面接の通過率を徹底解説!選考に受かる条件と落ちる人の特徴とは

 2019年5月28日

そろそろ面接本番が近づいてきましたね。何か悩んでいることはありませんか?

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

1つの企業につき一次面接から最終面接までありますよね。どの面接に対しても、同じ対策でいいんでしょうか?

面接の段階ごとに、チェックされているポイントが異なります。それぞれに合った対策をしないと、面接の通過率は上がらないでしょう。

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

やっぱりそうだったんですね。無事にすべての面接に通過できるよう、それぞれの対策法を具体的に知りたいです!

分かりました。
このコラムでは、面接の段階ごとの平均的な通過率や通過率を上げる方法について解説します。一緒にチェックしていきましょう。

キャリアアドバイザー 岡田

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目次

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  1. 各面接の平均的な通過率
  2. 面接の通過率は企業によってもかなり異なる

人事に聞いた!各面接の平均通過率

人事に聞いた!各面接の平均通過率

特定の面接段階が通過しにくいと感じている就活生はまず、通常それらの面接がどれくらいの確率で通過できるのかを確認しておきましょう。自分の面接通過率が高いのか低いのかは、そもそも平均的な面接通過率がどれくらいなのか知らないと判断できません。

コラムの初めに、以下の2点について解説していきます。

全体的な傾向をつかむために確認しておきましょう。

各面接の平均的な通過率

以下に、3段階方式における各面接の平均通過率と傾向について、大まかにまとめておきます。

面接段階 通過率
一次面接 約20~40%
二次面接 約20~50%
最終面接 約50%

面接の回数は企業によっても多少異なりますが、新卒の選考では「一次面接」→「二次面接」→「最終面接」の3段階を取っている企業が多いです。その場合、一人ひとりの就活生をじっくり見極める作業の中心は二次面接となります。

一次面接は、最も候補者が多い状態です。その中から一人ひとりにじっくり時間をかけて二次面接を行えるくらいの人数まで大幅に絞り込む必要があるため、面接の通過率は最も低くなります。

逆に、最終面接ではすでに候補者がかなり少なくなっているため、ほかの面接段階よりも合格率が高くなるのが一般的です。ただし、「ほぼ合格」といえるほど高い合格率ではないので注意しましょう。

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面接の通過率は企業によってもかなり異なる

前項の数値はあくまで、3段階方式の場合の平均的な面接通過率です。当然ながら企業によって考え方が異なるため、各面接での通過率は企業ごとに異なります。

たとえば、一次面接の通過率が著しく低い企業もあれば、一次面接は通過しやすく二次面接の通過率が低い企業もあるわけです。3段階方式の場合はとくに、二次面接の通過率が企業ごとに大きく異なります。

なぜなら、その次の最終面接は社長や役員などの幹部が面接官を担当する企業が多いからです。そのため、最終面接の手間を減らすべく二次面接で大幅に候補者を絞っておく企業と、逆に多くの選択肢を残して幹部の裁量を仰ぐ企業の2パターンがあります。

また、企業によっては面接回数がもっと少ないところもありますが、その場合は各面接あたりの不合格者が増えるので、それぞれの面接通過率はもっと低くなるでしょう。そのように面接の平均的な通過率は、あくまで目安にしかすぎません。

とはいえ、もしも現状で自分の面接通過率が平均的な値より低いとしたら、やはり面接対策に何かしら問題がある可能性があります。各面接でチェックされるポイントや突破条件、落ちる人の特徴、通過率を上げる方法などについて次項から説明していくので、それを参考に改善を図ってください。

一次面接の傾向と通過率を左右する条件

一次面接の傾向と通過率を左右する条件

前述のように、一次面接の通過率は約20〜40%と、3段階方式の面接の中では最も低いです。

一次面接は選考対象者が多いため、一人ひとりにじっくり時間を割けないという特徴があります。そのため、短時間で効率よく合否を判断する選考方法をとる企業が多いです。

一次面接の通過率を少しでも高めるために、まずは以下の2点を押さえておきましょう。

ここからは上記の2点に沿って、一次面接ではどんなことをチェックされ、通過するためにどのような条件をクリアしなくてはならないのか解説していきます。

一次面接でチェックされていること

一次面接でチェックされていることは下記の2点です。

  • 第一印象
  • 自己分析ができているか

それぞれのチェックポイントについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

■ 第一印象

一次面接ではまず、「学生の第一印象」をチェックしています。社会人になる上での最低条件を満たし、会社に受け入れても問題ないか、会社の一員として社外に紹介しても恥ずかしくないか確認するためです。

第一印象でチェックされる具体的なポイントは、以下の3つがあげられます。

  • [身だしなみ]

    →清潔感のある身だしなみかどうか、就活生らしいさわやかな印象かなどを確認
  • [雰囲気]

    →明るく、ハキハキと話すことができるのかなどを確認
  • [コミュニケーション能力の有無]

    →面接官とスムーズに会話することができるか、笑顔で話すことができるのかの確認

第一印象で好感を持ってもらえるように、上記3点に気を付けましょう。

■ 自己分析ができているか

一次面接では、自己分析ができているかもチェックされます。自分という人間の特徴を言語化して、他人にわかりやすく説明できるほど理解を深められているのか見られているわけです。

一次面接では就活生一人ひとりに避ける時間が限られるため、ESや履歴書の情報をもとに、志望動機やガクチカといった定番の質問をすることが多いです。そのため、たいていの場合は自分の考えや価値観、これまでの経験といったものを説明することになります。

面接官はそれらをチェックすることで、「もっとこの学生の話を聞きたい」「もっと学生のことを知りたい」と思うかどうかを判断し、次の面接に進む学生を選別するのです。

一次面接を通過するための最低条件

一次面接を通過するには、下記の2点が最低条件となります。

  • 清潔感のある身だしなみができている
  • 面接官とスムーズにコミュニケーションが取れる

新卒の面接では、「清潔感のある身だしなみ」が重視されます。会社の看板を背負わせても恥ずかしくない身だしなみを求められるためです。

髪は整っているか、シワや汚れのないきれいなスーツを着用しているか、メイクは自然か、といった見た目だけでなく、臭いや顔の雰囲気なども「身だしなみ」に含まれます。しっかり整えておきましょう。

また、「面接官とスムーズにコミュニケーションが取れる」ことも、一次面接を通過する最低条件です。新卒の場合はポテンシャル採用になるため、近年はスキルよりもコミュニケーション能力の有無を重視する企業が増えています。

おどおどしていたり会話のキャッチボールができなかったりすると、コミュニケーション能力がないと判断されてしまい、一次面接通過は厳しいでしょう。しっかりとコミュニケーションを取れるように、意識することが大切です。

一次面接の通過率が低い人の特徴

一次面接の通過率が低い人の特徴

チェックされていることや最低条件などから、どんな人が落ちてしまうのか想像つくと思いますが、大切なことなので最後にまとめておきます。

上記の点は、一次面接ではとくに重視されます。書類に通過し、面接を受けられる機会を得られたのであれば、最低でも上記の5点は意識しておきましょう。

身だしなみが乱れている

一次面接に通過できるかが不安な方は、身だしなみが乱れていないかにも気を配るのが大切です。服装や頭髪の乱れは、面接の通過率を下げてしまいます。

服装では、おもに以下の点に気をつけましょう。

  • ネクタイがきちんと結べていない
  • 派手な色や柄をしている
  • 色やデザインがスーツに合っていない
  • ワイシャツのボタンが外れている
  • 襟が乱れている
  • 裾がはみ出ている
  • 髪型にも注意が必要
  • 色が派手になっている
  • 寝癖やくせ毛が目立っている
  • くしが通っていない
  • 前髪で目が隠れているなど

注意点を挙げていくとかなり細かくなりますが、面接に通過するためには細部にも気を配ることが大切です。

面接時の服装は、できるだけ企業の特色に合わせるのをオススメします。おしゃれすぎる髪型やスーツは、真面目な雰囲気の企業の面接では浮いてしまう可能性が高いです。

また、近年はコロナの影響により、一次面接をオンラインで行う企業も多くなりました。自宅で面接を受ける際も、身だしなみで手を抜くのは禁物です。

カメラ越しでも、どんな格好をしているのかはすぐに分かります。寝癖が残った髪型にシワの目立つシャツ、化粧や髭の手入れをおこなわないなども論外です。オンライン面接においても、服装や頭髪などの身だしなみはきちんと整えておくよう心がけましょう。

印象が暗い

一次面接の通過率が低い人には、第一印象が暗い雰囲気で、元気がなさそうに見える様子も見られます。印象の暗さを目立たせてしまうのは、物理的に暗く見える場合と話し方や表情、声の印象などから性格が暗そうに見えたときです。

具体的には、以下のような点に注意するとよいです。とくに一次面接はWEB面接となる場合が多いので、カメラやマイクを介することでの印象の違いにも対策を講じる必要があります。

  • 照明の当たり具合

    物理的に顔が陰になり、暗く見える。とくにWEB面接で起こりやすい。
    →照明が逆光にならないよう注意
    →アプリケーションの設定も事前に調整しておく
  • 目線の位置

    俯いたり伏し目がちだったりすると印象が暗くなる。とくにWEB面接ではカメラが画面より高い位置にあるため、面接官を見ていると、相手の画面では伏し目がちに映る。
    →面接官とアイコンタクトを取ることが重要
    →WEB面接ではカメラ目線を意識することで、面接官にはアイコンタクトが取れているように見える
  • 化粧

    ファンデーションの色や反射で血色が悪く見えることがある。とくにWEB面接では、直に見るのと印象が変わる場合があるので注意。
    →事前に映り方を確認する
    →ファンデーションやチークなどを工夫する
  • 表情

    無表情でいると暗い印象を与えることがある。表情の暗さは過度な緊張からくる場合が多い。
    →できるだけ緊張をほぐし、柔らかい表情を作るよう心がける
    →笑顔を忘れずに
  • 声の高さや質、大きさ、発音などで暗い印象を与えることがある。
    →普段より少し大きく高めの声をイメージする
    →ハリのある声質も意識する
    →活舌よくハキハキ話す

面接における印象の暗さは、さまざまな要因から発生します。一次面接の面接の通過率を上げたい人は、できるだけ明るい印象を与えられるように対策しましょう。

コミュニケーション能力がない

一次面接の評価にあたって、コミュニケーション能力も注目されます。コミュニケーション能力は、仕事において必要不可欠なスキルです。面接で高いコミュニケーション能力をアピールできなかった人、面接でのやり取りに問題があった人は、選考の通過率が低くなります。

コミュニケーション能力がない人に見られる、面接での特徴は以下の通りです。

  • 話す速度や声の大きさなどを相手に合わせず話してしまう
  • 特定の人にしか分からない専門用語や略語を頻発してしまう
  • よそ見をしながらの回答や不自然な身振り手振りなど、相手を不快に思わせるような振る舞いを見せてしまう

とくに不自然な動作や話し方は、緊張したときに目立ってしまうため、気をつけなくてはいけません。過度な緊張が見られると、以下のような問題が生じます。

  • 早口になって面接官の理解が追いつかない
  • 噛み過ぎて上手く話せない
  • 焦りすぎて内容が飛んでしまい長時間の沈黙が続く

コミュニケーションにおいて大事なのは、相手と会話ができるか、きちんと話せるかどうかだけではありません。相手の立場に立って、不快に思わせないための振る舞い方が大切です。一次面接の通過率を上げたい人は、今のうちにコミュニケーションで大切な要素を把握しておきましょう。

言葉のキャッチボールができない

コミュニケーション能力の話でもいえますが、一次面接の通過率が低い就活生は、言葉のキャッチボールがうまくできない傾向があります。

面接における言葉のキャッチボールとは、面接官からの質問に対し適切に答えることです。面接は、筆記試験やボイスメッセージなどとは違い、相手との言葉のキャッチボールによって成り立ちます。

言葉のキャッチボールができない人には、以下の特徴が見受けられます。

  • 質問に対して的外れな回答をしてしまう
  • 面接官の質問を遮る形で話してしまう
  • 質問を待たず一方的に話してしまう

上記3点に加えて、簡易的な回答をすればよいにもかかわらず、必要以上に話し過ぎて、まとまりが悪くなってしまうなども該当します。

とくにWeb面談になると、双方の会話に時差が生じることで、余計にやり取りが難しくなります。面接官か就活生、片方が話し始めたタイミングでもう一方が発言してしまい、会話が重なる状況が見られるためです。

多少は面接官も理解しますが、あまりにも連続しすぎると、相手に話を理解してもらおう・相手の話を理解しようという意識が低いと判断されます。コミュニケーション能力を高めるためにも、適切な言葉のキャッチボールを意識しましょう。

社風の雰囲気に合っていない

社風の雰囲気が合っていない部分も、一次面接で落とされる就活生の特徴です。服装や態度、コミュニケーションにも該当しますが、就活生の雰囲気が企業に合っていない場合も面接で落とされる可能性があります。

雰囲気が合わないと、どうしても違和感が隠しきれず、一緒に仕事をする上で弊害が生まれると思われるためです。落ちついた雰囲気の企業に対し、高めのテンションかつ大きめの声で接すると、空気が読めない人だと判断されかねません。

逆に、企業側が明るい雰囲気にもかかわらず、かしこまった姿勢で面接に挑むなども危険です。企業からは、「自社の雰囲気にふさわしくない」と思われ、面接で落とされる確率が高くなります。

面接の通過率を上げるためには、企業に合わせた雰囲気作りが大切です。真面目な印象が強い企業には、落ちついた服装と態度で面接に挑みましょう。

また、カジュアルな企業では、おしゃれな服装に加えて明るめの態度で接するのが適切です。一次面接は、応募した企業の社風をあらかじめ把握し、企業の雰囲気に自ら近づいてのぞんでください。

一次面接の通過率を上げる方法

一次面接の通過率を上げる方法

一次面接の通過率を上げるために意識すべきことは下記の3点です。

一次面接は、ほかの面接と比べて通過率が低い傾向にあります。しかし、それほど難しい対策はありません。なぜなら一次面接の場合、詳しい人物像を吟味する前に、多すぎる候補者を効率的に絞り込むことが目的となるからです。

そのため、一次面接で聞かれることは定番質問やESに記載した内容の確認が多く、回答について深掘りされることもあまりないでしょう。面接官は回答の中身そのものより、上記3点のような、質疑応答の中で就活生が与える印象を見ているためです。

これから、一次面接の通過率を上げる3つのポイントについて具体的に解説します。面接に合格できるか不安な人は、ぜひ参考にしてください。

就活生らしい清潔感のある身だしなみ

一次面接の通過率を上げるには、「就活生らしい清潔感のある身だしなみ」を意識しましょう。身だしなみで注目すべきところは、大きく分けて服装と髪型の2つです。

服装と髪型の清潔感は、どちらが欠けても印象が下がってしまいます。身だしなみを整えるには、以下の表を参考にしてください。

【男性】

スーツ
  • 色はダークグレーやネイビーなど落ちついた暗めのもの
  • 可能な限り無地のもの
シャツ
  • アイロンのかかった白い無地のワイシャツ
ボトム
  • スーツとセットのパンツやスラックス
足元
  • 靴下は黒か紺色など暗めのもの
  • 靴はビジネスシューズといわれる紐靴がオススメ
頭髪
  • 目は前髪にかからない
  • くせ毛やふくらみが目立つ人はワックスで抑える
  • 天然パーマの場合は短めにカットする
  • スキンヘッドやロングヘアなど極端な髪型は避ける

【女性】

スーツ
  • 落ちついた色のテーラードスーツなどが望ましい
  • 可能な限り無地のもの
シャツ
  • 白かベージュなどのシャツまたはブラウス
ボトム
  • 膝が隠れる程度のスカートもしくはパンツ
  • ストッキングの着用もオススメ
足元
  • ヒールかパンプス
  • ヒールの高さは5~6cm程度のものがよい
頭髪
  • 前髪が長い場合はヘアピンで抑えるか耳にかける
  • 長髪の人はポニーテールやシニヨンなどに結ぶ
  • ショートヘアも可

就活面接の適切な服装は、基本的に上記の通りです。ただし、ファッション業界やカジュアルな社風の企業では、スーツでなく私服を指定される場合もあります。

私服と言っても、普段着で面接を受けるのは控えるべきです。面接に私服を指定する企業は、就活生が仕事に適した服装を選べるかどうかチェックしています。

私服指定での面接は、オフィスカジュアルと呼ばれる服装を着用するのが望ましいです。男性の場合はブレザーや襟付きのシャツ、ボトムはチノパンや革靴などがよいでしょう。女性の場合は、ジャケットに白のトップス、タイトスカートにパンプスなどの服装がオススメです。

一次面接は第一印象を重視されるので、まずは服装で好印象を与えれば、通過率を一気に高められます。

相手の話をよく聞き、ハキハキと話す

一次面接は、相手の話をよく聞き、質問にはハキハキと答えるよう心がけましょう。相手の話をしっかり聞いていないと、質問の意図を的確にくみ取れず、的外れな回答になってしまう恐れがあります。

相手の話を聴く力は、コミュニケーション能力を構成する重要な要素の1つです。質問の意図から外れた回答では、相手の求めている情報を提供できないばかりか、コミュニケーション能力が低いと思われ、評価が下がってしまうでしょう。

また、採用面接では相手が聞き取りやすいよう、大きな声でハキハキと答えることが大事です。コミュニケーション能力には、自分の意見や考えを、言葉で伝える力も含まれます。

しかし、話の伝わりやすさを左右するのは、言葉の選び方や話の組み立て方だけではありません。自分の言葉の一音一音がきちんと面接官に聞こえるように、声の大きさや滑舌などに配慮する必要があります。

採用面接の質疑応答は、就活生と面接官の間でおこなわれる相互通行のコミュニケーションです。そのため、質問と回答のやりとりによって面接官と適切な意思疎通を図れてこそ、コミュニケーション能力の高さを証明できます。

面接の通過率を高めるためにも、面接官の話をよく聞き、質問の意図に沿った回答を、相手が聞き取りやすいように話すことを意識してください。

明るく元気に挨拶をする

就活の面接では「明るく元気に挨拶をする」意識も必要です。実際に、挨拶ができていない人が多い傾向にあります。挨拶はビジネスに関する以前に、対人関係において最低限のマナーです。

面接で挨拶ができないと、担当者から「最低限のマナーがなっていない」と判断され、面接で落とされる恐れがあります。挨拶をする際は、緊張しすぎず、柔らかい表情を意識してください。くれぐれも小さい声になったり、目を逸らしたままの適当な挨拶になったりしないよう注意が必要です。

しっかりと挨拶をしているつもりでも、相手に届いていなければ挨拶をしたうちに入りません。意識的に、大きな声でハッキリと挨拶するように心がけましょう。

二次面接の傾向と通過率を左右する条件

二次面接の傾向と通過率を左右する条件

前述のように、二次面接の通過率は約20~50%とバラつきが大きいです。二次面接は最終面接へ進める学生を選抜する中間地点に当たるため、状況次第で通過率が変動しやすい傾向があります。

二次面接の通過率を高めるために、まずは以下の2点を抑えておきましょう。

それぞれ詳しく説明していきます。

二次面接でチェックされていること

二次面接でチェックされていることは下記の3つです。

  • 企業研究ができているか
  • 将来的なビジョンが明確か
  • 志望度が高いか

二次面接は、一次面接において身だしなみやコミュニケーション能力など社会人としての基本的な要件をクリアし、「話をもっと聞きたい」と判断された人のみ参加している状態です。

そのため、二次面接では一次面接よりも幅広い質問がなされ、上記の点に注目して学生ついて掘り下げていきます。

■ 企業研究ができているか

二次面接でまずチェックされるのが、「企業研究ができているかどうか」です。企業研究がしっかりできているかどうかは、志望動機から確認します。なぜなら、企業について理解が浅いままでは、志望動機の内容が薄っぺらいものになってしまうからです。

表面的なことしか述べられない薄っぺらい志望動機では、もちろん熱意を感じられません。つまり、「企業研究不足=熱意が足りない」と判断されてしまうのです。

■ 将来的なビジョンが明確か

二次面接では、「将来のビジョンが明確になっているかどうか」もチェックされます。その理由は、入社後の成長性とポテンシャルを推し量るためです。

また、将来的なビジョンは、自社と相性のよい人物かどうかを判断する材料にもなります。

学生と企業の目指す方向が違えば、せっかく入社してもミスマッチを感じ、早期離職につながりかねません。

そうした事態を防ぐために、最終面接へと通過する段階で、目指す方向性が自社と一致する学生を選抜するわけです。

■ 志望度が高いか

二次面接では、志望度の高さもチェックされます。志望度の低い学生に内定を出しても辞退される可能性が高いため、最終面接に進む前に、志望度の高い学生を絞り込むのです。

志望度の高さは、企業理解の深さや将来のビジョンとも関係があります。学生が企業の目指している方向と明らかに違うビジョンを語れば、企業のことをよく知らない=企業研究不足であり、それだけ志望度も低いと判断されるわけです。

二次面接を通過するための最低条件

二次面接を通過するための最低条件は下記のとおりです。

  • 企業研究から企業理解を深めている
  • 企業のビジョンと、自分の目指す将来像が合致する

二次面接を通過するには、企業研究から企業理解を深めていることが不可欠です。二次面接では学生の志望度の高さをチェックされるので、企業について理解を深めていないと面接を通過することは厳しくなります。

企業HPから基本情報をチェックするのはもちろん、四季報などの書籍を用いたり、企業説明会などに積極的に参加したりして、企業についての理解を深めましょう。

また、二次面接を通過するには、企業のビジョンと自分の目指す将来像が合致していることも最低条件です。自分の将来像と企業のビジョンが合致していないと、企業にとって必要な人材に成長することは難しいと予想されます。

企業理解を深めた上で、入社後どう活躍していきたいのかしっかりと明確にしておきましょう。

二次面接の通過率が低い人の特徴

二次面接の通過率が低い人の特徴

最後に、二次面接に落ちてしまう人の特徴をまとめていきます。

二次面接は「自社に合っているかどうか」を判断するためにおこなわれます。一次面接を通過できても、二次面接で疑念を持たれてしまうと、通過できる可能性を下げてしまいかねません。内定獲得に持っていくために、本項の内容を理解して無事に通過しましょう。

質問の回答に一貫性がない

二次面接の通過率が低い人の特徴として、質問の回答に一貫性がないケースが挙げられます。「二次面接の通過率を上げる方法」でも詳しく説明しますが、質問の回答には一貫性を持たせることが大切です。

質問の回答に一貫性がない場合、面接官から回答の信ぴょう性を疑われ、不採用になってしまうことがあります。回答に一貫性がないとは、一次面接や二次面接内でほかの質問と矛盾が生じたり、まったく異なった内容を答えたりするケースです。

二次面接で、「一次面接では自社が取り扱う企画に携わりたいといっていたのに、今聞いたら職場の雰囲気が動機になっている」などの矛盾を感じさせると、嘘をつく人だと誤認される恐れがあります。以上のような疑念を抱かれないためにも、質問の回答には一貫性を持たせることが重要です。

企業研究が不十分

企業研究が不十分であることも、二次面接の通過率が低い人の特徴です。二次面接での質問は、企業についてどれだけ深く理解しているかがカギになります。

企業について理解を深めるためには入念な研究が大切です。企業研究が不十分だと、入社後にどんな人物が上司に好まれ、どんなスキルが必要なのかを把握できません。結果的に、面接では適切なアピールができず、好印象を得られないでしょう。

採用活動において企業が求めているのは、”何かに秀でた人”ではなく”自社で活躍できる特定の資質を持った人”です。秀でている「何か」が企業に役立つものでなければ、面接官に興味を持たれないまま面接が終わってしまいます。

求められていない見当違いなアピールをしても、企業に対して高評価につなげるのは難しいです。企業理解が浅い=志望度が低いと受けとめられ、かえって二次面接の通過率を下げてしまいます。面接官が魅力に思うアピールをするためにも、企業研究は入念に行っておきましょう。

志望動機に具体性がない

二次面接の通過率が低い就活生は、具体性を持った志望動機が話せないという特徴も見られます。

「この企業に入りたい」「この企業が第一志望」と述べることは、口先だけなら本心でなくても可能です。なぜ入りたいのか、なぜ第一志望に選んだのかを答えられなければ、信ぴょう性がありません。

ほかの企業にもいえるような、漠然とした志望動機を述べても、志望度は低いと判断されてしまいます。「自社を志望していない」と企業側から判断されれば、二次面接の通過率は大幅に下がるのです。とくに「やりたいこと」から企業選びをした就活生は、業界や職種に対する志望動機になってしまう傾向があります。

志望動機に具体性を出すには、応募先の「企業」に目を向けることが大切です。応募した企業が自分にとって、どのように魅力的かを述べるとよいでしょう。面接官に、「御社でなくてはならない」「どうしても御社で働きたい」という思いが伝われば、二次面接を通過できる可能性は高くなります。

将来像が明確でない

二次面接の通過率が低い就活生は、将来像が明確でないことが考えられます。将来の活躍や目標が確立できていないと、企業に入社したあとのキャリアプランをまともに考えるのは難しいでしょう。将来像が分からない就活生は、面接官から自社に貢献できないのではと疑われてしまいます。

企業にとって必要な資質があっても、活かし方を知らない人や成長・貢献するつもりのない人は、自身についてのアピールすらできません。面接時にきちんとアピールできなければ、面接官側も魅力を感じづらくなります。

将来像を明確にするには、企業に役立つ素質を自分自身で理解することが大切です。自分がどう貢献できるかが分かっていれば、企業にもきちんとアピールできます。面接では、将来自分がどのように成長したいかに加えて、こんな風に貢献したいという活躍予想図を語るのが得策です。

活躍予想図をうまく伝えられれば、面接官は自社のビジョンに照らし合わせて相性のよい人物かどうかを判断できます。逆に将来像が明確に語られないと、面接官に自身の魅力などを理解してもらえないまま二次面接が終わり、通過率が下がってしまうでしょう。

入社後のビジョンが明確でない

二次面接の通過率が低い就活生は、入社後のビジョンが明確ではない可能性もあります。二次面接を通過するには、将来像を明確にすることに加えて、入社後のビジョンを正確に立てておくのが重要です。

ビジョンを構築するには、以下の内容を入念に考える必要があります。

  • 入社後その企業でどんな風に働き、どんな風に成長していきたいか
  • どんな形で会社に貢献していくつもりなのか

上記の項目が不明瞭な場合、面接に通過できない可能性が上がってしまいます。二次面接の通過率を上げるには、入社後のビジョンを将来像と一致させて考えてみるのがオススメです。

就活生の望む将来像と、企業の目指すビジョンが一致していないと、面接官に「結局は大して活躍できない」と思われてしまいます。結果的に、企業に対しミスマッチを感じて退職につながる可能性が高いためです。

二次面接では、企業への志望度の高さと将来の活躍、企業にとって重要な人材だとアピールすることが大切です。以上の内容をアピールするためには、自分と企業に対する深い理解が大きく関係します。

自分と企業、双方について正確に理解できるのは、自己分析と企業研究がしっかりできているときです。二次面接に通過できる自信のない就活生は、もっと自分と企業に対する理解を深め、より具体的な活躍予想図を考えましょう。

面接に疲れたらできるだけ早く、サクッと就活を終わらせたいものですよね。そんな就活生には、キャリチャンの就活支援サービス「スピード内定サポート」をオススメします。

内定に向けてスピード感をつけていきたいなら、プロのキャリアアドバイザーに内定獲得が狙える企業を紹介してもらいましょう。

二次面接の通過率を上げる方法

二次面接の通過率を上げる方法

二次面接の通過率を上げるためには下記のことを意識しましょう。

せっかく一次面接を通過し、二次面接まで到達できたにもかかわらず、ここで落ちるのはもったいないとしかいいようがありません。最終面接につなげるためにも、必ず通過できるよう対策しましょう。

一次面接での回答と一貫性をもたせる

二次面接の通過率を上げるためには、一次面接と一貫性をもっておくことを忘れないようにしてください。二次面接では、一次面接と同じことを質問をされる場合もあります。ただし、一次面接と違うところは、求める回答の具体性です。

一次面接では、質問に対する答えを話すのみでしたが、二次面接ではそれをもっと深堀りした内容の答えを求められます。とくに、志望動機を聞かれた場合、二次面接ではより深いところまで答えなくてはいけません。

注意しなくてはいけないのが、具体性を持って答えようとするあまり、一次面接の回答と矛盾してしまう可能性があることです。

二次面接で質問に答える際、一次面接で答えた内容と矛盾していると、面接官から信ぴょう性を疑われて、選考で落とされるリスクが生じます。

一貫性を持つためには、一次面接の答えや書類に記載した内容をまとめておくのがオススメです。一次面接での回答を振り返り、二次面接で聞かれた場合に備えて、より具体的かつ深い回答が出せるよう用意しておきましょう。

「その企業でなくてはならない」という思いを伝える

二次面接の通過率を上げる方法として、「その企業でなくてはならない」という思いを面接官に伝えるのも効果的です。面接を受ける企業と同じ業界であったり、同じサービスを取り扱っていたりといったところは、ほかにもたくさんあるでしょう。

志望動機によっては、「それなら他社でもよいのでは?」と思われる可能性も否めません。他社でもよいはずだと思われないためには、「御社で働きたい」という思いを伝える必要があります。

ほかの企業と差別化を図るには、選考対策で行った企業研究を見直すのがオススメです。企業研究から再度魅力を見つけ出すのはもちろん、同業他社と比較すればより明確に“その企業の魅力”を見つけ出すことができます。

「その企業でなくてはならない」という理由を明確に伝えれば、応募先の企業に対する熱意や思いをアピールできます。企業に特別な思いを伝えるためにも、再度研究を行い、時間をかけてしっかりと掘り下げてみてください。

企業でどう活躍していきたいかを伝える

二次面接の通過率を上げるコツとして、その企業でどう活躍していきたいかを伝えるのも大切です。企業への熱意を語るだけでは、将来的にメリットとなる人材かどうかを判断できません。

企業にとって重要でなければ雇う必要はないため、活躍の見込みがない人は落とされる可能性があります。「自分は御社にとって必要な人材だ」とアピールするためにも、企業でどう活躍していきたいかを伝えるのは効果的です。

二次面接は、現場の責任者が面接官になるケースが多い傾向にあります。仕事に深く関わるぶん、自社で働くためのスキルや人間性をよく理解しているためです。二次面接を通して、自社に貢献できる人か、役立つ活躍を見せられるかを見極めています。

自らの価値を伝えるには、企業にとって役立つスキルや経験、実績を具体的に話す必要があります。そして、企業での活躍をアピールするには、自己分析や企業研究が有効です。

企業研究では、企業が求めている人物像やスキルなどが明確になります。また自己分析では、自分の強みが企業でどう活かされていくかをあらためて認識するのに効果的です。

二次面接の通過率を上げたい人は、自分の強みを応募先の企業に関連づけた上でまとめてみましょう。企業が求めているものと自分の強みがマッチしていると判断されれば、内定獲得に近づけます。

最終面接の傾向と通過率を左右する条件

最終面接の傾向と通過率を左右する条件

最終面接の通過率は約50%です。それまでにかなり人数が絞られており、その中でも誰がもっとも企業とマッチし、内定を出すべきかを判断する場なので、一次面接・二次面接に比べて通過率が高い傾向にあります。

しかし、50%ということは二人に一人が落ちるわけですから、「最終面接までいったらほぼ内定」というほど高い通過率ではありません。最終面接の通過率を高めるために、まずは以下の2点を抑えておきましょう。

それぞれについて解説します。

最終面接でチェックされていること

最終面接でチェックされることは下記の3つです。

  • 社風に合っているか
  • 企業で活躍できるか
  • 学生の意思確認

最終面接は、一次面接、二次面接を突破した選ばれし者だけが参加できる面接です。すでにかなり人数が絞られた状態の中で、誰に内定を出すかを判断するため、入社後をイメージしながら学生のことを見極める場になります。

■ 社風に合っているか

最終面接でチェックされる要素の1つは、「社風に合っているかどうか」です。企業にはそれぞれ異なる社風があります。社風に合っていないと入社してから会社に馴染めず、周囲の人とうまく連携できないかもしれません。

一次面接で社会人として最低限の適性を評価され、二次面接で仕事に対する適性を評価されているため、最終面接では企業に対する適性を判断するのです。

■ 企業で活躍できるか

最終面接では、将来的にその企業で活躍できるかどうかもチェックされます。最終面接の面接官を務めるのは、社長や役員など、その企業の将来的な方向性についての決定権を持つ人たちです。

いくら一次面接・二次面接の面接担当者が高く評価しても、会社の代表である社長や役員などがOKを出さなければ、会社に迎え入れることはできません。企業のトップに立つ経営陣は、今だけでなく会社の将来的な展望を踏まえた上で、誰が最も活躍できそうかを見極めるわけです。

■ 入社意欲の確認

最終面接では、学生の入社意欲も重要なチェック項目です。せっかく内定を出しても辞退されては意味がないため、入社意欲の高さが最終面接の通過率を大きく左右します。

中には、内定を出すことがすでにほとんど決まっている状態で、学生の入社意思を最終確認をすることを最終面接の目的にしている企業もあるくらいです。

そのような企業の場合、一次面接・二次面接の段階で候補者を大幅に絞っています。最終面接の通過率も50%といわず、グンッと上がることになるはずです。

最終面接に通過するための最低条件

最終面接を通過するための最低条件は下記のとおりです。

  • 入社意思を伝える
  • 入社後のビジョンを明確にする

最終面接を通過するためにはまず、「入社意思をハッキリ伝える」ことが最低条件です。前述のように、入社意欲の低い人に内定を出しても辞退される可能性が高いと考えられるため、入社意思のハッキリしない候補者に企業は内定を出したがりません。

そのため最終面接では、「内定を出したら入社しますか?」とダイレクトに聞かれることもあります。明確な入社意思を即答できるよう、心がけておきましょう。

また、最終面接を通過するためには、「入社後のビジョンを明確にする」ことも最低条件となります。入社後どのように働き、会社にどう貢献していくのかといったビジョンが明確でないと、企業側も入社後のイメージを抱きにくいため、安心して内定を出せないでしょう。

最終面接に挑む際は、入社意思や入社後のビジョンをしっかりと明確にしておくことが大切です。

最終面接の通過率が低い人の特徴

最終面接の通過率が低い人の特徴

以下のような人は、最終面接の通過率が低くなりがちです。

二次面接までとは異なり、最終面接では企業に対する具体的なイメージが必要です。最終面接に通過するために、どのような人が落ちやすいのかをきちんと把握しておきましょう。

志望度の高さが伝わらない

最終面接の通過率が低くなる人の特徴として、志望度の高さが伝わらないことも挙げられます。最終面接は今までの面接と異なり、内定を出すか出さないかを最終的に見極める場です。企業側は、「内定を出したら本当に入社するつもりがあるか」を重視します。

また企業側は、就活生が実際に入社するのかを判断する際、志望度が十分にあるかにも注目します。志望度が低い人に内定を出しても、もっと志望度の高い企業の選考を通過すれば、自社の内定は辞退する可能性が高いためです。

以上のことから、志望度の高さを示せていない就活生は、内定を出しても意味がないと思われるのです。

入社の期待を高めるには、志望度の高さを十分にアピールする必要があります。二次面接で答えた内容をもとに、さらに深堀りして企業に対する魅力や、企業が得するような自身の魅力を伝えてみてください。

その企業に就職したい気持ちと、自分の強みが企業にとって役立つポイントをうまく伝えられれば、最終面接に通過しやすくなります。

働くイメージが湧かない

最終面接の通過率が下がる原因として、働くイメージが描けないことも挙げられます。質疑応答において、実際に働くイメージを具体的に語れなかった就活生は、最終面接で落とされやすいため注意が必要です。

最終面接まで到達したのであれば、一次面接や二次面接の時点で、就活生の能力はある程度評価されているでしょう。しかし、最終面接では社長や役員といった責任者が再評価します。内定を出すかどうかの最終的な決断を下すため、より基準が厳しくなるのです。

最終面接では、就活生の強みが企業の求める方向性に沿って発揮できるかどうか、また企業側が求める活躍ができるかどうかを確認します。社長や役員などに入社を認めてもらうには、就活生が入社後どのように働きたいのかを、できるだけ具体的に語ることが大切です。

具体的に語られているほど、面接官も就活生が働いている姿を想像しやすくなり、自社で活躍できるかどうかの判断ができます。しかし、最終面接において就活生がどんな風に働きたいかを十分に伝えられないと、面接官も働くイメージを思い描けません。

能力は同じでも、企業でどのように貢献していくかを明言できる就活生の方が、確実に活躍できそうに見えるでしょう。最終面接では、働くイメージまできちんと思い描いている人の方が、内定を獲得できる可能性は高いといえます。

将来のビジョンができていない

将来のビジョンができていないのも、最終面接の通過率が下がる人の特徴です。一次面接や二次面接ではきちんと答えていても、最終面接で答えられないと意味がなくなってしまいます。

自身の将来的なビジョンが語れなければ、企業側も自社との相性を計れません。将来について答えられない就活生と、自社のビジョンと合致する将来像が語れる就活生は、明らかに後者の方が採用されるでしょう。

後者の方が、貢献してくれそうだと期待される上、自社に馴染んで長く勤めてくれそうだ思われやすくなります。なぜなら、本気で入社する意欲がある場合、入社後の社会人生活まできちんと思い描くはずだからです。

入社後の社会人生活、つまりビジョンを明確に語れない姿勢は志望度が低いと判断され、最終面接の通過率が下がってしまいます。最終面接を通過するには、内容の濃いアピールができるよう、本番直前まで企業研究や自己分析を行い、回答の質を高めることが大切です。

強い入社意欲が見られない

強い入社意欲が見られないのも、最終面接の通過率が低い人の特徴です。将来のビジョンができていないのも関係しますが、強い入社意欲がないと判断された就活生も、最終面接で落とされやすくなります。

実際に、最終面接で落ちた理由を企業側に聞くと、「入社意思の確認が取れなかった」という回答が多いです。最終面接を受ける就活生は、一次面接や二次面接の段階で、「業務における必要な能力はある」と判断されています。つまり、能力においてはほとんどの就活生が僅差の状態にあるのです。

僅差の就活生から選ばれるには、より強い入社の意思と、企業との良好な相性を伝えるための具体的なアピールが必要です。

質疑応答の中で、志望度の高さと具体的な志望動機を語り、働くイメージと将来像を明確に話せた人が内定を勝ち取れます。最終面接に通過しづらい人は、面接で語る志望動機や質疑応答の内容が、具体性に欠けているのかもしれません。

また最終面接では、他社の選考状況や入社の可能性についてダイレクトに質問されることもあります。企業側に説得力のない答え方をすると、「入社意欲が分からない」と判断される恐れがあるので注意しましょう。

面接官との価値観が一致していない

最終面接の通過率が低い人は、面接官との価値観が一致していないとも考えられるでしょう。前述の通り、最終面接はおもに社長や役員といった「経営者」が担当します。

つまり最終面接に通過するには、経営者の価値観と就活生の考えが一致していることも重要です。経営者の考えは、企業に掲げている「経営理念」そのものといっても過言ではありません。

就活生の考えが、経営理念にそぐわない場合「自社にマッチしなかった」と判断され、面接に通過しづらくなります。最終面接を担当する面接官の価値観を知りたい人は、企業研究の際にホームページをチェックしてください。

ホームページをチェックすると、経営理念や社長のメッセージが書かれており、どのような価値観を持っているのかが明確です。すでに選考対策で目を通しているでしょうが、ほかの企業と混同する恐れもあるため、繰り返し見ておくことをオススメします。

最終面接の通過率を上げる方法

最終面接の通過率を上げる方法

最終面接の通過率を上げる方法は下記の3つです。

二次面接にも無事に通過し、最終面接まで到達したからには、何としてでも内定を獲得したいものです。早めの対策を行っておきたい人は、今のうちに最終面接の通過率を上げる方法まで把握しておきましょう。

「この人と働きたい」「活躍できそう」と思わせる

最終面接の通過率を左右する条件として、企業に「この人と働きたい」「活躍できそう」と思わせられるかが関係します。「この人と働きたい」と思わせるためには、二次面接のときと同様に、“この企業でなくてはならない”という思いが大切です。

また、企業研究から企業が求めている人材を知り、“自分の強みが企業でどう活かせるか”を明確に伝えましょう。自分の強みが企業にどう活かせるかをアピールできれば、「活躍できそう」と思わせるのも可能です。

両方の思いを伝えるのに重要なのが、質問に対する回答です。ただ、質問の回答次第では、面接官からの印象が下がる恐れがあるため気をつけてください。

一次面接のときと同様、二次面接と一貫性のない回答をすると信ぴょう性を疑われるため、通過できなくなる可能性があります。また、最終面接で二次面接とまったく同じ回答をすると、面接官からつまらない印象を与えてしまうため注意が必要です。

二次面接の対策と同様、最終面接においても、前回の面接の回答をまとめておくのをオススメします。二次面接は一次面接と比べ、具体性を意識した回答が必要であるとお話ししました。最終面接では、可能な限り二次面接とまったく同じ回答になるのを避け、さらに具体性を出す工夫を求められます。

すでに具体的な志望動機を二次面接で答えているので、無理に深堀りする必要はありませんが、より詳しく答えられれば好印象につながります。十分に好印象を与えた人は、最終面接の通過率と、内定を獲得できる可能性が十分に高まるでしょう。

志望動機をはじめとした回答の質を上げる

最終面接の通過率を上げるには、志望動機をはじめとした回答の質を上げるようにしましょう。身だしなみや人柄などを重視していた一次面接や二次面接とは違い、最終面接は回答の質を上げるのがポイントです。

ただし、前述の通り二次面接でも回答に具体性を求められます。最終面接での回答の質は、二次面接での延長線上だと思えばよいです。二次面接で答えた内容を、もう少し詳しく、さらにわかりやすく話すことを意識すれば問題ありません。

回答の質を上げるために、とくに大きく関係するのが志望動機です。志望動機は、企業への入社意欲をストレートにアピールできます。そのため、志望動機の中では応募先の企業にしかない魅力について熱く語って、熱意を示すことが大切です。

具体的な志望動機を答えるには、企業研究が欠かせません。力を入れて対策を行えば、志望動機の質は十分に高められます。徹底した研究から企業についての理解を深め、興味を引くような志望動機を完成させてください。

逆質問で最後のアピールをする

最終面接の通過率には、少なからず逆質問も関係します。最終面接では、就活生側に質問を促す「逆質問」をおこなう企業が多いでしょう。逆質問は、ほかの就活生と差をつけるためにも大切な要素です。

基本的に、逆質問は企業についての疑問点や、気になる部分を聞くものです。しかし、ただ質問をするだけでなく、自分をアピールするためにも活用できます。面接で自身をアピールできる最後のチャンスなので、逆質問の機会を無駄にしないようにしましょう。

具体的には、以下のような種類の逆質問がオススメです。

  • 業務内容に関する質問

    仕事に取り組む姿勢をアピールできる。企業と学生の間で、業務内容のイメージを共有できるため、就活生にとっては好都合。
  • 入社を前提とした質問

    仕事に対するやる気をアピールできる。企業側も、学生の将来像がイメージしやすくなり、入社にふさわしい人材かを判断しやすくなる。
  • 自分の強みや長所がわかる質問

    「私の○○スキルが御社で役立てられることはないか」など。面接の中で伝えきれなかった部分を追加でアピールできる。

よい印象を持たれる逆質問を5つほど用意しておき、話の流れに合わせて自分をアピールしていきましょう。

注意点として、逆質問を促された際に「とくにありません」と答えるのは避けるべきです。せっかく志望動機で入社意欲を伝えても、逆質問がなければ入社したい意欲がないと判断される恐れがあります。

本気で入社したいと思うのであれば、聞きたいことは必ず見つかります。きちんと質問ができるように、逆質問の機会は有効活用するという意識が必要です。

面接の通過率が上がらない共通の原因

面接の通過率が上がらない共通の原因

ここまでは、3段階方式の面接を想定し、面接段階ごとの通過率や対策について紹介しました。もしも、それぞれの面接段階ごとに対策をしても面接の通過率が上がらない人は、もしかしたらそれ以前の対策ができていないのかもしれません。

実は、どの段階かによらず全ての面接に共通して、通過しにくい要素があります。それぞれの面接ごとの対策も大切ですが、最低条件として以下の原因を対策しないと、内定獲得は厳しいです。

それぞれの原因を詳しく説明するので、これを読んでしっかりと対策していきましょう。

印象がよくない

印象がよくない
【画像:印象チェックリスト】

どの段階の面接かによらず、企業側に「印象がよくない」と判断されれば、面接は通過できません。たとえ運よく一次面接を通過しても、二次面接で面接官に「印象がよくない」と判断されれば、落ちてしまうこともあるということです。

印象の良し悪しは面接でだけでなく、社会人になってからも影響します。「清潔感のある身だしなみ」「笑顔で元気にハキハキと話す」などを意識し、今から対策をしていきましょう。

会話がスムーズにできない

面接官との会話がスムーズにできないと、どの段階の面接も通過率は上がらないでしょう。

近年、新卒採用ではスキルよりもコミュニケーション能力を評価する企業が増えています。スムーズに言葉のキャッチボールができないといった理由から、コミュニケーション能力が低いと判断されれば、面接の通過は厳しいです。

ただし、単純に回答がスラスラ出てくれば評価が高まるというわけでもありません。事前に用意した回答を丸暗記することによって、一方的に棒読みするような話し方になるのも要注意です。

質疑応答が面接官との会話によって進行しておらず、「会話がスムーズにできない=コミュニケーション能力が低い」証拠だと判断されてしまいます。

面接対策として、質問に対する回答をある程度まで用意することは大切ですが、全部を丸暗記するのはよくないです。大まかなポイントだけ覚え、その場で話をつなげられるように練習しましょう。

とにかく自信がなさそう

自分に自信がなさそうな人も、面接の通過率は上がりません。なぜなら、自信がなさそうな人に安心して仕事を任せられないと判断されるからです。

ネガティブ思考の人や自信がない人に仕事を頼んでも、成果を出すことは期待できないだろうと企業は考えます。また、職場にいるだけで周りの士気まで下がってしまうかもしれないので、敬遠する企業が多いのです。

自信のなさは雰囲気や話し方などを通して無意識に出てしまうので、たとえ不安でも、明るく元気でポジティブな印象を与えられるように意識しましょう。多少言い間違えたり話が前後したりしても大丈夫です。堂々と話すことが面接突破のカギとなります。

面接の通過率が上がらない原因への対処法

面接の通過率が上がらない原因への対処法

前項では、面接の通過率が上がらない共通の原因についてお話ししました。本項では、前項でも軽く触れた「面接の通過率が上がらない対処法」について具体的に解説します。

おもな対処法は以下の通りです。

上記の方法は、一次面接から最終面接まですべてにおいて有効です。本気で面接に通過したい人は、ぜひ参考にしてください。

態度にも一貫性を持たせる

面接の通過率を上げるためには、態度にも一貫性を持たせることが重要です。面接の回数は企業によって異なりますが、一次面接と二次面接、最終面接と、3回程度に分けておこなわれるのが一般的でしょう。

面接において、一貫性を持たせるべきなのは質問の回答だけではありません。面接を受けるときの態度にも注意を向ける必要があります。

もちろん、態度が悪ければ元も子もないので、よい印象を与え続けることが大切です。一次面接で好印象を与えても、二次面接で適当な態度を取ったり悪い印象を与えたりすれば、一気に好感度は下がります。

明るいイメージや高いコミュニケーションスキルは、最終面接まで維持させるよう意識してください。

好印象を与える会話を心がける

面接の通過率を上げるためには、好印象を与える会話を心がけましょう。好印象を与えるには、本記事で述べてきた言葉のキャッチボールや、ハキハキした受け答えなども重要です。しかし、会話で好印象を与えられる要素はほかにもたくさん存在します。

どんな態度が面接官にとって好印象なのかを、企業研究や面接時で見極めるのが大切です。どんな人物が好まれるかは、企業ごとにある程度傾向があります。

面接本番の限られた時間だけで、面接官が持つ印象を判断するのは困難です。それを知るには、その企業の面接に合格した人たち、つまりその企業で働く人の雰囲気や人柄を把握する必要があります。面接で好まれる雰囲気や人物像を見極めるためにも、企業研究の際に応募先の雰囲気をある程度掴んでおきましょう。

ポジティブな印象を意識する

好印象にも似ていますが、ポジティブな印象を意識するのも、面接の通過率を上げるためには大切です。「面接の通過率が上がらない共通の原因」で、自信がなさそうな人は落とされやすいと説明しました。自信のなさを払拭するためにも、ポジティブな印象を持たせるのは重要です。

ポジティブなイメージを持たせられれば、面接官からは入社したい意思に加えて、活躍できる見込みがあると思われやすくなります。ポジティブな印象を与えるコツとして、はっきりとした受け答えのほかに、姿勢を整えるよう意識しましょう。

猫背になっていたり、目線が頭ごと下に向いていたりするだけでも自信のなさを疑われ、ネガティブなイメージを与えてしまいます。自信を見せつけるためにも、力のこもった表情ときちんとした姿勢を意識することで、一気に明るい印象を与えられるのです。

面接の通過率は対策で上げていこう

一般的に面接は3段階で行われることが多いですが、それぞれの面接にはそれぞれの目的があり、チェックされることも通過条件も異なります。ですから面接の通過率を高めるには、単純に「面接対策」とひとくくりに考えるのではダメで、それぞれに合わせた適切な対策が必要です。

ただし面接段階によらず、「身だしなみやマナーでの印象が良くない」「会話がスムーズにできない」「自信がなさそう」といった点も、もちろん減点の対象となります。基本的なことにも目を向けて、万全の対策をして行きましょう。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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