面接に自家用車で向かうのはNG?就活生の気になる疑問をプロが解決します
2023年3月23日
いよいよ明日は面接ですね。準備はできていますか?
キャリアプランナー 平崎
就活生 Bさん
話す内容は問題ありませんが、どうやって行こうか悩んでいます。電車では行きにくいので、自家用車で行きたいと考えていて……。
不便なのはわかりますが、結論からいうと原則として自家用車で面接へ行くのはNGとされています。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Bさん
なぜダメなんですか?立地的にも車を使わないと行くのが難しいんです。
では今回は、なぜ自家用車はNGなのか、やむを得ない理由から使わざるを得ない場合にはどうすればいいのかなど、自家用車に関する疑問にお答えしましょう。
キャリアプランナー 平崎
面接に自家用車はNG!ダメな理由とは
「面接に車で行きたい」という人もいるかもしれませんが、原則として面接や説明会などに自家用車を使うのはNGとされています。
ではなぜ、就活の場において自家用車の利用はNGなのでしょうか。ここではそんな自家用車NGの理由について解説していきます。
モラルに反するから
就活で自家用車の使用はモラルに反することからNGとされています。
確かに、「自家用車の使用は就活でNG」と大々的にルールとして明記している企業はありません。「そんなルール存在するの?」と言われれば、返す言葉もありません。
ただ、たとえルールとして明記されていなかったとしても、金髪やタメ口がNGというように、「いちいち言わなくてもこれぐらいダメなこと、誰だって知っているでしょ?」というスタンスにあるというわけです。
実際、これから社会人になるうえで、明記がなくてもこれがダメということをあらかじめ理解できていないのは問題です。
就活に限らず、実際に社員として働くうえでも駐車場などの確保がないといった理由から車通勤はNGとしている企業も多いですから、就活においても自家用車の使用は控えるようにしましょう。もちろん、路駐などもモラルに反しますので、絶対にNGです。
事故やトラブルに巻き込まれる可能性があるから
モラルに反するという理由以外にも、面接や説明会などに向かう途中、事故やトラブルに巻き込まれてしまう可能があることから、自家用車の利用はNGとされています。
事故やトラブルに巻き込まれてしまえば面接や説明会に遅刻してしまうため、企業側に迷惑をかけてしまうこととなり、そうなれば印象が悪くなるだけでなく、面接を受けることができないまま選考を終えてしまう場合もあります。
面接や説明会は人との約束ですので、遅刻や迷惑をかけないことが大前提です。ましてや就活では“社会人になるにあたって”という視点からチェックされていますので、少しのマナー違反も採用に大きな影響が出ます。
電車でも事故やトラブルに巻き込まれてしまう可能性があるのも確かですが、車の方が予想外の渋滞などに巻き込まれる可能性が高いですので、遅刻などを避けるためにも自家用車の使用は控えましょう。
最寄りからの道のりを確認できないから
面接や説明会に自家用車を使う事で、最寄り駅からの道のりが確認できなくなってしまいます。そうなれば実際に就職した際の通勤イメージがつかないため、よくありません。
先ほども述べたように、たいていの企業では車通勤は許可されていませんので、電車通勤が大前提となりますから、就活の段階で道のりをわかっていないのは痛手です。
それに、距離やかかる時間なども毎日通勤をする上では知っておくべき情報となりますので、それらを確認できないのはよくありません。
ですから、「思ったより遠くで通うのが辛い」「道が複雑で毎日歩くのはストレスになる」「何口から出ればいいのかわからない」といったことを入社後に思うことがないよう、車は使わずに電車を利用して道を確認しておきましょう。
バイクや自転車もNG
就活では自家用車だけでなく、バイクや自転車もNGとされています。理由は自転車と同じで、モラルに反することや、事故・トラブルの回避、受け入れ態勢が整っていないことから通勤時にもNGとしているからです。
ですから、たとえ自転車に行けるような距離だとしても、徒歩で向かいましょう。それに自転車やバイクは髪形やメイク崩れの原因にもなりますので、身だしなみを整えて向かうためにも避けるべきです。
就活で自家用車が許される時場合もある?
基本的には就活において自家用車の使用はNGとされていますが、場合によっては「車OK」となることもあります。では、具体的にどんな時に自家用車OKとなるのでしょうか。
ここではそんな、就活で自家用車がOKになる事例についてご紹介していきます。基本的にこれらが以外には自家用車の使用は認められませんので、しっかりと確認しておきましょう。
企業が自家用車OKとしている場合
「車でお越しの際は~」といった説明書きがある場合や、「車やバイクで来てもOK」と企業側に言われた場合など、企業から直に許可が出ている場合には自家用車の使用はOKです。
このような企業は駐車場などが完備されていることが多く、普段から車通勤OKとしている可能性も高いため、就活時にも車OKとなっているのです。
ただ、先ほどお話ししたように、車では渋滞などのトラブルに巻き込まれる可能性も高いですし、最寄からの道のりも把握できませんので、電車で行けるのであれば電車を利用するようにしましょう。事故にあって就活どころじゃなくなってしまえば、元も子もありません。
面接に行く際に気にしないといけないのは、面接の内容だけではありません。交通機関に乱れはないか、遅れないように到着できるかなど、道中にも気を回す必要があります。
キャリchの「就活相談サポート」では、面接に関するアドバイスを行なっています。無料かつ個別で対応しています。不安や悩みがあればお気軽にご相談ください。
交通の便が悪い場合
交通の便が悪い場合にも自家用車の使用がOKになる場合があります。このような場合には前もって企業側から「車OK」と言われる場合がほとんどです。
ただし、このような場合は会場までの道のりが複雑だったり、道に迷いやすい可能性がありますので、しっかりと地図を確認しておきましょう。せっかく車で行けても遅刻するようでは、意味がありません。
余裕があれば事前に会場まで下見として車を走らせておきましょう。そうすれば当日、道に迷うこともありませんし、混み具合なども把握できるため、時間の調整もしやすくなります。
車文化が当たり前の地域
車文化が当たり前の地域でも企業が「車OK」と許可を出す場合があります。このような企業は出社時の車もOKにしている場合が多く、そもそも車でないと会社に向かえないことがほとんどです。
都心部に住んでいる人には想像もつかないかもしれませんが、1日1本しか電車・バスが通らないという地域は結構ありますし、電車やバスすらないというのも珍しくありません。
その場合には就職した際にも車が必須となりますので、そのような地域での就職を目指している場合には運転免許を持っていないなら、今のうちに取得しておきましょう。
面接に自家用車で行く際の注意点とマナー
基本的に自家用車の利用はNGとされていますが、やむを得ない理由からどうしても自家用車を使いたいという人もいるでしょう。そんな人は必ず「マナー」を守るようにしてください。
ここではそんな、面接や説明会などに自家用車で行く際の守るべきマナーについて解説していきます。マナーを守らず、悪い印象を残してしまうと採用にも影響が出る場合がありますので、しっかりと確認しておきましょう。
必ず企業に事前確認を取る
やむを得ない理由から自家用車を使用する際には、まず必ず“事前に企業へ確認を取る”必要があります。まずは、自家用車で会場に向かってよいのかを確認し、良い場合にはどこに車を止めるのかを確認します。
基本的には自家用車の使用はNGですので、許可も取らずに勝手に車で向かうのはマナー違反となります。マナー違反は十分採用にも影響が出てきますので、注意しましょう。
また、車がOKだとしても会社に駐車場がない場合もありますし、駐車場があってもお客様用のところに止めていいのか、社員用のところに止めるべきなのかも企業によって異なります。
駐車場がない場合には近くのパーキングを利用すべきなのかといったこともありますので、車OKの許可が出た場合には必ず止める場所も確認するようにしてください。
企業が指定したスペースに止める
車は企業が指示したスペースに止めるようにしてください。事前確認から車を止める場所を確認しているはずですので、その指示に従うのがマナーとなります。
とくに気をつけたいのが、勝手にお客様用のスペースに止めてしまうことです。就活生が勝手に止めることによって、本来使うべきお客様の駐車スペースがなくなってしまい、そうなればお客様だけでなく企業側にも迷惑をかけることになってしまいます。
それに就活生は「お客様」ではないので、とくに指示もない場合には絶対に止めないようにしてください。ただ、お客様用に止めるよう指示される場合もありますので、その場合には指示に従いましょう。
企業側の指示を無視するのは、企業側に迷惑をかけることになりますので、事前確認から車を止める場所を確認し、必ず指示されたスペースに止めるようにしてください。
自家用車で面接に行く際、守らなければいけないマナーがあります。面接へ行く際は、会場内だけでなく、道中にも気を使わなければいけません。
キャリchの「キャリchの「就活相談サポート」では、面接に関する総合的なアドバイスを行なっています。面接以外でも、不安や悩みがあればお気軽にご相談ください。
内緒で自家用車を使うのはNG
企業に事前確認を取らず、内緒で自家用車を使うのはNGです。確認せず勝手に会場へと向かうのは当然NGですが、会場近くのパーキングなどに内緒に止めるなどもダメです。
「会場から少し離れた場所への駐車なら企業にバレることもないし大丈夫でしょ」と思うかもしれませんが、いつ・どこで企業の人に見られているかわかりませんし、バレたときに“内緒で”という行為に対して悪い印象を抱かれてしまいますので、注意が必要です。
それに繰り返しになりますが、そもそも就活の場において自家用車を使うのはNGとされていますので、「バレないから」といった理由から、自家用車を使用するのはマナー違反です。
時間に余裕を持って安全運転で向かう
企業に事前確認し、許可が下りた場合は、時間に余裕を持って安全運転で向かうようにしてください。
車NGの理由は遅刻やトラブルを避けるためですので、せっかく許可が下りても遅刻してしまえば意味がありません。それに、事故などに巻き込まれるようなことがあり、就活継続が難しくなったりすれば元も子もなくなります。
ですから、遅刻やトラブルを回避すべく、時間に余裕を持って出発するようにしてください。そしていつもより安全に配慮し、事故などのトラブルを起こさないようにしましょう。
事前に道を下調べしておけば、道に迷うこともありませんし、混雑具合なども確認できるため時間調整がしやすくなり、トラブルも起きにくくなります。
おわりに
就活では遅刻やトラブルの回避のために自家用車を使うのはNGとされています。また、トラブル回避以前に「モラルに反する」という問題がありますので、常識知らずと思われないよう、車で面接や説明会会場に向かわないようにしてください。
もし、やむを得ない理由から車での移動を考えている場合には、必ず企業へ問い合わせるようにして下さい。そして企業からの指示に従い、ルールを守るようにしましょう。
これから社会人になる以上、就活に限らずルールを守ることやマナーに反することをしないのはできて当たり前の常識となります。
今までは大丈夫だったものも、社会に出ることでダメになるといったものもありますので、今のうちからマナーをしっかりと身につけておきましょう。
ただ、「マナーっていまいちわからない」「今は就活で手一杯」という人もいると思います。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。