最終面接の合格率はコレだ!合格率を上げる方法と合格サインを解説
2019年9月27日
もうすぐ最終面接ですね。かなり内定に近づいて、気合が入ってるんじゃないですか?
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Aさん
はい!でも実際、最終面接の合格率ってどのくらいなんですか?最終面接までいったらほぼ合格って聞くけど、やっぱり不安で…。
最終面接の合格率は、平均するとだいたい50%くらいです。ただし、採用予定人数とか選考の時期とか、いろんな条件で合格率はかなり変わってきますよ。
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Aさん
どんな条件で、どれくらい合格率が変わるんでしょうか?合格率を上げる秘策があれば、知りたいです!
そうですよね。このコラムでは、最終面接の合格率が変わる仕組みとそれぞれの条件下における合格率、内定を勝ち取る方法などについて解説します。ぜひ参考にしてください。
キャリアアドバイザー 廣瀬
最終面接の平均的な合格率
最終面接が近づいてくると、合格率が気になって仕方がないかもしれません。内定を得られるかどうかの最終判断がくだされるわけですから、気になるのも当然のことでしょう。
世の中には「新卒で最終面接まで進んだらほぼ合格」などという人もいます。しかし、この「ほぼ」という言葉が厄介です。人によって解釈が異なり、誤解をしている就活生も少なくありません。
そこでコラムの初めに、「最終面接まで進んだらほぼ合格」の真相と、実際の平均的な合格率について解説します。
「最終面接まで進んだらほぼ合格」は嘘
「新卒の就活で最終面接まで進んだらほぼ合格」と思っている人もいますが、その認識は誤りです。
最終面接は多くの場合、他の優秀な就活生との競争があります。企業は、最終面接で就活生の適性や人物像をより詳細に評価し、他の候補者との比較をおこなうのが一般的です。また、最終面接では就活生が企業文化や価値観に適合するかどうかを判断するための機会でもあります。
さらに、最終面接では候補者が持つスキルや経験だけでなく、コミュニケーション能力やリーダーシップ、チームワークなどのソフトスキルも評価されます。そのため、適切な準備や自己プレゼンテーションが重要です。
したがって、「最終面接まで進んだらほぼ合格」という考え方は単純化された誤解です。最終面接の合格率は個々の状況や企業の選考ポリシーによって異なりますが、少なくとも100%には全くほど遠いといえるでしょう。
最終面接の合格率は約50%
最終面接の平均的な合格率は約50%です。採用面接は「一次面接」「二次面接」「最終面接」の3段階に分けておこなう企業が多いですが、その中でも最終面接は最も合格率が高くなる傾向があります。
「一次面接」「二次面接」「最終面接」の3段階に分けておこなう最も一般的なパターンの場合、各面接における平均的な合格率は、以下のとおりです。
-
[一次面接]約20~40%
→1人に割ける時間に限度があるため、「印象」から学生を判断する。効率よく選考を行うことから、通過率が低い傾向あり。 -
[二次面接]約20~50%
→「企業理解度」や「志望度」で学生を判断する。最終に進める学生を選抜する中間時点のため、通過率は大幅に変動する傾向あり。 -
[最終面接]約50%
→最終的に企業とマッチするか、誰に内定を出すかなどを判断する場。人数も絞られているため、必然的に通過率は高くなる。
あたかも最終面接の合格率が非常に高いかのように誤解されがちなのは、それ以前の面接よりは合格率が高いためです。しかし、50%ということは二人に一人が落ちるわけなので、決して「ほぼ合格」といえるほど高い数値ではないでしょう。
最終面接の合格率がそれ以前の合格率より高くなる要因は、すでに候補者がかなり絞られており、落ちる人数も必然的に減っているためです。とはいえ、最終面接の合格率は条件によっても変わってくるので、次章で詳しく解説します。
最終面接の合格率は条件によって異なる
最終面接の平均的な合格率は約50%くらいですが、この数値は企業や条件によって大きく異なるため、これはあくまで目安に過ぎません。
最終面接の合格率に影響を与える要因は、以下のような条件です。
それぞれの条件下で、最終面接の合格率がどのように変動するのか説明していきます。
面接回数
最終面接の合格率を左右する要因の1つは、採用選考の中でおこなわれる面接の回数です。面接回数は「一次面接」「二次面接」「最終面接」の3回が最も一般的ですが、企業によって2回しかおこなわない場合もあれば、5回以上おこなう場合もあります。
面接回数による最終面接の合格率の違いは、以下のとおりです。
【最終面接の合格率】
- 面接回数2回→約30~50%
- 面接回数3回→約50~70%
- 面接回数4回以上→約70%以上
面接回数が多ければ多いほど、最終面接の合格率が高くなる仕組みです。
面接回数が多いということは、最終面接までに多数の条件をクリアし、すでに候補者がかなり絞られている状態になっています。そのため、最終面接では落とすべき人が少なく、最終確認のみになることから、必然的に合格率が高まるわけです。
反対に、面接回数が少ない(2回しかない)と、最終面接でも採用予定人数に対して候補者が多すぎる状態にあります。そのため、最終面接でも多数の候補者を落とす必要があり、一次面接と合格率にあまり差が開かないのです。
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採用予定人数
最終面接の合格率は、採用予定人数によっても異なります。採用予定人数による最終面接の合格率の違いは、以下のとおりです。
【最終面接の合格率】
- 採用予定人数1~10人→約50~80%
- 採用予定人数20~30人→約30~50%
- 採用予定人数100人以上→約30%
採用予定人数が少ない方が、最終面接の合格率は高い傾向にあります。なぜなら、採用予定人数が少ない場合は、内定辞退が一人出ただけでも影響が大きいため、多めに学生を確保する傾向があるからです。
一方で、採用予定人数の多い企業は、少しくらい内定辞退が出ても大勢には響きません。そのため、多めに学生を確保しておく必要がなく、合格率が低い傾向にあります。
時期
最終面接の合格率は、時期によっても異なります。就活ルールにのっとり、3月から募集を始める春採用の場合、最終面接は6月頃になるのが一般的です。
春採用で十分な内定者がでなかった場合は、6月以降に夏採用が行われ、内定式のある10月前までに最終面接と内定出しがあります。その間に内定辞退者が出た場合に、追加募集として行われるのが秋採用です。
これらのうち、どの時期に受けている最終面接なのかによっても、合格率は異なってきます。
【最終面接の合格率】
- 春採用(6月頃)→約50%
- 夏採用(6~10月頃)→約30%
- 秋採用(追加募集)→約10%
第1回目に行われる春採用での最終面接が最も合格率が高く、時期が遅くなっていくにつれ、合格率は下がっていく傾向があります。
なぜなら、春採用では辞退者が多く出ることを予想し、多めに内定を提示するからです。しかし、夏採用ではある程度まで内定者を確保したうえでの最終面接となるため、採用枠の空きが少なく、合格率が下がります。
そして、秋採用では追加募集を目的とする企業がほとんどなので、採用枠が数人程度と極端に少ないことが、合格率が下がる要因です。就活シーズンも終盤で、当初よりも優秀な学生が減っているという理由から、合格基準に満たなければ無理に内定を出さない方針を取っている企業もあります。
企業規模
最終面接は、大手企業、中小企業、ベンチャー企業それぞれの企業規模によって合格率が変動します。
【最終面接の合格率】
- 大手企業→約30%
- 中小企業→約30~50%
- ベンチャー企業→約30~50%
大手企業は人気があるため応募者が多く、ライバルの質も高いので、選考の突破が難しいという認識があります。つまり、大手企業の最終面接を突破できるのは一握りの幸運な人です。そのため、内定辞退がほとんど出ないことを見込んでの採用となり、合格率が低くなる傾向があります。
一方、中小企業やベンチャー企業は辞退者が出ることを想定し、あらかじめ多めに内定を提示する傾向があるため、大手企業よりも最終面接の合格率が高くなります。また、中小・ベンチャーの場合は新規事業の有無や経営状況などで採用予定人数が大幅に変わるため、合格率は30〜50%とバラツキが大きいのも特徴です。
職種
最終面接は、職種によって合格率が多少異なる場合があります。
専門的な技術を持っている技術職では、企業側のニーズに対して応募者数があまり多くないため、最終面接の合格率が高めになりやすいです。
しかし、人が集まりやすくてライバルの多い営業職や、そもそも募集されていることが少ない事務職などでは、競争率が上がり、合格率も低めになります。
推薦
「学校推薦=落ちない」というイメージがあると思いますが、残念ながらそうとは限りません。つまり、合格率は100%ではないということです。
推薦は、企業が大学にお願いしている人数に学生がどれぐらい応募するかによって合格率が変わってくるため、具体的な数字は出せません。しかし、推薦だから必ずしも受かるとは限らない(合格率は100%ではない)ということを覚えておきましょう。
どの条件下で受けるにせよ、最終面接は「意思確認の場」ではなく「選考の場」なので、しっかりとした対策が必要です。
もし、面接に不安がある場合は、キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」を利用してください。このサービスでは、面接が苦手な人でも受かりやすい企業を厳選して紹介します。
また、紹介後の面接対策も、プロのキャリアアドバイザーが二人三脚でサポートします。企業ごとの選考傾向に合わせた対策ができるので、最終面接の合格率を確実に高められるはずです。
早期選考における最終面接の合格率
早期選考における最終面接の合格率は、本選考における最終面接の合格率より高くなる傾向があります。
最終面接のみのデータはありませんが、早期選考全体でみると、合格率は20%ほどになります。3月前に10社くらいエントリーして、1~2社内定を獲得するというパターンが一般的です。
一方、本選考では20~30社エントリーして、最終的に1~2社の内定を獲得するのが一般的です。それを考えると、早期選考の合格率は本選考の合格率よりかなり高いといえるでしょう。
その理由は、早期選考を行う目的が、他社よりも早く優秀な就活生を確保することにあるからです。つまり、早期選考を行う企業は採用に意欲的な姿勢を持っています。
とはいえ、早期選考における最終面接での合格率も「ほぼ合格」というほど高いわけではありません。最終面接は、就活生が企業との関係を構築し、文化に適合するかどうかを確認するための重要な段階です。
企業は引き続き厳格な評価をおこない、最終的な採用の決定を行います。その上で自社への適性に欠くと判断されれば、もちろん内定には至らないでしょう。
そのため、早期選考における最終面接は、合格率が高いからといって油断せずに選考対策する必要があります。
最終面接の合格率を左右する4つのチェックポイント
さまざまな条件によって最終面接での合格率は変わりますが、最終面接でチェックしているポイントはどの企業もだいたい共通しています。最終面接の合格率を左右する具体的なチェックポイントは、以下の4つです。
最終面接に向けた効果的な対策を実施するためにも、どのようなことをチェックされているのか確認しておきましょう。
志望度の高さ
最終面接の合格率を左右するチェックポイントの1つは、「志望度の高さ」です。
企業側はこれまでの面接を通して学生の「志望度の高さ」をチェックし、志望度が高いと判断された学生のみを最終面接へと招待しました。しかし最終面接では、さらに突っ込んで志望度の高さを再確認します。
企業がそこまで志望度にこだわる理由は、採用活動にかけたコストを無駄にしないためと、優秀な人材を確実に確保するためです。
志望度の低い就活生に内定を出しても、他社の内定を得られれば辞退される可能性が高いでしょう。もし他社に受からず入社したとしても、結局は早期離職につながるかもしれません。
そうなれば、採用にかけたコストが無駄になりますし、ほかの人物を採用できたはずの貴重な機会も逃してしまいます。
そのため企業側は、最終面接が終わるまで何度も志望度の高さを確認し、内定を出したら確実に自社を選んでくれる、志望度の高い就活生を合格させたいわけです。
【就活対策資料】
最終面接マニュアル
熱意
最終面接の合格率を左右する2つ目のチェックポイントは、熱意の有無です。志望度とも通じるところですが、最終面接では「どうしてもこの企業で働きたい」という強い思いがあるかどうかもチェックされています。
その理由は、熱意のある人の方が入社後に活躍が見込めるからです。
どうしてもこの企業で働きたいという熱意にあふれている人は、キャリアプランが明確で、入社後も高いモチベーションで努力してくれるため、仕事を通して多くのことを学びます。そのため、社会人としての成長が早く、短期間で一人前の戦力となれるわけです。
また、「どうしてもこの企業で働きたい」という熱意のある人は、企業に対する愛情が深いです。自分個人のためだけでなく、企業全体の利益を意識して「企業のため」に働いてくれるため、入社後の貢献度が高いと予想されます。
そうした成長性や貢献意識の高さから、熱意のある人は入社後のポテンシャルが高いと判断されて、最終面接での合格率が高まるわけです。
企業への理解度
最終面接では仕事への理解度はもちろん、「企業が目指す方向性を理解しているか」の確認をしています。どんなに優秀な能力を持った人も、どのような働き方が求められているのか理解していなければ、思うような成果を残せません。
今までの面接では、学生の人柄や能力(スキル)などをチェックし、企業が求める条件に当てはまると判断された人たちが最終面接へと進むことができました。つまり、今までの面接であなたは「一個人としては優秀」だと判断されたということです。
しかし会社というものは一つの大きな組織です。いくら一個人が優秀だとしても、組織として働けなければ、その能力は活かせないでしょう。
つまり、会社で働くという以上、一個人だけの能力だけではなく、組織として働いていく能力も重要なポイントになります。そして「組織」として働いていけるかどうかの判断こそが、“企業が目指す方向を理解しているかどうか”なのです。
簡単にいえば、いくら優秀でも会社の方針に沿って働けない人は活躍が見込めないため、最終面接の合格率が上がらないということです。
人柄
最終面接では、一緒に働きたいと思える人柄かどうかも、合格率を左右する重要なポイントとなります。
いくらすごい能力を持っていても、職場の人間が一緒に働きたいと思えなければ、結局は大して活躍できないです。それどころか社内の調和を乱し、足を引っ張る恐れもあります。
一緒に働きたいと思える人柄として、とくに重視されるのは誠実さや信頼性です。相手を信用できなければ、うまく連携できませんし、仕事を任せられません。そのため、最終面接では就活生の話や態度から、誠実さ・信頼性を判断します。
また、他者に対する理解や共感ができ、チームを率いる素地を持っているかも、最終面接で見られる人柄の1つです。面接官は、就活生が他者と良好な関係を築けるか、リーダーとなるポテンシャルがあるかなどを評価します。
それに加えて、就活生の人柄が社風に合うかどうかも最終面接でのチェックポイントです。
それらの人柄は、企業の中で長期的に活躍するために不可欠です。最終面接の合格率を上げるには、仕事への貢献度はもちろん魅力的な人柄もアピールし、一緒に働きたいと思われる必要があります。
もし、最終面接でのアピールに自信がない場合は、キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」を利用してみてください。あなたの人柄にマッチする企業を紹介するので、とくべつに質疑応答が得意でなくても大丈夫!
最終面接の対策も、就活のプロが丁寧にサポートするので、確実に合格率を高められます。
最終面接で合格率が高い人の特徴
最終面接で合格率の高い人の特徴は、以下のとおりです。
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
その企業でないといけない理由がある人
最終面接で合格率が高い人の特徴の1つは、志望企業に対する思い入れや志望動機が強い点です。志望企業に対する強い思い入れを示すことは、最終面接での合格率を高める重要な要素となります。
なぜなら、企業側は自社に本当に興味を持ち、自社のビジョンや文化に共感している就活生を求めているからです。志望企業に関する知識や情熱を持っていることは、面接官に対して志望の本気度や熱意をアピールする手段となります。
志望企業でないといけない理由がある人は、その企業でのキャリアパスや成長の機会、自身のスキルや経験を活かせる可能性など、具体的な理由を持っています。また、企業のビジョンや価値観と自身の志向性が一致していることも理由の1つです。これらの理由を明確に示すことで、面接官に自身の本気度や適合度を伝えられます。
志望企業でないといけない理由がある人は、企業研究や自己分析をしっかりとおこない、自身の志望動機や将来のビジョンを明確にすることが重要です。
入社意欲・熱意がある人
最終面接で合格率が高い人の特徴の1つは、入社意欲と熱意がある点です。志望企業への強い関心や情熱を持ち、志望先で働きたいという想いを最終面接で明確に示せれば、採用へとつながる可能性が高くなります。
入社意欲や熱意がある人は、企業のビジョンや文化に共感し、志望先で自らのキャリアを築きたいという強い意志を示すことで、面接官に自身の真剣さを伝えられます。また、最終面接でのコミュニケーションや質問で、自らの関心や能力を積極的にアピールできるはずです。
その結果、面接官との対話が活発化し、あなたの魅力や適性がより明確に伝わります。そのため、最終面接で合格率を上げるには、入社意欲と熱意をしっかりとアピールすることが重要です。
志望企業に対する真摯な姿勢や熱心な意欲を持ち、積極的に伝えることで、面接官の信頼を得て最終面接で内定を勝ち取れるでしょう。
選考対策を怠らない人
最終面接で合格率が高い人の特徴の1つは、選考対策を怠らない点です。面接に臨む前に適切な準備をおこない、自己分析や企業研究を丁寧に実施することが、最終面接の合格へとつながります。
入社意欲や熱意を伝えるには、自己分析が必要です。自己分析では、自身の強みや弱み、キャリアの目標や志向性を明確に把握し、それらを具体的な事例や経験とともに整理します。これにより、最終面接で自己PRや志望動機を意欲・熱意を自信を持って臨めるわけです。
入社意欲や熱意を伝えるには、企業研究も重要になります。選考対策を怠らない人は、志望企業のビジョンや価値観、事業内容や業績などを綿密に調査し、面接で適切な意見を伝えられるはずです。
また、企業研究を通じて、自身の志向性と企業のミッションや文化が合致しているかを確認し、最終面接での説得力を高められます。
さらに、最終面接の合格率を高めるには、模擬面接やフィードバックを活用することも大事です。選考対策を怠らない人は、友人や先輩、キャリアアドバイザーなどを利用して模擬面接を実施し、自己表現を改善する努力を惜しみません。
その結果、面接での説得力や信頼性が高まり、合格率を向上させられます。
第一印象を気遣う人
最終面接で合格率が高い人の特徴の1つは、第一印象を気遣う点です。第一印象が良ければ、面接官は就活生に対して「社員の一員として社外に出しても問題ない=即戦力になる」と興味を持ちます。
そのため、最終面接に挑む際は、外見や身だしなみに気を遣うのがポイントです。服装や髪型、メイクなどの外見は、清潔感を保つことでプロフェッショナルな印象を与えます。
また、最終面接での印象をよくするには、挨拶や態度にも注意を払う必要があります。面接官との最初の挨拶やコミュニケーションは、あなたの印象を形成する重要な要素です。第一印象を気遣う人は、明るい笑顔や自信に満ちた態度で挨拶し、良好な関係性を築く努力をします。
加えて、最終面接での印象をよくするには、コミュニケーション能力や表現力も必要になります。最終面接では、自己紹介や志望動機、過去の経験などを適切に伝えることが重要です。明確かつ分かりやすい言葉で自己をアピールすれば、面接官の信頼を勝ち取れるでしょう。
このように、第一印象を気遣う人は最終面接の最初からプロフェッショナルな印象を与え、面接官に好感を持たれやすくなります。その結果、最終面接での評価が高まり、合格につながる可能性が高くなるのです。
ネガティブな発言をしない人
最終面接で合格率が高い人には、ネガティブな発言をしないという特徴もあげられます。
なぜなら、ネガティブな発言や態度をせず、常に前向きな考え方を持っている就活生は、面接官に好印象を与えられるからです。
困難な状況でも前向きに解決策を模索し、成長の機会として捉えられる人材は、組織にとって価値のある存在と見なされます。
また、適切なコミュニケーションスキルを持っていることも重要です。ネガティブな発言を避けるだけでなく、適切な言葉や表現で自分の考えや感情を伝えられる人材は、信頼感を与えます。
最終面接で合格率が高い人は、ポジティブな姿勢や適切なコミュニケーションスキル、自己管理能力、過去の経験から学ぶ姿勢を持っています。これらの特徴がある就活生は、面接官の高評価を得られ、合格率を高められるでしょう。
最終面接での合格率を上げる6つの方法
最終面接は「内定」を出すかどうかを判断する場なので、企業側は「入社後」を見越して就活生を見極めます。その中で最終的に選ばれる人物になるには、以下の6つの対策が必要です。
最終面接の合格率は一次面接や二次面接に比べれば高いですが、確率としては五分五分です。ライバルの質も高いので、負けないようにしっかりと対策をしていきましょう。
自己分析をやり直す
最終面接での合格率を上げるためには、自己分析を徹底的におこなうことが重要です。自己分析では、自身の強みや弱み、キャリア目標、志向性などを客観的に把握し、それを最終面接でアピールできるように整理します。
その結果、自己分析を通じて自信を持ち、自己PRを的確におこなえるようになります。しかし、的確な自己PRをおこなうには、志望企業や業界の研究をおこない、求められる人物像を理解することも必要です。
これによって、面接官が求める要素に合致したアピールができるよう準備できます。
また、最終面接での合格率を上げるには、模擬面接でのフィードバックを積極的に活用して、自身の発言・表現方法を改善していくことも効果的です。身だしなみや挨拶などの基本的なマナーをしっかりと意識し、丁寧な対応を心がけましょう。
このような準備を行うことで、最終面接での合格率を高められるでしょう。
いままでの選考内容を振り返る
最終面接での合格率を上げるための方法の1つに、いままでの選考内容を振り返ることがあげられます。その理由は、最終面接における発言とそれまでの面接における発言が食い違っていると、信ぴょう性を疑われてしまうからです
まずは、これまでの選考過程での自身のパフォーマンスや反応、面接での質問・課題に対する回答を振り返りましょう。過去の経験を振り返ることで、自分の強みや課題、改善点を把握し、次回の面接に活かせるはずです。
また、いままでの選考内容を振り返り、模擬面接やロールプレイングを実施するのも有効です。友人や家族、専門家などの第三者による模擬面接・ロールプレイングを通じて、実際の面接状況をシミュレーションします。
模擬面接やロールプレイングでは、フィードバックを受け取ることも重要です。第三者からの評価や指摘を受け止め、それに対する改善策を考えることで、次回の面接でのパフォーマンスを向上させられます。
これにより、緊張感や不安を軽減し、自信を持って最終面接に臨めるはずです。
選考過程での自己分析や過去の経験の振り返りと、いままでの選考内容を振り返り、改善を図ることが、最終面接での合格率を上げるための効果的な方法です。
企業研究の再確認
最終面接に挑む前に、企業研究の再確認を行いましょう。前述のように、最終面接では志望度の高さや熱意、企業への理解度などをチェックされます。
そのため、最終面接の合格率を上げるには、企業理解を深めていることを質疑応答の中で示す必要があります。それによって、自分が「内定を出したら承諾しそうな人材」「企業への貢献度が高そうな人材」「企業の方針に沿って活躍できる人材」だとアピールするのです。
そうすれば、最終面接でチェックされるポイントの大部分をカバーできます。
そのためには、フレッシュな気持ちで改めて企業研究をおこない、なぜこの企業を志望したのか、ほかの企業より魅力的な点は何かなどを再確認することが大切です。そして、それを最終面接で聞かれる質問への回答に反映できるよう準備してください。
最終面接まで進めたのであれば、企業側の求めている人物像に近い人材だと評価されていることは確かです。あとは企業理解の深さから、しっかりと自分の思いを伝えていけるようにしましょう。
最終面接ならではの質問を対策する
最終面接では、就活生の入社意欲や志望度の高さ、企業とのマッチ度をはかるような質問をされることが多いです。それぞれ企業への理解が深くないと答えられない質問なので、最終面接までにもう一度しっかりと企業研究を行いましょう。
具体的な質問の例と回答の方法は、以下のとおりです。
■ 「改めて志望動機を教えてください」
一次面接などで述べていた志望動機を使い回すのではなく、今までの選考を通して感じたことなども含め、志望動機に深みを出すとよいです。
■ 「弊社は第一志望ですか?」
即答で第一志望と答えるのがオススメです。即答できなかったり、あいまいな答え方だったりすると、マイナス印象になります。入社意欲を疑われないように、即答できるようにしておきましょう。
■ 「会社ではどのような役割を担いたいですか?」
その会社で実現したいことを、具体的に述べてください。業務内容や企業の方針などを理解したうえで発言すると好印象となります。
■ 「〇年後、あなたはどのようになっていたいですか?」
具体的な役職や仕事の内容を出すなど、数年後に活躍しているイメージを伝えられるようにしましょう。企業側の質問は、その会社における将来のビジョンなので、「結婚してマイホームを購入する」といったプライベートな回答をしないようにしてください。
逆質問で再アピール
最終面接の合格率を上げる最大のカギは「逆質問」です。逆質問は自分をアピールできる最後のチャンスなので、「最後に何か質問はありますか?」と聞かれたら、必ず質問をしましょう。
逆質問は5つくらい用意しておくとよいです。逆質問として聞こうとしていたことが、面接の中で説明されてしまう場合もあります。1つ2つしか質問を用意していかないと、面接の最後には聞くことがなくなってしまうかもしれません。
何も聞かないと熱意がないと捉えられてしまう可能性もあるので、逆質問は多めに考えておくのがオススメです。
ここでは、最終面接の際にどのような逆質問をおこなうのが適切か説明していきます。
■ 業務内容に関する質問
「業務内容」に関する質問では、仕事に取り組む姿勢をアピールできます。企業と学生との間で業務内容のイメージを共有できるため、企業にとって好印象な質問内容です。
しかし、HPを見ればわかるようなことを質問すると、かえって悪印象になるので注意してください。
■入社を前提とした質問
「入社を前提」とした質問では、仕事に対するやる気をアピールできます。企業側もその学生の将来像がイメージしやすく、合否の判断もしやすくなるのでオススメです。
しかし、入社を前提にした質問は、あくまで自分側の希望です。「採用される前提」と混合しないように注意しましょう。
■ 長所や強みをアピールできる質問
逆質問を通して、面接の中では伝えきれなかった自分の長所や強みなどをアピールするのもよいです。ただし、あくまでも質問の機会を与えられているということを忘れてはいけません。
逆質問の機会に自己PRを展開したら、質問の意図が理解できない人だと思われてしまう可能性があります。自分の長所や強みを含みながらも、自己PRではなく、企業に対する質問となるようにしてください。
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お礼メール・お礼状を送る
最終面接終了後には「お礼メール」「お礼状」を送りましょう。お礼メールやお礼状を送ることでよい印象を残せますし、ここまで選考をしてくれた人に対して感謝の気持ちを述べるのはとてもよいことです。
基本的にメール、手紙どちらでもOKですが、どちらにせよ面接が終わったらすぐに送るようにしてください。メールの場合、夜中にメールを送るのは迷惑となるので、営業時間内(お昼休憩の12:00~13:00と就業終業の1時間を除いた10:00~17:00の間)に送ります。
お礼メールやお礼状には、面接をしてくれたことに対する感謝や、面接を通して感じたこと、入社への意気込みなどを書くとよいです。
お礼メールやお礼状が飛躍的に合格率の向上へつながるとは限りませんが、よい印象を残せるのは確かです。僅差で内定を逃したらもったいないので、送っておくことをオススメします。
最終面接での「合格サイン」は読み取れる?
最終面接は「内定」に最も近い場となるため、常に合否を意識してしまうものです。手ごたえのある面接にしたいでしょうし、できることなら早い段階で合格かどうかを知りたいでしょう。
そこで、ここからは最終面接において、面接官の行動から「合格」を読み取ることができるのかどうかと、具体的な合格・不合格サイン、その信ぴょう性などについて解説します。
読み取れるサインもある
最終面接では、面接官の行動である程度「合格サイン・不合格サイン」を見抜ける場合があります。なぜなら、「内定は決まっており、社長などが最終確認をする場」としている企業や、「早い段階で合否を決めている」企業などがあるからです。
■ 合格サイン
最終面接の合格率が高い具体的な「合格サイン」は、以下の6つです。
-
面接時間が長い
→学生に興味を持つことで、自然と質問数や会話が増えることで時間が長引く。 -
他社の選考状況を聞かれる
→「他に取られたくない」という思いから聞く場合がある。他社の面接前に内定を提示することも。 -
最後まで熱心に話を聞いてくれる
→興味を持っており、深く学生を見極めていくために話を熱心に聞いている。 -
面接後に配属先の上司などに会わされる
→すでに入社後を見越しての行動のため、企業側からの行動であれば合格の可能性は高まる。 -
「ぜひ働いて欲しい」などと言われる
→企業側からのストレートなアプローチ。しかしこの言葉で内定が確定したわけではないので注意。 -
最後に握手をされる
→友好的な証とされる握手。最終面接でされるということで「入社後もよろしく」「内定承諾してね」などといった意味が込められている可能性が高い。
どの合格サインも、面接官が学生に興味を示しているからこそ、自然に出てくる行動といえるでしょう。
■ 不合格サイン
合格サインとは反対に、最終面接の合格率が低い「不合格サイン」もいくつかあるので、紹介します。
- 面接時間が短い
- 笑顔がない
- 回答に対する反応がそっけない
- 掘り下げた質問をされない
- 明らかに退屈そう
- 自社の良さをアピールしてこない
このような行動は、就活生に対して興味がないからこそ出てしまう「不合格サイン」です。
しかし参考程度にしかならない
最終面接の合格サイン、不合格サインはあくまで参考に過ぎません。合格サインらしき行動をしても不合格になることはありますし、今までと特に変わりない態度から合格となる場合もあります。
なぜなら、あなたが最終面接を受けた時点で面接官が「ぜひ入社してほしい」と思っていたとしても、その後に面接を受けた人の評価がもっと高ければ、判断が変わってくるからです。合格サインらしき行動を見たからといって、舞い上がらないようにしましょう。
逆に、その時点ではあなたのことを「まあまあかな」という程度にしか思っていなくても、その後に面接を受けた人の評価が軒並み低ければ、相対的にあなたの評価が上がり、合格になる可能性もあります。不合格サインらしき行動を見かけたからといって、落ち込むのはまだ早いです。
面接官も人間なので、いろいろな人がいます。中には、合否の判断を読み取られないよう、意識的にどの就活生にも同じような態度を取る面接官もいるそうです。
ですから、面接官の一挙手一投足に振り回されるのではなく、自分の実力を信じることが大切です。そのためには、どんな結果になろうと悔いのない面接だったといえるように、しっかりと対策をしておく必要があります。
最終面接に臨む際の注意点
最終面接に臨む際は、機械的に発言しないよう注意が必要です。最終面接辺りまで就活を進めていくと、悪い意味で面接に慣れてしまうケースがあります。
企業は就活生の入社意欲・熱意などを求めているため、機械的な回答はマイナスな印象を与えるでしょう。
面接に慣れる点は就活を進めるうえで重要ですが、緊張感を持たないことは不採用になる要素になるかもしれません。最終面接に臨む際は、ある程度の緊張感を持ち、選考対策を怠らずに実施しましょう。
最終面接の合格率と仕組みを知ればすべき対策が見えてくる!
最終面接の合格率は、それ以前の選考に比べて高い傾向がありますが、条件によって異なってくることを覚えておきましょう。
「最終面接は最終的な確認だけ」というイメージから、最終面接まで行ったらほぼ合格なのだと勘違いしている就活生も多数います。しかし、最終面接もれっきとした選考であり、合格できるかどうかは五分五分です。
最終面接の合格率がほかの面接より少しばかり高いからといって、対策をおろそかにしてはいけません。最終面接の前には改めて自己分析や企業研究をおこない、最終面接ならではの質問などに備えましょう。
もし、最終面接に自信が持てない場合は、キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」の利用がオススメです。このサービスでは、面接が苦手な人でも最終面接に合格しやすい、相性のよい企業を紹介します。
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この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している