玉手箱は受験時間が足りない!ボロボロでも受かる可能性はある?

 2024年8月2日

先日受けたWebテストは玉手箱だったそうですね。受けてみていかがでしたか?

キャリアアドバイザー 廣瀬

就活生 Aさん

初めて受験したのですが、全然時間が足りなかったです。最後まで解き終わりませんでした。

どのくらい解けましたか?

キャリアアドバイザー 廣瀬

就活生 Aさん

解答した問題の6割くらいは正解しているんじゃないかと思います。でも最後まで解ききれなかったので合格しているか不安です。

玉手箱は時間が足りないと言われる試験なので、事前の対策が必要です。このコラムでは玉手箱が時間内に解けない理由や対策を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

キャリアアドバイザー 廣瀬

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玉手箱とは

玉手箱とは

玉手箱は日本エス・エイチ・エルがリリースしているWebテストです。自宅でもテストセンターでも受けられるテストで、数多くの企業で取り入れられています。

玉手箱は大きく分けると、能力テストと性格テストで構成されています。能力テストでは基礎的な学力を、性格テストでは学力だけではなく、個人の性格や仕事への意欲を確認します。

玉手箱の内容について詳しく見ていきましょう。

問題形式 問題数と制限時間
言語 論理的読解 32問/15分 or 52問/25分
趣旨判定 32問/10分
趣旨把握 10問/12分
計数 図表の読み取り 29問/15分 or 40問/35分
四則逆算 50問/9分
表の空欄の推測 20問/20分 or 35問/35分
英語 長文読解 24問/10分
論理的読解 10問/10分
性格 性格 68問/30分(標準回答時間20分)

玉手箱の特徴は、同じ形式の問題が繰り返し出題されることです。1問にかけられる時間が短く、素早く正確に答えることが求められます。事前に解法を勉強し、本番では素早く答えられるように練習しましょう。

同じくWebテストとして用いられる試験に「SPI」があります。こちらも就活の学力試験ではよく用いられる試験です。SPIの勉強もあわせて行いたい人は、以下の資料を活用してみてください。

玉手箱が時間内に解けない人は多い

玉手箱が時間内に解けない人は多い

玉手箱は問題数が多いのにもかかわらず、制限時間が短いことが特徴の試験です。そのことから、難関大学や有名私立大学の就活生でも、時間が足りないと感じる人がいます。

しかし、時間内にすべて解ききれなかったとしても、必ず落ちるわけではありません。もちろん最後まで解き切ることは大切ですが、解いた分の正答率が高ければ十分合格ラインに達します。

ただし、できるだけ正しく素早く最後まで答えられるようにしておくことが大前提です。答えられる分はすべて正解する、という気持ちでしっかりと対策しておきましょう。

「テスト対策が面倒くさい」という人には、キャリチャンの就活支援サービス「スピード内定サポート」がオススメです。採用選考でテストを行わない企業を紹介し、自己分析などその他の就活を円滑に進めるためのサポートも実施します。

玉手箱で時間が足りないと感じる原因

玉手箱で時間が足りないと感じる原因

玉手箱で「時間が足りない」と感じる主な原因は以下の3つです。

上記について詳しく解説します。

完璧に解答しようとしている

玉手箱を最初から順番に解き、全てを完璧に解答しようとすると時間が足りなくなることが多いです。

玉手箱のボーダーラインは60〜70%に設定されていることが多いため、全てを完璧に回答しなくても問題ありません。

人気の大手企業や外資系コンサルなどでは合格ラインが80%以上など高く設定されている可能性もありますが、それでも全てを完璧に答える必要はないのです。

全ての問題を完全に解答しようとすると最後まで解ききれなくなり、後半に得意な問題があった場合に正解できなくなってしまいます。

全ての問題を解き切ることは大切ですが、時間が足りないと考えられる場合は、解くのに時間がかかりそうな問題は諦めましょう。自分の得意なジャンルの問題に集中した方が、正解率を上げやすくなります。

ただし、玉手箱は次の問題に進んでしまうと前に戻って解答することができません。「あとで時間が余ったら再度考えよう」という考えは通用しないため、注意が必要です。

同じくWebテストとして使用されるSPIのボーダーラインについて知りたい人は、下記のコラムも読んでみてください。

問題を解いたり読んだりするスピードが遅い

問題を解いたり読んだりするスピードが遅いと、時間が足りなくなります。

玉手箱の出題形式を理解していない場合、問題を読むことに時間を使いすぎてしまう可能性があるでしょう。

玉手箱には出題傾向があるため、事前に対策法を学び、問題文を読む時間はできるだけ短く抑えられるようにしておくことが大切です。

時間配分を意識していない

玉手箱は時間配分を意識しないと、時間が足りなくなるテストです。

問題の難易度はそこまで高くないので、時間配分を意識して自分が解ける問題に集中することが求められます。

事前に模擬テストなどで練習し、各問題にどの程度時間をかけられるのかを把握していない場合、適正な時間配分がわかりません。

本番で急いで解く必要がある問題に時間をかけすぎたり、時間をかけてもよい問題で焦ってしまったりすることもあるでしょう。

そうならないためにも、玉手箱の試験を受ける前に各問題にかけられる時間を把握しておいてください。

【科目別】時間が足りないと感じる理由

【科目別】時間が足りないと感じる理由

次に、科目別に制限時間と時間がかかる理由を紹介します。

それぞれ解説していきます。

言語

言語は論理的読解・趣旨判定・趣旨把握の3つに出題分野が分かれていて、それぞれの問題にかけられる時間は異なります。

以下の表でそれぞれの問題にかけられる時間を把握しておきましょう。

問題形式 問題数と制限時間 解答にかけられる時間
論理的読解 32問/15分
or
52問/25分
約28秒
趣旨判定 32問/10分 約18秒
趣旨把握 10問/12分 約72秒

論理的読解や趣旨判定は、短い時間で文章の内容を掴む必要があります。

趣旨把握は問題にかけられる時間がある程度あるように見えますが、長文を読んで中身を理解する必要があるため、充分な時間があるとはいえません。時間配分を考えると、何度も問題や文章を読み返している時間はないのです。

言語問題を解く際は、先に問題を読んで長文から何を読み取らなければいけないのかを先に考えておく方法がオススメです。

先に問題を読むことで、長文のどこを注意深く読まなくてはいけないのかがわかるようになるでしょう。

計数

計数問題は四則演算・図表読み取り・表推測の3つに分けられています。

問題形式 問題数と制限時間 解答にかけられる時間
図表の読み取り 29問/15分
or
40問/35分
約31〜53秒
四則逆算 50問/9分 約11秒
表の空欄の推測 20問/20分
or
35問/35分
約1分

四則演算は1問にかけられる時間が11秒と非常に短いため、計算スピードを早めておく必要があるでしょう。

頭で考えればすぐに答えが出る問題に電卓を使っていると、かえって時間がかかってしまう場合があります。

また、解法をその場で考えていてもタイムロスに繋がるため、解き方を事前に覚えておくことも重要です。

問題を読んで解き方がわからない問題はその場で考え込むのではなく、潔く諦めて次の問題に移ったほうが無駄な時間を使う必要がなくなります。

できるだけ無駄な時間を省き、解ける問題に時間を使うように意識して解きましょう。

英語

英語は論理的読解と長文読解に分けられます。

問題形式 問題数と制限時間 解答にかけられる時間
長文読解 24問/10分 約75秒
論理的読解 10問/10分 約1分

読解にもかかわらず1問あたりにかけられる時間が短いので、全てを日本語に訳すのではなく、大まかに内容を把握するのがポイントです。

また、大幅なタイムロスを防ぐためには、先に問題を読むことをオススメします。問題を読んでおくと長文のどの箇所が重要かが事前にわかるので、解答にかかる時間を短縮できるのです。

玉手箱の時間が足りないときの対策

玉手箱の時間が足りないときの対策

玉手箱を受験する際に時間が足りなくならないための対策は、以下の4つです。

上記の対策法について詳しく見ていきましょう。

わからない問題は飛ばす

玉手箱を解いているときにわからない問題に出会ったら、諦めて飛ばすようにしましょう。

玉手箱は問題数に対して時間が短いため、難しい問題にも解答しようとすると時間が足りなくなってしまいます。

わからないまま時間が過ぎてしまうと、わかる問題に時間をかけられなくなるため、非常にもったいないです。

玉手箱は時間が足りなくなる傾向にあるテストのため、解けない問題に時間をかける必要はありません。わからないと思ったらすぐ飛ばし、解ける問題を優先して解くことが大切です。

玉手箱が出題される企業で練習する

本命の企業でいきなり玉手箱を受けるのが不安な場合は、玉手箱を導入している企業のテストを練習で受けてみるのもオススメです。

事前にしっかり対策していても、本番の試験に臨むと実力を発揮できない可能性は多いにあります。

しかし、玉手箱が出題される企業で試験を受けておくと、緊張感に慣れることができます。緊張感に慣れておけば、本命企業の試験による失敗を避けることができるでしょう。

インターンの選考で玉手箱を導入している企業もあるので、そういった企業を探して本選考前に実力を確認しておくのもよいです。

時間を確認しながら解答する

玉手箱は、時間配分を細かく考えて解いていかないといけないため、時間をチェックしながら解答していくことが大切です。

そのため、練習の段階で時間を細かくチェックしながら練習すると、自分の解答ペースがわかり、本番でも焦らず解けるようになるでしょう。

問題集などで事前に対策する際は、練習でも時間ペースを考えて解いていくように心がけてください。

ただし、問題ごとにこまめに時間を確認していると、時間を確認することに気を取られてしまう可能性があります。

どのくらいのペースで時間を確認するかも、練習の時点で決めておくとよいでしょう。

問題集を事前に解く

玉手箱で時間が足りなくなる人は、問題集を何度も解いてパターンを暗記することが大切です。

玉手箱は過去の回答を使いまわしている場合や、過去の問題と解法がほとんど似ていることがあります。そのため、過去問を解くのもよい事前対策になるのです。

問題集は、何冊も解く必要はなく、同じ問題集を何度も繰り返して解くことで、自分の苦手なポイントがわかり、本番でも焦らずに解答できるようになります。

玉手箱の対策に集中したいという人は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」にご参加ください。テスト対策に集中できるよう、プロのキャリアアドバイザーが企業紹介や自己分析などのサポートを行います。

【科目別】時間が足りなくならないためのポイント

【科目別】時間が足りなくならないためのポイント

次に、科目別に素早く解答するための方法を紹介します。

以下より一つずつ解説していきます。

言語

言語を解く際は、問題を先に読んでから長文を読むように心がけましょう。長文を読むことと問題を考えることを両方同時に行えるので、時間を効率的に使えるようになります。

また、文章を読んで解答がすぐにわからなかったときは、どの選択肢を選ぶかも事前に決めておくとよいでしょう。

正解がわからず問題や文章を読み直すと、大きなタイムロスに繋がります。そのため、わからなかったら「B」にするなどと事前に決めておき、サクサク答えていくことも大切です。

計数

計数の四則逆算が出題されたときには、短い時間で効率的に問題を解いていくことが求められます。その際は一次方程式を使って解答するとよいでしょう。

一次方程式は、求める数値をXに置き換えて計算する方法です。一次方程式を使うと四則演算はスムーズに答えられるようになるため、制限時間内に解答を導きやすくなります。

図表の読み取りや表計算も、解答パターンが決まっているケースが多いです。問題集などを何度も解いて解法を覚えるのがよいです。

対策本や問題集に出た問題は丸暗記できるくらいまで解いておくと、本番でもスムーズに解答できるようになるでしょう。

英語

英語には具体的な解法がありません。単語力を高めたり、英文を読み慣れたりすることが対策になります。

玉手箱では短い時間で英語の長文を読んで内容を理解することが必要です。そのため速読力を鍛えることも重要な対策になるでしょう。

日頃から英語の長文を読んだり問題集を解いたりして、できるだけ早く英語の文章が読めるように準備しておくことが大切です。

玉手箱対策が難しくて苦戦している人は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」に参加してください。就活に関する不安や疑問をキャリアアドバイザーに相談しながら、二人三脚で就活を進められるので安心です。

玉手箱で時間が足りないときは適当に答えてもよいのか

玉手箱で時間が足りないときは適当に答えてもよいのか

玉手箱で時間が足りないときに、適当に解答を埋めるのが正しいのかについて解説します。

時間が足りなくて適当に答えたら問題になるのか不安な人は、参考にしてみてください。

適当に答えてもバレないので大丈夫

結論として、玉手箱は適当に答えても大丈夫なテストです。玉手箱は誤謬率(ごびゅうりつ)が測定されないテストのため、適当に答えて解答を埋めても問題ありません。

誤謬率とは、回答した問題のうち不正解が占める割合のことです。Webテストの種類によっては、誤謬率が高いと適当に回答していると判断されて悪い評価に繋がることがあります。

しかし玉手箱の場合は誤謬率による評価は行っていないため、気にせず解答を埋めて問題ないのです。

そのため、もしも制限時間内に問題を解き終わらないとわかったときには、適当にでも解答を埋めたほうがよいでしょう。

適当に答えても難易度は変わらない

玉手箱は、適当に解答したとしても問題の難易度は変化しないので安心してください。

Webテストによっては、問題の正解率に応じて次の問題の難易度が決まる場合があります。そのため、適当に答えて不正解になると、そのレベルの問題が解答できない人とみなされて、問題レベルが下がることがあるのです。

一方玉手箱は、正解率が問題の難易度を変えるテストではありません。

問題に正解しても不正解でも、後半にいくほど難易度の高い問題が出題される傾向があります。

玉手箱は時間が足りないことが予想されるテストですが、もしも解き終わらないときは適当にでも解答を埋めたほうがよいでしょう。

玉手箱は時間が足りないテスト!効率的に解くことが大切

玉手箱は問題数が多いのに対し解答時間が短いテストのため、時間が足りないと感じる人が多いです。

全ての問題に完璧に答えようとしたり、時間配分を意識せずに解いたりすると、最後まで解ききれないことがあります。

わからない問題が出題された際には潔く諦め、わかる問題に時間をかけるようにしましょう。

玉手箱を本番で焦らずに解くためには、事前の対策が重要です。問題集や過去問などを利用して、本番で実力を発揮できるように準備してみてください。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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