【21卒2月の就活事情まとめ】就活ルール廃止に新型コロナウイルスによる影響

 2022年3月25日

本格的に始まる就活に向けてラストスパートをかける時期。

しかし、そんな中で就活には大きな変化が起きている。その中でも代表的なのが「新型コロナウイルス」による影響だろう。

新型コロナウイルス感染の拡大を防ぐため、大手就活情報サイトのリクナビ、マイナビなどが主催する合同説明会やイベントの中止を発表。各社においても次々と中止を発表したのだ。

これらの中止は21卒の就活生に大きな混乱を招いたことになるが、そもそも21卒の就活には例年とは違った働きがあった。

なぜなら21卒より経団連が提示していた「就活ルール」が廃止されたうえに、オリンピックも開催するからだ。

21卒として就活をしていく以上、これらの問題を見過ごすわけにはいかない。それぞれの事情を把握し、受け入れていかないといけないのだ。

就活が本格化する最後の月である2月だからこそ、これらの問題にはしっかりと目を向けておこう。

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【2/27】オリンピック開催によって内定が前倒しされる?

オリンピック開催によって内定が前倒しされる?

新型コロナウイルスによってイベント中止など、就活において様々な影響を受けている中、忘れていけないのが「オリンピック開催」だ。

オリンピッが開催される7月24日~8月9日までの間、就活はどうなるのか。面接を行えるのか?内定に影響は出るのか…?

オリンピック開催による就活への影響を気にする就活生

日本中が歓喜で湧く中、これから本格的な就活を迎える21卒にとっては楽観的にオリンピックについて考えることが難しいようだ。

もともと21卒は「就活ルール」が廃止され、これまで目安としてあった就活スケジュールはなくなり、「どう動けばいいのか」と不安を募らせてた。

さらには、新型コロナウイルスによる説明会中止など、すでに例年までとは違った動きを見せているし、そこにオリンピックが重なるのだから、困惑してしまうのも当然だ。

オリンピック開催中に面接は行えるのか、オリンピック開催によって経済はどう動き、採用受付などにも影響が出てしまうのか、など、様々な疑問を抱えているだろう。

実際、オリンピック開催によって21卒の就活に大きな影響を与えるといわれている。様々な点が例年とは異なってくるし、就活自体のやり方もガラリと変わるのだ。

ではいったい、オリンピック開催によってどのような影響を受けるのだろうか。

内定出しを前倒しする企業が増えることが予想される

経団連は2021年春に社会人になる今の大学1年生を対象にした採用選考について、解禁時期を前倒しする検討を始める。採用面接など選考解禁の時期を現在の6月から3月に前倒しする案が浮上している。

2018年3月8日

(引用:朝日新聞

もうすでに2年前となるニュースだが、経団連会長の榊原定征氏が記者会見で「(21年春の選考をする)20年は東京五輪の年で、春から東京で説明会などの会場を確保できない」と語ったものだ。

そして2年経った今、オリンピック開催期間前の6月頃を目安に、内定出しの前倒しをするという共通認識が社会全体で形成された。実際にそれに合わせて就活自体も早期化されているのだ。

さらには社会全体での共通認識ということで、大学側にもこんな動きがあった。

慶應義塾大学は、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」が開催される2020年度については、塾生がこの貴重な機会を十分に活用できるよう、祝日授業の実施等の特別措置を講じることにより、原則として「東京2020オリンピック競技大会」開会式(2020年7月24日)の前日までに、春学期の授業および定期試験を終了することを決定しました。

なお、具体的な各学部・研究科等の2020年度学事日程については、確定次第お知らせいたします。

※「東京2020パラリンピック競技大会(2020年8月25日~9月6日)」は、夏季休業期間中のため、特別措置は講じません。

(引用:慶應義塾大学塾生サイト

慶應義塾大学がオリンピック開催に合わせて、春学期の授業および定期試験を修了するというアナウンスをしたのだ。さらに「明治大学」では、オリンピック開催2日前に試験期間の終了。春季授業開始日を4月8日に繰り上げることを発表した。

このように、企業の採用前倒し(内定出し前倒し)に合わせ、大学を含めた社会全体が動き始めており、その変化に21卒の就活生もついていかなといけないのだ。

具体的に21卒はどう動けばいいのか?

まず21卒が意識してほしいのが、“就活はもうすでに始まっている“ということ。すでに選考を始めている企業もあれば、内定を出し終えている企業すらあるのだ。

なので、まずは各企業の就活スケジュールを随時チェックし、必要な行動を“すぐ”に取ることが大切。就活ルール廃止やオリンピック開催によって決められた就活スケジュールはないのだから、その企業のスケジュールをしっかりとチェックする必要があるのだ。

そのためにも、いつ、どんな選考・締め切りにも対応できるよう、自己分析や企業研究といったことは済ませておきたいところ。何も手をつけていないのであれば今すぐにとりかかろう。

他にもやるべきことをキャリchでまとめたものがあるので、ぜひそちらをチェックしていただきたい。

【2/25】相次ぐイベント中止…。これからどうなるのか?

相次ぐイベント中止…。これからどうなるのか?

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、合同説明会をはじめとした就活イベントの中止が次々と発表されている。ただでさえ「就活ルール廃止」や「オリンピック開催」によって困惑しているのに、このような事態は死活問題だ。

イベント中止の他にコロナウイルスによって、21卒の就活にはどのような影響があるのだろうか。今後、どのように行動していけばいいのだろうか…。

最大手リクナビが合同説明会の中止を発表

新型コロナウイルス感染症の拡大の懸念から、

  • 2/22(土)〜2/29(土)の「業界&仕事研究★LIVE」などの各イベント
  • 3/1(日)〜3/31(火)の「就活開幕★LIVE」「企業発見&選考準備★LIVE」などの各イベント

の開催を中止させていただくこととなりました。

この度は開催直前のご連絡となり、誠に申し訳ございません。各イベントの再開については現状未定となっております。何卒、よろしくお願い申し上げます。

(引用;リクナビ2021

就活支援最大手である「リクナビ」が合同説明会を中止すると発表し、21卒の就活生を驚愕させた。

リクルートキャリアは新型コロナウイルスの拡大を鑑み、2月22日から29日までのイベント、44都道府県で開催予定の合同説明会を3月1日から31日まですべて中止することを発表したのだ。

中止イベントには東京ビックサイトでの開催が予定されていた最大級の合同説明会「就活開幕★LIVE」も含まれており、そのほかのイベント計91件を含めて3万~5万人に影響が及ぶとされている。また、被害は学生だけでなく、約5,000社の参加企業にも及ぶのだ。

さらに、就活支援最大手であるマイナビにおいても、企業600社が集まる合同説明会「マイナビMRGA就職EXPO」を予定しているが、今後のイベントについて開催の可否を含めて検討していると発表している。

[追記]2/26にマイナビも合同説明会の中止を発表しました。

これらに便乗するように各社においてもイベントの中止を発表しており、中止以降の連絡もないということで、これから本格化する就活において不安を抱える就活生が後を絶たないようだ。

イベント中止による企業の動き

リクナビ合同説明会をはじめ、ソニーや東芝、メルカリ、NTTなどの大手企業による就活イベントも次々と中止を発表。就活生にとっても説明会中止は痛手ですが、実は企業側にとっても中止は苦渋の決断だったのだ。なぜなら近年は学生にとって優位な「売り手市場」であり、学生を確保するのに必死だからだ。

そのため、学生と接触できる場を逃してしまうのは企業にとっても大きな痛手となることから、各社においてイベント中止のための対策が取られるようになった。

その一つが「Web(オンライン)」だ。企業は説明会を開けない代わりに、Webを通して、ライブチャットなどを活用し、学生からの質問を受け付けるという形式に変えたのだ。

さらには、選考においてもこの「Web(オンライン)」を利用し、Web面接を積極的に取り入れようとしている。最近では大手人材サービス「エン・ジャパン」が春入社新卒向け面接を原則Web面接で実施すると発表した。

エン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)は、新型コロナウイルスの社内外への感染拡大抑止と、従業員の安全確保のために、以下の対応策を実施いたします。

  • 商談や面談については、電話もしくはオンラインでの実施を優先。
  • 採用面接・面談(中途採用・新卒採用)は、原則オンラインでの実施。
  • 弊社主催イベントの実施については、3月末まで原則延期・または中止。
  • 公私ともに、多くの人が集まる会合への参加を極力控える。

※各サービスの運営に関して

現在、当社が提供している各サービスに関しましては、通常通り運営させていただきます。

当社従業員ならびに当社関係者の皆様の安全確保を最優先し、今後も感染拡大状況を注視しながら、対応を検討・実施してまいります。関係者の皆様におかれましては、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

(引用:エン・ジャパン

※Web面接とは、スカイプなどを用いり行う面接の形式のことで、本社が海外にある外資系企業などにおいて多く用いられています。

面接は6月だが、コロナウイルスによる被害は今後どうなるか予想がつかないし、就活ルール廃止によって全体的に早期化されている今、すでに面接においても対策を考えておかなければいけないのが実情だ。

イベント中止によって学生は何をすべきなのか

就活イベントの中止が次々と発表され、困惑する学生も多くいると思うが、21卒として就活に挑む以上、これらの事情を受け入れ、適切な動き出しをしなくてはならない。いくら嘆いても就活イベントは復活しないのだから、次への対策を取らないといけないのだ。

まずは、参加できる就活イベントを探してみましょう。各社において中止が発表されているものの、中にはイベント開催を継続しているものあるのだ。

しかし、参加するためには「14日以内に37.5度以上の発熱がない人」「14日以内に中国湖北省及び浙江省への渡航歴がない人」などといった条件があるので、事前に確認しておこう。

そして企業の「Web(オンライン)」に合わせた対策も必要だ。特に「Web面接」への対策は今のうちに行っておくのがよいだろう。これからどうなるかわからない以上、今企業が示している方針に対しての対策は必須である。

ただ、外資系企業を志望していない人にとってWeb面接は馴染みのないものだろう。そんな人はキャリchがまとめた「Web面接」についての記事をぜひチェックしていただきたい。

21卒の就活は例年とはガラリと変わる

就活ルール廃止をはじめ、オリンピック開催や新型コロナウイルスなどの影響によって21卒の就活は例年までとは違った形となっている。

わからないことや急な変化に動揺してしまうのもわかるが、21卒として就活を挑む以上は、このような変化に対応できるようにしておかなくてはならないのだ。

難しいこともたくさんあると思うが、今回のイベント中止のように、先を見越して常に対策をしていくことが大切。

そしてなによりも、体調を崩さないことが第一だ。就活生にとってはコロナウイルスや「人混みを避ける」といったことを気にしてはいられない状況だというのもわかるが、体調を崩してしまえば就活どころではなくなってしまう。

それでは元も子もなくなるので、マスクの着用や手洗い・うがいといったウイルス対策を万全に行おう。

【2/24】志望動機から知りたいのは凄い経験ではなく「素」の部分

志望動機から知りたいのは凄い経験ではなく「素」の部分

志望動機といえば、「すごい経験」や「自分の強み」などと合わせて企業への思いをアピールしていくものだが、ある記事によると、それらのエピソードは評価の対象ではないそうだ。

志望動機では「失敗談」が評価される?

ESは海外体験より「失敗談」を評価
採用担当者が見たいのは学生の『素』です

(引用: Yahoo!ニュース

先日、就活生の「志望動機」への趣旨を覆すような記事が上がった。ESに書く志望動機では、凄い経験よりも失敗談を評価されるというのだ。

企業に興味を持ってもらうために、すごい経験や自分の強みなどを積極的に記載するのが大半だと思うが、上記の記事ではそれらを覆されることになるのだ。

「失敗談が評価される」これは一体どういうことなのか?

失敗談の方が学生の「素」を見極めやすい

「志望動機では失敗談が評価される」、これはつまり、失敗談の方が学生の『素』の部分が見極めやすく、人事にとって都合が良いということだ。

そもそも志望動機は、「企業理解の深さと志望度の高さのチェック」と「入社後に活躍できるかの確認」を行う事が目的で提出を求めてる。そしてこれらは学生の『素』の部分から判断しているのだ。

しかし、たいていの学生は綺麗に繕った「完璧な自分」を演出している。しかし、“書面”でのコミュニケーションでは学生の本性がわからないため、企業にとっては都合の悪い学生になる。

一方、失敗談という、人間の本性が表れやすいエピソードでは学生の『素』の部分がわかりやすいため、企業との相性が図りやすく、人事にとって都合がいいというわけだ。

大切なのはアピールの仕方

就活ではどうしても、「よく見られたい」「自分を評価してほしい」という思いが強くなり、自分の良い面や、「海外留学をした」「部長を務めた」といった“すごい経験”を語りがちだが、企業はそんなことを求めていない。むしろ学生の『素』の部分がわかりづらいため、不都合だ。

ただ、だからといって失敗談を並べればいいというわけではない。あくまで失敗談から学生の素が見極めやすいというだけで、「学生の失敗談」を知りたいわけではないのだ。

大切なのは、成功談だろうが、失敗談だろうが自分の素の部分を表していくこと。自分の素の部分を表すことができれば、どんな話でもいいというわけだ。

伝え方が何にしろ、その企業にとって必要な情報をアピールしていくことが志望動機を書くうえで大切。それをわからずにESを提出しているようでは、内定は遠のくばかりだろう。

そうならないためにも、ESを提出する前に今書いてある志望動機を今一度確認してみよう。もし、少しでも迷いが生じるようであれば、キャリchで志望動機の書き方についてまとめた記事があるので、ぜひチェックしていただきたい。

【2/20】高学歴からのIT業界人気がすごい?

高学歴からのIT業界人気がすごい?

近年、東京大学や京都大学、早慶やMARTCHなどの難関大の就活生による「人気業界」に大きな変化が起きているようだ。

高学歴に人気な業界といえば、総合商社やメーカー、情報や金融などといったイメージがあるだろう。しかし最近では「IT業界」の人気か凄まじいのだ。

東京大学や慶応義塾大学はIT業界に興味がある?

IT業界

先日ITmedia NEWSが、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶應義塾大学、MARTCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)の、難関大学に通う21卒学生を対象に、口コミサイト「Openwork」を利用し、注目している企業についてまとめたランキング結果を発表した。

(引用:東大、京大、早慶、MARCH――難関大の就活生が注目する企業、IT業界で上位だったのは?

高学歴に人気があるといえばメガバンクや総合商社、大手メーカーなどといったイメージが強いと思うが、実際のランキングを見てみると、ITコンサル企業やIT企業が目立つのだ。

東大では1位野村総合研究所、2位アクセンチュアとITコンサル企業が上位を独占。早慶、MARTCHでも1位を独占するのがITコンサル企業のアクセンチュアだ。

他にもNTTデータや、日本アイ・ビー・エム、Google日本法人、ディー・エヌ・エーなど、とにかくIT企業が目立つ。

では、なぜここまでしてIT業界の人気が高まったのだろうか?

IT業界の需要の高さと今後の可能性

メールやSNS、アマゾンなどの電子マーケットやPayPayなどのキャッシュレス機能、さらにビジネスではMicrosoftやファイルの共有サービスなどといったIT技術は今の私たちの生活にとって欠かせないものとなっている。

そのため、今後もIT技術の利用が拡大され、需要が高まることが予想さているのだ。実際にIT業界の市場規模も1990年ごろから急激に伸びたといわれており、ソフトウェア業や情報処理サービス業など、すべての業界で上向き成長をしているし、様々な場面においてIT関係者の協力が必要となっている。

さらに、近年は「AI化」も急速に発達しており、様々な企業において人工知能を導入していることからビジネスとITは切っても切れない関係となったのだ。

このように、生活面はもちろん、ビジネス面においてIT技術の需要が高まっていることから、IT業界全体の人気が高まり、難関大をはじめとした多くの学生から熱い支持を受けているというわけだ。

人気が高い分、就活にも苦労する

最近では何をするにもIT関係者の協力が必要なほど、需要が高まっており、各社においてもIT事業に力を入れている。そして学生からの人気も上がり続け、今となっては人気業界の常連となった。

そのため、ランキングからもわかるように、IT業界には高学歴学生が多く集まるし、IT技術という専門的知識が必要となる仕事ということで、理系学生の需要も高まっている。

つまり、IT業界はライバルの質が非常に高いということになるのだ。人気企業であれば倍率も高くなるし、同じ集団面接には東大生がいるといったことも珍しくないだろう。

ただ、Fラン学生ばかりが怯えているのは間違い。高学歴学生だって油断はできないのだ。なぜなら、なぜならIT業界では「スキル」が重要視されるため、自分より学歴が低くてもスキル面で劣ってしまえば、十分に不合格だってありえるから。

また、ITとひとつにくくっても、様々な業種が存在するため、何を目指すかによっても就活のやり方も変わってくる。それらをしっかりと理解していないようであれば、いくら学歴に自信があっても就活は成功しないだろう。

そうならないためにも、IT業界についての理解を深めることが大切。まずは自分が目指す業界について知らなくてはならないのだ。キャリchにIT業界に関する記事があるので、ぜひ参考にしていただきたい。

おわりに

21卒の就活は例年まで大きく異なる。就活ルール廃止やオリンピック開催、さらには「新型コロナウイルス」による影響など様々だ。

とくに新型コロナウイルスによって、合同説明会や就活イベントが次々と中止を発表し、すでに21卒の就活生を困惑させていることだろう。

しかし、ここで周りが何かをしてくれるのを待っているのはいけない。事情を把握し、自ら行動を取らないといけないのだ。

不安な気持ちもわかるが、21卒として就活をしていく以上、“今”の事情を把握し、受け入れ、それらに見合った対策をしていこう。

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