タイムキーパーのやり方は?具体的な役割と練習方法も徹底解説!

 2024年10月29日

選考対策は順調ですか?

キャリアアドバイザー 廣瀬

就活生 Aさん

それが、自分が受ける企業にはグループディスカッションがあるんです。 タイムキーパーを担当したいと思っているのですが、やり方が理解できていなくて・・・。

タイムキーパーにも対策が必要ですね。 時間を計るだけと聞くと簡単に聞こえますが、実は結構難しいものなんですよ。

キャリアアドバイザー 廣瀬

就活生 Aさん

やっぱり、そうなんですね・・・。
タイムキーパーの正しいやり方って、何かありますか?

それでは、詳しく説明していきましょう。 このコラムでは、タイムキーパーのやり方や、務める際のポイントなどを解説します。 タイムキーパーをやりたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

キャリアアドバイザー 廣瀬

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目次

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  1. 時間計画を立てる
  2. 時間計測・経過報告
  3. 時間配分の調整

タイムキーパーのやり方は?具体的な役割と手順

タイムキーパーのやり方は?具体的な役割と手順

タイムキーパーとは、与えられた制限時間内で議論がスムーズに行えるように、議論全体の流れを管理する役割です。

タイムキーパーの具体的なやり方を、以下のように手順に合わせて説明します。

時間計画を立てる

スムーズかつ正確に進めていくためにまずは時間計画を立てます。

具体的な計画としては、以下の通りです。

  1. テーマの確認
  2. 議論(意見の出し合い・原因究明・アイデアの提案)
  3. 結論
  4. まとめ

効率的な時間計画を立てるコツとして、上記のなかでとくに時間がかかりそうな段階は長めに時間を取ることです。

また、予定していた時間を過ぎてしまいそうな状況に備えて、予備の時間を取る対策も必要です。また、予定していた時間を過ぎてしまいそうな状況に備えて、予備の時間を取る対策も必要です。

時間計測・経過報告

各プロセスごとに時間を計測し、メンバーに残り時間を告知する形式で行うのが基本です。

時間計測や経過報告は、自身も議論に参加しつつ計測するため、議論に集中すると、計測を忘れてしまうおそれがあるため注意が必要です。

時間計測と経過報告のおもな手順は以下の通りです。

  1. 各プロセスごとに「始め」の合図を出す
  2. 終了時間3分前と1分前に残り時間を告知
  3. 「終了」の合図を出す

経過報告の際は、口頭で合図を出しても問題はありません。しかし、議論を遮る心配がある場合は、手を上げたり紙に「残り3分」と大きめに記載したりしてみんなに提示するのがよいでしょう。

時間配分の調整

一度グループディスカッションを終えたあとは、時間配分の調整を行ってください。以下に、時間配分の調整方法を「予定よりも早く進んでいる場合」と「予定よりも押している場合」に分けて解説します。

【予定よりも早く進んでいる場合】

予定より議論が早く進んでいた場合、基本的に変更なしで実行しても構いません。早く進んでいるときに、無理して時間通りに合わせようとすると、リズムが狂ってしまう恐れがあります。

予定よりも早く終わった際は、計画通りの時間で進めていきましょう。

ただ、早く終わった場合は適当に時間を潰すのではなく、テーマの深堀りや結論の確認など余った時間を有効活用しましょう。

【予定よりも押している場合】

はじめに計画していた時間よりも押している場合、時間の調整が必要です。「意見は十分に出た」「現段階で、議論はまとめに入ってもよい」などの判断ができれば、早々に切り上げましょう。

次の段階に進む際は、素早く切り上げて次のプロセスに進み、うまく時間を調整してください。ただし、注意点として無理にスピードを上げるのは避けるべきです。急ごうとすればするほど、議論の質が下がってしまい、評価を落とされるリスクが生じます。

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タイムキーパーを務めてアピールできるポイント

タイムキーパーを務めてアピールできるポイント

就活の選考において、タイムキーパーを務めると、以下の項目をアピールできます。

1つずつ解説します。

チームワーク

タイムキーパーを務めると、企業にチームワークをアピールできます。

議論のなかで十分に話をまとめられ、時間通りにディスカッションを終えられればアピールポイントにつながります。

チームワークを評価されるには、チーム全員の意見に耳を傾けるよう意識しましょう。独断で時間を決めてしまうと、メンバーが制限時間を把握できず、時間通りに話がまとまらないリスクが生じます。

計画力

タイムキーパーを務めると、計画力もアピールできます。各プロセスにおいて、議論でどれくらいの時間かを考慮しつつ、それぞれの時間配分を決めなくてはならないためです。

時間内に話がまとまれば、企業から「このチームは、話をまとめるのに最適な時間を決めるほどの計画力がある」と評価されます。

適切な時間配分を決めるコツとして、とくに時間を要する「議論」は長く、「まとめの時間」は短く設定することです。

タイムマネジメント能力

タイムキーパーを務めると、タイムマネジメント能力も評価されます。タイムマネジメント能力とは、「限りある時間をうまく活用し、現状よりも多くの活動ができる」という意味です。

グループディスカッションの場合は、「限られた時間でどれだけ質の高い議論を導けるか」を指します。タイムマネジメント能力は、生産性向上・業務効率化においても効果的です。

タイムマネジメント力をアピールするには、グループディスカッションで出た結論の質を良いものにしなくてはいけません。もちろん、議論の内容を丁寧にまとめたものも評価対象として見られます。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力もまた、タイムキーパーを務めた人が評価される項目の1つです。

時間を考慮して意見を積極的に述べたり、メンバーのみんなに残り時間を教えたりなどのコミュニケーションも必要です。より効率的に、かつ積極的なやり取りを行うことで、コミュニケーション能力がアピールできるのです。

また、、迅速に時間配分を決められる要領の良さと、役割を果たしつつ議論に参加する積極性も求められます。

論理的思考力

論理的思考力もまた、タイムキーパーを務める際に評価されるスキルです。タイムキーパーは、時間管理を担いつつ、どのように議論へ参加するかの順序立てが求められます。

時間に余裕がないにも関わらず、意見がまとまらない場合の対処法を考えるのも、タイムキーパーの仕事です。

論理的思考力を鍛えるには、普段から物事に対して筋道を立てて考える癖を身につけておきましょう。

【タイムキーパーのやり方】5つのポイント

【タイムキーパーのやり方】5つのポイント

タイムキーパーのやり方を務める際のポイントを、以下のように5つに分けて解説します。

タイムキーパーにも、効率よく行うためのコツがあるのです。1つずつ説明します。

議論を完璧にまとめようとしない

タイムキーパーのやり方として、議論を完璧にまとめようとしないことが大切です。議論を完璧にまとめようとすると、満足いかずに何度もやり直してしまう癖が身についてしまいます。

時間に余裕がないときは、ある程度の意見が出たら、反対意見が複数あったとしても切り上げるべきです。時間に余裕がないときは、ある程度の意見が出たら、反対意見が複数あったとしても切り上げるべきです。

知識だけで議論しようとしない

タイムキーパーのやり方として、知識だけで議論するのはよくありません。選考のグループディスカッションで大事な要素は、話の内容だけではないためです。

知識だけで議論しようとすると、どうしても周囲の意見に耳を貸さなくなったり、一方的に話してしまったりする恐れがあります。

また、意見を考えるのみに留まらず、相手の意見を傾聴する姿勢も評価対象に入ります。

意見を出すことをすべてだと考えない

グループディスカッションにおいては、意見を話すのも大事ですが、求められるのは意見だけではありません。テーマに対し、どう解決に導くかも重要です。

また、メンバーとどのようにコミュニケーションをとっていくのかという姿勢も評価対象になります。

とくに、タイムキーパーは時間の管理を任されている立場です。「議論に参加しなきゃ!」などと慌ててしまい、時間の計測や申告を忘れないよう注意しましょう。

こまめに時間をチェックする

タイムキーパーは、時間の管理を任される役割ですので、こまめに時間をチェックするようにしてください。

しかし、ときには議論に集中しすぎるときもあるでしょう。議論に集中しすぎるあまり、話し合いの方に意識が向かってしまい、時間の計測や管理を忘れないように注意すべきです。

議論への参加と時間管理の両立は少し難しくなりますが、こまめに時間をチェックするのは大切です。

全体を客観視する

時間をこまめに確認するのに加えて、全体を客観視する習慣も意識しましょう。グループ全体を客観視できないと、特定のメンバーのみの意見でまとまってしまい、議論の質に偏りが生じるおそれがあります。

全体を客観視する際は、残り時間とメンバー1人1人の動向をチェックしてください。議論の様子を全体的に観察し、自分を含め満遍なく発言ができているかを確かめます。

注意点として、自分が発言したいあまり、無理に時間を伸ばすなどの身勝手な行動は避けてください。

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【制限時間別】タイムキーパーを行う際の適切な時間配分

【制限時間別】タイムキーパーを行う際の適切な時間配分

グループディスカッションで設けられている時間は企業によって異なります。本項では3つの時間配分別の例を紹介します。

具体的に、どのような時間配分を行えばよいのかを解説します。

グループディスカッションが15分の場合

はじめに、グループディスカッションの制限時間が15分の場合の時間配分を示します。

順序 時間配分
自己紹介 1分
役割分担 1分
定義づけ 3分
意見の出し合い 5分
まとめ 3分
最終確認 2分

15分の場合、少々時間がタイトになるため、より効率的な進め方が求められます。意見を出し合うときは、できるだけ考え込まずに思いついた意見をすぐに発言するとよいでしょう。

グループディスカッションが30分の場合

次に、30分の制限時間において、オススメの配分を示します。選考のグループディスカッションは、30分に制限されるパターンが多い傾向です。

順序 時間配分
自己紹介 1分
役割分担 1分
定義づけ 5分
意見の出し合い 15分
まとめ 5分
最終確認 3分

30分の場合、15分のときと比べて多少複雑なテーマが与えられます。より難しい話し合いが求められるかもしれないため、意見の出し合いを多く取りましょう。

グループディスカッションが45分の場合

最後に、45分の制限時間が与えられた場合の時間配分を示します。

順序 時間配分
自己紹介 1分
役割分担 1分
定義づけ 10分
意見の出し合い 25分
まとめ 5分
最終確認 3分

45分の場合は、さらに深く考えさせられるようなテーマが与えられる傾向にあります。

45分のグループディスカッションで大事なのは、論理的思考力とコミュニケーション能力です。

【タイムキーパーのやり方】失敗しないための練習方法

【タイムキーパーのやり方】失敗しないための練習方法

タイムキーパーの役割を十分に果たすためには、できるだけ早めに以下のような練習を行っておくのが大切です。

1つずつ解説します。タイムキーパーを担当したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

動画サービスやWebサイトを参考にする

本番で失敗しない練習方法として、動画サービスやWebサイトを参考にすることが挙げられます。

動画サービスやWebサイトであれば、オンライン上でできるため、自宅で気軽に人とつながれます。実践演習ができる状態ではない就活生は、動画配信サービスで事前に学習しておくのがオススメです。

動画の中には、やり方やコツが詳しく解説されているものもあるため、興味のある人や練習をしたい人は検索してみてください。

同級生や就活生同士でシミュレーションしておく

同級生や就活生同士でシミュレーションしておくのもよいでしょう。対面でほかの人と練習するのは、ディスカッションを本番でスムーズに進められるのに効果的です。

対面で練習しておけば、事前に本番を想定したシミュレーションが行えるため、当日に慌ててしまうのを防げます。

本番では、焦りや緊張のあまり、思うように行動できなくなる可能性もあるので、事前に慣れるための対策をしておきましょう。

インターンシップのグループディスカッションに参加する

インターンシップのグループディスカッションに参加するのも練習方法の1つです。同級生や、就活生と十分に練習を重ねたあとは、模擬練習としてインターンシップに参加してみましょう。

普段の日常生活で練習するだけでも効果はありますが、日常の練習だけでは本番のイメージが湧きません。

インターンシップ内でグループディスカッションの練習を行えば、実際に職場で雰囲気を味わいながら行えます。

【タイムキーパーのやり方】担当するときの注意点

【タイムキーパーのやり方】担当するときの注意点

タイムキーパーは、きちんと役割を果たせられれば高評価を得られますが、以下のような注意点もあります。

タイムキーパーを務める際は、上記の項目を意識しつつディスカッションを進めていきましょう。

時間を告知するだけの役目にならない

時間を告知するだけの役目にならないよう心がけましょう。単に時間の調整をし、プロセスにおいて残り時間を告知するだけでは、プラスの評価にはならないためです。

タイムキーパーを務める際は、できるだけアイデアのバランス感や、まとめに入るタイミングなども考慮してください。また、タイムキーパー自身が意見を出していくのも大切です。

時間を計るための指定された道具を調べておく

タイムキーパーを務めようと考えている人は、時間を計るための道具に何が使えるかを調べておきましょう。企業によっては、時間を計るのに使用可能なものが指定される場合があります。

スマートフォンが使用可能の企業もあれば、使用不可の企業もあります。各企業において、許可されている道具をチェックしておきましょう。

持参した物が正確に時間を計れるかをチェックする

タイムキーパーを務める際の注意点として、持ち物が正確に時間を計れるかどうかを事前にチェックしておきましょう。

正確に時間が計れないと、途中からどれだけ時間が経過したのかが分からなくなり、議論全体の流れが乱れてしまうためです。

時間計測用の持ち物をチェックする際は、本番までに時計の針や充電の残量は正常かを確認するよう心がけてください。

持ち物を時間計測以外の用途で使わない

タイムキーパーを務める人は、持ち物を時間の計測以外で使用しないよう注意が必要です。とくにスマートフォンの場合は、ストップウォッチ機能以外を使用するのは認められません。

スマートフォンを使って、インターネットでテーマについての詳細を調べたり、外部の人と連絡を取ったりしたするのは不可能です。発覚すると、不正行為と見なされ選考に落とされる可能性があります。

タイムキーパーのやり方を熟知して本番に挑もう

タイムキーパーを務めようと考えている人は、事前にどのような役割があるかをきちんと把握しておきましょう。タイムキーパーは、ただ時間を計るだけが役目ではありません。

どうすれば議論がスムーズに進むか、どんな時間配分が最適かを考え、グループディスカッションの時間を管理する必要があります。

今のうちに、タイムキーパーのやり方を熟知して、万全な状態で本番に挑みましょう。

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この記事の監修者

監修者:廣瀬舞

廣瀬 舞

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。

就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。

また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している

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