NNTとは?NNTになりがちな就活生10の特徴、対策方法を解説

 2023年4月17日

NNTという就活用語を聞いたことはありますか?

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

あります。実際、まだどこからも内定をもらえていないので、NNTの状態です……。まわりはもう内定をもらっているようで、焦っています。

内定をもらえないと不安になりますよね。しかし、諦める必要はありません。まずは、内定ゼロの状態に陥りやすい就活生の特徴を押さえましょう。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

当てはまっていたら要注意ということですね。早く内定をもらって自信をつけたいので、NNTから逆転する方法があるのかも知りたいです。

このコラムでは、NNTの言葉の意味に加え、NNTになりやすい就活生の10の特徴、さらに逆転して就活に成功するための対策方法を紹介します。

キャリアプランナー 平崎

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NNTとは「無い内定」を略した就活用語のこと

NNTとは「無い内定」を略した就活用語のこと

「NNT」とは、「無い内定」つまり、どの企業からも内定や内々定をもらえていない状態を表す就活用語です。内定をもらえていないことを、「内々定」という言葉の響きとかけて誕生しました。

就活生同士が情報共有をする際、自身の就活の状態を自虐的に話す際に、NNTという言葉がよく使われます。NNTはネットスラングであり、SNSで使われることが多いです。

就活生は、NNTを避けて就職活動を進める必要があります。

NNTの対義語は「ANT」

NNTの対義語は、「有る内定」を省略した「ANT」です。少なくとも1社以上から、内定や内々定をもらっている状態を示します。

NNTと対照的に、ANTは就活生にとっては嬉しい状態です。しかし、就活中は多くの人がナイーブになっており、ANTという言葉を気軽に使うことで相手を傷つけてしまう可能性があります。ANTは喜ばしいことですが、軽々しく使わないことが大切です。

2023年卒学生対象│流行った就活用語1位「NNT」

2023年卒の学生を対象に実施した「マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況」で、「あなたの周りで流行った『就活用語』」の第1位にランクインしたのがNNTです。

2020年卒向けに実施されたモニター調査では、第4位でした。その後、2021年卒、2022年卒と連続で第1位にランクインしており、3年連続の第1位という結果です。このようにNNTは、多くの就活生の間で使われている就活用語であることがわかります。

2023年卒│6月時点のNNTの割合は約3割

就活生のうち、実際にNNTである人の割合を見ていきましょう。キャリタス就活が2023年卒の就活生に向けて実施した調査では、採用面接が解禁となる6月1日時点で、内定なしは23.1%でした(キャリタス就活2023「2023年卒Vol.8 6 月 1 日時点の就職活動調査」)。前年の同調査では28.2%であったことから、NNTの割合が減ったことがわかります。

なお、内定がある就活生のうち、63.1%が「就職先を決定し活動終了」と回答していました。ここから、NNT割合の減少には、就職活動の早期化が背景にあることが読み取れます。

NNTを回避したい就活生は、キャリチャンが運営する内定獲得イベント「就活相談サポート」への参加を検討してみてください。

NNT(無い内定)になりやすい就活生10の特徴

NNT(無い内定)になりやすい就活生10の特徴

NNTは、就活生にとっては回避したい状態です。ここでは、NNTになりやすい就活生の10の特徴を解説します。

1.就活への心構えが足りない

就活を乗り切るためには、心構えが必要です。就活では、選考で落とされて自信を失ったり、まわりの優秀な就活生を見て焦ったりと、気持ちが下がってしまう場面も多く見られます。

就活への心構えが足りないと、そうしたトラブルに振り回され、就活を乗り切れなくなってしまう可能性が高いです。早いうちから対策し、失敗してもすぐに立ち直って再チャレンジできるマインドを持てるよう、就活に対する意識を高める必要があります。

2.志望動機の内容が薄い

就活のエントリーシートや面接では、頻繁に志望動機が聞かれます。志望動機の内容が薄ければ、面接官の心には刺さりません。入社意欲を十分に伝えられず、面接に落ちてしまいNNTに陥ってしまうリスクがあります。

志望動機は、ありきたりな内容ではなく、自分の思いや体験を伝えることが大切です。どのような体験から入社したいと思ったのか、入社したらどのような仕事に挑戦したいのかなど、自身の言葉で明確に語れるよう、志望動機を準備する必要があります。

志望動機の作成方法を知りたい方は、「志望動機作成マニュアル」をダウンロードしてご覧ください。

3.エントリー数が少ない

そもそものエントリー数が少なければ、失敗してNNTになってしまう確率が高まります。エントリー数は人によって異なりますが、1人につき30社前後が目安です。

本命のみに絞りすぎた結果、全滅してNNTになってしまった、という事態を避けられるよう、企業の選択肢を広げる必要があります。今まで考えていなかった業界に目を向けてみたり、普段の生活で目にすることの少ないBtoB企業も調べてみたりと、多くの企業にエントリーして、チャレンジできる回数を増やしましょう。

4.志望企業が自分のレベルに見合っていない

自分との相性を度外視して、知名度や会社の規模だけで企業を選んでしまうと、NNTに陥るリスクが高まります。なかなか内定がもらえない場合は、一度エントリー企業と自分との相性を考えることが重要です。

特に、大手企業は知名度が高い分、多くの応募者が集まります。競争率が高く、内定を獲得する難易度は高めです。自分のレベルに見合っていない企業ばかりではなく、自分のレベルや相性を考えたうえでエントリー企業を選ぶ必要があります。また、相性が悪い企業に受かったとしても、自分のやりたい仕事ができなかったり、ビジョンを実現できなかったりと、就職後に思い悩んでしまう可能性は否定できません。

自分に合った企業がわからない方は、キャリアアドバイザーに相談するのがオススメです。キャリチャンの「就活相談サポート」では、就職活動の悩みを聞き、課題や悩みを解決するための方法を提案します。ぜひ活用してください。

5.就活に向けた自己分析が不十分

就活を攻略するうえでポイントとなるのが、入念な自己分析です。自己分析が不十分だと、就活の方向性がぶれて就活の軸を見失ったり、自分の強みや弱みを言語化できなかったりして、失敗してしまいます。NNTになってしまう前に、原点に戻って自己分析をやり直しましょう。

企業に対して自分をアピールできるよう、まずは自分のこれまでを振り返り、それぞれの場面を掘り下げていきます。深掘りを経て、行動や意思決定の根底にある価値観を明確にして言語化することがポイントです。

自己分析のやり方について、詳しくは以下をご覧ください。

6.業界研究・企業研究が不十分

業界研究・企業研究が足りないと、自分にマッチした企業かどうかを見極めるのは困難です。また、企業が求める人物像を理解できず、面接で自身を効果的にアピールできずに失敗してしまうリスクが高まります。

企業のホームページや書籍のほか、会社説明会、OB・OG訪問などで積極的に情報を収集し、業界研究・企業研究を行いましょう。

7.選考テスト対策・面接対策が不十分

NNTを回避するためには、当然ですが選考テスト対策・面接対策が欠かせません。SPIのような選考テストで落とされると、その後の面接に進めないまま終わってしまいます。選考テスト対策は、就活の解禁前から着実に進めることが望ましいです。

また、面接対策では、質問を想定して準備する必要があります。志望動機や自己PR、自身の強みと弱みなど、よく聞かれる質問については回答を用意しておきましょう。

8.エントリーシートや履歴書を使いまわしている

エントリーシートや履歴書を使いまわしたり、雑に作成したりしていると、面接にすら進めずNNTになってしまう可能性があります。エントリーシートや履歴書は、就活生の第一印象を決める重要な存在です。何社もエントリーする場合は、つい手を抜いてしまいがちですが、企業ごとに志望動機やPRを考え、丁寧に応募書類を作成する必要があります。

9.就活時の基本的なマナーが守れていない

よい志望動機や自己PRを作成しても、就活時の基本的なマナーが守れていなければ、内定にはつながりません。以下のような行為は、マナーがなっていないとみなされるため、注意が必要です。

  • 面接の時間に遅刻する
  • 連絡がつかない
  • 敬語が使えない
  • ビジネスに相応しくない格好で面接に臨む
  • 身だしなみが整っておらず清潔感がない

基本的な部分で落とされることがないよう、就活時の基本的なマナーを見直しましょう。

10.就活に対して悩みや不安、焦りを抱えている

就活がなかなかうまくいかないと、悩みや不安、焦りから、よりうまくいかなくなってしまうものです。自信を持って面接に臨めなくなったり、冷静に判断できず就職先を適当に決めてしまったりします。

負のスパイラルに陥ってNNTにならないよう、まずは状況を整理し、落ち着いて取り組むことが重要です。

悩みを抱えている場合は、1人で抱え込まず、プロに相談しましょう。キャリチャンでは就活のプロに1対1で相談できる「就活相談サポート」を開催しています。

NNT(無い内定)から逆転する4つの対策方法

NNT(無い内定)から逆転する4つの対策方法

現在NNTであるからといって、諦める必要はありません。ここでは、NNTから逆転するための4つの対策方法を解説します。

就活への向き合い方を見直し、内定を掴み取ってNNTを脱しましょう。

1.エントリーシート、履歴書を見直してみる

書類選考で落ちてしまう場合は、提出したエントリーシートや履歴書を見直し、問題がないかを確認します。前述のとおり、応募書類は就活生の第一印象を左右する重要な存在です。他社の応募書類を使いまわしていないか、誤字脱字はないか、内容がわかりやすいかなどを再度見直しましょう。

必要事項の記入漏れや、写真の添付し忘れといったミスも、印象を下げる原因になります。提出期限ギリギリにならないよう余裕を持ち、丁寧に作成することが大切です。

2.面接試験・選考テストの対策をする

面接がうまくいかない場合は、自身の回答を振り返り、対策する必要があります。回答に困った質問を振り返り、何が足りなかったかを考えなければなりません。志望動機や自己PRをうまく伝えられなかった場合は自己分析を、企業理解が足りずに答えられなかった場合は企業分析をやり直す必要があります。そして、あらゆる質問に自信を持って答えられるよう、何度も練習することがポイントです。

筆記試験や適性検査などの選考テスト対策も欠かせません。対策本に取り組んで基本的な知識をインプットし、問題を解く練習を積み重ねましょう。日頃から時事に敏感になることも大切です。

3.就活セミナーや企業のイベントに参加する

就活セミナーや会社説明会、座談会、インターンシップといった企業イベントに参加するのも有効です。就活セミナーでは、就活に関するさまざまな情報を収集でき、就活を有利に進められるでしょう。

また、企業が実施するイベントで、社員から直に仕事内容や働き方などの話を聞くことで、企業理解を深め、働く姿を明確に想像できるようになります。社員の声を参考に志望動機やキャリアビジョンを作成すれば、説得力のある志望動機や自己PRが完成し、面接官に熱意をアピールできることもメリットです。

4.就活のプロに相談する

NNTを回避するためには、就活のプロである就活エージェントに相談するのが有効です。1人で就活を進めるよりも、プロのアドバイスを受けながら就活に臨むほうが、成功する確率が高まります。無料で利用できることが多く、就活生の強い味方です。

キャリチャンでは、プロの就活プランナーが、就活生一人ひとりに合ったサポートを行うイベントを開催しています。就活をやり直したいと考えている人は「出遅れ就活サポート」がオススメです。

前向きに対策し希望企業から内定をもらおう

NNTとは、内定や内々定がない状態のことです。就活の際は、NNTという事態を避けられるよう、入念な対策が求められます。とはいえ、就活を恐れる必要はありません。就活では、うまくいかず辛い思いをする場面もありますが、今後の糧となるさまざまな経験ができます。苦しんだ分、入社したい企業から内定を獲得できた時の喜びは言葉に表せないほどでしょう。

就活アドバイザーの力を借りたり、イベントで情報を収集したりしながら、前向きに就活に取り組みましょう。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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