就活なめてた…。そんな学生の末路と就活を立て直すための対策法を解説
2022年6月2日
就活の早期化もあり、すでに多くの学生が内定を獲得しています。あなたはどうですか?順調に活動できていますか?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Bさん
いいえ。本当であればこの時期には内定をいくつか獲得し、早々に就活を終えたいところだったのですがそうもいきませんでした。正直、就活をなめていました…。これからの就活どうしていけばよいのでしょうか。
わかりました。今回はそんな「就活をなめてた…。」というあなたのために、就活を立て直し、成功させるための対策法についてご紹介していきましょう。安心してください。就活は今からでも十分巻き返せます!
キャリアプランナー 岡田
「就活なめてた」と実感した瞬間
思ったように就活ができなかったことで「就活なめてた…。」と実感する人は多くいます。就活が今後の人生を大きく左右するほどの決断をする場とわかりつつも、「きっとどうにかなるだろう」と安易な気持ちで就活に挑んだ結果、このように思ってしまうのです。
しかしそんな「就活なめてた」と実感する瞬間は人それぞれで、様々な理由が存在します。ではそんな「就活なめてた」と実感した瞬間とはいつなのか。ここではそんな就活なめてたと実感する瞬間について解説していきます。
なかなか面接や書類選考が通らなかったとき
全然面接に受からない、最終面接どころか一次面接すら通過しない、ESなどの書類選考が通過しないことで「思っていたのと違う」「現実は想像以上に厳しい」と実感し、就活をなめてたと感じます。
これまでにアルバイトの面接や大学の入試などを乗り越えてきた経験から「きっと大丈夫だろう」と安易な気持ちで選考に挑む人がこのように感じてしまいます。しかし、就活はアルバイトや大学入試とは異なります。
就活は今後の人生を大きく左右するほど重大な決断をする場で、新卒で選ぶ初めての会社はこれからの社会人生活の基盤となります。そんな重大な選択をする上でアルバイトや大学入試と同じ気持ちで挑んでも選考が通るはずもないのです。
それらを理解せず、選考に挑み続けていれば当然受かるはずもなく、結果的に「就活なめてた」と後悔を抱くというわけです。面接や書類選考がなかなか通過しないのは就活において1つの挫折ポイントとなりますので、なめてたと実感する主な原因となります。
対策が不十分だったと感じた時
書類選考や面接がなかなか通過せず、内定がもらえないことで「対策が不十分だった」と感じ、就活をなめてたと実感します。正直なところ、そこまでしっかり対策をしていなくてもきっと受かるだろう、という安易な気持ちを抱いたことでのちに後悔を招いたということです。
就活対策は大事だとわかっていても、めんどくささや「そこまでしなくても大丈夫だろう」という考えを持ったことで書類選考や面接がうまくいかず、落ちるたびに「やっぱりちゃんと就活対策はしなくちゃいけないんだ」と再認識するのです。
実際、書類選考や面接は対策をしている、していないかで結果はハッキリしますので、書類選考や面接に通過できない場合には就活対策不足だということを認識した方が良いでしょう。
学歴が高いのに内定がもらえなかったとき
「高学歴だから」「特殊なスキルや資格を持っているから」「インターンシップに参加したから」という肩書に頼り切き、その中でなかなか就活がうまくいかないと「就活なめてた」と感じる人もいます。
実際、学歴が高い人や特殊なスキルを持っている人は高く評価される傾向にありますし、インターンシップ参加によって内定に近づくというケースも少なくありません。しかし、その肩書だけで就活がすべてうまくいくのは勘違いです。
これらの肩書は企業側にとって魅力を感じさせるようにアピールできないと何の意味もないものです。しかしそれをわからず、ただただ肩書があることだけに自信を持ち、就活に挑むことで良い結果を招くことができず、「就活なめてた」と感じるというわけです。
他にも、「OBが多いから」「(対策不十分なのに)対策してるから」という何の根拠もない自信も同じです。これらの自信は必ずしも良い結果に結びつくわけではありませんので、注意しましょう。
就活をなめてた学生の末路とは
就活をなめてたと感じると就活に対して焦りを感じると思いますし、実際に就活を立て直すための対策が必要となってきます。なぜなら就活をなめてた学生の末路は悲惨だからです。
では具体的に就活をなめているとどのような悪影響を及ぼしてしまうのでしょうか。ここではそんな就活をなめてた学生の末路について解説していきます。気持ちを切り替えるためにも最悪な末路を把握しておきましょう。
内定がもらえないまま卒業式を迎える
就活をなめてたままでいると内定を獲得することができず、入社先が決まらない状態で卒業式を迎えることになります。そうなれば当然、既卒として就活を続けることになるため、卒業式後にもつらくて厳しい就活を続けることになります。
書類選考や面接に落ち続けることで「就活なめてた」と実感することが多いと思いますが、なんの改善もせずにそのままの状態で就活をしていても当然書類選考や面接に受かることはありません。
そして結果として内定がないまま時間ばかりがすぎ、入社先がない状態で卒業式を迎えてしまうのです。既卒として就活をすることになると大学からのサポートはなくなりますし、就活仲間もいなくなるわけですから、今よりもずっと厳しい就活となるでしょう。
既卒として就活をするのが最悪な末路というわけではありませんが、就活を行ううえでは「新卒」で行うのが最もベストなので、それを考えると今内定がもらえないのは悪い結果といえるでしょう。
ミスマッチから早期退職する恐れも
就活をなめた状態で内定がたまたま獲得できても、のちにミスマッチを感じてしまい、早期退職をしてしまう恐れがあります。就活をなめていると就活は思うように進まないため、興味がなくてもたまたま内定を提示してくれた企業への入社を勢いで決めてしまう人が多くいます。
しかし、もともと興味がない企業なわけですから実際に入社してもギャップやミスマッチを感じてしまいやすく、その結果早期退職へとつながりかねないのです。
また、就活をなめている状態ではまともな判断もできなくなってしまうため、正しい選択をすることができなくなります。そうなれば当然、入社すべき企業も選べなくなってしまい、卒業後にまた苦しい思いをすることとなるのです。
一度入社し、早々に退職してしまうと転職も難しくなりますし、新卒以上に厳しい就活を行っていくことを考えると末路としてはいいものではないといえるでしょう。
就活を立て直し、成功させるための対策法
就活をなめているとなかなか内定はもらえませんし、末路としても最悪な結果を招きかねません。それに「就活なめてた」と実感した後の就活はつらいでしょうし、すぐに状況変えたいと思っていることだと思います。
では具体的にどう就活を立て直していけばいいのでしょうか。ここではそんな就活を立て直し、成功させるための対策法についてご紹介していきます。
自己分析、業界・企業研究を徹底して行う
就活を立て直すうえでまずすべきことは、就活対策不足を改善することです。書類選考や面接に受からない、内定がもらえないことで「就活をなめてた」と実感する人が多くいますが、これらの根本的な問題は“就活対策不足”にあるため、まずはそれから対策していかなくてはなりません。
「学歴が高いから大丈夫」「スキルや資格があるから大丈夫」というなんの根拠もない自信も、就活対策がちゃんと行えていればそれらをしっかりと武器にすることができるため、就活対策不足を改善していく必要があります。
そこでまずはじめにすべきは自己分析から自分のアピールすべきものを明確にすることです。就活では自分を企業へ売り込む必要がありますので、「企業に取って魅力的」「企業が求める人物像に自分が当てはまる」ということをアピールしていくためにも、自分の強みを明確にする必要があります。
ですので、どんなことをアピールすれば企業に良い印象を与えられるのかを考えながら自己分析を行い、自分への理解を深めていきましょう。そして次にすべきは志望する業界・企業の研究です。
選考を通過できるような熱意のある志望動機を書くためには業界・企業への理解を十分に深めておく必要がありますし、すべての質疑応答に対しても業界・企業理解が深くないとまともに答えられないため、時間をかけてしっかりと研究する必要があります。
それに内定は自分が企業を選ぶように、企業側も学生を選んでいるためお互いにとって相性が良いと判断されないと結びつきません。そのため学生は“企業が求める人物像に自ら近づける”必要がありますので、それらを知るためにも研究をしっかりと行っていきましょう。
また、これらの作業は就活軸を定め直すうえでも必要な作業になります。自分に合った企業を見つけ出すためにはこの就活軸が重要になりますので、このタイミングで合わせて軸を見直してみましょう。
このように、自己分析や業界・企業研究などは就活対策不足を補ううえで欠かせない重要な作業になりますし、しっかりと行うことでなめてた就活とも向き合えるようになりますので、今一度これら作業を万全に行っていきましょう。
面接対策を行い、面接力を高める
就活を立て直し、成功させるためには“面接力”を高めていくことも重要になります。面接は就活の醍醐味ですし、これらを通過できないと内定には手が届きませんから、面接対策は特に力を入れて行う必要があります。
そんな面接対策ですが、意識すべきは“本番特有の空気感と緊張感に慣れること”です。就活面接はアルバイト面接などと雰囲気が異なりますし、今までに味わうことのないほどの緊張感をもたらします。
その中で過度の緊張から自分を思うようにアピールできないと頭を抱える人が多く、結果もよいものが出せないことがほとんどのため、面接対策ではこの緊張感に慣れることがポイントとなるのです。
そのためにも練習では友人や家族といった気の知れた相手ではなく、就活エージェントなどの緊張感を持てる「他人」と行うのがよいでしょう。就活エージェントなどといった他人と練習すれば本番同様の空気感を演出できますし、プロによる適切なアドバイスを受けることができるため、確実に力をつけることができます。
ですので、面接対策を行ううえでは模擬面接イベントなどに積極的に参加するようにしてください。また、空気感に慣れるだけでなく、“相手に話が伝わるような話し方”も身に付けるようにしておいてください。
具体的には「PREP法」を用いた話し方を完璧にすることです。PREP法はビジネスでよく使われる文章構成法で、簡潔で説得力のある文章を作るのに効果的です。
- P-point(結論)
- R=reason(理由)
- E=example(具体例)
- P=point(結論)
この文法からもわかるように“結論から話す”ことが相手に物事を伝えるうえで重要になります。どんな質問に対しても結論から述べられるよう、質問の意図を理解したうえで答えらえるようにしておきましょう。
基本的な対策もやり直す
自己分析や業界・企業研究、面接対策といった対策はもちろん、正しい言葉遣いや敬語、清潔感のある身だしなみを整えるといった基本的な対策も見直してください。いくら下準備をしっかりと行えていても、正しい言葉遣いで話せなかったり、身だしなみが乱れていると内定には結び付きません。ですので、自己分析や業界・企業研究、面接対策以外の部分でもしっかりと対策のし直しをしていきましょう。
また、説明会やイベントへの参加なども就活対策の1つになります。説明会やイベントは企業に関する情報を得るうえで欠かせないものですし、企業選びをする上でも参加は必須になりますので、就活対策としてしっかりと参加していきましょう。
就活をなめたことで内定がもらえないということは出遅れていることになりますので、その遅れを取り戻すためにも積極的な行動が求められます。
また、インターンシップへの参加も情報を収集するうえで有効的な手段ではありますが、時期的に中長期インターンシップへの参加は難しくなると思いますので、1dayインターンシップなど、参加できそうなものに参加していきましょう。
就活エージェントの力を借りる
就活をなめてた人が立て直しを図るうえで欠かせない存在が「就活エージェント」です。就活エージェントは自己分析や業界・企業研究、面接対策から基本的な就活対策のサポートを行ってくれますし、確実に力をつけることができるため、出遅れた分を着実に取り戻すことができます。
それに就活エージェントを頼れば自分の悪い点や改善が必要な個所などを教えてくれますし、効率的に対策をするためのサポートをしてもらえるため、体力的にも精神的にも負担を減らすことができます。
キャリchでも就活をなめてた人が立て直しをはかり、成功へと導くためのイベント「面接サポート」を開催しています。このイベントでは面接力向上のためのサポートはもちろん、自己分析や業界・企業研究、基本的な就活対策のお手伝いから出遅れを取り戻すため“あなただけ”のプログラムを組んで、全力でサポート致します。
就活をなめてたと後悔している人、就活の立て直しを図り、内定を獲得したい人はぜひご参加ください!
おわりに
ESが通らなかったり、内定がなかなかもらえないことで「就活なめてた…。」と感じる人は多くいます。就活はアルバイトの面接や大学入試とは違いますので、それらと同じに就活を考えていると悪い結果を招くばかりです。
就活は今後の人生を左右するほど重大な決断をする場ですので、なめていれば当然良い結果を招くことはできません。ですので、就活をなめていたという自覚があるのならすぐさま対処するようにしましょう。
まずは根本的な原因となる就活対策不足を改善し、面接力アップを目指したうえで就活エージェントを頼りながら立て直しを図っていきましょう。なめてた分、すべてを取り戻すつもりで就活に挑まないと限られた時間の中で内定はもらえませんので、しっかりと対策していきましょう。
面接サポートに参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。