんなボタン以外のスーツマナーについてご紹介していきます。完璧な身だしなみをするためにも、しっかりとチェックしていきましょう。

シャツ

男女ともにボタンはすべて留めるのが基本です。ただし、女性の場合はスキッパーカラーのようなボタンのないタイプのものの場合はそのままの着用でOKです。色は白が一般的です。白は清潔感のある印象を与えることができますので、業界や企業問わずに着られるでしょう。

薄い水色もOKとされていますが、清楚な印象を与えるためには白が無難です。他にも体のサイズに合ったものを着る、シワのないシャツを着る、汚れがないものを着るといったことも基本的なマナーとなりますので、清潔感のあるシャツを用意しましょう。

ネクタイ

ネクタイの長さはベルトに少しかかるくらいの長さで、小剣が大剣よりやや短くなるのが理想です。長すぎても短すぎてもだらしない印象を与えてしまうので注意しましょう。

ネクタイの色に指定はありませんが、避けるべき色やデザインはあるので把握しておきましょう。まず派手な色は好まれません。またピンクなどもビジネスの場では好まれないので注意してください。

そして大きな柄やキャラクターもののデザインもNGです。色は青や赤、黄色などの無難な色を選び、デザインはストライクやドットなどのシンプルなものを選びましょう。

企業によい印象を与えるには、面接での身だしなみなどの第一印象です。第一印象を決めるのに、スーツの着こなし方が9割を占めるといっても不思議ではありません。スーツの着こなしには、社会人しかわからない暗黙のルールがあります。スーツの着こなしの秘訣を「【新卒・既卒】就活のプロに相談しよう!就活相談サポート」で教えています。この機会を積極的に活用しましょう!

靴下・靴

メンズスーツの靴下の長さは足を組んだときに地肌が見えない長さを選んでください。地肌が見えてしまうとだらしない印象を与えてしまうので注意が必要です。色は黒、または紺などスーツに合わせた色を選びます。靴はプレーンな革の紐靴など、シンプルなものを選びましょう。装飾がついているものやスリッポンはNGです。

レディーススーツを着用する場合は、スカート、パンツ共にストッキングを着用するのが一般的です。柄のあるストッキングはNG。夏場で熱い場合は靴下タイプのストッキングを着用するとよいでしょう。(パンツスタイルのみ可)

また、靴はヒールの低いパンプスがオススメです。ヒールが低く、ある程度太さがあるものだと安定感があり、歩きやすいです。就活ではたくさん歩きますので、歩きやすさを重視した靴選びが重要ですので、店員に相談しながら靴を選びましょう。

小物(バッグ・腕時計・ベルト)

バッグや腕時計、アクセサリーなどの小物にも様々なマナーがあります。まず男性ですが、ベストはシンプルなものを選び、色は黒で長さは中央の穴にピンが通せるぐらい、そして幅は3cmがベストです。腕時計もシンプルなデザインのものを選びます。ハイブランドのものは生意気な印象を与えてしまう恐れがあるので注意しましょう。

女性はピアスやネックレスなどのアクセサリー類は禁止、ネイルも基本的にNGです。アクセサリーや伸びすぎた爪などは男女ともにNGです。バッグも男女ともに自立するデザインのものを選びましょう。サイズはA4サイズがすっぽり入るもので、色は黒を選びます。

おわりに

スーツのボタンには細かなルールがあります。ルールを無視して就活や面接に臨めば「マナー知らず」と思われてしまうこともあるでしょう。

就活では身だしなみや見た目、第一印象がとても大切です。第一印象が悪ければ面接突破も難しくなるでしょう。そうならないためにも就活にふさわしい身だしなみを心がけ、マナーをしっかりと把握しておきましょう。

ただし、男性だからメンズスーツ、女性だからレディーススーツを着用するのではなく、自分の性自認に合った服装を着用することが大切です。

もし服装だけでなく、就活のことでつまずいたら就活エージェントに頼ってみてください。就活エージェントは就活に関する知識が豊富な頼れる他人です。身近な人じゃないからこそ、悩みを打ち明けやすく、そして確実に解決してくれます。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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