7月で内定なしの就活生が夏採用で「ない内定」から脱出する方法
2023年6月28日
7月になりますが、就活は順調に進んでいますか?
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Aさん
もうすぐ7月なのに、まだ内定がありません、7月時点で内定なしって相当やばいですよね?
7月まで内定なしだとしても、夏採用もあるのでまだ諦めるには早いです。ただ、夏採用は厳しいため、すぐに準備を始める必要があります。
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Aさん
何をすればいいですか?7月に内定がないのは自分だけな気がして怖いです…。
7月時点で内定なしの就活生でも、内定を獲得する方法や対策はありますから安心してください。このコラムで説明しますので、一緒に確認してみましょう。
キャリアアドバイザー 岡田
7月以降にも内定なしの就活生は多い?7月の就活状況について
一般的に、就活は3月にエントリーが開始されますが、全体的なスケジュールについて理解できていない就活生も多いです。
まずは7月と8月での内定なしの就活生の割合について確認し、どのように就活を進めていくべきなのか考えましょう。
7月に内定なしの就活生の割合
「マイナビ 2023年卒大学生活動実態調査(7月)」によると、2023年卒業予定の大学生及び大学院生の、2022年7月時点での内定率は82.9%でした。つまり、8割を越えた学生が7月時点で内定を獲得しており、内定なしの学生は残りの2割です。
ただし、内々定を獲得したからといって、内定をもらった就職先に納得できていない就活生も存在します。実は隠れて就活を続けている学生もいるため、7月になると就活する人が全然いなくなるわけではないです。
しかしながら、実際に8割以上の就活生が7月時点で内定を獲得しているのも事実です。7月時点で内定がない場合は、出遅れていると言わざるを得ません。早急に就活を立て直す必要があります。
8月に内定なしの就活生の割合
「マイナビ 2023年卒大学生活動実態調査(8月)」によると、2023年卒業予定の大学生及び大学院生の、2022年8月時点での内定率は85.8%です。7月では内定率が82.9%だったのに対して、8月時点で内定がもらえた割合の増加はわずか3%程度となっています。そのため、7月も8月も、内定なしの就活生の割合に変化はありません。
7月以降の就職活動は夏採用と言われており、夏採用で内定を獲得する人の割合は、9月をピークに迎えます。そのため、7月から8月にかけて内定なしの状況に変化がなくても、あまり気に病む必要はないです。
しかし、就活をしているのに8月までに1つも内定を獲得できていない場合は、就活の方法が適切でない可能性が高いです。8月以降も就活を続ける場合は、就活の方法を見つめ直すことも大切となります。
キャリチャンでは、就活に悩みを抱いている就活生向けに「就活相談サポート」という個別サポートも開催しています。就活相談サポートでは就活に関する不安や悩みを解決するために、キャリアアドバイザーがマンツーマンで相談に乗ってくれるので、ぜひ活用してください。
就活してるのに7月になっても内定なしの状態におちいる10の原因
就活しているにも関わらず、7月時点で内定なしの状態には、主に以下10個の原因が考えられます。
なぜ内定がないのか原因を解明し、就活のやり方を見直しましょう。
自己分析ができていない
7月時点で内定が1つもない場合は、企業に上手く自分の強みが伝わり切れていない可能性も高いです。
自己分析ができていないと自分の強みや魅力、長所などを把握できず、内定が獲得できません。就活は、自分を売り込むための場なので、自分自身について理解している必要があります。
自分自身について理解していれば、自分にはどのような能力があり、企業にとってどのような利益があるのかを企業にアピールできます。しかし、自己分析が不十分だときちんとした自己PRができず、自分を採用する価値を企業に伝えられません。
自己PRに必要なのは自己分析のため、内定なしの状態が長引く場合は、自己分析を再度おこなうことをオススメします。
企業研究・業界研究が足りていない
企業研究や業界研究は、自分がその分野で本当に活躍できるのかどうかを調べるためにも必要です。研究を深めれば、「企業が求める人物像」や「業界で活躍できる人物像」などを理解できます。
しかし、企業研究や業界研究が不十分だと、自分が向いているのかどうかさえ理解できません。理解できずに就活をすると、一方通行の就活となり選考に落ちてしまいます。
就活は自分をアピールする場ではありますが、企業が見ているのは業界や企業が求める人物像に当てはまるのかどうかなので、見当違いな自己アピールは高評価につながらないです。
企業に合わせた自己アピールをするためには、企業研究や業界研究が必須です。
自分を活かせる企業を選べていない
自己分析や企業研究、さらに業界研究などが不十分だと、自分に適性のある企業や自分が活躍できる企業がわからず、内定を獲得できません。なぜなら、企業は自社にとって必要と感じた学生を採用するからです。
このような失敗をする人は、「自分のやりたいこと」のみから就活の軸を定めている傾向があります。自分のような人間が必要とされているか考えず、自分の希望だけを一方的に押し付けても、内定はもらえないわけです。
就活では自分の希望だけではなく、自分の適性や企業との相性を考慮して志望企業を選ぶ必要があります。自分の強みや価値観などが企業の求める人物像や社風と一致していなければ、高評価にはつながらず、7月になっても内定なしの状態におちいってしまうのです。
志望動機で熱意を伝え切れていない
志望動機が練れていないと、いくらやる気があっても企業には伝わらないです。数多く存在する応募者の中から、なぜ自分を選んでほしいのかを具体的に伝えなければ内定を獲得するのは難しいでしょう。
とくに志望動機は、同じ業界だとしても企業によって使い分ける必要があります。なぜなら、業界が同じだとしても、企業によって考えている将来像や理念は異なるからです。企業理念や企業が考えている将来の姿に合わせた志望動機を考え伝えなければ、就活は成功しません。
これまでの就活で志望動機を使いまわしていた場合は、内定を獲得するためにも志望動機を考え直しましょう。
人気企業・大手企業ばかりエントリーしている
大手企業のみにエントリーしていると、面接どころか書類選考すら通過できず、内定なしのまま7月を迎えてしまうこともあります。
大手企業は経営の安定性や充実した福利厚生、知名度の高さなどから就活で人気がありますが、そのぶん選考の倍率が高いため採用されない可能性の方が高いです。
一方、知名度が低くとも優良企業と呼ばれる企業は数多く存在しますし、知名度だけが就活の全てではないです。人気の企業に入社できても自分に合っていなければ長続きしないので、自分に適した企業に就職することこそが就活の成功といえます。
就活を成功させるためにも、企業の規模や人気度ではなく、自分に適した企業を探すという視点に切り替えましょう。
面接対策ができていない
7月まで内定なしの人は、面接対策ができておらず就活に失敗している可能性が高いです。面接は書類選考を通過しなければ受けられないため、書類通過の数が足りないと面接に慣れておらず、上手なアピールができません。
面接の機会が少なくても、実践に近い経験を積んでおくことが大切です。面接対策をする場合は、自分だけで練習するのではなく、実際に人と話して対話の練習をする必要があります。
また、面接にはそれぞれの企業に合わせた対策が不可欠です。自分の強みがいかにその企業に貢献できるか説明できるよう、何度も練習し、完璧な状態に仕上げましょう。
エントリーシートの詰めが甘い
エントリーシートの詰めが甘いと、書類選考を通過できません。書類選考を通過しなければ面接も受けられないため、就活解禁前から準備を始めた方がよいです。
エントリーシートや履歴書は、就活をする上で一番最初に企業に見られるものです。学歴だけでなく、書類上から感じ取れる就活生の価値観やこれまでの経験が見られます。
エントリーシートの完成度が低ければ、いくら人間性がよくても伝わりませんし、そもそもろくに読んでもらえない可能性もあります。面接でしっかりとアピールするためにも、エントリーシートの完成度を高めることが大切です。
選考が始まっても部活動や研究に集中していた
選考がはじまっても部活動や研究に集中していると、就活の準備を進められず、結果として7月になっても内定なしの状況を作り上げているかもしれません。
部活動によっては、春〜夏に大会がある可能性も高いです。また、理系の場合は大学3年生の後期から研究室に配属し、卒論に向けた研究が忙しくなる場合もあります。3月に就活が解禁されたとしても就活が二の次になる人もいるわけです。
しかし、基本的に就活は準備が命。3月に就活が解禁されたのであれば、数ヶ月は就活に集中できるようあらかじめ調整するべきです。3月以降も忙しいと事前にわかっている場合は、大学3年生の早いうちから就活の準備をおこなうと間に合います。
一方、7月まで部活動や研究に集中していたことを強みにして、夏採用の選考を受けるのもオススメです。集中は決して悪いことではないため、上手に自己アピールに加えながら就活を進めてください。
就活より公務員試験に力をいれていた
公務員が第一希望の場合は、民間企業を受けていなくても仕方ないです。なかには就活と公務員試験を同時並行している人もいますが、公務員試験は倍率も高いため、そちらに集中したい学生も多いでしょう。そのため、多くの公務員志望者が7月時点で内定がありません。
公務員試験に落ちたことがマイナス評価につながるわけではないですが、民間志望にシフトするなら割り切りは必要です。いつまでも公務員にこだわっていると思われると内定につながらないので、気持ちの上でもしっかりと切り替えることが大切です。
就活マナーが身についていなかった
就活では、今後社員として働く上で必要な最低限のマナーが備わっているかどうかも見られます。就活マナーは説明会や面接だけでなく、企業とのやり取りなど様々なシーンでチェックされているので注意が必要です。
たとえば、就活マナーには以下のものがあります。
- 電話やメールのマナー
- 入退室のマナー
- 敬語の使い分け
- 目を見て話す
- 就活に適した身だしなみ
就活マナーのほとんどは、社会人として持つべきマナーと同じです。就活の段階で身につけていれば、社員として表に出ても支障がなく、即戦力となれることをアピールできます。しっかり身につけるようにしましょう。
7月時点で内定なしの就活生でも間に合う就活必勝法
7月時点で内定なしの就活生でも、以下6つの方法を確認すれば就活を成功させられます。
就活では情報収集や準備が必要なので、今から素早く動き出しましょう。
就活エージェントに登録する
就活エージェントとは、求人紹介と就活支援をしてくれる無料サービスです。専任のキャリアアドバイザーがつくため、二人三脚で就活を進められます。
就活エージェントは夏以降も採用活動をしている企業を紹介してくれるので、自分で求人を見つけることに負担を感じている人にオススメです。また、就活エージェントではエントリーシートの添削や面接対策もしてくれます。孤独になりがちな就活を共に進められるため、不安や悩みを抱えている場合も登録するとよいです。
就活エージェントを使った方がよいのか、使うべきか迷っている就活生は以下のコラムも参考にしてください。
関連コラム
就活コンサルタントは使うべき?就活を成功に導く方法とは
就活イベントに参加する
7月まで内定なしの就活生は、この時期に採用活動をおこなっている企業を効率的に見つけるためにも、就活イベントへ積極的に参加しましょう。
就活イベントは、3月の就活解禁を機に多くのイベントが開催されますが、3月を過ぎると減るのが実情です。しかし、7月以降は夏採用がはじまるため、夏採用をしている企業の就活イベントが開催されます。
就活イベントに参加すれば、書類選考を免除して面接に進ませてくれる企業もあります。メリットもたくさんあるため、まずは参加してみるとよいでしょう。
面接対策をおこなう
7月で内定なしの就活生は、面接での評価が低かった可能性が高いので、面接対策が必要です。実戦経験を積む機会が少なくても、面接対策をしておくことである程度は面接のレベルを上げられます。
全体としては、以下の点を意識して対策をおこないましょう。
- はきはきと話す
- 目と目を合わせて話す
- 背筋を伸ばしてはなす
- 質問されたらすぐに返事をする
頭では理解していても、実際の面接となると緊張してしまい上手く対応できないことも多いです。本番で失敗しないためにも、面接対策は充分におこなう必要があります。
また、7月以降の就活は競争率も高く、ライバルもレベルが高いです。面接で遅れをとらないためにも、思い立ったらすぐに面接対策をおこなうことをオススメします。
キャリチャンでは、プロのキャリアアドバイザーが面接対策をサポートするサービス「面接サポート」を開催しています。面接に不安を覚えている学生の参考になることが沢山あるため、一度参加してみてください。
エントリーシートの対策をおこなう
7月以降の夏採用の就活は、書類選考もハードルが高いといわれています。なぜなら、夏採用をうける就活生には留学から帰国した学生も含まれるからです。そのため、エントリーシートは完璧な状態で提出することが成功の鍵となります。
7月以降の就活でも、これまでと同じエントリーシートを提出していては落とされる可能性が高いです。仮に書類選考は通過していたとしても、見直した方がよいでしょう。
たとえば、就活エージェントやキャリアセンターなど、就活のプロの添削を受けることも大切です。
キャリチャンでは、履歴書やエントリーシートの作成についての資料も掲載しています。どのようにエントリーシートを作成すべきか悩んでいる人は、以下からダウンロードしてください。
【就活対策資料】
履歴書・ES作成マニュアル!
自己分析を再度おこなう
7月まで内定なしの人は、必ず自己分析を再度おこなって、自己理解を深めてください。7月までに内定が獲得できていない場合、自己理解が不十分である可能性が高いからです。
自己分析は自分自身の強みや弱みを把握できるため、自己アピールだけではなくエントリーシートの完成度を高める際にも役立ちます。
自己分析をやり直すには、自己分析ツールを使ったり周囲の人に「自分はどんな人物なのか」聞いて、客観的視点から自分自身について教えてもらうとよいです。
キャリチャンでは、自己分析をするのにオススメな資料も揃えています。どのように自己分析をおこなえばよいのか不安な学生は、以下から資料をダウンロードしてください。
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自己分析ワークシート
【就活対策資料】
自己PR作成マニュアル
就活の軸を考え直す
7月まで内定なしの就活生は、自分の就活の軸についても再度見直してみましょう。7月まで内定がない場合、就活の軸が適切でない可能性が高いからです。
就活の軸とは、自分が就活を進める上で譲れない条件や芯となる就活方針のことです。就活の軸が定まっていれば、それを基に迷いなく企業選びができますし、就活でアピールすべきポイントも明確になります。
【就活の軸の例】
- これまで英語の勉強を頑張ってきたから海外などで活躍できる企業に入社したい
- ルーティンワークではなく毎日仕事内容が変わるクリエイティブな業務に携わりたい
- 人と接することが好きなので、デスクワークばかりではなく人と接する機会の多い職種に就きたい
夏採用は通常の選考よりもハードルが高く、ライバルの就活生もレベルが高い可能性があります。そのため、7月以降も就活をする場合は、就活の軸をきちんと定めてから就活を進めることが大切です。
夏採用の就活は厳しい?7月以降の内定獲得が大変な理由
7月以降の就活は夏採用と呼ばれており、一般的に春採用よりも厳しいのが実情です。なぜ、夏採用は厳しいといわれているのか、理由は以下3つがあげられます。
応募できる求人が少ない
多くの企業は春採用である程度の就活生を採用しているため、夏採用をおこなっている企業自体がそもそも少ない傾向にあります。そのため、多くの企業に応募したいと考えていても、応募先を見つけるのが困難です。
応募できる求人数が少ないと、それだけ競争率も高いです。そのため、春採用と比較しても夏採用は厳しいといえます。
選考期間が短いため準備が忙しい
夏採用は、基本的に6月から8月が選考期間となっており、春採用と比較しても短期決戦型です。そのため、書類を応募したらすぐに合否が確認でき、書類選考を通過した1週間後には面接が決まっていることもあります。
選考期間が短いと準備をはじめるのも大変です。夏採用を乗り越えるためには、あらかじめ就活の準備を整えてから応募することが大切です。
夏採用について確認したい場合は、以下のコラムも参考にしてください。
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【8月からでも間に合う!】就活を夏から始める際の“成功法”をご紹介
留学経験のある学生がライバルになる
夏採用は、帰国子女や公務員試験に落ちた人向けの就活ともいえるため、基本的にレベルも高いです。英語などの他言語を習得している学生がライバルとなるため、英語ができるのが当たり前となっている可能性もあります。
春採用では留学生がライバルとなることは少なく、比較的英語のレベルが低くても内定を獲得しやすいですが、夏採用では英語能力が高い学生などがライバルとなります。簡単には内定の獲得が難しいため、内定を獲得するためにはさまざまな経験やスキルも必要となるでしょう。
内定なしの就活生必見!2022年7月に夏採用をしていた企業一覧
2022年7月に、夏採用を実際におこなっていた企業一覧は、以下のとおりです。
- JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)
- JR西日本(西日本旅客哲央株式会社)
- 名古屋鉄道株式会社
- 阪急電鉄株式会社
- ソニーグループ株式会社
- ソフトバンク株式会社
- JAL(日本航空株式会社)
- 楽天グループ株式会社
- リクルート株式会社
- 日本テレビ放送網株式会社
- 株式会社フジテレビジョン
- 関西テレビ放送株式会社
- 株式会社サイバーエージェント
- サイボウズ会社
- ヤフー
- 株式会社メルカリ
- 株式会社ディー・エヌ・エー
- 株式会社ファーストリテイリング
- ネスレ日本株式会社
- ユニリーバ・ジャパン
夏採用は、知名度の低い中小企業や採用人数が足りなかった企業がおこなっているのではないかと、不安に感じている人もいるでしょう。実際は、大手企業や知名度の高い人気企業でも、夏採用をおこなっています。
しかし、夏採用をおこなっている大手企業は、春採用時よりもレベルが高くなっているため内定を獲得するのは難しいです。夏採用で内定を獲得するためには、大手企業だけではなく知名度の低い企業を調べることも成功の秘訣となります。
7月まで内定なしの就活生は夏採用ならではの質問対策が必須!
夏採用を成功させるためには、面接時に聞かれる質問についてあらかじめ確認しておいた方がよいです。夏採用では、以下3つの質問について聞かれることがあります。
春採用の選考は受けていましたか?
夏採用の選考を受ける場合、必ず春採用について聞かれます。春採用について質問された場合は、冷静に事実を伝えることが大切です。
春採用を受けていた場合は、春採用に受からなかった理由を説明しましょう。たとえば、就活を続ける上で自分が興味を抱く企業や就活の軸が異なってきたなどを理由として説明すれば、採用担当者も納得します。
一方、部活動や研究、留学などを理由に受けていなかった場合も正直に答えるべきです。ほかの活動に没頭してきたことが、むしろ強みとなる可能性もあります。
【回答例】
春採用は受けましたが、就職活動を続けるうちに理解力や考えが深まり、自分の志望する業界や企業が変わりました。そのため、現在も就職活動を続けています。
【回答例】
昨年の秋から留学していたため、春採用は受けておりませんでした。夏からの就活となりましたが、留学での経験を活かしすぐに活躍するためにも、夏採用合格にむけて動いている最中です。
これまでの就活の進め方は?
夏採用は、一般的な就活スケジュールの中でも遅めの就活です。そのため、これまで内定を1つも獲得せずに夏採用を迎えていた場合、これまでどのように就活を進めていたのかを聞かれることもあります。
人によっては答えたくない質問である可能性も高いですが、面接官はこの質問から「就活生が持っている就活の軸」を知りたいはずです。そのため、なぜ内定がないのかを話すわけではなく、自分がもっている就活の軸について回答するとよいでしょう。
【回答例】
いつか海外で働きたいと考え、海外に支店を持っているなどのグローバル展開をしている業界を見据えて就職活動を進めておりました。
キャリチャンでは、遅めの就活をはじめる就活生向けの就活支援サービス「出遅れ就活サポート」を開催しています。夏採用ならではの質問について対策するためにも、参加してみましょう。
内定は今いくつ持っていますか?
内定を持っているかどうかという質問には、正直に答えましょう。なぜなら、夏採用は就活全体として考えても遅いスケジュールであり、採用担当者も就活生の就活状況を聞きたがっているからです。
内定をすでに獲得している人は、内定があるからといってマイナス評価になるわけではないため正直に答えてください。また、内定を獲得していない人も内定がないことを正直に答え、なぜ内定がもらえなかったのかの理由について答えるとよいです。
【回答例】
現在、内定を頂いている企業はありません。今まで就活を続けていても内定がもらえなかったのは、ひとえに自分自身の就活の軸が定まっていなかったことが原因だと考えています。これまでの自己分析が足りておらず、自分の強みも理解していなかったため、何のために就活をしているのか分かっていなかったところが内定を獲得できなかった原因だと思います。
6月を過ぎても内定なしの就活生が持つべき7月以降の心構え
7月以降の夏採用・秋採用での就活は、全員が一斉にスタートする春採用とは状況が異なるため、これまでの就活とは異なる心構えが必要になります。
とくに、7月以降も就活を続ける場合は以下3つの心構えが大切です。
周りと比較しない
7月以降の就活では、自分と周りを比較しないよう意識しましょう。
同じく7月以降の選考を受ける学生には、春採用ですでに内定を獲得している就活慣れした人も多いですし、国家公務員を目指していた高学歴の学生や帰国子女もたくさんいます。
集団面接などでそうしたハイレベルなライバルを目にすると、「自分なんて」と自分を卑下してしまう人もいるでしょう。しかし、いくらスペックが高く就活慣れしていたとしても、その企業にとって魅力的な人間でなければ意味がありません。
就活で考えるべきは、周りではなく「自分をいかに売り込むか」です。周りと比較するより、自分と企業の共通点を探して、相性のよさをアピールしてください。
諦めずに就活を続ける
7月以降の就活では、諦めずに就活を続ける意思の強さも必要です。
7月以降の就活では春より採用枠が大幅に少ない上、ハイレベルなライバルが多いため、合格のハードルが高くなる傾向があります。場合によっては7月以降もなかなか内定なしの状況が好転せず、心が折れそうになる人も出てくるかもしれません。
しかし、上手に自分をアピールできるようになれば、あなたの採用価値に気づいてくれる企業は必ずあります。厳しい状況でも自分を信じて、最後まで諦めずに就活を続けましょう。
焦らない
7月以降の就活では、焦らないよう意識することも大切です。
7月以降は就活を終えている学生も多いですが、友達の中で自分だけ内定なしだからといって、焦っても空回りするだけです。内定獲得の早さを競っているわけではないので、周りの就活状況は気にしないでください。
7月まで内定なしでも、夏採用・秋採用で内定を獲得する学生はたくさんいます。卒業までに内定を得られれば新卒で就職できると割り切って、気持ちを落ち着けるようにしましょう。
7月時点で内定なしでも諦めない!夏以降の就活でもチャンスはある!
7月時点で内定がなくとも、夏採用にすすめば内定を獲得するチャンスがあります。しかし、7月までに内定が1つもない場合は基本的にやばいため、まずは自己分析を再度おこなってから就活をやり直しましょう。
夏採用に向けた就活をすすめるためには、自分の強みを再発見したり就活の軸を決め直すことが大切です。夏採用を成功させるためにも、さまざまな準備を進めてください。
夏採用は、中小企業から大手企業まで多くの企業でおこなわれています。しかし、春採用と比較しても採用人数は少なくハードルも高いです。夏採用で無事に内定を獲得するためには、諦めずにさまざまな企業を見て、しっかりと準備を整えることが大切となります。
「出遅れ就活サポート」に参加しよう!
7月時点で内定なしの就活生に関するQ&A
7月の就活状況は?
7月時点での内定率は8割を超えています。そのため、2割の学生に内定がない状態です。一方、内定がある状態でも、隠れて就活を続けている学生もいます。
2割の学生に内定がないとされていますが、7月時点で就活をしている学生は2割以上の可能性も高く、一般的に7月以降の就活はハードルが高いです。
内定取得時期の平均は?
企業や業界によって内定を出す時期は異なりますが、内定出しのピークは6月です。
一方、夏採用や秋採用をおこなっている企業も存在するため、7月以降に内定を獲得することも可能です。平均的な内定取得時期に内定なしの状態でも、焦らないようにしましょう。
夏採用っていつから?
夏採用は、一般的に6月から8月におこなわれる採用活動を指します。春採用よりも選考期間は短く、短期決戦型です。
主に、春採用で採用枠が埋まらなかった企業が夏採用をおこなっています。中小企業だけではなく大企業でも夏採用はおこなっており、企業規模には関係ありません。
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。