部活での役割を上手にアピール|就活で部活が有利といわれる理由と共に解説

 2023年3月16日

「就活において部活は有利」という話を聞いたことがあると思います。部活を頑張ったからこそ、アピールしたいでしょう。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

年間頑張り抜いたので、積極的にアピールしたいです。でも、まわりの人も同じように部活をアピールしていて、差別化ができずに困っています。

部活のアピールは大事ですが、ただ「サッカー部でした」と述べただけでは相手の印象に残りません。まずは就活で部活が有利になる理由を知ることが大切です。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

たしかに、「部活を4年間頑張ってました!」だけでは、相手の印象には残らないですよね。

これから、部活や役職ごとに具体的なアピールポイントを解説していきます。ぜひ参考にして、「部活は就活で有利」という特権を存分に活用してください。

キャリアプランナー 平崎

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そもそもなぜ部活は就活で有利なの?

そもそもなぜ部活は就活で有利なの?

「部活は就活で有利」ということを聞いたことある学生も多くいると思いますが、“なぜ有利なのか”を答えられる人は少ないのではないでしょうか?

実際に部活動経験は就活で有利に働くことがあります。それは部活動経験から受ける印象がよいからです。

では部活動経験から企業側は学生に対してどのような印象を抱くのでしょうか。一緒に確認してみましょう。

「継続力がある学生」という印象を与えやすい

部活動をしていたという学生に対し企業側は、「継続力のある学生」という印象を受けやすいです。部活動は大学4年間、または幼いころから続けている人が大半のため、自然と「部活動経験=継続力がある」と認識するのです。

そして、企業側はこの“継続力がある学生”を好んでいます。なぜならどの企業も長く仕事をしてくれる人材を求めているからです。

企業側は採用活動に膨大なお金や時間をかけています。そのため、学生とのミスマッチから早期退社へと繋がってしまうと、今までにかけてきたお金や時間が水の泡となってしまうのです。

そのような事態を避けるために、仕事を長くしてくれそうな“継続力のある学生”かどうかを判断したいのです。つまり、そんな企業が求めている人材に近づける「部活動経験」は就活で有利な理由の1つなのです。

「目上の人との接し方を理解している」という印象を与える

部活動を経験してきた人は、目上の人への接し方に理解している学生が多いという印象を受けます。

会社に入社すればほとんど自分よりも目上の人と接することになります。またクライアントなど、お客様に対しても目上の人という認識で接することになるでしょう。

そんな時に、目上の人との接し方に慣れていないと「馴れ馴れしい」「常識知らず」という印象を与えかねませんし、企業側もそのようなリスクのある学生に採用ボタンを押すことはありません。

しかし、多くの部活動では上下関係(先輩後輩)がはっきりとしており、また部活動だけの独自のルールなども多く存在しているため、目上の人へ接することにすでに慣れています。

そのため、部活動経験は“社会にすんなり馴染むための能力を持っている”ことをアピールできることから、就活で有利だと言われています。

ここまでを読んで「企業側からの視点は理解したけど、面接で上手く話せるのか不安…」そう感じてる就活生は多いのではないでしょうか?

そんな時は、キャリchが開催している「面接が苦手な人でも内定が取れる求人紹介&面接サポート」に参加してください。経験豊富なキャリアプランナーが部活を就活に活かせるようにサポートします。

部活動での役割を自己PRや志望動機で上手に伝えるコツ

部活動での役割を自己PRや志望動機で上手に伝えるコツ

部活動経験は確かに就活で有利になりますが、ただ部活動経験を述べるだけでは人事や採用担当者には響きません。

そして企業側は「どんな部活動に所属していたのか」よりも「部活動を通して継続力や目上の人との接し方に理解があるのか」などを知りたいと思っているので、これらを伝えられるようにしましょう。

役職名を使う(キャプテン、副キャプテン、経理等)

「役職名を使う」ことで、それぞれの強みと合わせてアピールできます。たとえば「キャプテン」ならリーダー気質をアピールできますし、「マネージャー」ならサポート力があることをアピールできるでしょう。

しかし、みんながみんなキャプテンやリーダーといった経験があるわけではありません。反対に出来すぎた話は「嘘」や「作り話」を疑われてしまう可能性があります。

それに「選手(フィールドプレイヤー)」にも、「忍耐力」や「努力家」といった素敵なアピールポイントがあります。役職を自慢するためではなく、あくまで自分をアピールするための材料として役職を述べるようにしましょう。

部活動動の規模・戦績・期間を具体的に数値で表す

「規模・戦績・期間の数値化」では、数値化することでより話に具体性を出すことができるため、話しが伝わりやすく、また自分をアピールしやすくなるので効果的です。

しかしこれはただ人数が多ければ、ただ勝利の数が多ければいいというわけではありません。

確かに部員数の多い部活でキャプテンとしてみんなを束ねた経験があれば凄いですが、そんな人はなかなかいないでしょうし、そもそも凄い経験よりも学生の中身を知りたい企業にとってはあまり魅力のあるエピソードにはなりません。

あくまで規模などの数値化を交えたエピソードは、自分の部活動動での立場を明確にすることが目的なので間違った使い方をしないように注意しましょう。

自分が部活動に対しどんな良い影響を与えられたのかを具体的に話す

自分が部活動に対し、どんな良い影響を与えられたのかを具体的に話すことで、「継続力があること」や「目上の人との接し方に理解があること」をアピールすることができます。

どんな良い影響を与えられたのかを知るには、実際に部活動の仲間に聞くことが有効です。そして、自分の中でも自分が部活動を通してどのような事を学び、何を得たのかを考えましょう。

そこから仲間に聞いた話とリンクさせ、それが企業にとってどのようなメリットとなるのかを考えましょう。就活では企業にとってメリットとなる人材であることをアピールすることが大切です。

確かに部活動の経験があるだけで、就活で有利ではありますが、“その企業にとってメリット”とならなければ採用ボタンは押されません。

「継続力+上下関係への理解+α(自分の強み)」として、自分のアピールポイントをしっかりと述べましょう。

【役割別】それぞれの役割でアピールすべきこと

【役割別】それぞれの役割でアピールすべきこと

就活で部活動についてアピールする際には、何を中心に話していくかを考えます。たとえば、「キャプテンとしての経験」を話すのか、または「〇〇部としての経験」を話すのかで、意識することは異なります。

もちろん、先ほどご紹介したコツを踏まえた上で、話しの中心から意識すべきことをまとめていきましょう。

まずはキャプテンや副キャプテンなどの「役職」から、それぞれのアピールについて解説します。

いろんな人からの支えに感謝していることをアピール

キャプテンなどの「役職」を中心に話す際は、自分一人で部活が成り立っているのではなく、色んな人の支えがあってこそ、その役職をまっとうできたという感謝の気持ちを述べることがポイントです。

もちろんキャプテンなどをやっていた場合は、リーダー気質があることをアピールするのにも効果的ではありますが、みんながみんなリーダー気質をアピールしがちのため印象に残りづらい可能性があります。

そのため、より自分をアピールするためには「いろんな人からの支えに感謝していること」をアピールするのがオススメなのです。

他にも、部活に対する気持ちや、「こんな部活にしていきたい」「大会で優勝したい」といった明確な目標を大切にしていることも合わせて述べるとより効果的です。

役職別のアピールポイント

それぞれの役職のアピールポイントをご紹介します。キャプテンばかりがいいと思いがちですが、そんなことありません。

選手(フィールドプレイヤー)にもアピールポイントはありますので、自分の役職からどうアピールしていくかを、下記を参考に考えていきましょう。

  • キャプテン
    →1つの組織の総括をしていることでの「強い責任感」「リーダーシップ力」

  • 副キャプテン
    →リーダーを支えるための冷静な「判断力」

  • マネージャー
    →チーム全体を支える「サポート力」「縁の下の力持ち」「聞き上手」

  • 選手(フィールドプレイヤー)
    →仲間を共に目標へ向かう「協調性の高さ」「努力家」「緊張感の中でも力を発揮出来る力」

役割によってアピールできるポイントは異なりますが、あくまでも上記は参考例です。キャプテンだからといって「強い責任感」や「リーダーシップ力」しかアピールできないわけではありません。

もし自分なりのアピールポイントを見つけたい時は、キャリch開催の「面接が苦手な人でも内定が取れる求人紹介&面接サポート」に参加してみませんか?プロのキャリアプランナーが一人ひとりに合わせたサポートを行います。

【部活動別】それぞれの部活動でアピールすべきこと

【部活動別】それぞれの部活動でアピールすべきこと

キャプテンなどの役職だけでなく、部活ごとにもアピールできるポイントは存在します。何度もいっている通り、ただどんな部活に所属していたかを述べても意味がありませんが、部活から何をアピールするのかを意識すれば、就活で有利に働きます。

では、具体的にどんなことを伝えればいいのか、それぞれのアピールポイントとともにご覧ください。

協調性を持って活動をしていることをアピール

所属部活を中心に話す際は、協調性をもって活動していたという意識を伝えることがポイントです。社会人になるにあたってこの「協調性」はとても重要です。

学生時代は部活という組織にチームメイトとして仲間とともに試合などを行っていましたが、社会人になると会社という組織に社員としてチームを組み、ともに仕事を行うことになります。

そんな中で「協調性」がなかったり、チームで動くことに慣れていない人は組織の中に馴染むことができません。しかし部活動をやっていた経験はこの「協調性」をアピールするのに効果的なのです。

自己中心的にならず、集団の中で自分の立ち位置がどこにあるのかをしっかり理解していることをアピールできるようにしましょう。

部活動別のアピールポイント

主な部活からどんなことがアピールできるのかを一覧でご紹介します。基本的にどの部活も「協調性」をアピールできますが、プラスαとして参考にしてください。

  • サッカー部
    →一人でも欠けたらチームとしてならないスポーツ。接触スポーツならではの仲間意識の高さや向上心をアピールできる。

  • 野球部
    →攻守の切り替えが重要になるスポーツ。仕事に対しても忠実に動けるというイメージを抱きやすく、対応力があることもアピールできる。

  • バレーボール部
    →天候関係なく多くの練習をこなすことから、努力家というイメージを抱きやすく、根性があることをアピールできる。

  • バスケットボール部
    →激しい接触スポーツにも屈しないフィジカルやメンタルの強さをアピールできる。

  • ラクロス部
    →大学から始める学生も多いので先輩は「教える力」、後輩は「学ぶ姿勢」をアピールできる。

  • 陸上部
    →個人が個人の能力を発揮できる力、自分に厳しい、自分と向き合えることをアピールできる

  • 吹奏楽部
    →パート毎(楽器)と全体とのそれぞれの長い練習時間にも耐えることができるため、努力家のイメージを抱きやすい。

  • 演劇部
    →人を楽しませたい・人の為になりたいというホスピタリティがあることをアピールできる。

  • 美術部
    →0から1を作る創造力の高さや、集中力の高さをアピールすることができる。

  • ボランティア部
    →人の為にどんなことでも出来ることや、サービス精神、優しさなどをアピールできる。

「なぜ部活をしなかったの?」の質問に対応する方法

「なぜ部活をしなかったの?」の質問に対応する方法

部活動に所属していなかった人は自ら部活動について語ることはないと思いますが、企業によっては「何部だった?」と質問してくる場合があります。もちろん嘘をつくわけには行かないため、「部活には所属していませんでした」と答えることになるでしょう。

しかし、そこで「なぜ部活をしなかったの?」と、さらにあなたを悩ませる質問をされます。そんな時は下記のことを伝えましょう。

  • 部活以上にやってみたい仕事(アルバイト)があった、と向上心アピールする
  • 金銭的にも両親への負担が大きくなってしまうので、「働く」という道を選択する

上記のような回答であれば面接官を納得させることができます。しかし、部活自体は義務ではない場合がほとんどのため、部活動をしなかった理由をしっかりと述べられるのであれば問題ありません。

ただ、「めんどくさかったから」「遊びたかったから」などの向上心を感じられない回答は悪印象なので注意しましょう。

おわりに

部活動の経験は就活で有利に働く場合がありますが、ただ「〇〇部でした」だけでは当然アピールにはなりません。

そのため、まずはなぜ就活で部活が有利になるのかを把握しましょう。そしてそれぞれのアピールポイントと自分の強みをリンクさせ、企業にとってメリットとなる人材だということをアピールしましょう。

また、どんな質問においても上手に回答していくためには練習が欠かせません。そして、”本番を意識した、緊張感のある練習”こそが自分を存分にアピールしていくための近道です。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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