お金がもらえる!有給インターンの仕組みと参加するメリットを解説します
2023年3月22日
最近は、企業がインターンシップを開催するのが当たり前になってきてますが、インターンへの参加は考えてますか?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
はい、参加するつもりです。なかには給料を払うインターンシップもあると聞いたのですが、本当ですか?
たしかに有給インターンと呼ばれる、給料が発生するインターン制度がありますよ。長期インターンが基本で、社員と同じような実務をこなして給料をもらいます。
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
アルバイトと、 有給インターンはどう違うんですか?
では今回は、有給インターンの仕組みや、参加するメリットを紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
キャリアプランナー 岡田
有給インターンとは?
まずは「有給インターン」とは一体何なのかについて確認していきましょう。インターンには実施期間による違い以外にも様々な特徴がありますので、それぞれしっかりと理解を深めていきましょう。
「有給インターン」とは給料が発生するインターン
有給インターンとは、学生が就業体験をしながら報酬を得るインターンシップのことです。報酬は「時給制」「日給制」「月給制」「出来高制」「〇日間で〇万」などと企業によってことなり、時給1000~1200円程度が相場です。
有給インターンは、専門的なスキルが必要な企業や、実務経験を重要視している企業などが取り入れている傾向になり、具体的にエンジニアやデザイナー、ライターや営業、企業でいうとベンチャー企業などが有給インターンを取り入れていることが多いです。
そしてこれらは長期インターンである場合が多いのが特徴です。実務を経験させるために長い期間企業に向かい入れ、必要スキルを身につけ、企業に貢献し、そして給与をもらうという仕組みです。
また、給料が発生しないインターンを無給インターンといい、1dayインターンや短期インターンなど、実施期間の短いインターンは無給である場合が多いです。もちろん、中には短期インターンでも有給である場合もありますので、応募段階で確認してみましょう。
ちなみに長期インターンは新卒に限らず、大学1,2年生でも参加OKとしているケースがほとんどです。
有給インターンとアルバイトとの違い
給料が発生するということで、「アルバイト」と、どう区別されるのか気になる方もいると思います。ここではそんな有給インターンとアルバイトとの違いをご紹介していきます。
有給インターンとアルバイトとの違いが下記の3点です。
- 参加目的が異なる
- 内定がもらえることがある
- 時間の融通が利く
まず「参加目的が異なる」ことです。アルバイトは「お金」を目的に参加することがほとんどだと思いますが、有給インターンは、インターンを通してスキルアップや企業理解を深めることが最大の目的です。このように、有給インターンとアルバイトとでは参加する目的が異なってきます。
そして次に「内定がもらえることがある」という違いがあります。インターンはスキルアップや企業理解を深めることを目的に参加するため、企業側も学生のその意欲を評価することから、内定に直結したり、就活で有利に働くことがあります。
しかしアルバイトは、学生はお金が目的で働いていますし、企業側もインターンというスタンスで学生を雇っていないので、学生のスキルや意欲などを見極めていないことがほとんどです。そのため、アルバイトを通して直接就活で有利になることは少ないのです。
また、有給インターンは「時間の融通が利く」という特徴があります。アルバイトでは学生はお金、アルバイト先は学生の労働を目的としているため、簡単に休むことはできません。しかし有給インターンは大学生を対象に人を集めていることから、学業やサークル、部活などに理解があり、時間の融通が利くのです。
このように、給料が発生するという面では同じですが、参加目的や就活状況、時間の融通面などが異なりますので、覚えておきましょう。
有給インターンに参加するメリット
インターンに参加すれば企業からお金がもらえる有給インターン。大きなメリットに感じますが、実は他にもまだまだメリットはあるんです。
では具体的にどのようなメリットがあるのか。今回は学生にとってのメリットだけでなく、企業側にとってのメリットも合わせてご紹介します。
学生が参加するメリットは多い!
学生が有給インターンに参加するメリットは下記のとおりです。
- 給料が発生する
- スキルが身につく
- 自己分析や業界・企業研究につながる
- 内定への近道になる可能性がある
学生が有給インターンに参加する最大のメリットは何といっても給料が発生することでしょう。さらに有給インターンは長期インターンで取り入れられていることが多いため、スキルを身につけることができますし、企業理解にもつながります。
つまり、スキルアップや企業理解ができる場を提供してもらったうえでお金までもらえるということです。これは学生にとって大きなメリットですね。
また、長期間就業していれば企業理解だけでなく業界理解にもつながりますし、自分自身の分析にも役立ちます。自分にはこの仕事が合っているのか、どんなことをしたいと思っているのかを入社前に見抜ける場があるのはとても貴重です。
さらに先ほどアルバイトとの違いでも述べましたが、有給インターンに参加することで内定へと直結する、または就活で有利になることがあります。これは長期間企業で働くことで自信のスキルアップを図るだけでなく、企業側もあなたの能力を評価しているからです。
面接では知りえない部分をインターンを通して確認し、もしそこで評価されれば内定につながりますし、直接内定に直結しなくても能力を評価されるため就活で有利になることは間違いないのです。
このように、有給インターン参加には給料が発生するだけでなく、多くのメリットが発生する貴重な体験です。大学1,2年生からでも参加できる有給インターンはたくさんありますので、ぜひ参加してみてください。
お金を稼ぎながら働ける有給インターンに参加したいと考えている人は、ぜひキャリchの無料イベント「就活説明会」を利用しましょう。
説明会では、 インターンをうまくこなすためのコツを聞いたり、就活に関する悩み事を相談したりできます。相談を受けるのは就活のプロであるキャリアプランナーなので、的確なアドバイスがうけられますよ。
企業側にとってもメリットは多い
有給インターンは参加する学生だけでなく、開催する企業側にも下記のようなメリットがあります。
- 新卒採用につなげられる
- 少しでも戦力になってくれる
企業側のメリットとして、「新卒採用につなげられる」ことが挙げられます。先ほど学生側のメリットでも述べたように、企業は面接などでは知りえないスキル面や実力など、インターンを通して確認することができることから、学生を早い段階で見極めることができるのです。
つまり、優秀な学生を本格的な採用活動の前に早期に囲い込むことができるということです。多くの企業はインターンの時点で、学生を「採用する」という視点から見極めているということになります。
とくに人が集まりにくい中小企業やベンチャー企業では、普通に選考解禁を待っているだけでは大手企業や有名企業に優秀な学生を全部持っていかれてしまうため、インターンの段階で「採用目線」で学生を見ている傾向があります。
また、長期インターンでは他の社員と同じ業務をすることから、少なからず学生も戦力になるというメリットもあります。もちろん学生の能力次第ではありますが、社員同様の業務をこなしていけば最低限の手助けはできるはずですので、会社としても助かります。
このように、お金を払ってまでインターンをする企業にとってもメリットは存在しますし、お互いにとってwinwinなものだといえます。
残念ながらデメリットも発生する
メリットの多い有給インターンですが、残念ながら学生、企業の両方にデメリットも発生してしまいます。具体的なデメリットは下記のとおりです。
- 責任からプレッシャーを感じる
- 倍率が高い
- 入れる時間が限られることも
- 受け入れの準備などが大変
- コストがかかる
【学生側のデメリット】
【企業側のデメリット】
【学生側のデメリット】
社員と同じ業務をしていくうえに、お金が発生するということから、責任の大きな仕事に対してプレッシャーを感じやすいという学生側のデメリットがあります。
大きな仕事を任せられることは信頼されていることでもありますし、自己成長にもつながるためメリットともとらえられます。しかし、その分プレッシャーがかかりやすく、自分を追い詰めてしまう可能性もあるため、特にプレッシャーに弱い人にとっては大きなデメリットだと言えるでしょう。
また、有給インターンはお金がもらえるだけでなく、スキルアップや企業理解にもつながることから非常に人気の高いインターンです。ですからその分、人が集まりやすく倍率も高くなってしまいます。
さらにインターンは労働を求められている「アルバイト」とは違うため、スケジュールはある程度企業側が支配することになります。もちろん学業を優先させてはくれますが、企業に向かい入れる日数自体は企業側がコントロールしているケースが多いため、思うように働けないこともあります。
つまり、出勤日数減らす分には問題ないが、もっと入りたいという願望が通用しないことがあるということです。企業側にも学生を受け入れるための体制を整える必要がありますので、こればかりはアルバイトのように「シフト自由」というわけにはいきません。
しかし、アルバイトのようにシフト制で参加できるものももちろんありますので、募集要項をチェックしてみましょう。
【企業側のデメリット】
企業側のデメリットとして、学生を受け入れるための準備が大変ということが挙げられます。有給インターンは長期インターンでの受け入れが主になるため、社員同様の受け入れ態勢を整える必要があります。席の準備やPCの用意、仕事の割り振りや給与面、保険など、準備すべきことはたくさんあります。
基本的に通常業務を行いながらのインターン開催となるため、業務に支障をきたす場合もありますし、業務時間外の準備が必要になることもあるかもしれません。
また、給料が発生するということで、安易に仕事を任せるわけにもいかないため、指導係などの用意も必要になります。そのため、準備がただ大変というだけでなく、様々なコストがかかるということもデメリットとして挙げられます。
有給インターンを成功させるコツと探し方
給料が発生するだけでなく、内定にもつながることがある有給インターン。そんな有給インターンに参加を希望する人はたくさんいると思いますし、キャリchとしても参加をオススメしています。
しかし、ただ参加するだけでは意味がありません。メリットを最大限吸収するためには事前にしっかりと準備をしなくてはなりません。
ここではそんな有給インターンを成功させるためのコツをご紹介します。さらに有給インターンの探し方も合わせてご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
参加する目的を明確にする
有給インターンに参加する際は、参加する目的を明確にしてください。「なぜそのインターンに参加するのか」「参加したらどう頑張っていきたいのか」「どんなことを吸収したいのか」など、一つ一つ掘り下げていき、自分の中での参加目的を明確にしていきます。
目的を明確にすることで、効率よく自分に必要なものを吸収できるようになりますし、抱負として掲げたものを達成するために行動することは成長にもつながります。そしてそのような姿勢に対して企業も「意欲的」「熱意がある」と評価します。
このように評価されれば当然、本選考でも有利になりますので、まずはしっかりと参加する目的、そしてどのようなことを吸収していきたいのかを考えていきましょう。
責任感をもって仕事と向き合う
有給インターンは長期インターンであるケースが多く、そんな長期インターンは責任の大きな仕事を任されることがほとんどです。この責任の重さがデメリットに感じてしまうこともあると先ほど述べましたが、そんなデメリットこそしっかりと受け入れることがインターン成功のためのポイントです。
責任を背負うことで自己成長へとつながりますし、会社のために頑張ろうとする姿勢を企業は評価します。「企業のために」というスタンスは会社のためだけでなく、自分の自己成長にもつながりますので、社員になったつもりで参加しましょう。
反対に、「選考のために」というスタンスでインターンに参加すると責任を背負うことができず、ミスを連発してしまいますし、自己成長はできません。また、企業側もそのような姿勢をすぐに見抜くことができるため、むしろ選考で不利になるでしょう。
スケジュール管理をしっかり行う
有給インターンを成功させるためには、スケジュール管理をしっかり行わなくてはなりません。有給インターンは長期間企業にお世話になりますので、学業や部活、アルバイトとの両立をこなしていくことになります。
もちろん大学生である以上、学業が第一優先となりますので、学業に支障をきたさないインターン先を選ぶ必要がありますし、学業の他にも部活やテスト期間中など優先すべきものは何なのか、順位付けしていくことが大切です。
また、就活をするため、学費を稼ぐためなどと様々な事情からアルバイトをしている人もいるかもしれませんが、有給インターンなら給料が発生するため、やめてしまった方が楽かもしれません。
ただでさえ就活期間中は就活、学業との両立が大変ですし、そこにアルバイトやインターンが加わるとスケジュール管理は余計に大変になりますし、体力的にも精神的にもつかれてしまいます。ですから、状況によっては思い切ってアルバイトはやめてしまいましょう。
自分にはどれぐらいできるのか、何が優先なのかを考えたうえでスケジュールをしっかりと管理していきましょう。
専用サイト・エージェントを活用しよう
有給インターンを探す主な手段は、専用サイトの利用です。「有給インターン」と検索すれば、有給インターン情報を取り扱っている専用サイトがたくさん出てきますし、リクナビやマイナビなどの就活総合サイトでもインターン情報を入手することができます。
しかし、広告費がかかってしまうことからこのようなサイトへ情報を掲載していない企業も多数ありますので、もし気になる企業があれば直接企業HPを確認してみてください。また、大学やOB/OGからの紹介も受けられる場合があるので、聞いてみましょう。
他の手段として、「就活エージェント」の利用もオススメです。エージェントは就活のお手伝いだけでなく、有給インターンの情報などを教えてくれるんです。就活エージェントは独自のルートから、広告費を気にして情報を掲載していない企業を教えてくれたり、あなたの代わりにあなたに合ったインターン先を探し出してくれたりなどしてくれるため、とても効率的です。
自分で探す手間も省けるので、就活との両立もしやすいですし、もちろん就活のお手伝いもしてくれるのでとても心強いです。ぜひ利用してみてください。
有給インターンを探す前に、就活に関する不安や悩みを解消したいと考えてる人もいるでしょう。キャリchの「就活説明会」なら、プロのキャリアプランナーに就活での悩みやわからないことを相談できます。マンツーマンの面談で、自分の悩みと課題を解決して有給インターンシップに臨みましょう。
おわりに
有給インターンは給料が発生するだけでなく、スキルアップや自己成長、企業・業界理解に役立つなど、様々なメリットが発生します。メリットの多さからキャリchとしても参加することをオススメしていますし、1,2年生からでも参加できるため、学年問わずに参加してみましょう。
しかし、デメリットが発生することや、充実したインターンにするためには意識すべきことがあることもしっかりと覚えておいてください。
また、有給インターンは人気があり、倍率も高いので、専用サイトや就活エージェントを利用していくつか候補を出しておくと良いでしょう。
キャリchが開催するイベント「就活相談サポート」でもインターンに関する情報提供や、内定獲得までのサポートなど、就活全般のお手伝いとしているので、ぜひ参加してみてください。
就活相談サポートに参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。