日本の就活っておかしい!?おかしいと感じる理由と上手な付き合い方教えます

 2022年5月10日

突然ですが、日本の就活をおかしいと思ったことありませんか?

キャリアプランナー 岡田

就活生 Bさん

はい、あります。特に自分は外資系企業を受けることが多いため、日本企業との就活のやり方や考え方の違いに違和感を抱きます。おかしいとわかりつつも、就活をしていかなければいけない状況にも困惑しています。

わかりました、今回はそんな就活に抱く「おかしい」の真相について解説していきましょう。日本人は皆がしていることを自分も同じようにやることに対して違和感を抱くことは少ないのになぜ「おかしい」と思ってしまうのか、おかしな就活とどう付き合っていけばいいのかなどを解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

キャリアプランナー 岡田

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就活がおかしいと感じる理由

就活がおかしいと感じる理由

当たり前のようにしていた就活も次第に「おかしい」と思うことはよくあることです。中にははじめから日本の就活に違和感を抱く人もいるでしょう。では具体的にみんなは就活に対して何がおかしいと思っているのでしょうか。

ここではそんな就活がおかしいと感じる理由について解説していきます。自分の中でもおかしいと感じる理由を明確にするためにもしっかりとチェックしていきましょう。

みんな同じような見た目

同じリクルートスーツに同じ黒髪、同じような髪形にメイクといった“みんな同じような見た目”に対して「おかしい」と抱くことがあります。就活が始まると当たり前のようにリクルートスーツを用意し、髪を染め、ひげを剃り、メイクをするもしくはメイクを薄くしていましたが、そんな自分の姿が周りと同じことに気づくと「おかしい」と思ってしまうのです。

最近では私服(オフィスカジュアル)をOKとする企業もありますが、多くの企業においてはリクルートスーツ着用の清潔感のある身だしなみ(黒髪・まとまった髪・薄いメイク・髭なし)を推奨しています。この形は1970年代末ごろから導入されたとされており、バルブ期にはパステルカラーやグレンチェックなどが主流で、自由度が今よりも高かったものの、バルブ崩壊後には再度リクルートスーツの着用が定着したそうです。

そしてそこから就活生=リクルートスーツという形が当たり前となり、リクルートスーツに見合う髪型やメイクが求められ、いつしかみんな同じ見た目となったというわけです。人の印象は見た目も重要です。そして就活においては印象というものが合否に大きな影響を及ぼすことから、見た目に差をつけられないこの環境において「おかしい」と抱くというわけです。

当たり前の光景だからこそ、結果に対してその当たり前の光景に違和感を抱くことはよkあることですし、この“みんな同じ見た目”というのは海外から見ても日本の就活のおかしな点の1つだそうです。

就活は在学中にこだわる

「就活は在学中に行うもの」「就活は新卒のうちに」という決まりに対しておかしいと感じる人もいます。大学3年生になれば当たり前のように就活準備を始めると思いますが、そこで「就活は大学を卒業してからでもできるのに、なぜこの時期に就活することにこだわるのか」と疑問を抱くのです。

最近では少しずつ減ったものの、まだまだ「新卒」にこだわる企業はたくさんあります。そのことから就活を行ううえでは“新卒の方が有利”“新卒の方が内定をもらいやすい”という風潮が固定されています。

海外では「戦力となるならどの時期の就活でも構わない」というスタンスから在学中にこだわっていないため、海外から見ても日本の“在学中にこだわる”ことに対して違和感を抱くそうです。

何度も面接をする・同じ質問内容

何度も何度も面接を行う、面接時間が異様に長い、どの企業でも同じような質問をすることに対しておかしいと感じる人がいます。就活のメインは面接ですので、その面接に対して違和感を抱くのは珍しいことではありません。

多くの企業では平均2,3回面接が行われますし、面接時間は30分~1時間、そしてたいていの企業で同じような質問がされています。面接が2,3回行われるのは、学生の足切りやより深く学生を見極めるという目的があり、面接時間が30~1時間あるのは1人1人の学生について理解を深めるために必要な時間が30分~1時間だからです。

またどの企業でも同じような質問をされるのは、それらの質問が学生を見極めるのに都合の良い内容だからです。そのため、どの企業においても同じような面接の形となってしまいますが、それらを受ける学生にとっては企業側の事情は知らないでしょうし、「おかしい」と思ってしまうのも仕方のないことだといえるでしょう。

しかも同じような面接の形でありながら、企業によって受け答えを変えなければいけないことに対してめんどくささなどを感じるケースもあり、それらに対しても「おかしい」と思う人は多くいます。

また面接に限らず、テンプレ化されたエントリーシートに対しても「おかしい」と感じる人もいます。ESも質問内容はどの企業もある程度同じですので、そのように感じるのも当然でしょう。

落ちた理由が知れない・再度挑戦ができない

日本の就活では面接に落ちた場合、落ちた理由を告げられることは基本ありません。また落ちた企業にもう一度受けることも暗黙の了解としてできないことが浸透しています。そしてそんな仕組みに対して「おかしい」と思う人が多くいるのです。

企業が落ちた理由を伝えないのには、「一人一人に告げるのに時間と労力がかかるためできない」「優しさや同情から伝えない」など様々な理由がありますが、学生にとってはそのような事情は余計なお世話になる場合があるでしょう。

また面接に落ちた理由が知れないだけでなく、落ちた連絡すらない“サイレントお祈り”などもあり、その企業側の薄情な態度に対しておかしいと思ってしまうのは当然のことかもしれません。

さらに、一度受けた企業に落ちた場合にもう一度受けることができないという制度に違和感を抱く人もいます。企業として「二度目はNG」としている企業もありますが、そのようなことをいっていなくても暗黙の了解として再度受けれないことが浸透されており、そのような環境に対して「おかしい」と思うのです。

海外から見る日本の就活の印象とおかしな点

海外から見る日本の就活の印象とおかしな点

日本人である当の本人が日本の就活をおかしいと思うだけでなく、海外から見ても日本の就活はおかしいといわれる点がいくつかあります。そんな海外から見る日本の就活の印象とおかしな点は下記のとおりです。

  • 学業に影響が出る就活スケジュール
  • 個性が感じられない見た目や印象

まず初めに挙げられるのが、「学業に影響が出る就活スケジュール」です。日本の就活は大学3年生から始まり、在学中に活動するのが一般的です。しかしそんな日本に対して海外からでは「学業に影響が出るのはおかしい」と思うそうです。

実際日本では学業よりも“新卒で就活を行う”ことが当たり前となっていますので、在学中に就活を行っています。しかし、学業も就活と同じぐらい大事、新卒にこだわらない海外にとってはこの日本の仕組みに違和感を抱きます。

また海外では“新卒”“既卒”といったことにとらわれず、戦力となる人材がいればいつでもほしいといスタンスであることから、就活を行う時期が限定的なことにも違和感を抱くそうです。新卒一括採用は日本独自の文化なのです。

そして次に挙げられるのが、「個性が感じられない見た目や印象」です。海外でもスーツが着用されていますが、日本のように色や形は決められておらず、ブラウンなどのスーツもOKとされています。また、髪型やメイクなども日本より自由度が高くなっていることから、みんな同じ見た目の日本の就活をおかしいと思うそうです。

これは日本人である当の本人たちも「おかしい」と思うことでしょう。日本人が思うように、海外からも同じ見た目は個性が感じられず、日本の就活のおかしな点として認識されています。

他にも、「筆記試験やESがあるのがおかしい」「海外ほどインターンシップが盛んではないのがおかしい」と思う人もいるそうです。国が違いますので文化が異なるのは当然ですが、日本人である本人もおかしいと感じる点が共通のものもあることを覚えておくと良いでしょう。

おかしい就活と上手に付き合う方法

おかしい就活と上手に付き合う方法

海外から見たらおかしいと思う点に対して当の本人である日本人就活生もおかしいと感じる点は多いことでしょう。時には理不尽に感じることもあるでしょうが、それでも就活をしっかりと行わないと内定がもらえませんので、おかしさと上手に付き合っていく必要があります。

では、そんなおかしい就活と上手に付き合っていくためにはどうすればよいのか。ここではそんな対処法について解説していきます。

自分の中で意思を曲げないようにする

おかしい就活と上手に付き合っていくためには、自分の中で意思を曲げないようにすることが大切です。おかしいと思う就活でも、その就活が日本の“当たり前”となっていますので、それを変えることはできません。ですが、自分の中で就活に対する考え方を変えることはできますので、就活に対する考え方を考えていきましょう。

そのために大切なのが、自分の中での意思を曲げないことです。就活を行ううえで何を大切にしていきたいのか、就活を通して何を得たいのかなど、自分の中における就活を行う意味をしっかりと明確にしたうえで就活ができるように意識していきましょう。

その中で基準となるものが「就活軸」です。就活軸は自分に合う企業を探すための基準となるもので、就活ではそんな自分に合う企業を見極め、内定を獲得することが目的となる活動となります。

つまり、自身が定めた明確な就活軸を意識しながら就活をしていくことこそが、自分の中で意思を曲げずにおかしな就活と上手に付き合うコツとなります。ですのでまずは自分の中で就活軸をしっかりと定めてください。

自己分析から自分の能力やスキルを明確にし、それらの能力やスキルがどのような業界や仕事で行かされるのかを考えたうえで、将来像を叶えるためにはどのような企業に入社し、どのような働き方をすればいいのかを意識しながら条件をまとめていきましょう。

就活軸が明確であればあるほど自分に合う企業を見極めやすくなりますし、おかしい就活に対しても気にせずに活動できるようになりますので、就活の成功率も上がります。ですので、しっかりと時間をかけて就活軸を明確にしていきましょう。

周りを気にせず、自分の就活をする

おかしい就活と上手に付き合っていくためには、意識的に周りを気にせず、自分の就活をしていくことも大切です。「この就活おかしいのでは?」と疑いの目を向けると余計におかしいと思ってしまうため、就活に集中できなくなってしまいます。ですので、意識的に周りを気にしないことが大切なのです。

確かにおかしいと思う部分はたくさんあるでしょう。しかしそれらを自分の意志で変えていくことは現実的に難しいです。それにどんなにおかしいと思っていてもみんなと同じ身だしなみをし、何度も何度も面接を行い、落ちた理由がわからなくても就活を続けていかなくてはなりません。

その中で少しでも就活に対する考え方を変えるためには自分の中で意識的に周りを気にしないこと、そして就活に集中するように意識しましょう。自分の就活に集中するためには就活を行う目的を明確にし、目標を決めることで周りを気にしないようになります。

就活は環境を気にするものでも、周りの就活状況を気にするものでもなく、自分の将来のために定めた目標を達成するために活動していくものです。それをしっかりと理解すれば就活のおかしい部分にも目を瞑ることができますし、自分の就活にも集中できるでしょう。

就活エージェントを頼り、手厚いサポートを受ける

おかしい就活と上手に付き合ううえで心強い存在となるのが“就活エージェント”です。就活エージェントは就活を行う学生をサポートする存在ですが、実はおかしい就活を乗り越えるうえで非常に心強い存在となるのです。

なぜ就活エージェントが心強いのかというと、就活エージェントに頼ることで自分の就活に集中することができるからです。就活は内定を獲得するためにサポートをしてくれる存在であるため、その手厚いサポートがあれば目標達成(=内定獲得)のために集中することができ、自然と周りのことを気にしなくなるのです。

就活エージェントは学生一人一人に合わせて就活のサポートを行い、そして確実に内定へと導いてくれるプロです。そんなプロと二人三脚で就活を行えば、たとえおかしい就活でも他の学生と差を付け、自分の目標達成へと導いてくれるというわけです。

キャリchでもそんなおかしな就活と上手に付き合い、自分の就活に集中するためのサポートを行うイベント「就活相談サポート」を開催しています。このイベントではおかしいと思う就活に対する向き合い方や自分の就活に集中し、内定獲得を狙うためのサポートを行います。おかしいと思う就活だけど、なんとか乗り切りたい!できるならいい企業から内定が欲しい!そんな人はぜひ気楽にご参加ください。

おわりに

就活をおかしいと思うことはよくあることですし、実際に海外から見るとおかしな点というものはあります。しかし、そんなおかしいと思う就活でも就活をしていかないと内定はもらえませんし、そんな環境を自分だけの力で変えることはできません。

ですので、そんな環境と上手に付き合いながら自分の就活に集中できるように対策していきましょう。まずは周りを気にしないように意識すること、自分の就活に集中するために就活軸を明確にすること、そして就活エージェントを頼り就活に挑みましょう。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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