【例文あり】正しい質問メールの送り方を就活のプロがわかりやすく解説
2022年10月27日
「ESの記述内容を確認したい」
「面接会場の記載がないから場所を聞きたい」
「服装自由だけど、どんな格好をすればいいのか聞きたい」
はじめての就活では不明点がたくさんあるでしょうし、上記のような疑問もたくさん湧き出ると思います。
これからの人生が左右させるほど重要な就活において、疑問をそのままにしておくのはあまりにも高リスクですので、わからないことがあれば企業へ質問する必要があります。
しかしあなたは、そんな質問メールの送り方が“わからない”のではないでしょうか?
先輩などとメールのやり取りをしたことはあっても、会社に勤めている社会人とやり取りをしたことある人は少ないでしょうし、慣れない敬語やマナーなどにも手こずっているのではないでしょうか。
実際に質問メールは「ビジネスメール」となりますので、守るべきマナーがありますし、マナー違反をすれば悪印象を与えかねません。
ですからそのようなことがないよう、しっかりと質問メールの正しい送り方について今のうちにマスターしてかなくてはなりません。
このコラムではそんな「質問メールの正しい送り方と基本マナー」についてご紹介しています。質問内容別の例文もご紹介しているので、是非最後までご覧ください!
就活中に質問メールを送る際の基本マナー
就活をしていると様々な疑問が湧き出ることから、企業へ質問メールを送る機会は意外と多くあります。そこで間違った質問メールを送ってしまうと印象が悪くなってしまうこともあるので、大人として正しいメールが送れるようにしましょう。
ここではそんな、就活している企業に質問メールを送る際の基本マナーをご紹介します。どんな内容の質問にしろ、これらはベースとなりますのでしっかりとチェックしていきましょう。
件名は簡潔に内容を伝える
件名だけを見てどんな内容が記載されているかがわかるようなものにするのがマナーです。これは質問メールに限らず、ビジネスメール全般共通のマナーとなります。
社会人は一日に数十通ものメールを受け取りますし、中にはメールを開くことすらしないものもあります。ですから、他のメールとの区別化やメールを開いてもらうためにも、用件がわかる件名にする必要があるのです。
長すぎたり、件名だけで内容がわからないものは迷惑メールとしてスルーされてしまう可能性がありますので、「【質問】面接会場について」など、簡潔に内容がわかる件名を設定するように心がけましょう。
要件がわかりやすく、シンプルな文章を心がける
本文は用件がわかりやすく、シンプルな文章を心がけます。社会人は忙しいですから、ダラダラと長い文章は読みづらいですし、不快な印象を与えかねません。
ダラダラと長くても、結局用件は何なのかがわからなければ意味がありませんし、このような文章は「伝える力がない」「コミュニケーション能力が低い」といった印象を与えてしまいます。
「これは質問メールだということ」「質問内容」「どんな答えが欲しいのか」これらがわかるような内容を意識することがポイントです。むしろこれら以外の余計な文章は読みづらさの原因となりますので、余計なことは書かないようにしましょう。
また内容の他にも、改行をしてメールを見やすくしたりすることも大切です。常に読み手の気持ちを考え、どうすれば読みやすいか、どうすれば内容が伝わりやすいかを意識してメールを作成しましょう。
本文の最初に「宛名」、最後に「署名」
メールを送る際は「宛名」と「署名」が欠かせません。
【宛名】
○○株式会社
○○部署
山田太郎様
宛名とは、送り先の「企業名」「部署名」「氏名」を書き出しに書いたものです。メールを送る相手の名前、企業名という事で絶対にミスは許されません。特に「前株:株式会社○○」なのか「後株:○○株式会社」なのかは間違えやすいので注意しましょう。
【署名】
————————————-
○○大学経済学部経済学科
山田花子 (Hanako Yamada)
〒111-1111
東京都渋谷区1-1-1
mail: xxx-xxx @mail.com
TEL(携帯)000-0000-0000
————————————
署名とは、自分の情報をメールの締めに書いたもので、「大学名」「学科・学部」「氏名」「住所」「メールアドレス」「電話番号」を記載します。仕切りを入れることで本文と差別化でき、見やすくなります。署名の情報をもとに企業から連絡が来る場合がありますので、ミスがないように注意しましょう。
これらの情報を毎回記入するのは大変だと思うので、自動出力できるようにしておくと便利です。
メールを送る時間は「営業時間内」
質問メールを送る際は、メールを送る時間も気にしなくてはなりません。メールだからといって、いつでも送っていいというわけではないのです。
メールを送る時間は企業の営業時間内です。また、企業側が忙しい時間帯は避けた方がよく、一般的な企業であれば始業1時間(9:00~10:00)とお昼休み(12:00~13:00)、終業1時間(17:00~18:00)は避けた方がいいでしょう。
企業の手間を煩わらせていないだけでなく、これらの時間を避けた方が連絡も通じやすくなり、すぐに不安を解消することができます。
また、どんなに急な質問だとしても夜中や朝方などに連絡をするのは避けてください。会社用PCのメールアドレスだったとしても、プライベート携帯と受信を連携している場合があるため、迷惑になります。また、このような時間帯にメールを送ると「不規則な生活をしている」と思われ、印象が悪いです。
返信は“すぐ”に送る
質問に対する回答が来たらお礼メールを送ります。会社の人は通常業務の合間をぬってあなたに返信をしてくれていますから、感謝の気持ちはすぐに述べるのが社会人としてのマナーです。
基本的にはすぐにお礼メールを送るのが理想ですが、気付かなかった場合にはその日のうちに送るようにしましょう。ただし夜中になるような場合には次の日の朝まで待ちます。次の日になってしまった際は、「連絡が遅くなり申し訳ありません」と一言謝罪を添えましょう。
お礼メールは新規で作成するのではなく、そのまま返信するのが基本です。件名にも「Re:」を残しておくことで、企業側もお礼メールだと認識しやすくなります。
もし、企業との連絡が面倒であれば、就活エージェントを活用することもオススメです。キャリchでも専属のカウンセラーが「就活相談サポート」を開催していますので、お気軽にご連絡ください!
状況別!質問メールの例文
質問メールの基本マナーを把握したら次は、状況別の質問メール例文をご紹介していきます。ここではよくある質問を解説とともにご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
エントリーシートの記載事項の確認メール
エントリーシートの記載事項について確認する際の質問メールです。「どんなことを書けばいいのか」「何を書けばいいのか」などと疑問を持った際に参考にしてみてください。
件名:【質問】エントリーシートの記載事項について
株式会社○○
人事部
□□ □□様
○○大学○○部の[氏名]です。
先日の企業説明会では大変お世話になり、ありがとうございます。
是非、貴社の選考にエントリーさせていただきたく、現在準備を進めております。
作成中のエントリーシートの記載事項について、不明点がございましたのでご連絡させていただきました。
□□の~~についてですが、△△に関する内容を記載すればよろしいのでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、ご対応いただければと思います。
何卒、宜しくお願い申し上げます。
————————————-
○○大学経済学部経済学科
山田花子 (Hanako Yamada)
〒111-1111
東京都渋谷区1-1-1
mail: xxx-xxx @mail.com
TEL(携帯)000-0000-0000
————————————
選考への意思や準備を進めていること、そして「何を聞きたいのか」をハッキリと明記します。ダラダラと書いてしまうと何を質問したいのかがわからなくなってしまいますので、簡潔にまとめるようにしましょう。
面接・説明会に関する質問メール
面接や説明会の時間・会場確認を行う際の質問メール例です。パンフレットなどの案内に記載がなかった場合や、口頭で伝えられた内容と異なる場合などの問い合わせ方法として参考にしてください。
件名:面接時間についての質問
株式会社○○
人事部
□□ □□様
○○大学○○部の[氏名]です。
先日の企業説明会では大変お世話になり、ありがとうございます。
面接時間に関して、お伺いしたくご連絡させて頂きました。
先日送りくださった面接のご案内状に集合時刻の記載がなかったのですが、面接開始時刻を教え願えませんでしょうか。
ご多忙の折、申し訳ございませんがご対応頂きたく存じます。
よろしくお願い致します。
————————————-
○○大学経済学部経済学科
山田花子 (Hanako Yamada)
〒111-1111
東京都渋谷区1-1-1
mail: xxx-xxx @mail.com
TEL(携帯)000-0000-0000
————————————
件名:二次面接の日程について
株式会社○○
人事部
□□ □□様
○○大学○○部の[氏名]です。
この度は、一次選考通過のご連絡いただき、誠にありがとうございます。
二次面接日程について、お伺いしたくご連絡させていただきました。
一次面接時には△月□日とのことでしたが、今日頂いた二次面接の案内メールには△月〇日と記載されておりましたが、どちらにお伺いすればよろしいでしょうか。
お手数かと存じますが、何卒よろしくお願い申しあげます。
————————————-
○○大学経済学部経済学科
山田花子 (Hanako Yamada)
〒111-1111
東京都渋谷区1-1-1
mail: xxx-xxx @mail.com
TEL(携帯)000-0000-0000
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時間や会場の記載がなかったことを伝え、何時にどこで行けばいいのかをしっかりと確認しましょう。また、事前に確認していた情報と合わせて記載することで、企業側も返信がしやすくなります。
「服装」における確認メール
就活イベントなど、「服装自由」となっている際にどのような服装でお伺いすべきかを尋ねる質問メール例です。面接ほどきっちりしていない就活イベントなどの参加の際に参考にしてください。
件名:●●イベントの服装についてのお伺い
株式会社○○
人事部
□□ □□様
はじめまして。私は○○大学○○部の[氏名]と申します。
△月〇日開催予定の貴社●●イベントに参加を希望しており、当日の服装についてお尋ねしたくメールいたしました。
当日の服装ですが、スーツで問題ありませんでしょうか。
ご多忙の折、お手を煩わせてしまい恐縮ではございますが、ご返信いただけると幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
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○○大学経済学部経済学科
山田花子 (Hanako Yamada)
〒111-1111
東京都渋谷区1-1-1
mail: xxx-xxx @mail.com
TEL(携帯)000-0000-0000
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基本的に就活では「スーツ」となりますので、スーツを着ていくことを前提に質問します。ただ、アパレル業界など、服のセンスが問われるような業種においてはスーツではなく「私服」の可能性が高くなりますので、どのような服装が良いのかを聞くようにしましょう。
複数質問をしたい場合のメール例
いくつか質問がある場合の質問例です。何度もメールを送るのはかえって失礼ですので、一度のメールで済ませるよう、下記を選考にメールを作成していきましょう。
件名:○○についての質問
株式会社○○
人事部
□□ □□様
○○大学○○部の[氏名]です。
先日の企業説明会では大変お世話になり、ありがとうございます。
この度、貴社の選考にエントリーさせて頂きたく思っております。
つきましては、3点お伺いしたいことがございましたので、ご連絡させていただきました。
1,質問内容 2,質問内容 3,質問内容
上記3点、ご多忙のところお手数をおかけいたしますが、回答よろしくお願い致します。
————————————-
○○大学経済学部経済学科
山田花子 (Hanako Yamada)
〒111-1111
東京都渋谷区1-1-1
mail: xxx-xxx @mail.com
TEL(携帯)000-0000-0000
————————————
複数質問する際には、「複数質問させてもらうこと」「箇条書きにして見やすくすること」がポイントです。
文中にダラダラと質問を書いてしまうと、結局何を聞きたのかがわかりにくいので、前振りをしたうえで箇条書きにしてメールを作成しましょう。
回答に対するお礼メール
企業から回答が来たら、そのメールに対してお礼のメールを送ります。お礼メールは“すぐ”に送るのがマナーです。
件名:Re:○○についての質問
株式会社○○
人事部
□□ □□様
お世話になります。○○大学[氏名]です。
お忙しい中、ご連絡いただきましてありがとうございます。
○○様のお答えくださった内容により、疑問が解消されました。
また、より一層貴社への興味が増し、活躍したいと思いが一段と強くなりました。
ご丁寧な回答に、心より感謝申し上げます。
————————————-
○○大学経済学部経済学科
山田花子 (Hanako Yamada)
〒111-1111
東京都渋谷区1-1-1
mail: xxx-xxx @mail.com
TEL(携帯)000-0000-0000
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質問メールの基本マナーでも解説したようにお礼メールは新規作成するのではなく、そのまま返信するのが基本で、件名にも「Re:」を残したままにします。
質問メールを送る際の注意点
印象が悪い質問メールを送ってしまうと直接的に合否に影響が出ないとはいえ、選考において「マナーが守れない人」という印象が残り、不利になってしまう可能性があります。
そのようなことがないよう、ここでは質問メールを送る際の注意点を確認しておきましょう。質問メールは社会人になってからも使いますので、しっかりと覚えておきましょう。
誤字脱字や変な文章はNG
誤字脱字や間違った敬語、不自然な文章はNGです。これらのミスは「不注意な人」「確認をしない人」という悪い印象を与えますし、そもそもマナー違反となります。
特に宛名や敬称を間違えてしまうのは大変失礼ですので注意しましょう。文章も不自然だと質問に答えてもらえない可能性もありますから、メールを送る前にミスがないか何度も何度も見返して下さい。
自分だけのチェックだと「このように書いたはず」という思い込みからミスに気づけない場合もありますので、親は友人などの第三者にチェックしてもらえると安心です。
メールは自分で終わらせる
メールのやり取りはなるべく「自分」から送信したメールで終わらせるようにしてください。質問メールの回答に対してお礼メールを送ると企業から返信が来る場合がありますので、その際にはもう一度返信をし、自分でメールを終わらせます。
時々、企業側が気を遣って返信をし続けてくれる場合もありますので、その際にはダラダラとメールを続けるのはかえって迷惑ですから、空気を読んで自分から切り上げてしまっても構いません。
ただ、相手に気を遣わせてしまわぬよう、自分からの返信メールの結びの挨拶の前に「ご多用の折と存じますので、ご返信には及びません」などの一言があると相手もメールを切り上げやすく、親切です。
おわりに
初めての就活ではわからないこともたくさんあると思いますが、それらを「わからないまま」にしておくのはいけませんので、正しいやり方で企業へ質問メールを送りましょう。
マナーが守れていない質問メールは悪い印象を与えてしまい、本選考において影響を及ぼしてしまう可能性もありますし、ビジネスメールを正しく送れないのは大人として恥ずかしいですから、しっかりとマナーをマスターしておきましょう。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。