【23卒】就活のやめ時っていつ?ベストな時期と迷った時の適切な対処法を解説
2022年6月28日
何カ月も就活を続けていると、やめ時がわからなくなってしまう学生がいますが、あなたの場合はどうですか?
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
まさにその状態です。内定が出ても、興味を持った企業が残っていれば全部受け切るべきか迷いますし、「もっと良い企業があるかも?」なんて探し始めてしまうと、いつまでも就活を終えられない。いつ就活をやめるべきか悩んでいます。
就職は人生を左右する大きな決断なので、たくさんの内定の中から、よりよい一社を選びたいという気持ちはわかります。しかしずっと学生のままではいられませんから、いつかは入社先を決め、就活をやめなければいけませんよね。
このコラムでは、就活のベストなやめ時や、どのような状況なら就活を続けるべきなのか、いつまでに終わっていないとまずいのかについて紹介しますので、就活のやめ時を判断する上での参考にしてください。
キャリアプランナー 平崎
就活のやめ時はいつ?ベストな時期と決断基準
内定は何社か出たけれど、就活をやめるべきかどうか悩んでいる学生もいますよね。就職先は人生を左右する大きな決断ですから、慎重になるのは当然です。何カ月も就活を続けていると、やめ時がわからなくなって「いつやめたらいいですか?」と聞いてくる学生もいます。
しかし実は、就活のやめ時というのは決まった時期があるわけではなく、自分で決めるものです。とはいえ、やめ時をどのように決めればよいか、わからない学生もいるでしょう。
まずは一般的な就活のやめ時はいつなのかご紹介し、キャリchがオススメする就活のやめ時としてベストなタイミングや、やめ時の決断基準について解説します。
就活のやめ時は人それぞれ
就活のやめ時は”何月がよい”というような決まった時期があるわけではなく、人それぞれ、自分で決断するものです。ですので、本人の志望する業界や就活状況によっては、春に終える人もいれば、冬に終える人もいるということです。
ただ一般的には、「第一志望の企業で内定承諾を決断したタイミング」で就活をやめる人が大半です。時期で言うと、必然的に大手企業の選考結果が出そろう夏前あたりになることが多いですが、その時期でないといけないというものではありません。
基本的には秋でも冬でも、卒業までに就職先が決まっていれば問題ないわけですから、就活のやめ時に決められた期限がないということになります。
ベストな時期は”納得できる内定があるとき”
キャリchがオススメする就活のベストなやめ時は、自分が納得できる内定をもらえた時です。
前述のように、就活のやめ時に期限はないのですから、それが何月なのかといった時期は問題ではありません。自分が納得して就活を終えられるかどうかが、就活のやめ時を決断する基準です。
それはたとえば「第一志望から内定が出た時」や「自分のやりたいことができる企業から内定をもらえた時」など、人によっても異なります。自分の中で「この企業で働きたい!」と決断できた時が、就活をやめるベストな時期なのです。
就活を決断したあとの過ごし方
就活をやめるという決断をしたあとは、入社に向けて不安になるようなことや、気持ちが揺らぐようなことをしないでください。
たとえば、口コミサイトなどを見て入社を決めた企業のあら捜しをするのはNGです。残念ながらそういったサイトには、たいていあまり良いことは書かれていません。なぜなら、自分の会社に不満のない人はわざわざ口コミを書く動機がなく、辞めた社員が会社の悪口を書き込んでいることが多いからです。個人的な恨みつらみで書き込んでいる可能性もあり、信憑性に欠けます。
また、就活ナビサイトなどで、ほかの企業の情報を検索するのもやめましょう。ほかの企業が魅力的に見えて、「このまま入社しちゃっていいのかな?」と、気持ちが揺らぐことがあります。
隣の芝生は青く見えるものですし、仮にその企業を受けても受かるかどうかはわかりません。内定ブルーに陥る原因ともなりかねないので、余計な情報は見ない方が賢明です。
内定があっても就活を続けるべき状況と対処法
やりたいことがいろいろあって、早く就活を終わらせたい学生もいますよね。しかし、就職は人生を左右する大きな決断ですから、よく考えて決めなければいけません。目の前の内定に飛びつくのではなく、必要なら内定があっても就活を続けるべきです。
ここからは、内定があっても就活を続けるべき状況とは、どのようなケースなのか解説します。自分が就活を続けるべき状況に当てはまるか、判断する方法についてもご紹介しますので、参考にしてください。
少しでも納得がいかないなら続けるべき
今ある内定が、自分が完全に納得して就活をやめようと思える企業でないなら、就活は続けるべきです。
就活を始めたとき、「自分のやりたいことができる」「夢をかなえられる」などといった、就活の軸を定めたと思います。就活のゴールはただ内定をもらうことではなく、そのような自分の就活の軸を満たす、納得のいく企業に入社することです。
ですから、もし今ある内定に納得できない部分があるなら、安易に妥協して就活をやめてはいけません。それがたとえ夏過ぎだったとしても、自分の納得できる内定を得られるまで就活を続けてください。
自分の軸に合った企業が他にもある場合も続けるべき
今ある内定に大きな不満がなくても、就活の軸や条件など、自分の希望に叶う企業がほかにもあるなら就活は続けるべきです。
自分が納得できる内定が1つでもあるなら、それでも問題はありません。しかし欲を言えば、複数の内定を比較検討して、よりよい一社を選べるのが理想的です。
今ある内定以外に、自分の希望に合う企業がほかにもあるなら、その企業の選考を進めてください。そこで内定がもらえたら、今ある内定と、どちらがより納得できるか考えます。
また、新たに軸に合う企業を見つけた場合も、今ある内定の承諾期限内に選考を終えられるのであればチャレンジすべきです。
就活のやめ時に悩んだらどうすればいい?
今ある内定に大きな不満があるわけではないけれど、納得しているのかよくわからないという人もいると思います。そんな人は同業他社を受けてみましょう。
もともと今ある内定は自分の軸に合うように企業を選んだはずですが、少しでも迷いがあるんであれば検証することが必要になります。そのため、比較検討のためにも同業他社を受けてみてください。
同業他社と比較すると、今ある内定の重要性や、自分が納得する企業とはどんなものなのか、自分の中の基準が見えてきます。そのうえで、就活を終わらせるべきか、続けるべきかを判断しましょう。
秋までに終わっていない場合は少し心配?
就活のやめ時に期限はありませんから、基本的には卒業までに就職先が決まっていれば、就活を終わらせるのはいつでも問題ありません。
しかしキャリchとしては、学生の皆さんにはぜひ秋ごろまでに、就活を終わらせてもらいたいと考えます。秋というと幅が広いですが、具体的には10月ごろのことです。なぜ10月までなのか、その理由をご説明しますので、1つの目安として参考にしてください。
秋ごろまでには終わらせておきたい!
就活はできれば秋まで、具体的には10月ごろまでに終わらせておきたいところです。その理由は、大きく分けて二つあります。
秋までに就活を終わらせたい理由の一つは、多くの企業で、10月に内定式が行われるからです。内定式が済むとさっそく、4月の入社に向けて新入社員の研修など社内行事が始まります。
研修への参加が遅れると、それだけ同期との間に能力差が生まれてしまいますし、巻き返すのは大変です。早くから研修に参加している人の方が、社会人としての成長が早く、周りからは仕事ができるように見えます。
同期と同じスピードで研修を進めるためには、内定式のある秋ごろまでに就活を終わらせ、同じスタートラインに立つべきでしょう。
秋までに就活を終わらせたいもう一つの理由は、単純に時期が遅くなればなるほどエントリーできる企業が少なくなるからです。自分の中の選択肢や比較対象がないと、その企業が本当に自分に合っているのか、判断が難しくなります。入社後のミスマッチを避けるためにも、選択肢がある程度残っている秋ごろまでに、就活を終わらせたいのです。
ただし、就活のやめ時は時期よりも、自分が納得できるかどうかの方が重要になります. 単純に10月までに終わらせればよいのではなくて、「10月までに”納得して”就活を終えられるようにしておく」ことが大切です。
厳しい場合は「就活エージェント」に頼ろう
秋ごろまでに納得して就活を終えるのが難しい状況の人には、就活エージェントの活用をオススメします。
10月までに就活を終えたいといっても、就活の進行状況は人それぞれです。「公務員を目指していた」「部活が忙しかった」といった理由から就活に出遅れた人もいるでしょうし、「いろいろ悩んで迷走した」という人もいるでしょう。早くから就活に取り組んでいても、なぜか納得いく企業から内定がもらえず、10月までに終えられそうもない人もいるかもしれません。
しかしどんな状況の人でも就活エージェントに頼れば、10月までに就活を終えられるように、学生それぞれの状況に合わせたサポートをしてくれます。具体的な企業探しや就活スケジュールの管理、企業とのやり取りなどもお任せできる、忙しい就活生の強い味方です。
キャリchでも、「就活相談サポート」という就活イベントを行って、悩める就活生のお手伝いをしています。プロのキャリアカウンセラーが、マンツーマンで相談に乗る無料のイベントです。就活のやめ時に関するお悩みはもちろん、企業紹介や面接対策など、就活のことなら何でも相談してください。あなたが納得して就活を終えられるまで、キャリchが徹底的にサポートします!
おわりに
就活のやめ時に明確な時期はありませんが、「自分が納得できる」時期が、ベストなやめ時です。就職は今後の人生を左右する重大な決断ですから、安易に妥協してはいけません。今ある内定先への承諾に迷いがあるなら、就活を続けるべきです。
ただし、10月以降は内定式を行って研修を始める企業が多いですし、時間が経つほどエントリーできる企業は減ってきます。「秋ごろまで」を目安として、それまでに納得して就活を終えられるようにしましょう。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。