業界が決まらない就活生必見!志望業界の決め方をプロが解説
2021年1月29日
就活は順調にスタートできそうですか?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Bさん
実は志望業界が決まらなくて、全然進められないんです。やりたいこととかも特にないし…。
どんな業界があるのか、おおまかに把握はしていますか?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Bさん
調べ始めたらいっぱい業界があって、どうやって志望業界を決めていけばいいのかわからなくなってきました。
なるほど。では志望業界の決め方について、コラムの中で解説しますね。幸先のいいスタートが切れるよう、自分に合った志望業界を選んでいきましょう。
キャリアアドバイザー 平崎
業界が決まらないと悩む学生は多い
企業選びの第一歩ともいえる志望業界をなかなか決められないと悩む人は多いです。就活では今後の人生を左右するほど重大な決断をしなければいけませんから、選択が慎重になる気持ちもわかりますし、決められないと悩む方が普通なくらいです。
しかしそれでは就活も進みませんから、業界が決まらない原因についてまずは確認していきましょう。
やりたいことがなく、業界を見極めきれない
業界を決められない人の多くは、やりたいことがなく、さらにはたくさん選択肢があることで迷いを生じています。やりたいことがなければ何を選択すればいいのか悩むのは当たり前ですし、選択肢が多いと余計に何を選べばいいのかわからないですよね。
就活において業界を決めるということは今後の社会人生活のすべてのベースとなりますから、慎重に選ぶ必要があります。その責任ある選択において「やりたいことがない」となってしまえば、志望業界を決めることはできないのです。
就活というのはやりたいことを実現できる業界・企業を選ぶものですから、気になるものがなければ業界を選べないだけでなく、見極めることもできません。そうなればいつまで経っても業界が決まらず、就活も先に進めないのです。
反対に、“全て魅力的”に見えることで選べない人もいる
やりたいことがない、選択肢の多さから目星をつけられないという人が多い中、反対にやりたいことがたくさんあり、業界を知ることでどれも魅力的に見えてしまい、選べないという人もいます。
やりたいことがたくさんある人はその分選択肢が増えることになりますし、そのすべての選択肢がどれも魅力的に感じれば志望業界を決めれないのは当然です。
また、これまで仕事の適性などを考えていなかった人が、就活を機に様々な仕事を知ることによって興味が湧き、最終的に1つに絞れず、立ち止まる人も多くいます。
ただでさえ選択肢が多い中、自分の中での選択肢も多いと1つに絞るのは難しくなりますし、興味がある分、選択も慎重になるものです。
情報収集のやりにくさから決められない人もいる
近年は就活のオンライン化が進んでいるため、情報収集のやりにくさから志望業界を決められない人もいます。以前ほど大規模な合同説明会が開かれなくなり、複数の業界の雰囲気を直接的に比較できる機会が少なくなっているためでしょう。
直接自分の目で見て、肌で感じてみないと、自分に合った業界がどこなのかピンときにくいものです。
どんな業界が自分に合うのか悩んでしまったら、就活エージェントに相談してみるのも1つの手です。キャリチャンでも、就活のことなら何でも相談できる就活支援サービス「就活相談サポート」を開催しているので、ぜひ活用してください。
業界を決めるうえで意識すべきこと
就活を進めていくためには満足のいく形で志望業界を決めなくてはなりません。
そのためにはまず、業界を決めるうえで意識すべきことをしっかりと理解していきましょう。ここではそんな業界を決めるうえで意識すべきことについて解説します。
業界は3年生の1月にはある程度絞っておこう
志望業界は3年生の1月にはある程度絞るようにしましょう。近年は就活ルール廃止によって就活が全体的に早期化されているため、ある程度の目星は早めに決めておかなくてはならないのです。
また、業界は企業選びのベースとなる部分ですので、このベース部分が決まらないと就活を進めることも対策や準備をすることもできません。ですから、業界は早いうちにある程度絞っておかないといけないのです。
ただ業界を絞るといっても1つに絞るのではなく、3~5つ程度にまで絞れればOKです。最終的な業界・企業は就活を進めながら決めていきますので、いくつかの業界を比べながら自分の適性を見極めるためにも3~5つ程度必要ですから、ざっくりと志望業界を定めていきましょう。
入社後すぐではなく、キャリアビジョンでなりたい自分を考える
志望業界は入社後すぐではなく、キャリアビジョンでなりたい自分から考えるようにしてください。つまり、長い将来から自分に合うであろう業界を選ぶことが大切というわけです。
就活はこれからの長い長い社会人生活の第一歩となるもので、その一番初めに選ぶ業界によってこれからの生活も大きく変わってきます。そのため、入社後すぐの目先のことだけではなく、自分が思い描くキャリアプランを長い目で見た時に実現できるかどうかをベースにしなくてはならないのです。
もちろん業界や企業を選ぶうえで入社後の姿を考えることも大切ですが、その先を見据えていないと企業選びそのものを間違えてしまう可能性があります。
ですから、自分が将来的にどうなりたいのか、またそのキャリアビジョンを叶えるためにはどのような土俵(業界)が必要なのかを意識するようにしましょう。そのためにもまずは自分のキャリアビジョンを明確にするようにしてください。
プロが伝授!後悔のない業界の決め方
志望業界を決めるというのは、これからの社会人生活を左右するほど重要な決断となります。そのため、業界が決められないと悩む人は早急に対策しなくてはならないのです。
ここではそんな業界が決められないと悩む人のために、具体的な業界の決め方についてご紹介します。志望業界は就活のベース部分となりますので、後悔のない選択をするためにもしっかりと確認していきましょう。
まずは自己分析から“自分”の理解を深める
業界を決めるうえで最も重要なのが、自分と業界との相性です。そのためにも、自分がどの業界で活躍できるのか、また具体的にどう自分の強みを活かしていくのかを考える必要があるのです。
ですからまずは、自己分析から“自分”の理解を深める必要があります。自分にはどのような能力があり、どの業界で活かすことで自分の存在価値を証明できるのかをなど、自分についての理解をしっかりと深めることで、自分に合った業界を見極めていきます。
自分の強みは業界選びだけでなく、企業選びの際にも重要になりますし、面接などでも強みをアピールしていかないといけませんから、しっかりと明確にしていきましょう。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
自分が働く上で大事にしたい軸の優先順位を決める
自分についての理解を深めたら、次は自分の働き方について明確にしていきましょう。自分が働く上で大事にしたいことは何か、また働く上で絶対に譲れないものは何かなどを考え、“働く上で大事にしたい軸の優先順位”を決めていきます。
そのためには、業界を決める際に意識すべきことでもお話しした「キャリアビジョン」が大切になってきます。自分が将来どのような社会人になっていたいのか、そしてその将来像を実現するためにはどのような条件が必要なのかを考え、そこから働く上で大事にしたい軸の優先順位を決めていきましょう。
これは自分のキャリアビジョンが明確でないと判断できないものですので、自分は将来どうなりたいのか、どのような働き方をしたいのかなど、5年後10年後と細かく定めていき、そして自分が求める働き方を実現できる土俵を考えていきます。
【就活対策資料】
職種マップ
気になる業界を研究する
自分と自分のキャリアビジョンとを明確にしたら次は、働く上で大事にしたい軸の優先順位から自分に適しているであろう業界をいくつかピックアップしてみましょう。そしてその中から気になる業界を選び、研究していきます。
気になった業界はどんな仕事をしているのか、またどのような人材を求めているのかなど、その業界について詳しく調べていき、業界の理解を深めていきましょう。
業界を選ぶうえでは自分との相性を考えることが大切ですが、ここでは“業界について知る”ということを目的に研究を行ってください。まずは興味のある業界がどのようなものなのかを知ることで、次のステップにて相性を推し量ることができます。
【就活対策資料】
業界説明&動向まとめ
軸をベースに優先順位から業界との相性を考える
業界について調べたら次は自分との相性を考えながら志望業界を選定していきます。この際に意識すべきはもちろん、“働く上で大事にしたい軸”を優先することです。
前述より“働く上で大事にしたい軸”の優先順位を決めているはずですので、それら軸をベースに業界との相性を図ります。業界の特徴から自分の強みを活かせるのか、また具体的にどう活かすことで自分の存在価値を高めることができるのかを考えましょう。
また、自分がその業界でやりたいことや、仕事を通してやりたくないことなど、これらをハッキリさせることでより自分に合った業界を見極めやすくなります。これからの人生は初めに選ぶ業界によって大きく左右されますから、自分が働きやすいと思える環境を選ぶことが大切ですので、しっかりと業界についての理解を深め、またやりたいこと・やりたくないことを決めたうえで見極めていきましょう。
ただし自分の願望ばかりを押し付けるのではなく、業界が求めている人物像から自分が当てはまるかを考えていくことも大切です。いくら自分の軸を優先し、相性が良いと勝手に判断しても最終的には業界(+企業)と自分との双方で相性が良いと判断されないと内定には結び付きませんから、“相性”をしっかりと見極めていきましょう。
自分と業界の相性がよくわからない人は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」で相談してみてください。プロのキャリアアドバイザーがあなたの話をじっくり聞き、就活の方向性を決めるお手伝いをします。
業界を決める際に注意すべきこと
業界が決まらないと就活が始まりませんし、はじめの業界選びは今後の生活を左右するほど重要な決断となりますので、しっかりと志望業界を決めていかないといけません。
それほど重要な業界選びですが、間違えた選択をしてしまわないためには注意すべきこともあります。ここではそんな業界を決める際に注意すべきことを解説していきますので、正しい業界選びをするためにもしっかりとチェックしていきましょう。
固定概念や理想だけで決めない
業界を選ぶ際に最も注意してほしいのが、固定概念や理想だけで決めてしまうことです。「この業界は人気があるからいい」「自分にはこの業界しかない」などといったものは間違った選択をしてしまう可能性があるためよくありません。
確かに業界の中には人気のものもありますし、昔から憧れていた仕事を目指したくなる気持ちもわかります。しかし、それらの業界が自分に合っているかはどうかはわかりませんから、固定概念や理想だけで決めてしまってはいけないのです。
確かに業界は自分が求める条件や軸を意識する必要がありますが、それだけで業界との相性を図れません。それに就活は学生が企業を選ぶように、企業側も学生を選んでいるため、お互いに相性が良いと判断されないと内定には結び付きません。
そのため業界選びの段階から“相性”はとても重要になりますので、深く調べることなく選択してしまうのはあまりにも高リスクというわけです。ですから、世間の評価や自分の理想を押し付けてしまわぬよう、注意してください。
“妥協”すべきこととしてはいけないことを区別する
業界を選ぶ際、自分の能力と業界が求める人物像とを見極め、相性を図っていく必要があります。その中で時には自分の理想とは異なった判断をすることもあるでしょうが、それが辞意分にとって妥協できるものなのか、また妥協してはいけないものなのかの区別をハッキリとする必要があります。
なぜなら妥協してはいけないものに対して妥協してしまうと、間違った選択をしてしまい、またミスマッチから早期退職へとつながってしまう可能性があるからです。
これまでに何度もお話ししているように、業界選びというのは就活をしていくうえでのベースとなり、はじめて選ぶ業界によって今後の社会人生活も大きく左右されますから、より相性が良いものを選ぶ必要があります。
そしてそのより良い選択のためにはキャリアビジョンや自分の軸をベースとしなくてはいけませんので、それらを妥協することは許されないのです。このように、自分の中で何が妥協していいものなのか、また妥協としての正しい選択は何かなどをハッキリと考えたうえで選ぶようにしなくては、間違った選択をしてしまうこととなりますので注意してください。
おわりに
世の中にはたくさんの業界があります。そして就活は今後の社会人生活を決定づけるためのもので、業界選びはその第一歩となる重大なものです。
しかし、やりたいことがない、反対にやりたいことが多すぎて選べないという理由から業界を決められず、立ち止まっている人がたくさんいます。
ただ就活の第一歩ということですし、初めて選ぶ業界によって今後の人生も大きく左右されますから、「決められない」と立ち止まってばかりでなく、しっかりと決めるための行動を起こさないといけません。
まずは業界を決める重要性を知り、キャリアビジョンや自分が働く上で大事にしたい軸から業界との相性を図っていきましょう。
もし、その中で「思うように業界を選べない」「業界との相性がいいかわからない」と悩む場合にはぜひともキャリチャンを頼って下さい!キャリチャンが開催するイベント「就活相談サポート」では、業界が決められないと悩む学生のために、あなたが求める軸や条件をもとに相性を考え、業界選びのお手伝いをします。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。