就活は大学3年生からやろう!内定までの流れと対策ポイント解説
2018年9月23日
就活はいつ頃から始めようと考えてますか?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
3年生のうちには始めよう思ってるんですけど、実はまだ何もしてないです。
いきなり就活といわれても、どうしたらいいかわからないですよね。でも最近は就活が早期化してるので、3年生もうかうかしていられませんよ。早めに準備を始めないと、4年生になってから本選考で苦労する可能性があります。
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
そうなんですか?それは困ります…。
でも求人情報がでるのは3年生の3月ですよね?それまでは、具体的に何をしたらいいんですか?
では今回は、大学3年生から始める就活準備の具体例と、内定までのスケジュールについて解説します。4年生になって慌てないためにも、参考にしてくださいね。
キャリアアドバイザー 平崎
目次
大学3年生から内定までの就活スケジュール
上の図は、政府の就活ルールを順守する場合の一般的な就活スケジュールです。これを見てもわかるように、求人情報の公開が大学3年生の3月からであっても、その前に長い準備期間が必要になります。
実際、本格的な選考が始まるエントリー後の就活よりも、3年次のうちの準備期間の方が長いくらいです。
また、近年は企業の採用活動が就活ルールよりも前倒し傾向ですし、インターンに参加するにも選考が行われる場合が多いです。その意味でも、大学3年生のうちにしっかりと就活準備を整えておく必要があります。
そうした就活を効率よく進めるためには、スケジュールをたてることが不可欠です。ただし、無理なスケジュールは心身共に負担になるうえ、良い結果にはつながりません。
大学3年生のうちは、まだ大学での授業も忙しいですし、部活動に力を入れている人もいるでしょう。それら自分の生活を考慮に入れたうえで、実現可能な計画を立てることが重要です。
このコラムでは、一般的な就活スケジュールや具体的にどのようなことを行えばよいのかなどを紹介します。それを参考にしながら、自分なりの就活スケジュールを立ててみましょう。
もしも就活以外が忙しくてスケジュールに余裕がない場合は、キャリチャンの就活支援サービス「スピード内定サポート」を利用するのもオススメです。プロのキャリアアドバイザーがあなたの代わりに希望に合った求人を探して、選考対策や企業とのやり取りも手伝います。
できるだけ早く楽に内定を得られるよう、SPIを実施しない企業やES選考がない企業、面接回数の少ない企業を紹介することも可能です。完全無料のサービスなので、ぜひ活用してください。
自己分析は大学3年生の就活準備の中でもできるだけ早い時期に
自己分析は、大学3年生の準備期間の中でも、できるだけ早い時期に取りかかるようにしましょう。
その段階で完璧にする必要はないですが、ある程度は自己理解を深めておかないと、業界研究・企業研究などの次のステップに進むことができません。なぜなら、企業・業界・業種・職種などが自分に合っているかどうかの判断は、自己分析なくしては不可能だからです。
自分がどのような人間なのか理解していないと、企業選びの軸を決めるための基準がないため、就活をどのような方向性で進めていくかの指針も定まりません。
本来、自己分析は就活が始まる前から、就活が終わるまで継続して行う必要があります。まだ自己分析を行ったことがない場合には 早急にとりかかるようにしましょう。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
大学3年生のいまからやるべき主な就活項目
大学3年生のうちの就活の準備として行うべき主な項目は以下の5つです。
- 自己分析
- 業界・企業研究
- エントリーシート対策
- SPI対策
- OB訪問
大学3年生になった時点ですでに行っているものもあるかも知れませんが、もしもこの中でまだ行っていない項目があれば、ぜひスタートしてください。
自己分析については前章で説明したので、ここでは残り4つの準備をきちんと行わなければならない理由と、それぞれの対策のポイントについて解説します。
就活の準備をきちんとしなければならない理由
就活準備に必要なそれぞれの対策を行わなければならない理由は、以下のようなメリットがあるからです。
【業界・企業研究】
業界・企業研究は自己分析の次に重要な項目であるといえます。それによって、その企業を深く知る最も大きな判断基準となるのです。
また、就職後のミスマッチを防ぐほか、面接で自社の企業情報を尋ねられた際、きちんと的確に回答できることで、面接官に好印象を与えられるメリットがあります。
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【エントリーシート対策】
エントリーシート(ES)は マナーを守り、的確に自分の意図が伝わる内容であることが重要です。
入社後の目的や熱意がはっきり伝わらなかったり、適切な言葉づかいを使えていなかったりといったエントリーシートは、マイナスな印象を与えます。このような失敗を回避できる模範的なエントリーシートを完成させることは、就活の第一関門となる書類選考を突破する可能性を高めるという大きなメリットがあるのです。
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【SPI対策】
学生の基本的なスキルと人柄を知る目安のため、90%以上の企業が採用選考に適性検査を取り入れています。その中でもSPIは、実施企業が最も多い適性検査であるため、真っ先に対策すべき適性検査です。
SPIは、対策を怠ると高得点が難しいです。しかし十分に対策していれば、高得点が取れる可能性が格段に上がる項目でもあります。
学生がSPI対策に割く時間の平均は1日1時間ほどですが、長期間にわたって繰り返し対策する必要があります。通学の間や何かの待ち時間など、空き時間を有効活用しましょう。
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【OB訪問】
近年OB訪問を行う学生は増加傾向にあります。OB訪問では企業説明会などで得られる情報とは異なり、より突っ込んだ正確な情報を得られることがメリットです。
また、OB訪問で得た知識を、「OB訪問の際、〇〇様に御社の〇〇についてのお話を伺い大変感銘を受け、一層御社に入社したいという意欲をもちました。」というように、面接で活用できることも大きなメリットであるといえます。
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項目別:ポイントと注意点
就活の準備が完了してない状態で、就活本番を迎えてしまうのは就活失敗につながってしまいます。「就活の準備の大切さ」「準備が不十分なことで想定されるリスク」「それぞれの項目の準備を完了しておくべき時期」をこれから解説していきます。
【業界・企業研究】
業界・企業研究をスタートするべき明確な時期はありませんが、できるだけ余裕をもって始めることをオススメします。
より効率的に進める場合は、自己分析を行ったあとにするのが最も望ましいタイミングです。自己分析をした後は、ある程度の志望企業の絞り込みができるため、漠然と始めるよりは時間をムダにせず進められます。
企業研究を全く行わずに選考に臨んだ場合、ESの志望動機に説得力がなくなったり的外れになるため、ESの段階で不採用とされるケースが多くなります。
運よく面接まで進んだ場合も、志望動機が明確答えられないなどのリスクが出てくる可能性があります。
【就活対策資料】
簡単!業界研究ガイド
【エントリーシート】
就活解禁後に慌てて作成するようなことがないよう、早めに準備を行い、就活解禁前には全てが整っているようにしておきましょう。ESの準備は、志望動機や自己PRなどをそれぞれ記載する箇所があり、作成には労力と時間を要します。
またESは、就活のスタートラインのようなものなので、決して手を抜いてはいけない項目です。慌てて適当に作成したESは、数多くの就活生のESを目にしている採用担当にはすぐに見破られ、不採用とされる可能性が高くなります。
【就活対策資料】
履歴書・ES作成マニュアル
【SPI対策】
SPIの対策とは、試験本番までに問題の形式に慣れる準備をしていくことです。SPIの問題は高度な専門知識ではなく中学生レベルの一般常識の範囲で、難易度はそれほど高いわけではありませんが、準備をしていたかしていなかったかで確実に得点に差が出ます。
就活が本格化すると他のことに時間を取られがちになるため、就活が解禁となるのが3月なので、その一か月前の2月までには始めるようにしましょう。また企業によってはSPIの合格ラインが異なるため、半年くらい前から傾向を探る準備をすることもオススメします。
【就活対策資料】
SPI解説付き問題集
【OB訪問】
OB訪問は、実際にその企業で働いている人の生の意見を聞いたり、社内の雰囲気を体感することができる重要な機会です。また、就活の志望動機を考えていく上で、具体性やリアリティーを持たせることに役立ちます。
また、その企業で必要とされている人材の資質を知ることで、企業に対するアピールもフォーカスが合ったものとなり、見当違いな自己PRを回避することができます。内容の濃いESの作成をするためには、OB訪問は4月中には終えておくことをオススメします。
大学3年生の就活としてインターンに参加するメリット
大学3年生が参加可能なインターンには、「汎用的能力型インターンシップ」と、「専門活用型インターンシップ」の2種類があります。しかし汎用的能力型インターンシップに参加するには最低でも5日以上、専門活用型インターンシップに参加するなら2週間以上の日数が必要です。
大学の長期休み中に実施されるとはいえ、複数のインターンに参加するのであれば、それだけでせっかくの長期休みが終わってしまうかもしれません。貴重な長期休みをそれほどたくさんインターンに割くべきなのか、迷う人もいるでしょう。
結論からいうと、大学3年生の長期休みはぜひともインターンのために使うことをオススメします。その理由は、以下のようなメリットがあるからです。
- 自分の適性を確かめられる
- 業界・企業について学べる
- 内定に直結する可能性がある
それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説します。
自分の適性を確かめられる
大学3年生でインターンに参加すると、本選考にエントリーする前に、自分の適性を確かめておけるのがメリットです。
自分の適性は自己分析と業界・企業研究である程度は予測しているものの、それが本当に正しいかどうかは、実際に働いてみないとわかりません。実際に就職してみると事前の予測と異なり、就活に失敗したと感じる人はたくさんいます。
そのようなミスマッチを防ぐために、大学3年生でインターンに参加しておくことが大いに役立つわけです。
近年インターン制度の改定により、開催日程の半分以上を就業体験にあてることが定められました。どんな情報を調べるよりも、実際にその業務を体験することほど、自分の適性を測るのに確実な方法はないでしょう。
そのため、貴重な休みをインターンに割くべきか迷っている3年生には、ぜひとも参加した方がよいと強くオススメします。とはいえ、やみくもにインターンに参加しても、貴重な長期休みを無駄にするだけです。
事前に適性の予測を立て、志望する業界や企業をある程度まで絞ってからインターンに参加することが大事です。それによって自分の適性を確かめ、今後の就活の方針を立てるのに役立ててください。
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業界・企業について学べる
大学3年生でインターンに参加すると、本選考が始まる前に、その業界・企業について深く学べるというメリットもあります。
実際にその業界・企業の職場を自分の目で見て、仕事を体験することほど、深い理解が得られる情報はないでしょう。どんな活字の情報や説明会で得られるどんな情報より、深い理解が得られるはずです。
一緒に働けば、その業界・企業で働く人からたくさんの情報を聞き出せますし、仕事で必要な実務スキルも学べるかもしれません。
そういった知識と経験が業界・企業選びに役立つとともに、本選考でのアピール材料となり、高評価につながる可能性を高められるのです。
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内定に直結する可能性がある
大学3年生でインターンに参加すると、早期内定に直結する可能性があることも、就活のうえで大きなメリットといえるでしょう。
制度の改定により、「汎用的能力型インターンシップ」と「専門活用型インターンシップ」に該当するキャリア形成支援活動では、インターン中に得た学生情報を採用活動に利用することが認められました。
そのためインターンで活躍できれば、本選考よりも選考ステップの少ない特別選考に招かれ、早期内定が実現する可能性があります。
結果として大学3年生でインターンに参加しなかった人より、早く就活を終わらせられるかもしれないのです。
キャリチャンでも、内定に直結する可能性のあるインターン先を紹介できる就活支援サービス「就活相談サポート」を開催しています。どんな業界・企業を目指すのか確定していない場合でも、プロのキャリアアドバイザーが一緒に考えるので心配いりません。
また、インターン先を紹介するだけでなく、選考へのアドバイスも実施するので、合格の可能性を高められます。利用は完全無料なので、ぜひ相談してみてください。
大学3年の今からエントリーシート(ES)を書けるようにしておく
就活を控えた大学3年生は、エントリーシートを上手に書けるように、今のうちから準備しておきましょう。本選考の際にももちろん役立ちますし、インターン選考の際にも役立ちます。
本選考やインターン選考で最初の関門となる書類選考を通過するには、以下のような完成度の高いエントリーシートが必要です。
- 企業研究が十分にされている
- 志望企業の絞り込みがされている
- 志望動機に具体性やリアリティーがある
採用担当が、エントリーシートに書かれている内容を読み「この学生に会ってみたい」と思われるかどうかでその後の就活を決定づけるといっても過言ではありません。
また、エントリーシートを書くための準備が万端な場合も、キャリアアドバイザーやOB・OGに添削を依頼してみることをオススメします。添削してもらうことでエントリーシートの書き方が上達し、内容もブラッシュアップできると期待できます。
キャリチャンでも、就活に必要な書類の書き方を学べる就活イベント「履歴書・ES書き方WEBセミナー」を開催しています。利用は無料なので、ぜひ参加してみてください。
大学3年生のうちは先輩や仲間から情報を得ることも大切
インターネットや本など、自分で企業情報の収集をすることは非常に重要ですが、大学3年の秋頃からは、内定獲得をして就活を終えた4年生もいるため、身近にいる場合、積極的に先輩達の意見やアドバイスを受ける事が大切です。
志望企業や企業側が求める人材、社風など具体的な情報を得ることができる可能性があります。また、就活生同士の情報交換が非常に役に立ったという報告も多々あります。
情報に流され全てを鵜呑みにするのはもちろんよくないので、自分に役立つ情報を冷静に見極めながら、有効活用するように心がけましょう。
大学3年からの就活を成功させるために就活エージェントを利用しよう
大学3年からの早期就活を成功させるためには、就活エージェントなど就活のプロの力を借りることをオススメします。
大学3年からの就活を行う理由は、4年生になってからの就活に乗り遅れないようにするためです。余裕がある時期に就活の軸を定め、具体的な準備を行っておくことで、就活を有利に進めることができます。
しかし、3年のうちはまだ就職するということに対する実感がわかなかったり、どこからどのように手を付けてよいのかわからないが学生が多いのも現実です。そういう場合は就活エージェントに相談すれば、誤った方向に進んで、時間を無駄にすることを防げます。
就活エージェントは就活のプロなので、学生が置かれている状況や心情から、「どのように準備をスタートしたらよいか」「どのような情報がこの学生には必要であるか」を分析し、的確なアドバイスをしてくれるはずです。
キャリチャンでも、まだ就活の方向性が定まっていない大学3年生にピッタリな就活支援サービス「就活相談サポート」を開催しています。就活生一人ひとりの話をじっくり聞いて、マッチする企業を紹介し、二人三脚で就活を進めていくサービスです。
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大学3年生のうちから早めに就活を始めるのがオススメ
就活は大学3年生のうちから、できるだけ早めに取り掛かりましょう。
就職先の決断は人生において非常に大きな決断の1つです。就活時期の終盤に、精神的に追い込まれた状態であわてて就活を始めても、冷静な判断ができず、入社後にミスマッチが起こってしまう可能性があります。
ただし、インターン参加は業界・企業研究、自己分析を入念に行い、志望企業の絞り込みができた後に検討してください。やみくもに参加するだけでは、十分なメリットが得られません。
さまざまなインターンに参加してみてから最終的な志望企業を決定することはよいことですが、その場合もある程度までは自分の適性を予測し、方向性を絞った中での選択をオススメします。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。