インターンシップはいつから参加すべき?ベストな時期を解説

 2022年3月25日

「インターンシップはいつから参加すべき?」「そもそもインターンシップはいつから参加できるのか」について、3,000人以上の就活生を支援してきたキャリアカウンセラーとして解説します。

「まだ大学2年生だし、インターンなんて先の話」と思っていたのに、周りの友人や先輩がインターンシップに参加し始めて、不安を感じている学生も多いと思います。 「そもそもインターンシップっていつから参加できるの?」と思う人も多いでしょう。

そんな不安を解決すべく、3,000人以上の就活生支援をしてきた経験をもとに「学生のインターンシップ参加傾向」「インターンシップの種類」「インターンシップの開催時期と応募時期」を含めて解説します。

インターンシップをいつから、どんな風に始めたらよいのか分からない、そもそもインターンシップとは何かをあまり知らない学生はぜひ参考にしてください!

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インターンシップとは

インターンシップとは

インターンシップとは、企業が学生に提供する「就業体験の場」です。省略して、「インターン」という言い方もします。 職場や仕事について学生に深く理解してもらい、「こんなはずじゃなかった!」というような、就職後のミスマッチを予防することが目的です。 インターンシップに参加することで、学生は社会人としてのマナーが身につきますし、就職活動の際にも有利なアピールポイントになります。

また、企業側も優秀な学生の確保を目的としてインターンシップを開催していることが多く、双方にとってメリットが多いものとなっています。

インターンシップの参加傾向

インターンシップの参加傾向

以前は意識の高い学生のみが参加するイメージだったインターンシップですが、現在は就活生の約7割以上が何らかの形でインターンシップに参加しています。 インターンシップはいつから始めるべき?と、疑問に思う就活生も多いと思いますが、主な参加時期はは大学3年の夏(7~9月)が最も多く、次いで大学3年の冬(1~3月)、大学3年の秋(10月~12月)と続き、年々早まる傾向にあります。 また、学生一人当たりのインターンシップ参加回数も増える傾向にあり、夏休み(8~9月)や春休み(2~3月)など大学の長期休みを利用して、複数社のインターンシップに参加するのが一般的です。 インターンシップはいつから参加できるのかというと、大学3年生のみならず、大学1、2年生でも可能なのです。 大学3年生の就活生が参加するものと思いがちですが、大学1、2年生、規定がなければ大学院生も参加することは可能です。

インターンシップには種類がある

インターンシップには種類がある

それぞれの企業で具体的なインターンシップの内容は異なりますが、大きく3つの種類に分けられます。 いつからインターンシップに参加するのか、どのようなものに参加するのかを見極めるために、インターンシップの種類を把握しておきましょう。

1dayインターンシップ

1dayインターンシップとは、1日で行われるイベント型のインターンシップです。 大規模な企業説明会と考えるとイメージしやすいでしょう。 企業や業務についての説明を受けた後、短時間の職場見学や簡単な体験を行うのが一般的です。 職務や職場について詳しく知ることは難しいですが、志望する業種が固まっている場合は、複数の企業を比較研究するのに役立つでしょう。

短期インターンシップ

短期インターンシップとは、数日~数週間にわたって行われるインターンシップです。 1~2日職場見学と会社説明を受けた後に、グループディスカッションやグループワークを行う企業がほとんどです。 内容は新入社員研修で行うようなものが大半で、社会人としての基本的なマナーを学ぶことができます。 また、共通の課題にグループで取り組むことで協調性や積極性などを見られ、就職活動の際に評価の対象となります。

長期インターンシップ

長期インターンシップとは、1カ月以上かけて行われるインターンシップです。数カ月や1年以上という企業や、期間の定めを設けていない企業もあります。 実際に現場に出て実業務を体験できるので、その職業への適性を見極め、将来役立つ仕事のスキルを身につけることもできます。 実労働の対価として賃金が支払われる企業も多く、アルバイトに代わる収入源にもなります。中小企業やベンチャー企業などでは、インターンシップ中やインターンシップ終了と同時に内々定をもらえるケースも稀にあります。 同業他社の就職活動でも、業務経験があると即戦力として高い評価を得られます。

インターンシップの開催時期

インターンシップの開催時期

インターンシップはいつから参加できるのか?開催時期について種類ごとに解説します。

1dayインターンシップ

1dayインターンシップは、大学の長期休みに合わせた8~9月頃と2~3月頃に開催する企業が多いです。 時間が短く、週末だけで参加できることもあり、中には毎月のように開催している企業もあります。 また、ひと月の間に複数回開催していることが多く、参加できる人数も多いので、比較的参加しやすいインターンシップと言えるでしょう。

短期インターンシップ

短期インターンシップは、大学の長期休みで、学生が時間を取りやすい8~9月頃と2~3月頃が中心です。ゴールデンウイークやシルバーウイークに開催する企業もあります。 長期休みの期間は複数日程で開催している企業もあり、夏休みや春休みの期間に日程を変えて複数社のインターンシップに参加することも可能です。

長期インターンシップ

長期インターンシップは、閑散期や繁忙期などそれぞれの業界事情にもよりますが、たいてい年間を通じて開催されていて、シフト制で出勤する形になっています。 「〇時間/週以上」や「〇日/月以上」といった条件がある場合が多いので、インターンシップに合わせて予定を調整する必要があります。

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インターンシップの応募時期

インターンシップの応募時期

インターンシップはいつから応募できるのか?募集時期について解説します。

1dayインターンシップ

開催日の1カ月ほど前に募集される企業が多いですが、1dayインターンシップを頻繁に開催している企業の場合は、月単位やシーズン単位でまとめて告知して募集することもあります。 他のインターンシップと異なり選考はあまりないので、開催日直前まで募集しており、間近になって応募しても参加できることがあります。

短期インターンシップ

短期インターンシップは、開催日程の1カ月ほど前に募集します。 特に夏休みや春休みに短期インターンシップを開催する企業が多いので、6~7月と1~2月は多くの企業のインターンシップ募集が集中します。 日程を上手に選んで、効率的にインターンシップに参加しましょう。

長期インターンシップ

長期インターンシップは年間を通じて募集されていますが、受け入れ可能な定員が一杯の場合は、欠員が出るなど受け入れ態勢が整い次第、随時募集されます。 気になる企業の募集情報を見逃さないように、こまめにチェックしましょう。

インターンシップはいつから参加すべき?

インターンシップはいつから参加すべき?

インターンシップはいつから参加べきなのかについて解説します。

3年生は春から動き出そう

インターンシップのメインは、3年生の夏の短期インターンシップです。 業界を研究したり、エントリーシートの書き方や面接の練習をしたり、インターンシップの選考に向けて準備しなければならないことがたくさんあります。遅くとも3年生の春くらいには、夏のインターンシップに向けて動き出しましょう。 もちろん、それより前に始められるなら早いに越したことはありません。

3年生にオススメのインターンシップ

短期インターンシップがメインですが、志望する業種が決まっているなら4年生で行う企業説明会の代わりに、1dayインターンシップに参加するのもオススメです。 最近は1dayインターンシップを行う代わりに企業説明会を行わない企業や、就活本番の際、インターンシップに参加していないと選考に進めない企業が増えています。 1dayインターンシップは時間が短いので他のインターンシップとの並行も可能ですし、短期インターンシップと違って応募すればたいてい参加できます。 また、1dayインターンシップや短期インターンシップでは、実際の業務を体験することはほとんどありません。 もし、進みたい業種や企業が決まっているのであれば長期インターンシップに参加して、経験や実績を積むことをオススメします。 短期インターンシップを主体に、1dayインターンシップや長期インターンシップを組み合わせて、就活本番に備えましょう。

1・2年生も可能なら参加しよう

1・2年生も、可能であれば積極的にインターンシップへ参加しましょう。 1・2年生にとっては遠い話のように思えるかも知れませんが、インターンシップに参加する時期は年々早まっています。 就職活動本番の解禁が後ろ倒しになっている現状では、3年生の短期インターンシップが実質的な就職活動になると思って間違いありません。 勉強やサークル活動も大切ですが、できるだけ時間を作って早めに準備を始めましょう。

1・2年生にオススメのインターンシップ

大学1・2年生でも問題なく参加できるインターンシップは、長期インターンシップです。 3年生を対象として行われることが多いインターンシップですが、長期インターンシップはほとんどの企業で対象学年を制限していません。長期インターンシップでは、給与が発生する企業が多くあります。 アルバイトの代わりに有給インターンシップに参加すれば、就職活動にも備えられて一石二鳥です。 長期インターンシップでは実際に現場で業務に携わることができるので、仕事の適性を見極めるのにも最適です。 3年生までに複数の業界を体験し、志望する業種を絞っておけば、3年生で始まる短期インターンシップも効率的に参加できるでしょう。

インターンシップの応募と選考

インターンシップの応募と選考

インターンシップの情報は、各企業のHPやSNSで公開募集されています。 その他、就職情報サイトやインターンシップ専用の情報サイト、ビジネスSNS、大学のキャリアセンターで募集されていることもあります。 1dayインターンシップは参加できる人数が多いのでほとんど選考になりませんが、短期インターンシップや長期インターンシップでは書類選考と面接により選考となります。提出書類は企業により異なりますが、エントリーシートや履歴書、志望動機などを求められることが多いので準備が必要です。 倍率の高い人気企業では、選考の段階でSPIテストやグループディスカッションなどを行う場合もあります。

おわりに

企業説明会や面接など企業の採用活動解禁が後ろ倒しとなり、4年時の就職活動期間が短くなりました。 それによって、企業も就職活動本番を待たず、3年時のインターンシップを採用活動の中心においています。 意識の高い学生のみがインターンシップを参加しているイメージが薄まり、インターンシップは就活をする上で必須なものになりつつあります。 採用へ繋がるだけでなく、企業への理解や就活対策として得るものの多いインターンシップに参加することはメリットが多いと言えるでしょう。 また、企業側も優秀な学生の早期確保を目的としてインターンシップを開催している所が多く、双方にとってメリットが多いものとなっています。 そのため、インターンシップを開催する企業が近年増え続け、学生も参加しやすいものとなっています。 すぐにでも準備を始めて、積極的にインターンシップに参加しましょう。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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