エントリーシートが通らない!ESが通らない原因から紐解く対策法をプロが解説
2022年5月9日
こんにちは、就活が本格化されエントリーシートを提出する時期となってきましたが、選考は順調ですか?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
いいえ、実はなかなかエントリーシートが通らなくて悩んでいます。しっかり研究を行い、何度も読み返しながら修正をしているのに1枚も通らないんです。正直就活へのモチベーションが下がってきています…。
そうなんですね…。ESが通らないと就活を進めることができないのでモチベーションが下がってしまうのも当たり前です。しかしそのままではいけませんので、しっかりと対策していきましょう。今回はそんな“通過するエントリーシートの書き方”をご紹介していきます!
キャリアプランナー 岡田
エントリーシートが通らない4つの原因
何枚書いてもなかなかエントリーシートが通らないと悩む人はたくさんいます。しかし就活は年々早期化されていますから、早急に選考を進めていかないとあっという間に企業がなくなってしまいます。
そのため、エントリーシートが通らない場合には早急に対処していかなくてはなりません。ではどのように対処していけばいいのか。まずは対処法を知るためにエントリーシートが通らない原因について確認していきましょう。
質問に対して的外れな回答をしている
エントリーシートが通らない原因としてまず挙げられるのが、質問に対して的外れな回答をしていることです。質問に対して意味の分からない回答をしていたり、企業が求めている回答ができていないと不合格になります。
エントリーシートには志望動機や自己PR、ガクチカなどといった質問が用意されており、企業側はその回答から学生の人柄や強みなどを知り、企業との相性を見極めていきます。しかしその中で質問に対して的外れな回答をしていれば学生について知れないだけでなく、「質問の意図を分かっていない」「まともに会話ができない」と判断され、評価が下がります。
また、質問の意図を理解していても学生が求めている回答ができていない場合には「企業研究不足」だと判断され、評価が下がります。学生が回答を通して自分の強みやアピールできていれば企業側が求める人物像をよく把握していると判断されますが、そうでない場合には研究不足だと判断され、熱意を疑われします。
このように、質問に対してきちんと答えられていない場合や、研究不足から企業側が求める回答ができていない場合にはエントリーシートが通過しませんので、今一度回答を見直す必要があるでしょう。
企業の求める人物像と違う
エントリーシートが通らない原因として次に挙げられるのが、企業が求める人物像と違うと判断されることです。前述からもわかるように、企業側がエントリーシートに書かれた内容から学生の人物像を読み取り、企業との相性を図っているため、そこで企業が求める人物像と違うと判断されれば選考を通過することはできません。
企業がエントリーシートを求める主な目的は、学生の基本的な情報を知ることと「足切り」です。企業には多くの応募者が集まります。そこで一人一人と面会をしていくのは物理的に厳しいものがあります。
そこでエントリーシートを用いり、書面から基本的な学生の情報を知ることで面接に進める学生を選別していくのです。「足切り」というと言い方が残酷な気がするかもしれませんが、多くの企業はこのような目的からエントリーシートを提出させます。
そしてそんな書面上から学生が「企業の求める人物像と違う」と判断された場合には足切り対象となったことになります。前述でもお話ししているように、これは学生の企業研究不足が主な原因となりますので、エントリーシートを書く段階から十分に企業についての理解を深めておくことが大切でしょう。このように、企業側の理解が十分にできていないとエントリーシートを通過できませんから、今一度企業が求めている人物像を把握できているのかを確認してください。
空欄があり、字が汚くて文章も読みづらい
エントリーシートが通過しない原因として次に挙げられるのが、空欄がある・字が汚い・読みづらいことです。すべてを埋めていないことで空欄があったり、字が汚くて読みづらい、また字の汚さだけでなく文章の構成がガチャガチャで読みづらいといった場合にはエントリーシートは通過しません。
エントリーシートは基本的に全て埋まっていることが大前提です。その中で空白があるということは「やる気がない」「熱意が足りない」と判断されてしまうのです。そうなれば当然、足切りの対象となります。「特になし」といった文言も印象が悪いです。
また字が汚いのも印象が悪いです。いきなりプロのように綺麗に書けというのは難しいでしょうが、明らかに汚い場合には「適当に書いている」「やる気がない」と判断されてしまいます。もともと字が汚くても企業側は「企業に対して本気なら字をきれいに書こうとするはず」と思っていますので、それでも字が汚かった場合には選考を通過できません。
さらに字が汚いと読みづらいため、最後まで読まれない場合もあるでしょう。そして読みづらさでいうと、文章の構成もとても大切です。文章構成がガチャガチャだと読みづらく、またこれも最後まで読まれることがないまま足切りの対象となるでしょう。このように、空欄があったり、字が汚い、読みづらいといったことがあるとエントリーシートは通過しませんので、今一度自分の書いたエントリーシートを見返してみてください。
学歴フィルターに引っかかる
エントリーシートが通らない原因として最後に挙げられるのが、学歴フィルターに引っかかったことです。企業が定める学歴のラインを超えることができなかった場合にはエントリーシートは通過しません。
学歴フィルターとは、企業が学生を採用するうえで学歴を基準とし、「MARCH以上」「関関同立以上」などと合格ラインを定めたものです。極端なことをいうと、エントリーシートに企業が定めた大学以上の名前が書かれていない場合には即落ちるということです。
学生にとって残酷な理由ですが、残念ながらこのような理由からエントリーシートが通らないことがあるのも事実です。企業側は「MARCH以上じゃないと受け付けない」などと求人情報に記載することはありませんが、独自に設けたラインがあった場合には学歴フィルターによって落ちたと思うようにしましょう。こればかりは学生側がどうこうできる問題ではないため、割り切って次の選考に備えるようにしてください。
通るエントリーシートの特徴と条件
エントリーシートが通らないのにはさまざまな原因があります。まずはそれらを対処していかなくてはなりませんが、それだけではまだまだ通過することは難しいでしょう。通るエントリーシートを書くためには、“通るエントリーシートの特徴と条件”を知ることが大切なのです。
では具体的にどのようなエントリーシートが通過することができるのでしょうか。ここではそんな通るエントリーシートの特徴と条件について解説していきます。通過できるエントリーシートを書くためにもしっかりとチェックしていきましょう。
字がきれいで話がまとまっており、読みやすい
通るエントリーシートの特徴としてまず挙げられるのが、字がきれいで話がまとまっており、読みやすいことです。企業には数えきれないほどのエントリーシートが届くため、残念ながらすべてを全部読むのは物理的に難しいです。
そこでまずはじめに“読まれるか、読まれないか”を選別されます。そしてその選別対象が字のきれいさや読みやすさなのです。字がきれいで話しがまとまっており、読みやすいエントリーシートを人事は最後まで読もうと思うのです。
面接に進める学生を選別するのは内容を読んでからになりますが、判断はまずエントリーシートを読んでもらわないことには始まりませんから、人事の目に留まるエントリーシートが書かれていることがES選考を通過するための条件となります。
質問の意味を理解し、企業が求める回答を答えられている
通るエントリーシートの特徴として次に挙げられるのが、意味を理解し、企業が求める回答を答えられていることです。質問の意味を理解し、企業が求める回答が書かれたエントリーシートは企業側にとって魅力的な内容のものとなりますので、最後まで読んでもらえます。
エントリーシートに限らず、面接など直接的に会話を行う場においても相手が問いかけたことに対してしっかりと意味を理解し、相手がどのような答えを求めているかを考えながら答えていかなくてはなりません。そして通るエントリーシートを書けている人はそんな質問の意味をしっかりと理解できているのです。
また企業側はエントリーシートに書かれた内容から学生の人柄などを知り、学生と企業との相性を図っており、その中で学生自身が企業についての理解を深めていることがわかる内容のものを書けているとエントリーシートは通過します。
具体的には、企業側が求める人物像に自分を近づけた内容をかけている人は印象が良く、エントリーシート通過率が高いのです。企業がどんな人材を求め、どのような強みをアピールすれば印象が良いのかなど、常に企業側を意識して書かれたものが通過するエントリーシートの特徴です。
他の学生と差をつけた個性あるエントリーシート
通るエントリーシートの特徴として次に挙げられるのが、他の学生と差をつけた個性ある内容が書かれたものです。企業には数えきれないほどのエントリーシートが届きますので、その中から人事の目を引く内容のものが書けていると良い意味で印象を残すことができ、通過率も上がります。
エントリーシートは皆に同じ質問をしていることから、内容が似たり寄ったりしてしまいます。そのため読む側からすると「また同じ内容ならもう読まなくていいや」となってしまうのです。
しかし、そこで他の学生と差をつけた個性ある内容が書かれているエントリーシートは企業側にとって読み甲斐のあるものとなり、印象の良さから選考通過にもつながりやすいのです。そして実際に多くの通過したエントリーシートは、読みやすく、企業側の理解を深め、そして個性の感じることのできる内容のモノばかりです。
魅力的なESを書く方法と対策法
通るエントリーシートには共通した特徴があり、それらを満たすことがES選考を通過するための条件ともいえます。ではそんな通るエントリーシートを書くためには具体的にどう対策していけばよいのでしょうか。
ここではそんな通るエントリーシートを書くために方法についてご紹介していきます。魅力的なESを作成し、選考を通過するためにもしっかりと対策していきましょう。
字をきれいに書くことを意識し、文章の書き方をマスターする
通るエントリーシートの特徴でも挙げたように、人事の目に留まるエントリーシートを書くためには字がきれいで、読みやすい文章を書くことを意識することが大切です。数あるエントリーシートから読んでもらうためにも見た目の美しいESを作成しましょう。
まずは字のきれいさです。いきなりプロのようにきれいに書けというわけではなく、“字をきれいに書こうとする努力”が大切なのです。字のきれいさには個人差がありますし、企業側もプロのような字のきれいさを求めているわけではありません。企業側は“字をきれいに書こうとする努力”を評価するのです。ですので学生は相手が読みやすいような字を書くよう努力しましょう。
字をきれいに書く努力をしたら次は読みやすさを意識するために、読みやすい文章の書き方をマスターしましょう。話がまとまっており、読みやすい文章は「スター法」を意識すると良いです。スター法とは「Situation,Target&Task,Action, Result」の頭文字を取ったもので、この順番で論旨を展開するフレームワークです。
- Situation→エピソードや概要、結論
- Target&Task→掲げた目標、課題など
- Action→具体的な行動、行為
- Result→結果
上記の流れに沿って結論に対する具体的な行動やエピソードなどを展開していくことで、何を伝えたいのかが明確になり、話が伝わりやすくなります。この文法は志望動機や自己PR、ガクチカなどの様々な質問に適用されますので、意識して内容を固めていきましょう。
企業研究を徹底的に行い、求める回答・人物像を把握する
人事の目に留まるエントリーシートを用意したら次は、最後まで読んでもらうための魅力あるエントリーシートを作成していきましょう。そのためにまずすべきことは、質問の意図を理解していることと、企業についての理解を深めていることを示すことです。
そしてそのために必要な準備は、企業研究を徹底的に行うことです。企業研究を行い、企業についての理解を深めることで企業が求めている回答、人物像、強みなどを把握していきます。企業側は回答を通してどのようなことを知りたいと思っているのか、自分のどのような強みをアピールしていけばいいのかをなどを研究を通して把握することで、どのような回答をすればいいのかが見えてきます。
的外れな回答をすれば印象が悪いのはもちろんですし、書面から学生を判断し面接に進める学生を選別している中で企業に対しての熱意を感じられないエントリーシートを通過されることはありません。
ですのでエントリーシートを通して企業に対する熱意を伝えるためにも、企業についての理解を深めていることを示せるよう、回答から企業が求める人物像に自分を近づけてアピールしていきましょう。
自己分析から自分のアピールすべき強みを明確にする
人事にとってより魅力を感じるエントリーシートを作成するために企業への理解を深めていることと合わせて、自分についてのアピールもしっかりしていきましょう。企業についての理解を深めていることも大切ですが、自分を売り込むためには自分の企業での価値を示す必要があります。
そのためにも自己分析から自分いついての理解を深めていきましょう。自分にはどのような強みやスキルがあり、その強みをその企業でどのように活かしていけるのかなどを考えていきます。
そして先ほど行った企業研究から、自分の強みと企業が求める人物像とでリンクするものを明確にし、具体的にアピールできるようにしていきましょう。エントリーシートは皆に同じ質問をしているため、回答が似たり寄ったりしたものになります。その中で他の学生と差をつけるためには“個性ある文章”を書く必要があり、それらの差は自分の強みから示せます。
ですので、「こんな強みやスキルがあることをアピールすると企業側に印象が良いだろう」と、企業側を意識しながら自分のアピールすべき強みやスキルを自己分析から明確にしていきましょう。
就活エージェントに添削をしてもらう
通るエントリーシートを書くためには最後に必ずプロによる添削をお願いしてください。エントリーシートでは“他者からの見え方”がとても重要になりますので、他者からの印象を良くするためにプロによる添削をお願いします。
そんなプロですが、就活エージェントに頼ると良いでしょう。就活エージェントは学生の就活を支援する存在で、企業紹介から内定を獲得するためのさまざまなサポートを行っています。その中で「エントリーシートの添削」も就活エントリーシートは行ってくれます。就活エージェントは就活に関する知識が豊富で、これまでにもたくさんの学生のエントリーシートを通過されてきました。
そんな実績のある就活エージェントを頼ることによって、他者からの見え方の良いエントリーシートを作成するためのお手伝いをしてもらえることから、選考突破率もグッと上がります。ですので、エントリーシートを作成したら“必ず”就活エージェントに添削をお願いしましょう。
キャリchでも通るエントリーシートを作成するためのお手伝いを行うイベント「就活相談サポート」を開催しています。エントリーシートの添削はもちろん、作成時からお手伝いをします。必ず選考に通過するエントリーシート作成を約束します。ぜひ気楽にご参加ください!
おわりに
「なぜかエントリーシートだけなかなか通過しない」と悩む人はたくさんいます。しかしエントリーシートは選考の第一段階となりますので、通過できないと面接どころか内定に近づくことすらできませんから、通過できない場合には早急に対処していかなくてはなりません。
ですのでまずは、エントリーシートが通らない原因を自分の中でしっかりと明確にし、必要な対策をきちんとしていきましょう。「一人ではうまくいかない」と悩む場合にはぜひキャリchを頼ってください、必ずあなたの助けになります!
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この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。