SPI3はどう対策する?勉強を始める時期や科目別の対策も紹介

 2023年3月31日

「浮かない顔をしていますが、何か悩み事ですか?」

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

「SPI3の試験をどうやって対策しようか考えていたんです。」

「効果的な勉強法を知らないと、効率のよい対策ができないですもんね。」

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

「そうなんです。科目も多いからどこから手をつけたらいいのか…。」

「それなら試験によく出る問題の対策から始めましょう!SPI3はしっかり対策すれば、それほど難しい試験ではありません。本記事ではSPI3の対策の仕方を解説します。しっかり対策して合格を勝ち取りましょう!」

キャリアプランナー 平崎

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SPI3とは?

SPI3とは?

SPI3とは、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが作成している適性検査です。一次面接前などで多くの企業が取り入れています。企業によっては、SPI3ではなくSPIと記載されているケースがありますが、SPIと表記されていれば現在の主流であるSPI3を指しているといった認識で問題ありません

SPI3にあるのは、能力検査と性格検査の2種類の試験です。なお、SPI3は以下の表のとおり、対象者別に種類が異なります。

種類 対象
SPI3-U 大学新卒向け
SPI3-G 中途採用向け
SPI3-H 高卒向け
GSPI3 外国人採用向け

種類によって難易度も違うため、間違えた内容で対策しないように注意が必要です。

SPI3の目的は?

SPI3は、一般的な社会人に必要とされる知力やコミュニケーション能力などの基本的な資質を見ています。現在では、企業の9割以上が新卒採用に適性検査を取り入れているといわれており、入社試験を受ける上で適性検査はほぼ必須です。

仕事の適応力だけでなく性格面においての職場順応力も試されており、SPIの結果からどのような職務が向いているのか、企業側は考え始めます。

このように、企業に採用されるためにはSPI3の結果が重要です。しかし、SPI3をはじめ就職活動に一人で取り組むことに不安を抱えている就活生は多いでしょう。

キャリchの「就活相談会」では、無料でプロのキャリアプランナーへ相談できます。就活に不安のある就活生はぜひ活用しください。

SPI3の実施形態

SPI3の実施形態は4つあり、それぞれの特徴は以下の表のとおりです。

実施形態
ペーパーテスト
  • 企業が準備している会場で
    マークシート形式での試験
  • 能力検査70分で70問出題
    • 言語40問
    • 非言語30問
  • 性格検査40分で300問
テストセンター
  • 専用の会場でパソコンを使用した試験
  • 能力検査35分
  • 性格検査30分
インハウスCBT
  • 受ける企業でパソコンを使用した試験
  • 能力検査35分
  • 性格検査30分
WEBテスティング
  • 自宅でパソコンを使用した試験
  • 能力検査35分
  • 性格検査30分

企業によっては、英語の試験もあります。それぞれの実施形態によって、会場が変わったり、試験時間が変わったりするため、受ける企業がどの形態で試験をするのかしっかり確認しておきましょう。

SPI3の能力検査とは

SPI3の能力検査とは

SPI3の能力検査とは、社会人として必要になる知的能力を測定する検査です。合理的な思考や効率的に物事を処理できる能力など、実際に求められるスキルを把握できます。

能力検査に明確な合格基準点はありません。求める人材の基準は企業によって異なるからです。そのため、目指す企業のレベルが高ければ高いほど、必要となる得点も高くなるといえるでしょう。

明確な基準がないからこそ、どれだけ対策をしたらよいかなど、SPIに関する悩みはつきものです。こちらの記事ではSPIに限らず就活にまつわるさまざまな悩みにプロがアドバイスしてくれています。現在悩みを抱えている就活生は、ぜひ参考にしてください。

言語の対策

言語の対策

SPI3の能力試験の言語は、語彙力や文法などの言語能力を測定する科目です。いわゆる国語の問題で、言葉や文章の理解力が試されます。レベルは中学〜高校程度となっており、SPI3の試験では必ず出題されるため、対策は必須です。

出題される問題の正答率が良ければ難易度が上がり、悪ければ難易度が下がる形式となっています。出題される問題は、以下の7種類です。

  • 二語の関係
  • 語句の意味
  • 語句の用法
  • 文の並び替え
  • 空欄補充
  • 文節の並び替え
  • 長文読解

ここからは、これらの科目別対策法について紹介します。ぜひ、SPI3の勉強に活用してください。

二語の関係

二語の関係は、二つの語句と同じ二語関係に該当するものを選択する問題です。二つの語句の意味を考え、関係性を汲み取る必要があります。以下8つの二語関係を覚えておくと、問題を解きやすくなるでしょう。

二語関係
類義語 突如と不意
対義語 光と闇
包含関係(含む) 牛肉:肉
牛肉は肉に含まれる
包含関係(含まれる) 文房具:セロテープ
文房具はセロテープを含む
役割 印刷機は印刷の役割がある
原料 紙は木が原料である
並列 日本とアメリカは国という集合の要素である
セット関係 ペットボトルと飲料水はセットの関係

これらの二語関係を理解できれば、さまざまな問題に応用できます。そのため、前提知識として頭に入れておくことが大切です。

語句の意味

語句の意味は、問題文の意味と合う語句を選択する問題です。語句の意味を理解しているかが大切で、それぞれの漢字の意味をしっかり考えながら解いていきます。

この問題でも語句の意味をすべて暗記する必要はありません。知っている語句を省く消去法を使用すれば正答率をあげられるでしょう。以下の表は、語句の意味の一例です。

語句 意味
詭弁(きべん 間違いを強引に正当化しようとする弁論
奸知(かんち) ずる賢い知恵
漸次(ぜんじ) しだいに
安閑(あんかん) やすらかで静かなさま
崇高(すうこう) 気高く尊いさま

語句の意味の暗記は、隙間時間を活用するのがオススメです。

語句の用法

語句の用法は、提示された語句と近い用法を選択する問題です。頻出される用法を暗記したり、理解しやすい表現に置き換えたりして解きましょう。

例えば、「理由をあげる」と近い意味で使われるものを選択肢から選ぶとします。このとき理由をあげるは、理由を「挙げる」といった意味になり、違う表現に置き換えると「示す」です。そのため、示すと言い換えられる選択肢を選ぶと、解答の見当がつきます。

文の並び替え

文の並び替えは、バラバラになった文を並び替えて1つの文章にする問題です。消去法を使用して文の先頭を決めたり、接続詞や指示語、数字表現に注目したりすると解きやすいでしょう。

例えば、「しかし」のような逆説の接続詞が頭にある場合、前の文章は逆の説明があると推測可能です。また、「これ」や「それ」といった指示語があれば、すでに提示された言葉の指示語であると読み解けます。

空欄補充

空欄補充は、空欄箇所に適切な表現を入れる問題です。空欄の前後の言葉や表現に注目して、文の内容を推察します。空欄に不正解の解答を当てはめても、意味が通じず違和感のある文になるため、消去法をうまく利用しながら当てはめるのが正解への近道です。

また、前後にある熟語から選択肢と意味がつながる文を推測できます。そのため、熟語の意味や文章のつながりをよく考えて解くようにしましょう。

文節の並び替え

文節の並び替えは、順序がバラバラな複数の文節を正しく並び換える問題で、接続詞や装飾語に注目するのが答えを導くポイントです。装飾語に注目すると、どの文章がどの文章を装飾しているのかがわかり、文のつながりがみえてきます。

文のつながりによってグループ分けできたら、続いて空欄の前後のつながりを確認して正しい順に並び替えましょう。

長文読解

長文読解は、長文を読み解いて設問に解答する問題です。ほかの科目と比べても難易度が高いため、余裕を持って解けるように、ほかの問題を素早く解いてできるだけ時間を残しておく必要があります。

また、長文読解では日頃から長文を読む習慣をつけることが対策につながります。長文に慣れていると問題の理解がしやすくなるため、問題に素早く解答できるでしょう。

非言語の対策

非言語の対策

SPI3の能力試験の非言語では計算や確率、図形などの問題が出題されます。言語と同様、必ず受ける必要があるため、対策は必須です。レベルは中学〜高校程度の数学で、論理的な思考力が求められます。

中高の数学レベルと聞くと、難易度はそこまで高くないように感じるかもしれませんが、公式を理解していなければ、問題は解けません。そのため、早めの段階から対策に取り組む必要があります。非言語で出題される主な科目は以下の9つです。

  • 推論
  • 表の読み取り
  • 場合の数
  • 確立
  • 集合
  • 金額計算
  • 分担計算
  • 速度算
  • 割合

ここからは、非言語で出題されるこれらの科目の対策について紹介していきます。

推論

推論は、与えられた情報から正しい答えを導き出す問題です。情報の図式化や、出題パターンの把握が大切といえます。ルールに従って情報を図式化し、当てはまらない解答を消去法で消しながら解く方法がオススメです。

推論は問題を解くスピードが大切ですが、冷静に情報を整理すればそこまで時間がかかる科目ではありません。落ち着いて、確実に解答できるように意識しましょう。

表の読み取り

表の読み取りは、表から情報を読み取って整理や計算をする問題です。増加率や減少率の計算方法の理解や、計算ミスをしないように正確な計算力をつけておく必要があります。また、表の読み取りでは、パーセンテージを求める問題が多く出題されるのが特徴です。

表のどこの部分に注目して、どういった計算方法を行えば答えが導き出せるのか、問題集を何回も解いて傾向をつかむようにしましょう。

場合の数

場合の数は、何通りの組み合わせや並び方があるのかを求める問題です。問題を解くためには、順列と組み合わせの公式を覚える必要があります。これらの公式を頭に入れておくと、応用問題でも答えの導きが容易です。

ただし、公式に当てはめるだけでは解けない問題もあるため、なぜこの式になるのかといった理屈を理解しておく必要があります。問題集を周回して、公式と意味を頭に叩き込みましょう。

確立

確率は、さまざまな事象が起こる確率を求める問題です。公式を覚えたり、その問題のパターンを見分けたりする必要があります。

確率は「Aが起こる場合の数 / すべての場合の数」で表されるため、場合の数がしっかりと理解できていれば、それほど難しくはありません。そのため、まずは場合の数から対策すると、確率の問題も解きやすくなるでしょう。

集合

集合は、与えられた複数の情報を用いて答えを見つけていく問題です。図を用いて情報を整理します。集合のイメージをつかむなら「ベン図」、計算式を導くなら「カルノー表」と、図や表を使い分けましょう。

ベン図は集合関係を表すための図法で、円などの図形で表し、図形の重なっている共通部分を表現できます。対して、カルノー表は縦と横に条件を書き、その条件が交差する箇所に該当する数値を入れる図法です。問題に合わせて、それぞれの図法を使い分けて答えを導きます。

金額計算

金額計算は、商品を販売したときの損益を計算したり、条件によって異なる割引率を計算したりする問題です。損益算で用いられる7つの用語の理解や公式を覚える必要があります。損益算で用いられる7つの用語はこちらです。

用語 意味
原価 商品の仕入れ値
利益 原価に上乗せした儲けの金額
定価 原価+利益の合計金額
割引額 定価から減額した金額
売値 消費者に販売される金額
利益率 利益の割合
割引率 定価から減算する割引額の割合

これら用語の数値を割り出し、情報を整理して解いていきましょう。

分担計算

分担計算は商品を分割する際、現時点でどれだけ支払っているかを求める分割払いと、複数人で仕事をする際にかかる時間を求める仕事算で答えを求める問題です。

分数の計算や割合・比をしっかり復習して対策する必要があります。どちらも、基礎を押さえていればそこまで難しい問題ではありません。また、問題文のイメージがつかめない場合は、図に置き換えて情報を整理するようにしましょう。

速度算

速度算は、追い越しや追いつき、平均速度にかかる時間を求める問題です。距離、速さ、時間の関係を把握するのと同時に単位にも注意しましょう。速度算の公式は以下のとおりです。

  • 速さ=距離÷時間
  • 距離=速さ×時間
  • 時間=距離÷速さ

また、時間の単位を直す練習も大切です。2.1時間と表されている問題を分に変換する場合は、2時間6分と変換できます。このように、単位の変換を正確に行うのが速度算でケアレスミスをしないためのポイントです。

割合

割合は、全体の割合を求める問題です。表やグラフの作成や、文章を正確に読み取る能力が必要です。問題の内容がつかみづらい場合は、図に表してみると理解がしやすくなります。

割合は、掛け算や割り算といった単純な計算ができれば解ける問題が多いため、問題を繰り返し解き、出題パターンを把握しておけば、そこまで難しい問題ではないでしょう。

英語の対策

英語の対策

SPI3では旅行代理店や外資系企業などグローバルな事業を展開している企業や、英語の業務が必要な企業では、英語の試験が導入されるケースがあります。そのため、志望する職種によっては英語の対策も必要です。

英語の試験は読解力、文章表現力、口頭表現力、聞き取り能力の4技能によって構成されており、英語能力の基礎である語彙や文法の理解力が求められます。形式は選択肢式で、30問程度を20分間で解かなければいけません。

長文は時間をかけなければ解けない問題が多いため、単語や文法などの比較的簡単な問題を素早く解いて、長文問題に少しでも時間を割けるようにしましょう

構造的把握力の対策

構造的把握力の対策

構造的把握力とは、物事の背景にある共通性や関係性を読み解き、構造的に把握する力を指します。難関企業での実施が多く、コンサルティングファームや総合商社、広告代理店、不動産で重要視される傾向にあるでしょう。

構造的把握力は、普段からロジカルな思考を意識する必要があるため、一朝一夕では身につきません。新聞やニュースで、発信元が伝えたい意図や読み手に何を感じてほしいのかを常に考えるようにすると、構造的把握力が身に付き、試験でスムーズに問題が解けるようになります。

企業がSPI3を重要視する理由

企業がSPI3を重要視する理由

多くの企業がSPI3を導入し、選考で活用する理由はこちらの5点です。

  • 志望者の絞り込みのため
  • 自社とマッチする人材か見極めるため
  • 面接で活用するため
  • 入社後の配属決めの参考にするため
  • 学力を把握するため

企業によって採用で重視する点は違うため、どのような意図があってSPI3を導入しているのか知っておく必要があります。

志望者の絞り込みのため

企業側は、よりよい人材の採用を求めています。しかし、志望者全員と面接を行うためには時間的なコストがかかるため、現実的ではありません。そのため、志望者の多い人気企業ではSPI3の結果で志望者を絞り込んでいます

志望者がそれほど多くない中小企業だとしても、企業によって採用数は決められているため、足切りをする基準が必要です。このように、SPI3の結果がどの企業でも重要視される一因となっているといえるでしょう。

自社とマッチする人材か見極めるため

性格検査は、対人の接し方や仕事へ取り組む姿勢など、働く上で重要となる性格の特徴が測定可能です。そのため、性格検査で社風や業務内容にマッチする人材を見極める手段として、SPI3を試験に導入する企業も多くあります。

能力があったとしても、性格が企業にマッチしていなければ、企業に貢献できる可能性は低いでしょう。検査の結果によって、性格に合わない部署へ配属されないためにも、性格検査には素直に答える必要があります。

面接で活用するため

面接対策として、企業によって回答内容を変えたり、自分を大きく見せる回答をしたりする就活生も少なくありません。そのような、就活生の本心を見抜く意味でもSPI3は活用されています。

SPI3を参考に面接すれば、志望者がどのような人間性の持ち主か、より正確に把握が可能です。そのため、SPI3の結果と質問の回答が一致しているかを、企業は確認していると認識しておく必要があるでしょう。

このような深く考えられた面接の対策をしたい就活生に向けて、キャリchでは「面接サポート」を実施しています。自分の面接力に自信がない就活生は、ぜひ活用してください。

入社後の配属決めの参考にするため

SPI3の結果を、入社後の配属決めの参考にしている企業は多くあります。適性のある業務ができる配属先や、性格相性のよい上司がいる部署への配属によって、入社後のミスマッチを減らす目的です。

能力や性格による適性を把握できれば、任せる業務や仕事での声かけの参考にもなります。結果、新入社員の満足度につながり、早期退職のリスクを軽減させるといった狙いもあるでしょう。

学力を把握するため

近年では、大学の入学方法が多様化しており、出身大学や書類だけで学力を測ることは難しくなっています。SPI3は、単純な学力を把握するためにも便利な試験です。

学力と仕事の活躍度合いは直結するわけではありません。しかし、企業の業務を遂行するための学力があるかは、入社前に確認しておく必要があります。必要最低限の学力を持ち合わせているか判断するためにも、SPI3は非常に有益な試験であるといえるでしょう。

SPI3の対策方法

SPI3の対策方法

SPI3は、能力検査だけでなく性格検査も対策すれば、高得点が期待できます。SPI3の対策方法は以下のとおりです。

  • 問題集を繰り返し解く
  • 対策しやすい分野としにくい分野を分ける
  • 性格検査にはなるべく正直に答える
  • 時間を計りながら問題を解く
  • 苦手な分野に集中して解く
  • 隙間時間を有効活用する
  • 共通分野から対策する

それぞれの対策方法について、詳しくみていきます。

問題集を繰り返し解く

問題の傾向をつかむために、問題集を繰り返し解く対策がオススメです。過去問を解くと、どのような傾向の問題が出題されるのかの把握ができます。

問題の傾向がわかれば、余裕を持って試験に臨めるでしょう。問題集は最低でも1周は行い、間違えてしまった問題は重点的な復習が必要です。また、苦手な分野については、問題を何度も解いて練習し、不安要素をなるべく取り除くように対策します。

キャリchでもSPI3の問題集を用意しているため、下記のページからぜひダウンロードし、活用してください。

対策しやすい分野としにくい分野を分ける

SPI3のなかでも、「対策しやすい分野」と「対策しにくい分野」は分けて試験勉強する必要があります。対策しやすい分野は、問題集を繰り返して覚える方法が最適です。

対策しやすい分野を迅速に回答し、それ以外の分野に回答時間の余裕を持たせるように立ち回ると、より高得点を望めるでしょう。以下は対策しやすい分野と、しにくい分野をまとめた表です。

言語 非言語
対策しやすい
  • 二語の関係
  • 語句の用法
  • 文の並び替え
  • 空欄補充
  • 場合の数
  • 集合
  • 割合の計算
  • 速度算
対策しにくい
  • 長文読解
  • 表の読み取り
  • 資料の読み取り

こちらを参考に、対策しやすい分野からの勉強をオススメします。

性格検査にはなるべく正直に答える

性格検査は、企業が求める人材を予想して、理想的な回答をすることも可能です。しかし、企業向けに理想的な回答を続けていると、自分をよく見せる傾向にあると診断されてしまう危険性があります

また、自分を偽った回答をすると適した部署や職務につけない可能性があり、入社後に自らの首を絞めかねません。もちろん、極端にネガティブな回答などマイナスとなりそうな場合にはある程度の対策は必要ですが、基本的に設問には正直に答えるようにしましょう。

時間を計りながら問題を解く

ペーパーテストの能力検査なら、70分で70問が出題されるため、単純計算で1問1分以内で解けないと時間切れの恐れがあります。そのため、練習の段階から本番を想定した環境での対策が必要です。

特に、長文のような難易度の高い問題は、一問解くのに何分かかったか計りながら練習するとよいでしょう。高難易度の問題を解く目安の時間がわかれば、そのほかの問題をどれくらいのペースで解けばよいのかが見えてきます。

苦手な分野に集中して解く

苦手な分野は、解き方がわかっていないケースが多いため、集中的に対策して解き方を頭に入れるようにします。このとき、解答自体を暗記するのではなく、解き方を理解していくことが大切です。

苦手な問題を繰り返し解いて、ある程度解き方がわかってきたら、再度通しで問題集を解きます。このサイクルを繰り返して、苦手な分野を1つずつ潰していきましょう。

隙間時間を有効活用する

1日の勉強時間をより多く確保するためには、隙間時間をいかに有効活用できるかが大切です。特に暗記系の科目は、ダラダラと時間をかけて勉強するよりも、隙間時間に集中して覚える方が知識として定着しやすくなります。

また、長時間の勉強が苦手な人にも、集中力を保てる隙間時間の勉強はオススメです。移動中やお風呂の中、寝る前など、隙間時間を見つけて勉強に取り組みましょう。

共通分野から対策する

SPI3の実施形態は、ペーパーテスト、テストセンター、インハウスCBT、WEBテスティングの4種類です。SPI3の試験はこれら実施形態によって、出題範囲が異なります。しかし、企業によってはどの形態で試験をするのか直前まで知らされない場合があるため、注意が必要です。

そのため、出題されるかわからない範囲よりも、共通で出題される範囲を重点的に勉強する方が効果的といえます。実施形態が事前にわかる場合は、その形態でよく出題される問題を、わからない場合は共通の問題を念入りに対策するようにしましょう。

SPI3の対策に必要な勉強時間

SPI3の対策に必要な勉強時間

SPI3を対策する上で、少なくとも必要となる勉強時間は30時間程度です。もちろん、個々の能力や受ける企業の水準によっても勉強時間は変わるため、一概にはいえません。しかし、問題の傾向を把握したり、問題集を周回したりするためには、少なくとも30時間は必要だといえます。

また、入念に対策するなら50〜60時間程度の勉強時間を確保するのがオススメです。隙間時間などを利用して、少しでも多くの勉強時間を確保できるように努めましょう。

SPI3の勉強は2〜3ヶ月前から

一般的な企業の筆記試験は、広報活動が開始になる大学3年の3月以降から行われます。しかし、志望する業界によっては、もっと早い時期から筆記試験が始まるところもあるため、あらかじめ志望する業界や企業の選考スケジュールのチェックが必要です。

SPI3の対策は、筆記試験が始まる時期の2〜3ヶ月前から始めるのがよいでしょう。なるべくゆとりを持って始めるのがオススメですが、早過ぎるとモチベーションが保てない場合もあるため、ペース配分には注意してください。

SPI3の合格ラインは?

SPI3は○○点以上取れば合格といったような、明確な合格ラインはありません。しかし、ほとんどの企業は足切りとなるボーダーラインを設定しており、このボーダーラインは企業によってさまざまです。

一般的な企業であれば、6〜7割程度を目安にしているケースが多いため、ゆとりを持って8割以上の正答率を目標にするとよいでしょう。また、能力検査の点数だけで判断されるわけではなく、性格検査との合算になるため、試験内容が悪かったとしても、望みがないわけではありません。

SPI3に落ちる人の特徴

SPI3に落ちる人の特徴

SPI3で得点が取れず落ちてしまう人の特徴は以下のとおりです。

  • SPI3の対策をしていない
  • 時間内に解答できない
  • 試験の形式に慣れていない
  • 性格が企業とマッチしなかった

SPI3に落ちてしまう人の特徴を知ると、反面教師として十分に準備した状態で試験に挑めます。現時点での自分がこれらの特徴に当てはまっていないか、確認していきましょう。

SPI3の対策をしていない

まれに、中学〜高校レベルなら難しくないだろうとSPI3の対策をせず、試験を受ける就活生がいます。しかし、中学〜高校時代の知識は意外と抜け落ちてしまっている可能性が高いので、対策は必須です。

時間内に解答できない

SPI3では、制限時間内にどれだけ解答できるかがとても重要です。パソコンで受検する場合は各問題に制限時間が設けられており、解答できなければ無解答として次の問題へ移ってしまいます。そうなると、点数が伸びないため、テストに合格する可能性は低くなるでしょう。

また、ペーパーテストでは問題数が既定のため、時間配分をしっかりして無解答の数を減らさなければいけません。このように、SPI3で合格するためには解答スピードも重要です。

試験の形式に慣れていない

SPI3では、ほとんどの形式でパソコンを使用して試験を行います。そのため、普段あまりパソコンを使わない就活生は対策が必要です。

筆記試験ではスラスラと解ける人でも、パソコンの操作に慣れていないと解答スピードに時間がかかり、本来の力を発揮できない可能性があります。そのため、試験の形式に慣れるといった意味でも、普段からパソコンを使用して問題を解く練習をしておくとよいでしょう。

性格が企業とマッチしなかった

企業によって、どのような性格の人材を求めているのかは異なります。そのため、性格検査の結果が企業の求める人物像と合致しなかった場合、不合格となることもあるでしょう。

また、性格検査では言い方を変えた同じような質問が何問か出題されますが、その解答内容が矛盾している場合、企業からの信用度を得られません。ほかにも、極端な解答が多い場合に扱いづらい人材と判断される可能性もあります。

しかし、企業が求める人材に寄せる解答をしても、入社後や面接でボロが出る可能性があるため、過剰な対策には注意が必要です。

おわりに

SPI3は、対策無しで高得点を望むのは難しく、問題集を何度も解くなどの対策が必須です。今回紹介した対策を行えば、誰でもSPI3の合格を期待できます。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

~就活生へのメッセージ~

まず何から始めれば良いかわからない。そんな就職活動の一歩目をサポートします。