プロが教える!面接で詰まった時のベストな対処法を解説します

 2022年6月2日

面接がずいぶん本格化してきましたね。最近はだいぶ対面式の面接が復活してきましたが、どうですか?順調に面接を受けられていますか?

キャリアプランナー 岡田

就活生 Bさん

いえ、実はいくら練習をしていても面接で詰まってしまいうまくいきません。なんであんなに練習してきたのに面接で詰まってしまうのでしょうか。また詰まった時にはどう対処していけばよいのでしょうか。

面接で詰まってしまうと焦りますよね。わかりました、今回はそんなあなたのために面接で行き詰った時の対処法と、行き詰らないための事前対策について解説していきましょう。

キャリアプランナー 岡田

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面接で詰まった学生に抱く印象とは?

面接で詰まった学生に抱く印象とは?

直接的に企業と接触する面接において1つ1つの行動や発言には敏感になるものです。ましてや面接で詰まりなどすれば「合否に影響するのではないか?」と不安を抱くことだと思います。では実際、面接で詰まった学生に対して企業はどのような印象を抱くのでしょうか?

ここではそんな、面接で詰まった学生に抱く印象と合否への影響についてご紹介していきます。企業側からの見え方を知ることでどう面接を乗り越えていけばいいのかがわかりますので、しっかりとチェックしていきましょう。

うまく対応ができれば好印象

面接に詰まってもうまく対応ができれば印象は悪くなることはありませんし、むしろ好印象を与えることができます。面接という緊張感ある雰囲気の中、今後の人生が大きく左右される状況において冷静かつ臨機応変に対応できる学生の評価が高くなるのは当然です。

社会人になると面接の時のような場面をいくつも経験します。そのような場面においてきちんと対応できないと一社会人として不安要素が残ることとなりますが、どんなトラブルに対してもちゃんと対応できる人は評価が高くなり、期待が持てます。

社会人になれば一人で仕事をする機会も多くありますから、誰に頼ることもできない状況の中、一人で対応できるかどうかを面接を通して企業側はチェックしています。

そして面接官はそんな学生の対応力をチェックするためにわざと回答に詰まってしまうような質問をしてくるケースも多くあります。それほど面接において学生の対応力は重要視されるものですし、その中で対応力が認められればたとえ詰まっても評価は高くなるというわけです。

答えに詰まったり、沈黙が続くと印象悪い

面接で詰まってしまってもきちんと対応することができれば好印象を狙えますが、きちんと対応することができないと当然印象は悪くなります。

具体的にはどう答えればいいのかわからない質問に対して答えが詰まってしまったり、頭が真っ白になったことで「えーと」「あー」などを連呼してしまうなどが当てはまります。

面接は緊張感ある雰囲気のもと行われるため、多少の動揺は誰にでもあります。面接官もそれらを理解していますが、なんも対応しようとしない姿に対しては「対応力がない」と判断され、評価が悪くなってしまうのです。

つまり、詰まることが悪いのではなく、“詰まった後にどう対応するのか”が重要になるというわけです。ですので、詰まるだけでは印象が悪くなることはないものの、その後の対応次第では印象が左右されるということを覚えておきましょう。

詰まることで合否に影響するのか?

面接では詰まることよりも“詰まった後の対応力”を見ています。そのため、面接で詰まったこと自体が直接的に合否に影響することはありません。しかし、その後の対応に応じて印象が異なるように、それらの結果が合否に影響してくることはあります。

具体的には答えに詰まる、沈黙が続く、「えーと」「あー」などを連呼していると対応力がないと判断され、合否に影響してくるケースがあります。

前述でもお話ししているように、社会人において対応力か欠かせないスキルです。そんなスキルが欠如していると面接時に判断できた場合、わざわざそのような学生を採用することはないのです。

そのため詰まったことを過剰に心配するよりも、詰まった後の対応をしっかりと行えるようにしておくことが面接対策を行ううえで重要になります。

面接で詰まった時のベストな対処法

面接で詰まった時のベストな対処法

面接で詰まってしまうことよりも、面接に詰まった後の対応を面接官はチェックしていますので、詰まることへの心配よりもその後の対応をしっかりと行えるようにしておく必要があります。では具体的に面接で詰まった時にはどう対応すればよいのでしょうか?

ここではそんな面接で詰まった時のベストな対処法についてご紹介していきます。どう対応すればいいのかを事前に把握しておくことで面接がやりやすくなりますので、しっかりとチェックしていきましょう。

素直に「わからない」と述べる

頭が真っ白になってしまったり、どう答えればいいのかをわからない場合には素直に「わからない」と伝えましょう。完全に頭が真っ白になり、思考停止状態に陥ると面接官に何を聞かれても理解できずに、まともに回答することが難しくなります。

そうなると焦りから意味不明な回答をしてしまったり、しどろもどろな態度をしてしまいますが、このような姿は印象が良くありません。面接官は学生が質問の意味を理解したうえで回答しているかもチェックしていますから、たとえ何か答えたとしても意味不明な内容であれば正しく対応できたといえないのです。

仕事においても頭が真っ白になることでどう答えればいいか分からず、その場しのぎに適当なことを言えば仕事に支障をきたしかねません。そうなれば個人としてだけでなく、会社としての信頼も失う形となりますで、正しい情報を述べられないのであれば、「わからない」と素直に言う方が大人の対応として正しいのです。

ですから頭が真っ白になってしまったり、どう答えればいいのかわからない場合には素直に「わからない」といいましょう。面接ということで「わからない」と答えてしまうのは気が引けてしまうと思いますが、わからないことを無理に答えるよりも素直に「わからない」といった方がよっぼど印象が良いです。

考える時間をもらい、頭を切り替える

面接に詰まった時は時間をもらって頭を切り替えることも適切な対応です。完全に思考が停止してしまうとまともに答えられない、もしくは黙り込んでしまう恐れがありますから、そうなる前に頭を切り替えるのです。

少し時間をもらうことでどう答えればいいのかを考えることができますし、質問の意味も理解できるようになるため、より良い回答をすることができます。反対に詰まった状態から「早く答えないと」と焦りを感じると余計に頭は真っ白になりますし、そうなれば意味不明な回答をしてしまったり、黙り込んでしまいます。

意味不明な回答もよくありませんが、質問に対して何も答えないまま沈黙を貫くのは相手に対して失礼です。たとえ頭の中で考えていたとしてもそれを相手に伝えなければ「質問を無視する人」になってしまいます。

ですので、面接で詰まった時には無理に答えようとするのではなく、「少し考える時間をください」とお願いしてみましょう。すぐにレスポンスすることも大切ですが、回答の中身の方がもっと大切ですので、面接官も了承してくれるはずですし、きちんと回答しようという姿勢に対しては好印象を抱きます。

質問を復唱したり、質問内容を聞き返して時間を稼ぐ

面接に詰まった時、考える時間が欲しいことを申し出すほどはいらないが、少しだけ時間が欲しいという場合には、質問を復唱したり、質問内容を聞き返すことで時間を稼ぐことができます。

「最近あった悲しい出来事ですか?そうですね、」「〇〇ということは△△について意見を聞きたいということですよね?」など、答えを述べる前にワンクッションおけば少しだけ時間を稼ぐことができ、詰まった時の対処ともしても有効的です。

無理やり答えようとして変なことを話してしまったり、沈黙を続けてしまうと悪い印象を与えてしまいますが、復唱などなら頭の中が真っ白でもできるでしょうし、時間も稼ぐことができるため、これらの手段を用いる社会人はたくさんいます。

面接官ならきっと時間を稼いでいるのだろうと気づくと思いますが、変な回答や沈黙よりはよっぽど上手に対応できていると判断してくれるため、問題ありません。

面接で詰まってしまわないための事前準備

面接で詰まってしまわないための事前準備

面接官は面接に詰まった時のことよりも、その後の対応をチェックしているため、過剰に詰まることを気にする必要がありませんが、やはり詰まってしまうと混乱してしまうでしょうし、そうなれば力を発揮しきれなくなり、自分自身が面接をしにくくなることだと思います。

そのため、できれば面接で詰まることなく乗り越えたいと考えることでしょう。ではどうすれば面接で詰まらなくなるのでしょうか。ここではそんな面接で詰まってしまわないための事前準備についてご紹介していきます。

自己分析や業界・企業研究などの基本を徹底する

どんな質問に対してもしっかりと答えられるようにするためには、自分の強みを明確にすることと企業や業界についての理解を深めておく必要があります。そのため、詰まってしまわないための事前準備として自己分析や業界・企業研究を徹底して行いましょう。

まずは自己分析です。改めて自己分析を行うことで質問に対する回答から自分の何をアピールすればいいのか、その強みや能力を明確にしていきましょう。自分の性格などはもちろん、過去を振り返ることで自分は何を大切にしてきたのかなどといった感情的な部分を振り返れば自分の強みといえる部分やきっかけが明確になっていきます。

また自分の中で掘り下げるだけでなく、他己分析を用いると自分では知りえない自分を知ることができるため、より深く自分について知ることができます。ですので、自己分析を行う際には他己分析も用いりましょう。

そして面接に詰まらないためには企業側が求める回答を述べられるようにしておく必要があります。そのためにも企業についての理解はもちろん、その企業が属する業界についても理解を深めていきましょう。

この企業はどんな人材を求めているのか、どのような強みを述べれば評価してもらえるのかなどを知るためにも企業・業界研究を行えば詰まるなく、答えるべきことをしっかりと答えることができます。

このように、面接では自分や企業・業界への理解を深めることで面接に詰まることなく答えることができるため、詰まらないための対策としてしっかりと時間をかけて分析、研究を行っていきましょう。

いろんな質問に答えられるように事前に対策する

面接に詰まらないためにはいろんな質問に答えられるように事前に様々な質問に対する回答を用意しておくと良いでしょう。心の準備ができていない状態で面接に臨むと詰まるリスクも高まりますので、事前にある程度の答えを用意しておくとスムーズに面接を受けることができるのです。

たいていの人は「自己紹介」「自己PR」「志望動機」「ガクチカ」「長所・短所」あたりまでは回答を用意しておいているでしょう。しかし面接で行われる質問はこれだけではありません。面接官は学生を見極め、企業との相性を図るために様々な質問をしてきますので、それらに対応できるようにしておけば、詰まることなく面接を行えるというわけです。

しかし、自己紹介や志望動機ほど完璧に答えを用意しておくのは正直難しいでしょう。それにどのような質問を実際にされるのかまでは予想できませんし、数多くの回答を用意しておくのは現実的ではありません。

それに用意した答えをそのまま答えているようでは「マニュアル通りの学生」「本心が見えない」と判断されてしまうためよくありません。ですので、完全に答えを用意するのではなく、“キーワード”を用意しておきましょう。

全ての文言を決めておかなくても、「こんな質問が来たらこのキーワードを中心に答える」といったものがあればスムーズに答えられますし、マニュアル通りではない自分オリジナルの回答もできます。

ただそんなキーワードを決めるうえでは自分の強みの把握や企業理解を深めておく必要がありますので、前述の準備をしっかりと行ったうえで様々な質問を知り、キーワードを用意していきましょう。

緊張感のある雰囲気に慣れておく

面接で詰まらないための準備を行ったら次はそれらを存分に発揮できるよう、対策していきましょう。具体的には、面接特有の緊張感ある雰囲気に慣れることです。

面接はこれまでとは異なった雰囲気ですし、直接的に企業と接触するということからより緊張感が高まります。その中で自分をアピールするのはもちろん、まともに会話しようとするだけでも厳しいと感じる人は多いでしょうし、詰まってしまう大きな原因にもなります。

それに緊張した状態ではいくら答えを用意しておいてもそれらをまともに答えることは難しいので、面接の雰囲気に慣れることは詰まってしまわないための対策法として有効的です。

ですから、そのためにも練習は本番同様の空気感の中で行ってください。具体的には気の知れた友人とではなく、“他人”と練習を行います。他人であれば本番同様の緊張感を演出することができますし、練習からでも面接に慣れることができ、自分を存分にアピールできるようになります。

そしてそんな練習相手として最もオススメなのが「就活エージェント」です。就活エージェントはあなたにとって“他人”となりますし、プロによるアドバイスを受けることができため確実に力をつけることができます。

キャリchでも面接で詰まってしまわないための対策を行うイベント「面接サポート」を開催しています。模擬面接はもちろん、詰まった時の対処法なども伝授していますので、ぜひ気楽にご参加ください。

おわりに

面接は直接的に自分をアピールする場であり、結果が内定に大きく影響してくることから、今後の人生を左右するほど重大なものといえます。そんな重大な面接だからこそ1つ1つのミスが気になるでしょうし、ましてや詰まってしまえば「不合格になるかも」と焦りを感じることだと思います。

しかし面接で詰っただけでは合否に大きな影響を及ぼすことはありませんので安心してください。しかし、詰まってしまった後の対応次第では合否に影響を及ぼす可能性があるため、詰まった後の対応はしっかりと行っていかなくてはなりません。

対応力があることを示すためにもどう対処すればいいのかを事前に把握し、また詰まってしまわないための事前準備も合わせて行っていきましょう。万全な状態で面接に挑めれば良い結果も招くことができますので、対応力を見せつけられるように対策してください。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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