【22卒2月の就活事情】本格化する就活とコロナによる影響
2022年3月24日
22卒の就活本格化ももう目の前。皆さんは準備できていますか?
22卒の就活はすでにコロナの影響を大きく受けており、それを実感する人も多くいるのではないでしょうか。コロナの影響は日々変わってきますし、思うように就活ができていないと悩む人もいることでしょう。
しかしコロナでつらいのは皆一緒です。そのため、「コロナだから」という言い訳はできません。みんな同じ条件の中、就活をしていくのですから、そこで内定がもらえないのは“自分のせい”なのです。
では、そんなコロナ禍においてどうすればいいのでしょう。
それは“情報”です。いかに情報を集めることができるかで周りと差をつけることができるのです。
ですから、常にコロナによる就活への影響や“今”の就活事情について把握しましょう。今回はそんな22卒2月のニュースをまとめていきます。
目次
【2/8】21卒の約9割がWeb面接を経験!22卒においても対策必須
新型コロナウイルスの影響から21卒の就活では多くの学生が「Web面接」を経験しましたが、実際にはどれぐらいの割合で経験したのでしょうか?
21卒の実績は22卒にも大きな影響しますので、具体的な数値からWeb面接の重要性についてひも解いていきましょう。
21卒の多くがWeb面接を経験
PR Timesが株式会社学情によって21卒3月卒業を対象に「就職活動の振り返り」をテーマにしたアンケート結果を掲載しました。その結果には実に21卒の87.1%もの学生がWeb面接を経験したそうです。(出典: PR Times )
ここまでWeb面接を経験した学生が多い理由は言うまでもありませんね。そうです。“新型コロナウイルス”による影響から21卒の多くがWeb面接を経験することになりました。
はじめは学生、企業とも困惑があったものの、互いに対応できるようになり、最終的には企業側からの情報提供・サポートで嬉しかったこととして「企業理解ができた」「複数の日程から選択できた」などの声が上がりました。
感染拡大防止の目的から行われたWeb面接は、あっという間に21卒の主流選考となったことがわかり、そしてこのWeb面接はコロナの影響が落ち着いていない22卒においても主流選考になることとなります。
22卒含め、今後の就活においてWeb面接は対策必須となる
コロナ感染拡大防止を目的として行われたWeb面接ですが、22卒においてもコロナの感染が収まる気配はないことから、これからも多くの学生が経験することとなるでしょう。
また2月においては「緊急事態宣言」も発令されていることもあり、外出が自粛されていることから学生と企業との接触は難しく、すでに始まっている選考のほとんどがオンラインによるものです。
それに企業側も社員を守る義務もありますから、緊急事態宣言が解除されてもしばらくはオンラインによる選考となるでしょう。そのことから、例年の数値から見ても22卒のWeb面接は必須となることがわかります。
21卒は学生・企業側ともに慣れないWeb面接ということで、多少許された部分もありましたが、Web面接が主流選考となった今ではミスは許されません。ミスは「対策不足」として悪評価なのです。
ですから、22卒の学生はWeb面接の対策が絶対に欠かせないですし、Webによる就活そのものにも慣れておく必要があるでしょう。21卒においてもWeb面接を通して嬉しかったことがいくつか上がったように、オンラインを通して得られるものはたくさんありますから、情報を拾い忘れてしまわないように注意しましょう。
また、コロナの感染拡大防止だけでなく、Web面接は学生にとって「交通費が浮く」「移動時間を削減できる」などといったメリット、企業にとって「経費・時間削減」「手間が省ける」といったメリットが存在することから、今後コロナが落ち着ていも「一次面接だけWeb面接」とする企業が増えることが予想されます。そのため、23卒以降の学生もWeb面接・オンライン就活はしっかりと対策しておきましょう。
【2/11】東大というブランドは今や通用しない?
「頭のいい大学を出ればいいところに就職できる」そんなジンクスもなくなりつつあるそうです。なんと頭のいい大学の代表ともいえる「東京大学」がもう就活市場においてはあまり重宝されていないというのです。
その真相は?なぜ東大というブランドは廃れてしまったのか…?
大学名だけでは通用しない就活
Yahoo!ニュースによると、コロナ禍による本質的な不安点は“「東大生」の学歴が通用しないというルールだそうです。この問題は”すでに“起きており、向き合っていかないとならない大きな問題となっています。(出典:【就活戦線異状あり】東大生でも内定ゼロの現実! なぜ、いま子どもの就活に親の「協力」が必要となるのか
この問題を簡単にいうと、“東大ブランドでも平気で落ちるのが現在の「就活」”ということです。一昔前までは「東大は就活で無敵」というイメージが横行していましたし、東大に限らず学歴や大学名が就活を大きく差数するとされてましたが、今はそうじゃないんです。
その主な理由は、実際に仕事において重要なのは頭の良さだけでなく、その頭の良さをどう活かすかが相性において重要なポイントとなっているからです。つまり、「頭のいい学生=優秀」と一筋縄ではいかなくなったというわけです。
言い方を変えると、東大なのに受からないのは、“東大という肩書”だけに頼り切っている学生が多いということです。その結果、多くの学生は学歴だけで学生を判断しなくなり、そのさらに奥を見極めるようになったことから、東大でも落ちるのが当たり前の就活となったのです。
やり方次第で大逆転が狙える22卒の就活
東大というブランドが通用しないということは、言い換えれば学歴関係なしにどの学生も十分通用するということです。つまり、たとえ世間的に頭の良いとされる大学出身じゃなくてもやり方次第で東大以上の力を発揮できるというわけです。
先ほどもお話ししたように、企業は頭のいい人を求めているのではなく、企業に貢献できる人材=頭の良さを企業に活かせる人を求めています。そのため、ここでアピールすべきは大学名ではなく、いかに自分が企業に合っているかを示さなくてはならないのです。
企業に貢献ができる、企業が求める強みを持っているといったことは大学名だけでは伝わりませんし、大学名はそもそも関係ないのです。簡単にいうと、いくら頭が良くても企業で活かせなければ何の意味もありませんし、反対に頭のいい大学じゃなくても企業側にとって魅力的な強みがあれば受かるというわけです。
ですから、頭のいい人もそうでない人も大学名にこだわるのではなく、自分そのものの本質をアピールできるよう、就活対策をしていきましょう。もう「有名大学出身=就活で有利」という時代は終わりつつあるのです。
【2/12】感染歴のある就活生の不安
感染者数が4桁行く日も珍しくなくなった最近の日本。そんな中で「コロナに感染したことがある」という22卒も少なくありません。
しかし、既に完治はしているものの「コロナに感染したことがある」という要因から様々な不安を抱えているそうです。
感染歴がある人が気にする面接での問題
Yahoo!ニュースによると、昨夏にコロナに感染した就活生が「面接」への不安を募らせているそうです。具体的には、面接でコロナに感染したことがあるかどうかを聞かれたらどう答えればいいのかわからないというのです。(出典:昨夏コロナに感染した就活生の不安「面接で聞かれたらどうしよう」)
感染したことによって「自粛をしていなかった」「自分の体調管理ができない」と思われるのではないかと不安を抱くことで、感染したこと自体を隠したいと考える就活生もいます。
また、コロナに感染すること自体は悪いことではないものの、「コロナにかかったんだ」という世間の冷たい目を向ける人がまだまだいることもあり、余計にどう答えればいいのかわからないと悩むのです。
実際、経緯や対処の仕方で学生への見方が変わるのは確かですから答え方は意識しなくてはなりませんが、正しく答えられればなんの問題もありませんので、過剰に心配する必要はないでしょう。
感染したことで“出遅れ”を気にする人も
感染したことを面接で聞かれるのが怖い、どう答えればいいのかわからないと悩む人が多い中、感染したことで就活に対して出遅れを感じている人もたくさんいるようです。
多くの就活生は3年夏ごろからインターンや就活イベントなどに参加し、就活を本格化させていきますが、夏にコロナにかかってしまった人はインターンや就活イベントに参加できず、また大学に行けないことでゼミや講義などにも参加できないことで周りから遅れを取ってしまったのです。
もちろんまだまだ間に合わせることは可能ですが、就活はいかに情報を収集できるかがポイントとなりますので、遅れを取り戻すためには就活エージェントなどのサポートを借りながら就活をしていくと良いでしょう。
【2/19】就活生の「テレワーク」への向き合い方
今となっては当たり前の働き方となった「テレワーク」。社員にとっても安心な制度ですし、会社にとっても交通費削減・オフィス縮小によるコストかっとなどといったメリットもあるため、コロナが落ち着いてもテレワークの導入を続ける企業は多いでしょう。
そんな当たり前となったテレワークですが、社会人だけでなく就活もテレワークに関する見方が様々だそうです。
テレワークがあるかどうかで企業を判断する就活生
#SHIFTによると、22卒の就活生は「テレワーク」への意識が強い傾向にあるそうです。昨年より猛威を振るっているコロナの影響や国からの要請によって多くの企業が「テレワーク」を導入し、その影響から就活性もテレワークについて考えているのです。(出典:就活で「テレワーク」重視は6割 入社後の人間関係構築には不安も)
#SHIFTが調査したアンケートでは、企業の新卒採用にプレエントリーする際、テレワーク制度を重視するかどうかを尋ね、「重視する」が16.6%、「どちらかといえば重視する」が40.6%となり、実に半数以上もの学生がテレワーク制度のある企業を選びたいと考えているのです。
また、入社する企業にテレワーク制度があれば利用したいかという質問に対してもテレワークの利用思考は77.1%にも及んだことから、多くの学生は企業にテレワーク制度を求めており、かつ企業選びの際にも重要視する項目だといえるでしょう。
実際、コロナの勢いは衰えることを知りませんので、感染予防対策としてテレワークが行えると安心でしょうし、テレワーク制度がある会社に対して“社員のことをちゃんと考えてくれている”という印象もあることから、テレワークの有無はチェックしておくべき項目です。
テレワークで働くことによる不安もある
社員の安全を守る姿勢や、新しい働き方に柔軟な対応ができていることから、テレワークを重視する学生が多いです。しかし、それと同時にテレワークによる不安点も上がるのです。
具体的な不安点とは、“社員とのコミュニケーション”です。テレワークが多ければその分社員との接触は減るわけですから、まともにコミュニケーションも取れず、関係を構築できるかと不安を抱えてしまうのは当然でしょう。その結果、“入社後すぐにテレワークになるのは不安”と悩みを抱える学生が多くいるのです。
感染予防として新入生歓迎会などを行う企業もないでしょうし、入社早々テレワークで働くことになる可能性も十分高いため、社員とのコミュニケーションを重視したいのであればテレワークを週どれほど導入しているのかなどをチェックしておくとよいでしょう。
【2/26】興味がある分野で仕事したい人が減った?
仕事探し・企業探しをする上でまず意識すべきは「自分の興味のある分野」という考えはもう古い?コロナ禍における“今”もっともの重要視されるものは何なのか…。
興味がある分野よりも“安定”を求める22卒
JIJI,COMによると、新型コロナウイルス流行後の就活において、「興味のある分野で仕事したい」という人が減ったというアンケート結果が出たそうです。(出典:就活生の「会社に求めること」に関するアンケート結果を公開 コロナをきっかけに「興味のある分野で仕事をすること」が約16%減)
JIJI,COMは、「会社に求めること」というアンケートを新卒向けに実施し、新型コロナウイルス流行前では役45%の学生が「興味のある分野で仕事したい」と答えていました。就活は今後の人生を左右するほど重大な決断する場ですので、自分がしたいことを尊重して企業選びをするのは当然ですので、当たり前の結果でしょう。
しかし流行語のアンケートでは「興味のある分野で仕事したい」の割合は16.6%減少し、その結果「安定」や「成長」を求める就活生が増えたというのです。その理由はやはりコロナによる恐怖でしょう。
コロナによって採用企業が減少し、自分のやりたいことなんてできないだろうという思い込みや、解雇された人たちが多くいる現状に「解雇のリスクがない安定した企業がいい」「万が一に備えてスキルを身に付けておきたい」という思考へと変わったのです。
実は選択肢自体はさほど狭まっていない
コロナによって採用企業が減少しつつあるものの、22卒においては回復傾向にあり、思っている以上に多くの分野・企業が就活市場に参戦しています。ですので、はじめから諦めたり自ら選択肢を狭めてしまう必要はないのです。
確かに航空系や旅行系業界などでは採用活動自体を取りやめていますが、それ以外の業界や企業はコロナと上手に付き合えるようになってきていますので、22卒の就活は過剰に心配する必要はありません。
ですから、自分の興味がある分野、自分のやりたいことを尊重してください。就活エージェントなどのプロを頼れば必ずいい企業と出会えます。
おわりに
22卒の就活もコロナの影響を大きく受けます。そのため、常に“今”の就活事情を把握しておかなくてはなりませんし、それらに柔軟に対応する必要があるでしょう。
特に3月は一斉に就活が本格化されますから、しっかりとついていかないとあっという間に置いて行かれ、内定は遠のきます。
そうならないためにも、ニュースをこまめにチェックし、大学のキャリアセンターや就活エージェントから就活に関する情報を仕入れ、できる範囲で行動量を増やしていきましょう。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。