第一志望に全て落ちた人がすべきことと気持ちの切り替え方を解説
2019年4月24日
何だか元気がありませんね。どうかしましたか?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
実は第一志望に落ちてしまって、就活へのやる気がなくなっちゃったんです。
そうだったんですね。たしかにずっと憧れていた企業に入社できないとわかると、就活へのやる気がなくなってしまうこともありますよね。
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
このままじゃいけないとは思うんですけど、どうしても就活に身が入らなくて…。
今回は、第一志望に落ちたときの気持ちの切り替え方と、第一志望に落ちてしまう原因を解説します。結果は残念でしたが、それを活かして、よりよい内定を目指しましょう!
キャリアアドバイザー 平崎
目次
なぜ第一志望に落ちてしまうの?主な3つの原因とは
第一志望(群)の就活がうまくいかなかったことは、残念です。もしかしたら、まだその事実を受け止められずに、前進できないでいる就活生もいるかもしれません。
しかし、第一志望に落ちたからといって、就活は終わりではないのです。今後の就活を成功させるためにも、これまでの就活の何がいけなかったのか振り返ってみましょう。
まずはじめに、第一志望に落ちてしまう主な原因について解説します。
原因1:就活対策不足
第一志望(群)に落ちた原因の1つとして、企業研究、業界研究、自己分析、面接・ES対策など就活対策が不十分だったことが考えられます。
企業研究や業界研究が不十分だと、仕事に対する理解度をしっかり示せないので、企業にあなたの熱意を伝えることができません。また、自己分析が不十分で自分の良さをアピールできていなかったり、自分の良さに気づいていなかったりといった可能性もあります。
そうした研究や分析が不十分だと、そもそもエントリーの段階で、実は自分に合った企業を選べていないということもあるのです。
面接・ES対策についても、企業や業界が求める人物像をきちんと把握できていないと、期待されているような回答ができず、評価が得られないでしょう。
原因2:面接の対応がよくなかった
第一志望(群)に落ちた原因の2つ目として、面接練習が不十分で、面接時に好印象を与える対応ができていなかったことが考えられます。
原因1で述べたような研究・分析・ES対策が十分でも、笑顔がない、表情が硬い、雰囲気が暗い、声が小さいなどは、面接官に与える印象がよくありません。たとえ緊張していても、明るくハキハキと対応できるというのは面接の基礎です。
研究をしっかり行って企業が求める人物像を理解し、それにマッチする自分を上手にアピールできる学生は優秀だと思われます。そういう学生は第一志望の面接でも、高い評価を得られるでしょう。
しかしそれと同時に、人に対してよい印象を与えられる好人物かどうかというのも、面接突破の大事な要素です。笑顔で明るく、元気のいい学生は誰にでも好かれますし、それだけで格段に評価が上がります。
ですから第一志望の内定の獲得には、十分な研究(原因1)と面接の基礎(原因2)の両方が必要となるのです。
原因3:そもそも企業との相性が良くなかった
自己分析や業界・企業研究などといった基礎対策不足やES・面接などの選考対策などのほかに、“そもそも第一志望の企業との相性がよくなかった”場合にも内定はもらえません。就活では学生が企業を選ぶように、企業側も学生を選んでいるためお互いに相性が良いと判断されないと内定には結び付きません。
そして学生がそんな相性を見極めきれずに選考に挑んだことで企業側から「相性が悪い」と判断され、結果として落ちてしまうのです。企業側は今後の企業の成長や業績のために膨大なお金と時間をかけて採用活動を行っていますので、たとえ対策が万全な学生が面接に来たとしても、企業にとってメリットとなる人材だと判断されないと合格にはつながりません。
ある程度は企業側の判断にゆだねることとなりますが、選考を受ける前にある程度自分で企業との相性を判断することが可能ですので、それらを判断しきれなかったという事実が第一志望に落ちた大きな要因となります。
憧れや昔からの夢などといった願望が強いと悪い部分には目をつぶりがちですが、きちんと自分の能力と企業が求める人物像とを把握したうえで相性を図ることが大切ですので、落ちたということはその辺の見極めが甘かったということを認識しましょう。
原因4:単純に合格倍率が高かった
第一志望に落ちた4つ目の原因は、単純に倍率が高かったことです。
大手企業や有名企業などでは全国から非常に多くの学生が集中しますし、もともと募集人数自体が少ない企業では自動的に高倍率となります。そういう企業を第一志望にした場合は、あまりに高倍率なため、しっかり対策できていても落ちてしまうことがあるのです。
高倍率企業では選考が進めば進むほどハイスペックな学生ばかりになり、母集団のレベルがぐっと上がってしまいます。そこで内定を勝ち取るのは、ほんのわずかな差、最後は運といってもいいかもしれません。
あなたに原因があるわけではありませんから、早く気持ちを切り替えて、優秀なあなたにふさわしい別の企業を探すべきです。今ならまだ、経団連に所属する企業も選考中なので、選択肢はたくさんあります。その中には、あなたが興味を持てる企業、本当にあなたに合う企業がきっとあるはずです。
第一志望に落ちてしまった時の気持ちの切り替え方
第一志望(群)に落ちたことを悔やんだり、落ち込んだりしている人が多いと思いますが、気持ちが落ちたままではよくありません。沈んだ気持ちのままでは新たな企業探しにも身が入りませんし、前向きに取り組めなければ面接などもうまくいかないでしょう。
今後の就活を成功させるためには、この落ち込んだ気持ちをリセットし、新たな気持ちで就活をスタートさせる必要があるのです。そこでここからは、第一志望に落ちたという気持ちを、どのように切り替えたらよいのか解説します。
一回「就活」から離れる!
落ちた気持ちを切り替えるには、とりあえず一回「就活」から離れましょう。
同じ状態が継続していると、人はなかなか気持ちを切り替えられないものです。ですからまずは、気持ちを切り替えるためのきっかけが必要になります。
そのためには、いったん就活以外の何かに没頭し、就活を忘れる時間を作ってください。没頭することは、部活、アルバイト、遊びなど、何でもいいです。部屋の窓を開けて、よどんだ空気を喚起するのと同様に、何か好きなこと、楽しい気持ちを取り入れて心の喚起を行いましょう。そうすることで気持ちがリフレッシュされ、新しい挑戦がしやすくなります。
ただし、ずっと就活を忘れっぱなしではいけませんので、「今日から一週間は就活から離れる」といった期限を設けるようにしてください。
「落ちた経験は無駄にはならない」事を理解する
一回「就活」から離れた次のステップは、「落ちた」という現実と、きちんと向き合うことです。悔んだり落ち込んだりするのではなく、1つの経験、教訓として前向きに捉えましょう。
目標としていた第一志望(群)に落ちたことは確かにつらいことですが、「落ちた」ことから得たもの、学んだことはあったはずです。この経験は決して無駄にはなりませんし、確実にあなたの人間性を成長させてくれます。
「大きな経験値を得て、レベルアップできる」そんなふうに、前向きに捉えてください。それは、今後の就活や社会人生活の中でも活きてくるはずです。
第一志望に落ちたからといって、それで全てが終わってしまったわけではありません。たとえはじめに目指していた場所とは違っても、あなたの努力次第で、やりがいのある仕事はいくらでも見つけられます。
もっと好条件な企業を探し始める
「落ちた」経験と前向きに向き合うことができたら、次は今まで受けてきた企業より、もっと好条件な企業を探してみましょう。
経団連所属企業が選考を行っている今は、1年のうちでもっとも新卒募集の多い時期です。第一志望(群)に落ちたことで、将来に不安を感じている人もいると思いますが、今ならまだまだ優良企業がたくさんあるので、心配はいりませんよ。
これまでとは違う方向性で求人を眺めてみたら、今まで見えていなかった可能性に気づくはずです。「今まで受けたところよりも全然いいじゃん!」と思える企業も、きっとあります。
具体的なエントリー先を探すというよりは、気持ちを切り替えること、これまでとは別の可能性を探ることが目的です。軽い気持ちで、さまざまな企業を見てみてください。そうすることで、次の新たな就活を始める足がかりになります。
気持ちを切り替えたら即行動!具体的にやるべきこと
気持ちを切り替え、第一志望(群)に「落ちた」現実としっかり向き合えたら、次は新たな就活に向けて具体的な行動をとる必要があります。
しかし、ただ漠然と企業探しを始めても効率のよい就活にはなりません。具体的にどんなことをすればよいのか、どのようなステップで次の就活に臨むべきなのか、解説します。
落ちた原因から改善点を見つける
新たな就活への具体的な最初のステップは、第一志望(群)の就活を振り返り、改善点を見つけることです。第一志望に落ちたのには必ず理由があり、その理由を自分の中で明確にし、改善していかないと次に受ける企業から内定をもらうことはできません。
ですので第一志望の企業に落ちた原因をしっかりと明確にしていきましょう。これまでの自分の行動や対策、面接での態度などを振り返り、問題点を探します。「落ちた」現実と前向きに向き合えているなら、冷静に受け止められるはずです。
第一志望に落ちる原因でもお話ししているように、自己分析や業界・企業研究といった基礎対策が不足しているケースや、ESや面接などの選考の対策不足、そして“そもそもの企業選びのミス”などがありますので、自分はどれに当てはまるかを考えていきましょう。
自分の就活軸を見つめ直す
具体的な改善点を見つけ出したら、次は自分の就活の軸を見直しましょう。
就活の軸は、自分が志望先の企業を選ぶ基準です。なぜ、これまで落ちた企業を第一志望(群)として考えていたのか、その軸や第一志望の条件は本気だったのか、もう一度考えてみてください。
もし、もう一度よく考えてみても、やはり第一志望を選んだ条件は本気であり、自分の就活の軸はブレないと感じるのであれば、それはそれで構いません。その軸を実現するために、自分に何が足りなかったのか、改善点を考えましょう。
またもし、第一志望を選んだ条件があいまいだったり、自分の就活の軸そのものに違和感を感じたりするなら、思い切って就活の軸ごと見直し、変えていく必要があります。
これからの就活を成功させるための方法を伝授!
第一志望(群)に落ちたからといって、就活は終わりではありません。あなたにとって、ここからが新たな就活のスタートラインです。今後の新しい目標、ここから始める就活を成功させるための方法について解説します。
就活をやってなかった、これから就活を始めるというのんびり屋さんにも効果がありますので、参考にしてください。
自己分析・企業・業界研究は特に念入りに行う
新たな就活を始めるにあたり、特に力を入れてほしいことは、自己分析と企業・業界研究です。
自己分析では、過去の自分の行動を振り返って、自分の思考や人となりを把握するとともに、企業にアピールできる自分の強みを徹底的に探し出します。面接などでは企業や業界の求める人物像に沿って、自分の強みをどれだけアピールできるかが重要になるため、念入りに行いましょう。
そしてこれからの就活を成功させるためには、企業・業界研究を念入りに行い、企業理解・業界理解を深めておくことが欠かせません。ESや面接では、企業や業界、仕事に対する理解度を示し、あなたの熱意を伝える必要があります。
業界研究では、志望先の業界をはじめから1つに絞るのではなく、いろいろな業界を見た上で絞り込んで、さらに深く研究していきます。業界研究がしっかりできていないと、企業の話していることの真偽が判断できないので、手を抜かないようにしてください。
企業研究では、その企業が他社と差別化したポイントや会社のPRポイントを中心に調べます。そして志望する際には、その企業を志望する理由、そこでないとダメな理由を、できるだけ準備しておきましょう。
企業・業界研究は大切ですが、ただ誰かの言っていることを鵜呑みにするだけでは、意味がありません。誰かが「こう言っていた」「こう言われている」ということだけではなくて、「自分はこう思う」という意見を持つことが大切です。
そうした意見を持てるくらい深い企業・業界研究を行わないと、企業選びに失敗することもあります。特に力を入れて、念入りに行ってください。
全ての行動を意識する
そしてここからの就活を成功させるためには、面接も含め、すべての行動を意識しましょう。
冒頭の「なぜ第一志望に落ちてしまうの?主な3つの原因とは」でも述べたように、就活では、面接対策も非常に重要です。自己分析や企業・業界研究を十分行い、面接でしっかりした内容を述べられることは大前提ですが、それだけで内定は勝ち取れません。
明るい笑顔やハキハキとした受け答えなど、面接官に対して良い印象を与えられる、好人物だと思われる態度・対応が必要なのです。基本的な面接のマナーをもう一度確認し、緊張した中でも行えるように、実戦練習を重ねてください。
そして面接だけでなく、先方とのメール・電話のやり取りなど、企業に見られる全ての行動において、一つ一つ気を抜かないようにしましょう。「駅からの移動中も見られているよ」と言われるほど、企業によっては、学生のことを事細かくチェックしているのです。
面接中は誰でも真剣に向き合うと思いますが、それ以外の行動に対しても細かなところまで気を払えるかが、今後の選考結果を左右します。
見返してやる!ぐらいの気持ちで挑もう
ここからの就活を成功させるためには、「自分を落とした企業を見返してやる!」ぐらいの、強い気持ちで挑むことが大切です。
たとえ就活前に思い描いていた企業や業界と違っても、あなたを高く評価し、あなたに本当にマッチする企業はきっとあります。企業の良し悪しは、イメージや世間の評判ではなく、自分で決めるものです。自分が満足できる企業に入社できたなら、あなたの就活は成功したといえます。
第一志望(群)だった企業よりもっと満足できる企業への就職を目指し、強い気持ちで就活に挑みましょう。
第一志望に落ちても就活は終わらない!
第一志望(群)に落ちたといっても、それで全てが終わったわけではありません。優良企業はまだまだありますし、自分の満足できる企業の内定を勝ち取る望みは十分あります。
第一志望に落ちたことを悔やんだままでは上手くいきませんから、気持ちを切り替えるために、いったん就活を休むことも必要です。しかしこの辛い就活を終わらせるためにも、休んだ後は、新たな気持ちでしっかり行動しましょう。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。