野球経験者は就活で有利になる?噂の真相と強みを最大限活かす方法を解説
2023年3月17日
部活をしてたなら、いろいろな経験を面接で話せますね。
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
はい、僕は野球部でした。「就活では野球部での経験は有利になる」と聞いたので、正直なところ、就活は楽に進めばいいなと思っています。
それは少し危ない考えですね。 余裕だと思っていると、足元をすくわれるので、しっかり対策しなければいけません。
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
でも、実際にはどうなんでしょう?野球部は就活に有利なんですか?
確かに野球経験者は就活で有利になるけど、せっかくの強みも、把握していなければアピールできません。このコラムで野球経験者ならではの強みや野球経験を活かす方法を一緒に確認しましょう。
キャリアプランナー 岡田
就活で野球経験者は有利になるのか?
野球部は就活で有利になるという噂を聞いたことがあると思いますが、実際はどうなのでしょうか?
結論から申し上げますと、野球部(野球経験者)は就活で有利に働くことが多い傾向にあります。なぜなら野球経験者は厳しい練習を耐え抜き、チームワークが必要な環境に身に置いたことから、心身ともに質が高く、チームワークへの適応力が高いからです。
これは野球部に限らず、サッカーやバスケットボールなどのチームでのプレーが要求されるスポーツをはじめ、心身ともに鍛えられるスポーツ経験者全般が就活に強い傾向にあります。
ただし、ただ「野球部でした」というだけで内定がもらえるわけではありません。野球経験者ならではの強みを把握し、それらを上手にアピールしないとただの野球経験者という肩書だけになってしまいます。
そうならないためにも、次項より野球経験者ならではの強みについてチェックしていきましょう。
野球経験者ならではの強み
野球経験者をはじめとしたスポーツ経験者=体育会系学生は就活で有利な傾向があります。しかし、ただただ「スポーツ経験者です」と語るだけでは意味がありません。野球経験者ならではの強みをしっかりとアピールしなくてはならないのです。
ここでは、そんな野球経験者ならではの強みについて解説します。野球経験者ならではの強みはすなわち、野球経験者が有利だと言われる理由ということになりますので、しっかりと確認していきましょう。
ガッツがある
野球経験者はとにかく“ガッツ”があります。なぜならレギュラーを獲得するために目標を掲げ、目標達成のために厳しい練習を乗り越えてきたからです。
その結果、目標を達成するための継続力や我慢強さ、粘り強さなどを兼ね添えることができ、そのガッツさが厳しい環境に身を置く社会人にとって重宝されるのです。
新卒の場合、学生には仕事の実績がないことから、スキル面などから学生を見極めることが難しいです。そのため、“仕事に対してどれだけ本気で向き合ってくれるか“という視点から学生を見極めることとなるため、このガッツの有無は採用に大きく影響されるのです。
実際にどれほどガッツがあるかは個人差がありますが、少なくても企業側は野球経験者というだけで「ガッツがある」と判断しますので、採用が有利に運ぶ傾向があり、これは野球経験者ならではの大きなメリットだといえます。
体力や体の強さがある
厳しい練習やトレーニングを乗り越えた野球経験者はガッツだけでなく体力や体の強さも兼ね備えています。この体力や力の強さは、「どんな辛い仕事も耐え抜いてくれるだろう」「体調を崩すことなく、休まずに出社してくれるだろう」と期待を持つことができることから、就活において重宝されます。
どんな会社も仕事の生産性を考えれば休まずに出社してほしいと考えますし、全力で働いてしてほしいとも思っていますので、わざわざ体の弱そうな人を採用することはありません。
ですから、スポーツ経験者ということで無条件に体力面を保証されることとなり、企業から高く評価されるのです。これはスポーツ経験者ならではの特権だといえます。
また、強靭な体力を兼ね備えるほど厳しい練習を耐え抜いてきたということで、精神面でも高く評価されます。このように、心身共に質を高めている野球経験者は就活において有利に働くことが多いのです。
協調性があり、チームでの行動ができる
チームワークが必要なスポーツを経験したということで、協調性やチームで行動する力を兼ね備えています。会社は組織ですので、この協調性やチームで行動する力は必須スキルとなることから野球経験者は無条件に高く評価されることになります。
また、協調性やチームで行動できる人は「コミュニケーション能力の高さ」も評価されます。近年ではスキルよりもこのコミュニケーション能力を重要視している企業が増えているため、コミュニケーション能力の高さを評価されるとグッと内定に近づけます。
さらに野球経験者は「縦社会」に厳しいというイメージがあることから、上司やお客様との付き合い方も上手だと評価されます。この縦社会への慣れはチームで行動ができるからこそ身につけられるものですので、野球経験者ならではの特権です。
野球経験者は挨拶や礼儀作法も身についているので、マナー指導などの必要はなく、入社後すぐに即戦力としての活躍を期待されます。
野球経験を最大限活かす方法
野球経験者には様々な強みがあり、それらは就活において有利に働く要因となります。たいていは野球を経験していれば自然に身につくことではありますが、ただただ「野球経験者です」と語るだけでは、あなたの魅力は伝わり切りません。
野球経験から就活を有利にするためには、自らアピールしていかなくては意味がないのです。また、野球部はあなた以外にもたくさんいますので、他の学生と差をつけ、あなたの魅力を全面的にアピールしていくためにも、これから紹介する「野球経験を最大限活かす方法」をしっかりとチェックしてきましょう。
野球を通して身につけてきた心身の強さを前面に出す
野球経験から培ってきた、継続力や我慢強さ、強靭な体や体力などを全面的にアピールしていきましょう。これらは野球経験ならではの強みですし、企業側に好まれる要素ですので、アピールしないわけでにはいきません。
しかし、ただただ「我慢強いです」「体力があります」と語るだけでは面接官に何も響きませんので、これらを裏付けるためのエピソードと共に語るようにしてください。
まずは具体的に野球経験からどのようなことを得たのかを考えます。今までの経験や自己分析から、自分がどのように成長したのかを考えましょう。
そこから実際に面接で語る際には、どんなチームで野球を行い、どのような経験をしたのか、そして経験からどんなことを得たのかを具体例と合わせて述べましょう。
しかし、的外れな強みを語らないように注意しましょう。「継続力」を求めている企業に対し、「体力」や「体の強さ」ばかりをアピールしても的外れですので、意味がありません。
そうならないためにも企業研究から企業が求める人物像を把握し、その企業に合った強みをアピールするように心がけてください。企業が求める人物像に近づけ、野球経験ならではの強みを語れば好印象間違いなしです。
ただし、過度なアピールはかえって悪印象ですので、意欲を示すことと謙虚さのバランスを考えながら話すようにしてください。
野球経験を今後どのように活かしていくのかを語る
野球経験を通して得たこと、学んだことを今後どう活かしていくかを語りましょう。仕事について実績のない就活生には、これまでの経験から仕事への可能性をチェックしますので、学生側から仕事への可能性を提示するのは効果的です。
そのために意識したいのが、“その企業を通してのキャリアプランを話すこと”です。ただただ「〇〇を得たので、それを活かしていきたい」では面接官の心を掴むことはできません。どこでも通用するような内容ではなく、“その企業だからこそ成し遂げられるキャリアプラン”を語るのです。
ですから、野球経験から得たことや学んだことを、“その企業”でどう活かしていきたいのかを「〇年後には△△をしたい」など、数字を用いりながら話を具体化させ、語りましょう。
野球の経験がどのように希望企業で活かせるか具体的な表現に迷った場合は、キャリchの「就活相談サポート」の利用して見つけるのもオススメです。エントリーシートや面接でアピールする内容に不安がある人は、気軽に参加してください。
野球経験が活きる仕事と探し方
野球経験は多くの業界、企業に重宝されますが、その中でも特に活きる職種がいくつかありますので、ご紹介していきます。また、合わせて野球関連に関する仕事や、仕事の探し方も合わせてご紹介していくのでぜひ最後までご覧ください。
一般企業の営業職
野球経験者が兼ね備えている心身の強さは、一般企業の営業職で活かされます。営業職は企業や消費者に対して商品やサービスの購入を促し、契約を取り付ける仕事です。
対人での仕事ということで、相手にわかりやすい表現で伝える能力や、粘り強さなどが求めれられることになります。そして野球経験者はそんな営業職が求めている強みやスキルを兼ね備えいることから、大変重宝されるのです。
また、野球経験者は上下関係やチームでの行動することにも慣れていますから、人付き合いのうまさを評価され、仕事においても結果を残すことができるのです。
野球用品メーカーの営業職なら、野球関連の仕事をしながら今までに身につけた心身の強さを活かせため、野球関連の仕事をしたいという人にもオススメの職種です。
野球用品メーカー
野球用品メーカーは、野球経験を活かすことができますし、野球関連の仕事として多くの学生から人気のある職種です。有名な企業として「アシックス」「ミズノ」などが挙げられます。
野球用品メーカーは商品の企画から販売などを手掛けます。野球をする上で心地の良い商品を作る必要があることから、野球経験者による知識は大変重宝されます。
インターンシップが選考の一部となっているケースが多いため、インターンシップには積極的に参加するようにしましょう。まずは企業の商品について理解を深め、愛することからです。
年収は一般企業よりも少し高めの印象で、「ナイキ」などの海外メーカーなら少し高くなる傾向があります。
プロ野球団
野球関連の仕事として「野球選手」の次に思い浮かぶのがプロ野球団でしょう。野球団は選手のフォローから野球観戦をするお客様のために働く職員です。
具体的な仕事内容として、自社ショップの運営スタッフ、スポンサー営業、プロモーション活動、広告制作、事業戦略、チケット企画など、様々です。
多忙な割に給料は並みといった印象が強いですが、野球が好き、野球関連の仕事はしたいという人にはやりがいを感じる魅力的な職種です。
基本的に就活ナビサイトから応募することが可能ですが、もし好きな球団がある場合は直接HPから求人情報をチェックしてみましょう。
メディア事業
球団サイトの運営、スポーツWebメディア、スポーツライター、球団を世間にアピールする工法など、野球に関するメディア事業も野球経験を活かせる職種の1つです。近年ではWeb業態が発達していることから求人も多いです。
自分がどのような形で野球と関わっていきたいかによって目指すべき職種は異なってきますが、野球に関する知識などをアピールしていけば、どの職種からも好まれること間違いなしです。
広報の場合には野球団に所属する形となりますので、野球団の求人から応募するようにしてください。
審判
審判員も野球関連の仕事の1つです。審判員はプロ野球や学生の公式戦など様々な場面において存在します。
審判の年収は選手と同じく、「単年契約の年俸制」である場合が多く、プロ野球の場合、契約先はNPB(日本野球機構)になります。1軍に定着すれば1000万円ほどもらえますが、2軍審判で最高年俸345万と差が開きます。
近年、審判員の一般公募はほとんど行われておらず、プロの審判になるためには「NPBアンパイア・スクール」の受講から目指すのが一般的となっています。
審判員になるためにも長い研究機関があるなど、キャリアを積むまでに長期間が強いられる職種であることから狭き門であることは間違いありません。
そのほか
その他にも「野球選手」をはじめとした野球関連の仕事はたくさんあります。下記に一覧でご紹介していきます。
- 監督
- コーチ
- 通訳
- 用具スタッフ
- スカウト
- グランドキーパー
- トレーナー
- スポーツカメラマン etc…
野球関連の仕事だけでなく、さまざまな業種を視野に入れ就活をする場合、就活のプロに相談するのもオススメです。野球経験から得た強みやPRポイントを、企業に的確に伝えるアドバイスがもらえます。
キャリchの「就活相談サポート」では、あなたの自己分析をしっかりサポートするので、ぜひ活用してくださいね。
野球関連の仕事を探す方法
- 就活総合ナビサイト
- スポーツに特化した就活サイト
- 就活エージェント
- 監督からの紹介
1つ目は「リクナビ」や「マイナビ」などの就活総合ナビサイトの利用です。リクナビやマイナビにはたくさんの求人情報が掲載されていますので、フリーワードより「野球」などと検索すれば野球関連の求人を見ることができます。
2つ目が「スポーツに特化した就活サイトの利用」です。体育会系学生に特化した求人・説明会情報が掲載されていたり、サイトからエージェントを利用することで体育会系学生に理解のある企業や特別選考ルートがある企業を紹介してくれたり、スポーツ経験を最大限活かすためのフォローなどを行ってくれます。
ここでいくつか野球経験者をはじめ、体育会系学生に特化した就活サイトをご紹介するので、自分に合った就活サイトをぜひ利用してみてください。
- ジールコミュニケーションズ
→体育会学生向けの就活支援サービスを行っています。独自の強いパイプから体育会学生に特化した企業を紹介してくれます。若くて実績のあるカウンセラーが揃っており、内定獲得までのサポートを行ってくれます。
- スポナビ2024
→体育会学生に特化した就活支援サイト。社員全員が体育会出身ということで、体育会学生ならではの悩みなどを理解してくれます。全国各地にイベントを開催しているので、体育会学生は登録必須です。
- アスプラ2024
→体育会学生に特化した就活支援サイト。体育会限定の非公開求人や特別セミナーの情報を入手することができます。体育会学生ならではの就活ノウハウなども掲載されています。
様々な就活サイトがありますので、自分に合った使いやすいサイトを利用してみてください。
そして3つ目が「就活エージェント」の利用です。就活エージェントを利用すれば、あなたに合った企業の紹介から、野球経験ならではの強みを存分にアピールするためのお手伝いをしてくれます。
また、就活エージェントは独自のパイプから就活サイトでは公開されていないような企業情報を持っていますので、野球経験を活かした仕事をしたいという人は特に就活エージェントを頼るべきです。
最後に4つ目として、「監督からの紹介」です。自分が所属している部活、チームなどの監督から野球関連の仕事を紹介してもらう手段です。もちろん紹介してもらえるかは監督次第ですが、聞いてみるとよいでしょう。
おわりに
野球経験者は、厳しい練習を耐え抜いたことから、我慢強さや継続力、強靭な体力や体の強さを兼ね備えていることから就活で有利になることが多いです。
しかし、ただただ「野球部です」というだけでは就活が有利になることはありません。しっかりと心身の強さをアピールし、企業が求める人物像に近づいて初めて評価されるのです。
残念ながらそれに気づかず、ただただ「野球経験者」という肩書だけで就活を行っている人が多いのが現状です。しかしそれでは当然内定は遠のきます。
そうならないためにも、しっかりと野球経験者ならではの強みを把握し、自分を上手にアピールしていってください。
もし、どうアピールしていけばいいのかわからないという場合はぜひともキャリchを頼ってください。キャリchが開催するイベント「就活相談サポート」では、野球経験者ならではの強みとあなたの良さを最大限に引き出し、内定獲得のためのサポートを行っています。
また、独自のルートから入手した、求人サイトには掲載されていないような優良企業の紹介なども行っています。
就活で有利になりえる強みをたくさん持っている野球経験者。その肩書を使わない手はないですよ!全面的に野球経験者という肩書をアピールし、就活を成功させましょう!
就活相談サポートに参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。