【22卒 2021年10月の就活事情】秋冬採用事情の変化のコロナの影響

 2022年3月24日

内定式も終わり、就活がひと段落したとこですが、まだまだ就活を続ける人もいます。そのような人達にとっては“今”の就活事情をしっかりと把握する必要があるでしょう。

学校内でも就活モードはひと段落していることだと思いますので、情報は自分からチェックしていく必要があり、特に10月以降は就活も大きく形を変えますので、22卒の10月以降の就活はニュースから変化の把握は欠かせません。

また、10月になるとそろそろ23卒も動き出した方が良い時期となります。就活は早期化されていますので、23卒も今起きている就活事情からしっかりと情報を得てください。

これから始まる秋冬採用についてやコロナ禍による影響、企業を選ぶ重要性など、10月に掲載された就活ニュースをチェックしていきましょう。

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【10/1】22卒の秋・冬採用は採用枠が増える?

22卒の秋・冬採用は採用枠が増える?

内定式も終わり、通常であれば採用活動を行う企業がグッと減る時期ですが、今年は“内定辞退者数の増加”によって秋・冬採用の採用枠が増えるというのです。その真相と実情についてチェックしていきましょう。

内定辞退者が前年の倍

先日、読売新聞オンラインが内定辞退者の多さに悩む企業についての記事を掲載しました。この記事によると内定際辞退者数の推移が昨年の倍以上になるというのです。(出典:秋・冬採用で就活「長期化」、内定辞退に悩む担当者「10月以降も採用続けなくては」

去年はコロナによって採用枠を減らしていた企業や、経済状況が不安定な中、内定を辞退してしまうと次がないのではないかという不安から内定を辞退する学生が15.4%ほどしかありませんでした。

しかし22卒ではなんと34.3%もの学生が辞退したというのです。なぜこのような数値になったのかというと、22卒では経済状況が回復傾向にあることや人材確保のために予定の数よりも2割多く内定を出した企業が多くあったからです。内定数が多ければその分辞退数が増えるのも当たり前なため、このような数値となりました。

今年の秋・冬採用は採用枠増が見込まれる

内定辞退数が増えたことで、予想以上に数が減ってしまい、予定採用人数を下回ってしまった企業も多くあることから、22卒の秋・冬採用では採用枠が例年よりも多くなることが見込まれます。と、同時に就活の「長期化」も懸念されるでしょう。

内定式も終わり、通常であれば採用活動を行う企業はグッと減るところですが、22卒はこのような事情から例年よりも選択肢が多くなるでしょう。しかし、採用枠が増えたとしても決して楽な就活ではありません。

たとえ予定採用者数に達していなかったとしても、会社に合わない人材を無理やり入社させても会社の利益となりませんし、早期退職へとなればこれまでにかけた時間とお金が無駄になります。

ですから数が少なくとも学生を見極める基準はこれまでと変わりませんし、厳しさは同じですので、学生は手を抜かずにしっかりと対策していく必要があるでしょう。

【10/9】コロナによって地方学生にはメリットがある?

コロナによって地方学生にはメリットがある?

コロナ禍によって厳しい就活となったが、その中で“地方学生”にはコロナが流行したおかげでメリットが発生したそうです。ではそんなメリットとはいったい何なのでしょうか。

コロナ禍による地方学生のメリット

先日、Yahoo!ニュースがコロナ禍の就活で“地方学生”には大きなメリットがあるという記事を掲載しました。(出典:「コロナ禍の就活」が地方の学生にもたらしたメリットとは?

そんなメリットとはずばり、オンライン化による交通費や宿泊費などのコスト負担の軽減と選択肢を増やせたことです。これまでの地方学生は都心への就活のたびに交通費や宿泊代がかかっていました。就活中ということでアルバイトとの両立は厳しいですから、これらの資金を工面するのに苦労していました。

場合によっては選考を断念した学生もいましたが、コロナ禍によってオンライン化が進み、地元から就活することが可能になったことで交通費や宿泊費を軽減することができるようになったのです。また、エントリーもしやすくなったことで選択肢を広げることもできました。

このようにコロナ禍によって地方学生は交通費や宿泊費の軽減と選択肢を増やせたことが地方学生にとって大きなメリットとなりました。

地方学生以外はライバル増加に注意

コロナ禍による就活は地方学生にとって大きなメリットが発生しましたが、地方学生以外にとっては注意しなくてはならないことがあります。それはライバル増加です。

地方学生がコロナ禍によってオンライン化が進んだおかげで気軽にエントリーできるようになりました。その結果、ライバルが例年以上に増える形となるのです。

ライバルが増えればその分倍率も上がることとなりますので、厳しい状況になることを覚悟しなくてはなりません。とくに大手企業や有名企業などはより多くの人が集まることとなりますので、それらの企業を狙っている人は注意しましょう。

【10/14】ベンチャーか大企業か、結局どっちがいいのか?

ベンチャーか大企業か、結局どっちがいいのか?

毎年繰り返される「ベンチャーか大企業か、結局どっちがいいのか」問題。これから就活を始める学生にとっては気になる問題だと思いますが、結局どっちが良いのでしょうか。

迷うぐらいなら大企業の方が良いという考え

Yahoo!ニュースが先日、「ベンチャーか大企業か、結局どっちがいいのか」問題についての記事を掲載しました。この記事の見解によると、“迷うぐらいであれば大企業に行った方が良い”というものでした。(出典:毎年繰り返される「ベンチャーか、大企業か?」という就活の疑問。迷うなら大企業に行った方がいいけれど

大企業は給料が高いですし、安定しています。また優秀な人材がたくさんいますので、ネットワークも広がり、教育制度も整っているといったメリットが大企業にはたくさんあります。

そんなメリットもあり、ふつうは大企業に素直に行けばよいのではないかという見解でした。しかしだからといって大企業が簡単に入社できるものはないということも同時に伝えています。

条件だけを考えれば普通大企業という選択だけど、簡単に入社できないとなれば他の選択肢も考えざるを得ないという状況かが、「大企業かベンチャーか」という迷いが生じてしまうのでしょう。

大切なのは“自分に合った企業”に入社すること

条件だけを考えれば普通大企業を選択するでしょうが、簡単に入社できないことやベンチャー企業ならではのメリットなども考えるとどっちにすべきかと悩んでしまうと思いますが、もっとも大切なことは“自分に合った企業”へと入社することだといえるでしょう。

大企業には確かにメリットがたくさんあります。しかしその条件をメリットと感じない人もいますし、働き方や環境が向いていない人もいます。そのことを考えるとすべての人にとって必ずしも大企業がいいものとは限らないのです。

そのため、大企業、ベンチャー企業といった大きなくくりで考えるのではなく、自分との相性を考えたうえで企業を選ぶことが就活において最も重要です。

【10/26】22卒の就活費用、コロナ前の半分に

22卒の就活費用、コロナ前の半分に

就活はとにかくお金がかかりますが、そんな就活費用、22卒のおいてはコロナ前より半分以下になったそうです。なぜこんなにも就活費用が減少されたのか、その具体的な理由についてみていきましょう。

22卒就活費用の平均は61,212円

PR TIMESが先日、22卒の就活費用が調査依頼最低の金額だったと発表しました。具体的な金額は61,212円、なんとコロナ前の半分以下の金額だというのです。(出典: 22卒の就活費用、調査以来最低の61,212円。コロナ前の半分に

このような金額になったのはもちろんコロナによるオンライン化が理由です。繰り返される緊急事態宣言によって外出が自粛されていることもあり、選考の中心はオンラインであることから、説明会や選考に出向く際の交通費や宿泊費を節約することができ様になりました。

就活費にかかる予算のほとんどが交通費や宿泊費ですので、これらが節約できればかかる就活費は少なくなるのは当然です。

調査は2010年卒よりはじめられており、ピークは11年の167,166年と倍以上の金額でした。また、同じコロナ禍だった21卒の金額は97,535円と22卒よりも3万6千あまり高い数値だったことから、22卒の方がオンライン化が進んでいることがわかるでしょう。

まだまだ続くオンライン化就活

緊急事態宣言が解除され、コロナ感染者数も減少傾向にありますが、リバウンドも警戒されていますし、かかるコストの少なさなどのメリットがあることから、オンライン化はまだまだ続くことが予想されます。

そのため、これからも就活にかかる費用は少ないままであることが予想されるでしょう。しかしオンラインによる就活は対面よりも得られる情報が少なかったり、熱意を伝えにくいというデメリットも発生しますので、金額ばかりを気にするのではなくオンライン対策をしっかりとしていく必要があります。

直接的にインターンシップや説明会に参加できないからこそ、様々な形から情報を得られるようにしたり、画面越しからでも熱意が伝えられるように言葉の1つ1つに重みをもたせるようにしていきましょう。

おわりに

就活も終盤に差し掛かり、就活ニュースも23卒に向けたものも増えてきました。就活は早期化されていますし、実際に23卒は動き始めた方が良い時期になったといえるでしょう。

そして22卒の就活生は内定式を終えたこの時期は厳しい就活となりますので、今の状況をしっかりと把握したうえで卒業式までに納得のいく形で就活が終えられるようにしましょう。

就活はいかに情報を得られるかが重要となりますので、今起きている就活事情をしっかりと把握してください。そうすればどう動けばいいのかが見えてくるはずです。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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