【就活】やりたいことがないときの対処法!仕事の見つけ方も解説

 2019年11月20日

行きたい業界や、気になる企業は見つかりましたか?

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

実はまだやりたいことも、興味のある業界も見つかってません。まわりはインターンに取り組んでいる人もいますが、自分は取り残されたような気がします。

心配しなくて大丈夫ですよ!私の経験からすると、就活時期にまだやりたいことが見つかっていない学生は案外多いものです。

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

でも、やりたいことがないのにどうやって就職先を探せばいいんでしょうか?

確かに、興味もないのに仕事探しは難しそうに思えますよね。でも、やりたいことがなくても仕事や就活はできます。方向性が決まっていなくても就活を成功させるコツを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

キャリアアドバイザー 平崎

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目次

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就活生は「やりたいことがない」人が大半!

就活生は「やりたいことがない」人が大半!

結論から言うと、「やりたいこと」がなくても内定は取れます。

キャリチャンがこれまで支援してきた学生も、初めから自分の夢ややりたいことがハッキリしている人は、そう多くありませんでした。正直なところ、実は「やりたいことがない」人より、「やりたいことがある」人の方が、圧倒的に少ないくらいです。それでも大半の学生が、やりたいことがないまま就活をして、内定を獲得していきます。

それに、数少ない「やりたいことがある」就活生の中でも、希望の企業から内定をもらい、やりたいことを実現させる人はもっと少ないです。「こんな仕事がしたい」という夢があっても、実際に就活してみると自分の思い描いていたイメージと違うことに気付いて、途中で方向転換することはよくあります。

また、憧れの業界で就活はしたものの、ことごとく選考に落ちて内定がもらえなかったという人も多いです。

いくら「やりたい」という気持ちがあっても、そこで求められている人物像と自分がマッチしなければ、内定にはつながりません。

つまり、自分の「やりたい」という気持ちと「内定をもらうこと」は別の話ですから、やりたいことがないままでも就活すること自体は可能です。

就活生が「やりたいことがない」と悩む3つの原因

就活生が「やりたいことがない」と悩む3つの原因

「やりたいことが見つからない…」「自分が何をしたいのかよく分からない…」と思い悩んでしまう就活生は、皆さんが思っている以上に多いです。

では、なぜこのような悩みを抱えてしまう就活生が多いのでしょうか。

就活で企業が「やりたいこと」を聞く理由や、就活でやりたいことがない時の対処法を解説する前に、まずは、そもそもなぜ「やりたいことがない」と悩んでしまうのか、就活生の悩みの原因について解説します。

1.企業で社員として働いた経験がないから

学生はアルバイトで働いたことがあったとしても、企業で社員として働いた経験がない人が大半です。また、アルバイトと社員では仕事内容が大きく異なりますし、経験できる仕事内容も限られています。

ですので、実際には仕事の選択肢は多いにもかかわらず「どんな仕事があるのか知らない」「やりたいことがわからない」状態になっている場合があるでしょう。

このように、「やりたいことがない」と思い悩む人のなかには、社会にどんな企業や業界が存在するかを十分に把握できていない可能性も考えられます。

2.就活、就職に対して重たく考えているから

「やりたいことがない」と悩む人の中には、就活でその後の人生が決まると重たく考えすぎてしまい、答えが見つかりにくくなっている人もいるのではないでしょうか。

もちろん社会人への第1歩は大切ですが、仮にうまくいかなかったとしても今後の人生がすべて決まるわけではないので、そこまでプレッシャーを感じる必要はないのです。

まだ社会人経験がない段階で、10年後、20年後のキャリアプランやライフプランを具体的に考えられないのは当然ですし、今は転職も当たり前となっているので、もう少し気楽に考えてみましょう。

3.毎日忙しく自分を見つめ直す時間がないから

「やりたいことがない」と悩む原因の1つに、毎日忙しく自分を見つめ直す時間がないことも考えられます。
人によってはアルバイトや大学の講義など、就活以外に優先すべきことが多く自分を見つめ直す時間がない人もいるでしょう。

しかし、仕事選びの軸を明確にするためには自己分析が必須です。これができていないと、自分が好きなことややりがいを感じることが分からずに、やりたいことが見つかりづらくなってしまいます。自分はどんな人間なのかを理解しないままでは、やりたいことは見つけられませんし、仮に見つかったとしても自分と合わない企業を選択してしまう可能性が高いです。このように、しっかりと自分を見つめ直す時間がとれていないと、やりたいことを明確に見つけることは難しいでしょう。

「やりたいことが見つからない」「自分が何をしたいのかよく分からない」と思い悩んでしまう就活生は、ぜひキャリチャンの「就活相談サポート」に参加してください。自己分析ができてなくて仕事選びの軸を明確にできていなくても大丈夫!プロのキャリアアドバイザーが二人三脚で内定までサポートします。

就活で企業が「やりたいこと」を聞く3つの理由

就活で企業が「やりたいこと」を聞く3つの理由

「将来やりたいことはなんですか?」「入社後はどんなことをしたいですか?」面接では必ずと言っていいほど聞かれる質問ですよね。

しかし、「そもそもやりたいことがない」「第一志望じゃないから分からない」と頭を悩ませてる就活生も多くいるのではないでしょうか。

「入社後にやりたいこと」の回答は、企業側がどのような意図で質問しているかを把握することが大切です。では、なぜ多くの企業が「やりたいこと」を聞いてくるのか、3つの理由を解説します。

1.企業への理解度を確認したい

就活で企業が「入社後にやりたいこと」を聞く1つ目の理由は、企業の事業内容や企業理念の理解度を確認するためです。

就活生が複数の企業を並行して受けていることは、企業側もある程度予想しています。そこで、「自社の企業研究をどのくらいしっかりとしているか」で、自社への志望度をはかろうとしているのです。ですから、「入社後にやりたいこと」は、事業内容や理念を正しく理解していないと答えづらいものになります。

例えば営業職であれば、企業の営業職の特徴を理解したうえで具体的に何をやりたいのかを答えられれば、企業への理解が深いと評価されるでしょう。
このように、「入社後にやりたいこと」を質問することで、企業の事業内容や企業理念の理解度を確認しようとしています。

2.入社後のミスマッチを減らしたい

就活で企業が「入社後にやりたいこと」を聞く2つ目の理由は、入社後のミスマッチを減らすためです。

いくら能力が高くやる気を感じられる就活生であっても、その人の能力を自社で十分に発揮できなければ働いている側はやる気を失ってしまいますし、企業側もその人を評価しずらい状態になってしまいます。また、就活生がやりたいことと実際の仕事内容にミスマッチがあっては、仕事へのストレスから入社後の早期退職、不満につながるでしょう。

このように、企業側にとっても就活生にとっても、面接の時点でミスマッチがないかを確認しておく必要があります。
そのため企業は「入社後にやりたいこと」を質問し、企業の仕事内容と就活生のやりたいことの間にギャップがないかを確かめているのです。

3.やりたいことを上手くアピールできるか確認したい

就活で企業が「入社後にやりたいこと」を聞く3つ目の理由は、ただ単に自己主張するのでなく、企業側の目線にたって意見を主張できる力があるか確認するためです。

「入社後にやりたいことは何ですか?」という質問には、単なる「やりたい」という熱意だけを伝えるのではなく「どのように御社に貢献したいのか」といったことをあわせてアピールすることが求められます。

なぜなら面接で熱意を伝えるだけでは、企業の採用意欲を刺激するには不十分だからです。自分の「やりたいこと」が企業にとってどのような利益になるかを伝える必要があります。

このように、自己欲求だけでなく、多角的な視点から自身の考えを主張できる力は、組織で成り立っている会社において重要なスキルです。そこで、企業は面接時に「やりたいこと」を聞き、そのスキルを持ち合わせているかどうかを確認しています。

3つの悩み別│就活でやりたいことがないときの対処法

3つの悩み別│就活でやりたいことがないときの対処法

就活をするにあたって「やりたいことがない」と頭を抱えている多くの人は、具体的に以下のような悩みを抱えていることが多いです。

「そもそもどんな仕事がしたいのかわからない」「なりたい職業がない」「キャリアプランが立てられない」など、ここではそれぞれの悩み別にそった対処法を解説していきます。

悩み1.やりたい仕事がわからない

学生はアルバイトで働いたことがあったとしても、企業で社員として働いた経験がない人が大半ですから、社会にどのような職種・業種が存在するのかを十分に理解していないのも当然です。
「やりたい仕事がわからない」と悩む人は、まずは世の中にどんな業界や仕事があるのかを調べてみましょう。

【やりたい仕事の例】

  • 人に感動を与える仕事
    イベントプランナーや脚本家といったエンターテインメントを作って感動を与える仕事、ウエディングプランナー、美容師など。
  • 社会貢献度の高い仕事
    営利を目的とせず社会貢献を目的としたNPOや、行政などで働く公務員、独立行政法人など。
  • グローバルに活躍できる仕事
    キャビンアテンダント、ツアーコンダクター、留学コーディネーターなど。
  • 達成感のある仕事
    法律のスペシャリストである弁護士や、人の命を救ったり、病気やケガを治す医師など。

業種・業界研究を徹底して行う

やりたい仕事がわからない人は、業種・業界研究を徹底して行うことから始めてみましょう。
業種・業界研究を行うことで、自分がどんな分野に興味があるのか、どんな業界に向いているのかも把握できます。

業種・業界研究ではまず、さまざまな所から情報を収集することが大切です。業界団体のホームページを確認し、本や新聞を参考にしながら業界研究を進めていくことで、それぞれの業界の特徴を知ることができます。

就職してから「想像とまったく違った…」とならないためにも、業種・業界研究を徹底して世の中にどんな仕事があるのかを知り、そのうえで自分がどんな業界に興味があるのか、どんな業界に向いているのかを把握しましょう。

適職診断を活用する

自己分析がうまくいかない人は、就活サイトなどが掲載している「適職診断」アプリを利用し、自分に向いている仕事を探すのも1つの手です。自分で自分のことがサッパリわからないという人も、質問に答えるだけでアプリケーションが自動的に性格や資質を診断し、向いている職種を導き出してくれます。

もちろん、その職種をやりたいかやりたくないかは、また別の話です。しかし、このアプリから少なくとも「自分にできること(向いていること)」がわかるので、仕事選びの物差しにはなります。

そして「自分にできること」に当てはまる職種の中から、興味の持てるものを探してみてください。適職診断は、インターネットで「適職診断」と入力して検索すれば、たくさんヒットするはずです。

どのアプリを利用すればよいか迷ってしまう人もいると思うので、参考までにキャリチャンの適職診断を紹介しておきます。

合同説明会に参加する

業界研究の面から「やりたいこと」のヒントを見つけたい場合は、合同企業説明会に参加して、自分の興味の持てるものを探しましょう。合同説明会なら、一度に多くの業界・企業と接触できるので視野が広がりますし、それぞれの比較もしやすいです。

「業界研究ノート」や「企業研究ノート」を作って、それぞれの特色や感じたことをメモしておくと、後でゆっくり「やりたいこと」や「自分の中での軸」について考えられます。

また、よく知らなかった業界でも、話を聞いているうちに「やってみたい」「やってみようかな」と思える仕事が、1つや2つはあるはずです。

合同説明会は、気になる企業があればその場でエントリーなどもできますので、具体的な就活がぐっと身近なものになります。「やりたいことがないのに行っていいのかな…」などと躊躇せず、ぜひ積極的に参加してください。「やりたいこと」があってもなくても、就活生なら必ず合同説明会に行くべきです!

悩み2.なりたいものが思い浮かばない

「なりたいものが思い浮かばない」と悩む人の中には、「職業」に固執してしまっている人も少なくありません。こうした悩みを抱える人は、「なりたいもの=なりたい職業」と思い込みがちですが、実はなりたいものは必ずしも特定の職業だけを指すわけではないのです。
なりたいものは、職業だけに限らずチームをまとめるリーダー、チーム全体の成果が上がるようにメンバーをサポートするマネージャーといった「役割」も含まれます。

「職業」の枠にとらわれず、働き方や仕事上のポジションに着目してみると、自分のやりたいことが明確になっていくはずです。

OB・OGを訪問する

「なりたいものが思い浮かばない」と悩んでいる方は、OB・OG訪問で実際に働く先輩に直接会って、情報を得ることがオススメです。

OB・OG訪問では、普段なかなか話を聞くことができない社会人の生の声を聞くことができます。実際の仕事内容や社風、入社後のギャップなど、業界団体のホームページやパンフレットだけでは知り得ないことを聞けるチャンスです。

さらに、OB・OG訪問では実際に企業で働く社員ならではの話を聞けるので、なりたい自分やその企業で働くイメージがしやすくなります。先輩の体験談をもとに業種・業界研究を深めていき、「自分にあった働き方」を探していきましょう。

悩み3.理想の人生が思い浮かばない

就活で追い込まれると「自分が何をしたいのかわからない」「理想の人生が思い浮かばない」と思い悩んでしまうこともあります。人生の目標が分からずに、将来への不安を抱えている人も多いでしょう。

しかし、実際に社会人として働いた経験がない時点で、自身のキャリアプランが思い浮かばないのは当然です。そもそも「理想の人生」とはどんな人生なのでしょうか。

【例】

  • 早期リタイア
    時間や場所に縛られることなく、時間を自由に使えます。定年まで働きたくないと考えている人は、若いうちからリタイア後の資金を貯めておく必要があるため、若手から第一線で活躍できる環境がオススメです。
  • 早い時期での海外赴任
    「グローバルに働いてみたい」「英語力を学びたい」と考えている人は、早い時期から海外赴任ができる仕事がいいでしょう。早い時期から海外赴任を経験することで若いうちに語学力を身につけられますし、その語学力を生かして将来はよりグローバルに働けるかもしれません。
  • 独立・起業
    自身で独立・起業することによって、組織に縛られることなく自分のペースで働けます。ですから、「自分のやりたいことを仕事にしたい」「自分が培ってきた人脈・スキルを活かしたい」という気持ちを持つ人は独立・起業することを目指すのも良いでしょう。

就活の段階では、明確なキャリアプランを立てるのではなく、「40年後にはこうなっていたいな」「将来あんなことをしてみたいな」など、漠然としたキャリアプランを考えてみましょう。

自分史で過去の自分を振り返ってみる

自己分析の過程で「やりたいこと」のヒントを見つけるには、自分史などを作って過去の出来事を振り返り、自分の趣向パターンを探るのがオススメです。

自分が過去に行ったことの中から、「やる気になったもの」「興味を持ったもの」「長く取り組んだもの」などを抜粋していきます。そして、それら「やる気になったもの」などの、どのような点が自分にやる気を引き起こすのか、共通する要素を探すのです。

学業や資格の取得に力を入れている人なら、目標に向かってコツコツ努力するタイプだったり、知的好奇心が旺盛だったりといった、その原動力となった理由があるでしょう。長く部活動に取り組んできた人の場合は、座っているより体を動かす方が好きなのか、チームプレイが好きなのか、負けず嫌いなのかもしれません。

そのようにして自分がやる気になったものに共通する理由を絞り出し、やる気を起こさせる要素がわかると、軸にすべき強みや「やりたいこと」を見つけやすくなります。

キャリチャンではわかりやすい自己分析のやり方を紹介しています!ぜひ活用してください。

「やりたくない」を就活の軸にするのもひとつの方法

「やりたくない」を就活の軸にするのもひとつの方法

業界研究の面から「やりたいこと」のヒントが見つからない場合は、とりあえず消去法で、やりたくない仕事を排除しましょう。「やりたくないこと」は「やりたいこと」を探すよりずっと簡単なので、容易に志望業界を絞ることができます。

まず世の中にどのような仕事・業界があるのか大まかに把握し、その特色や仕事内容から、「イヤ」「嫌い」「やりたくない」と思うものを1つずつ消していけばいいのです。

たとえば「立ち仕事はイヤ」というのであれば、介護・小売・飲食などの業界はほぼ省けますし、「数字は苦手」という人なら金融・商社・ITの大部分が排除されます。ただし消去法で業界を絞る際は、自分の気持ちに”正直に”本音で考えることが大切です。

人間はついつい他人の意見に流されたり、他人からどう見られるか気にしたり、可能性を捨ててしまうのを恐れたりします。しかし「自分のやりたいこと」を見つけるためには、ここで妥協してしまったら意味がないので、自分の本音に従って消去するようにしてください。

残った業界の中で、改めて自分の興味を引く仕事について考えていくと、余計な情報が少なくなっている分、「やりたいこと」や「自分の中での軸」が見つかりやすくなります。

やりたいことがなくても仕事を探すことは可能です。漠然とした考えしかなくて焦っている人は、ぜひ「再就活サポート」に参加してください。納得して就職できるよう、プロのキャリアアドバイザーが丁寧にアドバイス!興味がある業界がなくてもあっても、二人三脚で内定までサポートします。

就活でやりたいことがない人の仕事の探し方6つ

就活でやりたいことがない人の仕事の探し方6つ

やりたいことがないままでも就活はできますが、もし志望する企業・業界が自分のやりたいことと一致していたら、就活しやすいのは確かですよね。何と言っても、就活へのモチベーションが違います。しかし、前述のような方法をいろいろ試しても、どうしても「やりたいこと」が見つからない人はいるものです。

初めにお話ししたように、大半の学生はやりたいことがないまま就活をして、きちんと成功させています。そういう人たちは、やりたいことがない状態で一体どう就活と向き合い、成功させたのでしょうか。

ここからは、そんな「やりたいことがない」人に向けて仕事の探し方を紹介します。

1.「やりたいこと」よりも「できること」で探してみる

正直なところ、やりたいことの有無にかかわらず、新卒の就活では「自分のやりたいこと」よりも「自分にできること」から仕事を探していく方が上手くいきます。なぜなら、自分のやりたい仕事が必ずしも自分に合っているとは限らないからです。

とくに新卒の場合は社会で働いた経験がないですから、「やりたいこと」があっても、それは単なるイメージに過ぎず、「やってみたら想像と違った」という人はかなりいます。入社後、自分の思い描いていたものと違うことにガッカリして早期退職したり、仕事が合わないため他の人のように上手くこなせなかったりするのです。

そんな不確かな「やりたいこと」を当てにするより、「自分にできること」を仕事にすれば長続きしますし、活躍できるのでキャリアアップも見込めます。

しかし、そのためには「自分にできること」をきちんと見極め、志望先と一致させることが大切です。徹底した自己分析を行って自分の強みを明らかにし、それが活かせる業界はどこなのか、業界研究から探し出しましょう。

ただし、おそらく自分の強みというのは1つではないですし、自分の趣向や個性もいろいろな側面があるはずです。単に「自分の強みを活かす」というだけでは漠然とし過ぎていて、無数にある中から自分に合った企業・業界を探し出せないかもしれません。

自分の中のどの強みを活かす業界で、どんな点を重視して企業を選んでいくのか明確でないと、志望動機も説得力がないものになってしまいます。ですから、仕事選びの軸や企業選びの軸など「自分の中での軸」をきちんと定めたうえで、それに当てはまる企業・業界を、幅広く探してください。

「やりたいこと」にばかり囚われていると、自ら視野や選択肢を狭めてしまい、本当に自分に合った企業・業界を見逃してしまいますから、就活はうまくいきません。

2.興味のあるキーワードで探してみる

就活で「やりたいことがない」という悩みを抱えている就活生には、趣味・特技から探す方法もオススメです。今やりたいことがなくても、何か興味があることに挑戦すれば自分に合った仕事が見つかるかもしれません。

たとえばアウトドアが好きな場合は「アウトドア」、音楽が好きであれば「音楽」というように自分が興味のあるキーワードで求人検索をするわけです。少しでも興味のあることからはじめてみると、そこから関連するショップの販売員やメディア編集といった仕事が見つかる可能性があります。

「面白そう」「やってみたい」と思うことを洗い出してみると、思いもよらない職種・企業との出会いがあるかもしれません。自分が何に興味を持っているのか、どんなことが好きなのかを考えてみましょう。

3.理想のライフスタイルをベースに仕事を探してみる

やりたいことが見つからない場合は、自分が理想とするライフスタイルをベースに仕事を探してみるのも1つの手です。仕事をする上で、どれだけ自分の好きなことを仕事にできたとしても、自分らしいライフスタイルが実現できなかったとしたら、早期退職につながる可能性が高くなります。

たとえば「自分の時間を大切にしたい」方は「残業が少ない仕事」、「旅行が好き」な方は「長期休暇や有給が取りやすい仕事」など、自分のライフスタイルをベースに仕事を探してみましょう。

仕事とプライベートを両立させて自分らしいライフスタイルを送ることで、自分が理想とするキャリアプランの実現に繋がるかもしれません。

4.働き方をベースに仕事を探してみる

やりたいことがない・やりたいことがわからない学生は、自分が理想とする働き方をイメージし、その働き方をベースに仕事を探してみるのもよいでしょう。

働き方の種別には、商品を造る側なのか販売する側なのかといった商品の関わり方、扱う商品が無形商材なのか有形商材なのかといった商品の種類があります。企業の規模や歴史などの労働環境から自分の理想とする働き方のベースを考えてみるのもオススメです。

自分の理想とする働き方をベースに仕事を探してみることで、自分の価値基準に合った仕事が見つかるかもしれません。

5.条件面から探してみる

上記のような手段をいろいろと試しても、どうしても「やりたいこと」がわからない場合は、待遇や勤務形態などの条件面から探すのも1つの手です。

待遇や勤務形態などの条件面のうち、「転勤の可能性が低い」「有給が取りやすい」といった、自分が働くうえで譲れないと思う優先条件を考えます。

それをもとに、業界地図や就活ナビサイトなどのデータと照らし合わせて、自分の優先条件に合致する企業・業界を探すのです。

本来なら仕事の内容に関する軸を考え、自分に合った業界を選んでいくべきですが、将来的に長く勤められる企業を探すためには、条件面も欠かせない要素となります。

きちんと考えてみても「やりたいことがない」のであれば、先に条件面から企業や業界を絞り込み、その中から自分の強みが活かせそうな仕事を探してください。

6.就活のプロに相談する

「やりたいことがない」という罠にはまって抜け出せないときは、人に助けを求めるのが良いです。一度思い込んでしまうと自力で視点を変えるのは難しく、考えても考えても同じ道筋を通って、同じ結論に達してしまいます。

そんな時はいったん頭を空にして、誰かのアドバイスを聞いてみましょう。自分とは違う客観的な意見が、新鮮な切り口を開いてくれます。

家族や友人に意見を求めるのも悪くはありませんが、どうせ聞くなら就活エージェントのような、就活のプロのアドバイスの方が断然オススメです。就活エージェントは就活生を支援するプロですから、「やりたいことがない」と悩む学生を毎年何人もサポートしています。

家族や友人のように”なんとなく”感じた意見ではなく、プロのキャリアアドバイザーが、知識と経験に基づいた適切なアドバイスによって確実に就活成功へと導いてくれるのです。

キャリチャンの「就活相談サポート」でも、やりたいことがない・やりたいことがわからない学生の就活をお手伝いしています。プロのキャリアアドバイザーが1対1で学生の相談に乗る、完全無料の就活支援サービスです。

まずはじっくり話をして、それぞれの学生が陥っている「やりたいことがない」状況を把握し、一人ひとりに合った対処法をアドバイスします。

今、やりたいことが特になくても大丈夫!キャリチャンと一緒に、あなたの「やりたいこと」や「自分の中の軸」を見つけていきましょう。

面談後は、あなたの「やりたいこと」や「自分の中の軸」、適性などを踏まえ、あなたに合った企業を紹介します。ESの作成から内定承諾まで、あなたの就活をプロが徹底サポートしますので、安心してお任せください。

就活で「やりたいこと」を聞かれたときの例文

就活で「やりたいこと」を聞かれたときの例文

就活で「やりたいこと」を聞かれたら、応募先企業の方針にあわせた受け答えを心がけましょう。自分のやりたいことがどんなに明確でも、企業の方針と一致しなければ入社後のミスマッチに繋がりかねません。

「やりたいことがない」と悩んでいる人も、応募先企業がどのような業務内容なのかを確認したうえで回答することが大切です。

例文を参考に面接におけるポイントをおさえていきましょう。

【OK編】就活選考で「やりたいこと」を聞かれたときの例文

就活選考で「やりたいこと」を聞かれたときの回答の例文を以下でご紹介します。

「入社後は一般職/総合職として、お客様の潜在的なニーズをくみ取り、お客様一人ひとりに適したサービスや商品を提案したいと考えております。御社ではお客様との日常会話の中から、お客様の些細なお悩みや不安にいち早く気づき、お客様本位の姿勢をどこよりも大切にしていると伺いました。定型的なサービスではなく、お悩みや要望を的確にくみ取りながらお客様一人ひとりに適したサービスや商品を提供している点に魅力を感じております。私はケーキ屋さんでアルバイトをしていた際に、お客様の年齢層や目的を把握したうえで商品を提案するよう心掛けていました。この経験から、お客様の信頼を獲得するためにはお客様一人ひとりに対してのアプローチが大切だと学びました。入社後はこの学びを活かして、お客様一人ひとりに適したサービスや商品を提案し、御社がお客様から選ばれるよう貢献したいです。」

■ OKなポイント

どの仕事で何を実現したいかを具体的に述べることが大切です。明確にやりたいことがない場合も、自分の経験やスキルを示し、仕事への意欲をアピールしましょう。

【NG編】就活選考で「やりたいこと」を聞かれたときの例文

就活選考で「やりたいこと」を聞かれたときのNGな回答の例文を以下で紹介します。

「入社後は、一般職/総合職として御社に貢献したいと考えております。説明会で、御社はお客様目線でサービスや商品を提案することを大切にしていると感じました。私は飲食店のアルバイトをしていた時に、お客様一人ひとりに丁寧に接客することを心がけておりました。この経験を活かし、御社の売上上昇に貢献したいです。」

■ NGなポイント

「どのように御社に貢献したいのか」「なぜ売上上昇に貢献したいのか」といった具体的な内容が述べられていないと、抽象的な回答になってしまいます。「なぜ」「どのように」と突っ込まれないためにも、具体的に伝えることを意識してみましょう。

面接で「入社後にやりたいこと」を聞かれてもうまく答えられない…。そもそも入社後にやりたいことが思い浮かばない…。そんな悩みを抱える就活生も大丈夫!キャリチャンの「面接サポート」では、プロのキャリアプランナーが1対1で面接をサポート!納得がいくまで面接対策を行うので、ぜひ活用してください。

「やりたいことがない」は就活の強みになる

「やりたいことがない」は就活の強みになる

実は、やりたいことがないことは就活の強みになります。明確な目的をもって就活をする学生がいる一方、自分のやりたいことが見つからずに思い悩んでしまう学生も多くいるでしょう。しかし、やりたいことがなくても焦る必要はありません。

やりたいことがない人は、どんな分野にもチャレンジできる可能性があります。明確にやりたいことがある人は、その分野以外に対する視野が狭くなってしまう可能性も。一方、やりたいことがない人は視野を広げることができるので、特定の分野にとらわれずに、幅広い選択肢の中で就活を進めることができるでしょう。

就活をするうえでは「やりたいことを明確にしなければいけない」と強く思いがちですが、実は必ずしもデメリットではないのです。やりたいことがないと思い悩むのではなく、前向きにチャレンジしてみましょう。

就活をする上では自分の軸を探すことが大切です。しかし、「やりたいことが見つからない」「就活の軸がわからない」と困っている学生も多いはず。キャリチャンの「就活相談サポート」では、プロのキャリアプランナーが二人三脚であなたの「やりたいこと」を見つけていきますので、ぜひ活用してください!

「やりたいことがない」と悩む就活生こそ前向きな気持ちを大切に

毎年、就活生の大半はやりたいことがないまま内定を獲得しています。やりたいことがないままでも就活はできますから、今すぐアクションを起こしましょう。

やりたいことの有無にかかわらず、就活成功のカギは自分の「やりたいこと」にこだわるより、自分に「できること」を仕事にすることです。自己分析と業界研究を徹底し、自分の強みや自分の性格的に向いている業界を選んでください。

その方が企業の求める人材に近いため内定の可能性が高まりますし、入社後も活躍できて、仕事が長続きします。「やりたいことがない」と嘆くのではなく、自分の強みや性格を活かせる「自分の中での軸」を定めながら就活を進めることが大切です。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

~就活生へのメッセージ~

まず何から始めれば良いかわからない。そんな就職活動の一歩目をサポートします。