秋採用の就活は厳しい? 受かりやすい業界・職種と内定対策を解説
2023年9月1日
就活は順調に進んでいますか?
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Aさん
まだ内定がないので、秋採用をしている企業に挑戦します。でも、秋採用の就活は厳しいと聞きました。本当ですか?
厳しいというほどではありませんよ。ただし、対策を練らないとさすがに厳しいかもしれません。
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Aさん
そうなんですね。どんな対策が必要ですか?
このコラムでは、秋採用の就活で受かりやすい狙い目の業界や、内定を獲得する方法を解説します。一緒に確認していきましょう!
キャリアアドバイザー 廣瀬
目次
秋採用の就活が厳しいと思われているのはなぜ?
秋採用における就活が厳しいと言われている理由は、残りの期間が短いからです。政府が推奨している採用活動のスケジュールを見てみましょう。
広報活動開始 | 卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降 |
---|---|
採用選考活動開始 | 卒業・修了年度の6月1日以降 |
正式な内定日 | 卒業・修了年度の10月1日以降 |
政府が推奨している採用活動のスケジュールでは、10月1日を目途に就活を終える流れになっています。秋採用は、10月頃からスタートするため、推奨されている採用スケジュールより出遅れてしまっていることが明らかです。
そのため、本来の就活期間と比較して短いことから、秋採用は厳しいと言われています。しかし、秋採用は決して厳しいとは限りません。その根拠は、次の章で解説します。
秋採用の就活が厳しいとは言えない5つの根拠
秋採用の就活が厳しいとは言えない根拠は、下記の5つです。
ここでは、秋採用の就活が厳しいとは言えない5つの根拠について解説します。秋採用を行う企業から内定獲得を目指している場合は、ぜひ参考にしてください。
企業も採用活動に焦りを感じているから
秋採用の就活が厳しいとは言えない根拠として、企業も採用活動に焦りを感じていることが挙げられます。つまり、就活生が内定をほしいと思っている一方で、企業も人材を確保したいと思っているということです。
なぜなら、優秀な人材を確保することが企業の成長や競争力向上にとって重要だからです。採用活動には、求人広告の作成や選考プロセス、面接などを行い、最適な人材を選び出すための時間をかけています。とくに将来性のある新卒の就活市場では、優秀な候補者を採用するために早期から採用活動を始めているようです。
しかし、すべての企業が納得して採用活動ができているとは限りません。秋採用を行う企業は、一次募集で目標となる人数の採用ができなかったり、活動が遅れてしまったりしています。
そのため、秋採用ではこれまで以上に積極的な採用を行う企業もあることから、厳しいとは言えないでしょう。
秋以降に掲載している求人も結構あるから
秋採用が厳しいとは言えない2つ目の根拠は、秋以降に掲載している求人も結構あることです。春・夏の採用活動で優秀な人材を確保し、早々と採用活動を終了する企業ももちろんあります。しかし、春・夏に行った採用活動の結果に満足できないと、秋以降も継続しようということになるわけです。
とくに人材需要が高いIT・人材・不動産業界などでは、秋以降にも求人を継続するケースが多いです。また、優秀な人材は時期を問わず採用したいと考えて通年採用を行う企業や、人材の多様化を狙って秋にも採用枠を用意する企業、事業拡大などで増員する必要が出た企業など、様々な事情で秋に求人を出す企業があります。
このような背景から、春・夏より圧倒的に数が少ないとはいえ、秋以降に募集している企業も実は結構あるのです。そのため、秋以降にもかなりの求人数が掲載されており、就活生は新たな企業へのアプローチを行うチャンスがあるでしょう。
高学歴の就活生が離脱しているから
秋採用の就活が厳しいとは言えない根拠には、高学歴の就活生が離脱していることも挙げられます。
高学歴の就活生は、優れた学業成績や優秀なスキルを持っており、多くの企業から注目されます。一部の大手企業や人気業界も優秀な学生を確保するために早期から動き出しているため、高学歴の学生には春・夏で満足する内定を獲得している人も多いです。
春・夏で満足のいく内定を獲得できているなら、それ以上就活を続ける必要性を感じないでしょう。そのため、高学歴の学生は秋採用の選考には参加せず、就活から離れる傾向があります。
つまり秋以降の選考では、ライバルに当たる学生層の競争力が低下し、結果として内定獲得の難易度が下がる可能性があります。これまでは内定を獲得できなかった就活生にも、内定を獲得するチャンスが出てくるわけです。
ただし、高学歴の就活生が離脱しているとは言っても、必ずしも全ての企業や業界で内定の難易度が下がるとは限りません。人気の業界や企業では、残り少ない採用枠に応募者が殺到し、極端に選考倍率が高まるケースもあります。秋以降で内定獲得を目指す就活生は、油断せず積極的に行動することが大切です。
非公開求人も存在するから
秋採用の就活が厳しいとは言えない根拠として、非公開求人も存在することも挙げられます。非公開求人とは、求人情報を広く公開せず、就活エージェントからの紹介など限定的な範囲でしか知られていない求人です。
非公開求人は就活エージェントのほか、人脈や大学の内部推薦、企業からの直接アプローチなどを通じて募集されます。非公開求人の存在は、秋以降の就活において重要な要素です。
なぜなら、非公開求人はそもそも応募者数が少ないため、公開求人に比べて格段に競争率が低いからです。つまり、非公開求人にアプローチすることで、内定獲得のチャンスが増え、有利に就活を進められます。
非公開求人にアクセスするためには、就活イベントやセミナーに参加し企業との繋がりを築くことが求められます。また、就活エージェントを通じて非公開求人の紹介を受けることも可能です。
非公開求人は、以下のような場合に多く見られます。
- 企業側が積極的に選考を行いたい優秀な人材を探す場合
- 人材のニーズが特殊である場合
- 募集人数が少ない割に公開求人では多数の応募者が集まりすぎてしまう場合
そのため、自身が志望する業界や企業において非公開求人の存在を意識し、積極的に情報収集を行うことが重要になるでしょう。
キャリチャンの就活支援サービス「出遅れ就活サポート」では、約300社の非公開求人から、あなたのニーズに合った秋採用企業を紹介できます。非公開求人から秋採用で内定獲得のチャンスを増やしたい就活生は、ぜひ活用してください。
公務員志望の就活生は知識が少ないから
秋採用の就活が厳しいとは言えない5つ目の根拠は、公務員志望の就活生には知識が少ないことです。秋採用の就活には、公務員志望から民間企業へと志望を変更した学生も多く参戦します。
公務員志望から転向した学生は、直近まで公務員試験の勉強に励んでいたため、就活に関する知識が少ない傾向にあります。いままで就活に取り組んでいた学生は、公務員志望だった就活生よりアドバンテージがあるので、有利に進められる可能性が高いでしょう。
ただし、公務員志望だった学生は、勉強に取り組む姿勢が評価されるケースもあります。一般の就活生は、公務員志望だった学生に就活ノウハウが少ないからと言って呑気に構えるのではなく、今あるアドバンテージを活かして積極的に行動することが重要です。
秋採用では、高学歴の学生がいないことと、公務員志望から転向した学生に就活知識が少ないことから、あなたが優秀な人材として見られる可能性があります。秋採用でのチャンスを逃さないために、積極的な姿勢が必要になるでしょう。
秋採用の就活が厳しくない狙い目の業界・職種7選
秋採用の就活が厳しくない狙い目の業界・職種は、下記の7つです。
上記の業界・職種は、秋採用の就活でも受かりやすい傾向があります。業界・職種についても詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
IT業界
IT業界が秋採用の就活で狙い目となる理由は、需要の高さによって採用される可能性が上がるからです。
IT業界は、情報技術を活用して、データの処理や情報の伝達、システムの開発などを行う業界です。近年はデジタル化が進み、ビジネスや日常生活においてITの重要性は増しており、IT業界は急速な成長を遂げています。その一方、IT業界の成長に人材の確保が追い付かず、人材不足も懸念されているようです。
経済産業省の調査では、2030年までに40~80万人のIT人材が不足すると試算されています(参照:経済産業省『 IT人材育成の状況等について』)。その結果からみても、IT人材に対する需要の高さは明らかです。
IT業界の企業は、自社の人材不足を避けるためにも積極的に採用活動をしています。そのため、IT業界は秋採用でも受かりやすい可能性が高いと考えられ、狙い目だと言えるでしょう。
ただし、IT業界には下記のような職種があるため、自分に合った仕事内容を見つけることが必要です。
- ソフトウェアエンジニア
- Webデザイナー
- ネットワークエンジニア
- データサイエンティスト
- システムアナリスト
- セキュリティエキスパート など
IT業界を目指す就活生は、下記のコラムも参考にしてください。
関連コラム
【IT業界を目指す就活生必見】4つの職種と人気企業に受かるための秘訣を紹介
【就活対策資料】
ガクチカ集 〜ベンチャー企業編〜
不動産業界
不動産業界が秋採用の就活で狙い目となる理由は、人材不足によって採用活動を積極的に行う企業が多いからです。
不動産業界は、土地や建物などの不動産資産を仲介・売買・賃貸する業界です。一般的な住宅やオフィスビルだけでなく、商業施設や工場、ホテルなど、さまざまな不動産の取引が行われます。都市開発や人口増加などの要因により、不動産の需要が増加しており、不動産業界は安定した成長を続けています。
一方で、不動産業界は成長に人材の採用に追いついておらず、人材不足が懸念されているようです。そのため、不動産業界は積極的に採用活動を行い、日々人材を求めています。秋採用では、不動産業界も受かりやすい狙い目だと言えるでしょう。
不動産業界にもさまざまな職種があるため、下記を参考に自分に合う仕事内容を見つけてください。
- 不動産営業
- 不動産仲介
- 不動産管理
- 不動産開発
- 不動産コンサルティング など
不動産業界を目指す就活生は、下記の資料も参考にしてください。
【就活対策資料】
エントリーシート集 〜不動産業界〜
【就活対策資料】
ガクチカ集 〜不動産業界〜
金融業界
金融業界が秋採用の就活で狙い目となる理由は、今後のニーズを見越して採用活動を積極的に行う企業が多いからです。
金融業界は、お金や資産の運用、融資、保険、証券など、お金に関するさまざまなサービスを提供する業界です。金融業界は社会経済において重要な役割を果たし、個人や企業の資金調達や運用、リスク管理などの仕事を行います。
金融業界は高度な専門知識やスキルを持つ人材を求めており、新卒採用を通じて若手の人材を確保し、育成することに力を入れているようです。そのため、金融業界は秋採用の就活でも内定を獲得できるチャンスがあります。また、お金に関する知識が増えれば、今後の生活においても十二分に役立つでしょう。
金融業界にも、さまざまな職種があります。
- 金融営業
- 投資アナリスト
- リスクマネージャー
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 銀行員 など
金融業界を目指す就活生は、下記の資料も参考にしてください。
【就活対策資料】
志望動機集 〜銀行編〜
【就活対策資料】
志望動機集 〜クレジットカード業界〜
【就活対策資料】
志望動機集 〜保険業界〜
人材業界
人材業界が秋採用の就活で狙い目となる理由は、企業と求職者の両方から高いニーズがあり、需要が増えているからです。
人材業界は、企業や組織に対して人材採用や人材育成、キャリアコンサルティングなどの人材に関するサービスを提供する業界です。企業の成長や競争力は人材に大きく影響しており、重要な役割を果たしています。
企業は、自社の売上を伸ばすために優秀な人材を確保しようと採用活動に力を入れますが、うまく進むとは限りません。求職者は、自分に合う企業を探すために就職活動を行います。企業と求職者の悩みを解決する仲介役を行うのが人材業界です。
少子化により若い労働力の減少が叫ばれている昨今、人材業界の需要は増えている傾向があり、人材業界自体も人手不足になっています。人材業界は人手不足を解消するために、新卒採用を積極的に行ってるようです。そのため、秋採用を行う人材業界の企業は、受かりやすい狙い目だと言えるでしょう。
人材業界にもさまざまな職種があるため、下記を参考に自分に合う仕事内容を見つけてください。
- 採用コンサルタント
- キャリアアドバイザー
- リクルーター
- トレーナー、
- 人材派遣コーディネーター など
人材業界を目指す就活生は、下記の資料も参考にしてください。
【就活対策資料】
志望動機集 〜人材業界〜
【就活対策資料】
ガクチカ集 〜人材業界〜
飲食業界
飲食業界が秋採用の就活で狙い目となる理由は、人材不足で採用ニーズが高まっており、内定をもらえる可能性が高いからです。
飲食業界は、飲食店やレストランなどで飲食サービスを提供する業界です。日常から利用する人が多いため、とくにイメージしやすい業界でもあるでしょう。
飲食業では、人々の食生活が多様化し、外食の需要が増加していることから、常に拡大・変化しています。そのため、飲食業界は受かりやすい傾向があることから、狙い目だと言えるのです。
飲食業界にも、さまざまな職種があるため、下記を参考に自分に合う仕事内容を見つけてください。
- 商品開発
- 接客
- 店長
- フードコーディネーター
営業職
営業職が秋採用の就活で狙い目となる理由は、自社の売上を伸ばすために必要不可欠とされており、採用ニーズが高まっているからです。
営業職は、企業や商業施設などで商品やサービスを販売する職業です。営業職は企業の収益を上げるために重要な役割を果たし、顧客とのコミュニケーションを通じて商品やサービスの提案・販売を行います。
企業によっては営業職の採用活動を積極的に行っているものの、まだまだ人材不足が懸念される企業が多くあります。営業職では、顧客との関係構築や課題解決、提案書の作成、契約の交渉など、幅広い営業活動を実施するため、さまざまなスキルや経験を積めるのが特徴です。
営業職の中には、20代から年収1,000万円を超えるケースもあり、ポテンシャルが高い仕事でもあります。営業職は、IT・人材・金融など、どの業界にも存在するため、興味や関心を持っている環境で働けるでしょう。
若いうちから多くの経験やスキルを積みたい場合は、営業職がオススメです。
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接客・販売職
接客・販売職が秋採用の就活で狙い目となる理由は、採用する人数が多い傾向にあるからです。
接客・販売職は、店舗や商業施設などで商品やサービスを提供し、顧客に対して積極的な接客と販売活動を行う職種です。顧客との対話を通じて商品の説明や提案を行い、購買意欲を高めることで、商品の販売を促します。
接客・販売職は、幅広い業種や店舗で求められるポジションです。百貨店や専門店、飲食店、サービス業など、さまざまな場所で活躍できます。接客・販売では、商品知識や接客スキル、コミュニケーション能力が求められるため、対人スキルをより高められるはずです。
秋採用の時期においても、接客・販売職は積極的に新しいスタッフを募集する傾向があります。接客・販売職については通年採用を行っている企業も多いため、受かりやすいといえるでしょう。
秋採用の就活で内定獲得を厳しくしないために必要な5つの対策
秋採用における「厳しい」といった印象は、対策を講じることで改善される可能性があります。秋採用を行う企業から内定獲得をするためにも、下記の5つの対策を実施しましょう。
エントリー企業の視野を広げる
エントリー企業の視野を広げることは、秋採用の就活で内定獲得をするために必要です。狭い範囲だけで応募していると、内定獲得が厳しい状況になってしまう場合があります。内定獲得の可能性を高めるには、自分の希望や興味がある業界・職種だけにとどまらず、幅広いエントリーを試みることが重要です。
たとえば、自分が専攻している分野とは関係のない企業や、新興産業なども視野に入れてみるとよいでしょう。将来のキャリアを考える上で、意外な選択肢が自分に合っていることもあります。
また、企業規模や立場にとらわれずに応募することも重要です。大手企業だけでなく、中小企業やベンチャー企業にもエントリーしてみましょう。中小企業は個々の業務範囲が広く、様々な仕事に携わる機会が多いため、経験を積みやすい環境があります。一方、ベンチャー企業は成長段階にあるため、自身のアイデアや意見を活かすチャンスが多いです。
エントリー企業の視野を広げるには、求人サイトや企業のホームページ、Webサイトなどをチェックするだけでなく、説明会に参加し、企業の担当者と直接コミュニケーションを取ることも大切です。友人やOB・OGの経験談を聞くことで、新しい視点を得られます。
いままで視野に入れていなかった業界・職種でも、自分との相性がよい可能性があります。秋採用の就活を厳しくしないためにも、自分に合った企業に出会うためにも、視野を広げてみましょう。
どうしても大手企業にこだわりたい人は、下記のコラムを参考にしてください。
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自己分析を徹底する
秋採用の就活において内定を獲得するためには、自己分析を徹底することが重要です。自己分析とは、自分の強みや価値観、キャリア目標などを客観的に把握することを指します。自己分析を行うことで、自分に合った企業や職種を見つけ、戦略的なアプローチができるようになるでしょう。
自己分析では、自分のスキルや経験を整理することが大切です。これまでの学業やアルバイト、インターンなどで身につけたスキル・経験をリストアップし、どのような成果や実績があるのかを洗い出します。また、得意な業界や興味のある分野について把握しておくことも必要です。
自己分析を徹底すれば自分の強みを見つけられるため、相性のよい企業を探しやすくなるとともに、自己PRや志望動機をより具体的に表現できます。秋採用の就活を厳しいものにしないためには、自己分析が重要な要素となるのです。
自己分析の方法がわからない就活生は、キャリチャンの下記の資料を利用してください。
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自己分析ワークシート
企業研究を入念にする
秋採用の就活において内定を獲得するためには、企業研究が欠かせません。面接で企業理解の深さを示し、熱意をアピールするためです。
企業研究とは、志望する企業について詳細な情報を調査し、特徴や文化、求められる人材像などを理解することです。入念な企業研究を行うことで、面接やエントリーシートで的確にアピールし、自信を持って志望動機を伝えられます。
企業研究を行う場合は、下記の方法があげられます。
- 公式ホームページ
- Webサイト
- 口コミ
- 会社説明会
- OB・OG訪問
- SNS
- アプリ
企業研究を行うときは、会社概要などの外部情報だけでなく、内部事情を調査する必要があります。外部情報だけでは、入社後に「思った企業と違った」と後悔する可能性があるからです。企業研究をする場合は、入社後のミスマッチを避けるためにも、外部と内部の情報を集めることが大切になります。
また、企業についての情報を網羅できれば、面接で質問をされても明確な回答ができるため、その企業に対する志望度の高さをアピールできるでしょう。
面接対策をとにかくやる
秋採用の就活で内定を獲得するためには、面接対策がとくに大切になります。なぜなら、内定をもらうには面接選考を突破しなくてはいけないからです。
面接対策を怠ってしまうと、緊張や準備不足によって質問に対して的確に答えられず、好印象を持ってもらえません。面接は自分をアピールして採用してもらう場なので、妥協せずに対策する必要があります。
面接対策として必要なことは、下記の4つです。
- 自己分析
- 企業研究
- 予想質問への回答準備
- 模擬面接
自己分析と企業研究は、前述した解説を参考にしてください。予想質問では、WebサイトやOB・OGなどから情報を集め、事前に回答を準備します。就活で聞かれやすい質問内容は、下記のとおりです。
- 自己PRをしてください
- 学生時代に力を入れたことを教えてください
- 志望理由を教えてください
- 将来像はありますか
- 就職後に経験したい仕事は何ですか
- 長所と短所を教えてください
- 成功体験について教えてください
- 挫折を乗り越えた経験を教えてください
- 他社の選考状況を教えてください
上記のような質問に対してスムーズに答えるためには、事前の準備が肝心です。また、模擬面接を行う場合は、友人や大学のキャリアセンター、就活エージェントに依頼しましょう。実際に質疑応答を行うことで、本番に近い練習ができます。
企業から内定を獲得するには、面接を通過することが必要になるため、準備を怠らずに取り組みましょう。
面接が苦手で厳しいと感じる就活生は、下記のコラムを参照してください。
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「面接が無理」を克服するための対処方法を理由別に徹底解説
就活エージェントを頼る
秋採用の就活で内定を獲得するためには、就活エージェントに頼ることも必要です。就活エージェントは、近年の就活における動向を調査し、いままでの経験も含め、内定を獲得しやすくなる方法を網羅しています。
また、就活エージェントでは下記のようなサービスを利用できます。
- キャリアプランの相談
- 自己分析
- 書類作成・添削
- 面接対策
- 求人紹介
就活エージェントは多くの経験と知識を持ち、自己分析や企業研究、面接対策など、就活におけるさまざまな領域で的確なアドバイスを提供してくれます。また、あなたの希望や要望にマッチする求人を紹介してくれるのもメリットです。
自力での内定獲得が厳しいと感じる人も、就活のプロが味方に付いていれば心強いはずです。とはいえ、数ある就活エージェントの中から、どのように選べばよいのか悩む学生も多いでしょう。
そこでオススメなのが、キャリチャンの個別サポート「出遅れ就活サポート」です。この就活支援サービスでは、秋採用企業から内定獲得を目指す就活生を、プロの専門家が二人三脚でサポートします。
秋採用の就活が厳しいと感じる学生は、ぜひ参加してください。
秋採用の就活で注意すべき「厳しい」ポイント
秋採用の就活には内定獲得のチャンスが十分あると説明しましたが、厳しい側面が全くないわけではありません。秋採用の就活で注意すべき厳しいポイントは、以下の3つです。
秋採用を行う企業から内定を獲得できないと、就活浪人になる可能性があります。秋採用の就活で希望する企業から内定を獲得するためにも、これから解説する注意点を押さえておきましょう。
春・夏より企業数が少ない
秋採用は、春や夏に比べて企業が出す求人数が少ないという点が厳しいポイントです。春・夏は新卒採用のメインシーズンであり、新卒学生を採用するために多くの企業が求人募集を行います。
一方で、秋採用は新卒採用の追加募集として行われるケースが多いため、主に内定辞退や春・夏で確保しきれなかった採用枠の穴埋めが目的となります。そうした必要性がなければ秋採用を行わない企業が多いため、募集している企業数が春や夏に比べて限られるだけでなく、募集される人数も少ないことが一般的です。とくに、人気のある企業や業界ほど求人に対する競争率が高くなり、内定獲得がより厳しい状況になります。
この点を克服するためには、早期の準備と就活を始めるタイミングが重要です。十分な準備期間があった春と異なり、秋採用では募集開始と同時に具体的な就活がスタートしてしまいます。秋採用を行う企業から内定を獲得するには、就活の準備を怠らず、情報収集や企業研究、自己分析をできるだけ早く始めることが必要です。
選考期間が短い
選考期間が短いのも、秋採用の就活で注意すべき厳しいポイントです。春や夏の新卒採用に比べ、秋採用は期間が短く設定されている場合が多くなります。
春と夏は企業が新卒学生を多く採用するため、選考のスケジュールが緩やかに設定されるケースが一般的です。一方、秋採用は春・夏に比べて選考を受ける人数も少ないですし、企業側も早く内定者を決定したいため、選考が短くなります。
短い選考期間を乗り越えるためには、時間を有効に活用することが重要です。自己分析や企業研究をしっかりと行い、志望する企業を絞り込むことで、焦りを抑えながら選考に臨めます。
また、選考期間が短いからといって、準備をおろそかにするのはNGです。書類作成や面接対策を徹底的に行えば、短期間での内定獲得に向けて自信を持って取り組めます。秋採用は短期間であるためスケジュールが詰まりがちですが、内定を獲得するには対策に必要な時間も考慮してエントリーしましょう。
企業選びで焦りやすい
企業選びで焦りやすいことも、秋採用の就活で注意すべき厳しいポイントです。秋採用は求人数が春や夏に比べて少なく、選考も短期間で行われるため、時間との勝負でもあります。
しかし企業選びで焦ってしまうと、自分に合わない企業を選んでしまう可能性が高くなります。内定獲得が厳しい状況になるだけでなく、入社後の早期離職や内定辞退のリスクを増やす要因になるため、避けるべきです。
焦った企業選びを避けるには、就活スケジュールを組むのがポイントです。就活スケジュールがない状態で進めると、次にやるべき対策もわからないので、行動に移すのも遅れがちになります。
秋採用における就活スケジュールを組めば、自己分析や企業研究をいつまでに終わらせて、次のステップに移る必要があるのか明確になり、就活を成功させやすくなるはずです。
秋採用の就活が厳しい結果に終わった学生の選択肢
もし、秋採用の就活が厳しい結果に終わった場合、下記のような選択肢が挙げられます。
- 冬採用企業の選考を受ける
- 就職浪人する
- フリーターになる
- 休学して再就職活動する
秋採用で厳しい結果になったとしても、上記のような選択肢を取ることができます。冬採用を行う企業を受ける選択肢もありますが、企業数はかなり減るので納得する会社に就職できるとは限りません。
就職浪人をするのも選択肢の1つです。1年間の就活経験を活かせるというメリットがあります。ただし、既卒の就活は新卒より厳しいので、いっそうの対策が必要になるでしょう。
秋採用の就活を厳しい結果に終わらせたくない学生には、キャリチャンの就活支援サービス「出遅れ就活サポート」がオススメです。秋採用企業から内定獲得を目指す就活生を、プロの専門家が徹底的にサポートします。ぜひ活用してください。
秋採用の就活が厳しいかどうかは自分の行動で変えられる!
秋採用の就活は厳しいと言われていますが、実際に秋採用の就活が厳しいものになるかは、あなたの行動次第で変わります。極端に倍率の高い企業にこだわり続けたり、選考準備を怠ったりすれば、秋採用の就活は厳しいものとなるでしょう。一方、視野を広げ、秋採用を行う企業から内定を獲得するために努力をすれば、決して厳しい状況とはならないはずです。
秋採用の就活が不安に感じる場合は、キャリチャンに頼ってください。マンツーマンサポートでプロの専門家があなたの悩みを解消し、内定獲得に向けて全力でサポートします。
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秋採用の厳しい就活に関するQ&A
秋採用の就活期間はいつから?
おおむね9〜10月ごろにかけて始まります。ただし早いところでは8月の終わりごろから始まる場合もあるでしょう。
秋採用の傾向は?
採用活動を行う企業数や募集人数が少なく、選考期間が短いです。しかし採用活動を行う企業は、採用に積極的な傾向があります。
いつまでに内定がないと厳しい?
3月に内定を獲得して4月に入社する人もいます。しかし大学4年生の2月までに内定がない場合、就活留年を検討するのも1つの手でしょう。
この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している