就活でよく使う「正しい言葉遣い・敬語」を就活のプロがまとめました!
2023年3月7日
浮かない顔をしていますね。何か困りごとでもありましたか?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
はい。実は、就活中は正しく敬語を使えっていわれるけど、正しい敬語がなんなのかよく分からなくて。社会人として未熟だと思われるのが怖いんです。
確かに、就活では社会人のマナーとして敬語の使い方をみられる時が多いですね。でも、正しい敬語を身につけるのは今からでも遅くないですよ!
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
そうなんですか?でも、敬語ってすごく複雑で覚えることも多そう…。
大丈夫。この記事では、就活でよく使う正しい言葉遣いと敬語をピックアップ して紹介しています。この記事を読んで正しい言葉遣いと敬語をマスターしましょう!
キャリアプランナー 岡田
目次
まずは正しい言葉遣い・敬語の基本を学ぼう
まずは敬語の基本について学びましょう。敬語には大きく分けて「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」の3種類あります。それぞれ使い方や目的が異なるため、しっかりと理解しましょう。
丁寧語・尊敬語・謙譲語
- 丁寧語
丁寧語とは、相手に対して丁寧に表現する敬語です。主に「です」「ます」で表現します。
例:「行く」→「行きます」 - 尊敬語
尊敬語とは、相手に対して敬意を表す敬語です。主に会社の上司や取引先など「相手を引き立てる」に使うことが多く、目上の方が主体になるときに使うというイメージです。
例:「行く」→「いらっしゃる」 - 謙譲語
謙譲語とは、相手に対して自分をへりくだるときに使う敬語です。「自分を下げることで相手を立てる」というイメージです。上司など目上の方に使う敬語ですが、主体は自分です。
例:「行く」→「伺う」
よく使う敬語一覧
丁寧語、尊敬語、謙譲語それぞれの言い回しを一覧でご紹介しています。どの相手にどう使うのか、どのような言い回しが正しいのかをしっかりと把握しておきましょう。
敬語の常識!就活での使い分けと言葉遣い
普段当たり前に使う言葉遣いも就活では認められない表現があります。それらを知らず、就活で使ってしまうと「マナーがなってない」と思われてしまうこともあるので、今のうちにしっかりと使い分けやそれぞれの注意点を把握しておきましょう。
会社は「御社」「貴社」
相手の会社、つまり面接を受けている会社のことを「御社」「貴社」と言います。どちらも「あなたの会社」という意味になりますが、状況に応じて使い方が異なります。
- 御社→面接など、話す場面(口にするとき)に「御社」を使います。
- 貴社→ESや履歴書など、書く時は「貴社」を使います。
話すときは「御社」、書く時は「貴社」です。面接で「貴社は~」と言ってしまわぬよう、使う場面に応じて正しい言葉を選びましょう。
就活に向けて準備を進めるなら、就活相談サポートに参加するのもオススメ。正しい敬語表現はもちろん、就活の基本や分からないことを丁寧に教えてもらえます。
キャリchでは、対面・オンラインの両方で「就活相談サポート」を開催しています。ぜひ参加してください。
呼称は「わたし」「わたくし」
就活に限らず、ビジネスの場では自分のことを「わたし」もしくは「わたくし」というのが正しい言葉遣いです。これは女性だけでなく、男性も「わたし」を使います。
「僕」や「自分」なども悪い表現ではありませんが、初対面かつ目上の人と接する機会の多い就活では「わたし」「わたくし」を使うのがよいです。
就活でよく使う言葉遣い一覧
就活の場では、ほとんどが初対面かつ目上の人になります。そのため、普段は通用しても就活の場で使ってしまうと「言葉知らないんだな」と思われてしまうことがあります。
そう思われないためにも、初対面、目上の人に対して使う正しい言葉をしっかりと覚えておきましょう。
社会人になっても役立つ!ビジネス用語集
正しい言葉遣いは就活だけでなく、社会人になってからも使い続けます。そして正しい言葉遣いや敬語は使えて当たり前のマナーです。
「この人はビジネスマナーがなってない」そう思われないためにも、事前にしっかりとビジネス用語を覚えておきましょう。
普段何気なく使っている表現でも、実は就活ではNG!なんて場合があります。就活向けの正しい表現が知りたいけれど、まわりに世間知らずだと思われるのは恥ずかしい。そんな人にオススメなのが、キャリchの「就活相談サポート」です。
就活のプロと一対一で面談できるため、人にはいえない就活の悩みや些細な相談にもしっかりと対応してもらえます。
クッション言葉
クッション言葉とは、直接的な表現をさけてやわらかく、丁寧に伝えるための言葉です。主に「依頼する時」「断るとき」「ものを尋ねる時」などに使います。他にも、援助などを申し出る際にもクッション言葉を使うことがあります。
クッション言葉は相手に対してへりくだった印象を与えるために、社会人は必ず使う言葉だといえます。就活や面接の場でも必ず使う場面はあるので、よく使うクッション言葉をしっかりと覚えておきましょう。
自称と他称
ビジネスの場では、自称・他称それぞれの名称を使い分ける場面が多くあります。これらも正しい表現を使えていないと社会人として未熟だと思われてしまうため、しっかりと覚えておきましょう。
ビジネス用語
普段当たり前のように使っている言葉も、ビジネスの場ではその場に適した表現に変える必要があります。基本語も通用はしますが、ビジネスの場に合った正しい敬語を使えるようにしましょう。
NG言葉遣いをしっかり把握しておこう!
正しいと思って使っている言葉遣いや敬語、実は使い方が間違っているということが多々あります。自分では正しいと思っていても相手に「あの人敬語知らないのかな」と思われるの、恥ずかしいですよね?
自分では正しいと思っていても相手に「あの人敬語知らないのかな」と思われるの、恥ずかしいですよね?
そんなことにならないためにも、注意すべき言葉遣いや敬語の使い方について解説します。
「させていただく」の多用
丁寧に話すことを意識するあまり、不必要な場面で「させていただく」を語尾につけてしまっていることがありますが、これは正しい言葉遣いではないので注意してください。
- 【NG例】
飲食店でアルバイトをさせていただいています。 - 【OK例】
飲食店でアルバイトをしています。
そもそも「~させていただく」の使い方について文化庁は、「基本的に他者の許可を得た上で、自分が行うことについて、その恩恵を受けることに対して敬意を払っている場合」としています。
つまり、「相手の許可を受けているか」「恩恵を受けているか」の2つが、「~させていただく」を使う条件です。そのためNG例は面接官に許可や恩恵はないため、正しい敬語とはいえないのです。
二重敬語
二重敬語とは、1つの語の中で同じ種類の敬語が複数使われている状態のことをいい、敬語の誤った用法です。
「これからお越しになられますか?」
「~についてお話になられますか?」
上記の例ではどちらも尊敬語の表現、「お〇〇になる」と「〇〇られる」が用いられています。この場合は「これからお越しになりますか?」「~について話されますか?」のどちらかの表現を用いるとよいです。
さ入れ言葉
さ入れ言葉とは、「する」の謙譲語である「させていただく」という言葉を他の動詞にも使っていることを言います。
×「送らせていただきます」
〇「送りいたします」
上記のように、させていただくを他の動詞にも使っている状態はおかしな表現方法となります。
さ入れ言葉は意外にも多くの人が当たり前に使っていますが、ビジネスの場では適切な表現法ではないため、正しい言い回しをしっかりと把握しておきましょう。
若者言葉
「ちょっと」「~というか」「超」「やばい」などの若者言葉もビジネスの場ではNGです。他にも「おはようございます」を「おは」など言葉を短縮したり、「なんか」「多分」などもNGです。
しかし、若者言葉は普段から当たり前のように使っているため、そもそも何が若者言葉なのかを知れない人もいるでしょう。
そんな人は実際に社会で働いている人や親などの正しい言葉遣いを普段から使っている人に自分の話し方をチェックしてもらいましょう。自分では当たり前に使っていてもビジネスの場では適切ではない若者言葉が何なのかを知ることができます。
バイト敬語
バイト敬語とは通常の敬語とは違い、接客バイトなどで使われる独特な言葉遣いです。コンビニやファミレス、居酒屋などでアルバイトをしている学生は当たり前のように使っており、またそれを敬語と勘違いしていることがあります。
具体的に上記が主なバイト言葉です。就活や目上の方に対して使うと「常識知らず」と思われてしまうこともあるので、今のうちにバイト敬語を使わないようにしておきましょう。
おわりに
正しい言葉遣いや敬語は使えて当たり前のマナーです。就活中だけでなく、社会人になってからも誤った使い方をしていれば恥をかくことになります。
様々な場面に適した正しい言葉遣い、敬語を使いこなせるようにしましょう。正しい言葉遣いや敬語は普段から意識していれば簡単に身につけることができます。
しかし、そもそも何が間違っているのかをわかっていないと、誤った表現をそのまま正しいと勘違いしてしまう可能性があります。
正しい言葉遣いや敬語が記載されている本の利用や、ニュースを見るなどして正しい言葉遣い、敬語に触れるように意識しましょう。
また、大学キャリアセンターや就活エージェントなどに頼れば正しい言葉遣いや敬語だけでなく、就活の全てを教えてくれます。
キャリchでも正しい言葉遣い・敬語の指導から内定獲得までのサポートを行う「就活相談サポート」を開催しています。ぜひ参加してみてください。
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この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。