【女性編】クールビズ時はノージャケットでOK?夏就活の服装マナーを解説

 2022年11月1日

夏になると、一般的な企業はたいていクールビズを推奨します。みなさんも電車の中など、ノーネクタイや半袖シャツで出勤する会社員を多く見かけるようになったはずです。女性もノースリーブやストッキングなしなど、男性よりさらに涼しげな服装で出勤している人もいます

夏が暑いことに会社員も就活生も変わりありませんから、就活生だってできればジャケットやストッキングは着たくないですよね。しかし説明会や面接で企業を訪問するのに、そうしたクールビズファッションは許されるのでしょうか。

今回のコラムは夏も就活を続ける20卒の女性へ向けて、「夏就活の正しい服装(女性編)」を解説しています。就活生もクールビズでOKなのか、「クールビズでお越しください」と指定された場合は真に受けていいのか、どの程度までがクールビズなのかなど、女性に的を絞ってご説明します。

夏場の就活をどう乗り切ればよいのか、女性ならではの注意事項も合わせてご紹介しますので、参考にしてください。

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夏就活!女性の基本の服装マナー

夏就活!女性の基本の服装マナー

6月に入り、夏さも湿度も本格的に上がってきました。ニュースでは頻繁に「クールビズ」と言っていますし、街で見かける会社員もみな涼しげな服装です。とくに女性は、ノースリーブや襟のないブラウスを着ている人も見かけますよね。

しかし、説明会や面接で企業を訪問するのに、就活生もクールビズの服装でよいのでしょうか。そもそもクールビズとはどのような服装のことなのか、就活生もクールビズがOKなのか、夏就活をする女性の基本的な服装マナーについて解説します。

そもそも「クールビズ」とは?

そもそもクールビズとは、地球温暖化対策を目的として環境省が主導するキャンペーンで、夏の過度な冷房使用を抑え、室温の適正化と軽装を促すものです。

クールビズでは「上着を脱いでネクタイを外すと体感温度が2℃下がる」という実験結果に基づき、摂氏28度程度の室温に対応できる服装をするよう呼びかけています。

2019年度のクールビズ実施期間は5月1日~9月30日までで、そのうち6月1日からは「スーパークールビズ」として、クールビズよりさらに踏み込んだ軽装を推奨する期間です。

環境省はクールビズの例として、環境省における夏の服装の可否を以下のように示しています。

【環境省におけるクールビズの服装の可否】

環境省におけるクールビズの服装の可否

  • 〇…可
  • (〇)…可だが徹底されていない
  • △…TPOに応じた節度ある着用に限り可
  • ✖…原則不可

(引用:環境省

しかし、実際にどの程度の軽装を自社で取り入れるのかは、それぞれの企業の判断であり、対応はさまざまです。「ノーネクタイのみOK」という企業もあれば、「ノージャケットでチノパンもOK」という企業もあります。

とくに、レディーススーツを着用する場合、ネクタイをするケースは少ないため、クールビズの定義があいまいになりがちです。一般的には「ノージャケットOK」とする企業が多いですが、企業によっては「ジャケットは着用するものの7分袖のジャケットOK」だったり、「クロップドパンツOK」だったりします。

就活生は夏でも「ジャケット着用」が基本!

残念ながら、就活生にクールビズは関係ありません。一般的な女性会社員のクルービズスタイルは「ノージャケット」ですが、就活生が説明会や面接で企業を訪問する際は、夏でもジャケット着用が基本です。

ノーネクタイの代わりに女性は「7分袖のジャケット」や「クロップドパンツ」がOKとする企業もありますが、就活生は上下とも通常の長袖スーツを着用しましょう。

なぜなら、クールビズの服装はあくまでも、企業が自社の社員に条件付きで許可する「軽装」だからです。

かなり思い切ったクールビズを取り入れている企業の人も、商談などのあらたまったシーンでは、きちんとスーツを着用します。面接などで企業を訪問するのは、もちろん身なりを整える必要のあるあらたまったシーンです。

なので、先方から許可されていないにもかかわらずクールビズの服装をすることは、場合によっては失礼にあたるととらえる企業があることも、理解しておきましょう。そのうえで、クールビズの服装にしたい場合は、事前に企業に確認をとることが、一番間違いのない方法だと言えます。

また、ジャケットの中のブラウスも、半袖より長袖の方が無難です。基本的にジャケットを着ているので中のブラウスは半袖でいいような気もしますが、夏の説明会や面接では、会場に着いてからジャケットを脱ぐよう指示される可能性があります。

襟のある長袖のブラウスを着用し、首元にボタンのあるデザインの場合は、一番上の第一ボタンまできちんと留めてください。

移動時はジャケットを脱いでてOK

さきほど、就活生にクールビズは関係ないと述べましたが、移動中はジャケットを脱いでいてOKです。気温も湿度も高いですし、汗をかいてジャケットが汚れることを考えると脱いでおいた方がよいでしょう。

脱いだジャケットは、シワにならないよう、二つ折りにして腕にかけます。また、ジャケット以上に、ブラウスの袖はシワになりやすいです。暑いと無意識に腕まくりしてしまう人もいると思いますが、シワになりますので、腕まくりしないように気を付けてください。

もし、クールビズに関する質問や就活の相談事がある場合は、キャリアプランナーに質問してみましょう。キャリchでも「就活相談サポート」にて、随時質問を募集していますので、お気軽にご連絡ください。

「クールビズ」指定時の適切な対応とは?

「クールビズ」指定時の適切な対応とは?

説明会や面接の案内に、ときどき「クールビズでお越しください」と記載されていることがあります。就活生にクールビズは関係ないとお話してきましたが、企業から指定された場合はどうすればいいのでしょうか。

ここからは「クールビズでお越しください」と指定された場合は本当に真に受けていいのか、どこまで許されるのか、女性の就活に適したクールビズの服装について解説します。

「クールビズでお越しください」は真に受けてOK!

説明会や面接の案内に「クールビズでお越しください」と記載されていたら、真に受けてOKです。

「クールビズで」と指定したにもかかわらず、本当にクールビズで来た学生に不合格を出すようなことはありませんので、心配しないでください。むしろ変に勘ぐって企業からの指示を守らないと、「約束を守れず、勝手な行動をとる人」「固定概念にとらわれている」と思われる可能性があります。

ただし初めにお話ししたように、クールビズで許されている服装の基準は企業によって違うので、注意が必要です。指示通りにしたつもりでも、その企業の認めている服装と合っていなければ、「やりすぎ」「TPOがわからない」などといった悪印象を与えてしまいます。

OB/OG、知人など、もし企業に聞ける相手がいるのならクールビズで認められている服装の範囲を事前にリサーチしておくとよいでしょう。事前のリサーチが難しい場合は、念のためバッグの中にジャケットを入れておけば安心です。

クールビズでの服装と基本マナー

「クールビズでお越しください」と指定された企業を訪問する際、女性の就活生が取り入れるクールビズは、「ノージャケット」のみが無難です。

環境省のスーパークールビズでは半袖シャツやポロシャツなども範囲内ですが、そのような服装は企業によって受け止め方が異なります。就活生の場合は、悪印象を持たれるリスクをできるだけ避けたいので、クールビズは「ノージャケット」のみとするべきです。

「ノージャケット」時のトップスは、定番で好印象を与えやすい、白の長袖ブラウスを着用します。白のブラウスは下着が透けやすいので、インナーを忘れてはいけません。夏は暑いですから、キャミソールタイプのインナーがオススメです。インナーも派手な色目や柄物は避け、ベージュなどの透けにくい色や無難なものを着用します。

また、暑いとは思いますが就活生に素足はNGですので、クールビズのときでも、女性は基本的にストッキングを着用することが多いです。デニール数の低い薄手のストッキングであれば、比較的涼しいはずです。ボトムスがパンツの場合は、パンストではなく靴下タイプのストッキングを着用するとよいでしょう。

暑い夏を乗り切る方法と対策すべきこと

暑い夏を乗り切る方法と対策すべきこと

夏の暑さは、就活の敵です。ただ暑いというだけで疲労が増しますし、空調の効きすぎた電車内との温度差で、体調を崩しやすくもなります。とくに女性の場合は、汗をかいて化粧が崩れるのが厄介で、汗の臭いや日焼けも気になるところです。

そこでここからは、暑い夏就活を乗り切るための方法や、便利グッズをご紹介します。夏就活で対策すべきポイントも記載しておきますので、参考にしてください。

夏用のリクルートスーツを着用する

夏就活の暑さを軽減するには、夏用のリクルートスーツを着用するのがオススメです。

学生服に夏服があったのと同じように、実はスーツにも夏服があります。夏用は生地が薄手になっていたり、冷感素材や蒸れにくい素材が使われていたりして、通常のスーツより涼しいです。裏地がついていないものを選べば、通気性が良くなるのでさらに涼しくなります。

夏用のスーツには家で洗濯できる製品も多いので、こまめに洗濯すればスーツを清潔に保てますし、汗の臭い対策としても有効です。

また、少し値段が高くはなりますが、UVカットや赤外線カット、熱線カットなど、最新科学を利用したハイテクのスーツも存在します。UVカットは日焼けから肌を守ってくれる機能で、赤外線カットや熱線カットは太陽光によるスーツ内の温度上昇を抑える機能です。日焼け対策や暑さ対策を重視したい人は、チェックしてみてください。

防暑グッズを活用する

夏就活の暑さ対策には、市販の防暑グッズを活用しましょう。

冷却スプレーや冷却シートなどの冷感グッズを使用すれば上がってしまった体温をいっきに下げることができ、熱中症や必要以上に汗をかくのを防ぐことができます。

以下に、体温を下げたり、汗を防いだりするのに役立つオススメ防暑グッズをご紹介しますので、参考にしてください。

  • [冷却シート]→ワイシャツにシートを張るだけで汗を吸収し、首元を冷やしてくれる
  • [モバイル型の扇風機]→持ち運びできる小型扇風機。USB充電式のものなどある
  • [瞬間冷却剤]→吸熱反応を利用した冷却剤。袋を叩いて中の薬剤が混ざるとすぐ冷える

  • [扇子]→風を送るだけで涼しくなる。小さくたためるのでカバン内の場所を取らない
  • [クールコアタオル]→水の気化熱で冷たくなるタオル。濡らして首元にあてるだけ
  • [汗拭きシート]→揮発性成分入りで冷却効果のある汗拭きシート。同時に汗もふける

  • [汗取りシート(脇]→衣服の脇に貼ると冷たく感じる汗を取りシート。同時に汗ジミも防ぐ。インナーについているものもある
  • [凍らせた飲み物]→水分が膨張するので、少し量を減らしてから凍らせること。持ち運ぶときは水滴にも注意(タオルなど巻いておこう)
  • [塩分入りの飴]→熱中症対策!汗をかくと体内の塩分が失われ、熱中症の原因となる。塩分入りのようかんなどもある

  • [日傘]→常に日陰になるので、日焼け防止にも暑さ対策にもなる。たたんでバッグにはいる小さいものを選び、会場到着前にしまうこと
  • [冷却タイプのシャツなど]→シャツ(ブラウス)・インナー・下着に、接触冷感(ひんやりする)素材や吸湿速乾素材(蒸れにくくなる)を使用する。下着はワイヤーやゴムが少なく、通気性の良いパッドのものが涼しい

汗がダラダラ流れているとだらしなく、不潔な印象を与えてしまいます。汗は髪やメイクが崩れる原因にもなるので、気を付けましょう。

「化粧崩れ」にも注意!

女性の夏就活では、汗による化粧崩れに注意が必要です。化粧をするのであれば、整えておくほうが良い印象を持たれることが多くあります。

全てのメイク道具を持ち歩く必要はありませんが、必要最低限は常に持っていて、面接前には化粧直ししてください。また、日頃のスキンケアでしっかり保湿したり、崩れにくいベースを使ったりすることで、事前に化粧崩れしにくくすることができます。

高温な時間帯を避けて就活しよう

夏の就活では、自ら暑さを避け、汗をかかないようにする工夫も必要です。

説明会や面接などの活動は、なるべく気温の高い時間帯にならないように、就活スケジュールを調整しましょう。日中を外して朝・夕の時間帯に行うと、比較的涼しいはずです。

また、これまでは学校と面接の間や面接と面接の間といった空き時間を、公園など屋外で過ごしていたかもしれません。しかし、夏の就活では外にいると暑いですから、空き時間はできるだけ空調の効いた屋内で過ごすようにしてください。

カフェなどに入ると少しお金はかかりますが、冷たい飲み物で体温を下げられますし、フリーWi-Fiが使えるお店なら就活の調べ物もできてなおよいです。

汗ジミが気になるのか、女性は暑くてもジャケットを脱ごうとしない人がいます。しかしジャケットを着たままだと衣服内の温度が上がり、なおさら汗をかいてしまうので、移動中はジャケットを脱いでおきましょう。

男性に比べると寒がりな人が多いため、電車内では冷房が寒すぎると感じる人もいます。ジャケットをこまめに脱ぎ着したり、弱冷房車を利用したりするなど、自発的に温度調整するよう努めてください

臭い対策も忘れずに!

夏の就活では、汗や化粧に気を配るだけでなく、臭い対策も必要です。普段からエチケットとして臭いを気にしていると思いますが、就活ではとくに注意しましょう。

女性の場合、香水を好んで使う人もいますが、就活ではNGです。香水の香りは人によって好みがありますし、汗の臭いと香水の甘い香りが混ざると、なおさら不快な臭いとなってしまいます。汗の臭いは、汗拭きシートや消臭スプレーを使ってケアしてください。

また、夏用のスーツは家で洗濯できるものが多いとはいえ、さすがに毎日はやらないと思います。スーツにも汗の臭いがしみ込みますので、衣類用の除菌・消臭スプレーを持ち歩くと便利です。

このような就活知識を知りたい場合は、キャリアプランナーに聞いてみましょう。キャリアプランナーは、長年就活生をサポートしてきた就活のプロなので、就活に関する様々な知識を持っています。キャリchも専属のプランナーが「就活相談サポート」を開催していますので、お気軽にご相談ください。

おわりに

就活では、夏でもジャケット・ストッキング着用するのが基本です。就活生が自己判断でクールビズを行ってはいけません。企業から「クールビズでお越しください」と言われたら、女性はノージャケットが一般的ですが、クールビズのルールは企業によって異なるので、企業に合わせたマナーを守りましょう。夏は汗をかきやすいので、化粧崩れや臭いの対策も忘れずに行ってください。

働いた実績のない新卒の就活では能力的な差がつきにくいので、見た目も含め、その学生が企業に与える印象で選考の合否が大きく左右されるのです。夏就活に限りませんが、選考突破のためには自分が与える印象を自分だけで判断するのでなく、他者から客観的な視点で確認してもらう必要があります。

企業に好印象を持たれる自信がない人には、就活エージェントを利用するのがオススメです。就活エージェントは、企業と学生をマッチングさせる就活のプロですから、企業に好かれる学生像を知り尽くしています。

あなたの印象を向上させる的確なアドバイスをしてくれるだけでなく、あなたに代わって企業に質問したり、就活スケジュールを調整してくれたりする強い味方です。

キャリchでも、学生が無料で参加できる就活イベント「就活相談サポート」を開催しています。プロのキャリアカウンセラーが、マンツーマンで学生の相談に乗るイベントです。クールビズ対策や夏就活に関するお悩みはもちろん、印象向上や企業探しなど、就活のことなら何でも相談に乗りますので、せひ気軽にご参加ください。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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