【21卒5月の就活事情まとめ】緊急事態宣言解除にますます需要の高まるWeb面接

 2023年3月23日

4月に発令された緊急事態宣言。そんな緊急事態宣言も5月末には解除されましたが、就活に与えた影響は大きいですよね。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

5月のほとんどは外出自粛になりました。思ったように動けず、採用活動を一時停止する企業も多かったような気がします。

5月下旬には解除されたものの、元の生活に戻るまではまだまだほど遠いと思います。就活もすぐにいつも通りにはいかず、困惑する学生も多いのではないでしょうか。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

少しずつ採用活動も復活するといいけど……。「わからないまま」の状態はすぐに置いていかれてしまいそうで不安です。

そうならないためにも、まずは5月に起きた就活に関するニュースを確認しましょうね。ニュースから就活事情を把握しておけば、出遅れずに就活に挑めますよ!

キャリアプランナー 平崎

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【5/1】新型コロナによって採用活動は止まっているのか?

新型コロナによって採用活動は止まっているのか?

緊急事態宣言が発動されたことによって、「採用活動が止まっている」と感じている学生が多くいるようだ。実際に企業に対してテレワークや時差出勤導入が呼びかけれていたりなど、経済活動に大きな影響を及ぼしている。では実際に新型コロナによって採用活動は止まっているのだろうか。

「対面」は一時中止しているが、大半は学生による思い込み

NHKが就活情報サイト「マイナビ」の編集長に対して、4月9日~13日に実施した1926社を対象に行われた企業アンケートについてまとめた記事が出た。(出典:採用活動は継続?止まってる?

実施されたアンケート内容から読み取る採用活動への動きに対する結論を先に述べよう。採用活動は決定して止まっているわけではない。一部制限はあるが、基本的には学生の思い込みなのだ。

思い込み

NHKより掲載されているグラフを元に作成)

では1つずつ見ていこう。まず、8割の企業では採用人数への変更はないと答えたアンケート結果だ。採用予定人数を減らすといった動きはせず、当初の予定通りで行う企業が実に8割もあったのだ。

Web

そして次は「Web化」に関するアンケート結果だ。これを見ると説明会や面接に「Web」を起用している企業が多い。このことから、予定通りの採用人数を確保すべく、緊急事態宣言でも採用活動を止めることなく行われていたことが分かる。

最後にもう1つのアンケート結果を見てみよう。

対面

これは「対面」における対応についてのアンケートだ。上記から見てわかるように、対面における説明会や選考は“いったん中止”としている企業が多くあるのだ。

実際に大手就活サイトが主催の合同説明会をはじめ、各社において軒並み説明会が中止になっている。その結果、思うように動けなくなった学生が「採用活動は止まっている」と勘違いしたのだ。

確かに対面による選考が停止状態にはあるものの、多くの企業では予定通りの学生を確保すべく、Webを用いて採用活動を続けていた。つまり、「採用活動が止まっている」というのが学生による思い込みだったわけだ。

コロナの影響で企業の就活スケジュールがおかしくなり、うまく就活が進まない就活生はきっと多いでしょう。崩れてしまった就活スケジュールを、なかなか直せない人もいるはずです。キャリchの「就活相談サポート」なら無料で就活に関する悩みを相談できます。参加は無料のため、ぜひ気軽にスマホから申し込みをしてはいかがでしょうか。

思い通りにいかず、スケジュールが後退する可能性がある

「採用活動は止まっている」というのは学生側の思い込みで、実際は採用活動は形を変えて続けられていた。しかし、スケジュールの後退も懸念されている。

実際にWebを用いて採用活動を続けている企業が多いものの、「最終面接は対面で」「実際に会わないと判断しきれない」としている企業も多いことから、緊急事態宣言が解除されるのを待っている企業もある。

しかし、緊急事態宣言が解除されても満足に対面で接触できるのはいつになるかわからない。そんな先の読めない事態によってスケジュールが後退する可能性が高いのだ。経済状況がどうなるかもわからない今、緊急事態宣言が解除されても経済状況によっては「人を雇えない」と、採用活動を打ち切る可能性だって十分にある。

だから学生は、どんな採用活動の流れにおいても対応できるよう、今できることをしておく必要がある。まずは新型コロナによる影響を判断し、今できる就活をしていこう。

弊社にて新型コロナによる就活への影響をまとめた記事を公開しているので、ぜひとも確認していただきたい。

【5/8】実は21卒5月の「内定率」は高水準?

実は21卒5月の「内定率」は高水準?

猛威を振るう新型コロナウイルスによって緊急事態宣言が発令され、外出自粛や対面における選考の一時停止によって足止めを食らっている学生も多いだろう。しかしそんな状態でも5月の内定率は高水準だという。なぜこんな状況でも5月の内定率は高水準なのだろうか?

21卒5月の内定率は高水準

PR TIMESが先日、株式会社ディスコが1,212人の学生を対象に行った内定に関するアンケート結果についてまとめた。(出典:21卒就活、5月1日時点の内定率は50.2%)そのアンケートによると21卒5月の内定率は「50.2%」と、高水準をマークしたというのだ。

内定率

PR TIMESより掲載されているグラフを元に作成)

20卒は51.1%と21卒を上回る数値であるものの、コロナの影響を考えれば21卒の数値の高さがわかるだろう。19卒に関しては5月で42.2%と21卒よりも約10%近く低い数値だ。

内訳

「内定を得た企業の内訳」を見てみると、インターンに参加した企業への内定率が高い割合を占めている。20卒の数値と比べても高くなっているのがわかる。さらに「活動状況の分布」を見てみると、複数内定を保留している強者もいる。これらから、内定を持っていないのは新型コロナだけを理由にすることはできなさそうだ。

新型コロナでも内定所持者が多い理由とは?

新型コロナウイルスによって足止めを食らっている学生が多いにも関わらず、なぜこんなにも高水準なのか。その最大の理由ともいえるのが「就活の早期化」だ。

21卒の就活は経団連が定める「就活ルール」が廃止された。もともと守られていなかった就活スケジュールではあったが、正式に廃止されることで多くの企業が早くに学生を囲い込もうと動き出したのだ。

また、「オリンピック開催」も就活を早期化させた1つの要因だ。多くの企業では“オリンピック開催前(7月)”までに内定を出し終えようと動いており、その結果、新型コロナの影響をもろに受ける前に採用活動を終えたのだ。

こうした就活の早期化によって早い段階で内定を持つ学生が多く、数値も高水準となったのだ。ただ、これから新型コロナが就活にどう影響してくるかはわからない。6月からは数値が伸び悩むかもしれないし、「内定取り消し」も増えるかもしれない。だから、数値だけに惑わされるのではなく、今必要な行動を取ろう。

【5/15】新型コロナによって就活が長期化されつつある

新型コロナによって就活が長期化されつつある

新型コロナによって採用活動を一時停止する企業が増えたことにより、採用活動の「長期化」が懸念されている。緊急事態宣言も発動されたことで企業側も動くに動けない状況から、これからの就活の在り方と学生の動きが変わってくるだろう。

「コロナの影響で就職がなかなか決まらない」「コロナ渦で実施されるWeb面接に馴染めず困っている」という悩みを抱える就活生に適したサービスが、キャリchの「就活相談サポート」です。プロのキャリアプランナーに悩みを相談し、コロナ渦の就活を有利に進めてみませんか?

8割近くが就活を継続している

NHKが、大手就活サイト「リクルート」が21卒の学生を対象に行ったアンケートについてまとめた。そのアンケートでは、「5月1日時点で就活をしているか」を問い、その結果、実に全体の77.4%が就活を継続していると答えたのだ。(出典:新型コロナ影響広がり8割近くが就活継続

原因は当然「新型コロナウイルス」だろう。新型コロナによって緊急事態宣言が発令され、外出自粛や企業側の一時的な採用停止によって内定を獲得できていなかった学生が就活を続けているのだ。

進路

NHKより掲載されているグラフを元に作成)

今年の就活は就活ルール廃止やオリンピック開催によって“早期化”されていた。オリンピック開催までに内定を出し終えようと、インターンシップを通して早期から内定出しをしている企業が目立っていたこともあり、5月までの進路確定率は高かった。実際にグラフを見てもわかるように、21卒5月時点の数値は去年とほぼ同じぐらいある。

しかし、早期から動き出していなかった学生は当然内定を持っておらず、就活を続けざる終えない状況というわけだ。また、緊急事態宣言によって採用活動を一時停止している企業も多いことから、就活継続率は次の月も伸びることが予想される。

学生は就活の手を止めてはいけない

緊急事態宣言によって採用活動を一時停止している企業が多いが、だからといって学生も就活の手を止めていいというわけではない。就活の手を止めていれば、就活の長期化を招きかねないし、最悪の場合、内定獲得を逃してしまう。

採用活動を一時停止している企業があるとはいえ、Webを用いた説明会や面接を行う企業も多いため、適切に対応できるようにしておく必要がある。

また、たとえ足を運ぶことができなくても、自己分析や企業研究といったことはどんな時でもできる。ここで行動するかしないかで採用活動が再開した時の結果は大きく変わるといっても過言ではないだろう。

新型コロナの影響によって思うように動けない今、例年以上に周りの内定事情に敏感なこともあり、不安を募らせる気持ちもわかるが、今できること、今すべきことを把握し、就活に取り組もう。

【5/19】21卒が就活で困っていることTOP3

21卒が就活で困っていることTOP3

ただでさえ悩みの多い就活において、21卒の就活はいうまでもなく例年以上に難しいものとなっている。新型コロナや緊急事態宣言の影響はこれまでに例のないものとなり、学生側だけでなく採用側にも困惑を招いている。そんな中で学生は具体的にどんなことに対して困惑しているのだろうか。

アンケート「現在の就活で一番困っていること」

PR TIMESが先日、株式会社DYMが5月2日~5月13日にかけて21卒を対象に行ったアンケートについてまとめた。題材は「現在の就活で一番困っていること」だ。(出典:就活で最も困っていることTOP3

困っていること

1位は「説明会や面接が中止になった」ことだ。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大手就活サイトが主催する合同説明会をはじめ、様々なイベントや面接などが中止になったことが、21卒の学生を最も困らせているようだ。

2位にランクインしたのは、「選考結果は来ているが、次回の選考日程が決まらない」ことだ。これも新型コロナウイルスによって企業側の採用活動が一時停止するなどが原因となり、先行き不透明な出来事に不安を覚えているのだ。

3位にランクインしたのは「対面での説明会や面接が実施されない」ことで、これも新型コロナが原因となっている。感染拡大防止のために対面は控えるように呼びかけられている以外にも、緊急事態宣言の発令によって外出自粛となり、思うように就活を行う事ができないのだ。

他にも「選考結果が来るのが遅い」「説明会や面接のスケジュール変更」といった、新型コロナが原因とみられるものがランクインしている。緊急事態宣言によって学生だけでなく、企業側も思うように活動できないことは仕方ないのないことではあるが、結果やスケジュール次第で動き方が変わる就活生にとっては大きな悩みだ。

“今”の就活に対応すべき

アンケート結果から、新型コロナウイルスによる影響が就活生を困らせていることがよくわかる。中でも、直接的に企業と接触できないことに対する悩みが目立つ。

直接的に企業と接触できないことで就活へのやる気をなくし、思うように動けないことから就活をやめてしまう人が多いが、それは間違っている。なぜなら就活は直接的に接触できなくても続けていかないといけないからだ。

確かに緊急事態宣言によって外出が自粛されたり、企業によっては採用活動を一時停止しているところもある。その結果、このアンケートのような悩みを生み出しているわけだが、そこに屈しているようでは就活は成功しない。

今はWeb就活が主流になりつつあるし、緊急事態宣言が解除されても感染拡大防止としてしばらくはWeb面接、Web説明会が続くと予想される。そんな就活の変化を受け入れ、今の就活に対応していこう。

【5/31】Web面接の活用率と「内定」の判断

Web面接の活用率と「内定」の判断

新型コロナウイルス感染拡大防止として次々と合同説明会の開催が中止されたこれまでの就活。そんな中、「Web面接」起用企業増加の動きが目立つようになった。すでに経験ある学生もいるだろうが、これからの就活においてもWeb面接の対策は重要になるようだ。

Web面接の実施9割、「内定出し」4割

NHKが先日、大手企業を対象に「Web面接」に関するアンケートを実施した。題材は「Web面接の活用」と「Web面接だけで内定を判断するのか」の2つだ。(出典:新型コロナで変わる就活 WEB面接のみで内定4割

Web面接

NHKより掲載されているグラフを元に作成)

なんと実に9割もの大手企業がWeb面接を活用しているのだ。「検討中」は1.1%、「無回答」は4.3%、そして驚きなのは「行わない」とした企業はゼロだったのだ。そしてもう一つ驚きなのが、「内定」に関するものだ。

なんと「Web面接だけで内定を出す」と答えた企業が44.9%もあったのだ。直接的に会わないまま内定を判断する企業がこんなにもあるのは驚きだった。今までは対面による面接が主流で、「実際に会わないと判断できない」としていた企業も、最近は形を変えてきているようだ。

緊急事態宣言が解除されても新型コロナによる影響はこれからも受け続けることが予想される中、引き続きWebによる面接が21卒における就活での主流となるだろう。

21卒はWeb面接の対策必須

このアンケートは大手企業を対象にしたものであるが、中小企業やベンチャー企業においてもWeb面接を起用する動きが目立つことや、アンケート対象企業が国内の製造業や小売り、金融といった幅広い業種だったことから、どんな企業を受ける上でも「Web面接」である可能性が高い。

すでに大手企業の4割強もが直接的に会わないまま内定を判断していることから、いかにWebを通して自分をアピールできるかが重要になる。これまで不慣れだったWeb面接も、誰しもができて当たり前のものになれば、対策不足は目立つことになるだろう。

もう、「もしかしたらWeb面接を受けるかも」から「21卒ならほぼ必ず経験するもの」へとなりつつある。そんな中で不十分な対策では当然内定ももらえないので、しっかりと対策をしておこう。

弊社にてWeb面接の対策についてのコラムがあるため、ぜひ参考にしてほしい。

おわりに

5月の就活は緊急事態宣言によって足止めを食らっている学生が多い印象があった。しかし、だからといって就活が止まっていたわけではない。企業側も思うように動けないなりに「Web」を用いて採用活動を続けているのだ。

そしてそんなWeb面接の普及率は上がり続けている。緊急事態宣言が解除されても感染拡大防止のために対面での面接を控える企業が多いことから、21卒における就活ではWeb面接対策が必須となるだろう。

このように少しずつ就活の形が変わってきているが、21卒として就活に挑む以上、“今”の就活の形に慣れていくしかないのだ。

しかし、それでも慣れないことに対して不安を抱く人も多いだろう。弊社ではそんな人のために「就活相談サポート」という、学生の相談を受けるイベントを開催している。もちろん、内定獲得までのサポートも行っているので、ぜひとも参加していただきたい。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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