就活で10社しか受けないのは少ない?持ち駒の増やし方を紹介
2024年4月5日
これまでのところ、何社くらいエントリーしましたか?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
10社しかしてないです。
なるほど。これからエントリー数を増やしていく予定ですか?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
正直あまり興味のある企業が見つからなくて、これ以上のエントリーは考えてないんです。10社しか受けないのは少ないんでしょうか?
できればもう少し増やせるといいですね。このコラムでは、10社しか受けないときのメリットデメリットや、エントリー数の増やし方について説明します。ぜひ参考にしてください。
キャリアアドバイザー 平崎
目次
就活で10社しか受けないのは少ない?
就活で10社しか受けないのは、平均エントリー数よりもかなり少ないです。エントリーには、プレエントリーと本エントリーの2種類あります。
プレエントリーとは、学生が企業に対して興味があると意思表示して、企業の情報を得られる状態にすることです。それに対して本エントリーは、実際に選考に参加することを指します。
いずれの平均と比べても、10社しか受けないのは少ないため、積極的にエントリーしていくのがオススメです。まずは、エントリー数の平均やエントリー数の考え方について説明します。
エントリー数の平均は20〜30社程度
企業に興味があることを示すプレエントリー数の平均は、20〜30社程度です。まずは企業の情報を得ないと本エントリーする企業も決められないため、少し多めの数になります。
就活全体を通しての本エントリー数の平均は、14〜20社程度です。就活が本格的に始まる3月までの時期に10数社の選考にエントリーし、4月以降に追加で何社かエントリーします。
ただし、このエントリー数はあくまで参考値です。人によっては早期選考に参加したり、持ち駒が減って追加エントリーを増やしたりすることがあります。一般的には、就活が長引けば長引くほど、エントリー数も増えていくでしょう。
エントリー数を絞って10社しか受けないのは、リスクがともないます。全落ちした場合は就活を最初からやり直さなければいけないなど、苦戦するかもしれません。
就活全般を通して10社くらいしか受けないイメージでいる人は、もっと積極的にエントリー数を増やすことをオススメします。
就活で受ける企業数は状況や考え方によって決める
就活で受ける企業の数は、就活生の状況や考え方によって決めるべきです。その人の状況によっては、10社程度しか受けない方がよい場合があります。
なぜなら、エントリー数を絞って10社程度しか受けないことにリスクがあるのと同様に、無理やりエントリー数を増やすことにもリスクがあるからです。
無理にエントリー数を増やそうとして、興味がない企業の選考を受けることになったりスケジュールを詰め込み過ぎたりすると、ミスマッチや準備不足で内定に至らず、結局は時間を無駄にする危険性があります。
そのため、エントリー数が平均に満たないからといって、無理やりエントリー数を増やすのはやめましょう。自分に合った企業を、自分に可能な範囲で適度に受けてこそ、就活の成功率が高まります。
しかし、業界研究不足や就活が面倒くさいといった理由でエントリー数が少なくなっている場合は、注意が必要です。全落ちのリスクを低くするために、エントリー数を増やした方がよいでしょう。
就活で10社しか受けなくてもよいケース
全落ちのリスクを避けるためには、できるだけエントリー数を確保することが大切です。しかし、人によっては10社しか受けなくてもよいケースもあります。
たとえば早期選考で内定を獲得している場合や、公務員と併願している場合です。これらのケースについて、詳しく見ていきましょう。
早期選考で内々定を出されている
早期選考で内々定を獲得している場合は、本選考で10社しか受けないという選択肢もあります。
政府主導の就活スケジュールでは、大学3年生の3月からエントリー開始、6月から選考スタートです。しかし、経団連に加盟していない企業を中心に、大学3年生の3月より前に選考が開始されているケースがあります。
夏や秋のインターンシップを通して採用が決まっている場合や、選考の早い外資系企業から内々定を獲得している場合など、早期選考で内々定を獲得し、ある程度その結果に満足しているのであれば無理にエントリー数を増やす必要はありません。その企業以上に入社したいと思える企業が見つからないのであれば、10社しか受けないのもよいでしょう。
ただし、内定を承諾するかどうか返答を保留できる期間は短いです。また、内定を承諾しているのに選考を受け続けると、後々トラブルになる可能性もあります。早期選考で内々定を得ている場合は、本当に入社したいと思う企業に限定して受け、早めに結論を出すようにしましょう。
今すぐに内定を獲得したいときは、キャリチャンの就活支援サービス「スピード内定サポート」に参加するのがオススメです。選考ステップが少ない企業の紹介や、面接対策のフォローをしているので、内定が獲得できなくて悩んでいる人は、ぜひ参加してみてください。
公務員と併願している
公務員を志望している人は、エントリー数を無理に増やす必要はありません。エントリーした企業の対策を充分に行うためにも、10社しか受けない判断をしてもよいでしょう。
無理にエントリー数を増やすと、公務員試験のための勉強時間が取れなくなり、自信を持って試験に望めなくなる可能性があります。就活よりも公務員試験をメインに考えているのであれば、無理にエントリー数を増やす必要はありません。
就活で10社しか受けないメリット
就活で10社しか受けないのには、リスクだけでなくメリットもあります。自分の状況と合わせて、リスクとメリットのどちらが大きいか考え、受ける企業数の目安にしましょう。
就活で10社しか受けないメリットは、以下の3つです。
それぞれのメリットについて説明していきます。
1社について詳しく調べられる
就活で10社しか受けない人は、1社について詳しく調べられるメリットがあります。調べる企業数が少ない分、1社にかけられる時間が増えるため、それぞれの企業を深掘りできるでしょう。
企業研究は、就活を成功させるためにとても重要なステップです。企業について詳しくなると、志望動機でアピールする点がわかるようになるため、選考を通過する可能性を高められます。
企業研究は、採用ホームページはもちろんですが、インターンシップやOB・OG訪問などを通しておこなうと、よりリアルな情報を入手できます。エントリー数が少ないのであれば、色々なツールを使って企業について調べるべきです。1社1社への理解が深まり、他の就活生よりも志望動機に厚みを出せるでしょう。
また、たとえ選考に落ちたとしても「あれだけ頑張ったから」と納得できる可能性が高まります。どんな結果だとしても入念に対策できたのであれば、結果に納得しやすいのです。
「業界研究が進んでいない」「まずはそれぞれの業界について概要を知りたい」という人は、以下のコラムもチェックしてみてください。
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スケジュール管理が楽
就活で10社しか受けない場合、スケジュール管理が楽になるメリットがあります。10社であればスケジュールが被りにくいため、管理に悩むことが少ないでしょう。
エントリー企業を増やすと、同時に複数の企業とやり取りして面接の日程を決めなくてはいけません。日にちを覚えたり調整したりするのが難しい可能性があります。エントリーする企業が少なければ面接の日を調整しやすいため、見落としたり参加できなかったりといったリスクが低くなるでしょう。
志望企業に本気度をアピールできる
就活で10社しか受けない人は、志望企業に本気度をアピールできます。就活の面接では、他社の選考状況について聞かれることも少なくありません。他に受けている企業が少ない場合、一社一社への志望度合いが高いと思われるので、面接官からポジティブに捉えられるはずです。
企業は面接の質問で、就活生の志望度合いをはかっています。むやみやたらにエントリーしている学生よりも一社一社に思い入れのある学生の方が、評価が高くなる可能性があるのです。
また、最終面接では志望度を確かめている企業がたくさんあります。企業への思いが伝われば、内定に有利に働く可能性が高いです。志望の本気度を伝えられる点も、エントリー数を減らすメリットといえるでしょう。
就活で10社しか受けないデメリット
就活で10社しか受けないのには、以下の5つのデメリットがあります。
下記で詳しく見ていきましょう。
全落ちする可能性がある
就活で10社しか受けない人は、全落ちするリスクが高くなることを理解しておきましょう。
受ける企業が10社しかないと、さまざまな企業を織り交ぜてリスクヘッジすることが難しいです。結果として受ける企業や職種が偏るため、その種の企業や職種に適性がない場合、全落ちして一気に持ち駒がゼロになる可能性があります。
全落ちして持ち駒がなくなった場合、また企業を探してエントリーするところから始めなければいけません。就活は時期が遅くなればなるほど求人の数が減り、難易度も上がる傾向にあります。
そのため、全落ちしてから就活をやり直すと、なかなか就職先が決まらない危険性があるのです。全落ちしてしまうとエントリーからやり直すため、就活が長引いてしまう可能性があるでしょう。
限られた業界や企業の知識しかない
就活で10社しか受けないと、限られた業界や企業の知識しか得られない可能性があります。複数の業界や企業を見ることで、自分にあった仕事が見つかる可能性が高まるため、できるだけいろいろな業界や企業を見るのがオススメです。
企業にエントリーした後は、説明会や業界研究、企業研究などを行い、業界や企業への知識を高めます。エントリー前にそこまで詳しくなかった業界でも、知識が深まることで入社意欲が高まるというのはよくあることです。幅広い業界や企業の知識を身につけることで、自分に合った企業を探すことができるでしょう。
また、エントリー数を増やすと志望度の高い企業とそうではない企業の比較をしやすいメリットもあります。社風や働き方を比較することで、自分が魅力的に思っているポイントを再確認できることもあるのです。エントリー数を減らしすぎると、志望企業についても理解が深まらない可能性があります。
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選考に慣れないまま就活が進む
就活で10社しか受けない人は、選考に慣れないまま就活が進んでしまい、内定をなかなか獲得できない可能性があります。
就活の面接にはある程度の慣れが必要です。聞かれる質問にはある程度決まったものがあるので、複数の企業の面接を受けることで、だんだんと慣れていきます。そのため、面接経験が増えると、面接の雰囲気に慣れて、自分らしく話せる心の余裕ができるのです。
一方、面接を受けた回数が足りないと、本命の企業を受けるときにも選考に慣れていないせいで失敗してしまうケースも考えられます。自分の魅力を伝えきれず、後悔の残る選考になってしまうかもしれません。
精神的に追い込まれる
10社しか受けない場合「落ちたら就活をやり直さなければいけない」というプレッシャーがのしかかり、精神的に追い込まれる可能性があります。それでなくても少ない持ち駒から不採用の数が増えると「就職先が決まらないのではないか」という気持ちが生まれ、不安なまま就活を進めなければいけなくなるかもしれません。
また、エントリー数が少ないと、1社への思い入れが強くなるため、落ちたときに受けるダメージが大きくなります。持ち駒が多ければ「あの企業も気になるな」「次は頑張ろう」と前向きな気持ちに慣れますが、10社しかないと常に追い込まれた状態で就活を進めなければいけないのです。
心にある程度余裕のある状態で面接を受けるためにも、エントリー数はある程度確保したほうがよいでしょう。
後からエントリー数を増やすのが難しい
10社しか受けない場合、後からエントリー数を増やすのが難しい可能性があります。10社しか受けないと決めていても、持ち駒が少なくなってきたら、結局はエントリー数を途中で増やさなければいけません。
後から他の企業にエントリーすることももちろん可能です。しかし、就活の時期が遅くなればなるほど、エントリーできる企業は少なくなります。秋や冬になると選考を続けている企業はぐっと少なくなるため、興味のある企業にエントリーできないといったことも考えられるのです。
とくに10月の内定式を過ぎてしまうと、エントリー可能な企業はかなり減ってしまいます。また、少ない採用枠を目指して多くの就活生が選考に参加するため、就活の難易度が上がる可能性もあるでしょう。
選択肢の多い3月ごろにエントリーしておく方が、興味のある企業を見つけやすく、内定も獲得しやすいといえます。
就活で10社しか受けない人が志望企業を増やした方がよい理由
公務員との併願や大学の授業との兼ね合いで仕方がなくエントリー先を減らすのは、1社1社の選考に真摯に向き合うためにも必要なことです。しかし「エントリー数を増やすのが面倒くさい」「大変なのは嫌だ」といった理由で10社しか受けないのであれば、リスクを減らすためにも、エントリー先を増やしたほうがよいでしょう。
エントリー先を増やしたほうがよい主な理由は、以下の3つです。
それぞれの理由について解説します。
いろいろな企業を比較できる
エントリー先を増やしていろいろな企業について理解を深めることで、比較検討ができます。企業によって、仕事の内容や働き方は異なります。たくさんの企業を知ると、自分が求めている働き方の企業に出会える可能性が高まるでしょう。
反対に、自分に合わない企業を見つけられる点もメリットです。「リモートワークの企業がよい」「全国転勤は嫌」など、求める条件を挙げて、それを満たせる企業を見つけると、入社後に後悔する可能性が減ります。
10社しか受けないと選択肢が狭まるため、自分に合った企業と出会えない可能性があるのです。
選考経験が積める
多くの企業にエントリーすると、選考経験が積めます。就活にはある程度の慣れが必要です。エントリーシートの書き方や面接の受け答えなどは、数をこなしていけばだんだん対応できるようになります。
その結果、志望度の高い企業でも本来の自分の力を発揮できる可能性が高まるのです。選考経験を積んで場慣れするためにも、10社にこだわらず、もっと多くの企業へエントリーをしたほうがよいでしょう。
持ち駒が多くなって精神的に余裕が出る
受ける企業が増えることで、精神的な余裕が出ます。エントリー数が増えると持ち駒がなくなる可能性を下げられるため、不安な気持ちを抱えずに就活に臨めるでしょう。
就活で不安になる多くの原因は、内定がなかなか獲得できないことです。「就職先が決まらないまま卒業するんじゃないか」という不安が募ると、気持ちばかり焦って就活もうまくいきません。エントリー数を増やすことで、仮に選考に落ちても「まだ大丈夫」と気持ちに余裕を持てます。
ただし、エントリー数を増やすことで「落ちても次頑張ればいいや」と安易に考え、企業への対策を疎かにするのはやめましょう。受ける企業が10社でも50社でも、対策をしっかり行わなければ、内定はなかなか獲得できません。1社1社に真摯に向き合える数のエントリー数にすることが大切です。
就活で10社しか受けない人が志望企業を増やす方法
エントリー先を効率的に探すためには、自分の価値観をはっきりさせ、就活求人サイト以外の場所でも探すことが大切です。10社しか受けない人が志望企業を増やすためには、以下の方法が考えられます。
志望企業を増やす方法を詳しく見ていきましょう。
自己分析して自分の可能性に気づく
自分が行きたいと思える企業が10社程度しか見つからないという人は、自己分析して自分の可能性を広げることが大切です。
自分の価値観や適正がわからないと、どの業界や企業を目指せば良いかわかりません。その結果、もともと知っている企業やなんとなくイメージのよい企業に絞って就活をしている可能性があります。
自己分析を行って理想のキャリアが見つかれば、就活の軸にあった企業を見つけてエントリーできるようになるでしょう。今まで知らなかった企業をたくさん知ることで、自分に合った企業を見つけられます。
自己分析を行い自分の強みや価値観を明らかにして、興味を持てる企業を増やしましょう。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
就活エージェントを利用する
就活のプロに自分に合った企業を紹介してほしいという人は、就活エージェントの利用がオススメです。
就活エージェントでは、一人ひとりの希望を聞いたり価値観を確認したりして、その人に合った企業を紹介しています。自分では企業を探すのが難しいという人や、企業の紹介や選考アドバイスを受けたいという人は、利用してみましょう。
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その他の就活エージェントについては、以下のコラムで特集しています。
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逆求人サイトを利用する
自分で企業を探すのが難しい人は、逆求人サイトで企業からスカウトされるのを待つのもオススメです。
逆求人サイトとは、プロフィールや希望条件を登録することで、企業からオファーが来る就活サイトのことを指します。自分からエントリー先を探す必要がなく、待っているだけで自分に合った条件の企業からオファーが来る可能性があるのがメリットです。
また、逆求人サイトでは、あなたのことをよいと思った企業から連絡が来るため、選考の通過率が高い傾向にあります。ただし、魅力的なオファーが来ない場合もあるので、逆求人サイトのみで就活を行うのはリスクがあるといえるでしょう。
就活イベントに参加する
業界や企業についてあまり知識がない人は、一度にたくさんの企業が見られる就活イベントに参加するのもオススメです。
就活イベントには業界や職種問わずたくさんの企業が参加します。今まで興味のなかった企業でも、実際に話を聞いたり社員と会ったりすると、自分に向いていると気づくことがあるでしょう。30分程度で企業のセミナーを聞けるので、1日に数社の説明会を聞けます。
また、就活イベントに参加しているのは、採用担当者であるケースが多いです。説明を聞いたり質問をしたりすることで顔や名前を覚えてもらえると、選考で有利になる可能性もあります。まだ業界や企業をあまり知らない人は、積極的に参加するとよいでしょう。
キャリチャンでも、さまざまなタイプの合同企業説明会を開催しています。ぜひ活用してください。
就活で10社しか受けない人が数を増やすときに注意すること
10社しか受けないと決めていても、持ち駒が減ってきたら受ける企業を増やす必要があります。しかし、エントリー先をむやみに増やすだけでは、意味がありません。
エントリー数を増やすことに必死になったり、スケジュールを詰め込み過ぎたりするのは避けたほうがよいでしょう。ここからは、エントリー数を増やすときの注意点について詳しく説明します。
数を増やすことだけに必死にならない
エントリー数を増やすときは、数を増やすことだけに必死にならないようにしましょう。何も考えずにエントリー数を増やそうとすると、興味のない企業や適性のない企業にエントリーしてしまいます。
内定を獲得したとしても入社しないなら、初めから受ける意味がありません。企業側も熱意のなさや適性のなさを感じ取るので、そもそも内定を獲得できない可能性が高いです。エントリーする際は、自分の就活の軸を満たしてくれる企業を探す必要があります。
また、就活対策が充分にできていない場合も、内定をなかなか獲得できません。エントリー数を増やしても、対策できていない場合は落ち続けることが考えられます。
エントリー数を増やすことだけに必死にならず、適性の見極めや選考対策にも力を入れるようにしてください。
スケジュール管理に気をつける
エントリー数を増やしたとしても、スケジュール管理には十分気をつけましょう。10社しか受けないときと違い、スケジュール管理を細かくしないと選考が受けられなかったり日にちを忘れてしまったりするリスクがあります。
とくに、業界が同じ企業に複数エントリーすると選考時期が重なる可能性があるため、注意しましょう。
また、選考が進むと急な面接が入ることもあります。企業の優先順位を付け、志望度の高い企業の面接を確実に受けられるように準備してください。
就活で10社しか受けない人に必要な対策
就活で10社しか受けない人に必要な対策は、以下の5つです。
1社1社にきちんと向き合うためにも、しっかり対策を行いましょう。
企業研究はしっかり行う
就活で受ける社数を10社に絞る場合は、企業研究をしっかり行いましょう。エントリー数が少ないと1つ1つの企業について調べる時間が取れるので、しっかり調べて他の就活生と差をつけるべきです。
企業研究を行う際は、採用ホームページの情報だけでなく、書籍や社員へのインタビュー、SNSなどのさまざまなツールで情報を得るようにしましょう。よりリアルな情報を得るために、OB・OG訪問を行うのもオススメです。実際に働く社員に企業の話を聞くことで、本当に自分に合った企業なのかを判断できます。
また、具体的なエピソードを聞くことで、どんな点に魅力を感じているのかを面接で伝えやすくなります。面接官にも志望度の高さをアピールできるため、10社しか受けないと決めているのであれば、志望企業について誰よりも詳しくなるくらい調べることが大切です。
インターンシップに参加する
10社しか受けないと決めている人は、志望企業のインターンシップに参加しておきましょう。
受ける企業を少なくするのであれば、早めに就活準備を始め、積極的に企業と接点を持つ必要があります。長期のインターンシップであれば、その企業の仕事を体験できるため、企業研究に役立つ上に、自分とのマッチング度合いも確認できるでしょう。
インターンシップは、夏頃に多く開催されます。夏休みを利用した長期インターンシップに参加すると、担当者に顔と名前を覚えてもらえるかもしれません。
また、優秀な学生は、優先的に選考に案内される可能性もあります。通常の選考よりも有利に働く可能性があるので、10社しか受けないのであれば、インターンシップにはできるだけ参加しておくべきです。
模擬面接を受ける
就活で10社しか受けないのであれば、模擬面接などで充分に対策を行いましょう。選考を受ける社数が少ないと、面接経験が積めないというデメリットがあります。そのため、面接慣れしないまま本命の企業の面接に臨み、失敗してしまう可能性があるのです。面接を受ける回数が少ない人は、事前に練習しておいたほうがよいでしょう。
就活エージェントやキャリアセンターでは、模擬面接を受けられます。入退室のマナーや質問への受け答えを練習できるため、本番にも自信を持って臨めるようになるでしょう。
キャリチャンでも、面接のコツに関するレクチャーと模擬面接を体験できる「模擬面接WEBセミナー」を開催しています。参加は無料なので、ぜひ活用してください。
適性検査対策を行う
就活で10社しか受けない人は、適性検査への対策をしっかり行いましょう。適性検査は、面接の前に実施されることが多く、基本的な学力を試されます。適性検査を足切りの材料にしている企業の場合、基準に到達しないと面接も受けられません。
逆に、適性検査でよいスコアを出せば、面接官の期待値が高い状態で面接をスタートできる可能性があります。面接で同じ評価の就活生のどちらを採用するか迷ったときは、適性検査の結果を見て判断することも多いです。
問題なく面接に進み、よい印象を得るためにも、適性検査への対策はしっかり行っておきましょう。
選考の見直しを行う
就活で10社しか受けないのであれば、選考を受けた後は、受け答えなどの見直しを行うことが大切です。改善点を探して対策しなければ、また面接で同じ失敗を繰り返してしまいます。
就活の面接では、改善点を指摘されることが少ないです。そのため、自分で選考を振り返る必要があります。簡潔でわかりやすく話せたか、逆質問の内容は適切だったかなどを振り返って、次回の面接に活かすとよいでしょう。
就活で10社しか受けない人からよく聞かれる質問
最後に、就活で10社しか受けない人からよく聞かれる以下の3つの質問について回答します。
就活であっさり内定をもらえることはある?
就活であっさり内定をもらえることはあります。ただし、自分に向いている社風だったり、インターンシップで実力を認められたりなど、企業と自分がマッチングしている場合の話です。
内定を獲得するためには、事前準備をしっかり行う必要があります。自分について理解を深め、マッチングする企業を見つけられた人や、業界や企業についてしっかり勉強してインターンシップに臨んだ人は、あっさり内定を獲得できる可能性があるのです。
何も対策せずに内定を獲得するのは、難しいと思っておいた方がよいでしょう。
キャリチャンでは、面接が厳しくない企業の紹介と面接対策を行う就活支援サービス「面接サポート」を実施しています。プロのキャリアアドバイザーが面接へのアドバイスをマンツーマンで行うので、苦手意識がある人はぜひ参加してみてください。
文系で10社しか受けないのは少ない?
文系で10社しか受けないのは、エントリー数がかなり少ないといえます。理系の学生は学校推薦や教授推薦などの制度を利用する人が多いため、エントリー数がやや少なくても、内定を獲得できる可能性があるでしょう。
それに対して、文系は学校や教授からの推薦を利用しにくいうえ、大学で学んだ専門性が企業の仕事と直結しないことが多いです。理系よりもたくさんの企業にエントリーして選考を受けるのが一般的になっています。
内定が獲得できる確率はどれくらい?
内定を獲得できる確率は、30社程度受けて2社程度といわれています。そのため、20社以上落ちるのは普通のことだと考えたほうがよいでしょう。
10社しか受けない人はしっかり対策をしないと、全落ちする可能性があります。全落ちのリスクを避けるためには、エントリー数を増やすことが大切です。
就活で10社しか受けないのは少ない!自分にあった企業を探そう
就活で10社しか受けないのは、平均エントリー数よりも少ないといえます。リスクを防いで就活を成功させるためには、20社以上エントリーしたほうがよいでしょう。
ただし、公務員と併願している人や早期選考で内々定を獲得している人は、エントリー数を10社程度に減らしても構いません。
諸事情により10社しか受けられない人は、企業研究をしっかりおこなうことが大切です。また、適正試験や面接などの対策も入念に行ってください。
全落ちのリスクを防ぐために、自分のエントリー数を見直してみましょう。
「就活相談サポート」に参加しよう!
この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。