これからの就活は「Web面接」が主流?やり方を今のうちに確認しておこう
2020年3月13日
感染対策予防として取り入れられたWeb面接。近年では選考のメインとなっていましたが、今期も対策が欠かせないものとなりました。
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Aさん
企業相手に「初めてです。わかりません」は通用しないのでしょうが、正直ちゃんとWeb面接を受けられるか不安で……。
Web面接対策をどうすればいいかわからないと悩むのは当然ですよね。今回キャリチャンでは、就活における「Web面接」の重要性から対策について解説します。
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Aさん
選考につまづかず、スムーズに進めたいのでWeb面接の解説をしてもらえるのは嬉しいです!
コスト・人材の削減ができ効率化も可能なため、今後もWeb面接を続ける企業は多いようですよ。Web面接に関する知識を身につけ、面接を有利に進めましょう!
キャリアアドバイザー 岡田
目次
Web面接とは?起用企業の目的と合わせて解説
近年、「Web面接」を取り入れる企業が急激に増加。いつ自分が経験してもおかしく時代となりました。しかし、なんの知識のないままでは満足にWeb面接をこなすことができず、良い結果も招きません。
そのようなことがないように、事前にWeb面接についてしっかりと理解を深めておきましょう。ここではそんな「Web面接」の仕組みと、Web面接を起用する企業の目的について解説します。
Web面接とは
Web面接とは文字の通り、Webを用いて行う面接形式のことです。Webカメラを通してリアルタイムで面接を行うものと、事前に撮影した動画を投稿するものの2つあります。
使われるツールは主に「Skype」ですが、最近では「LINE」「FACETIME」「Messenger」「zoom」「aooear.in」「ハングアウト」「ベルフェイス」など、様々なツールが用いられています。
このコラムでは最もメジャーなWeb面接である、“Skypeを用いたリアルタイム式”について解説していきます。
Web面接を起用する目的と企業の特徴
Web面接を起用する主な目的は「遠くにいる学生との接触」です。海外に本社がある外資系企業が日本にいる就活生と面接を行うために起用され、同じ理由からU・Iターンを行う際にも起用されるようになったのです。
他にもWeb面接は、「日程調節のしやすさ」や「移動コストの削減」などといったメリットもあり、さらには、集まりすぎた応募者を効率よく見極められるということから、最近では業界問わずに多くの企業でWeb面接が起用されるようになりました。
「コロナ対策」としてWeb面接が急増する?
近年、「新型コロナウイルス」感染拡大を防止するために、次々と合同説明会や就活イベントの中止が発表されてきました。これから本格的な就活シーズンということもあり、今後の動きや面接などへの影響について気になる人も多いと思います。
ここではそんな新型コロナウイルスによる就活への影響について解説します。具体的な動き方などにも変化がありますので、しっかりとチェックしていきましょう。
すべての業界・企業においてWeb面接を起用する流れ
新型コロナウイルスによって次々と合同説明会や就活イベントの中止が発表される中、「面接」にも大きな動きがありました。各社において『Web面接』を積極的に起用するとしたのです。
「人が多く集まり、風通しの悪い環境は避けるべき」とのアナウンスがあったことから、説明会やイベントなどと同様に「面接」もその対象となり、各社においてWeb面接を積極的に起用する流れとなりました。
そのため、外資系企業やU・Iターンだけでなく、“すべての就活生”がWeb面接を経験する機会があるという事になり、全員が対策必須となったのです。
「Web面接を受けるのだけれど、ビデオ通話でも会話ができるか心配」そんな不安を抱えているなら、無料でプロのキャリアアドバイザーとビデオ通話をしてみませんか?キャリチャンの「就活相談サポート」を利用し、上手にポイントを押さえましょう!
すでに面接の他に「Web説明会」などが実装済み
新型コロナウイルスによって「Web面接」の起用だけでなく、すでに「Web説明会」を実施している企業が多くあります。冒頭でも述べたように、新型コロナウイルスによって合同説明会や就活イベントの中止が次々と相次いでいる中、多くの企業が対応策として「Web説明会」を起用したというわけです。
交通費や手間を省けたり、自宅で気楽に参加できるというメリットがある反面、企業側が用意した動画を見るという事で質問ができなかったり、企業の雰囲気をつかみにくいというデメリットもあります。
Web面接においても、これまでとは違った形となりますので、いい面もあれば悪い面もありますので、事前にそれらを把握し、適切に対応できるようにしておきましょう。
Web面接に必要な準備と面接までの流れ
これからさらに需要が高まるWeb面接。誰しも受ける機会があるということで、就活生ならWeb面接のやり方をしっかりと把握しておかないといけません。
ここではそんなWeb面接の流れについて解説していきます。面接に必要な準備から面接開始までの具体的な流れをご紹介します。
Web面接に必要な準備を整える
まずはWeb面接を行う前に必要な準備を整えます。具体的に必要な準備は下記のとおりです。
- SkypeIDの取得
- ネット環境を整える
- 面接に適した服装と綺麗な部屋を用意する
- マイク付きイヤフォン(あると良い)
まずはSkypeIDを所得しましょう。すでに持っている人もいると思いますが、プライベートな情報が企業に見られてしまうのは避けた方が無難ですので、「就活用」として新しく作っておくことをオススメします。
IDは不適切ではないものから設定し、表示名は本名にします。アイコンは就活用の写真がオススメで、ムービーメッセージには原則何も記入しません。登録自体は3分程度でできますので、まだダウンロードしていない人はSkypeをダウンロードし、アカウントを登録しましょう。
次にネット環境を整えます。今いる場所やパソコンのデータ量がWeb面接に耐えられるのかを事前にチェックしましょう。動画はデータのやり取りの中での最も通信量がかかるので、途中で画像が止まったり、フリーズしてしまわぬよう、フリーWi-Fiではなく有線LANケーブルなどを使用するようにしましょう。
そして、清潔感のある服装と綺麗な部屋を用意します。最近のカメラは写りが綺麗で映像も広く取れますから、ヒゲの剃り残しや汚い部屋などはすぐにバレてしまうので注意しましょう。ポスターなどを張っている場合にはそれらも外しておきます。
直接的に面接官に会わなくても“面接”には変わりないので、見えないからといって「下はパジャマのまま」というのはNGです。しっかりとズボンやスカートを着用してください。
また、必須ではありませんが、マイク付きイヤフォンが用意できる場合は用意しておくと良いです。マイク付きイヤフォンがあれば声が通りやすくなり、面接官の声も聞きやすくなるためスムーズに会話することができます。
面接開始時間の10分前にはスタンバイする
いつでも面接を始められるよう、10分前にはパソコンの前でスタンバイしておきましょう。一度パソコンを操作し、不備はないか、ちゃんとSkypeにログインできるか、電波状況は大丈夫かなどをチェックしておきます。
10分前にパソコンの状態を確認しておけば、万が一不備があった場合にはトラブルに対応できますし、企業にも連絡することができます。
面接開始時間になってからトラブルが起きてしまうと大変印象が悪くなりますので、10分前にはパソコンの前に座り、パソコンの状態を確認しておきましょう。
準備が整ったら企業へメッセージを送る
準備が整ったら企業へ、挨拶と準備ができた旨を伝えます。あまり早くに連絡をしてしまっても企業側の準備が終わっていない可能性がありますから、3~5分前を目安にしておくと良いでしょう。
また、企業側から連絡が来る場合などもありますから、いつでも面接を始められるよう、パソコンの前に座ったら気を引き締めておきましょう。
視線などに気をつけながら会話をする
企業から「準備OK」などのメッセージが来た場合には“自分”から発信し、企業側から着信があればそのまま受け取り、会話を始めていきます。
面接開始時、終了時にはしっかりと頭を下げて挨拶し、言葉遣いなどに気をつけながら話します。また、Web面接では特に「視線」に注意しましょう。
画面越しでは相手の見え方が変わってきますから、場合によっては全然目が合っていないという状態にもなりうるため、相手にどう映っているかを意識しながら話すようにしてください。
記事をここまで読んで、ビデオ通話で上手に会話ができるか自信がないと感じた人はいませんか?キャリチャンの「就活相談サポート」を利用すれば、Web面接のコツをプロのキャリアアドバイザーから伝授してもらえます。参加は無料!ぜひ申し込みをしてみてはいかがでしょうか。
Web面接を上手にこなすためのポイント
Web面接に必要な準備をしたら、次はWeb面接を上手にこないしていくための対策をしましょう。Web面接は通常の面接とはまた違った対策やポイントがありますので、しっかりと確認しておきましょう。
直接的に面接官に会えないからこそ、「自分の魅力」が伝わりにくいのがWeb面接のデメリットでもあります。そんなデメリットを払拭すべく、好印象を狙うためのポイントを抑えましょう。
事前に目線を確認しておく
Web面接を行ううえで必ずしてほしいのが、画面越しの目線チェックです。先ほどもお話ししたように、画面越しでは相手の見え方が変わってきますし、こちらが目線を合わせているつもりでも、カメラの角度によっては上目遣いや伏し目になっているということはよくあります。
そうなれば印象が悪くなりかねないですから、“相手にどう見えているか”を事前にチェックし、どこを見ながら話せばいいのか、カメラの角度はどれぐらいにしておけばいいのか、などといったことを確認しましょう。
友達などに練習相手になってもらい、ベストな目線、カメラの位置だけでなく、どこまで写っているかの確認をしてもらうと良いでしょう。
声のトーンを明るくする
Web面接では、いつもよりも声のトーンを上げるようにしてください。Web面接は画面越しの対面になりますから、いつもよりも「暗い」印象を与えかねませんので、意識的に声を明るくすることがポイントとなります。
また、声だけでなく表情や見た目なども画面越しでは直接会っている時よりも暗くなってしまいますので、照明を明るくしたり、白い壁を背景にしたりすると良いでしょう。
笑顔で話すなどといったことはWeb面接に限らず、通常の面接においてもできて当たり前のマナーとなりますので、画面越しでもあなたの良さが伝わるよう、「明るさ」を意識して臨みましょう。
カンニングをする際には細心の注意を!
直接的に面接官と会わないという事で、カンペの用意を検討する人もいるでしょう。正直、Web面接においてカンペを用意し、カンニングを行う事は可能です。ただし、面接官にカンニングがバレると悪印象のため、カンニングをする際には細心の注意を払う必要があります。
まず注意してほしいのが「目線」です。カンペを手元に置いておくと、カンニングした際に目線が下になってしまいますので、カンニングしていることがバレます。また、カンペを読むのに必死で棒読みになっていると、これまたカンニングしていることがバレてしまいますので、注意しましょう。
カンニングを考えている場合には、パソコンや目線の延長にある壁にカンペを張り付けたり、パソコン画面のメモ帳などに書き留めておくと良いでしょう。
ただし、最近のカメラは高性能ですので、目の動きなどですぐにカンニングをバレてしまう可能性がありますからカンニングをせず、万全に準備した状態で臨むのが一番好ましいでしょう。
Web面接時のトラブル対処法と注意点
Web面接はパソコンを用いての面接という事で、様々なトラブルが起こりかねません。しかし、トラブルに戸惑っているようでは思う存分、力を発揮できませんし、場合によっては合否にも影響が出てしまいます。
そのようなことがないように、事前にどのようなトラブルが起きうるのか、またそれらのトラブルにどう対処していけばいいのかを確認しておきましょう。
電波障害によるトラブルへの対処法
電波障害によって画面がフリーズしてしまったり、接続が切れてしまう場合があります。原因は基本的にネット環境によるものですので、事前の対策として、フリーWi-Fiではなく有線LANケーブルなどに切り替えておくことです。
自宅でネット環境を変えることが難しい場合には、ネット環境の良い個室のあるネットカフェや大学などを利用すると良いでしょう。
また、実際に面接中に電波障害によって切断されてしまった場合には、すぐにスマホから企業へ連絡し、電波障害によって切れしまったことへの謝罪と、復旧見込み、面接の続行が可能かどうかを伝えます。そして企業の指示に従ってください。
事前に緊急連絡先を聞いておくだけでなく、自分の緊急連絡も教えておくことで企業とスムーズに連絡が取れるので安心です。テンパってしまうのではなく、冷静に状況を把握し、すぐに企業へと連絡をしましょう。
相手の声が聞こえない(聞き取りにくい)場合の対処法
電波障害によって相手の声が聞こえなくなる、または聞き取りにくいといったトラブルが起きる場合があります。この場合も、事前にネット環境を整えておくことが大切です。
また、実際に起きてしまった場合には事情を説明し、もう一度述べてもらうようにしましょう。それでも改善されない場合は、再度相手に事情を説明し、面接をいったん中断すべきか、このまま継続していくのか、などといった企業からの指示に従ってください。
どんなトラブルにしろ、基本的には「自分」から謝罪をするのがマナーです。たとえ相手の電波障害によって画面がフリーズしている場合でも、こちらから謝罪を述べるようにしましょう。また、面接終了後にも謝罪メールを送っておきましょう。
PCを持っていない場合の対処法
Web面接は基本的にパソコンで行うのが原則です。スマホでもできないことはありませんが、電波や画面が不安定ですし、写りも悪いため、まともに面接できないことがほとんどです。
ですから、もし手元にパソコンがない場合は「大学のパソコン」または「ネットカフェ・漫画喫茶」を利用するようにしましょう。大学のパソコン室やゼミ、研究室にあるパソコンを先生に頼めば、よっぽどのことがない限り貸してくれるはずです。
また、個室のあるネットカフェや漫画喫茶などではネット環境も整っていますので、トラブルを回避することができます。しかし、声を出しても大丈夫な空間なのかなどの確認が必要です。
ただ、どうしてもこれらの利用が厳しいという場合にはスマホからの面接も選択せざるを得ません。その場合にはまず企業側に「パソコンを持っていない(用意するのが難しかった)ため、スマートフォンからでもよろしいでしょうか?」と、一言断りを入れます。
そして、フリーWi-Fiは避け、有線LANケーブルのあるネット環境を整え、スマホは手に持たずに、固定してテーブルに置くようにしてください。スマホは自分の目線と同じ高さに置かないと、見下ろしているように映ってしまう場合がありますので注意しましょう。
また、聞こえにくいからといって画面を耳にあててしまうと、企業側の画面にあなたの耳がどアップで写ってしまうので、びっくりされてしまいます。聞こえにくいというトラブルを回避するためにも、マイク付きイヤフォンを利用しましょう。
Webをする際の注意点
最後に、Web面接を行う際の注意点についてご紹介していきます。
- スマホの音が鳴らないようにしておく
- 起動しているアプリを消しておく
Skype面接中は、スマホの音が鳴らないようにしてください。最近のパソコンは性能がいいですから、どんな小さな音でも拾ってしまいます。
しかし、電源を切ってしまうとトラブルが起きた際にすぐに連絡ができなくなってしまいますし、他の企業からの連絡もあるでしょうから、電源は切らずに、“マナーモードにしてクッションなどの柔らかい素材の上”に置いておきましょう。
マナーモードを切っていても、テーブルなどに置いてしまうと振動の音が響いてしまうため、要注意です。ですから、クッションなどの柔らかい素材の上に置いておきましょう。また、外の音(特に注意選挙カーなど)や、宅急便などの訪問などにも注意しましょう。
そして、通信に支障が出てしまわぬよう、起動しているアプリなども消しておきます。データによる通信量は結構かかるものですので、少しでもネット環境をよくするためにも余計な通信量がかかってしまわないようにしましょう。
また、これまでにも紹介したように、事前にネット環境を整えておくことや、SkypeIDや写真などといった細かな設定をしっかり行うこと、10分前にはスタンバイし、急なトラブルにも対応できるようにしておくことなども大切です。
これからますます需要が高まるWeb面接だからこそ、細かいこと、見えない部分への配慮が大切です。今のうちからしっかりと確認しておきましょう。
おわりに
新型コロナウイルスの影響により、Web面接の需要がますます高まることが予想されます。すでに「Web説明会」を実施している企業や、「Web面接を行う」と公言している企業もあります。
ですから、誰しもがWeb面接を受ける機会があるということになりますので、今から必ず対策を行ってください。Web面接について理解を深め、必要な準備から全体的な流れの把握、トラブル対応法をしっかりと把握しておきましょう。
コロナウイルスによって既に就活へ様々な影響を及ぼし、今後どうなるか予想もつきません。今回のように「Web面接」を取り入れる企業が増えたりなど、様々な変化が起きることはこれからも予想されますので、それぞれに対して適切に対応していくことが大切です。
しかし、すでに初めての就活で右も左もわからない状態で困惑しているでしょうし、24卒は「就活ルール廃止」に「オリンピック開催」など、例年とは違った動きに戸惑いを隠せないと思います。
ただ、その状態で就活をしているようではうまくいきません。そんなことがないように、就活をサポートしてくれる人を味方につけましょう。そしてそんな助っ人にぜひキャリチャンを頼ってください!
キャリチャンが開催する就活支援サービス「就活相談サポート」では、様々な変化に応じて適したサポートを行い、Web面接の対策や内定獲得までのフォローを行っています。完全無料ですので、ぜひ気楽にご参加ください。
就活相談サポートに参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。