就活で「とりあえず受ける」はありなのか?真相と内定率上昇の関係について解説
2023年3月20日
そろそろ就活が本格化しますが、準備はできてますか?今年は就活ルール廃止やコロナの影響から全体的に就活が早期化されており、すでに面接を開始する企業も多くあります。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
コロナ禍の就活に苦しみ、なかには“受ける企業がない”“内定取り消し”があった先輩もいて、とても不安です。
コロナ関係なしに「不安」「滑り止めが欲しい」などの思いから、“とりあえず受ける”と決めた人もいるでしょう。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
就活は今後の人生を左右するほど重大な決断ですよね!?そんないい加減な考えでもいいのでしょうか?
では、ここでは就活で「とりあえず受ける」というのはありなのか真相を紹介します。とりあえず受ければ内定率は上がるの?という疑問とともにひも解きますね!
キャリアプランナー 平崎
就活で「とりあえず受ける」はありなのか?
「不安だからとりあえず受ける」「コロナでいい企業があるかわかんないからとりあえず受ける」など、様々な事情から“とりあえず受けたい”と思っていると思いますが、就活においてとりあえず受けるといったことはありなのでしょうか?
ここではそんな、就活で「とりあえず受ける」というのはありなのか?その真相について解説します。
就活初期段階ではあり!
就活において「とりあえず受ける」というのは、就活初期の段階では“あり”です。むしろ就活初期の段階ではとりあえず受けた方が良い場合が多いです。なぜなら、とりあえず受けることは、視野を広げるのに有効だからです。
就活は今後の人生を左右するほど重要な決断をする場で、その決断においてどの選択をしていくかを見極めるために活動を行います。つまり、将来なりたい自分を叶えるための第一歩を決めるというわけです。
そしてそんな将来像を叶えるための第一の選択は、就活を通して見極めていくこととなり、そのためには自分との適性や相性などを考えなくてはならないのです。
簡単にいうと、たとえ自分がなりたいと思った職業があってもそれが自分に合わなければ長続きはしないため、将来像を実現させるために自分に合った仕事・企業はどこかを考え、選ばなくてはならないということです。
そしてとりあえず受けるということは、自分の志望する業界や企業以外にも視野を広げることができ、自分の中での選択肢や可能性を広げることができるのです。また、他にも様々な仕事を知ることができたり、数こなしていくことで場慣れができ、力も付けていくことができます。
最終的にどこへ入社するかを決める際に、あっちもこっちもというわけにはいきませんが、就活初期の段階では「視野を広げること」「様々な業界・業種・企業を知ること」「経験を積み、力をつけること」を目的として、とりあえず受けることはとても有効的といえるでしょう。
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とりあえず受けることで内定率は上がるのか?
とりあえず受けるということで、それなりに数を重ねることとなりますから、「内定率も上がるのでは?」と思ってしまいますよね。では、実際のところどうなのでしょう?
結論から申し上げますと、答えはyes。つまり、とりあえず受けることで内定率が上がる可能性が高いです。しかし、内定率上昇のためにはいくつかの条件があります。
そもそもとりあえず受けることで内定率が上がる可能性があるという理由として、場数を踏むことで自分のアピールの仕方を知ることができたり、場慣れによって力を発揮しやすくなるからだとされています。
つまり、実際に経験を積むことで力を身に付けてこそ内定率を高めることができるというわけです。ですから、とりあえず受ける際には1つ1つの選考をモノにしていくことが内定率上昇のための条件だといえるでしょう。
とりあえず受けることで内定率を上昇させるための秘策
とりあえず受けることは就活初期の段階では有効だといえますし、メリットも多く発生しますが、内定率を上昇させるためには条件があります。その条件を満たさないと、時間を無駄にしかねませんので、注意しましょう。
ここではそんな、とりあえず受けることで内定率を上昇させるための秘訣と意識すべきことについてご紹介していきます。
視野を広げることを意識する
とりあえず受けることでまず意識してほしいのが、“視野を広げる”ことです。就活は自分の可能性を広げ、様々な選択から自分に合ったものを選んでいくのが大切なため、固定概念や思い込みだけで就活をするのではなく、視野を広げることが大切です。そしてそんな視野も、とりあえず受けることで広げることができますから、幅広く受けるように心がけましょう。
もちろん、自分が志望する業界や気になる企業などを受けることも大切ですが、その場合には同業他社も受け、様々な角度から業界・企業を見極めてください。
また初めから気になる業界や企業がない場合は、自分にはどのような仕事が合っているのかを考えながらいろいろ受けてみるとよいでしょう。いきなり自分との相性を図るのは難しいと思うので、まずは受けてみることが大切です。
ただ、適当に受けていては効率が悪いですから、自分が求める条件、つまり就活軸をベースに当てはまりそうな業界、企業を受け、視野を広げていきましょう。
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自己分析をしっかりと行う
とりあえず受けるうえで大切な下準備が「自己分析」です。なぜ自己分析が大事かというと、とりあえず受けるということは多種多様な選択となりますから、それぞれに対して有効的な強みを明確にしておく必要があるからです。
内定率を上げるためには、受かるための対策が必要で、そのためにはまず自分を売り込むことが大切です。その売り込みのためには自分の強みを把握し、それぞれの業界や企業に合わせてアピールすべきものを変えていかないといけません。
また企業との相性を図るうえでも自分の強みを把握しておく必要があります。とりあえず受けるというのは視野を広げ、自分に合った業界・企業を見極めていくために有効的な手段ですので、それらを見極めるための軸(=自分への理解)が明確でないといけないのです。
ですから、企業にアピールするための強みや企業と相性を図っていくためにもしっかりと「自分」への理解を深めていきましょう。
企業についての理解はある程度深めておく
とりあえず受けるうえで自分への理解と合わせて、ある程度企業についての理解も深めておく必要があります。いくらいろんな企業を知るための選考だとしても、ある程度企業についての理解を深めていないと企業を見極めることができませんし、そもそも選考に受かることもありません。
学生にとって「見学」のつもりでも、選考である限り企業側は採用に向けて本気で向き合っているわけですから、学生のやる気を感じ取れなければ内定に結びつくことはできないのです。
もし、その企業のことを後々いいなと思っても、企業側からの印象が悪ければもう内定へと結びつくことはありませんので、手遅れにならないためにも、受ける企業についてはある程度理解を深めておきましょう。
また、企業のことをある程度知っておかないと、学生自身の企業のさらなる魅力に気づけませんし、自分との相性を見極めきれませんから、ある程度の企業知識はつけておくようにしましょう。
1つ1つを丁寧にこなし、確実に力をつける
とりあえず受けるうえで最も重要視すべきことは、1つ1つを丁寧にこなしていくことです。“とりあえず”ということで、「企業をざっと知れればいい」「とりあえず経験しておきたい」という思いから、真剣に選考を受けない人がいますが、それでは企業についてや企業との相性を知ることはできませんし、力をつけることもできないため、ただただ時間を無駄にしかねません。
そもそもとりあえず受けることによる目的は、自分の選択肢と可能性を広げるために視野を広げること、また選考を通して企業との相性を見極めたり、力をつけることで次につなげていくことですので、生半可な気持ちで受けてはいけないのです。
それに新卒として就活を行える時間は限られていますから、無駄な行動は避けるべきですので、確実に力をつけること、そして視野を広げていくための行動を心がけましょう。そのために自己分析や企業研究を行うわけですから、それらを無駄にしてはいけません。
また、1つ1つ丁寧にこなし、確実に力をつけていくことで内定率も上昇しますし、内定に結びつけばそれが自信となり、心に余裕ができることから次の選考においても力を発揮しやすくなります。
ですから、1つ1つの行動を全て自分のモノにするため、しっかりと丁寧に取り組むようにしましょう。「とりあえず=手抜き・適当」ではありませんので、勘違いしないように!
就活エージェントのサポートを受けながら受ける
就活初期にとりあえず受けるということですので、幸先の良いスタートが切れるよう、就活エージェントのサポートを受けながら選考を受けていくことをオススメします。序盤でつまづけば先が思いやられますし、どうせなら完璧なスタートを切った方が良いですから、プロの力は欠かせません。
就活エージェントはとりあえず受けるうえで、あなたにとって有益なものとなる企業の紹介やめんどうなスケジュール管理などを行ってくれますし、自己分析や企業研究のお手伝いもしてくれることから、とても効率的に就活を進めることができます。
また、とりあえず受けることで見つけた“志望企業”に対しても、内定獲得のためのサポートを全力で行ってくれるため、非常に心強いです。とりあえず受けることでメリットが多い分、やり方次第では時間を無駄にしかねませんから、そうはならないよう、就活エージェントの力を借りて完璧な就活をスタートさせましょう。
キャリchでも、とりあえず受けるうえでの万全なサポートから企業紹介、内定獲得までのフォローなどを行うイベント「就活相談サポート」を開催しています。とりあえず受けるうえで確実に力をつけ、自分にとって有益な情報を得るためのお手伝いをします。ぜひ気楽にご参加ください!
とりあえず受ける際に注意すべきこと
とりあえず受けることで視野が広がり、回数を重ねることで力をつけることもできることから、就活初期において“とりあえず受ける“は有効的な手段だといえます。
しかしこのようなメリットがある反面、やり方次第では足を引っ張ってしまう結果を招きかねないのも事実です。そのため、とりあえず受ける際にはいくつかの注意点を意識しましょう。ここではそんな、とりあえず受ける際に注意すべきことについて解説します。
数打ちゃ当たりはNG!
とりあえず受ける際、数打ちゃ当たるで挑んではいけません。これまでにもお話ししているように、とりあえず受けることで企業との相性を見極めたり、力をつけるためにはそれなりの準備と“企業選び”が重要となります。つまり、とりあえず受ける企業は“自分が求める条件にあてはまる企業=就活軸に当てはまっている”ことが大前提になるというわけです。
とりあえず受けることでいろんな業界や企業を知ることは大切ですが、全部の業界・企業を見ていくのは非効率的ですので、自分と相性の良い業界・企業を見極めるためにある程度絞る必要があります。
そのために就活軸をベースにする必要があるのです。就活軸をベースにとりあえず受ける企業を決めていくことで視野は広がりますし、自分の可能性を知ることもできます。そして軸に当てはまる企業はお互いにとって相性が良いので、内定にも結びつきやすいのです。
しかし、軸を無視して数打ちゃ当たりで適当に企業を選び、受けているようでは視野を広げることも相性を見極めることもできず、そして内定にも結びつかず、力も付けることができないため、時間を無駄にするだけです。
それに数にこだわってばかりでは、スケジュールや体調管理も大変ですので、自分にとって有益な情報を得るために必要な行動量を意識しましょう。
いつまでもとりあえず受け続けるのはよくない
就活序盤にとりあえず受けるというやり方は有効的ですが、言い方を変えると、就活序盤以外でとりあえず受けるのはよくないということになります。
なぜなら、とりあえず受けるというのは視野を広げ、“最終的に入社する企業を選ぶ”ための工程となるため、それをいつまでも続けていては就活を先に進めることができないからです。
つまり、とりあえず受けることによる目的は就活序盤において有効ですが、そのあとはあまり意味がないのです。わかりやすくいうと、いつまでも「ほかにもっといい企業はないかな」と探しているのは時間がもったいないということです。
たくさん選考を受けることで力をつけられますから、数こなしていくことは大切ですが、就活中盤からにおいては視野を広げることを目的とした“とりあえず受ける”ではなく、“自分の興味のある企業”“内定に結びつく企業”を選んで受ける必要があるのです。
このように、限られた時間の中で効率的に就活を進めていくためには、その時にすべきことを考えて行動しなくてはなりません。ですから、いつまでもとりあえず受けるというスタンスで就活をするのではなく、ある程度将来像が明確になってきたら就活のやり方を変えていきましょう。
おわりに
とりあえず受けるというのは、視野が広がりますし、力もつけることができるため就活序盤においてはとても有効的です。また視野が広がり、力がつくだけでなく、やり方次第では内定率もグッと高めることもできます。
しかし、ただただとりあえず受けるではいけません。視野を広げ、力をつけていくためには受ける企業の選定と対策が重要となります。つまり、とりあえず=手抜き・適当というわけではないということです。
とりあえず受けるうえでも、しっかりと企業は選ばなくてはなりませんし、選考を受けるうえでは対策も欠かせません。1つ1つを丁寧にこなせないと時間を無駄にしかねないのです。
それらをしっかりと理解し、正しいやり方で選考を受けていきましょう。そのためにもプロによるサポートも欠かせませんし、キャリchもあなたのお手伝いがしたいです!ぜひともコロナ禍で難しい就活をキャリchと一緒に乗り越えていきましょう。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。