面接で得意科目・苦手科目を上手に答えるテクニックを徹底解説!

 2022年11月17日

「得意科目」「不得意科目(苦手科目)」は、面接でもESでもよく題材にされます。学生と企業との相性や学生の価値観を知るのに効果的な質問だからです。あなたは得意科目や不得意科目を聞かれた時、自分の言葉で上手く答えられていますか?

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

得意科目って言われても正直、胸を張って言えるほど得意な科目なんてありません。そもそも全般的に勉強が苦手なんで、不得意科目だったらいっぱいあるんですが……。

確かに、そういう就活生は多いかもしれませんね。でも学生の本業でもある勉強については、努力したことを自分なりに整理してアピールしなければなりません。
この記事では、面接で得意科目や苦手科目を聞かれたときの対処法を解説します。具体的な例も出しながら解説しますので、これを参考に面接でスムーズに答えられるようになりましょう。
面接は練習がとても大切です。キャリchでは経験豊富なキャリアプランナーが完全無料で面接サポートを開催していますので、ぜひご予約ください。

キャリアプランナー 岡田

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面接で企業が得意科目や苦手科目を聞きたがる理由とは?

得意・苦手科目を聞く面接官の意図

「これから一緒に仕事をしていくために人柄や仕事のスキル面を気にする企業の気持ちはわかるけど、なぜ勉強の得意・不得意なんて聞くのだろう」と思いますよね。しかしこの質問、ただ学生の緊張をほぐそうとしているわけではありません。実は企業にとって、自社に見合った人物か否かを測るための重要な質問なのです。

面接官の意図を知ることで、どう答えればいいのかが見えてきますので、面接で「得意科目」「苦手科目」を聞かれる理由をもう少し掘り下げて説明しましょう。

業務とマッチするか否かを確認するため

面接官が得意科目や苦手科目を聞く目的は、学生の得意・不得意を知ることで業務とマッチするか確認し、その学生が企業に取ってメリットとなる人材かどうかを見極めることにあります。入社することで会社に貢献できるのか、貢献するためのスキルを兼ね備えているかなどをチェックしているわけです。

企業が最も求める人材は、自分らが日々行っている業務とマッチする人です。その判断材料のひとつとして、得意科目や苦手科目のチェックが行われます。

もちろん、業務に直接生かせる科目が得意か否かも重要な判断材料です。とはいえ、必ずしもそれだけを確認しているわけではありません。

例えば、数学が得意な人であれば、論理的思考力を兼ね備えている可能性が高いかもしれません。業務にトラブルが発生した場合、筋道立てながら改善策を導き出せることが期待できます。国語が得意な人は、難しい文書を読むような業務に向いているはずです。

企業は、総合的に戦力となりそうな人材をこのような質問から判断しています。苦手科目に関しても、克服するための工夫力や適応力を確かめることが目的のひとつです。

学生の性格や強み・弱みをチェックするため

面接で得意科目や苦手科目を聞くのには、学生の性格や強み・弱みをチェックするためでもあります。

得意科目や苦手科目も、学生の性格や強みを指し示す要素といえます。企業からすれば、学生の特徴もしっかりと掴まなければなりません。

例えば、忍耐力がある人は長文読解を必要とする国語を得意とする傾向があります。無論、少なからず例外もあるため、全員が該当するとは限りません。企業はなるべく正確に判断できるよう、さまざまな質問を重ねて学生の特徴をチェックします。

加えて、人間性は苦手科目にも表れるものです。学生自身が苦手を克服するために、どう向き合ったかを確認します。人間性は業務を円滑に進める支えとなるため、採用する際に重視されているポイントです。

もし、面接の練習をしておきたいということであれば、「面接サポート」をご予約ください。キャリch専属のカウンセラーが丁寧に対応いたします!

得意科目と苦手科目はどう答えればいいの?

得意・苦手科目を答える5つのポイント

あらかじめ質問されると予測していたとしても、得意科目または苦手科目をどのように伝えればわからない人もいるでしょう。答え方によっては、面接で悪印象を抱かせる場合もあります。

ここでは、企業が質問する意図を参考に回答する際の考え方をまとめます。これらの内容を参考に、どう答えるか自分のなかで用意しておきましょう。

求める人物像を思い浮かべて話す

面接で「得意科目」「苦手科目」を答える際は、その企業が求める人物像を思い浮かべながら話すようにすることが大切です。

就活を上手くクリアするコツが、求める人物像に近づくことです。そのためには、企業の特性をしっかりと押さえる必要があります。例えば、薬剤を取り扱っている企業の面接を受けたとしましょう。そこで、「苦手科目は何ですか?」と聞かれたと仮定します。

この場合、化学が苦手と答えたら企業に対して悪印象を与える可能性が高いです。あくまで極端な例ですが、似たような事例には気をつける必要があります。ちなみに、得意とはいえなくとも、興味を持っている科目は選んでも問題ありません。

その際には、下手に得意だったと嘘をつくのはNGです。深掘りされて、実績を具体的に質問される恐れがあります。得意でなかった旨を正直に伝え、興味を持った分野などを説明しましょう。

自己分析をしっかり行えば、おのずと得意・苦手が見えてくるはずです。これまでの学生生活を、もう一度よく振り返ってみましょう。

得意科目と自分自身の長所を結びつける

面接で「得意科目」「苦手科目」を答える際は、得意科目と自分自身の長所を結び付けて話すようにしてください。

得意科目および苦手科目を聞かれるときは、ほとんどの場合が「そう思う理由」などもあわせて質問されます。このときに、自分自身の長所と結びつけることが重要です。

例えば、数学が得意科目だった場合、計算スピードの速さや統計資料を正確に読めるなどとアピールできます。

また、英語が得意な人であれば、グローバルな企業で重宝されるかもしれません。就活では、これまでの功績や人格などで差別化を図ることが求められます。企業から「この学生が欲しい」と思われれば、面接などでも有利に働くでしょう。

得意科目は、自らをアピールするうえで欠かせない要素になります。学生時代を振り返りながら、得意と思う理由も具体的に考えておかなければなりません。

苦手科目に関しては対策案を力説する

苦手科目の質問には、どのように克服したかを上手く説明することで好印象を与えられます。まずは、自分なりに工夫した対策案をまとめておきましょう。

例えば、数学が苦手な人は毎朝2〜3問勉強した、ワークの解説を読み込んだなどが挙げられるはずです。これからの仕事においても、必ず苦手なものに直面します。

人付き合いが苦手でも顧客と接する機会はありますし、忍耐力に自信がなくとも事務作業に協力しないといけないこともあるでしょう。壁が立ちはだかったとき、どう乗り越えるかが仕事においても大切です。

自ら考え、ときに周りの手を借りながら対処しなければなりません。こうした基本的な力を持つか確かめるため、あえて面接官は学生の苦手科目を面接で確認しています。

ダラダラと冗長な回答は面接の禁止事項!PREP法を心がける

面接官からの質問に回答する時は、PREP法を意識して結論から話しましょう。

遠回しにダラダラ話されると、聞いている面接官からすれば非常に苦痛です。ですから面接では、「私は数学が得意です。」などと結論から先に述べることが重要になります。

得意・苦手科目を答えるポイント

冒頭に結論を話すことで、面接官は伝えたい内容を正しくイメージできます。PREP法に当てはめて、回答例を作ってみましょう。

「苦手科目はない」はダメ!人間味を大切に

「苦手科目はありません。」と面接で答えるのはNGです。一見、苦手なものがない人は完璧に見えると思ってしまうかもしれません。しかし、プロの人事からすれば自己分析が足りていないとみなされてしまいます。

なぜなら苦手科目がないと答えてしまうと、「何も考えていない」「自分のことを理解できていない」と判断されてしまうからです。苦手なものがない人間なんていません。就活では自分のことをよく理解したうえで、自分のことをアピールしていかなくてはなりませんから、自分のことをよくわかっていないことにつながるような回答はよくないのです。

本当に優れている人は、自分の苦手な分野を理解して向き合える人物です。また、ある程度できないことがあるからこそ人間味があります。もちろん、企業は優秀な人物を必要としています。しかし、その一方で一緒に働きたいと思う人も探しているといえるでしょう。

自信過剰に振る舞っても、就活では苦戦してしまいます。自分の中で苦手科目を作り、どのように対処したかを答えたほうが賢明です。

もし、得意科目や苦手科目の答え方がわからない場合は、プロのキャリアカウンセラーと一緒に回答を作っていきましょう。キャリchでも、専属のカウンセラーがマンツーマンで対応いたしますので、お気軽に「就活相談会」で相談してみてください!

【例文】面接における得意科目・苦手科目の答え方

面接における得意科目・苦手科目の答え方

さまざまな対策案を紹介しましたが、具体的な回答例を見ないと上手くまとめられない人もいるはずです。このような学生のために、得意科目と苦手科目の答え方を細かく解説します。

特に、慣れないうちはPREP法も使いこなすことは難しいでしょう。ここで紹介する回答例を参考に、自分のエピソードをしっかりとまとめてください。

特に、慣れないうちはPREP法も使いこなすことは難しいでしょう。ここで紹介する回答例を参考に、自分のエピソードをしっかりとまとめてください。

私の得意科目は環境分析学です。(結論)

興味を持ったきっかけは「沈黙の春」という本を読んだことでした。目には見えない物質が知らぬ間に大気を汚染し、鳥が死んで、春になっても鳴き声がしなくなったという実話です。私はそれを読んで、大気や水の中に含まれている物質をどうしたら知ることができるのか興味を持ち、大学では分析化学を専攻しました。(理由)

卒業研究では大気汚染物質が環境に与える影響について、分析学的アプローチから研究しました。毎週フィールドワークを行ってサンプル収集と分析を繰り返し、データを蓄積する地道な作業でしたが、一定の成果を得て、学会発表も行いました。本職の研究者たちを前に自分の研究を発表するのはとても緊張しましたが、誰でもできるわけではない貴重な経験だったと思っています。(具体例)

私はこの経験から、まじめにコツコツと努力を積み重ねることの大切さを学びました。社会人になっても、御社の実績に貢献できるよう、地道に努力し続けていきたいと考えております。(結論)

私の得意科目はミクロ経済学です。(結論)

ミクロ経済学を学びたいと思った理由は、お金の使い方について学べると思ったからでした。そのため、もっと経済について見識を深められるよう、〇〇大学の経済学部に入学しました。(理由)

実際にミクロ経済学を勉強してみると、単純なお金の話だけではなく人の幸せや行動にも大きな影響を与える学問であることがわかりました。より一層興味を持ち、卒業論文では「フード店の立地」についてフィールドワークによる調査をもとに研究しました。(具体例)

この経験から企業戦略の分析の重要性を学びました。御社のお仕事に貢献できるよう精進します。(結論)

得意科目の方は、上の例のように具体的な勉強内容や成果を上げられると、得意であるという信ぴょう性が増してよいでしょう。

会話の流れを止めないよう、臨機応変に回答することがコツです。

苦手科目を答えるときの例

私の苦手(不得意)科目は物理学です。(結論)

熱力学や電磁誘導など、複雑で難解な理論をどうしても現実的な現象としてとらえることができず、なかなか理解できなかったからです。(理由)

そこで、物理の授業がない日も毎日、物理学の本を持ち歩き、通学の電車の中で何度も読み返しました。試験の際は、計算問題などは公式を暗記してなんとか赤点を免れましたが、最後まで得意にはなれませんでした。(具体例)

しかし、その努力は無駄ではなかったと思っています。努力してもすぐに結果がでないこともあるということを学びましたし、簡単には諦めない人間になれたと思います。そういう経験は、社会に出てからも必ず役に立つと考えています。(結論)

私の苦手科目は化学です。(結論)

苦手意識を感じた理由は、たくさんの記号を覚えなければならないからです。どうしても機械的な暗記に頼ってしまい、頭の中で上手く整理できませんでした。(理由)

そこで、私は日常生活に使われている製品が何からできているかを勉強し始めました。苦手意識は拭えなかったものの、勉強方法を変えてからは楽しさを覚えることができました。(具体例)

化学のおかげで、私は自分で工夫する力を身につけました。柔軟な発想を生かして物事に取り組めるようになったと考えています。(結論)

苦手科目を答える際は、苦手を克服すべく努力したことを、具体的なエピソードを入れて語りましょう。

苦手科目では、努力の結果が大した成果でなくても構いません。誇張すると嘘っぽくなるので、正直に苦手であると話します。

ただし最後には、なるべくポジティブな印象を与えたほうが望ましいです。どのような点で人生に役立ったかを説明するとよいでしょう。

得意科目・苦手科目を答える際の注意点

どちらも抽象的な表現にならないよう注意しよう!

ここまでの解説を読んで、面接で答える内容を大方整理できた人もいるでしょう。しかし、実際に得意科目や苦手科目を伝えるときは、避けるべき発言もあります。

もし、伝え方を誤ってしまうと不採用に終わる可能性もゼロではありません。面接の本番を迎える前に、必ず確認するようにしてください。

嘘や作り話はすぐにバレる!本当の話をいかにまとめるか

面接で話してはいけない内容の筆頭が、嘘や作り話です。例えば、センター試験の点数を実際よりも高く伝えるような真似は絶対に止めましょう。このような嘘は調べなくとも、相手の表情を見れば感じ取れるものです。最終的に嘘つきのレッテルしか貼られません。

ここで重要なポイントは、本当の話をいかに見栄えを良くするかです。先述したPREP法も活用しつつ、過去に頑張ったことを自分なりに整理しましょう。仮に、作り話で採用にたどり着いたとしても、社会人になって苦労するだけです。

面接で話した内容とつじつまが合わなければ、働き出してから評価を著しく下げてしまいます。将来の働く姿も思い浮かべ、ありのままの自分を見せるよう心がけましょう。

具体性のない話は興味を持たれない!インパクトを大事に

嘘や作り話は良くありませんが、具体性のない抽象的な答え方も同様にNGです。全くもって味気のない話は、人間味が伝わりにくく、人事に興味を持たれません。面接官は得意・苦手科目から学生の人柄を見極めたいと思っていますので、学生を見極めにくい回答ではよくないのです。

例えば、「中学校の英語の期末テストで90点を取りました。」と伝えたところで、普通の人はありふれた話だと感じてしまうでしょう。面接で話す内容は、インパクトが必要不可欠です。

そのために心がけるポイントとして、話に具体性を持たせることが挙げられます。上記と同じ内容でも、「学年の平均が40点台だった」などの事実があれば感じ方は変わるはずです。

また、具体的に答えないと面接の態度にふさわしくないとも捉えられます。人事は忙しい時間を割いて準備しているため、学生側も最低限のマナーは守らなければなりません。

自らの得意・不得意を認識して面接に備えよう

今回は、面接において得意科目や苦手科目を答えたときの対処法を解説しました。結論から答えつつ、企業の求める人物像に合うような回答を用意しましょう。

また、どんな質問においても上手に回答していくためには練習が欠かせません。そして、”本番を意識した、緊張感のある練習”こそが自分を存分にアピールしていくための近道です。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

~就活生へのメッセージ~

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