理系就活のスケジュールと効率的な進め方・ポイント総まとめ
2023年3月16日
理系の就職活動で困っていることはありますか?
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
研究発表や課題に追われて、就活の流れをちゃんと把握できてないのが悩みです。
確かに理系の学生は研究によって就活をする時期が遅れたり、就職先が研究職や専門職が多かったりして、悩みますよね。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
研究だけでなく、就活も考えると頭がいっぱいです。理系学生の就職の進め方や就職先について詳しく教えてくれませんか?
わかりました。このコラムでは理系学生の就活スケジュールや理系学生ならではの就職先事情を紹介していきます。これから就活を控えている理系学生は参考にしてください。
キャリアプランナー 平崎
目次
理系学生は就活スケジュールを把握していくことが大切!
就職活動のスケジュールは毎年違うので就活生は注意が必要です。さらに、経団連で公表されているスケジュール通りに採用活動を行っている企業ばかりでないので、積極的に行動することが重要になってきます。
就活の初めに計画を立てる事から始めよう!
理系学生は他の学生に比べ、研究発表や課題など、学業の負担が大きいので就活との両立が大変です。
そのため、スケジュールをしっかり管理することが大事になってきます。
スケジュールを計画的に立てるために以下の事をふまえましょう。
理系学生の一般的な就活スケジュールを知ろう!
ここでは理系学生の一般的なスケジュールを紹介します。
大学3年生の6~10月にやるべきこと
- 夏のインターンシップに参加
- 自己分析
- 企業研究
1、インターンシップ
インターンシップは主に6月に応募が始まり、7~8月ごろに企業や業界の仕事内容を詳しく理解するために企業で実際に働くことをいいます。
実際に働く事で企業研究や、スキルアップにも繋がりますので参加してみましょう。
2、自己分析
自分がどんな業界のどのような企業で働きたいのか、企業や業界を調べながら考えましょう。
自分が大学で研究してきたことがダイレクトに活かせる仕事があるとは限りませんので、自分のしたい事や進みたい道を見極める事が大切になってきます。
将来を見据えて企業や業界を選ぶことで、選考でも有利になってきます。
また、理系学部生の4割は大学院へ進学します。
自分が将来どのような仕事に就きたいか、どんな働き方をしたいのかを考えながら、進学をするか就職をするのかを決めましょう。
3、企業研究
理系の学生の就職先と言えば「研究職」や「エンジニア」といった仕事をまず思い浮かべる方も多いとおもいますが、そういった仕事ばかりでなく自分が大学で学んできたことが意外な分野で活かせる仕事が世の中にはたくさんあります。
企業や業界を調べて自分に合った所を探すことが就職活動においてとても重要な項目といえますので、しっかり企業研究をしましょう。
「研究発表や課題に追われて、就活の計画がを立てられない!」このような理系ならではの悩みをお持ちの人にオススメなのが、理系学生の就活サポート「理系就活サポート」です。理系就活サポートは、理系学生特有の悩みや不安をサポートする就活イベントです。就活に関して不安や悩みを抱えてる理系学生は、ぜひ活用してください!
大学3年生の10〜3月にやるべきこと
- 秋冬のインターンシップに参加
- 自己分析
- 企業研究
- OBOG訪問
1、秋冬のインターンシップ
夏でインターンシップに参加した学生も、秋冬で違う企業のインターンシップに参加して企業を見比べてみましょう。
夏だけでなく秋冬のインターンシップに参加することで、企業や業界の比較や自分のスキルアップにも繋がります。
理系学生は最終学年が近づくにつれ、卒業研究などに時間を取られ、思うように就職活動ができません。
時間に余裕のある時期になるべく就活を進めておくことが重要です。
2、自己分析・企業研究
夏に引き続き自己分析と企業研究を進めましょう。
長く続けることで自分が見落としていた優良企業や、自分が本当は何をして働きたいのかが見えてくると思います。
3、OB・OG訪問
大学3年生の秋からはOB・OG訪問をしましょう。
OB・OG訪問とは、自分が興味のある業界や企業で働いている先輩を訪ねて実際の仕事の内容や企業の雰囲気を知る事を言います。
書籍やインターネットでは知れない生の社員の方と話ができるので自分の就職活動にとても役立ちます。
大学4年生の3~8月にやるべきこと
- 合同企業説明会
- プレエントリー
- ES・履歴書提出
- 個社説明会
1、合同企業説明会
大学4年生の3月以降は合同企業説明会が始まります。
合同企業説明会とはたくさんの企業が集まり、合同で各企業の説明会を行うことをいいます。
たくさんの企業が一挙に集まるので様々な企業の情報を知るのにはとても良い機会です。
多くの企業が集まることで自分が知らなかった良い企業を知る事ができます。
2、プレエントリー
大学4年生の春から順次プレエントリーが始まります。
プレエントリーとは興味がある企業に選考に関する情報をもらうための資料を請求したり、説明会の情報を得たりする事を言います。
プレエントリーをしなければエントリーもできず選考に進むことができないので気になる企業や志望企業には必ずプレエントリーをしておきましょう。
3、ES・履歴書提出
プレエントリーが済み、本選考に進みたいと考えている企業にはエントリーをして、ESと履歴書を提出しましょう。
ESと履歴書の提出期限は主に3月~4月です。そこから順次書類選考が始まります。
選考の際にも重要な書類ですので事前にしっかりと準備をしておくことが大事です。
理系企業や職種、または理系優先の求人はESや履歴書の研究テーマの欄が大きいの特徴です。
研究が入社後どのように役立つのかを考えながら文章を作成するのもひとつのコツです。
4、個社説明会
この時期には個社説明会も始まります。
個社説明会とは企業が個別に行う説明会の事を言います。
合同企業説明会とは違い、企業を個別で深く理解するためのものです。
自分が志望する企業には参加してみましょう。
企業研究にもなり、選考の際にも有利に働きます。
大学4年生の6~10月にやるべきこと
- 選考・面接
- 内々定・内定
1、選考・面接
主に6月からSPIなどの本格的な適性検査や、面接などの選考が始まります。
企業によっては6月よりも早い時期の場合もありますので、時期をしっかり確認しましょう。
2、内々定・内定
選考が終了した企業から順次内定がでてきます。
「就活のスケジュールは把握したけど、就活先はどうしよう?」こんな悩みを持ってる理系学生には、「理系就活サポート」がオススメです。
研究との両立についての相談や、企業の選考対策などのサポートを受けることができます。就活のプロ、キャリアプランナーの面談を通して、理系学生でも満足のいく就職活動をサポートしてくれる無料イベントです。ぜひ。参加してみましょう。
理系学生の主な就活先は?
では理系の学生は主にどのような分野に就職するのでしょうか。
その例を紹介していきます。
ケース1: 研究職や専門分野を活かせる企業に就職
大学で実際に学んでいた研究や専門分野を活かせる職業として、専門分野の開発職や、エンジニア業、データサイエンティスト、アナリスト、光学設計、臨床開発モニター、製造技術などの仕事があります。
理系学生の就職先は業界のつながりも強く、求人ニーズも多数あるといえます。
ケース2: 専門外の理系企業
専門外の理系職業とは、理系であっても自分の専門とする学問領域と必ずしも直結しない職業のことです。
専門外の理系職種は、コンサルタント、金融関係業務、事務、営業の仕事があります。
「理系なら専門を問わない」という企業も、製造業やIT企業を中心に多くあります。
理系学生はITに親しみがあることから、様々な専門分野の学生でも歓迎され、大きな可能性があるといえますので是非検討してみましょう。
ケース3: 理系と関係ない文系の職
理系と関係のない文系の職種としては、技術営業、商社、金融、SEなどの職に就く学生もいます。
こういった企業は文系の学生も応募してくるので、競争率が高く、注意が必要です。
また、しっかり企業・業界研究をしておかなければ自分が望むような業務内容でない場合もありますので、下調べをしておきましょう。
最近では文系職で理系の学生がビッグデータを取り扱う際に強みになったり、理系学生の持っている論理的な考え方を求めている企業もあります。
統計・分析スキルが買われたりするなどして、活躍している企業も多くなってきているので、文系の職業でも理系学生が活躍できる場が広がっている
【理系学生の就活方法】学校推薦と自由応募がある
理系学生には就活法として、学校推薦と、自由応募という方法があります。それぞれのメリットとデメリットを紹介していきます。
学校推薦の内容とメリット・デメリット
学校推薦とは、自分が所属する学科・専攻・研究科に寄せられる学校推薦枠の企業に応募することを言います。しかし注意点もありますので、そのメリット、デメリットを見ていきましょう。
メリット:
学校推薦のメリットとして、多くの場合は1次選考の筆記やES審査を行わずに、面接に進めたり、面接回数を減らして選考に進めることができる場合があります。
また、選考プロセスが省かれるので、短期間で内定まで行きつく事ができるのも学校推薦のメリットです。
学校推薦は、大学と企業の関係から、大学として推薦できる学生であば、優先的に選考を行うというもので、必ず内定がもらえるというわけではありません。
ただし推薦を受けるには大学の選考を受けて推薦資格を得る必要があります。
必ず手続きを確認しましょう。
デメリット:
学校推薦は採用に至りやすい一方で、内定がでた場合には辞退ができないというデメリットがあります。
推薦を出した企業は採用者数を計画に基づき選考を進めます。
大学を信頼して推薦枠を設けているので、辞退は大学と企業間の大きなトラブルになります。
こういった理由から学校推薦を2社以上同時にもらうことはできません。
もし応募して採用にならなかった場合、他の企業の推薦も受けられますので大学に確認しましょう。
自由応募の内容とメリット・デメリット
自由応募は自分で企業を選んで自由にエントリーする事を言います。いわゆる一般的な就職活動です。
そのメリットとデメリットを紹介します。
メリット:
自由応募では自分が受けたい企業を自分で探し、企業のサイトなどからエントリーすることです。
学校推薦に比べて幅広い選択肢があることが最大のメリットです。
さらに、学校推薦と違い複数の会社にエントリーすることも可能です。
デメリット:
自由応募は誰もがエントリーをできますので、学校推薦に比べて競争率が高いです。
特に人気のある企業にはエントリーが殺到しますので、相当な倍率となります。
学校推薦に比べて選考にも時間や手間がかかりますので、しっかり対策を打つことが大事です。
学校推薦と自由応募を併願している場合もある
理系学生の中には、学校推薦と自由応募を併願している学生もいます。
自由応募と推薦を併用して就活を進める場合、両方のバランスを図って進めなければなりません。
特に学校推薦の場合には内定の辞退ができないので、推薦応募先よりも先に自由応募の企業が入りたい企業としてしまった場合には大きなトラブルに繋がります。
そのため、学校推薦を受ける際には、その注意点を把握しながら、必ず大学のキャリアセンターなどに相談して条件などを確認しましょう。
理想とする就活のあり方とは?
理系学生の就活方法を紹介してきました。
では就活において理想的な事はどういうことなのか述べていこうと思います。
自分の就きたい企業を見つけていく事が大切
就職活動の方法は様々ですが、就職活動において一番理想的なのは自分が就職したい企業から内定をもらい、やりがいのある仕事を手に入れることです。
手早く学校推薦で終わらせたいと考えている学生もいるかもしれませんが、入社してみて自分が望むような企業でなかった場合には、ミスマッチが起きてしまいます。
しっかり自己分析と企業研究を重ねて自分の将来を見極めましょう。そのためにも、就活の近道として、就活イベントの参加や、プロのカウンセラーに依頼してみて視野を広げることをオススメします。
こういったサービスを利用することで、理系学生の積極採用の企業を紹介してもらえたり、説明会の予約や選考日程の調節を代わりに行ってくれたりします。
まとめ
理系学生の就職活動についての情報を紹介してきました。
普通の学生と違い研究などで忙しい理系学生ですがスケジュールや就職先、応募方法などを整理して失敗のない就職活動になるようにしましょう。
さらにキャリchでは、理系学生のためのイベント「理系就活サポート」を行っています!理系学生に特化した対策から企業紹介、そして内定獲得のための全サポートを行います。理系学生はライバルの質も非常に高いので、厳しい門を潜り抜けていくためにもぜひキャリchを頼ってください!
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。