就職が決まらない大学生に多い13の特徴や9つの対策を徹底解説

 2023年3月28日

就職活動は順調ですか?

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

実をいうと、全然就職が決まらないので焦ってます。

焦らなくても大丈夫!就活は正しい方法でしっかりやれば結果はついてきます。

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

でも、どうやって進めればいいのか分かりません。

今回のコラムでは、就職が決まらない人の特徴と対策方法についてまとめています。焦らず正しい方法で実践すれば、希望した企業から内定は取れるので、これを参考にしっかり対策していきましょう!

キャリアアドバイザー 岡田

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目次

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  1. 自分がやりたいことがわかっていないから
  2. 就活について知らないから
  3. 落ちた原因を把握できていないから
  4. まともに活動していないから

就職が決まらない原因とは?

就職が決まらない原因とは?

就職が決まらない理由は、主に以下の4つが挙げられます。

自分のやりたいことを明確にしたり、就活について調べたりしなければ、就活がうまくいかない可能性は高いです。また、そもそも就活に真剣に取り組んでいない人も、簡単に内定を獲得するのは難しいでしょう。ここでは、就職先が決まらない理由を詳しく紹介します。

自分がやりたいことがわかっていないから

就職が決まらない理由には、自分がやりたいことがわかっていないことが挙げられます。志望業界や職種が決められない人は、自分でも興味のある仕事がわかっていないケースが多いです。

就職先を決めるためには、やりたい仕事や理想の働き方から決めていく必要があります。やりたいことがないと就活の軸も決まらないため、志望企業を決められなかったり、選考がうまくいかなかったりする可能性が高いです。

面接の際には、どうしてこの仕事を選んだのか、入社後はどんな仕事をしたいかなどを聞かれます。その際に具体的な答えを返せない場合、選考を通過するのは難しいです。自分がどんな仕事をしたいのかがわかっていない人は、まずそこを明確にする必要があるでしょう。

就活について知らないから

就職先が決まらないのは、就活について知らないことも原因となり得ます。やみくもに自己流で就活を続けていても、内定は獲得できません。就活スケジュールや就活の対策方法を知らないと、出遅れてしまう可能性もあります。

就活を成功させるためには、正しい情報を得ることが大切です。就活対策本やインターネット上でも情報は集められるので、まずは就活の全体像を掴んでみてください。理想的なスケジュールや事前対策を把握してから就活に取り組むことで、効率的に就活を進められるようになります。

落ちた原因を把握できていないから

就職が決まらないと悩む人の中には、選考で落ちた原因を振り返らず、同じことを繰り返してしまっている人もいます。自分の失敗を把握せずに選考の数だけ重ねても、なかなか就活力は上がりません。書類や面接の内容を振り返って分析し、改善点を見つけて次回以降に活かすことが大切です。

たとえば、強みを聞かれたときに、就活にあまり関係のない「朝早く起きられること」と答えていた場合、なかなか選考を通過するのは難しいです。それなのに他の面接でも同じ回答を続けていれば、何社受けても選考の通過は難しくなります。

自分でも何が悪かったか気づいていないことがあるため、選考で答えた内容に自信が持てない人は、就活エージェントやキャリアセンターなどで意見を聞いてみるのもよいでしょう。

まともに活動していないから

そもそもまともに就活をしていない人は、就職先が決まらない状況に陥りやすいです。就活は、適当にやって内定が獲得できるというものではありません。また、内定が獲得できたとしても、就職後に後悔してしまう可能性もあるでしょう。

就活は、出遅れるとどんどん大変になります。なぜなら、時期が遅くなると求人の数が減り、内定の難易度もどんどん上がっていくからです。就活生も少なくなるので、精神的に焦ってしまうことも考えられるでしょう。

卒業直前になって焦ると、満足いく企業に入社できない可能性も考えられるため、就職を目指している場合は、できるだけ早く就活に本気で取り組む必要があります。

いつまでに就職が決まらないとやばい?

いつまでに就職が決まらないとやばい?

まだ就職が決まっていない就活生には、周りから取り残されて焦りを感じている人も多いでしょう。

就活は、出遅れれば出遅れるほど状況が厳しくなっていく傾向があります。大体いつごろまでに就職が決まらないとまずい状況になるのか把握しておきましょう。

具体的な目安は、以下のとおりです。

いつまでに就職先が決まらないとまずいのか、詳しく説明していきます。

大学4年生の夏までが理想

理想的な内定のタイミングは、大学4年生の夏までと考えられます。なぜなら、その時期までが新卒採用における内定出しのピークだからです。

政府主導の就活ルールにおける採用選考のスケジュールは以下の通りです。

  • 3年生の3月〜選考情報の解禁、企業エントリーの開始
  • 4年生の6月〜選考開始

政府主導のルールで選考を行う企業は、上記のスケジュールにのっとって選考を行い、内定を出します。

しかし、実際のところ多くの企業は6月より前に選考を開始しており、春ごろに内々定を出しているのが実情です。また、ベンチャー企業や外資系企業はさらに早いスケジュールで選考を行っているケースも多く、3年生のうちに就活を終える学生もいます。

内定出しのピークが大学3年生の3月〜大学4年生の6月ごろと考えると、夏頃までに内定を獲得できていれば安心です。多くの企業は春採用や夏採用で採用数を確保するため、この時期までに内定を獲得できるように動く必要があります。

秋を過ぎると企業数が激減する

大学4年生の秋ごろを過ぎるとエントリーできる企業数がかなり減るため、就活が難しくなる可能性があります。

春採用や夏採用で内定を獲得できなかった人は、秋採用以降の選考に参加することになるはずです。しかし、春・夏採用で多くの企業は内定者を確保するため、選考を継続する企業はかなり少なくなります。

とくに、内定式がある10月を過ぎると、選考を続ける企業の数はぐっと減ってしまうのです。選考を続ける企業数が減る上に、少しの枠を争って就活生が応募するため、難易度は春よりも上がる傾向があります。

また、多数の企業が選考を終了してしまうため、就職したい企業が見つからないケースも考えられるでしょう。充分な選択肢から就職先を選ぶためにも、できるだけ早く就活をスタートすることが大切です。

とはいえ、すでに就活に出遅れてしまって、困っている就活生もいるでしょう。そういう場合は、効率的に就活を行うことで就職先が決まらない事態を避けられます。

キャリチャンでは、プロのキャリアアドバイザーによる無料の就活支援サービス「出遅れ就活サポート」を行っています。就活の立て直し方をレクチャーし、今からエントリーできる企業を紹介するので、ぜひ参加してみてください。

就職が決まらない大学生にありがちな13の特徴

就職が決まらない大学生にありがちな13の特徴

就職が決まらない人に共通している問題は、「何とかなる」と思っているマインドです。何とかなると思っていると、就活をするための十分な準備ができていないために、選考を通過できない傾向があります。

就活は、これから何十年も働く企業を決める大事な場です。就職してから後悔しないためにも、まずは就職が決まらない人の特徴を知ることから始めましょう。

就職が決まらない人の具体的な特徴は、以下のとおりです。

就活が決まらない人の特徴がわかれば、自分が当てはまったとき次にどうすればよいのか判断しやすくなります。それぞれの特徴について解説するので、自分と照らし合わせながら参照してください。

提出書類の完成度が低い

なかなか就職が決まらない人には、就活における提出書類の完成度が低いという特徴があります。履歴書やESといった書類は、企業の選考やインターンを受ける上で、必ず提出が必要です。

採用担当者は、提出された書類をもとに次の選考に進める人物を見極めます。そのため、書類の完成度が低い状態で提出すれば当然の結果として評価が低くなり、次の選考に呼んでもらえる可能性も低くなってしまうわけです。

書類選考において人事が重視しているポイントは、以下の3つです。

  • 誤字・脱字がないか
  • 簡潔に説明できているか
  • 論理的な説明ができているか

就職後にクライアントと関わる際、上記のようなことができていないと、仕事に支障をきたす可能性があります。そうした状況を回避するために、企業は書類選考を設けているのです。

そのほか、就活生の特徴や経験、学力なども選考基準としてみていますが、とくに重要なのは上記の3点だと認識しておきましょう。

就活における書類の正しい書き方がわからない人は、下記の資料を参照してください。履歴書・ESを初めて書く人や、書類選考が通過しない就活生のために、作成方法を解説しています。

選考対策が十分でない

選考対策が十分でないのも、なかなか就職が決まらない人に多い特徴です。選考対策が不十分な状態だと、自分のスキルをうまく伝えられず、内定に近づけません。

企業は、自社で働くためのビジネススキルをはかるために選考を設けています。しかし、「〇〇のスキルを持っていますか?」などとダイレクトに聞かれるわけではないです。一見すると関係なさそうな質問を行い、それに対する答え方や説明の内容から、仕事に必要なスキルの有無を推測します。

そのため就活生は、その企業でどんなスキルが求められているのか把握したうえで、さまざまな質問への回答の中で上手にアピールできるよう対策する必要があります。対策が不十分だと、以下のような回答になって、高評価につながらないのです。

  • 企業が求めるものとは異なるスキルをアピールしてしまう
  • 回答の中にスキルのアピールを盛り込めない
  • 論理的かつ端的にわかりやすく説明できない

自己PRを求められたときだけがアピールチャンスではありません。どの質問に対する回答でも、聞かれたことに答えつつ上手にアピールを加えられるように対策しましょう。

適切な仕事選びができていない

なかなか就職が決まらない人には、適切な仕事選びができていない就活生も多いです。自分の適性と一致しない企業の選考を受け続けても、受かる可能性はほとんどありません。

就活生の中には「大手企業で働きたい」「美容関係の仕事がしたい」といった希望や憧ればかりに気を取られ、自分の適性がわからないまま選考を進めているケースも少なくないです。

しかし、企業は自社で活躍できる人材を求めているので、仕事に対する適性がない人に内定を出すことはありません。自社の仕事で活かせる能力以外のスペックがどんなに高くても、企業にとっては全く意味がないとみなされます。

結果として、就活において自分の適性を無視した仕事選びをしている人は、なかなか就職が決まらない状況におちいりやすいのです。

就職が決まらないことで悩んでいる人は、「静かに作業をするのが好き」「体を動かして活動するのが得意」といった自分の特徴を理解してから、あらためて就活の方向性を見直してみてください。

就活にあてる時間が少ない

なかなか就職が決まらない学生には、就活にあてる時間が少ないという特徴もあります。就活のために割く時間が少なければ、選考対策や個別の企業選考に向けた研究が不足している状態で選考を受けるため、他の就活生に対して見劣りし、なかなか内定にたどり着けないのです。

就活においては、時間を確保できるか否かで結果に大きな差が生まれます。対策が十分にできれば選考を通過する可能性が上がりますが、不十分であれば高評価を得ることは難しいです。

就活生の中にはアルバイトや部活動などで忙しく、就活のための時間を確保しにくい人もいるでしょう。しかし、忙しいことを言い訳にしてしまうと、いつまでも就職が決まらない状況におちいる恐れがあります。

そのため、朝早起きしたり、夜中テレビや携帯を触る代わりに就活に使うなどして、少しでも就活にあてる時間を増やしましょう。どうしても就活に時間が割けない人は、就活エージェントなどのサービスを利用して、効率よく就活を行うのがオススメです。

キャリチャンの就活支援サービス「スピード内定サポート」では、短期間で内定獲得が可能な企業を紹介し、選考対策もマンツーマンでサポートします。サービスの利用は無料です。就活の時間が取れない、早く就活を終わらせたいという就活生は、ぜひ活用してください。

自己分析が足りない

自己分析が足りないのも、なかなか就活が決まらない人の特徴の1つです。

自己分析ができていないと、そもそも自分がどのような人間なのか正確に把握できません。結果として、自分がどんな企業を志望すべきか適切に決められず、選考で何をアピールすべきかもわからないため、いくら就活しても内定につながらないのです。

自己分析を深められているか否かは、たとえば以下のように、志望動機の質にもあらわれます。

就活生A:「私は0から1を生み出すのが得意なため、企画開発を志望します。」

就活生B:「私は御社のビジネスに興味があるため志望します。」

上記のような二人の就活生がいた場合、ほとんどの企業は就活生Aを採用したいと思います。なぜなら就活生Aの方が、自分が得意な分野をきちんと把握しており、それを活かしてどんな貢献ができるか明示しているからです。

「興味がある」「やりたい」という自分側の希望だけでは内定にたどりつきません。自分の得意と企業が求める人物像が一致してこそ、内定獲得へ大きく近づきます。しっかりと自己分析を深めて、自分の適性を企業にアピールしましょう。

志望理由があいまい

なかなか就職が決まらない人は、志望理由があいまいなのも特徴の1つです。

企業は、自社への入社意思が強い人の方を優先的に採用する傾向にあります。なぜなら、自社への入社意思が強い人の方がやる気があり、入社後も頑張ってくれると判断するからです。

志望理由があいまいだと、本当に自社に入社したいのか判断材料に欠け、不合格になる場合が多くなります。

たとえば、以下のような二人の就活生がいた場合、採用されるのはAさんの方でしょう。

就活生A:「御社が展開している〇〇は、これからの市場において重要であるため、ぜひ御社に入社し活動を広げていきたいです。」

就活生B:「御社のビジネスはいまの流行りだと聞いたので興味を持ちました。」

就活生Aさんは志望理由が具体的で、入社したいという意思が明確です。しかし就活生Bさんの方は理由に具体性がないうえ、流行り廃りや噂話を根拠にしているため、すぐに気が変わってしまうのではないかと心配になります。

基本的なビジネスマナーやスキルだけでなく、志望理由も選考において企業が注視するポイントです。具体的で明確な志望理由を述べられるように、しっかり対策しましょう。

志望理由がうまく書けなくて悩んでいる就活生は、下記の資料やコラムも参考にしてください。

理想が高すぎる

就職先に対する理想が高すぎると、就職がなかなか決まらない状態になりがちです。就活生の中には、誰もが社名を知っているような大手企業や人気の業界を目指す人もいるでしょう。

しかし大手企業や人気業界の選考には、全国から多くの志願者が集まります。そのため選考倍率が著しく高くなり、内定を得られるのはほんの一握りの優秀な就活生だけです。受かる人より落ちる人の方が圧倒的に多い選考となります。

学歴やスキル、知識、経験など、これといったアピール材料がない状態で高倍率の選考を受けても、内定獲得は難しいでしょう。

もちろん、理想を高く設定して就活を行うのは悪いことではないです。とはいえ、自分の実力からかけ離れた理想ばかり追いすぎると、いつまで就活を続けても内定を得られず、なかなか就職が決まらない可能性が高くなります。

大手企業や人気の業界だけが、自分にとって最良の就職先とは限りません。もし大手企業を受けるのであれば中小やベンチャー企業の選考も受ける、人気の業界以外も受けるなど、バランスよく就活を進めるのがオススメです。

業界・企業研究ができていない

業界や企業研究ができていない場合、面接でうまく志望理由を答えることができないため、就職が決まらない可能性があります。

業界や企業研究は、エントリーシートや面接での回答内容を充実させるために、非常に重要です。また、業界や企業のことをよく知らないまま就職してしまった場合、入社後に後悔する危険性もあります。きちんと業界や企業について調べ、納得した上で選考を受けることが大切です。

企業は、自社の求める採用ニーズに合った人材を採用したいと考えています。しかし、業界や企業について調べていないと、どんなポイントを売り込めばよいかわからず、効果的なアピールができません。

特に2次面接以降は、業界や企業についての細かい知識が問われる質問をされます。事前にしっかり調べていないと何を答えればよいかわからず、志望意欲が低いために準備不足なのだと判断されて、内定を獲得できないことが考えられるでしょう。

ビジネスマナーが身に付いていない

最低限のビジネスマナーがないと、態度の悪い就活生だと思われて、なかなか就職が決まらない状態になってしまうでしょう。

書類の書き方や服装、言葉遣いなど、就活にはたくさんのマナーがあります。就活では、基本的なビジネスマナーを身につけておくことも大切です。

まだ学生だとしても、ビジネスマナーは評価の対象になります。着用するスーツや持ち物は就活の上で企業側に受け入れられやすい物を用意し、言葉遣いや入退室の方法なども、事前に身につけておくことが大切です。

基本的なビジネスマナーは、就活のときだけでなく、社会人になっても活用できるスキルです。就活の機会にしっかりと学んでおきましょう。

就活マニュアルを気にしすぎている

なかなか就職が決まらない人は、就活本やインターネット上の情報に振り回されて、就活がうまく進まなくなっている可能性があります。

就活についての情報は、インターネット上でもたくさん見つかりますし、役に立つ情報も多いです。しかし、就活の進め方や対策方法は人それぞれであるという点も覚えておかなくてはいけません。

就活に関する情報はあくまで参考として捉えておき、自分なりに進めることも大切です。全てをマニュアル通りに進めると、自分のキャパをオーバーしてしまうこともあります。

たとえば、大学の勉強が非常に忙しいのに、マニュアル通りに20社以上の企業にエントリーしたとします。すると大学の授業と両立できず、単位が取得できなかったり企業について調べきれなかったりするため、内定が獲得できなくなってしまうこともあるでしょう。

また、マニュアル通りの受け答えをすると、自分らしさが出せず、評価されづらくなるうえに、相手に自分の能力や人柄を勘違いされてしまう可能性もあります。情報の取捨選択を行い、自分の責任で就活を進めることが大切です。

入社後のビジョンが描けていない

入社後にどんな社会人になりたいか、具体的にどんな仕事をしたいかを考えていないと、自分のキャリアプランに合う企業を選べなくなり、なかなか就職が決まらなくなってしまいます。

就活は、内定の獲得がゴールではなく、入社後に理想のキャリアを描けることが大切です。入社後に後悔してしまう就活は、成功とはいえません。

企業側も、自社で長く働いてくれる人材を求めています。そのため、優秀な学生であっても長期的な活躍イメージが湧かない人は、採用しない傾向にあるのです。

早期退職のリスクがある人は、選考で敬遠される傾向があります。入社後にどんな活躍をしたいのか、成長意欲があるのか、そのミスマッチがないかを企業は選考で確認しているので、しっかりと自分のキャリアプランを伝えることが大切です。

企業との相性が悪い

受けている企業との相性が悪い場合も、なかなか就職が決まらない原因となります。

選考において企業が見ているのは、スキル面の適性だけではありません。以下のような場合も、相性が悪いと判断されて不合格となる可能性が高いです。

  • 就活生が目指す理想と企業のビジョンが合わない
  • 就活生の価値観と企業の理念が合わない
  • 就活生が希望する働き方と企業の実態が合わない
  • 就活生が望むキャリアプランをその企業で実現できない

このような就活生を採用した場合、入社後にミスマッチを感じて、結局は早期離職につながる恐れがあります。そうした事態を避けるために、選考において企業はさまざまな質問から就活生に関する情報を集め、適性検査を行い、自社との相性を確かめるのです。

就活しているのになかなか就職が決まらない人は、自分の希望やスキル面にばかり目を向けて、それ以外の相性について考慮が足りなかったのかもしれません。

自分と相性が良い企業を見つけられない場合は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」がオススメです。プロのキャリアアドバイザーが就活生一人ひとりにマッチした企業を見極め、希望に沿った会社を紹介します。

紹介後の選考対策も二人三脚でサポートするため、合格率も高いです。無料で利用できるサービスなので、ぜひ活用してみてください。

自信がない

なかなか就職が決まらない人には、自分に対する自信がないという特徴もあります。自信がなさそうな人には安心して仕事を任せることができないと判断され、採用選考において高評価を得られないのです。

たとえば自信があるか否かでは、グループディスカッションやグループワーク、面接での受け答えの返答が違います。

自信がある就活生の場合「厳しい環境でもやり切れますか?」といった質問に対し「はい」と即答でき、採用担当者に入社後の活躍を期待させるでしょう。

一方、自信がない就活生の場合「わかりません」「たぶん大丈夫です」というような、前向きには捉えられない答えをしてしまいがちです。

こうした少しの回答の違いでも、自信のなさが採用担当者に伝わってしまいます。そして「こんな自信のなさそうな説明で顧客を納得させられるだろうか?」などと、入社後の仕事ぶりに不安を感じさせてしまうのです。

自信を持って商品やサービスを勧めるのと、自信がない状態で勧めるのでは、信頼性が変わります。それは結果として売り上げの大小にも直結するので、企業は自信を持って受け答えができる就活生を採用する傾向が強いのです。

就職が決まらない大学生が取るべき9つの対策

就職が決まらない大学生が取るべき9つの対策

ここまでの説明でもわかるように、なかなか就職が決まらないのには、それなりの原因があります。今後の就活に当たってはきちんと就職へとつなげられるように対策していきましょう。

現状でなかなか就職が決まらない状態にある人が取るべき対策は以下の9つです。

自分が就職が決まらない人の特徴に当てはまっていても、対策方法がわからなければ解決できません。それぞれの対策方法について詳しく説明するので、ぜひ参考にしてください。

優先順位を決める

なかなか就職が決まらない人は、まず就職先の条件を明確に定めましょう。条件をいくつか挙げて優先順位を付け、それを満たしてくれる企業を探すのがオススメです。

就職先の条件が決まらないと、何をもとに企業選びをすればよいかわからず、志望動機があいまいになってしまいます。志望動機があいまいだと企業側へのアピールが不十分で、高評価につながりません。自分としても選考へのモチベーションが高まらないはずです。

また、なんとなくで企業を選んでしまい、ミスマッチが起こることも考えられます。

就職先の条件としては、以下のようなポイントを考えてみてください。

  • 自分の強みを活かせる仕事か→会社の求める人物像を確認
  • 会社の方向性が自分の価値観に合致するか→企業理念や方針を確認
  • 自分のライフスタイルに合った働き方ができるか→転勤・リモートワーク・休日日数・残業時間などを確認
  • 希望するキャリアビジョンを実現可能か→資格取得補助・教育制度などを確認

就職先に求める条件を思いつく限り列挙して、それに優先順位を付けていくとよいです。

自己分析を徹底する

就職が決まらないと思ったら、自己分析を徹底的に行いましょう。

自己分析は、自分が将来どうなりたいのか、どんな職業に就きたいのかなど、自分自身と向き合って自分という人間への理解を深めるための手段です。

自分のやりたい仕事や目指す将来像がわからなければ、志望する企業も動機も決まりません。また、自分の強みがわからなければ、選考で何をアピールすべきかもわからず、志望の根拠も示せないため、内定獲得に近づけないでしょう。

自己分析をする際は「過去」「現在」「未来」の3要素で行うと、自分の強みや将来像が明確になり、希望する業界や職種を決めやすくなります。

キャリチャンでは、自己分析のやり方についてまとめたワークシートを無料で提供しています。自己分析ができていない就活生は、ぜひ下記よりダウンロードしてください。

企業研究のやり方を見直す

なかなか就職先が決まらない人は、企業研究のやり方を見直してみましょう。業界や企業についてのリサーチが足りていなければ、エントリーシートや面接でうまく質問に答えられず、内定がなかなか獲得できない可能性が高いです。

企業研究する際は、まず本やインターネットで、業界の特性や事業内容、扱っているサービスなどを調べてみましょう。その上で、ニュースを見て企業の動向を把握したり、経営トップ層のSNSやインタビューを見て、社風や求める人物像を確認したりするのがオススメです。

さらに、企業説明会やOB・OG訪問などで社員の生の声を聞くと、ある程度社風を把握できます。実際に働いている社員と会うことで、自分と合いそうな企業かどうかの判断もしやすくなるでしょう。

今までの企業研究のやり方を振り返り、足りていない点があれば、すぐに上記の方法を取り入れてみてください。

就職活動にかける時間を増やす

なかなか就職が決まらない人は、就活にかける時間を増やすようにしましょう。就職が決まらない原因は、選考前の準備が足りていないせいかもしれません。

たとえば、企業1社につき2時間の企業研究をするなら10社で20時間かかります。そこに書類対策や面接対策が増えると、さらに時間が必要です。自分の就活を振り返って、選考準備にどれだけの時間をかけていたか考えてみてください。

また、内閣政府の『令和2年度 学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査』によると、大学4年生の3割が就活に9ヶ月以上かかったと回答しています。内定式は基本的に大学4年生の10月に行われるため、そこから逆算すると、最低でも大学3年生の1月から始める必要があるわけです。

それよりも遅い時期から就活を始める場合は、遅れた分の時間を取り戻すために就活に使う時間をもっと増やして、行動量でカバーしていく必要があります。

志望企業を増やす

なかなか就職先が決まらないときは、志望企業を増やすのもオススメです。志望度の高い企業のみに集中して選考を受けたい気持ちは理解できますが、少なすぎるのもよくありません。

エントリー数が少なすぎると、選考に不慣れなために十分なアピールができず、なかなか就職が決まらない状況におちいりやすいです。また、業界や職種が偏ってると、自分に適性がなかったときに、全落ちするリスクがあります。

どんなに優秀な学生だとしても、職種への適性がなかったり社風が合わなかったりなど、マッチングの観点から内定を獲得できないケースは多々あります。自分に自信があっても、志望企業はある程度増やしておいた方がよいでしょう。

また、大手や有名企業ばかりに絞っている人は、視野を広げることも大切です。企業規模が小さい企業でも、自分の目指す働き方を叶えられる企業はたくさんあります。ブランドイメージより、自分の条件を満たせる企業を優先して探してみてください。

新卒の平均エントリー数は20社前後です。できれば平均数くらいはエントリーして、内定獲得のチャンスを増やすことをオススメします。

書類を改めて確認する

なかなか就職が決まらない人は、これまで自分が提出してきた書類を改めて確認するのがオススメです。提出書類の完成度が低いのも、内定を遠ざけてしまう原因になります。

大抵の企業は、面接の前に履歴書やエントリーシート(ES)を提出させて、書類選考を必ず実施します。そのため、まず書類で不合格にならないように対策をすることが重要です。

採用担当者は、何百人と就活生を見ているため、最初の3分程度で判断するケースもあります。わかりにくい文章や回りくどい文章で書かれていると、採用担当者にストレスを与え、最後まで読まれる前に不合格と判断されてしまうかもしれません。

書類選考を通過するためには、わかりやすく簡潔に伝える必要があります。もしマニュアルなどを参考にしてもESや履歴書がうまく書けない場合は、就活エージェントなどのプロに直接書き方を教わるのも1つの手です。

キャリチャンでは、ESや履歴書の書き方に関するレクチャーと添削を受けられる無料のセミナー「履歴書・ES書き方WEBセミナー」を開催しています。ぜひ活用してください。

選考の振り返りをする

なかなか就職が決まらないときは、書類や面接の内容を一社ごとに見直し、どうして落ちてしまったのかを考えて、改善ポイントを探しましょう。

就職先が決まらない人は、受けた選考の振り返りを行なっていないケースがあります。自分の改善点を見つけて内定につなげるためには、振り返りが大切です。

就活では、書類選考や面接に落ちた理由を直接フィードバックしてもらえる機会は少ないです。そのため、自分で悪かった点を振り返る必要があります。改善ポイントとしては、たとえば以下のようなポイントが挙げられるでしょう。

  • 志望動機に説得力がなかった
  • 自己PRがありきたりな内容になってしまった
  • 逆質問が思いつかずに焦ってしまった

もちろんその他にも、さまざまな要因が考えられます。次回の面接までに、これまでの失敗につながったポイントをどのように改善すればよいか考え、前よりもうまく答えられるように準備してみてください。

自分で改善ポイントがわからない場合は、就活エージェントやOB・OGなどに相談するのもオススメです。人の意見を聞くことで、自分では気が付かなかった改善点を見つけ出せます。

就職イベントに参加する

なかなか就職が決まらない大学生は、就活セミナーや合同企業説明会といった就活イベントに参加するのがオススメです。就活イベントに参加すると、企業や業界の情報を集めて理解を深められるだけでなく、それらを比較したり、就活生同士で情報交換したりもできます。

就活生の中には、自分と同じような悩みを抱えている人もいるので、どうやって取り組んでいるのか聞いてみるとよいです。そうした情報をもとに就活を進めると、効率よく活動できるでしょう。

キャリチャンでも、さまざまな種類の合同説明会を実施しています。たくさんの優良企業が集まり、業界・企業研究ができるチャンスなので、ぜひ参加してみてください。

就職エージェントを頼る

なかなか就職が決まらない大学生は、就職エージェントを頼るのも1つの手です。就職エージェントに頼ると、あなたが高評価を得やすい相性のよい企業を紹介してくれます。

また就職エージェントは、学生が希望する企業に就職できるようにするために、一人ひとりに合ったアドバイスを行います。場合によっては書類の添削や模擬面接も行ってくれるため、実践に向けた準備ができるのもメリットです。

就職エージェントを活用して出遅れを巻き返したい大学生には、キャリチャンの就活支援サービス「出直れ&やり直し就活」がオススメです。プロの就職エージェントがこれまでの失敗の原因を分析し、あなたが評価を得やすいピッタリの企業を紹介して、選考対策もサポートします。

就職が決まらないと不安や悩みが増えるものです。プロの専門家に頼って解決しましょう。誰でも無料で利用できるので、気軽に参加してみてください。

その他の就活エージェントについては、下記のコラムで特集しています。

就職が決まらないまま卒業を迎える場合の進路

就職が決まらないまま卒業を迎える場合の進路

就職が決まらないまま卒業を迎える場合、以下のような進路が考えられます。

就職先が決まらなくても、卒業後の進路はたくさんあります。就活に行き詰まって辛い人は、上記の選択肢もあると考えてみてください。

ただし、就活が嫌だからといって、安易に他の進路を選ぶのはオススメしません。それぞれにデメリットがあるため、よく検討して選ぶようにしましょう。

就職先が決まらないまま卒業するとどうなるのか不安な人は、以下のコラムも読んでみてください。

進学する

卒業まで就職が決まらない場合、一旦就活をやめて、大学院や専門学校に進む方法もあります。好きなことやさらに学びたい分野がある人は、就職を遅らせることで、より深くその分野について学ぶのも1つの手です。

大学卒業後に就職せず進学を選ぶ場合は、以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット デメリット
  • 専門的な知識が増える
  • 就職時の給与水準が上がる
  • 進学費用がかかる
  • 家族の理解が必要
  • 社会に出る時期が遅れる
  • 同級生と話が合わなくなる

進学する際にはもちろんお金が必要です。受験費用や入学金、授業料などもかかります。奨学金を申請する場合、将来的に返す金額が大きくなるため、卒業後に自分で返せるかどうかよく検討してください。

また、就職できないから進学するといったマイナスな気持ちでは、進学先で得られるものが少ないです。進学して何を学びたいのか、卒業後はどのような進路に進みたいかなどを明確にしておきましょう。

就職浪人する

就職先が決まらないまま卒業を迎えた場合、就職浪人を選ぶ人もいます。就職浪人とは、大学在学中に就職先が決まらず、卒業後も就活を続けることです。

卒業後に就職浪人する場合のメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリット デメリット
  • 就活に多くの時間をさける
  • 新卒で落ちた企業に再チャレンジできる
  • 新卒での経験から就活ノウハウが豊富
  • 面接にも慣れている
  • 親からの金銭的な援助が必要
  • アルバイトをする場合は就活の時間がなくなる
  • 既卒者を採用していない企業もある
  • 選考で不利になることがある
  • 面接で難しい質問を受けることがある

就職浪人は就活に集中できれば、上記のメリットから効率よく就活を進められるでしょう。しかしアルバイトを行う場合は、そちらに時間が取られて就活に集中できないことがないように気をつける必要があります。

また、企業によっては既卒者を採用していなかったり、選考で不利になったりする可能性も考えられるでしょう。面接で「なぜ新卒で就職しなかったの?」と聞かれることも多々あります。「内定を獲得できなかったから」と答えると、面接官も不安に思い、内定が獲得できない可能性があるため、前向きな回答を用意しておくことが大切です。

フリーターになる

就職先が決まらないまま卒業する場合、正社員での就職を諦め、アルバイトとして働く方法もあります。

就職せずにフリーターになるメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット デメリット
  • 自分の好きなペースで働ける
  • 趣味に時間を使ったり、長期休みを取ったり、時間の自由がきく
  • 社会的信用が得にくい
  • 金銭の借り入れや家などの賃貸借の際、審査に通らない可能性がある
  • クレジットカードの審査に通らない可能性がある
  • 年齢を重ねても年収が上がりにくい

上記のようなデメリットから、フリーターのままだと長期的な人生設計を立てにくいでしょう。

さらに、やっぱり正社員として就職しようとしても、フリーター期間が長いとなかなか内定を得にくい点に注意が必要です。フリーターをしている間にスキルや知識を身につけなければ、就職に苦労する可能性があります。

起業する

就職先が決まらない人は、自分で起業する方法も考えられます。自分で企業を立ち上げて事業をするのであれば、就活する必要はありません。

自分で起業する場合のメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット デメリット
  • 自分の持つスキルやアイデアを活かせる
  • 売り上げを伸ばす楽しみを得られる
  • 自分の好きな時間に自由に働ける
  • 事業が軌道に乗るまで収入が不安定
  • 事業がうまくいかなければ、大きな負債を抱えるリスクがある
  • 事業の失敗を恐れストレスが大きい
  • 結果を出すためにプライベートの時間を削る人も少なくない

企業を成功させるためには、事業に必要なスキルを身につけ、経営のノウハウを学んでおくことが大切です。ビジネスについてたくさん勉強し、経験も積む必要があります。就職したくないから起業するという考えでは、うまくいかない可能性が高いでしょう。

就職留年する

就職先が決まらないまま卒業するのが嫌な人は、就職留年を選ぶのも1つの方法です。留年して大学に残り、就活に再チャレンジすることを就職留年と呼びます。

就職留年するメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット デメリット
  • 卒業後の空白期間ができない
  • 学生のまま新卒として就活に臨める
  • 留年の期間さらに勉強できる
  • 就職留年にネガティブな印象を持つ企業もある
  • 面接官が納得できる理由を説明する必要がある
  • 選考で不利なることもある
  • 学費や生活費が必要

就職留年は、企業側にネガティブな印象を与える可能性があります。就活がうまくいかなかった人、留年して就活から逃げた人といった印象を持たれると、就活が不利になり、また就職先が決まらない事態が発生するかもしれません。

留年理由を聞かれたときは、面接官が納得できるような理由を話す必要があります。また、留年するには当然お金が必要です。もう1年分の学費を捻出できるのか、慎重に検討することが大切です。

就職が決まらない大学生が注意すべき9つのポイント

就職が決まらない大学生が注意すべき9つのポイント

就職が決まらないことに不安を感じ、さまざまな方法を試したにもかかわらず、うまくいかない大学生も多いのではないでしょうか。

実をいうと、就職が決まらないことを気に病んだり、早く就職を決めようと焦ったりするあまりに、かえって就活がうまくいかない悪循環におちいってしまうこともあります。

そのような状況にならないためには、以下のポイントに注意してください。

それぞれの注意点について解説します。

自己流でどうにかしようとしない

なかなか就職が決まらないからと言って、自己流でどうにかしようと、やみくもに行動するのはオススメできません。

なかなか就職が決まらない大学生には、誰にも就活のやり方を教わらず、自己流で就活を始めた人が多い傾向があります。正しい方法を知らないまま就活を推し進めているため、自分の間違いに気づけず、なぜ内定につながらないのかわからないのです。

そのままでは、いつまで就活を続けても改善を図れず、同じ失敗を繰り返すことになってしまいます。卒業までの時間が限られており、就職浪人や就職留年になればいっそう不利になることを考えると、やめた方がよいと言えるでしょう。

そのような悪循環を断ち切り、新卒のうちに就職を決めるには、就活エージェントなど内定獲得のノウハウを熟知している専門家に頼るのが一番です。

キャリチャンでも、プロのエージェントと一緒にこれまでの就活を振り返り、改善を図りながら内定獲得を目指せる無料の就活支援サービス「出遅れ就活サポート」を開催しています。

効果的な就活のやり方を学べるだけでなく、自己流では見つけられない非公開求人も含め、あなたが受かりやすい企業を紹介してもらえるので一石二鳥です。ぜひ活用してください。

他人と比較しない

なかなか就職が決まらないからと言って、他人と自分を比較するのはやめた方がよいです。他人と比較すると、自分を追い詰める原因になります。

就活をしていると、友達や周囲の就活生と情報交換をすることもあるでしょう。

その際に内定を獲得した話や選考が進んでいる話を聞いてしまうと、自分だけが取り残されているように感じて落ち込んだり、まるで自分がダメな人間のように感じて劣等感にさいなまれたりすることがあります。

その結果として「自分なんか採用してくれる企業はないかも」「どうせ次もうまくいかない」といったネガティブ思考に陥り、就活へのモチベーションが下がってしまうことがあるのです。

就活において、そのようなネガティブ思考は禁物です。全身からネガティブなオーラがにじみ出て、職場の雰囲気を悪くしそうに見えるため、実際に選考でも敬遠されてしまいます。

他人と自分の就活状況を比較しても、百害あって一利なしです。就活生同士で情報交換する際は、他人のことは気にせず、自分にとって有益な情報だけ入手するようにしましょう。どうしても気になるなら、いっそ他の就活生との交流を控えるのも1つの手です。

焦りすぎない

なかなか就職が決まらないからと言って、焦りすぎないようにも気を付けてください。ネガティブ思考と同様、就活では焦りも禁物です。

もちろん、卒業年度になって何も就活をしてないような人がいれば「そろそろ始めないとヤバイかな」といった多少の焦りは必要でしょう。

しかし基本的には、就活において過度な焦りは良い結果を生みません。集中力の低下や準備不足を引き起こし、選考で十分なアピールができないため、結局は高評価につながらないのです。

そして「急がないとヤバイ」と焦れば焦るほど、ちっとも内定がもらえず、かえって就活が長引くというパラドックスにおちいります。

「急いては事を仕損ずる(仕損じる)」という言葉もあるように、急げばよい結果につながるわけではありません。なかなか就職が決まらないと焦りを感じるのはわかりますが、落ち着いて就活にしっかり集中し、万全の準備・対策を整えるのが内定獲得への近道だと理解しておきましょう。

何となくで決めない

なかなか就職が決まらないからと言って、何となく企業を決めるのは避けるべき手段です。自分との相性をきちんと検証せず、何となく就職先を決めてしまうと、入社後に後悔する可能性が高くなります。

確かになかなか就職が決まらないと、焦りや面倒くさいといった感情が少なからず生まれるでしょう。こうした感情が続くと、就活を早く終わらせたいため「内定がもらえた企業に就職すればいいや」という投げやりな気持ちで、何となく入社先を決めてしまいがちです。

しかし、いったん就職すると、転職をしない限り40年以上そこで働き続けることになります。起きている時間の大半を40年以上も過ごし続ける環境を、何となくで決めてしまってよいはずがありません。

もし自分に合わない企業だったら、長年の間に不満や不安によるストレスがどんどん溜まり、一時の感情で重大な決断の手を抜いたことを後悔するはずです。誤ってブラック企業に入社してしまう危険性も高くなります。

なかなか就職が決まらないと、精神的にもつらい状況が続いているとは思います。しかし入社後の時間の方がずっと長いことを思えば、いま就職先選びの手を抜くことは得策ではないです。

自分と企業の相性をしっかり検証し、自分に合った企業を受けることが、結果として内定を得やすくし、就活を早く終わらせる近道になります。

過度なアピールをしない

なかなか就職が決まらないからと言って、過度にアピールするのは避けた方がよいでしょう。自分のよさを理解してほしいという気持ちはわかりますが、過度なアピールはかえって悪印象になってしまうことがあります。

就活において、書類選考や面接で自分をアピールするのはよいことです。しかし、なかなか就職が決まらない就活生の中には、内定獲得に前のめりになるあまり、以下のような行動をとってしまう人もいます。

過度なアピールの例 企業から見た印象
積極性を見せたいあまり、求められていないタイミングで発言する 空気の読めない人。入社後に社内外の人たちと上手くやれるか不安。
自分のよさをアピールしたいあまり、聞かれたことへの回答がおろそかになったり、話の内容と無関係なアピールをしたりする コミュニケーション能力が低い。論理的思考力が低い。相手の質問に真摯に答える誠実さがない。
自分のよいところを伝えたいあまり、企業が求めていない余計なことまでアピールする 押し売り感が強いうえ、企業理解が浅い。どこでもいいから手当たり次第に受けていて、志望度が低い。
優秀な学生と思われたいあまり、尊大な態度を取ってしまう 謙虚さがなく、先輩社員や上司の指示・指導に従えるか不安。
自分に自信がないために、嘘ついたり話を盛り過ぎたりする うさんくさくて信用できない。入社後も嘘をついたり不正を働いたりして、会社の信用を落としめそう。

上記のように、過度なアピールは決してよい評価につながりません。まずは聞かれていることにきちんと答え、企業が求めている内容に応じて、適切かつ適度に自分のよさを伝えるのがオススメです。

志望業界や職種にこだわりすぎない

就職がなかなか決まらない人は、志望業界や職種にこだわりすぎないよう気を付けてください。自分に向いている業界はこれだと思い込んで就活を始めると、選択肢が狭まってしまいます。

特に就活を始めたばかりの人であれば、最初から業界や職種を絞りすぎるのはオススメしません。志望企業が少ないと、全落ちするリスクが高まります。まずはいろいろな企業を見て、自分に合っている企業を探してみましょう。

あまり興味がないと思っていた業界でも、詳しく話を聞くと自分の強みが活かせて、理想の働き方を実現できる企業があるかもしれません。

たとえば、営業職にネガティブな印象を持っていた場合でも、業界や企業ごとに調べると、その働き方は企業によって大きく異なることが多いです。新規営業がなかったり、話が下手な人でも活躍できる場所があったりと、企業によって活躍できる人の特性は異なります。

最初からイメージで業界や職種を絞り込まず、いろいろな企業を調べてみることが大切です。

口コミを気にしすぎない

なかなか就職が決まらない人は、ネットの口コミだけを信じて、企業を選ばないように気をつけましょう。口コミサイトは就活の参考にはなりますが、真偽が定かではない情報も混ざっています。

特に企業を退職した人が書いている口コミは、企業のネガティブな部分ばかりが書かれていることが多いです。しかも客観性に欠ける情報であるため、その人物の主張に共感してもらうために誇張されたり、相反する事実が伏せられていたりするかもしれません。

口コミを信じて受けるのをやめてしまうと、自分の可能性を潰してしまいます。口コミサイトは企業の情報を知るよいツールですが、あくまで参考程度に読むようにしましょう。

条件だけで企業を選ばない

なかなか就職が決まらない人は、条件だけで企業を選ばないように気をつけましょう。選考が少ないから、福利厚生がよいからなど、企業の事業以外の部分のみで志望企業を決めると、入社できたとしても長続きしない可能性があります。

たとえ勤務条件がよくても、興味のない仕事や馴染めない職場では長続きしないでしょう。なかなか就職先が決まらない状況でも、自分の理想のキャリアを実現できる仕事を選ぶことが大切です。

一人で抱え込まない

なかなか就活が決まらない人は、その悩みを一人で抱え込まないようにしてください。

就活の悩みを一人で抱えていても、客観的な意見が得られないため、状況は好転しない可能性が高いです。それどころか考え込み過ぎてネガティブ思考におちいり、ますます状況が悪くなることもあり得ます。

就活に行き詰まったときは、周りの友達や就活エージェントに相談し、今の状況を確認してもらったり、アドバイスをしてもらったりするとよいでしょう。

たとえば面接でうまく答えられない質問があった場合、周りの人にどんな回答を答えたか聞くと、参考になることがあります。また、就活エージェントに聞けば、より面接官に響きやすい回答例を聞けるでしょう。

就活がうまくいかないときはどんどん周りを頼り、一人で悩まないようにしましょう。

就職が決まらないことで不安なときの対処法

就職が決まらないことで不安なときの対処法

就職が決まらないことで不安になってしまったときは、気分転換や休息をとることも大切です。以下の対処法を行うとよいでしょう。

上記の対処法について、詳しく解説していきます。

リフレッシュする

就職が決まらないことに焦って不安やモヤモヤした気持ちに悩まされている人は、思い切って就活を数日休み、リフレッシュする時間を取りましょう。

思いっきり趣味に時間を使ったり小旅行に行ったりして気持ちを切り替えると、気持ちが落ち着き、就活への不安が和らぐ可能性があります。

ただし、無制限にダラダラ休むと、就活に復帰するのが難しくなるかもしれません。あらかじめ「〇日まで休む」と予定を立てて、計画的に休むようにすることが大切です。

また、今後の就活でも定期的にリフレッシュする日を決めると、それを目標とすることで前向きに就活に取り組めます。

就職後に仕事に行き詰まったときもリフレッシュの時間は大切です。どんなことをすれば気がまぎれるか、自分にあった気分転換の方法を探してみてください。

家族や友達と話す

就職が決まらないことでネガティブな気持ちになったときは、信頼できる周りの人に話を聞いてもらうのもオススメです。人と話すことで、自分の就活へのモヤモヤや辛い気持ちが解消される可能性があります。

就活は1人で進めることが多いですが、1人で悩みや不安を抱えていても、うまくいかない可能性が高いです。周りの人の意見を聞くことで、就職が決まらない状況を打破するヒントが見つかるかもしれません。

また、就職が決まっている友達に成功体験を聞くのもよいでしょう。効果のあった対策や企業の情報を知ると、就活がうまくいく可能性があります。

ただし、就活がうまくいった人の話を聞いて落ち込んでしまうようであれば、無理して話を聞く必要はないです。趣味や最近あったことを話して、気持ちを切り替えるようにしましょう。

落ち込むよりも改善のきっかけにする

就職が決まらない状態が続いた場合、落ち込むよりも改善のきっかけにしましょう。企業から不採用通知が来たとしても「この企業とは合わなかった」と考えて、冷静にだめだったポイントを探してみてください。

選考に落ちたのは、その就活生がだめだったからではなく、企業と合わないポイントや、対策が不十分な箇所があったからです。人間性を否定されたわけではないので、落ち込みすぎないようにしましょう。

対策の不備を修正し、自分の個性が活かせる相性のよい企業を受ければ、必ず就職先は見つかるはずです。

就職が決まらないときはプロに頼るのが確実

真面目に就活しているつもりなのに就職が決まらない大学生には、必ず何かしら原因があります。自分が選考に落ちてしまう原因を特定して、それに合った対策をしていきましょう。

自分がなぜ選考に落ちてしまうのかよくわからない人は、就活のプロである就職エージェントを頼るのも1つの手です。

キャリチャンでも、就活がうまくいかず悩んでいる人や改善点がわからない人に向けた無料の就活支援サービス「出遅れ就活サポート」を開催しています。

このサービスでは、これまでの就活に対する振り返りと改善をプロのキャリアアドバイザーと一緒に行い、二人三脚で就活を進めていけるので安心です。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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