化粧品会社に向いてる人は?やりがいや就職する際の注意点も解説
2024年10月29日
エントリーシートの提出ラッシュが迫ってきましたが、志望業界は絞れましたか?
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Bさん
化粧品会社を中心に受けようと思っているんですが、私に合う業界かどうか不安です。
どうして不安に思っているんですか?
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Bさん
化粧品が好きだからという理由で志望しているんですが、それだけでは甘いでしょうか?
化粧品が好きな人はもちろん向いてる業界ですよ!化粧品会社に向いてる人の特徴ややりがいなどを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
キャリアアドバイザー 廣瀬
化粧品業界とは
まずは、化粧品業界の事業内容と今後の業界予測について紹介します。
業界について調べることは、志望動機を考える際にも非常に重要です。しっかり業界研究して選考に臨みましょう。
化粧品会社の事業内容
化粧品業界は、スキンケアやメイクアップに関わる商品を取り扱う業界です。化粧品の開発・製造・販売が主な事業内容といえます。
化粧品といっても、スキンケア用品、メイクアップ用品、ヘアケア用品など、取り扱うジャンルは様々です。
企業規模によっていくつものブランドやジャンルを取り扱う企業もあれば、1つのジャンルに特化している企業もあります。
商品の開発から販売までの全ての工程を行っている企業もありますが、製造のみを行っている企業や、商品を仕入れて販売のみを担当している企業もあるのです。
自分がどんな仕事をしたいのかを考えて企業を選ぶようにしましょう。
化粧品業界の今後
化粧品業界は今後、オンライン接客を利用した販売に力を入れたり、SNSマーケティングを強化したりといった動きが強まると考えられます。
化粧品業界は新型コロナウイルスの影響でタッチアップが制限されたことなどをきっかけに、店頭以外でのアプローチ方法を行う企業が増えました。
ビデオ通話を使ったWebカウンセリングや口紅の色をオンラインで合わせられるシステムなど、店頭で化粧品を試しにくくなった分、生活スタイルに合わせた販売方法を各社模索しています。
また、InstagramやTikTokなどから商品の人気に火がつくことが多くなっていることから、SNSマーケティングに力を入れている企業が増えています。
化粧品ブランドも増えていることから、ブランドのカラーや商品のよさを伝えるためにSNSを活用していくことが必要になっているのです。
影響力のあるインフルエンサーなどとコラボする動きも増えています。
「化粧品業界についてまだよくわからない」という人は、下記の資料を活用してみてください。
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化粧品会社の職種
化粧品会社では、以下の職種があります。
自分にはどの職種が合っているか、下記を参考に考えてみましょう。
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美容部員
美容部員は、店頭で自社の化粧品を販売する仕事です。お客様の肌状態や求めているカラーをヒアリングして、おすすめの商品を提案します。
接客だけでなく売り場の管理や商品の仕入れ・納品、顧客管理など様々な仕事があり、基本立ち仕事になるため体力も必要です。
主な業務は顧客へのヒアリングと自社商品を使ったメイクとアドバイスです。いろいろなお客さんと会話するため、コミュニケーション能力やヒアリング力などが求められます。
近年では美容部員がSNSで広報を行うなど、活躍の場も増えています。
研究・開発職
研究・開発職は化粧品の製造や開発に携わる仕事です。マーケティング部門が決定したターゲット戦略や新商品のコンセプトを元に、商品の機能や成分などを開発するのが主な仕事といえます。
化粧品の原料を調合して製品を作ったり、よりよい商品を作るために改善を行ったりします。
必須資格は特に設けられていないことが多いですが、薬品や皮膚の知識が必要なため、薬学部や化学部、生物学部などの学生を採用する傾向があるでしょう。
大学で化粧品の成分や調合に必要な専門知識を学んでいる人は、選考に有利な可能性があります。また、チームで研究開発を行うので、チームワーク力も必要な仕事です。
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マーケティング・商品企画職
マーケティングや商品企画職は、新商品の企画立案や販売戦略を立てるなど、業績アップを計画する仕事です。市場調査を行って消費者が求める商品を考え、開発を行ったり、既存商品のリニューアルを行ったりします。
企業の方向性を決める重要な部署のため、知識が豊富な人や現場経験がある程度ある人がポジションにつくことが多いです。新卒でいきなり配属される可能性は少ないでしょう。
常にトレンドを把握する情報収集力や、魅力的なプロモーションを考えられる企画力なども求められます。
法人営業
法人営業は、百貨店やバラエティショップなどに自社の商品を提案する仕事です。
百貨店のバイヤーやショップの責任者と交渉して販路拡大のために尽力します。既存の売り場がある場合は、売り上げや在庫管理、売り場の管理などをチェックするのも大切な仕事です。
営業の仕事によってその店舗の売り上げが決まることも多いので、常に数字を意識し、目標金額の達成を目指す必要があります。
担当者と話す機会が多いため、コミュニケーション力や提案力が求められる職種です。
化粧品業界で働くやりがい
化粧品業界で働く際にやりがいを感じられるポイントは、以下の3つです。
それぞれについて詳しくみていきましょう。
たくさんの人と関われる
化粧品業界で働くやりがいの1つは、たくさんの人と関われる点です。
化粧品業界は化粧品を使ってくれる消費者との関わりが多く、直接「紹介してくれた商品がよかった」「肌荒れが治って自信を持てるようになった」などの嬉しい声を聞ける可能性があります。
営業や販売職以外でも、もちろんたくさんの人と関わる機会があります。化粧品開発は、様々なセクションが協力して作り上げていく仕事です。
みんなで一丸となって仕事に取り組めるため、チームで目標達成する働き方を求めている人にオススメの仕事です。
自分磨きができる
化粧品会社で働いていると、自分磨きができる点もやりがいを感じられる点でしょう。
化粧品業界で働く人は、どの職種であってもアパレル業界などと同様に、トレンドや消費者のニーズを捉えて仕事する必要があります。
最新の美容情報が社内でシェアされたり、消費者から流行りの化粧品について話を聞いたりすることもあり、美容について最先端の情報を得て仕事ができるでしょう。
また、自社の新商品を試せる機会や、社内割引で商品を購入できる機会もあります。常に新しい美容知識を得て、自分磨きしながら仕事ができることがメリットです。
ワークライフバランスが整っている
化粧品業界は女性が多いため、ワークライフバランスが整っているケースが多いです。女性に長く働いてもらうために、産休や育休制度、復帰後の時短勤務などが整っている傾向があります。
妊娠・出産後も職場に復帰しやすく仕事と育児の両立がしやすいため、長く働き続けたい人にも向いている業界といえるでしょう。
ただし、化粧品業界全ての企業がワークライフバランスが整っているわけではありません。
長く働ける環境が整っている企業に就職したい人は、企業の制度や口コミをチェックするのがオススメです。
就活口コミサイトのオススメや利用の注意点を知りたい人は、下記のコラムを参考にしてください。
化粧品会社への就職が向いてる人
化粧品会社への就職が向いてる人の特徴は以下の通りです。
化粧品業界に華やかで楽しそうな印象を持っている人も多いですが、入社後に「思ってたのと違った」「周りの人と合わない」などと感じる可能性もあります。
自分に向いてる業界でないと、なかなか内定を獲得しづらいです。また就職できたとしても早期退職に繋がる可能性もあります。
化粧品会社への就職が向いてる人の特徴を知り、自分が向いてるかどうか考えてみましょう。
化粧品が好きな人
化粧品会社に向いてる人は、化粧品が好きな人といえるでしょう。取り扱う商品はスキンケアや化粧品のため、美容に興味がある人はモチベーションを高く持って仕事ができます。
化粧品知識を身につけるための勉強や資格取得などに対しても、積極的に取り組んでいけるでしょう。
販売職に関しては、化粧品が好きで詳しい人は売り上げを伸ばせる可能性が高いです。
顧客も化粧品が好きな人が多いため、化粧品に詳しい店員から購入したいと思う人もたくさんいます。
職種によっては自分の意見を商品に反映できたり、実際に使って感想を求められたりすることもあります。化粧品が好きな人は楽しみながら仕事ができる環境です。
責任感がある人
化粧品会社では、責任感がある人も向いています。
化粧品は直接肌に触れるもののため、責任を持って管理しないとトラブルに発展する可能性もあります。
化粧品会社に限ったことではありませんが、責任感を持って仕事に取り組める人は、企業から評価を得られる可能性が高いです。
就活の面接の際には、責任感を持って役割に取り組んだエピソードを話すのもよいでしょう。
協調性がある人
協調性がある人も、化粧品会社に向いています。
化粧品業界は社内外の様々な人と連携をとる必要がある仕事です。販売職は個人で働いているように見えますが、実際はチームで行う仕事もたくさんあります。
少ない人数でお互いがカバーしながら顧客に対応する必要があるため、協力姿勢が求められます。
売り上げに関しても同様です。個人の売り上げ目標がつく可能性もありますが、ほとんどの企業では店舗でも目標が決められます。目標到達のために、みんなで協力しあって仕事を行なっているのです。
周りを見てフォローするのが得意な人は、化粧品会社に向いてるでしょう。
柔軟性がある人
柔軟性がある人も、化粧品会社に向いています。化粧品業界はトレンドに左右される業界のため、変化に素早く対応できる人材が求められるのです。
トレンドを早く把握して消費者の好みを掴み、新商品を考えたり、商品の売り出し方を考えたりする必要があります。
どの職種においてもトレンドをいち早く掴んで仕事に活かすことが求められるため、従来のやり方に囚われずに新しい知識をすぐに吸収できる人は、化粧品会社に向いてるのです。
人の役に立つのが好きな人
人の役に立ったときにやりがいを感じる人も、化粧品会社は向いています。化粧品は人々の生活に密接している仕事です。
化粧品会社の仕事は、自分が取り扱っている商品が世の中の誰かの役に立っているという実感を持ちやすい仕事なのです。
販売職であれば、取り扱っている商品が誰かの悩みを解決することもできます。「紹介してもらった商品のおかげで肌荒れがよくなった」「選んでもらった化粧品を使ってデートに言ったら可愛いって言われた」など、直接感謝の言葉を聞く機会もあるでしょう。
誰かの役に立つことで仕事にやりがいを見出せる人は、化粧品会社に向いてるといえます。
トレンドに敏感な人
化粧品業界では新しい商品の開発や最新の美容を提供するため、トレンドに敏感な人が向いています。
化粧品会社では美容の知識や最新の流行などを把握しなければ、時代に合った商品を生み出したり、顧客にアドバイスしたりすることができません。
常にトレンドを学ぶ必要があるため、最新の美容や化粧品を学ぶのが苦ではない人は、化粧品会社に向いているでしょう。
化粧品会社への就職が向いてない人
化粧品会社に入社しないほうがよい人の特徴を紹介します。自分が化粧品会社に向いてるかどうかの参考にしてみてください。
以下より詳しく紹介していきます。
化粧品に興味がない人
化粧品に興味がない人は、化粧品会社に向いていません。
取り扱う商品に興味がない人は商品の勉強も苦に感じる可能性が高いため、向いていないといえるでしょう。
好きではない商品に関わり続けることは大変です。興味を持てない商品を開発したり販売したりすると、熱意を持って仕事に取り組めないため、ストレスを感じやすいでしょう。
また、化粧品の知識が豊富でないと、顧客とのコミュニケーションもうまくいきません。お客様が化粧品に求めるニーズを理解できず、説得力のある提案ができない可能性があります。
人と話す仕事は避けたい人
人と話す仕事は避けたい人にも、化粧品会社は向いていません。販売職以外の職種でも、社内で連携を取るタイミングはたくさんあります。
部署を超えて製品の打ち合わせなどがあるため、人と話す機会は多い仕事です。
人と関わる仕事を避けたい人や1人で黙々と作業したいタイプの人は、化粧品業界に向いていない可能性が高いでしょう。
化粧品会社への入社に必要な経験や資格
化粧品会社では、新卒入社で必ず必要になる資格はありません。
しかし「化粧品検定」や「日本化粧品検定」などの美容系の職種を取得しておくと、美容や化粧品に興味があることをアピールでき、選考で有利になる可能性があります。
販売職を目指す人は「一般社団法人日本スキンケアアドバイザー」「コスメマイスター」などの化粧品の基礎知識や販売方法などを学べる資格も取得しておくとよいでしょう。
上記の資格に受験資格はないため、大学生でも受験が可能です。
また、インバウンドの需要でカウンターで英語での接客を求められるタイミングもあるため、英語が使えると高い評価につながる可能性があるでしょう。
「自信が持てるスキルがない」「自分でも入れる企業が知りたい」という人は「就活相談サポート」への参加がオススメです。あなたのよさを活かせる企業を紹介するので、ぜひ参加してみてください。
化粧品会社へ就職する際の注意点
化粧品会社は華やかなイメージがありますが、イメージだけで入社を決めてしまうと、後悔する可能性もあります。
化粧品会社に限らず、業界や職種のデメリットや注意点を理解して就職することが大切です。
「化粧品業界以外も見てみたい」と思っている人は「就活相談サポート」で自分に合った業界を探してみましょう。
安全性への責任が大きい
化粧品は人の肌や髪に触れるため、高い安全性が求められます。
製造過程で安全性のテストが厳しく行われる上に、商品が完成してからも衛生面に配慮した保存や提供を行う必要があるのです。
お客様とのトラブルが起こると会社としての大きな問題に発展する可能性もあるため、どの職種であっても安全性への配慮を重要視する必要があります。
1人1人が責任を持って安全な商品を製造、販売することが大切な仕事です。
予算によって売り上げが左右される
化粧品の売り上げは、企業が決めた予算によって左右される可能性があります。
商品を販売するためには、商品を認知してもらう必要があるため、広告に力を入れる必要があります。
しかし、企業規模や商品の種類によっては広告や開発に使える予算が少ないです。すると販売戦略上でできることも限られ、売り上げが伸びづらくなる可能性があります。
営業職や販売職の人は販売ノルマがあるケースが多いですが、商品の広告が十分ではない場合、苦戦する可能性があるでしょう。
直接クレームや指摘を受ける可能性がある
化粧品カウンターで働く販売職の人は、直接商品やスタッフのクレームや指摘を受けることがあります。1人1人がブランドの顔として働くため、丁寧な対応をしなければいけません。
人によっては厳しい言い方をされたり理不尽な態度を取られたりすることもあり、ストレスがたまる可能性もあります。
クレームをもらったときは、反論せずにまずは相手の意見を聞くことが大切です。真摯にクレーム処理する対応力を身につける必要があるでしょう。
化粧品会社に向いてる人は化粧品が好きで責任感がある人!
化粧品会社に向いてる人は、化粧品が好きで美容や化粧品について学ぶことに抵抗がない人や、責任感を持って仕事ができる人です。
化粧品会社に入社したいと考えている人は、化粧品検定などの資格を取ると、企業に美容が好きなことをアピールできるでしょう。
これらの資格は大学生でも受験できますので、ぜひチャレンジしてみてください。
化粧品会社が自分に向いてると感じた人は、このコラムを参考に自分が入社したいと思える企業を探しましょう。
化粧品会社以外も見ておきたいという人は、興味のある業界をチェックして、自分に合った業界や職種を探してみてください。
「就活相談サポート」に参加しよう!
この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している