【私服面接マナー完全版】「私服でお越しください」と言われた時の正しい服装

 2023年3月20日

最近は「面接は私服で」と指定する企業も増えていますね。

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

そうなんです!今度面接を受ける企業から「私服で」と指定されて、悩んでいます。もし本当に私服で行って、周りがスーツだったらどうすればいいんでしょうか。

着ている服に自信が持てないと、面接も余計に緊張してしまいますよね。それに、企業の「私服で」の意図を間違えると印象が悪くなってしまう恐れがあります。

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

正直、スーツ以外でどんな服を着て行けばよいのかわかりません。どうすればいいですか?

安心してください。このコラムでは面接向けの正しい私服を男女別に紹介します。さらに、面接での注意点やNGアイテムも押さえているので、ぜひ確認してくださいね。

キャリアプランナー 岡田

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「私服でお越しください」を真に受けていいのか?

「私服でお越しください」を真に受けていいのか?

面接や説明会、イベントなどの就活の場において「私服でお越しください」と言われることがありますが、就活=スーツというイメージが強いことから、「本当に私服で参加していいのか?」と疑問を抱きますよね。

では実際、「私服でお越しください」という言葉、真に受けていいのでしょうか。ここではそんな「私服でお越しください」と言われた時の対処法について解説していきます。言葉を真に受けていいのかに合わせ、そもそも企業が私服を指定する目的についても解説していきます。

基本的に真に受けてOK!

面接や説明会、イベントやOB訪問など、就活の場合において「私服でお越しください」と言われた際、基本的に真に受けてOKです。反対に私服を指定されているにも関わらずスーツで参加すると、「指示したことを守れない人」と判断される恐れがあり、印象が悪くなる可能性があります。

就活はビジネスの場ということで、キチっとした服装をするのが当たり前という印象があるでしょうから、ラフな印象のある「私服」を企業側から指定されたとしても私服は着れないと思うのは当然のことでしょう。

また就活では自分の将来を決める重要な選択をするということから、少しも間違った行動を取りたくないと思うでしょうし、悪い印象を与えないためには当たり障りのないスーツを着るべきだと考える人も多いと思います。

しかし企業側には意図や目的があったうえで私服を指定していますので、それを無視してしまう方が印象が悪くなってしまう恐れがあるのです。ですので、企業側の指示にしっかりと従うようにしてください。

そもそもなぜ企業は「私服」を指定するのか?

  1. 学生に一般常識があるのか、面接というビジネスの場に適した服装ができるのかを判断しています。TPOの判断がつくかどうかは、これから社会人になるにあたって必要な要素ですので、事前に「私服指定」から、会社に向かい入れることができる人なのかどうかを見極めているのです。

  2. 「学生にリラックスした状態で面接に臨んでほしい」という気持ちから、私服をしているケースがあります。学生がリラックスした状態で面接に臨めば、素の部分を見極めやすくなり、本来の学生の姿から相性を図ることができるため、私服を指定しているのです。

  3. IT業界やクリエイティブ業界など、服装の規定が厳しくない企業などでは「自由な社風をアピール」するために私服指定をしているケースがあります。「うちは私服規定がないから君も私服で面接にきて大丈夫だよ」と伝えることで、自由な社風をアピールしているのです。

  4. アパレル業界や美容業界など、センスが問われるような業界では、私服も学生を判断する材料としています。私服から学生のセンスをチェックし、企業カラーとマッチしているのかを判断しているので、あらかじめ企業説明会などに参加し、企業の雰囲気をチェックしておきましょう。

私服の定義とは?「私服指定」の際の正しい服装とは

私服の定義とは?「私服指定」の際の正しい服装とは

企業側には私腹を指定する意図や目的がありますので、基本的に「私服でお越しください」と言われたら真に受けてOKです。しかしその際には“正しい服装”をする必要があります。では一体、正しい服装とはどんなものなのでしょうか。

ここではそんな就活における正しい服装について解説していきます。私服の定義と正しい服装を知ることで、印象の良い姿で就活ができるようにしましょう。

就活における私服は「オフィスカジュアル」

就活において私服における明確な定義はありませんが、基本的に就活での私服は「オフィスカジュアル」になります。オフィスカジュアルとはスーツスタイルからカジュアルダウンした服装のことを指します。

堅苦しすぎず緩すぎない服装、お客様に会っても恥ずかしくない服装、清潔感のある服装などが基本となりますが、企業が定める細かな服装はそれぞれですので、実際に働く社員の服装を参考にすると良いでしょう。

のちほど詳しく就活の場に適した「オフィスカジュアル」の服装について男女別にご紹介していきますが、共通して意識すべきことは“清潔感のある服装”ということを覚えおきましょう。

文言によって面接に適した服装を判断しよう

「就活=スーツだし、私服指定されてもスーツで行った方がいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、「私服でお越しください」と言われた以上、私服で行くことが正解となります。

もし、私服を指定されたにも関わらずスーツを着てしまうと、「TPOを判断できない」「言ったことも守れないのか」と思われてしまう可能性があるため、「私服でお越しください」と言われたら、会社の指示に従い、オフィスカジュアルで面接に臨みましょう。

しかし、「私服指定」されたからといって必ずしもオフィスカジュアルが正解だとは限りません。文言によって面接に適した服装は異なるので、下記をチェックしましょう。

オフィスカジュアル

「私服可」「服装自由」など言った場合、私服でもOKのケースはありますが、スーツで行った方が無難ですので、キャリchとしてもスーツの着用をオススメします。しかし、「服装についての表記がない」場合は、スーツが基本です。

さらに、「あなたらしい服装で」「普段の服装で」などを表記されている場合は、オフィスカジュアルにとらわれるのではなく、普段の服装の方が良いでしょう。このように指定してくる企業はアパレルや美容業界など、私服のセンスも判断基準としている場合があるので、個性をアピールした方がいいです。

しかし、企業の雰囲気によって適した服装は異なりますので、事前に会社の人の服装などをチェックし、普段の服装、オフィスカジュアルと臨機応変に対応していきましょう。

【メンズスーツ編】面接にふさわしい服装

【メンズスーツ編】面接にふさわしい服装

様々な意図から私服を指定する企業がありますが、これはあくまで就活。なにを着てもいいというわけではありません。先ほども解説しましたが、就活における私服は「オフィスカジュアル」です。

では、具体的にオフィスカジュアルとはどんな格好の事を指すのか。男女別に解説します。まずは男性編です。女性の方は次の章をご覧ください。

  • ▼【レディーススーツ編】面接にふさわしい服装はコチラ
  • ジャケット

      【暖かい時期】

    • テーラードジャケット
    • カーディガン(だらしない印象にならないもの)
    • 【寒い時期】

    • ジャケット
    • チェスターコート
    • トレンチコート
    • ステンカラーコート
    • 【色】

    • 紺、グレー、黒、ベージュなどの落ち着いた色がオススメ

    ジャケットはテーラード型のものが定番です。夏場でも薄手のジャケットを羽織ると清潔感のある印象を与えることができます

    冬はチェスターコートやトレンチコートなどがオススメで、色も派手なものではなく、落ち着いた色味のものを着用しましょう。

    インナー

      【暖かい時期】

    • 長袖シャツ
    • ポロシャツ
    • 【寒い時期】

    • シャツ
    • ニット
    • ベスト
    • 【色】

    • 白、青、水色、グレーなどがオススメ。

    インナーは襟付きのものが基本です。夏場でもジャケットを羽織る方がよいですが、暑い日などはポロシャツだけでもOKです。ネクタイはしなくてOKですが、第二ボタンまでボタンを開けるのはNGです。

    冬場は寒いので、シャツの上にベストなどを着るのがオススメです。また、シンプルなデザインのものであればニットでもOKです。

    ズボン(ベルト)

      【ズボン】

    • スラックス
    • チノパン
    • 色は「黒」「ベージュ」「グレー」がオススメ。デザインは無地が基本。
    • 【ベルト】

    • 装飾のないシンプルなもの
    • 色は「黒」「濃い茶色」がマスト

    ズボンは季節関係なしに、基本的にスラックスまたはチノパンが基本です。無地のデザインのものを選び、色も落ち着いたものにしましょう。白もオフィスカジュアルとしてはありですが、就活生にはオススメできないので、他の色を選んでください。

    ベルトも黒または濃い茶色のものを選び、バックルが大きいものなどは避けましょう。

    靴(靴下)

      【靴】

    • ビジネスシューズ(革靴)
    • 色は「黒」「濃い茶色」がオススメ
    • 【靴下】

    • 無地のデザイン
    • 色は「黒」「グレー」「紺」などの暗い色

    靴はビジネスシューズと言われる革靴(ひも付き)が基本です。ローファーでもオフィスカジュアルとしてはOKとされていますが、カジュアルな印象を与えてしまう可能性があるため、就活では避けた方がよいです。

    靴下はパンツの裾から肌が見えないように、丈の長いものを選んでください。

    バッグ

      【デザイン】

    • 自立できるもの
    • A4サイズが入るサイズ
      =トートバッグがオススメ
    • 【色】

    • 黒、紺、茶などの落ち着いた色味のものがオススメ

    面接時はバッグを床に置くことになるため、自立できるものを選びます。サイズも書類が入るA4サイズが基本です。スーツ時に使っているリクルートバッグ(ビジネスバック)は堅苦しい印象になってしまうので、避けた方が良いでしょう。

    スーツにリクルートバッグでの就活に慣れてしまっている場合、私服での面接ではいつもよりも緊張してしまうこともあります。面接に不安を抱える人は、就活を熟知したプロからアドバイスやサポートを受けてみませんか?

    キャリchでは、どんな相談にも対応する完全無料の「就活相談サポート」を開催していますので、ぜひ活用してみてください。

    その他

      【必要アイテム】

    • 腕時計
      →シンプルなデザインの物。ベルトはシルバー、もしくは黒・茶の革製のもの。

    男性は時計以外のアクセサリーはすべて外します。他にも、清潔感のある髪形や、臭い対策など、スーツ同様に守るべきマナーはしっかりと守りましょう。細かいNGアイテムは下記にてご紹介しています。

  • ▼【メンズスーツ編】NGアイテムはコチラ
  • 【レディーススーツ編】面接にふさわしい服装

    【レディーススーツ編】面接にふさわしい服装

    オフィスカジュアルは清潔感のある服装を目指すため、ただ指定された服を着るだけでなく、自分に合ったものを着用することがポイントです。とくに女性はオフィスカジュアルの幅が広いため、規定内のものから自分はどんな格好が似合うのかを考えてみましょう。

    ジャケット・カーディガン

      【暖かい時期】

    • テーラードジャケット
    • ノーカラージャケット
    • カーディガン
    • 【寒い時期】

    • トレンチコート
    • チェスターコート
    • ノーカラーVネックコート
    • 【色】

    • 黒、紺、グレーなどの落ち着いた色、もしくは薄ピンクや薄水色といったパステルカラーもオススメ

    女性はテーラードジャケットだけに限らず、ノーカラージャケットやカーディガンなども着用してOKですので、自分に合ったものを着用しましょう。柄物や派手な色を避け、清潔な印象を与えららえるように心がけましょう。

    トップス

      【暖かい時期】

    • ブラウス
    • シャツ
    • 【寒い時期】

    • ニット
    • カーディガン
    • 【色】

    • 白やパステルカラーなどの色がオススメ。

    ブラウス、シャツが鉄板。襟がないものでもOKだが、デザインはシンプルなものを選びます。冬場のニットはダボっとしたものを選ばないようにしてください。

    色は白やパステルカラーなどが清潔感を演出できるのでオススメ。黒や紺などといった色もオフィスカジュアルとしてはOKですが、就活の場では避けた方が無難でしょう。

    ボトムス

      【スカート】

    • タイトスカート
    • フレアスカート
      →どちらも膝丈、もしくはひざ下の長さ
    • 【パンツ】

    • テーパードパンツ
    • ワイドパンツ
      →ベルトがあるとベター
    • 【色】

    • 黒、紺、グレーなどの落ち着いた色、もしくは薄ピンクや薄水色といったパステルカラーもオススメ

    スカート、パンツどちらを着用してもOKですが、デザインや丈の長さなどに注意しましょう。どちらも派手な色、柄は避けてください。

    また、ワンピースもシンプルなデザインなものならOKですが、場合によってはあまり良い印象を受けないこともあるため、就活では避けた方がベターです。

    靴(ストッキング)

      【デザイン】

    • パンプル
    • ローファー
      →ヒールの高さは3~5㎝
    • 【色】

    • 黒、ベージュ、グレーなどの落ち着いた色がオススメ。時期によってパステルカラーもOK
    • 【ストッキング】

    • 夏場でもストッキング着用必須

    靴は基本的にパンプスがオススメですが、ピンヒールはコツコツ音が鳴る可能性があるので、避けた方がベターです。また、ヒールのないぺたんこ靴もオフィスカジュアルとしてはOKですが、就活時は避けた方がよいです。

    そして、スカート、ズボンどちらを着たとしてもストッキングを着用することが一般的となります。

    バッグ

      【デザイン】

    • 自立できるもの
    • A4サイズが入るサイズ
      =トートバッグがオススメ
    • 【色】

    • 黒、紺、茶などの落ち着いた色味のものがオススメ

    女性の場合も男性同様、自立するもの+A4サイズが基本です。色は黒、紺、茶などがどんな服装にも合うので、オススメです。

    その他

      【必要アイテム】

    • 腕時計
      →シンプルなデザインの物。ベルトはシルバー、ピンクゴールド、もしくは黒・茶の革製のもの。

    女性の場合、小ぶりでシンプルなデザインのものであればアクセサリーもOKですが、しない方が無難です。メイクやネイルなども清潔感を意識した、就活生らしいものにしてください。

  • ▼【女性編】NGアイテムはコチラ
  • 私服を着る際の注意点とNGアイテム

    私服を着る際の注意点とNGアイテム

    ここからは私服を着る際の注意点とNGアイテムを男女別に一覧でご紹介していきます。季節やアイテムによってNGなものを解説しているので、チェックしていきましょう。

    【男性編】NGアイテム

    • バッグ
      →「リュック」「リクルートカバン」「ショルダーカバン」「セカンドバック」「色や柄が派手なもの」はNG


    • →「サンダル」「スニーカー」「ブーツ」「ムートン」「つま先が極端にとんがったもの」はNG

    • アクセサリー
      →「ピアス」「ネックレス」「指輪」などはNG

    • 春秋の服装
      →「デニムパンツ」「革ジャン」「Gジャン」などはNG

    • 夏の服装
      →「半ズボン」「Tシャツ」「タンクトップ」「アロハシャツ」などはNG。肌着を着ることも忘れずに

    • 冬の服装
      →「レザー」「ダウン」「ミリタリー」などはNG。防止や手袋などを着用したままの面接もNGです。

    上記はオフィスカジュアルとして着用NGなアイテムです。普段の服装でも肌着の着用や、帽子を外すなどのマナーを守り、TPOをわきまえた適切な服装を意識するようにしましょう。

    【女性編】NGアイテム

    • バッグ
      →「リュック」「リクルートカバン」「ショルダーバッグ」「クラッチバッグ」「小さすぎるバッグ」「カゴバック」などはNG


    • →「サンダル」「ミュール」「スニーカー」「ブーツ」「ミュール」「オープントゥ」「ブーティ」「ムートン」「厚底」などはNG

    • アクセサリー
      →大ぶりなものなどはNG

    • 春秋の服装
      →「革ジャン」「Gジャン」「ロングカーディガン」「ショートパンツ」「ミニスカート」「デニム」などはNG

    • 夏の服装
      →「ノースリーブ」「ショートパンツ」「ミニスカート」「ホットパンツ」「オフショルなどの露出の多い服装」などはNG

    • 冬の服装
      →「タイツ」「黒のストッキング」「ダウン」「レザー」「ファー付きコート」などはNG。耳当てなどをしたまま面接もNGです。(ただし、極寒期などは自分の体調に合わせる)

    • ネイル
      →しない方が無難。もしする場合はベージュやピンクなど、肌に近い色にすること

    女性の場合、とくに肌の露出に注意してください。胸元、足、腕、肩、背中などが出ていると露出が高いと感じ、だらしない印象を与えてしまう可能性があります。また、ヒールの高すぎる靴も印象がよくないので注意しましょう。

    面接にふさわしい服が用意できても、どうしても不安になってしまいますよね。そんなときはしっかりと面接へのシミュレーションを行うことが大切です。

    キャリchでは、面接への不安を払拭する「面接サポート」を無料で開催しています。オンラインでキャリアプランナーとの1対1の面談を行うことができるので、ぜひ活用してみてくださいね。

    おわりに

    面接で私服を指定されたら、就活にふさわしい服装を意識しましょう。就活での私服は基本的にオフィスカジュアルです。誰が見ても「清潔感のある服装」と思われるように意識し、自分に合った服装をしましょう。

    また、「私服でお越しください」と言われたらオフィスカジュアル、「私服可」と言われたらスーツ、「あなたらしい服装で」と言われたらオフィスカジュアル以外の普段の服装で行くなど、それぞれの文言に適した服装をしましょう。

    もし、服装に自信がない場合は就活エージェントに相談してください。就活エージェントなら就活に適した服装を指示してくれますし、その企業の雰囲気に合わせた服装を教えてくれます。

    キャリchでも、面接に適した服装の指示から、内定獲得までのサポートを行うイベント「就活相談サポート」を開催しています。参加費無料ですので、気軽に参加してみてください。

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    この記事の監修者

    監修者:岡田章吾

    岡田 章吾

    株式会社ジールコミュニケーションズ 
    HR事業部マネージャー

    2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

    就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
    またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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