10月なのに入社先が決まらない・内定がない人必見!就活のプロが対処法教えます
2023年3月11日
多くの学生が内定式に参加している時期となりましたが、あなたも無事に就活を終えられそうですか?
キャリアプランナー 廣瀬
就活生 Aさん
いえ、実は入社先が決まらないというか、“内定がない”のでこれからも就活を続けていく予定です。しかし内定式が行われる時期ということで、まだ採用活動を行う企業が残っているか不安です。
そうですよね。わかりました、今回はそんな不安を感じるあなたのために、10月に入社先が決まらない・内定がない時の対処法について解説していきましょう。限られた時間の中で効率的に活動し、満足いく形で就活を終えられるようにしましょう!
キャリアプランナー 廣瀬
10月なのに入社先が決まらない原因
10月と言えば就活では内定式に参加しているはずの時期ですから、この時期まで入社先が決まらないとなると、悩んでしまう気持ちはよく分かります。周りの友人たちはすでに就活を終え、すっかりハロウィンで浮かれていますし、いつまでも自分だけ就活に取り残されてしまったような気分ですよね。10月になっても入社先が決まらない状況には大きく分けて、入社先を選ぶための内定がない場合と、内定はあるけどその中から選べない場合があります。
いずれにしても問題が発生する時には必ず、その状況に至る原因がありますので、それを取り除かないことにはいつまでも決まらないままです。早く就活を終えるためにも、まずは自分の置かれている状況について振り返ってみましょう。コラムの初めに、10月なのに入社先が決まらない原因について解説しますので、自分にどれが当てはまるか考えながら参照してください。
内定がない
もう10月だというのに入社先が決まらない原因としてはまず、内定が1つもないという状況が考えられます。10月だろうが何月であろうが、そもそも1つも内定を持っていなければ、入社先を決めたくても決めようがないです。10月の今このコラムを読んでいる就活生の皆さんがいつから就活を始めたのかは不明ですが、本人的には真面目に就活してきたつもりにもかかわらず、どういう訳かなかなか内定を得られない人もいます。
10月まで内定がもらえない具体的な原因については色々考えられるので、後ほど詳しく解説しますが、いずれにせよこれまでの就活に失敗したということです。しかもリクルートの就職未来研究所によれば、コロナの影響が今よりも顕著だった22卒でも、昨年9月時点の内定率は約90%と例年通りで、コロナ禍とはいえ決して就職難には見えません(出典」:2021年9月1日時点 内定状況)
つまり就活していたにもかかわらず10月まで内定を得られなかった人は、コロナ不況のあおりで受かりにくい状況だったのではなく、就活のやり方がまずかったわけです。ただし23卒の場合はコロナへの対応でほとんど学校に行けず、就活の情報が入りにくい環境にありました。そのため正しいやり方が分からず手探りで遠回りしている間に、いつの間にか内定のないまま10月を迎えてしまったと言えるでしょう。
また10月まで内定がない就活生の中には、そもそも就活する気になれず、大幅に出遅れてしまった人もいると思います。コロナ禍だから就活なんて無理だと怠けてしまったのか、憧れの業界の募集がなく諦めたのかは分かりませんが、ともかく就活しなければ当然のことながら内定はないです。そのように23卒の就活生には、少なからずコロナの影響を受け、内定獲得が10月の内定式に間に合わなかった人たちがいます。しかし先程も述べたように、22卒ですら約9割の就活生は10月前に内定を獲得しているわけですから、まして23卒の自分だけコロナ禍は言い訳にならないと認識するべきです。
やりたいことが多くて1つに絞れない
内定があるにもかかわらず、10月になっても入社先が決まらない原因としては、やりたいことが多くて1つに絞れないという場合があります。内定がない人と違って10月までの就活はうまくいき、複数の内定を獲得したものの、最終的にそのうちのどの企業を入社先に選べばよいのか決められないわけです。10月になっても1つの内定も獲得できない就活生から見ると、少しぜいたくな悩みかもしれませんが、しかし当の本人は非常に悩んでいます。
そもそも新卒の学生の中で、就活の前から「この企業に入りたい」「この仕事がしたい」と、特定の企業や特定の職種に限定して志望していた人はあまり多くないです。そういう憧れのようなものがあれば入社先の選択は比較的簡単なのですが、大抵はそうではなく、「○○ができる仕事」というような就活軸を定めます。そうすると、就活軸に合致する企業や職種はたくさんあるので、内定先のどれもがそれに当てはまり、どれも魅力的に見えて迷ってしまうというケースもあるでしょう。
複数の内定から1つの企業を選ぶということは、叶えられるはずの他の可能性を全部捨てて、自分の将来性を1つに絞る行為だと言えます。そのため内定先がどれも志望に合っていると、人生において重大な決断だと知っているからこそ他の可能性を捨てるのが惜しくなり、1つに決められないのです。就活軸以外にも学生には様々な希望があると思いますが、内定の数が多いと似たような条件を備えた企業が複数あり、絞り切れない場合があります。
また大抵はどの企業の一長一短、この部分はA社の方がいいけど別の部分はB社の方がいいというように、比べるべき項目は1つではないです。ですから色々な項目を考慮しているうちに、内定の数が多ければ多いほどややこしくなり、結局どの企業が自分にとって最も魅力的なのか分からなくなってきます。そのように魅力的な企業が多すぎて入社先が決まらない場合は、自分の企業選びにおいて優先したい順位を明確にし、それに沿って勇気ある取捨選択をすべきです。
どの企業にも魅力を感じない
内定があるにもかかわらず10月になっても入社先が決まらない原因としては、先程とは逆に、どの内定先にも強い魅力を感じないという場合もあります。内定をもらうということは、そもそも自分がそれらの企業を選んで志望したのですから、どの内定にもそれなりには魅力を感じているはずです。ところが、そこからいざ実際に自分が働く企業を選び出そうと思うと、どの企業も何だか違う気がします。
せっかく苦労して内定を勝ち取ったのに、どの企業を見てもなぜか「ここで働きたい」「ここが自分の働くべき企業だ」という確信が持てません。自分で企業選びをしたのにおかしいと思うかもしれませんが、このようなことは就活軸が適切でない場合や、内定先の企業が軸に当てはまっていない場合に起こりやすいです。
先程も述べたように、就活前から就職先について明確にイメージしている学生は少なく、多くの学生は就活する段になって初めて就活軸を定めて企業選びの基準とします。その時そもそも自分に合った企業を選べる軸となっていなかったり、軸は適切でも色々な企業を見るうちに迷いが出てきて、軸からかけ離れた企業を受けたりすることがあるのです。就活中は内定を獲得することに夢中になっているため気付きませんが、いざ冷静になってみると、色々気に入らない点が見えてくるといったところでしょう。
ただしどの内定先にも魅力を感じず入社先を決められないケースには、本当は軸に合った企業から内定を得ているのに、内定ブルーによって一時的にそう思えない場合もあります。内定ブルーというのは結婚直前に感じるマリッジブルーと同様、自分の人生が1つの道に絞られることへの恐怖から、無意識にその決断ができないよう邪魔をする心理的な作用です。本当はすごく行きたかった企業のはずなのに、内定が決まったとたん急に不安になったり、嫌なところばかりが目に付くようになったりします。
就活軸に当てはまっていない時と似た感情が生まれるのですが、内定ブルーの場合は自分の本心ではなく一時的な気の迷いなので、辞退してしまったらもったいないです。どの内定先にも魅力を感じないから入社先を決められない場合は、本当に軸に合わない企業ばかりなのか内定ブルーなのか、しっかりと見極める必要があります。
もしも、今ある内定が就活軸に合わないのか自分が内定ブルーなのかよく分からない場合には、キャリchの「就活相談サポート」を利用するのも1つの手です。プロのキャリアプランナーがマンツーマンで相談に乗り、あなたの悩みを一緒に解決します。また、すでに内定先に対して不安を感じている人に対しては「再就活サポート 」というサービスもありますので、安心してお任せください。
10月に内定がない人の対処法と企業の探し方
ここまでは、10月になっても入社先が決まらない就活生の原因について説明してきました。10月になっても入社先が決まらない就活生には、そもそも選ぶべき内定が1つもない人と、内定はあるもののそこから選べない人の2種類がいます。中でも、10月にもなって1つも内定を得られていない就活生は、大変焦っているはずです。
内定がもらえないのには何かしら原因があるためその改善を図らなければならない半面、時期も時期なので募集企業が減っており、企業探しも急がなければなりません。一体どのようにすれば、それらを両立できるのでしょうか。ここからは、10月になっても内定がない人がこれからすべきことと、企業の探し方について紹介していきます。
まずは内定がない原因を明確にする
入社先を決めようにも、10月になってもその候補となる内定がない就活生はまず、ここまでの就活で内定を得られなかった原因を究明すべきです。コロナ禍とはいえ23卒も22卒と同様、就活氷河期というほどひどい就職難ではありませんでした。10人のうち9人が内定を獲得できる状況で就活してきたにもかかわらず1つの内定も得られないということは、内定を得られないような、間違ったやり方をしてきたと言えます。
つまり現在入社先の選択肢がないのは、自分の就活のやり方のどこかに必ず原因がありますので、それを改善せずに就活を続けても内定は得られないです。まずは10月のまでの就活を振り返り、自分が改善すべき問題点を明確にする必要があります。ちなみに真面目に就活しているのになかなか内定が得られないのには、以下のようなやり方が原因となる場合が多いので、自分に当てはまるものがあるか考えましょう。
よくある原因1:就活軸が不明確(自分に合った企業を選べていない)
なかなか内定を得られない原因として最も多いのは、そもそも就活軸が不明確で、自分に合った企業を選べていないことです。
自己分析不足で自分の適性を考慮した就活軸となっていなかったり、いかようにも解釈できる漠然とした就活軸だったりすると、自分のような人間が求められている相性の良い企業を選べません。企業は漠然と「優秀な学生」を採用するのでなく自社で活躍できる人を探しているので、自分の持っている素質が活かせる企業を選んで受けないと内定は得られないのです。
よくある原因 2:そもそも受けている数が少ない
そもそも受けている企業が少なく経験不足で、就活に慣れていないことも、内定を得られない原因としてはよくあります。何事もそうであるように就活にも慣れは必要であり、経験不足だと上手くこなせないです。
特に面接では慣れていないと過度に緊張してしまい、自分の良さや相性をアピールするどころか、話し方さえぎこちなくなってしまいます。企業側から見るととても社会人として通用する人物には見えず、内定をもらえるような好印象を与えられないわけです。
よくある原因 3:大手や有名企業ばかり受けていた
極端な安定志向や周りへの見栄などで、自分の適性を考えず大手・有名企業ばかり受けてしまう「大手病」の人も、当然内定は得にくくなります。
もともと大手・有名企業は知名度が高くて応募者が集まりやすいうえ、今年はコロナ不況への不安から安定志向の就活生も多いので、例年以上に高倍率となっていたはずです。ちょっとやそっと優秀なくらいで受かる状況ではありませんでしたから、そんな受かりにくい企業ばかり受けていたのでは、10月まで内定がなくても当然だと言えます。
よくある原因 4:基本的な就活対策ができていない
ESや筆記試験などの書類選考対策はもちろんですが、清潔感のある身だしなみ、礼儀正しい態度や言葉遣い、笑顔、姿勢、ハキハキした受け答え、定番質問への回答といった基本の面接対策ができていないことも、なかなか内定が得られない就活生にありがちです。
企業は自社で活躍できる人材を探しているとはいえ、それ以前に人に悪印象を与え、自社の評判を下げてしまう人物・自社の社員として恥ずかしい人物では困ります。
ESや筆記試験と違って自分では気づきにくいですが、一次面接あたりで頻繁に落とされるとしたら、基本の面接対策ができておらず第一印象が良くないと考えるべきです。また二次面接で落とされやすい就活生は、質問への答え方や定番質問への回答など基本的な質疑応答対策ができておらず、自分を上手くアピールできていない可能性があります。
10月まで内定が得られない原因は、必ずしも1つだけとは限りません。すでに10月で時間も押していることですし、上記を参考に自分が対策し直す必要がある問題点を明確にして、重点的な対策を行うことが大切です。
志望業界と就活軸を見直す
10月まで内定が得られず入社先が決まらない就活生は、そのまま就活を続けるのではなく、これまでの志望業界と就活軸を見直しましょう。先程も述べたように、なかなか内定を得られない原因として最も多いのは、就活軸が不明確で自分に合った企業を選べていないことです。就活軸というのは、就活において自分がどんな企業・業界を目指すかという指針であり、企業・業界選びの大まかな基準でもあります。
自己分析不足で自分の資質に合った就活軸でなかったり、あいまいな就活軸だったりすると、自分のような人間が求められている相性の良い企業・業界を選べません。10月になっても1つの内定も獲得できない就活生は、これまでの就活軸や志望業界が適切でなく、内定をもらえるはずもない相性の悪い企業ばかり受けていた可能性が高いです。企業は自社で活躍できる人材を求めているわけですから、内定をもらうには自分だけが一方的に「この企業に入りたい」と思うだけではダメで、就活生と企業が互いに「相性が良い」と判断する必要があります。
簡単に言うと、その企業が自分の求める希望条件を満たしているだけでなく、自分の方もその企業の求める資質を持っていなければ、内定には結びつかないのです。ですから10月になっても内定がない就活生は、これまでの就活軸と志望業界を見直し、自分に合った企業を選べるものに変更してください。その際に大切なのは、徹底した自己分析と業界・企業研究に基づいて自分の適性を考え、自分がもともと持っている資質を活かせる企業を選べるように意識することです。
自分がもともと持っている資質を活かせる企業・業界なら、そもそも自分のような人間が求められているはずなので、相性が良いと判断され内定に結びつく可能性が高くなります。長年の憧れの職業や「大手じゃなきゃダメ」といった固定概念にとらわれている就活生もいると思いますが、そのやり方で就活してきた結果、10月になっても内定がないわけです。
それに内定式を過ぎ、すでに大方の企業が採用活動を終えている時期となっているため、エントリーできる企業は限られています。このままだと本当に内定ゼロで入社先の決まらないまま卒業を迎えかねませんので、そろそろ実現不可能なこだわりは捨て、現実的な企業選びをするべきです。
基本的な就活対策をし直す
10月になっても内定が獲得できていない就活生は、基本的な就活対策をし直す必要があります。前述のようにコロナ禍とはいえ23卒の内定率はさほど低くないですから、大手狙いでもないのに10月まで内定が得られないとしたら、就活対策が根本的に不足していた可能性が高いです。ES対策や筆記試験対策はもちろん、身だしなみ・言葉遣い・話し方といった基本の面接対策、定番質問への回答・アピール方法など基本の質疑応答対策も全て見直してください。
ただし10月以降の就活では企業の方も早く内定者を決めたいので、書類選考にはあまり時間をかけず、いきなり面接となるケースも結構あります。ですから就活生の方も、ESや筆記試験より面接対策に重きを置くべきです。特に23卒の場合は、面接がWeb面接もしくは対面でもマスクをした状態で行われるため、例年とは異なる難しい面が多々あります。
画面越し・マスク越しとなるので顔の表情から就活生の雰囲気が伝わりにくいばかりか、互いの声も聞き取りにくくなり、伝えたい言葉も伝わりにくくなります。その状態で普段通りの話し方をしてしまうと、自分の良さも熱意も全然面接官に伝わりませんし、言葉遣いを間違えるなどの小さな失敗を笑顔でカバーすることもできないわけです。そのため10月まで内定がもらえていない23卒の就活生は、とりわけ画面越し・マスク越しの面接を意識した、実践的な面接対策を行うことが大切になります。
雰囲気が伝わりにくいので通常より大きな声や滑舌、笑顔、動作を意識するとともに、簡潔で分かりやすい話の組み立てと、話そのものから人柄が伝わる内容とすることも大事です。そうした画面越し・マスク越しの面接対策ができているか今一度見直し、必要なら本番さながらの実践的な模擬面接や本物の面接経験を積んで、面接力を上げましょう。しかし自分では気付けない欠点が隠れている場合もあるので、一度は就活エージェントなどのプロに見てもらい、客観的なアドバイスを受けることをオススメします。
企業は“就活エージェント”に探してもらう
10月になっても内定がない人の企業探しは、就活エージェントに依頼するのがベストです。10月ともなればすでに内定式が過ぎているため、ほとんどの企業は採用活動を終えており、募集企業は極端に少なくなっています。募集中の企業も採用枠の残りを埋めようとしているだけなので、就活情報サイトなどに大々的な募集広告は打っておらず、自力であちこち探し回るのは大変です。
また10月ともなれば企業の方も早く採用者を決めたいですから、これまでより選考スピードが早く、あっという間に募集が打ち切られていきます。せっかく募集を見つけても、自分に合った企業かどうか調べたりエントリーの準備を進めたりしている間に、募集が締め切られてしまうかもしれません。そんな苦労をするより、採用情報に精通している就活エージェントなどのプロに頼った方が、ずっと効率的に企業探しができます。
就活エージェントに頼れば、自分の希望条件を伝えるだけでピッタリ合った企業を紹介してくれるので、企業探しや下調べにかかる時間を短縮できるのです。それに就活エージェントは就活生と企業をマッチングさせるプロですから、長時間かけて自力で企業情報をあさるより、確実に相性の良い企業を見つけてくれます。加えて企業探しを就活エージェントに任せれば、その間に就活生は他の対策をして弱点の克服などに取り組むことができ、時間の有効活用が可能です。
就活エージェントは学生の就活を支援するプロでもあるので、就活軸の見直しや就活対策の見直し、面接練習などの面で適切なアドバイスをしてくれます。つまり就活エージェントに頼れば、これまでの間違った就活のやり方を修正し、就活力のアップも手伝ってもらえて、無駄足を踏むことなく内定獲得を目指せるというわけです。それだけでなく就活エージェントは、就活生の様々な悩みの相談にも乗ってくれます。
10月と言えば卒業が見えてきて焦りを感じる時期であるうえ、23卒の就活生はコロナのせいで一人で家に引きこもり、ネガティブ思考に陥りがちです。そんな中で孤独な戦いを続けると心が折れてしまい、就活を諦めてしまったり、ブラック企業に飛びついてしまったりといったリスクが高くなります。
しかし就活エージェントに頼れば、作業面でも実力向上の面でも精神面でも支えてくれる味方ができるので、内定ゼロで入社先が決まらない就活生にとって大変心強いはずです。一人で孤独な戦いを続けても苦しいばかりで良いことはないですから、10月になっても内定が得られない就活生は、就職エージェントなどに頼って効率よく就活しましょう。
キャリchでも、プロのキャリアプランナーに就活のことなら何でも相談できるイベント「就活相談サポート」や、プロの力を借りて出遅れてしまった就活を巻き返すイベント「出遅れ就活サポート」といった無料イベントを開催していますので、ぜひ活用してください。
手持ちの内定から入社先を決める方法
ここまでは10月になっても入社先が決まらない理由と、10月まで内定が就活生が今後どのように就活すべきかについて説明してきました。ただしもちろん、10月になっても入社先が決まらない就活生は、内定がゼロの人ばかりではありません。すでに複数の内定をもらっているのだけれど、どの企業も魅力的に見えて入社先を決められない人、逆にどの企業も魅力的に見えなくて入社先を決められない人もいます。
内定ゼロの就活生から見れば贅沢な悩みかもしれませんが、下手をすれば選ぶべきでない企業を選んでしまい、後悔することになりかねないから悩んでいるわけですよね。ここからは入社先を選べない根本的な原因と、手持ちの内定から入社先を決める方法について説明していきますので、しっかり読んで慎重に判断してください。
企業が選べない根本的な理由は「分析・研究不足」
せっかく内定をもらっているにもかかわらず10月になっても入社先を決められない根本的な原因は、自己分析不足と業界・企業研究不足です。入社先の候補が複数あるのにそこから1つに決められない就活生には、どの企業も魅力的だから選べない人と、どの企業にも魅力を感じないから選べない人がいます。しかし、いずれにせよ選べない根本的な原因となっているものは同じで、「自分のしたいことが分からない」「自分に合う企業が分からない」ということです。
それは言い換えれば、自分という人間についてよく理解できていないか、業界や企業についてよく理解できていないか、その両方かということになります。業界・企業についてよく知っていても、自分自身がどんな価値観を持っていて、どんなことに喜びややりがいを感じられる人間なのか知らないと、やりたい仕事・働きたい職場を選びようがありません。そもそも、果たしてどんな仕事・職場を選べば自分が喜びややりがいを感じられるのか、後悔しないのかが分からないのです。
また逆に自分のことはよく理解できていても、その企業がどんな雰囲気で、具体的にはどんな仕事があり、実際どのように働いていくのか知らなければ、やはり仕事や職場を選べないでしょう。そこで働いていくことに具体的なイメージが湧きませんから、入社してから自分には合わない部分に気づき、後悔するのではないかと不安を感じます。
23卒の場合はコロナのせいで企業訪問や仕事体験がほとんどできていないため、直感的に「これがやりたい」「ここが自分に合う」と感じられる場面がありませんでした。そのため自分と業界・企業に関する情報から推測するしかないわけですが、「ここで間違いない」という確信に足る情報が今は手元にないのです。ですから内定があるのに10月になっても入社先を決められない就活生はまず、自己分析不足や業界・企業研究不足を認識し、不足している情報を補う必要があります。その上で、自分が入社すべき企業はどれかを考えていきましょう。
自分のやりたいことと“できること”を明確にする
仕事選び・職場選びをする上では、自分の「やりたいこと」と「できること」を明確にすることが大切になります。なぜなら自分の「やりたいこと(願望)」と「できること(素質)」は、必ずしも一致しないのが現実だからです。そして自分がその仕事・職場に満足できるかどうかは、やりたいという願望だけでなく、実際その職場で求められる仕事を自分が上手くこなせる(できる)かどうかにも深く関わってきます。
たとえばキャビンアテンダントに憧れる人は多いですが、その人が必ずしも語学やコミュニケーションが得意とは限らないです。「キャビンアテンダントの仕事がしたい」という願望が強くても、必要となる能力が低くて仕事がうまくこなせないとしたら、結局は働くのが苦痛となって後悔するでしょう。もちろん「やりたくない」と思う仕事・職場では初めから苦痛ですし、モチベーションも上がりませんから、やりたい・やりたくないという気持ちもある程度大切ではあります。
ただし23卒の場合はコロナの影響で実体験を伴っていませんから、その「やりたい」という願望はあくまで、自分や業界・企業の情報に基づく推測です。しかも「やりたい」というのは現在の願望であって、人の気持ちは様々な経験を経て変わることもあるので、入社後も末永く「やりたい」と思い続けるかどうかは分かりません。それに対して「できること(素質)」というのは、生まれ持ったものや幼いころからの積み重ねですから、そうそう変わるものではないです。
幼いころから忍耐強い人は仕事の上でもストレスに強いですし、子供のころから友達が多い人は、社会に出ても幅広い人脈を気付くことができます。そのため仕事選び・職場選びは、自分の「やりたいこと(願望)」より「できること(素質)」を優先して判断した方が、結果としてうまくいくことが多いです。ですから内定があるのに10月になっても入社先を決められない就活生は、自分の願望だけでなく素質が活かせるかどうかを考え、現実的な選択をするよう意識してください。
働くイメージが湧く企業を選ぶ
内定があるのに10月になっても入社先が決まらない時は、自分が働くイメージが湧く企業を選ぶと良いです。前述のように23卒の就活生は企業訪問や仕事体験ができていないため、「就活軸に当てはまるか」「働きたい職場環境か」「自分にできる仕事か」といったことを、自分と業界・企業に関する情報から推測することになります。その判断に欠かせないのが、自分がそこで働くイメージです。
自分がそこで働くイメージが湧かないのに、その企業でずっと働いていけるかどうかなんて判断しようがありません。逆に自分がそこで働くイメージが湧かないのに魅力を感じるとしたら、それは給与や福利厚生といった条件面や周りの意見など、問題の本質からズレた情報に振り回されている可能性があります。もちろん長く働いていくためには条件面も無視はできませんが、それ以前に「就活軸に当てはまるか」「働きたい職場環境か」「自分にできる仕事か」といったことの方が大事です。
それらが満たされないと、いくら条件が良くてもいずれは我慢できなくなり、早期退職へとつながってしまう恐れがあります。ですから、まずは「就活軸に当てはまるか」「働きたい職場環境か」「自分にできる仕事か」を考えるために、自分がそこで働く姿を想像してみましょう。自分の具体的な活躍図が想像できるなら、自分の中にも働いていけそうだという確信があり、仕事や職場に対する理解も深いので入社後の後悔もしにくいと思われます。
ただし長く働き続けるためには、入社直後の満足感だけではダメです。入社直後は良くても、将来的な希望がかなえられないとしたら、いずれは不満を感じて転職が必要となります。23卒の場合は募集企業に偏りがあったので希望にピッタリとはいかなかった人もいると思いますが、その場合には希望の将来像につながるステップとなるかどうかが大事です。
いずれにしても5年先・10年先・20年先といった長いスパンで、仕事もプライベートも含め、自分が思い描く将来像を叶えられる企業はどこかを判断していきます。手持ちの内定のどれにも働くイメージや将来像を思い描けないとしたら、就活のやり直しも検討するべきですが、単なる内定ブルーの可能性もあるので慎重に判断してください。
おわりに
10月と言えばもう内定式が過ぎているわけですから、いまだに入社先が決まらないというのはマズい状況です。内定があるにしても企業はいつまでも決断を待ってはくれませんし、10月になっても内定が1つもないとしたら、なおさらマズい状況だと言えます。
内定があるのに10月になっても入社先を決められない就活生は、自己分析や業界・企業研究で足りない情報を補ってから、自分の素質と将来像をもとに入社先を考えましょう。場合によっては就活のやり直しも必要となりますが、単なる内定ブルーの可能性もあるため、判断は慎重に。
10月になっても内定がなくて入社先が決まらない就活生は、一日も早く内定を獲得する必要があります。これまでの間違った就活のやり方を見直し、面接を中心に対策をやり直すとともに、就活エージェントなどのプロの力を借りるのが得策です。
キャリchでも、なかなか入社先が決まらない就活生をサポートする無料イベント「就活相談サポート」を開催していますので、ぜひ活用してください。相談内容は「内定ブルーかどうか分からない」「内定がもらえなくて心が折れそう」「自分に合う企業を探してほしい」「就活対策を手伝って!」などなど、就活に関することなら何でも構いません。
プロのキャリアプランナーが就活生一人一人の悩みをじっくり聞いて、マンツーマンで問題の解決にあたります。内定があるにせよゼロにせよ10月ともなれば急がなければなりませんが、コロナ禍の就活生は孤立しがちで、適切なアドバイスを受けにくい環境です。
私たち就活のプロが味方となり、企業探しから入社先の決断まで徹底的にサポートしますので、一緒に納得のいく入社先を決めていきましょう!
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この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している