「自分にできる仕事がわからない」を解決!適職の見つけ方教えます
2021年4月20日
企業選びは順調ですか?
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Aさん
実は自分にできる仕事がわからなくて、就活を始められずにいます。このままではまずいと思いつつ、どうすることもできないんです。
そうなんですね。確かに仕事の経験がない学生からすると、自分にできる仕事を考えるのは難しいと思います。
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Aさん
ですよね。でもこのままではあっという間に卒業を迎えてしまいそうで不安です。どうしたらいいでしょうか。
わかりました。そんなあなたのために、自分にできる仕事の見つけ方を教えましょう!原因や対処法も合わせて解説していきますね。
キャリアアドバイザー 廣瀬
目次
自分にできる仕事がわからない5つの原因
就活生のなかには、「自分にできる仕事がわからない」と悩む人が多くいます。実際、これまでに働いた経験のない学生からすると、自分に何ができるかわからないのも当然です。
また、仕事の経験の有無以外にも、他の理由から自分にできる仕事がわからないと悩んでいる人も少なくありません。具体的には、以下の原因が挙げられます。
自分にできる仕事を探していくためにも、わからないと悩む原因を明確にする必要があります。以下より、自分はどのような理由から「できる仕事がわからない」と悩んでいるのか確認していきましょう。
やりたいことがない
自分にできる仕事がわからない原因として挙げられるのが、やりたいことがないことです。やりたいことがない、やりたいことがわからないことで目標を定められず、就活に動き出せない状況にあります。
やりたいことがないということは、就活の先に目標となるゴールがない状態だといえるでしょう。そのため、目標を実現させるための過程も不明確になり、結果として、自分にできる仕事がわからなくなってしまうのです。
就活は卒業後の仕事を得るための活動なので、何かしらの仕事に対して多少なりとも興味がないと、積極的に動きにくくなります。そのため、やりたいことがない状態は就活生において重大な問題です。
ただし、やりたいことがないと全く就活できないというわけでもありません。やりたいことがないときの対処法については、以下のコラムを参考にしてください。
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【就活】やりたいことがないときの対処法!仕事の見つけ方も解説
将来像や就活軸が不明確
自分にできる仕事がわからない原因として次に挙げられるのが、将来像や就活軸が不明確なことです。将来こうなりたい、こんな企業に入社したいという目標がないことで、自分にできる仕事がわからなくなってしまうのです。
仕事はこれからの生活の中心となるため、選ぶ仕事によって今後のライフスタイルも大きく変わってきます。就活とは、そんな生活の基盤となる就職先を選ぶものです。
しかし、自分の望むライフスタイルがわからなければ、その基盤としてどのような仕事が必要なのかもわかりません。必要な仕事の範囲がわからないのに、どれが自分に可能なのか見定められるはずがないわけです。
そのため、志望企業は自分の将来を見据えたうえで選ぶ必要があります。正しい選択をするためには、明確な将来像が必要です。
将来像や目標がない、就活軸が不明確で先に進むことができない人は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」に参加しましょう。将来像や就活軸を定めるためのサポートはもちろん、それにマッチする求人も紹介します。
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自分の強みがわからず、自信もない
自分の強みがわからないことで、自分にできる仕事がわからなくなる人もいます。仕事に活かせる強みがわからないために自信をなくし、仕事に対して前向きになれないのです。
仕事は自分の強みを活かせるものを選ぶのが一般的ですが、そもそも自分の強みがわからない人は仕事選びどころではありません。自分の強みは自己分析から明確にするので、この自己分析が不足していると、自分にできる仕事探しも難しくなります。
また、自分に自信がない人も自分にできる仕事がわかりません。自分に自信がない人は、「どうせ自分には何もできない」とネガティブに考えてしまい、そもそも自分にできる仕事を見つけ出そうとしない傾向があります。
過度なネガティブ思考は、自分についての理解を深めることを妨げ、就活も妨げるのです。自分にできる仕事を考えるうえでも、これらの原因はしっかりと改善していかなくてはならないでしょう。
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視野が狭く、仕事を知らない
視野が狭く、どのような仕事があるのか知らないことで、自分にできる仕事がわからない人もいます。持っている情報があまりにも少ないために、自分にできるか判断できなかったり、自分にできる仕事の選択肢を見つけられなかったりしているのです。
世の中にはたくさんの仕事があり、日本には数えきれないほどの企業があります。
たとえば一口に食品業界といっても、細かく分ければ加工食材、食材、飲料、酒類、食肉、代替品、農業、家畜、漁業など多数の業種が存在します。その中の仕事内容も、食品を売る、作る、メニューを開発するなどさまざまです。
このように、同じ業界の中にもいろいろな仕事があることを知らず、表面的な情報でしか判断していないと、選択肢を狭めることになります。
また、視野が狭い人はテレビのCMで見るような企業や、聞き馴染みのある大手企業・有名企業しか知りません。その少ない選択肢の中に、自分の興味を引く企業がない場合や高いハードルを感じて敬遠した場合、いっそう選択肢が狭くなって自分にできる仕事がわからなくなりがちです。
せっかく自分の強みを理解していても、業界や企業を知らないとその強みを活かせる仕事を見つけにくくなります。自分にできる仕事がわからない人は自分のことだけでなく、選択肢となる業界・業種・職種・企業についても理解を深めているか、今一度考えてみましょう。
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アルバイト経験がない
自分にできる仕事がわからない原因としては、アルバイト経験がないこともあげられます。これまでにいかなる形でも賃金の発生する労働をした経験がないことで、「働く」ことがよくわからないのです。
「働く」ことへの理解がとぼしいと、自分が働く姿を想像できないため、自分にできる仕事もわからなくなっています。
実際、これまでに働いた経験のない学生からすると、自分に何ができるかわからないのも当然です。これまで仕事の基盤となる勉強をしてきた場合でも、実際に経験がなければ働くことがどんなものかわからないでしょうし、自分にできる仕事を選べと言われても難しいでしょう。
しかし、仕事についての理解を深める方法はアルバイトだけではありません。確かに、アルバイト経験がないことは自分にできる仕事を見つけにくい大きな要因ではありますが、アルバイト経験がないまま自分に合う仕事を見つけられた人もたくさんいます。
アルバイト以外の方法から働くことへの理解を深めて、改善のための対策をするようにしましょう。
自分にできる仕事がわからない人に知っておいてほしいこと
自分にできる仕事がわからないと、なかなか就活をする気になれないでしょう。とはいえ、就活が進まないまま卒業を迎えてしまうと困るので、改善のための対策をする必要があります。
ただし、自分にできる仕事がわかるようになる対策の前に、以下のことを知っておいてください。
自分にできる仕事を見つけ出すために大切なことなので、1つ1つしっかりと確認していきましょう。
自分にできる仕事に就くことはとても重要
仕事は適当に選ぶのではなく、自分にできる仕事に就くことがとても重要になります。なぜなら、自分に合わない仕事を選ぶと身体的・精神的に大きなダメージを受けるからです。
人には向き不向きがあります。これは仕事にも言えることで、向いていないことを仕事にしたり、向いていない環境で働いたりすると、不満が募りやすいです。そして仕事や環境に対する不満からストレスが溜まり、それが身体的・精神的なダメージとなって、仕事も長続きしません。
ひどい場合にはうつ病などの精神疾患をわずらうことや、胃痛や頭痛などの身体的な症状を招くこともあります。そのように体調を崩してしまえば、仕事どころではなくなってしまうでしょう。
大学を卒業後に親の庇護を離れて独り立ちするには、仕事をして生活費を稼ぐ必要があります。しかし、その仕事が自分に合わないものだった場合には、ストレスからくる体調不良で休職や退職に追い込まれ、たちまち生活が立ち行かなくなることもあるのです。
卒業後は仕事が生活の中心になるからこそ、自分にとってストレスにならない選択をすることが重要になります。それが、自分にできる仕事に就くということです。
就活は自分にできる仕事を探していくための活動だと認識し、正しい選択ができるようにしましょう。
「やりたいこと」と「できること」は別物
自分にできる仕事を見つけるうえで、「やりたいこと」と「できること」は別物だということを知っておいてください。自分にできる仕事がわからない就活生には、「やりたいこと」と「できること」の違いを理解していない人が多いです。
「あんなことがしたい」「あんなことをやってみたい」と、願望から考える人がいますが、仕事をやりたいことだけで選ぶのはオススメできません。なぜなら、どんなにやりたいと思っていても、自分にできるものでないと長続きしないからです。
前項でも述べたように、人には向き不向きがあります。どんなにやりたいと思っていても、どんなに興味がある仕事でも、自分にできない仕事である限り、結局は長続きしないのです。
そのため、自分にできる仕事を見つける際には、やりたいことだけを優先するのではなく、「自分にはどんなことができるのか」を意識してください。やりたいことが自分に合っている場合もあれば、合っていないこともあるので、見極めが大切です。
反対に、「やりたいこと」が明確になっていなくても、自分にできる仕事は探せます。「やりたいこと」以外の方法から、将来像や就活軸について考えてみましょう。
キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」でも、そのサポートができます。プロのキャリアアドバイザーがマンツーマンで相談に乗り、就活の方向性や、マッチする仕事を紹介するサービスです。
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新卒採用は今よりも将来的な期待値から採用している
「自分にできる仕事がわからない」と悩んでいる人は、新卒採用が、ポテンシャル採用であることを知っておいてください。ポテンシャル採用とは、今の実力よりも将来的な期待値から採用することです。
新卒採用において企業は、今ある学生の力やスキルよりも、将来的にどう成長するかを想定して採用しています。つまり即戦力となる力やスキルを、必ずしも現時点で備えている必要はないのです。
実際、就活生には仕事の経験がないため、社会人として役立つスキルを持ち合わせていなくて当然です。企業側もそれを理解したうえで、今後どう成長してくれるかを考えながら採用しているので、「今すぐ自分にできる仕事」がなくても問題ありません。
自信のなさから「自分にできる仕事なんてない」と思いこみ、自分にできる仕事を探そうともしない人がいますが、そんな考えはもったいないです。
新卒採用では、はじめから大活躍できる人材を求めているわけではありません。今すぐ企業の仕事ができる・できないではなく、自分の中で自分にできることを考え、そこで発揮されている資質を活かせる仕事を選べばよいのです。
就活で大事なのは「企業との相性」
「自分にできる仕事がわからない」と悩んでいる人は、就活では「企業との相性」が重要だということも知っておきましょう。
たとえ自分にできる仕事がわかっても、最終的にその仕事をさせてくれる企業へと入社できないと、その仕事に就くことはできません。「仕事」だけにとらわれず、その仕事ができる職場が自分に向いているかどうかにも目を向けるようにしてください。
仕事といってもさまざまな分野があるように、同じような仕事のように見えても、企業によって細かな内容は異なってきます。
たとえば、食品開発に携わる仕事を選んだとしましょう。開発する食品がファミレスのメニューなのか、コンビニの商品なのかで仕事の内容は変わります。また、同じコンビニでもファミリーマートとセブンイレブンとではコンセプトが異なり、仕事の進め方や方向性が変わるのです。
このように、ひとくくりに仕事といっても、会社のコンセプトや方向性によって内容が異なってきます。その違いをしっかりと理解しておかないと、企業選びに失敗してしまうかもしれません。
自分にできる仕事を見つける際には、その先の「企業選び」まで意識して考えるようにしましょう。
自分にできる仕事がわからないときの対処法
自分にできる仕事がわからないと就活が進まず、不安を感じることでしょう。
新卒は中途採用と違って採用枠が多いうえ、仕事における実績で周りと比べられることもなく、ほとんど自分の持っている適性や熱意だけで採用を勝ち取れる貴重な時期です。
自分にできる仕事=自分の適性がわからないことでその機会を逃すのは、非常にもったいないので、まずは以下のことを意識して対策してください。
これらは自分にできる仕事を探すうえでの、準備段階に当たります。1つ1つしっかりとチェックし、実施していきましょう。
自己分析から自分の強みを明確にする
自分にできる仕事がわからないときはまず、「自分」について理解を深めてください。自己分析から自分の強みを知ることで、自分にできることは何かを明確にしていきます。
自分にできることは、自分の強みや得意とすることがベースとなっています。自分の強みを活かすことでどんなことができるのか、自分の得意とすることがどう役立つのかなど、1つ1つを掘り下げることで、自分にできる仕事が見えてくるはずです。
そのため、まずは自己分析から自分についての理解をしっかりと深めていきましょう。自分はどんな性格か、どんなことに興味を持ち、どんなことを続けてきたのかなど、これまでの経験から自分の特徴をまとめていきます。
また、短所などのネガティブな部分も明確にしてください。良い面を探す際には悪い面を明確にすると、良い面がハッキリとするため自分の性格を理解しやすくなります。避けた方がよい仕事も見えてくるので、自分に合う仕事をいっそう探しやすくなるでしょう。
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業界・企業研究、イベント参加で仕事を知る
自分にできる仕事がわからないときは、業界・企業研究も行ってください。また、就活イベントや説明会にも積極的に参加するとよいです。これらは、自分にできる仕事の選択肢を知るために必要になります。
「自分にできる仕事がわからない5つの原因」でも述べたように、自分にできる仕事がわからない人は、仕事を知らないことによって自分の中での選択肢を狭めてしまっている可能性があります。いくら自分の能力を理解していても、それを活かせる仕事の選択肢を知らないと、就職先を選べません。
ですので、世の中にどんな仕事が存在するのか調べるために、まずは業界研究を行いましょう。業界地図を用いると多くの業界を知ることができますし、「業界 種類」と検索をかけても簡単に調べられます。
また、就活イベントや説明会などに参加すると、業界や企業、仕事について直接的に情報を仕入れられます。たくさんの仕事や企業を知るための行動を取れば、興味の湧く仕事にも出会えるでしょう。
キャリチャンでも、さまざまなタイプの合同企業説明会を開催しています。合同企業説明会は、たくさんの仕事や業界・企業について情報を集める絶好の機会です。ぜひ活用してください。
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気になる仕事を調べてみる
気になる仕事を調べてみることも、自分にできる仕事がわからないときの対処法です。少しでも気になる仕事があれば、それを調べてみることで「仕事」が身近になり、「働く」ことに前向きになれる可能性があります。
自分にできる仕事がわからない人の多くは、自分が働く姿を想像できていません。社会人として仕事をし、お金を稼ぎ、生活をしていくということが、自分の中で現実的にならないのです。その結果、就活にも本腰を入れられず、内定へと結びつきにくい傾向があります。
しかし、「仕事」について理解を深めれば、自分が「働く」ことをリアルに想像しやすくなるはずです。とはいえ、いきなり仕事や業界・企業について調べろと言われても、何から調べればよいのかわからないでしょう。
ですからまずは、少しでも気になる仕事から調べてみてください。自分にできるかどうか、やってみたい仕事かどうかは気にせず、とにかく少しでも興味があるものを調べます。そうすることで、少しずつ自分にできる仕事や入社したい企業が見えてくるわけです。
自分にできる仕事がわからないときの応募先の探し方
前章では自分にできる仕事がわからないときの対処法について説明しましたが、それを試してもすぐには自分の適性を見つけられないかもしれません。
世の中には、細かく分ければ数えきれないほど多数の仕事があります。そのため、自分に最も適した仕事を見つけるには、順を追って徐々に自分にできる仕事を絞り込んでいくプロセスが必要なのです。
もし前章の対処法を試してもピンとくるものをすぐ見つけられない場合は、以下の方法で自分にできる仕事に絞り、応募先を探してみてください。
自分にできる仕事がわからないまま就活をしても、内定に結びつくことはありません。そうならないためにも、以下のことを取り入れて、自分にできる仕事の中から応募先を探していきましょう。
やりたくない仕事を除外する
自分にできる仕事がなかなか見つからないときは、まず自分のやりたくない仕事を除外することから始めてみるとよいです。
自分にできる仕事がわからない状態から、自己分析などをしただけでいきなり「自分にできることを考えろ」と言われても、できる人はそういません。そんなときは、世の中に無数にある仕事のうち、自分の嫌なものを排除していくやり方がオススメです。
自分にできる・できないはひとまず脇に置いておいて、とりあえず「これだけはやりたくない」ものを挙げてみましょう。そこから「給料が高くてもこの仕事だけは嫌だ」「福利厚生は気になるけど、仕事内容が嫌だ」など、細かく掘り下げてみてください。
そうすることで、自分が興味を持てる仕事を知ることができます。そうしてある程度まで絞り込んだ中から、1つずつ自分にできる・できないを判断すれば効率的です。
仕事に限らず、嫌だと感じるものをやり続けると、精神的にも身体的にも大きな負担を感じます。いくら条件面が良い仕事でも、自分の中で嫌だと感じる部分があれば、長く続けることはできないでしょう。
そのため、まずは嫌なものをどんどん排除して、自分にできる仕事を探す範囲を絞り込んでいきましょう。
好きなことから仕事を考える
自分にできる仕事がなかなか見つからない場合は、自分の好きなこと、興味があることから考える方法もあります。「この仕事がしたい」とまでハッキリ言えない、自分にできるかわからないものの、好みや興味関心の範囲が明確な場合にオススメな方法です。
好きなことや興味があることであれば、たとえ仕事であっても調べることに前向きになれるはずです。ですので、好きなことや興味のあることに関係する業界・職種から、自分にできる仕事を探していきましょう。
そこで注意したいのが、好きだけで全てを決めるのではなく、自分にできることかどうかを必ず見極めるように意識することです。
いくら興味があっても、自分にできる仕事でないと長く続けることはできません。そのため、好きなことや興味があることに目を向けるのは、あくまで自分にできる仕事を探すための取っかかりだと理解してください。
自分の好みや興味関心に基づいて選び出した仕事も、自分にできるかどうかをしっかりと見極めることが大切です。自分にできるか見極める際には自分の強みを判断軸にするので、しっかりと自己分析を行っておきましょう。
「仕事選び」から「企業選び」に思考を変える
前の2つの項目から自分にできる仕事の目星をつけたら次は、「企業選び」に思考を変えてください。就活では最終的に、自分にできる仕事をさせてくれる企業から内定をもらうことが目的となるので、志望先となる企業を明確にしなくてはなりません。
「就活で大事なのは「企業との相性」」でも述べたように、仕事にはさまざまな分野があるうえ、同じように見える仕事も企業によって細かな内容は異なります。
そのため、自分にできる仕事の目星をつけた後は、その仕事ができる企業を探すことへとシフトチェンジしていく必要があります。企業ごとの細かな違いも考慮したうえで、イメージしている「自分にできる仕事」ができる企業はどこか=自分の強みを活かせる企業はどこかを見ていきましょう。
その際に意識したいのが、企業との相性です。いくら自分でできると思っていても、企業側から「欲しい」「企業にとって必要な人材」だと判断されないと内定には結びつかないので、企業との相性も意識するようにしてください。
業界・企業研究より求める人材や重宝される能力などを知り、自分が当てはまる人材かどうかを見極めることで相性を図りましょう。
インターンに参加する
インターンに参加すると、自分にできる仕事を見つけやすいのでオススメです。インターンでは企業理念や業務内容について知れたり、実際に業務を体験したりできるため、仕事や企業への理解が深まり、自分にできるかどうかを判断しやすくなります。
インターンは5日以上で、その半分以上を就業体験にあてることになっています。活字の情報や説明会などだけで判断するより、実際に業務を体験してみた方が正確に、できる・できないを見極められるはずです。
そのため、自分にできる仕事の目星がついてきたら、積極的にインターンに参加してください。できれば複数の業界・企業のインターンに参加し、どれがより向いていると感じたか比較しておけるとよいです。
そうすれば本選考でエントリーする際に、どういった要素に注目して選ぶべきかわかるようになります。
もしもスケジュールや学年の都合で複数のインターンに参加できない場合は、足りない分をオープンカンパニーで補いましょう。オープンカンパニーは、簡単にいうとオープンキャンパスの企業版です。
オープンカンパニーは学年を問わず参加でき、1日で完結します。企業説明会よりは時間が長いのでその分深い説明が聞けますし、座談会や企業見学などが含まれていることが多いです。自分の目で見て雰囲気を感じ、そこで働く人と直接会話をすることで、企業理解に役立つでしょう。
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キャリアアドバイザーに頼る
自分にできる仕事を探すうえでぜひとも頼ってほしいのが、就活エージェントや大学のキャリアセンターにいるキャリアアドバイザーです。キャリアアドバイザーは豊富な就活知識を持っており、あなたにとってベストな応募先を一緒に探してくれる心強い存在となるでしょう。
いくら自己分析から自分の強みがわかり、業界・企業研究から選択肢がわかっても、それらの情報から自分にとってベストな応募先をうまく見つけ出せるとは限りません。世の中には無数の企業と仕事があるため、選択肢が多すぎます。
自分にとってベストな応募先を見つけるには企業理解が不可欠ですが、1つ1つの企業を丁寧に調べ、自分にできる仕事かどうか、相性のよい企業かどうかの判断を1つ1つ下しているのでは、時間がいくらあっても足りないのです。
しかしキャリアアドバイザーに頼れば、この悩みも解決が可能です。キャリアアドバイザーは仕事探しのプロなので、あなたにできる仕事を一緒に探し、その中からあなたと相性のよい求人をすぐに見つけ出してくれます。
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また、紹介先の企業から内定を獲得できるよう、選考対策へのアドバイスも行います。あなたが納得のいく企業へ入社できるまで二人三脚でサポートしていくので、ぜひ活用してください。
自分にできる仕事を探す際の注意点
ストレスをため込まず、やりがいや働き甲斐を見いだせる仕事に就くためにも、自分にできる仕事を探すことが大切です。
とはいえ、自分にできる仕事であれば、何でもよいというわけでもありません。実際に応募先を選定するうえでは、自分にできる仕事・できない仕事の他に、以下の点にも注意してください。
いくら自分の得意を活かせても、以下の注意点を意識しないと仕事や企業選びに失敗してしまう恐れがあります。しっかりと確認しておきましょう。
企業の特色をよく理解する
実際の応募先を探すうえでは、自分にできる仕事かどうかだけでなく、企業の特色をよく理解するように注意してください。前述のように、同じ仕事でも企業によって細かな仕事内容や方針、コンセプトなどは異なるので、自分に合った企業を選ぶことが大切です。
それぞれの企業に所属する人材は異なり、目指す方向や考え方も企業ごとに違うため、同じ業界や業種でも全く同じ企業は存在しません。数えきれないほどの企業が存在するからこそ、企業の特色がそれぞれにあり、日本経済をいろいろな形で支えています。
それを理解せずに「この仕事ができるから」という理由だけで、企業についての理解を深めないまま応募しても、内定には結びつきません。また、たとえ入社できても「何か違う」とミスマッチを感じてしまう恐れがあります。
企業側にも求める人物像があり、就活生との合う合わないがあります。企業は大きな組織なので、組織の一員として互いに満足できる形でないと、就職はうまくいかないのです。
ですから、自分にできる仕事を探す際には応募先の「企業」についてしっかりと理解を深める必要があります。企業研究はもちろん、業界研究を行うことで同業他社との違いを明確にしてください。
「自分にできる仕事」ができる企業は、1つだけではないはずです。企業の特色をよく把握し、その中でも自分と同じ方向を向いて仕事ができる企業を選ぶようにしましょう。
できても興味が湧かなければ選ばない
自分にできる仕事でも、興味がない場合には選ばないように注意してください。いくらできる仕事でも、興味が湧かないものは長続きしないため、時間を無駄にしかねません。
話をわかりやすくするために、家事にたとえてみましょう。部屋の片付けや掃除などはたいてい誰もが経験のある家事だと思いますが、好きでやる人は少ないです。本当は嫌いだけど、生活をしていくために仕方なくやっている人もいるでしょう。
その場合、なるべくならやりたくない気持ちがあるため、ちょっと気を抜くとどんどん散らかり放題・埃だらけになっていくことがあるのではないでしょうか。もしも実家暮らしで他にやってくれる人がいるなら、家族に任せきりにしているかもしれません。
このように、できることはできるけど、好きでないものは避けたいと考えるのが人間の本能です。そしてこれは仕事にも同じことがいえます。たとえできることでも、自分に興味がないことだと率先して取り組むことはできないのです。
仕事はこれからの生活の中心となります。毎日するものだからこそ、自発的に取り組めるものでないと長く続けることはできません。ですから、いくらできても興味がない仕事は選ばないようにしましょう。
自分にできる仕事がわからない人はまず「自分」を知ろう!
自分にできる仕事がわからないと悩む人は多いです。しかし、わからないまま適当に選んだ仕事では、就活がうまくいかないですし、就職できても長続きしません。
そのため、きちんと自分にできる仕事は何かを見つめ直してください。そのためには、まず「自分」についての理解を深める必要があります。自分の強みは何か、自分が得意なことは何かなどを自己分析から明確にしましょう。
また、説明会やインターンなどに参加し、世の中にはどんな仕事や企業が存在するのかを調べてください。そうすることで視野が広がり、自分の中での選択肢を増やすことができます。
どうしても一人でできない、うまく仕事を見つけられないという場合にはキャリアアドバイザーを頼るのがオススメです。あなたにできる仕事を一緒に見つけ出してくれるだけでなく、企業の紹介なども行ってくれます。
「就活相談サポート」に参加しよう!
この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している