面接に手ぶらはNG?就活の場においてカバンが必要な理由をプロが解説します
2023年3月23日
普段はカバンを持ち歩かないのですか?荷物が少ないんですね。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
はい、スマホと財布だけです。その点、就活って大きなカバンを持ち歩くのは大変ですよね。正直持っていきたくないな。
カバンを持たずに“手ぶら”で面接や説明会に行くのはNGなんです。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
え、なぜですか?それだけで内定にも響くんでしょうか?
実はそうなんです。では、「カバンマナー」について詳しくお伝えしましょう。面接や説明会などの就活の場に手ぶらがNGなワケや、就活にカバンが必要な理由などをご紹介します。
キャリアプランナー 平崎
就活に手ぶらはNG?
「重い荷物を持ちたくない」「荷物はポケットで十分」という理由から、面接や説明会などに手ぶらで行きたいと考えている人も多いと思いますが、就活の場において手ぶらは許されるのでしょうか?
ここではそんな“就活に手ぶらはOKなのか?”という疑問を解決していきます。
基本的に手ぶらはNG
結論から申し上げますと、就活に手ぶらは基本的にNGとされています。就活などのビジネスの場においてカバンは必要なものとされていますし、手ぶらで来る学生に対して企業は「ビジネスマナーがなっていない」「志望度が低い」という印象を抱くことから、就活で手ぶらはNGとされています。
就活はオシャレな自分を見せつけるのではなく、社会人としてふさわしい人材だということを示す場ですので、「カバンがない方がスマートだから」「手ぶらの方が楽だから」といった理由から手ぶらで就活に挑まないようにして下さい。カバンは身だしなみの一部です。
会社内において手ぶらがOKな場合もある
社内見学などを行う際、「控室に荷物を置いたままでいいよ」などと言われた場合には手ぶらで社内を歩いてもOKです。むしろ企業側からの指示・気遣いに対して無視をしてしまう行為はNGです。
ただし、基本的に面接や説明会、インターンシップなど様々な就活の場において手ぶらはNGとなっていますので、企業側からの指示がない限り手ぶらはいけません。どんな場においてもしっかりとカバンを持ち歩きましょう。
就活にカバンが必要な理由
「ビジネスマナーがなっていない」「志望度が低い」という印象を抱かせてしまうことから就活の場で手ぶらはNGとなっていますが、なぜそこまでしてカバンを用意しないといけないのでしょうか?
ここではそんな、就活にカバンが必要な理由について解説していきます。
書類などを渡される場合があるから
説明会や面接などでは書類やパンフレットを渡される場合があるため、それらを保管しておくためにカバンが必要になります。
説明会ではほぼ必ずパンフレットが渡されますし、面接やインターンシップなどでも書類などを渡されることがあります。その際にそれらをしまうところがなく、手で持っていると、みっともないです。
就活ではパンフレットや書類がつきものですし、それを前提としている企業からすればカバンを持っていない学生は「就活に対してやる気を感じない」「意欲がない」と悪い印象を抱くのです。
このように、就活の場において手ぶらで参加すると相手に不快感や違和感を与えてしまう可能性もあることから、カバンは必要とされています。
最低限必要なアイテムがあるから
「荷物が少ないから」という理由から手ぶらを検討する人もいるかもしれませんが、就活ではカバンがいらないほど荷物が少ないということはありません。履歴書などの書類は前もって郵送していたとしても、カバンの中には就活で必要なグッズでぎっしりなはずです。
- 筆記用具・メモ帳
- 財布
- スマホ
- クリアファイル(書類を入れておく用)
- ES・履歴書(提出が求められている場合)
- 企業から頂いたパンフレット・書類
- ハンカチ・ティッシュ
- 折りたたみ傘
- 予備の写真
- 印鑑・朱肉
- 充電器
- ストッキングの予備
- 手鏡
- 整髪料・ヘアブラシ
- 化粧ポーチ
- 口臭ケア用品
- 衣服用消臭スプレー
- 携帯用靴磨き
- ミニソーイングセット
【必需品】
【あると便利】
必需品だけでもカバンが必要な荷物の量ですし、急な雨やボタンのほつれなどに備えるために折りたたみ傘といった便利グッズも欠かせません。
先ほどのようにパンフレットや書類などを頂いだ場合にはそれらを綺麗に保管しておくためにもカバンは必要ですし、履歴書などの提出書類を持って行く際にも手ぶらというわけにはいきません。
なぜ就活生はカバンを持っていないといけないのかわかりましたね。なんとなく持っているものにも、持つべき理由とマナーが存在しています。
キャリchの「就活相談サポート」 では、身だしなみや持ち物のルールについてもアドバイス可能です。よい第一印象を与えられるよう、入念に準備しておきましょう!
ポケットに物を入れておくとだらしがないから
「普段スマホや財布はポケットに入れている」という人も多いと思いますが、スーツを着ているときにそれはNGです。ポケットに物を入れておくのはだらしないので、カバンにしまっておくのが基本マナーとなります。
また、メモ帳や筆記用具などもポケットから出すのはスマートとはいえませんし、印象も悪いです。たとえ提出書類がなかったとしても、企業からパンフレットや書類など渡される可能性もありますので、それらをしまうためにカバンを持って行くようにしましょう。
就活では、自分で持って行く荷物も多いですし、相手から頂く荷物もありますので、スマートに荷物を扱っていくためにもカバンは欠かせません。
また、先ほども述べたように、手ぶらは第三者に違和感や不堪感を与えてしまう可能性もありますので、たとえ荷物が少なかったとしてもポケットなどにはしまわずに、カバンを持つようにしましょう。
手ぶら以外に気を付けるべきカバンマナー
就活では「手ぶらNG」以外にも守るべきカバンマナーがいくつかあります。せっかくカバンを持って行ってもカバンマナーを守れていなければ手ぶら同様の悪印象を与えかねません。
そうならないためにも、就活におけるカバンマナーをしっかりと確認しておきましょう。
カバンのデザインにも注意する
就活にカバンは必要ですが、だからといってなんでもかんでも良いというわけではありません。ビジネスの場に適したカバンを使うのは大人のマナーです。具体的にどんなデザインのものがいいのか、下記よりチェックしていきましょう。
- [サイズ]A4サイズの書類が余裕で入るもの
- [色]黒、紺などの落ち着いた色
- [柄]無地でシンプルなもの
- [デザイン]自立するタイプのもの。底に鋲がついているものがオススメ
- [持ち手]男性は短め(手提げ)、女性は長め(肩掛け)
革よりもポリエステルやナイロン素材の方が軽くて持ち運びに便利です。また撥水機能を持ったカバンやショルダーがついているもの、収納ポケットが充実しているものなども汎用性が高くてオススメです。
基本的にはビジネスバッグを使用することになり、下記のようなカバンは就活ではNGとされていますので、覚えておきましょう。
- 派手な色やデザインのもの
- ハイブランド(ロゴが目立つもの)
- リュック
- トートバッグなどの自立しないもの
- セカンドバッグ
- ショルダーバッグ
- 紙袋・ビニール袋 etc…
【NGカバン】
カバンの持ち方・置く場所にも気をつけよう
カバンの持ち方や置く場所にも気をつけなければいけません。まずは持ち方から確認していきましょう。
- 肩にかけずに「手持ち」が基本。利き手に持って下に下げて持ちます。お辞儀をする際もカバンは手に持ったまま体の横の位置に置きます。
- 「肩にかける」のが基本。お辞儀をする際、カバンがずり落ちてしまわぬように脇を締めるなどの対策をします。
【男性】
【女性】
男性は肩にかけないのが基本で、女性はトートタイプで肩にかけるのが基本となりますので、お辞儀の際に肩からずり落ちてしまわぬように注意しましょう。
次にカバンを置く場所ですが面接の場合、席に座る際に利き手側の床に自立させるように置きます。説明会の場合は通行の邪魔にならないよう、足元または椅子の横におきましょう。
カバンの持ち手部分をそろえ、見栄えよくカバンを置くようにしましょう。
カバンの持ち方1つをとってみても、守った方がよい作法があります。経験がなく、アドバイスが欲しい人はキャリchの「就活相談サポート」にご参加ください。
身だしなみや持ち物のルールについてもアドバイスしています。よい第一印象を与えられるよう、一緒にがんばりましょう!
カバン内の整理をする
荷物がパンパンに詰められていたり、中身がガチャガチャのカバンもNGです。このようなカバンは整理整頓ができず、だらしないという印象を与えてしまいます。
また、すぐに書類や筆記用具なども取り出せませんし、取り出すまでに時間がかかるとその分相手を待たせることになるため、よくありません。
ですから、面接や説明会の前には荷物が取りやすく、見栄えのいいカバンにするためにしっかりと中身を整理整頓してください。書類や筆記用具など、入れておく場所を決めておいたり、ゴミをこまめに捨てたりしてカバンの中を常に整えます。
また、コンビニなどのビニール袋を入れたままにしないようにしてください。ビニール袋の「ガシャガシャ」という音は静かな空間では大変目立ちます。相手が不快に感じる行為はマナー違反となりますので、ビニール袋は出しておきましょう。
そしてもう一つ気を付けて欲しいのがペットボトルの結露です。ペットボトルの結露によって履歴書などの提出書類がぐしゃぐしゃになってしまうというケースはよくありますので、タオルを巻いておくなどの対策をしましょう。
おわりに
面接や説明会など、就活の場において手ぶらは基本的にNGです。就活には持つべき荷物がたくさんありますし、パンフレットや書類などを受け取る場合もありますので、カバンは必須なのです。
また、企業側は手ぶらの学生に対して「ビジネスマナーがなっていない」「志望度が低い」といった悪い印象を抱きますので、自ら自己評価を下げてしまうような行為をしないようにしてください。
このように、就活では守るべきマナーがたくさんあり、場合によっては選考や内定にも影響が出る場合があります。仮に入社できたとしてもマナーがなっていないと社会人になってから苦労しますので、今のうちからマナーを身につけておきましょう。
もし、マナーや就活そのものに自信がないという人はぜひキャリchを頼ってください。キャリchが開催するイベント「就活相談サポート」では、ビジネスマナーの指導から就活全般のサポートを行っています。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。