「心配性が短所」の回答から面接で好印象を与えるコツと例文を紹介
2024年10月29日
就活も本格化してきましたが、面接は順調ですか?
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Aさん
長所と短所を聞かれるんですが、短所を答えると悪い印象を持たれそうで、うまく回答できません。
就活ではよくある質問ですよね。ちなみにどんな短所を話しているんですか?
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Aさん
心配性なせいでアルバイト先のレジ業務にいつも時間がかかっている話をしているんですが、好印象ではない気がします。
面接で短所について話すときは、伝え方が大事ですよ。このコラムでは、短所が心配性だと回答する際に好印象となるコツを紹介します。面接対策の参考にしてください。
キャリアアドバイザー 廣瀬
目次
短所を聞かれて「心配性」と答えても問題ない
エントリーシートや面接で短所を聞かれた際に「短所は心配性です」と答えても、マイナス評価になる可能性は低いでしょう。なぜなら心配性には、プラスの側面もあるからです。
心配性な性格は、必ずしも短所になるわけではありません。心配性の人は物事を深く考えすぎてしまうため、ネガティブ思考に陥ったり、なかなか行動に移せなかったりといったことが起こりやすいです。
一方で、心配性な性格は、見方によっては仕事の上で役立つ長所とも言い換えることが可能です。起こりうるリスクを事前に考えて準備できる用意周到さがあるため、企業や職種によっては求められる人材ともいえます。
また、一度失敗すると「次は失敗しないようにしよう」と考える人が多いため、失敗を繰り返さない点も長所です。短所を心配性だと話すときは、自分のネガティブな部分だけでなく、心配性がポジティブに働いたエピソードを一緒に話すとよいでしょう。
面接でどのように短所を伝えてよいかわからない場合や、話すのが苦手な場合は、キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」で就活のプロと一緒に対策するのがオススメです。
このサービスでは、質疑応答が得意でない人でも受かりやすい企業を紹介します。また、その企業の面接傾向も把握しており、聞かれる可能性が高い質問や合格のコツを教えてくれるので、自信を持って本番に臨めるはずです。
短所になる「心配性」には種類がある
一口に心配性と言っても、心配性には種類があります。ただ心配性と答えるだけでは、その人の価値観がわかりませんし、具体的にどのような短所なのかも伝わりません。面接で心配性が短所だと答えるときは、どんな種類の心配性であるかを伝え、あなたの性格を理解してもらえるようにしましょう。
心配性は多くの学生が短所として答えやすいため、他の学生と差別化しなければ、印象に残りません。たとえ短所であっても、それに対する改善策を上手に伝えれば、高評価につなげられます。それにはまず、自分がどのようなタイプの心配性か考え、自分の性格を詳細に伝えることが大切です。
心配性には、大きく分けて以下の5種類があります。
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
慎重すぎる心配性
心配性には、物事を慎重に考えてしまうあまりに、なかなか行動に移せないタイプの人がいます。頭で考えてばかりで初動が遅く、臨機応変に対応できない点が短所です。
その一方で失敗が少なく、見切り発車で行動しない、用意周到な面はアピールポイントにもなります。瞬発力が求められる職種では敬遠されますが、熟慮することが必要な仕事では重宝されるでしょう。
周囲の目が気になる心配性
心配性には、周りの人にどう見られるのかが気になってしまい、自分の気持ちを優先できないタイプの人も多いです。自分がこうしたいと思っても、周りの人に反対されるのが怖くて実行できず、周りに頼ってしまうことがある点が短所といえます。
周囲の目が気になる人のよい点は、気遣いができ、人の気持ちを理解できるところです。接客や営業など、相手の気持ちを考えて動くことが必要な仕事に向いています。
先のことを考えすぎる心配性
余計なことを考えて柔軟に動けない人は、先のことを考えすぎてしまうタイプの心配性です。今は考える必要のない先のことまで考えて不安になってしまう点が、短所といえます。
一方で、社会人になると数年先まで見通して物事を決めることが大切です。先のことまで考えて慎重に判断を下せる人は、長期的なプロジェクトでの活躍を期待されるなど、ポジティブに捉えられるケースもあります。
特に、メーカーの品質管理部門など、様々なケースを想定してトラブルを避ける対応をする部署では、歓迎される可能性が高いです。
プレッシャーに弱い心配性
周りからの期待を必要以上に感じてしまい、大役を任されたときに緊張してしまうタイプの心配性もあります。注目が集まっていると感じると弱気になってしまう点が短所です。
反面、プレッシャーを感じることで、入念に準備を行えるというメリットもあります。プレッシャーを感じるからこそ、事前に対策できると伝えることも可能です。
リスクを怖がる心配性
リスクを恐れて不安になってしまうタイプの心配性もあります。失敗したときのリスクを考えてネガティブになってしまう点が短所です。
マイナスな面を想像してしまいやすい人は、リスクを避けるために行動できる点や結果を出すために行動できる点を一緒にアピールするとよいでしょう。リスクヘッジできる人は、品質管理や総務部門などで求められる傾向にあります。
自分がどんなタイプの心配性なのか思い当たらない人は、自己分析が足りていない可能性が高いです。下記のワークシートを利用して、自分への理解を深めましょう。
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心配性に関わらず面接で短所を聞く意図を理解しておく
面接官が短所に関する質問をする理由は、大まかにいうと、就活生の価値観や人柄を知りたいからです。しかし面接での回答から好印象を得るには、質問の意図を正しく理解し、適切な回答を返す必要があります。
面接で短所を聞く意図をもっと具体的に分けると、下記の3つが考えられるでしょう。
上記の意図について、詳しく説明していきます。
自分を客観視できているか知りたい
面接官は短所を聞くことを通して、就活生が自分を客観視できているか知りたいと思っています。
自分のマイナスな面を受け止め、正しく理解するのはとても難しいことです。面接で短所について聞くことで、就活生が自分のマイナス面に気づいているか、正しく言語化できているのかを確認しています。
自分を客観視できている人は、社会人になっても自分の悪い点に気づき、改善できるはずです。そのため、面接官は短所の回答を通して、就活生が失敗を活かして自分を高めていける人材かを判断しています。
短所を克服する気があるか知りたい
面接官は、就活生に短所を克服する気持ちがあるのかを確かめるために質問している場合があります。
短所は誰にでもあるものなので、短所があること自体を心配しているわけではありません。ただし、その短所についてどう考え、向き合おうとしているのかを知りたいと思って質問しています。短所を認めつつも改善する余地がないのであれば、面接官は入社後の働きぶりが心配になってしまうでしょう。
社会人になると、得意なことばかりをするわけではありません。実際に仕事を始めると、うまくいかないことをたくさん経験します。失敗や苦手だと感じることを克服するためには、改善する姿勢と努力が必要です。
就活生が短所を克服する努力をしているのであれば、失敗をうまく成功へと繋げられる人材であり、壁にぶつかったときに前向きに対処してくれる人材だと判断されるでしょう。そのため、面接で短所について聞かれたときは、心配性な性格をどのように改善しようとしているのか、対処法まで話すことが大切です。
企業への適性を知りたい
面接官が短所について質問するのには、自社への適性を知りたいからという意図もあります。短所を知ることで、その人の性格や人柄を知り、この企業で働いていけそうかどうか判断しているのです。
企業によって、働く環境や社風、活躍できる性格は異なります。もちろん企業の特色だけではなく、職種によっても向いている性格は異なるのです。
そのため、性格や価値観がその企業や職種と合っていない場合、活躍するのが難しくなります。企業に馴染めなかったり、仕事が合わずに辛い思いをしたりすることを、企業側も不安に思っているわけです。
面接官は入社後に無理なく働けるかを知るために聞いているので、就活生の短所を聞いて粗探しをしているわけではないと理解しておきましょう。
短所が心配性と聞いて企業が抱く印象
短所が心配性だと聞いて、面接官がどのような印象を抱くかも把握しておきましょう。主に以下の4つの印象を持つことがあります。
心配性が与えるポジティブなイメージとネガティブなイメージの両方を紹介するので、参考にしてみてください。
慎重さや丁寧さがある
短所が心配性な人は、慎重さや丁寧さがある人だと評価される可能性があります。心配性の人はミスやリスクを気にするため、事前準備に力を入れる人が多いです。
また、心配性な性格だと、何度も失敗がないか確認を行う人が多い傾向にあります。仕事はもちろんミスを少なくするべきです。営業職などの相手に迷惑をかけられない仕事の場合、心配性な人が活躍できるシーンはたくさんあります。
心配性な人は用心深く、決断までに時間がかかることはありますが、事前によく考えてから行動するので、丁寧に仕事をこなせると判断されるでしょう。
失敗が少ない
心配性の人はリスクヘッジを考えて行動するので、失敗が少ないタイプだと判断されることがあります。先の見通しがたたない状況が不安になってしまうタイプのため、計画を立てて締め切りまでに必ず仕事を終わらせてくれると評価されるケースが多いでしょう。
心配性の人は考えすぎることを短所だと思いがちですが、企業側からすると、むしろよく考えてから行動する人を求めている場合もあるのです。
短所を伝える際には、心配に思うからこそ事前準備をしっかり行う点や、リスクヘッジを考えて行動する点を伝えると、より面接官にあなたのよさが伝わりやすいでしょう。
行動力がない
面接で短所が心配性と伝えると、行動力が足りない人材だとネガティブに捉えられる可能性もあります。なぜなら、心配性な人は失敗が怖くて、なかなか実行に移せない場合があるからです。
心配性の人はあれこれ考えて臨機応変に動けない可能性があるため、決断力が大切な仕事には不向きだと判断されるかもしれません。
たとえば、接客業や営業職の人は、お客さんの要望に応えて臨機応変に対応する必要があります。色々考えて対応が行動が遅くなると相手に迷惑をかけてしまうため、営業の種類によっては敬遠される可能性があるのです。
また、ベンチャー企業はビジネススピードが早く、任される仕事も多岐に渡ります。考えをすぐ行動に移せない人の場合、周りのスピードに付いていけなくなる可能性があるでしょう。
繊細な人柄
心配性が短所となっている人は、繊細な人柄だと判断される可能性があります。繊細な人柄そのものは、決して悪いことではありません。しかし、相手の捉え方に取ってはマイナス思考な人だと思われてしまうこともあるでしょう。
心配性だと伝えると、上司から注意されたらすぐ辞めてしまうのではないか、周りの社員と仲良くできないのではないか、などと不安視されてしまう可能性があります。
面接の中で心配性を自分の短所として挙げる際は、頑張って何かをやり遂げた経験や、チームワークを発揮したエピソードなどを伝えると、相手の不安を払拭できるでしょう。
短所は心配性だと話さない方がよい企業の特徴
企業によっては、短所が心配性であるということを面接で話さない方がよい場合もあります。なぜなら、対応にスピード感が求められる職種やチャレンジ精神が大切な社風の企業では、あまり歓迎されない傾向があるからです
たとえばベンチャー企業の業務や接客業、コールセンターのスタッフなどの仕事は、スピーディーな対応を求められる仕事です。そのため、心配性のあまり対応に時間がかかってしまう人は、向いていないと思われる可能性があります。
また、チャレンジ精神が大切な企業や、企画職や営業職などの職種も心配性だという短所を伝えないほうがよいかもしれません。臨機応変に対応できる人を求めている企業であれば、物事に対して慎重な心配性の人の採用を避ける可能性があります。
前述のように、短所が心配性だということは、伝え方さえ間違わなければ、ポジティブな評価を得られるケースが多いです。しかし企業や職種によっては、選考で不利になってしまう場合もあります。
自分が志望している企業の求める人物像や職種に向いている性格などを確認したうえで、短所が心配性と伝えてよいか判断してみてください。
自分に向いている企業がわからない人は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」で自分の長所・短所を活かせる企業を探すのもオススメです。就活のプロが一人ひとりの適性を判断して企業を紹介しているので、自分に合った企業が見つかるでしょう。
短所を心配性だと回答する際の伝え方
自分の短所について回答するときは、ネガティブな面だけでなく、改善策を伝えることで、短所に向き合う姿勢を見せられます。短所を伝えるときのわかりやすい話の組み立て方は、以下のとおりです。
それぞれ詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.結論
短所を聞かれたときだけに限らず、面接での質問には、まず最初に質問に対する結論を述べることが大切です。これからどんな話をするのかを最初に提示することで、聞き手が内容を理解しやすくなります。
心配性であることを短所と考えている場合は、それが質問に対する結論となるので、回答の冒頭に「私の短所は心配性なところです」と伝えましょう。自分の短所はどこか最初に明示することで、面接官が話を理解しやすくなります。
反対に結論を最後まで話さない場合、面接官は「結局何が言いたいんだろうか?」「短所はどこなの?」と思い、コミュニケーション能力が低いと判断されることがあるので気をつけてください。
2.タイプの補足
最初にどこが短所か伝えたあとは、自分がどんなタイプの心配性なのか補足して説明しましょう。前述したように心配性にはいろいろなタイプがあるため、自分がどのタイプなのか説明するわけです。
就活の面接で自分の短所を心配性だと答える就活生はたくさんいます。そのため、他の就活生と差別化できるように、より詳細な内容を伝えた方がよいです。
たとえば「心配性で慎重すぎるため、物事の準備を慎重に進めるタイプです」「心配性で小さなことにこだわってしまうので、一つ一つのことを丁寧に進めるようにしています」など、タイプの補足を伝えて、どんな性格か伝わりやすく話せるように準備しましょう。
3.具体的なエピソード
心配性が短所だと伝えるときは、具体的なエピソードを添えて話せるようにしてください。心配性が発揮された具体的なエピソードを交え、どのような経験から自分が心配性だといえるのか説明すると相手に伝わりやすくなります。
ただし、その内容が仕事に影響しそうなほどの大事の場合、そのエピソードは避けた方がよいです。「入社してからも大きな失敗をするかもしれない」と感じ、選考を通過できる可能性が低くなります。
また、心配性だというのを伝えるためにいくつもエピソードを話すと話がわかりにくくなり、逆効果です。性格がよくわかるエピソードを1つ選び、それが伝わるように話をまとめるようにしてください。
4.心配性を改善するための対策
短所が伝わるエピソードを話した後は、短所とどのように向き合い、改善しようとしているかを伝えましょう。
短所が心配性だと話すだけでは「改善する可能性はあるのかな?」と面接官が不安になってしまいます。場合によってはネガティブな印象で終わってしまうため、冷静に自己評価し、対策している旨を伝えるとよいです。
また、すでに対策を始めていたとしても、短所は簡単に改善できるものではありません。そのため、改善に向けて努力している点を伝えられれば充分です。自分の心配性の種類を正しく理解し、改善に向けてどのような対策を行っているかを具体的に伝えられると面接官の評価もよくなります。
「面接になかなか受からない」「短所の伝え方が不安」などと思っている人は、下記のコラムも読んでみてください。
面接で短所を心配性と答える際の注意点
面接で短所の伝え方を誤ると、悪い面が目立ってしまい、選考を通過できない可能性があります。短所が心配性だと話すときは、以下の3つに注意しましょう。
以下で詳しく説明します。
自分を卑下しすぎない
短所が心配性だと伝えるときは、自分を卑下しすぎないように気をつけましょう。必要以上にネガティブな話を伝えてしまうと、自信がなさそうに見えたり、頼り甲斐がなさそうに見えたりしてしまうため、客観的な事実だけを話すように気を付けてみてください。
また、短所に限ったことではありませんが、面接で話すときは、はっきりと聞きやすい大きい声で、明るく話すようにしましょう。ネガティブな要素について語るときであっても、暗い雰囲気をかもし出す必要はありません。
不安な様子で話すと、短所を改善する自信もないように見えます。短所がない人はいないので、自分の至らないところを潔く認め、克服するために努力している旨を堂々と答えた方が好印象です。
行動力や決断力もアピールする
心配性を短所として答えるときは、行動力や決断力も一緒に伝えましょう。心配性な人は、すぐに行動できない点やなかなか判断が下せない点などを心配されやすいです。そのため、行動力を発揮したエピソードをしっかり伝え、相手の不安を払拭する必要があります。
社会人になると、自分で考えて行動し、決断を下さなければいけない場面が多くあります。自分で考えて行動に起こせない人は、仕事をうまくこなせない可能性があるのです。
「判断に迷ったときは周りの人に意見をもらい、考えを長引かせないようにしています」などと対策している点を伝えるとよいでしょう。
ポジティブな面も話す
短所が心配性だと伝えるときは、ポジティブな思考を持ち合わせていることを一緒に伝えられるとよいでしょう。なぜなら、短所が心配性だと伝えると、繊細な人やネガティブな人と思われる可能性があるからです。
たとえば「心配性のため準備に発表のための時間がかかりますが、事前に考えられるリスク対策をしたうえで、本番はできる対策は全部できたと考え自信をもって臨むようにしています」などです。
短所だけで終わらせず、短所がプラスに働いたことにも少し触れるようにすると、面接官に安心してもらえます。
心配性を短所として答える例文
ここでは、面接で短所が心配性だと伝える際の例文を、タイプ別に3つ紹介します。
回答方法を理解する上での参考にしてください。
慎重すぎる人の例文
私の短所は、心配性で慎重すぎてしまうところです。大学の課題に取り組む際はミスをしないために何度も確認作業をしており、人より提出に時間かかってしまいます。
しかし時間のロスな上に周りを待たせてしまうこともあったため、今は区切りのよいところで一度確認し、OKだったら先へ進むというやり方を試しています。結果として、これまでの課題ではミスを防いで効率的に作業を行うことに成功しました。
課題に取り組む際はミスが気になってしまいますが、全体を何度も確認するのではなく、途中まで行ってから振り返る方法でこれからも作業に取り組みたいと思っています。
実際に対策している点を紹介し、心配性な点を改善できるようにしているのが伝わります。
周囲の目が気になる人の例文
私の短所は、周囲の目が気になって心配になってしまうところです。所属先のゼミでは複数人で取り組む課題のリーダーに選ばれましたが、自分の判断を他の人がどう思うか自信が持てず、指示を出しづらく感じてしまっていました。
しかし、それではメンバーもどう動けばよいかわからなくなってしまうと思い、副リーダーを立てて、その人と相談しながら作業を進めていくようにしました。全員に指示を出す前に率直な意見をもらうことで、自分の決定に自信を持って行動できるようになったと感じています。
実際に副リーダーを立ててチーム運営している点について話しています。社会人になってもこのように対策できると思ってもらえるでしょう。
リスクを怖がる人の例文
私の短所は、心配性なところです。何か行動を起こすときにリスクが気になってしまい、なかなか行動に移せません。大学では授業で忙しく、以前より興味のあった留学生ボランティアの活動への参加になかなか踏み切ることができませんでした。
そこで、リスクを考えて不安になってしまった際は、考えられるリスクとメリットの両方を書き出し、メリットが上回るときには行動に移すということに決めました。実際に書き出してみるとボランティア活動はメリットが多く感じたため、大学2年生のときから参加するようになりました。不安がらずにもっと早く参加すれば良かったと今では少し後悔しています。
今でもなかなか行動に踏み切れない時には、リスクとメリットを考え、少しでも早く結論が出せるように気をつけています。
心配性のために後悔している点や、改善した点を紹介しています。今後は後悔しないように動けるだろうと面接官は判断してくれるはずです。
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心配性を短所として答える際のNG例文
ここでは、面接で心配性を短所として伝えるときのNG例文を、悪印象となるポイント別に3つ紹介します。
どのような伝え方が悪印象となるのか把握して、回答のブラッシュアップに役立てましょう。
短所を改善する気がない
私の短所は、ミスが心配で確認しすぎるところです。ゼミの課題に取り組む際、提出前に間違いがないか不安になり、何度も確認しなければ気が済みません。提出期限のギリギリにもう一度確認したいので、提出が遅くなり、締切を過ぎてしまうことがあります。
もう少し早く提出できたはずと先生からも指摘を受けることもあり、反省しています。
改善点が書かれていないため、入社後も締切を守らないことがありそうだと判断されてしまうでしょう。具体的な対策を伝えることが大切です。
仕事に支障が出る可能性がある
私の短所は心配性のため、柔軟に動けない点です。演劇サークルの発表で舞台セットの担当をしていたのですが、本番の3日前になって舞台で使うセットが壊れてしまい、使えなくなってしまいました。
予算内で作り直せるか、うまくできるかなどが不安で作り直すこともできず、セットなしで本番に臨むことになってしまいました。舞台に立つメンバーに迷惑をかけてしまい、申し訳なく思っています。
柔軟に動けずに対策できなかった経験を話しています。何も動けなかったため、入社後もトラブルが起こった際に何もしないかもしれないと面接官が不安になる可能性があるでしょう。
短所として伝えていない
私の短所はプレッシャーを感じやすいところです。人前に立つ時は緊張してしまうため、入念に準備を行うようにしています。
ゼミでの発表の際も、本番前には何度も話す練習や資料の確認を行いました。それだけ準備しても本番はいつも緊張してしまいます。
ですが、あれだけ準備したという自信と本番の緊張がよく働き、練習のときよりもうまく話せたと感じています。社会人になっても、ミスがないように事前準備に力を入れることを大切にしていきたいです。
緊張しやすい点が短所と冒頭に述べてはいるものの、全体としてプラスな内容なので、短所として認識していることが伝わりません。このような伝え方だと、自分の悪い点を正当化し、反省する気がないように聞こえます。
自己成長は自分の至らない点を認識するところから始まるので、短所に対する反省の要素は不可欠です。心配性な性格によって困ったエピソードを加えるとよいでしょう。
心配性を短所として伝えるときは、改善点も一緒に話そう
心配性を短所として話すときは、心配性のタイプについて伝え、改善点も一緒に話すことが大切です。面接では、企業への適性があるか、短所を改善する気があるのかどうかを確かめるためにこの質問をしています。
そのため、心配性の人がマッチしにくい、スピード感を求められる企業の場合は、心配性が短所だと伝えないほうがよいでしょう。心配性は伝え方によっては丁寧さをアピールするチャンスにもなるので、このコラムの例文を参考に、伝え方を考えてみてください。
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この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している