就活の面談とは? 面接との違いや好印象に繋がる事前準備を解説

 2023年7月14日

先週企業説明会に参加した企業から、「一度面談をさせていただけませんか?」と連絡がきたのですが、面談って何なのでしょうか?

就活生 Aさん

キャリアプランナー 岡田

就活では面接のイメージが強く、面談は聞き馴染みがない人も多いかもしれませんね。

そうなんです。何を話すかもわかりませんし、評価される場なのか、準備しておいた方がよいのかとか、分からないことだらけです…。

就活生 Aさん

キャリアプランナー 岡田

その疑問を払しょくするためにも、今回は就活で行われる面談について詳しく解説していきます!ぜひ参考にしてください。

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目次

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  1. 学生と企業のミスマッチを防ぐための機会
  2. 面接と違い基本的に「受かる」「落ちる」はない
  3. 面談にはいくつかの種類がある

就活で行われる面談とは?

まずは、就活で行われる「面談」がどのようなものなのかについて解説します。面談がどんなものなのか分からない人はもちろん、これから面談を受ける予定がある人は、一緒に確認していきましょう。

学生と企業のミスマッチを防ぐための機会

面談とは、簡単に言うと学生と企業のミスマッチを防ぐための機会のことです。たとえば、学生の価値観と企業の社風が一致しているか、学生が携わりたい仕事と企業が募集しているポジションでの役割がずれていないかなどを、会話を通してすり合わせていきます。

また、面談は面接よりもカジュアルな雰囲気で行われるので、素の状態に近い自分で面談担当者と話ができます。そのため、面接時よりも高い精度で相性を確認できるのです。また、面談では、学生から面談担当者に対してたくさんの質問ができるといった特徴もあります。

面接と違い基本的に「受かる」「落ちる」はない

面接と面談の最も大きな違いは、評価をされるかどうかです。面接の場合、企業は学生を評価しており、面接後に合格か不合格かを伝えられます。一方で、面談は基本的に評価をされることはなく、面談の内容によって合否を判断されることはないのです。

そのため、面接と比べるとフランクな雰囲気で話ができ、面接の場であれば聞きづらいことを質問できます。

しかし、評価をされる場ではないものの、マナーや態度が悪かったり入社意欲が低い印象を持たれたりすると、本選考の評価に影響する可能性があります。つまり、評価をされない場だからといって、気を抜いて不適切な態度をとってはいけません。

面談にはいくつかの種類がある

ここまで面談の概要について解説してきましたが、主に3つの種類があるのでそれぞれの特徴について詳しく解説します。

  1. カジュアル面談
  2. リクルーター面談
  3. 内定者面談

カジュアル面談は、本選考の前に行われることが多い面談で、その名前の通りカジュアルな雰囲気で話せる機会です。そのため、自分が選考を受けるうえで聞いておきたいことや確認しておきたいことを気軽に質問できます。

また、カジュアル面談は、服装がオフィスカジュアルでも問題なかったり、オフィスではなくカフェで実施されたりすることもあります。

リクルーター面談は、リクルーターと呼ばれる企業の採用担当者が行う面談のことで、自社に入社してほしいと強く思う学生に対して行われることが多いです。ただし、面談担当者は採用担当者であったり学生と出身大学が同じ現場の社員であったり、企業によって異なります。

内定者面談は、内定が出た後に雇用条件のすり合わせをしたり、就職するにあたっての不安を払しょくしたりするために行われる面談です。内定者面談は、ほかの2種類の面談と違って内定獲得した後の面談なので、就活のために行われるというよりも就職後のことを見据えて行われる面談と言えます。

就活で面談を行う企業の3つの意図

面談は面接と違い、合否を判断するために行われるものではありません。それでは、なぜ企業は面談を行うのでしょうか。この疑問を解決するため、ここからは面談を行う企業の3つの意図を解説します。

1.自社についてより詳しく伝えるため

学生に自社のことをより詳しく伝えたいという思いから、面談を実施する企業はとても多いです。

企業は、採用活動のために企業説明会を行うことは多いですが、企業説明会では基本的な情報を伝えることがメインになるため、あまり詳しい情報を伝えられません。また、参加している学生によって興味のある職種や知りたいことは大きく異なりますが、企業説明会では学生1人ひとりのニーズに合った情報を伝えることは難しいのです。

その一方で、面談では学生と1対1でコミュニケーションができるため、企業が伝えたい細かい情報や学生が必要としている情報を伝えやすいです。また、実際に現場で働く社員を面談担当者にすることで、企業の雰囲気や働いている人の人柄を実際に感じてほしいという意図がある場合もあります。

学生からすると、就活では学生が企業に採用してもらうために必死になっているイメージが強いかもしれませんが、企業も学生に自社を選んでもらうために必死なのです。

2.学生の疑問や不安を払しょくするため

学生の疑問や不安を払しょくするために面談を実施する企業もあります。

企業説明会や面接でも、学生が質問できる質疑応答の時間が設けられています。しかし、周りの視線や評価が気になって、本当に疑問や不安に感じていることを質問しづらい学生もいるでしょう。

一方で面談では、さきほども述べた通り、評価をされることなく1対1で話せるため、学生が気になることを気軽に質問しやすいのです。また、面談であれば個人の事情が伴うような相談や悩みでも話せます。

学生の疑問や不安は企業には関係ないことのように思えますが、学生の不安や疑問を払しょくできなければ、選考に参加してもらえなかったり選考・内定辞退に繋がったりします。

つまり、円滑に採用活動を進める手段の1つとして、学生の疑問や不安を払しょくしやすい面談を実施する企業もあるのです。

3.雇用条件や配属などの条件をすり合わせるため

内定者面談に限られますが、入社にあたっての雇用条件や配属などの条件の確認やすり合わせを行うために面談が実施されることもあります。

新卒の場合、基本的に雇用条件は全員同じではありますが、内定後に細かい雇用条件を対面で確認して、お互いの認識に相違がないかをチェックします。また、内定前から確認されていることもありますが、配属地や配属部署の希望を聞かれることが多いです。

特に、全国にオフィスがある企業で転勤がある職種で採用された場合は、選考中か内定後に希望を確認されることが多いでしょう。

面談は、自分に合う企業かどうかを見極められる機会ではありますが、そもそも自分に合う企業がわからない人もいます。キャリチャンの「再就活サポート」では、自分に合った企業が見つかるようサポートを受けられるので、ぜひ一度活用してみてください。

就活の面談に学生が参加する5つのメリット

ここまでの内容を見ると、「面談は企業が行いたいだけで、学生にメリットがないのでは?」と思った人もいるかもしれません。しかし、面談は学生にとってもメリットがたくさんある機会です。どんなメリットがあるのかここから詳しく解説します。

1.条件や社風など企業との相性を確かめられる

面談に参加する最も大きなメリットといっても過言ではないのが、条件や社風など企業との相性を確かめられることです。

企業が面談を実施する理由でも解説した通り、面談では企業ホームページや企業説明会では得られない企業の詳しい情報を得られます。特に、詳しい雇用条件や働き方に関する細かな条件は、面談で自分が気になる部分を個別に質問する方が自分がほしい情報を得やすいのです。

また、社風に関して詳しく聞いておくと、企業との相性を見極めやすくなるでしょう。面談では質問できる時間が長いため、社内の雰囲気や社風が分かるエピソードなどを時間をかけて話してもらうことがオススメです。

このように、細かな条件や具体的なエピソードは、面接だからこそ得られる情報です。面談でしか得られない情報を収集することで、より高い精度で自分と企業の相性を確かめられるので、面談にぜひ参加してみてください。

2.働いている社員の雰囲気を知れる

面談に参加する2つ目のメリットは、実際に働いている社員の雰囲気を知れることです。

企業説明会や就活セミナーなど、多くの就活生が参加するイベントでは、その企業の採用担当者が出席することが多いです。そのため、そういったイベントに参加するだけでは、実際に現場で働いている社員の雰囲気や様子を知ることはできません。

しかし、面談の担当者は企業によって異なりますが、現場で実際に働いている社員や社内で活躍している社員であることが多いです。そのため、面談ではその企業で働いている社員の雰囲気や人柄、特徴がわかります

社員1人から全てを知ることはできませんが、質問を通して理解を深められます。たとえば「社内には○○さんのような明るい方が多いのでしょうか」などと質問をすると、よりリアルな社内の雰囲気をつかめるでしょう。

しかし、働いている社員の雰囲気だけでは、自分に合った企業かどうか判断することは難しいです。下記のコラムでは、自分に合う企業の見つけ方を解説しているので、参考にしてください。

3.評価を気にせず話ができる

面談では、評価をされることが基本的にはないため、評価を気にすることなく自分が気になることを質問できます。

たとえば、面接では聞きづらい残業時間や給与などについても、面談であれば比較的聞きやすい雰囲気であることが多く、評価が下がることもありません。雇用条件などについて詳しく質問しても問題ないでしょう。

また、評価を気にする必要がある面接よりも緊張感が少ないため、ありのままの自分を出して話ができます。

ただし、面談だからといって何を聞いてもよい訳ではありませんし、フランクに話してもよい訳でもありません。評価を気にしなさ過ぎて、相手に失礼になる質問やネガティブなイメージに繋がる振る舞いをすることがないように心掛けましょう。

4.たくさん質問ができる

企業説明会や面接よりたくさん質問できるのも、面談に参加するメリットの1つです。

企業説明会や面接でも、学生から企業側の担当者に質問できる質疑応答の機会が設けられていることは多いです。しかし、企業説明会や面接は、学生の質問に回答することを目的に開催されているものではないため、質問できる時間がかなり限られています。基本的に質問は1人1回ですし、複数人が質問すれば自分が質問できる機会がないこともあるでしょう。

その一方で、面談では企業も学生との相性を確認したり学生の不安を払しょくしたりしたいと考えているため、学生が聞きたいことを極力全て質問できるように対応してくれます。

そのため、面談では一度の機会にたくさんの質問ができ、不安や疑問、悩みを一気に解消できるのです。就活をしていて企業に対して疑問や不安が全くない人は少ないと思うので、ぜひ面談の機会を有効活用してください。

5.就活に関するアドバイスをもらえることがある

面談では、志望企業の人から直に就活に関するアドバイスをもらえることもあります。

企業説明会や面接で質問する内容といえば、企業分析に役立つ事業やサービスに関する質問、社風や働き方などに関する質問が多いです。

しかし、面談では就活に関する悩みや不安を相談できたり、アドバイスをもらえたりする場合があります。たとえば、就活の進め方や選考対策の方法、企業選びのポイントなどです。

面談担当者は社会人の先輩である以前に就活生の先輩でもあるので、自分の就活の経験をもとにした役立つ情報やアドバイスをもらえるでしょう。

ただし、面談のはじめから就活の悩みを相談すると、「自社への興味はないのかも」「何のために面談に参加しているのか」と思われる可能性があります。そのため、就活に関する質問や相談は面談の終盤に聞くようにしましょう。

就活で行われる面談の基本的な流れ

ここからは、就活で行われる面談の基本的な流れを解説します。面談の流れは企業や面談の担当者によって異なることはありますが、大まかな流れは基本的に同じです。そのため、面談当日までにきちんと押さえておきましょう。

アイスブレイク

面談の冒頭では、多くの場合アイスブレイクが行われます。アイスブレイクとは、お互いの緊張をほぐし話しやすい雰囲気を作るための会話です。

たとえば、「今日は大学の授業はなかったんですか?」「弊社のことはどこでお知りになったんですか?」など、面談担当者から話を振ってくれることがほとんどです。そのため、無理に自分から話しかけようとする必要はないので、振られた話に対して気軽に回答しましょう。

また、アイスブレイクでは、回答の内容よりも相手と会話のキャッチボールをすることが大切です。一言で会話が終わってしまうと「コミュニケーションが苦手なのかも?」と思われる可能性があるので、自分が回答した後に相手に質問し返すなど、会話がつながるように意識してみてください。

自己紹介

アイスブレイクが一段落して和やかな雰囲気になると、自己紹介が始まります。基本的には面談担当者から自己紹介をすることが多いため、しっかりと相手の目を見て相づちを打ちながら自己紹介を聞きましょう。

また、相手の所属部署や経験部署、役職などによってこの後の質問を変える必要がある場合も出てくるので、注意深く聞くことが大切です。

そして、自分の番がきたら大学名・学部名・名前、大学で学んでいることや部活、サークル、アルバイトなど、自分のことが伝わる内容を簡潔に伝えましょう。最後は「本日はよろしくお願いいたします」と締めれば自己紹介が終わります。

就活では自己紹介をする機会がたくさんありますが、自己紹介に対して苦手意識を感じている人は多いと思います。下記のコラムでは、好印象につながる自己紹介を解説しているので、ぜひ参考にしてください。

企業からの説明や質問

自己紹介が終わると、面談担当者から企業側が伝えたいことの説明が行われます。たとえば、事業内容に関する説明や自社の強み、魅力など、学生に興味を持ってもらえるような内容をメインに話をされることが多いです。

企業ホームページや企業説明会の中では知ることができない情報も多いため、しっかりと話を聞くことはもちろん、メモを取って今後の企業研究に役立てることが大切です。

また、話を聞くことも大切ですが、疑問に思ったことやさらに深く知りたいと感じたことがあれば、適宜質問するとよいでしょう。質問をすると、しっかりと話を聞いていることが伝わるのはもちろん、志望度の高さをアピールすることにも繋がります。

ただし、相手の話を遮るのはよくないので、話と話の間に質問するか「1つ伺ってもよろしいでしょうか」と一言添えるようにしましょう。

学生からの逆質問や相談

企業側の説明が終わったら、最後は学生が面談担当者に質問できる時間になります。面談の場合、この時間が最も長くとられていることが多いです。そのため、自分が気になることや不安なこと、相談したいことなどをこの機会を使ってしっかりと解消できるように、質問を考えておきましょう

ただし、面談だからといって、面談担当者に対して失礼な質問やマイナスイメージを持たれるような質問をしてはいけません。そのため、就活であることを理解したうえで、就活に必要な質問をすることを心掛けましょう。

また、自己紹介で聞いた面談担当者の情報をもとに「○○部(担当者が所属する部署)の雰囲気を教えてください」「(担当者が営業職の場合)○○さんはどういったクライアントを担当されているのですか?」などを質問すると、よりリアルな情報を聞き出せるのでオススメです。

面談は面接と比べてカジュアルな場ではありますが、面談当日に緊張しそうで不安な人は多いと思います。キャリチャンの「面接サポート」は、キャリアアドバイザーとのマンツーマンの面談を通して面接練習を行えるサービスなので、面談対策にも役立てられます。

就活の面談で好印象を残すための4つのポイント

面談では、面接のように合否を判断されることはありませんが、面談での態度や振る舞いによって何らかのイメージを持たれることは間違いありません。そこでここからは、就活の面談で好印象を残すための4つのポイントを解説します。

1.適度な緊張感を持って参加する

就活の面談には、適度な緊張感をもって臨んでください。面談は、企業説明会や面接と比べると比較的カジュアルな場ですが、話をする相手は企業の採用担当者やその企業で働く社員の方です。

そのため、緊張感がないまま参加してはいけません。たとえば、緊張感が全くなく面談の時間に遅れたり、事前に質問を用意していなかったりするとイメージは大幅に悪くなってしまいます。

面談の様子は、選考での評価には直結しなかったとしても「社会人としての自覚がない」「入社意欲が高くないのかも」などといったイメージは、社内で報告される可能性があります。

必要以上に緊張を感じる必要はありませんが、就活の場であることを自覚して適度な緊張感を持って参加するように心掛けましょう。

2.服装は企業からの指定に従う

面談時の服装は企業からの指示に従ってください。面談は比較的カジュアルな場ではありますが、だからといって自分の勝手な判断で私服やオフィスカジュアルを選ぶのはよくありません。

面談での服装は、面談の案内がされる際に企業から指定がある場合が多いので、その指定に従って服装を選ぶようにすることが大切です。また、服装に関することが書かれていない場合は、事前にメールなどで問い合わせておくようにしましょう。

ほかにも、私服やオフィスカジュアルを指定されているにもかかわらず、考えるのが面倒だからといってリクルートスーツを選ぶのもNGです。「メールをしっかり確認していないのでは」「指示を聞けないのでは」などとネガティブなイメージに繋がるかもしれません。

また、指定された服装であっても、シワや汚れが目立つような服を着ていると清潔感がなく、印象が悪くなる可能性があります。そのため、面談当日に着る服は事前に細かくチェックしておきましょう。

3.マナーや言葉遣いは面接と同じくらい気を配る

面談が盛り上がったり面談の担当者との距離が近くなったりしても、就活中であることを忘れずに最低限のマナーを守るように心掛けましょう。

面談は評価されない場なので、マナーや言葉遣いへの気配りが甘くなることがあります。たとえば、面談が盛り上がって楽しく話していたらタメ口が混ざってしまった、リラックスしていたら脚を組んでしまっていた、などです。

学生からすると小さなミスだと感じるかもしれませんが、こういったマナーは人として信用できるかどうか、一緒に働きたいと思うかどうかといった部分にも関わってきます

学生生活では言葉遣いを意識する機会が少ないため、自分が正しい敬語を使えているか不安に感じる人もいるでしょう。下記の資料では、就活生が間違いやすい言葉遣いを解説しているので、自分の言葉遣いに自信を持てない人はぜひダウンロードしてみてください。

4.面談に参加する前に準備をしておく

面談の流れの中でも解説した通り、学生側が企業に質問する時間が多くなるので、事前に準備をしておくことがとても大切です。何の準備もしないまま面談に挑んでしまうと、「志望度が低いのでは」「あまり興味を持っていないのかも」とよくないイメージを持たれるかもしれません。

また、せっかく面談の時間を設けてくれた企業や面談当日に対応してくれている社員の方に対しても失礼です。そのため、面談の前には面接ほどとはいいませんが、ある程度準備をしておくようにしましょう。

この後、面談に参加する前に行っておきたい準備について詳しく解説するので、何をすればいいか分からない人は参考にしてみてください。

就活の面談に参加する前に行っておきたい準備

面談で好印象を残すためには、面談前にきちんと準備を行っておくことが必須です。しかし、面談に参加したことがない人であれば、何を準備すればよいか分からない人もいるでしょう。そこでここからは、就活の面談に参加する前に行っておきたい準備を解説します。

企業について一通り調べてまとめておく

面談の準備は、企業について一通り調べてまとめることから始めましょう。

面談の中で、企業への理解を深められる質問をするためには、事前に自分でできる限り企業への理解を深めておく必要があるからです。また、企業について何も知らない状態だと、質問も思いつきづらくなります。

企業について調べる方法としては、企業ホームページと採用ホームページを確認することです。ホームページの主要なページを確認することはもちろん、細かな情報についてもできる限り収集しておきましょう。

また、調べた内容を面談中に確認したい場合は、ノートなどに情報をまとめておくことがオススメです。ほかにも、パソコンなどに打ち込んで情報をまとめておくと、質問を考える時に役立つでしょう。

聞くべきことや相談したいことを書き出しておく

企業について一通り調べ終わったら、質問したいことや相談したいことについて書き出しましょう。

面談は、企業説明会や面接と比べて幅広くカジュアルな質問もできるので、しっかりと質問を準備しておくことが大切になります。また、質問を考えづらい人は、面談に参加する目的から考えるのがオススメです。

たとえば、「競合他社の〇〇株式会社と比較検討できるようにする」ことが目的であれば、比較したい項目に沿って質問するとよいです。また、「入社後の不安を解消したい」という目的であれば、入社後の研修や働き方について詳しく質問することで目的を達成できるでしょう。

ただし、企業ホームページや採用ホームページに載っている内容を質問すると、企業研究ができていないと思われる可能性があるので注意しましょう。とはいえ、自分で質問を考えるのは難しいと思う人も多いと思います。この後、面談当日にそのまま使える質問を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

当日に必要なものを準備しておく

面談当日に準備をすると焦ることになるので、事前に必要なものを用意しておきましょう。面談当日に必要になるものは以下の通りです。

  • 企業の指定に合った服装
  • A4サイズの書類が入るカバン
  • ノート
  • 筆記用具
  • 腕時計
  • (必要があれば)提出書類

服装は、指定に沿ってベルトや時計などの小物も合わせて用意しましょう。オフィスカジュアルや私服と指定された場合、何を着ていけばいいか分からない人は、事前に調べておくことが大切です。

また、シワや汚れがない状態にしておくと、面接当日にそのまま着られるため焦ることがなくなります。

ほかにも、面談で質問する内容を書いたノートや回答をメモするノート、筆記用具、それらを入れるカバンも必要です。また、面談が対面ではなくオンラインで行われる場合は、オンライン面談に適した場所を探したり、機材や通信環境の準備をしたりもしておきましょう。

就活の面談でそのまま使える質問6選

最後は、就活の面談でそのまま使える質問6選を紹介します。面談では、学生から質問できる時間がとても長いので、しっかりと準備しておくことが必須です。質問を考えたいけど思い浮かばない人は、これから紹介する質問を参考にしてください。

1.事業・サービス

就活の面談に参加する前に行っておきたい準備でも解説した通り、面談前にある程度企業の事業やサービスを調べておくことは大切です。しかし、調べる中で思い浮かんだ疑問や調べても出てこない情報などは、面談で積極的に質問しましょう。

  • 御社の○○事業ですが、他社との最も大きな違いはどこでしょうか。
  • 今後○○事業にも力を入れていくとホームページに書かれていたのですが、どういった背景があるのでしょうか。
  • 御社のサービスについて調べ○○について興味を持ったのですが、詳しく教えていただけないでしょうか。

また、事業やサービスに関する質問をすると、「しっかりと企業研究ができている」「自社への入社意欲が高いのでは」などと、好印象につながる可能性があります。そのため、志望度の高い企業の面談では、細かい部分や深掘りしないと思いつかないような質問をするのがオススメです。

2.業務内容・働き方

業務内容や働き方は、企業の採用ホームページに載っていることが多いですが、実際に働いている人に聞くとよりリアルな情報を得られます。そのため、できる限り詳しい業務内容を聞き出せるような質問を考えておくことが大切です。

  • 営業部の1日の仕事の流れを教えてください。
  • 企画部では具体的にどのような業務を行うのでしょうか。
  • フレックスタイム制だということですが、具体的にどういった働き方をされている方が多いでしょうか。

業務内容や働き方に関する質問だけで終わらずに、仕事のやりがいや印象深いエピソードなどを聞くと、より働くイメージを持ちやすくなります。また、業務内容や働き方への質問は、面談担当者の自己紹介で得た情報をもとに、臨機応変に変更するようにしましょう。

3.社風・社内の人間関係

社風や社内の人間関係は働くうえで重要なので、面談の中で聞いておくことがオススメです。また、社内の雰囲気やどんな人が働いているのかについては、実際に働いている人から聞いた方が細かい部分まで知ることができます。

  • 企業説明会で明るくポジティブな社風だとお聞きしたのですが、具体的なエピソードがあれば教えてください。
  • 御社で働かれている社員の方はどういった方が多いのでしょうか。
  • 私は営業職を希望しているのですが、営業部はどういった雰囲気なのでしょうか。

ただし、社内の雰囲気については、オフィスや部署によっても大きく異なるため、自分が配属を希望しているところで働いている人に聞くことが重要です。また、自分の希望に沿った配属になるとは限らないため、参考情報として考えておく方がよいでしょう。

4.必要な能力・スキル

選考に進みたい思いが強ければ、就職後に必要な能力やスキルについて詳しく聞いておきましょう。また、企業が求める人物像について深掘りするのもオススメです。

  • 御社で活躍している方に共通する能力やスキルはありますか。
  • マーケティング部を志望しているのですが、どういったスキルが必要でしょうか。
  • 求める人物像の中に「コミュニケーション能力」とありますが、社内では聞く力と話す力どちらを重視されることが多いでしょうか。
  • 私は○○という資格を持っているのですが、御社では活かすことができるでしょうか。

こういった情報があれば、選考の中でアピールすべき強みが見えてきたり、自己PRやガクチカを考えるためのヒントになったりします。

また、必要な能力やスキルを聞くと同時に、自分自身の強みをアピールするのもオススメです。ただし、質問以上にアピールすることに重点を置くと、面談担当者に違和感を抱かれてしまうかもしれないので、あくまでも質問に重点を置いた内容にしましょう。

5.入社後の流れ・研修の内容

選考に進むかどうか決まっていない段階で聞くのは早いと感じる人もいるかもしれませんが、入社後の流れや研修内容について聞いてもよいでしょう。特に、未経験で専門職種に応募する場合は、研修の質がとても重要になるので聞いておいて損はありません

  • 1人で仕事を任されるようになるまでの流れを教えてください。
  • 入社後の研修の内容について可能な範囲で教えていただけないでしょうか。
  • 御社独自の研修制度である○○に興味があります。この研修は入社後どのくらいで受けることができるのでしょうか。

入社後の流れや研修内容について知っておくと、自分が社会人になってからの生活や働き方を想像できます。また、入社後に関する質問をすると、志望度や入社意欲が高いことが伝わるため、好印象に繋がりやすいです。

6.就活アドバイス

面談に参加するメリットの中でも解説した通り、面談では就活に関する悩みを相談し、アドバイスをもらえます。ただし、悩みを丸投げしたり不安を伝えるだけだったりすると相手も回答がしづらいので、聞きたいことをきちんと質問にしておくことが大切です。

  • 業界研究が上手く進められないのですが、○○さんが就活中に実践されていた方法があれば教えてください。
  • (営業職を行っている社員に対して)私は営業職を志望しているのですが向いているかどうかわかりません。○○さんが考える営業職に向いている人の特徴を教えてください。
  • これから選考が本格的に始まっていくのですが、オススメの面接練習の方法があれば教えてください。

とはいえ、あまりにも深掘りしすぎて相手のプライベートに踏み込むような質問をすると印象がよくありません。そのため、「就活に関連することか」「自分が社会人になった時に聞かれても嫌ではないか」ということを確認したうえで質問しましょう。

ここまで就活の面談について解説してきましたが、「面談に参加するか決められない」「参加したいけど怖い」などの悩みがある人もいるでしょう。キャリチャンの「就活相談サポート」 では、就活に関する様々な相談ができるので、ぜひ活用してください。

就活で行われる面談にはしっかりと準備をして挑もう!

就活で行われる面談は、疑問や不安を解消したり企業との相性を見極めたりするための機会です。また、面接とは違い合否などの判断はされないため、比較的気軽に参加できるでしょう。

しかし、面談での態度や振る舞いによって少なからず何らかのイメージを持たれることが考えられます。そのため、必要最低限は準備をしておくことがとても大切なのです。

しかし、はじめて面談に参加するとなると、疑問や不安がたくさん思い浮かぶ人も多いでしょう。そんな人は、就活エージェントを活用して就活のプロであるキャリアアドバイザーに相談してみることがオススメです。

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就活の面談に関するQ&A

就活の面談と面接の違いは?

就活の面談と面接の違いはたくさんありますが、最も大きな違いは合否の判断の有無です。面接では合格か不合格かの判断をされますが、面談では合否を判断されることは基本的にありません。

就活エージェントと面談する際の服装は?

就活エージェントと面談する際の服装に特に決まりはありません。しかし、就活エージェントの活用は就活の一部なので私服を着ていくとしても、相手を不快にさせない失礼にならない服装を選びましょう。

内定者面談で聞いた方がいいことは?

内定者面談で聞いた方がよいことは、配属地や配属部署についてです。特に転勤がある企業に就職した場合は、配属地や配属部署によって入社前に引っ越しをしなければならない可能性があります。

この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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