エントリーシートでの志望動機はこう書く!就活のプロが教えるESの書き方

 2022年3月25日

23卒の就活生は、いよいよ実際にエントリーする日が近づいてきましたね。

そこで必要となるのが、エントリーシート(ES)です。

たいていの企業ではエントリーの際に必ず提出が求められますし、このESの出来栄えによって企業の学生に対する印象が大きく変わります。

しかも企業にはたくさんのESが届きますので、「この学生に会ってみようかな」と思わせるESを書かなければ、面接にすら辿り着けないかもしれません。

そのESの中でも企業が注目し、最も重要となるのが「志望動機」です。

自分がどの企業を志望するかはだいたい考えてあると思いますが、ESの対策、とくに志望動機の対策はできていますか?

「ESに自信がない」「志望動機はまだ考えてない」という人は、このコラムを読んでしっかり準備しましょう。

今回はエントリー間近の23卒に向けて、ESでの志望動機の書き方や重要性について解説します。好印象を狙う志望動機の例文も掲載しておきますので、合わせて参考にしてください。

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まずは企業がESで志望動機を求める理由を知ろう

まずは企業がESで志望動機を求める理由を知ろう

エントリーの際に提出を求められるESでは、どの企業でも必ずと言っていいほど「志望動機」を記載させられます。初めの段階で必ず求められるということは、それだけESの志望動機はどの企業でも重視していて、就活における第一関門だということです。

しかし、なぜ企業がESで志望動機を知りたいのか理解していないと、適切な回答ができず第一関門を突破できません。実際に志望動機を書き始める前に、まず企業がESで志望動機を求める意図を解説しますので、確認しておきましょう。

企業理解の深さと志望度の高さのチェック

企業はESの志望動機から、学生の企業理解の深さと志望度の高さをチェックしています。学生にとってESでの志望動機は、自分がその企業に「入社したいという気持ち」、つまりその企業への「志望度」を伝える重要なものです。

ですから企業の方も、そうした学生の自社への思いをチェックすることが、ESで必ず志望動機を記載させる目的となっています。しかし、ただ「貴社にとっても入りたいです!」と書いても、それがどの程度本気なのか企業には分かりませんし、そんなことを言う学生は大勢いるので比較のしようがありません。

そこで、企業がESの志望動機から読み取り、志望度の高さを推し量る指標としているのが、その学生の企業理解の深さです。その学生が本気で興味を持っているならきちんと調べているはずで、仕事や会社について良く知らないのは、自社に対する関心が薄いからだと企業は考えます。

また職種や業種への熱意ばかりで”その企業”への理解が示されていない志望動機だと、企業は「その仕事ができれば、うちじゃなくてもいいのかな?」と思うでしょう。そういう学生は、同業他社の内定が取れればそちらに行ってしまう可能性があります。

ですからESの志望動機の中で語られる、学生の”その企業”への理解が深ければ深いほど、自社への志望度も高いと企業には認識されるのです。

入社後に活躍ができるかの確認

企業はESの志望動機から、その学生が入社後に活躍できる人材かどうかも確認しています。企業は単純に他社より自社を選んでほしいから志望度の高さを求めているだけでなく、その学生が実際自社において戦力となれるのかも同時にチェックしているのです。

自社への志望度の高い人、自社に強い興味をもって理解を深めている人は、つまり簡単に言い換えるとその企業のことが”大好き”ということになるでしょう。

そういう学生は、仕事においても自社のために尽くし頑張ってくれそうだと思われ、入社後の活躍が期待できるというわけです。それに自社について良く知らないまま入社してしまうと、「思ってたのと違うな」などとギャップを感じたり、仕事や会社が「合わない」と感じたりする可能性があります。

そうした入社後のギャップや、ミスマッチによる早期退職などを防ぐためにも、企業は学生が自社についてきちんと理解できているかどうかの確認をする必要があるのです。

ESで志望動機を書く際に意識すべき3つのこと

ESで志望動機を書く際に意識すべき3つのこと

ESで志望動機を書かせる企業の意図については、十分理解できましたか?見当違いな回答をしてしまわないように、覚えておいてくださいね。ESの志望動機を書くうえでは次に、どのようなものが企業に好まれるのか、どのようなものを書くべきなのかという方針も欠かせません。

人事が読んで「この学生に会ってみようかな」と思わせられなければ、その先の選考へは進めまないのです。ここからは、ESの志望動機を書くうえで意識すべきことについて解説しますので、頭に入れておきましょう。

「その会社でなければいけない理由」を伝える

ESの志望動機の中では、その企業への志望度の高さを示すために、「その企業でなければならない理由」をしっかりと伝える必要があります。前述のように、職種や業種についての熱意しか伝わらない志望動機では、企業に「その仕事ができれば、うちじゃなくてもいいんだな」と受け取られてしまうのです。

「会社は仕事するところなんだから、仕事に対する熱意があればいいのでは?」と思うかもしれませんが、それは違います。例えて言うなら、異性に「一緒に○○できる人が好き」などと言われても、対象者は他にもたくさんいるので「へぇ、そうなんだ」くらいにしか思わないのと同じことです。

いくら相手のことが好きでも、他の誰でもなくて「あなたがいい」と言わなくては、その気持ちは伝わらないでしょう。それと同じにESの志望動機で志望度の高さを示すには、職種や業種に対する思いだけでなく「その企業でなければならない理由」を示し、”その企業”に限定した熱意を伝えなくてはなりません。

ESの志望動機で「その企業でなければならない理由」を示すには、自分がどのような根拠に基づいてその企業を選んだのかを、説明する必要があります。その根拠とはつまり、自分が仕事や企業を選ぶうえで外せない条件、何に価値を感じ、何を重要視しているのかといった、就活における”自分の中での軸”です。

その企業が就活に関する”自分の中での軸”に当てはまると述べることで、「その企業でなければならない理由」となり、その企業に限定した熱意を示すことができます。ですからESの志望動機を書くには、まず自分の中での軸が明確である必要があるのです。

自分の考えと会社の考えとがマッチしていることを示す

ESの志望動機の中では、自分の考えと会社の考えがマッチしていることも示してください。「あなたが好き」と伝えることは大事ですが、就活においては「ここに入社したい」という自分の一方的な思いを述べるだけでは不十分です。

自分がその企業に入社することは、自分だけでなく企業にとってもメリットがある、つまり自分は採用する価値のある学生だと企業に思わせなくてはなりません。そのためには、ESの志望動機で自分と企業との相性の良さを示す必要があります。

企業にとって相性の良い学生とは、自分たちが目指すものと同じ方向を向いて頑張ってくれる学生です。その人がいくら努力家でも能力が高くても、会社の求めている方向性で成果を上げてくれなければ、企業にとってはあまり意味がないでしょう。

仕事はチームスポーツと同じで周りの人間との連携も必要ですから、一人だけ違う方向を向いている人はチームワークを乱し、かえってマイナスになることもあります。ですからESの志望動機では自分の考えと会社の考えがマッチしていて、自分はその企業にとって相性の良い、採用するメリットのある学生だと示すことが大切です。

「字が綺麗」なことが大前提

ESの志望動機を書く際は、綺麗な字で書くということが大前提となります。ESの字の綺麗さは、おそらく学生のみなさんが思っている以上に大変重要なことです。パッと見て人事に「字が汚い」と思われたら、たいていESの中身は読んでもらえずに不合格となります。

中身を読んでもらえなければ、どんなに良い内容の志望動機を書いても意味がありません。なぜそこまで字の綺麗さが大事かと言うと、1つには汚い字で書かれた文章は読むのに時間がかかり、人事担当者がそんな手間をかけられないという企業側の事務的な理由です。

人事はそれこそ何十通、何百通というESに目を通さなければならないので、字が汚く読みにくければ、それを頑張って読もうとする労力が無駄だといったところでしょう。

それだけでなく、汚い字のESを書いた学生は「読み手の負担に配慮できない自分勝手な人」「読んでもらおうという気がない志望度の低い人」と受け取られます。

もちろん字を書くのが得意でない学生もいますが、人事は「たとえ字に自信のない学生でも、本気で志望しているなら綺麗に書こうとするはず」と考えるので、中身以前に字が汚いこと自体がNGなのです。

「字が汚い」=「この学生のESに読む価値はない」と判断されないために、字を書くのが苦手な学生も可能な限りESを綺麗に書くよう努力してください。

人事が好む志望動機を書くための下準備

人事が好む志望動機を書くための下準備

人事に「会ってみようかな」を思われるような志望動機は、いきなり書き始めようとしても書けるものではありません。なぜならESの志望動機には、ここまでに述べてきたような「自分の中での軸」や「その企業でなくてはならない理由」といった要素が必要だからです。

ですからまずは、魅力的な志望動機を書くために必要な要素を準備しましょう。ここからは、実際にESの志望動機を書き始める前に必要な、事前準備について解説します。

まずは徹底した「自己分析」「企業・業界研究」

ESの志望動機を書く事前準備としてまずはやるべきことは、徹底した自己分析と企業・業界研究です。前述のようにESの志望動機には「自分の中での軸」「その企業でなくてはならない理由」を明確にする必要がありますから、そのために自己分析と企業・業界研究を徹底しましょう。

自己分析では、現実的かどうかは別として「将来こうなりたい」「こういう職場で働きたい」という願望を、できるだけたくさん上げます。仕事や職場は建前のような基準で選んでも長続きしませんので、自分の本心で考えることが大切です。

そうやって自分の本心から上げた願望の中でも、自分が仕事や企業を選ぶ際に重視する基準となるものを、「自分の中での軸」として定めます。また「その企業でなくてはならない理由」を見つけるには、当然深い企業研究が必要となりますが、そればかりでなく業界研究から全体像を把握することも忘れてはいけません。

業界内での位置づけや展望などからも「その企業でなくてはならない理由」を見つけることができます。さらに、具体的にその企業のどんな部分が自分の考え方と一致しているのかも、企業・業界研究から探してください。

同業他社比較からより深く「企業の魅力」を掘り下げる

ESの志望動機を書く事前準備としては、単純な企業・業界研究だけでなく、同業他社と比較することでより深く企業の魅力を掘り下げることが大切です。1社だけを見るより他社と比較することで、他にはないその企業ならではの魅力に気づきやすくなり、「その企業でなくてはならない理由」を明確にできます。

前述のように企業理解の深さは、企業が学生の志望度の高さを推し量る基準です。ESの志望動機に、同業他社にはないその企業ならではの魅力を明確に込められれば、その学生は業界について理解したうえでその企業を志望していると伝わります。

そうなれば企業理解・業界理解の深さと同時に、なおさら志望度の高さを示すことができますから、企業からの評価も高くなるのです。同業他社との比較はできるだけ条件が近い企業と行うと、違う部分が分かりやすくなって良いでしょう。

好印象間違いなし!プロが教える志望動機の書き方

好印象間違いなし!プロが教える志望動機の書き方

質問の意図を理解し、ESの心構えをして、下準備ができたらいよいよ、志望動機に取りかかって行きます。しかしもちろん、ただ思いのたけを書き連ねれば良いわけではないですよね。

どれほど自分の思いが強くても、ESは直接訴えかけるのと違って文章ですから、上手に記載しなければその熱い気持ちは読み手に伝わりません。

そこで、ここからはESの志望動機の具体的な書き方をご説明します。企業に自分の志望度を伝え、好印象を与えるには、何をどのように記載すればよいのか学びましょう。

Step1:「企業のどこに魅力を感じたのか」を具体的に書く

ESの志望動機の中では、その企業を志望した理由として自分がその企業のどこに魅力を感じたのかを、具体的に記載してください。その企業ならではの魅力については、前述の企業・業界研究の中で見つけているはずです。

そこから、自分は「なぜそこに魅力を感じたのか」、自分は「なぜそれを魅力的だと思うのか」という根拠を掘り下げます。

なぜなら、人によって企業どこに魅力を感じるかは違いますし、またその理由もそれぞれだからです。自己分析から分かっている自分の価値観、つまり就活における自分の中での軸と合わせて考え、それを志望動機の中で自分の意見として述べていきます。

ただ「好き」「入りたい」というよりも、明確な根拠をもって志望していると示すことで、ESの志望動機に説得力が出るのです。

Step2:企業の魅力と「自分の魅力」を結び付ける

ESの志望動機には、もちろん自分が感じている企業の魅力ばかりでなく「自分の魅力」をアピールすることも必要になります。就活は恋愛と違ってビジネスですから、自社にとってプラスになる人材を求めている企業に対して、自分の一方的な思いを述べるだけではダメです。

ESの志望動機ではその企業への熱意を伝えると同時に、自分を採用することが企業にとってメリットとなることを証明しなければなりません。そのためにもESの志望動機では、「企業の魅力」と「自分の魅力」を結びつけ、自分をアピールしていきましょう。

「企業の魅力」と関連付けて、その企業で活かすことができる自分の強みを考えてください。その企業の魅力に合った自分の強みをピンポイントに語ることができれば、企業理解の深さからその企業への熱意や志望度が伝わりますし、メリットのある学生として評価が高くなります。

Step3:入社後にどう活躍していきたいのかを具体的に述べる

ESの志望動機では、実際自分がその企業に入社したら、そこでどう活躍していきたいのかを述べることも大切です。企業はESの志望動機から、その学生が「入社後に活躍できる人材かどうか」をチェックしているので、自分が思い描いているその企業での活躍の形を具体的に提示しましょう。

その企業について十分な理解があり、その企業にとって必要な強みを意識しながら、自分がどう活躍したいかを述べると好印象になります。もちろんそのためには、徹底した企業研究と自己分析が欠かせません。

なぜなら自分の思い込みだけで、実際にその企業では必要とされていない強みを述べても、企業にとってはちっとも魅力的な学生に見えないからです。

十分な企業研究を行ってその企業が求める人物像を把握したうえで、自己分析の中で見つけた自分の強みの中から、その企業に合った強みをアピールする必要があります。

Step4:内容だけでなく“伝え方”も意識する

ESの志望動機では、内容だけでなくその伝え方も重要です。どんなに良いことを書いていても相手に伝わらなければ意味がありませんし、論理的な思考能力やプレゼン能力が乏しいと思われてしまいます。

ESの志望動機では自分の主張を思いつくまま書き連ねるのではなく、それを読む人にとってより内容を理解しやすくための、”伝え方”を意識しましょう。

自分の主張を相手に分かりやすく伝えるには、まず話の冒頭に”結論から述べる”ということを徹底するとよいです。初めに結論を示すことで、相手はそれを前提に内容を読み進めていくので、書き手が何を言おうとしているのか理解しやすくなります。

キャリchのオススメは、ビジネスシーンのプレゼンなどで良く用いられる「PREP法」という論法です。「PREP法」は、結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)という順に述べることで、簡潔かつ論理的で説得力のある主張を展開できます。

  1. P(結論)=志望した理由(企業のどこに魅力を感じたのか)
  2. R(理由)=魅力を感じたきっかけや理由
  3. E(具体例)=企業の魅力と自分の強みを結び付けてマッチする部分
  4. P(結論)=入社後どのように活躍したいか

上記は「PREP法」を、これまで説明してきたESの志望動機の内容に当てはめたものです。これを使って、実際どのように志望動機を書くかは、このあと例文を掲載してご説明します。

ここまでにお話しした志望動機で意識することなどをイメージしながら例文を参照し、その書き方を確認してください。

役立つ!志望動機の例文をご紹介

役立つ!志望動機の例文をご紹介

以下には、ある種の製品を製造する新興メーカーへの志望を想定し、ESの志望動機を500字指定されたものとして、例文を作成しました。

ESの場合、志望動機は企業によって200字、300字、500字など字数指定を受けますので、それに応じた文字数で記載しなければなりません。指定字数内に収めるのはもちろんですが短すぎても熱意が伝わりませんから、なるべく指定字数に近い文字数になるよう調整してください。

いったん少し長めに考えてから、指定字数に合わせてエピソードを削ったり、表現を短縮したりすると調整しやすいです。

私が貴社を志望した理由は、貴社の「ユーザー目線のモノづくり」という企業理念に感銘を受けたからです。【P:初めの結論】

私は高校時代から○○○○を使っていますが、国際的知名度の高い海外メーカーの製品は日本の環境に合わず、あまり快適とは言えませんでした。しかし貴社の製品はあえて世界展開を行わず、日本での使用に特化しているので、高湿度の環境の中でも最高のパフォーマンスを発揮してくれます。私は自社製品に誇りを持てる企業に就職したいと考えていますので、貴社のそうした、事業拡大よりも実際に使用するユーザーに寄り添った製品開発をされる姿勢に魅力を感じ、志望いたしました。【R:理由】

大学では広告とマーケティングについて学んできましたので、入社後はその知識を活かし、貴社のメディア戦略と製品普及に貢献できると思います。○○○○業界ではどうしてもネームバリューのある海外メーカーが強いですが、私は持ち前の発想力と粘り強さによって、それに打ち勝つ方法を考えたいです。【E:具体例】

そして貴社の製品を愛用する私だからこそ、一人でも多くのユーザーに向けてその魅力を発信し、貴社を日本を代表するトップブランドへと押し上げる原動力になっていきたいと思っています。【P:締めの結論】

(497字 / 500字)

PREP法に則り、まず冒頭に「私が貴社を志望した理由は△△です。」と、その企業を志望した理由をずばり端的に述べます。そうすることで、読み手は最初に文章の趣旨を把握し、内容が理解しやすくなるのです。分かりやすくすることが目的ですので、ここで述べる結論は長くなり過ぎないようにします。

その【P:初めの結論】の説明は、その後の【R:理由】の部分で補足すればよいです。上の例文ではその企業の理念を志望動機とし、「その企業でなければならない理由」を明確にしています。

【R:理由】では、自分は「なぜそこに魅力を感じたのか」「なぜそれを魅力的だと思うのか」を説明するように、その企業に魅力を感じたきっかけや理由を述べましょう。例文では実際にそのメーカーの製品を使用し、同業他社との違いや製品の良さ、製品製造における独特な理念など、その企業と業界への理解の深さを示しました。

次の【E:具体例】は、「企業の魅力」と「自分の強み」を結び付けて、マッチする部分を述べる部分です。上の例文は成長中の新興メーカーを想定しましたから、その成長に貢献できるスキルや強みをアピールしています。

アピールすべき強みは企業によって異なりますので、しっかり企業研究をして、その企業が求める人物像に沿った強みを語ることが大切です。

そして最後に【P:締めの結論】として、その強みを活かして自分が入社後どのように活躍したいか、会社にどう貢献していきたいのかといった、将来的なビジョンを述べます。ここでも、その企業が向いている方向性に合う形で語れると好印象です。

全体として、自分の考えと会社の考えがマッチしていることを示せる内容にしてください。

ESで志望動機を書くうえでの注意点

ESで志望動機を書くうえでの注意点

具体的な例文を見ると、志望動機に盛り込むべき内容や書き方について理解できたのではないかと思います。これだけ知っていれば、基本的にはESの志望動機を書けるでしょう。

ただし、ESの志望動機は自分を企業にアピールするものですから、自分の正直な気持ちであれば何を書いても良いわけではありません。ここからは、ESの志望動機を書くうえでの注意点をご説明しますので、気を付けておいてください。

どの企業でも通用するような志望動機はNG

ESの志望動機は、どの企業でも通用するような内容を書いてはいけません。就活生の中には時々、1つの志望動機をさまざまな企業へのエントリーに使いまわそうとする人がいますが、それは絶対NGです。

確かに自分が志望する企業は似た条件の企業が多いでしょうし、1社1社違う志望動機を考えるのは大変だと思います。

しかし、それでもESの志望動機は、”その企業のためだけの”志望動機でなければダメなのです。他の企業へも出せるような志望動機だと、企業から志望度を疑われてしまいますので注意してください。

また自分がその企業に向けて書いていても、企業研究不足だと企業理解を示すような内容を盛り込めず、どこにでも通用するような薄っぺらい志望動機となります。

そうならないように、事前にしっかりと企業研究を行った上で、「その企業でなければならない理由」を明確にした志望動機を書きましょう。

勤務地や条件面を魅力として書くのはNG

ESの志望動機は自分がその企業に感じている魅力を述べるものですが、だからと言って給与や勤務地や待遇といった条件面を魅力として書いてはいけません。もしあなたが異性から告白された時、その理由として「都合がいいから」「お金持ちだから」などと言われたら、決して付き合おうとは思わないはずです。

同じように、志望動機でも「家が近いから」「残業がないから」「給料が高いから」といった自分都合の条件面を上げれば、「その条件に合えば他社でもいいんだな」と思われてしまいます。そのような志望動機では、まず書類選考も通過できないでしょう。

もちろん生活をする上では条件面も無視できませんから、それを企業選びで重視している人もいるとは思います。しかしESの志望動機において、それを志望の理由として書くのはNGです。ESの志望動機には、条件面以外の、その企業独自の魅力について語るようにしてください。

自分のやりたいことを主にして書かないこと

ESの志望動機では、自分の思いを押し付け過ぎたり、自分のやりたいことばかり述べたりするのもNGです。就活生の中には自分の「好きなこと」や「やりたいこと」と関連した企業を志望する人もいると思います。

それ自体はいけないことではありませんが、ただそういう就活生は往々にして視野が狭くなり、自分の思いや自分の考えを主張し過ぎてしまうことが多いです。

ESの志望動機は、企業がその学生を自社に迎え入れるかどうか判断するための材料ですので、「自分の考えと企業の考えがマッチしている」と示すことが重要になります。ですから企業の考えを無視して、自分が主となった主張を展開するのは良くありません。

自分の思い入れの強い企業を志望するといろいろ言いたくなると思いますが、ESの志望動機は、あくまで企業の考えを前提とした志望理由になるようにしましょう。

必ず『添削』をお願いする!

ESの志望動機は、必ず客観的な視点で「添削」してもらってください。自分の中で「こんな素晴らしい志望動機が書けた」「完璧だ」などと思っても、それが良いかどうかを判断するのは企業です。

そのためESの志望動機は自分がどう感じるかではなく、「他人からどう見えるか」を確認することが必須となります。それもただの他人ではなく、企業側の視点で判断できる人が必要です。

ESの志望動機は作文や小論文とは違いますから、友人や家族に添削してもらっても、その意見は正直ほとんど当てにならないでしょう。しかし、いくら企業の視点が必要でも、実際にESの志望動機の下書きを企業に添削してもらうわけにはいきませんよね。

そこでオススメなのが、企業と同じ視点を持っていて、かつ学生の味方として企業目線の意見を教えてくれる「就活エージェント」の添削です。就活エージェントは就活のプロなので、どのようなES、どのような志望動機が企業に好まれるのか知っています。

ですから就活エージェントに頼れば、単純に客観的な意見をもらえるだけでなく、確実に好印象を狙える志望動機を作成できるのです。

キャリchでも「就活相談サポート」という完全無料の就活イベントを開催して、学生がESや志望動機を作成するお手伝いをしています。あなたが書き上げた志望動機の添削はもちろん、これから書こうとしている志望動機の相談もOKです。

経験豊富なキャリアカウンセラーがあなたの味方になって、あなたの魅力を効果的にアピールし、企業に好印象を狙える志望動機を一緒に考えます。一人で悩んでいても良い志望動機はなかなか浮かんできませんので、ぜひキャリchを頼ってください。

おわりに

就活においてESはそこから先の選考へ進めるかどうかを左右する第一関門であり、その中でもほとんどの企業は学生の志望動機をとくに重視しています。ESの志望動機では「その企業でなければならない理由」や「自分の考えと企業の考えがマッチしていること」など、さまざまな要素を示さなければなりません。

そしてそのためには、自己分析や業界研究など十分な準備を行うとともに、あなたの熱意や魅力をしっかりアピールするための、効果的な書き方をする必要があります。

主観的な文章ではうまく伝わりませんから、企業に好印象を与える志望動機にするには、就活について深く理解している人の客観的で適切なアドバイスが不可欠です。

足切りなどに合わず確実に次のステップへと進むためにも、ESはきちんとプロの添削を受け、人事に「この学生に会ってみたい」と思わせる完璧な志望動機にしましょう。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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