就活生必見!業界研究を行う3つの目的と5つの方法!
2023年3月23日
就活でさまざまなジャンルの企業情報を調べているようですね。ものすごいデータ量で大変かもしれません、きちんと整理できてますか?
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
うーん……業界研究を始めたものの、どうやってまとめればいいのかよくわからなくて。そもそも業界研究って必要なんでしょうか?
業界研究は「業界について知る」だけではなく「志望業界を絞って就活を効率的に進める」役割も。しっかりデータをまとめなければ、効果が半減してしまいますよ。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
でもどんなポイントをまとめればいいのか、そもそも集めた情報は十分なのかどうかもわからないんです。これじゃ、自分に合う企業も見つからないかも……。
大丈夫ですよ。このコラムでは就活での業界研究の目的やメリットに加え、集めた情報のまとめ方を詳しく紹介します。また、インターネット以外のリサーチ方法も教えるので、ぜひチェックしてくださいね。
キャリアプランナー 平崎
目次
「業界研究」とは
業界研究とはその言葉通り「社会を構成している様々な業界についての知識を深めること」を言います。 業界は取り扱っている商品やサービスで区分されます。 業界ごとで取り扱うものが大きく異なるため、仕事内容も大きく異なります。 そのため、就活生は業界研究を行った上で、自分がどの業界に興味があるのか見極めないといけません。
業界研究を行う目的3
就活をする上で業界研究は非常に大切だと聞くけど、具体的になぜ大切なのでしょうか? 業界研究を行う目的を詳しく3選でご紹介します。
目的1:興味のある業界について知識を得る
業界研究を行う目的の1つとして「自分の興味のある業界について詳しく知る」ということが挙げられます。 就活生は自分の興味のある業界や志望する業界に対して、様々なイメージを抱いているのではないでしょうか? 実際に自分の興味のある業界についての知識を深めることで、抱いていたイメージとのギャップについて知り、より一層自分の興味のある業界についての知識を得ることができます。 あまり業界について知らないで、その業界を志望していて、後でイメージと違ったなんてことになれば「就活に失敗」したことになるため、就活に失敗しないためにも、事前にしっかりとした知識を持つことが大切です。
目的2:知らない業界について知る
業界研究を行う目的として考えられるのが「知らない業界について知る」ということです。 自分の興味のない業界についての知識を得ることで、新しい可能性を見出すことができ、就活を有意義なものにすることができます。 業界研究を行うときは先入観を持たずに、視野を広くしながら行うことが大切です。
目的3:多くの業界から絞る
「数多く存在する業界から自分の志望業界を絞る」ということも目的の1つとして考えられます。 社会には、数多くの業界が存在します。 1つの業界の中でも、さらに提供するサービスや商品によって細分化されます。 そんな数多く存在する業界についての知識を深めることで、自分の志望業界の方向性を見極めることができます。 多くの業界から志望業界をいくつか絞ることで、就活をより効率的に行うことができます。
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業界研究を行う2つのメリット
「業界研究を行うメリットって何?」という疑問についてお答えします。 どうして業界研究を行うことが就活において有利なのでしょうか?
メリット1:志望順位を決めることができる
業界研究を行うことで、「自分の志望順位を決めることができる」ということが考えられます。 もし、いくつかの業界に興味がある場合、予定を決める際や、どの企業を志望するか決めるときに就活生は悩んでしまいます。 しかし、業界研究をしっかりと事前に行っておくことで、業界のこれからの動向、将来性、平均年収など様々な角度から、自分の志望すべき業界を選択することができ、就活を成功させることができるでしょう。
メリット2:業界比較ができる
業界研究を行うメリットとして「業界ごとの比較ができる」ということが挙げられます。 業界を比較することで、自分の進むべき業界の方向性について見極めやすくなります。 例えば、業界動向や市場規模など、比較できる点は数多く存在します。 1つ業界についてしか知らなかったり、自分の興味のある業界についての知識しか持っていなかったりすると、全体的な視野を持つことができなくなります。 就活をする際は、広い視野で物事を把握することが非常に重要なのです。
業界研究を行うときに注目すべきポイント5
業界研究を行うときはどの点に注目すればよいのでしょうか? 気をつけるべきポイントについて詳しく解説します。
ポイント1:市場規模
業界研究を行う際に注目するべき点として考えられるのが「業界の市場規模」です。 業界ごとに市場規模は大きく異なります。 市場規模はこれからの業界の動向に関わったり、個人の平均年収にも影響したりします。 そのため「業界の市場規模」について知ることは就活をする上でとても大切な過程になります。
ポイント2:トップ企業の商品やサービス
業界研究を行う上で、業界のトップを占めている企業の商品やサービス内容を知ることはとても大切になります。 業界には必ず、その業界のトップを占めている企業が存在します。 業界のトップ企業についての知識を深めるということは、その企業のある業界についての知識を深めるということに繋がります。
ポイント3:過去からの変動
研究する業界の「過去からの変動」について着目することは、業界研究をする上でとても大切なプロセスになります。 業界の過去からの変動を知ることは「これからの業界の動き」について予測する上で役立ちます。 例えば、経済の動きに大きく影響を受けている業界は、将来的に経済状況が悪化した時に影響を受けやすいと予想することができます。 就活をする際はこのような経済の動きを見極めておかなければならないのです。 「自分が入社したら急に業績が下がった」なんてことがあればもちろん給料にも影響が出ますし、生活自体が不安定なものとなってしまいます。
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ポイント4:業界の最新情報
業界で話題になっているニュースやキーワードについて目を通しておきましょう。 業界の最新情報を知ることは業界研究の中で、絶対に行っておくべきことです。 就活面接などで話題になっていることについて聞かれることがあります。 これから社会人として関わっていく上で、社会の状況について把握していくことは常識となります。 また、面接で役立つだけでなく、業界の将来的な動向について見極めることができます。
ポイント5:未来の動向
業界研究を行う上で「業界の将来的な動向」について知ることは重要になります。 業界について全体的な情報を収集した後に、自分なりに将来的な動向について考察したり、実際に業界で働く人に話を聞いてみたりしましょう。 実際に業界で働いている人に話を聞くことは業界研究に繋がるだけでなく、就活でも有利に働くケースが稀にあります。 さらに、将来的な業界の動向を考察するときに、世界との関わり方や日本の情勢について考慮した上で、業界研究を行いましょう。
業界研究の方法5
就活で役立つ業界研究の方法を5選でご紹介します。 業界研究をやりたいけど、どのように行えばよいか分からないという人は必見です。
方法1:インターネットで情報収集
1つ目の方法は「インターネットで情報を収集する」という方法です。 パソコンやスマートフォンを使って、隙間時間などを利用しながら気軽に情報を検索できます。 Webサイトの中には、業界について詳しく情報を掲載しているものや、実際に働いている人へのインタビューを行っているもの、またそれぞれの業界同士の関連性について知ることができる業界マップなど、種類は方法にあります。
方法2:新聞・ニュースを活用
2つ目の方法は業界の最新情報や、話題とあっているキーワードを調べる際は新聞やニュースを活用することです。 新聞やニュースの情報に目を通すということは業界研究だけではなく、面接対策にも繋がります。 あまり、新聞やニュースに興味がないという人も、就活時期は積極的に情報を集めるようにしましょう。
方法3:本を読む
3つ目の方法は「業界について説明のある本を読む」という方法です。 業界について説明してある本はたくさん出版されています。 本で情報を得るメリットとして考えられるのは「情報量が多い」という点と「情報の信ぴょう性が高い」ということです。 本で情報を集めることは、情報元がはっきりとしているので信ぴょう性の高い情報を得ることができます。
方法4:セミナーや説明会に参加
4つ目の方法は「大学や企業などが開催しているセミナーや説明会に参加する」という方法です。 実際に企業の説明会に足を運ぶことで、その企業・業界についての雰囲気や、どのような人が実際に働いているのかということについて知ることができます。 また、どのような就活生が自分と同じ業界を志望しているか知ることができます。
方法5:OB・OG訪問を利用
5つ目の方法はOB・OG訪問を利用することで、業界のリアルなイメージを掴む1番の早道となります。 大学の先輩や、キャリアセンターなどのコネクションを利用して、実際に企業へ訪れてみましょう。 実際にその業界で働いている人目線での、業界の動向や将来性の意見はとても参考になります。
業界研究の分析ノートを作る方法3
業界研究を行うときに、業界研究ノートを作成している就活生がいます。 しっかりと業界研究を行いたいという人はぜひノートを作ってみましょう。
方法1:興味のある業界を中心に
業界研究ノートを作る際は「興味のある業界・志望度の高い業界」を中心に作成していきましょう。 自分の興味のない業界まで徹底的にノートに記入していくと、莫大な時間と労力がかかります。
方法2:業界研究ノートを作成する上で必要な項目
業界研究ノートを作成する上で、どのような項目があった方がよいのでしょうか? ノートにあった方がよい項目についてご紹介します。
- どの業界か
- 業界の市場規模
- 主な仕事内容
- 業界の魅力や興味のある点
- 業界動向
- 業界の将来的な動き
- 業界のトップ企業
- 関連している業種
- その業界で働く人の平均年収や平均年齢
- その業界内で気になった企業
- その他
業界ごとに色分けしたり、付箋を使ったり自分なりに工夫して、見やすいノートを作成しましょう。
方法3:情報は常に最新のものを意識
ノートに記載する情報は常に最新のものを意識しましょう。 特に業界の動向は日々変動します。 前に調べた情報のままではなく、常に情報に目を通すようにして、必要があればノートの記載内容は書き直すなど徹底しましょう。 業界に関わる新聞やニュースなどを切り抜いて張り付けるなど、自分なりに工夫してノートを作成していきましょう。
業界研究の3つのゴールとは
業界研究を行う上で、ゴールにするべき点は何でしょうか? なりふり構わず調べるのではなく、目標を常に意識しながら情報を集めることで、より効率的な情報を得ることができます。
ゴール1:業界の志望理由を明確に
「業界の志望理由を明確にする」ということを念頭に業界研究を行いましょう。 業界研究を行う過程で、自分がその業界のどのような点に興味があるのか、どのような企業に興味があるのか、再確認しながら調べることで面接やエントリーシートの記入などに役立ちます。
ゴール2:自分の能力を業界で活かす方法
業界研究だけでなく、「自分とその業界の関わり合い」について知ることはとても大切です。 自分の能力をどのように業界で活かすことができるのかしっかりとイメージを行いましょう。 イメージをすることで、自己アピールをする際に大いに役立ちます。
ゴール3:業界の将来性を見極める
「業界の将来性を見極める」ということはとても大切になります。 業界がどのようなことから影響を受けるか、経済的に安定しているか、需要は一定であるか、様々な観点から業界動向について考察しましょう。 転職などを視野に入れていない限り、長く勤務することになる業界の将来性を見極めることは、自分の将来を見極めることに繋がるのです。
おわりに
就活生の多くは業界研究をしていると思いますが、正しい研究をしている人は多くありません。 その場合どんなに業界研究をしていても、ESや面接で活かされる可能性が低くなってしまいます。 正しい業界研究の方法を把握し実践することで、他の就活生よりも有利な就活を過ごせるようにしましょう。 また、業界研究は多くの時間を必要とします。 そのため、早めに業界研究をすることをオススメします。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。